ラベル 科学・技術 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 科学・技術 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2009/11/30

スキャナ導入

こんにちは。

定期購読している雑誌は、定期的に処分しないとどんどんたまって行きます。また、あとで参照したい記事はページを抜いて紙のフォルダにいれてボックスに入れて保存するということやっていたのだけどそれも最近はずっとやっていませんでした。で、雑誌を床に平積みにしだすとそれがどんどん積みあがっていく。



という訳でスキャナを導入しました。富士通 (PFU) のScanSnap S300M。S1500 (M) というのがよく使われているようなんですが、小さいのが気に入りました。これだと持ち運べ ... いやすみません、持ち運びする気はありません。それから価格が安いのももちろん理由のひとつです。キヤノンにも小さいのがあるのですが、Macに対応してないようです。

フラットベッドスキャナは持っているのですが、ADFで両面同時に連続スキャンできるので、スピードはS1500ほど速くはなくても、とにかくスキャン中に手がかからないのが良い。

特にEvernoteとの連携が導入の決め手になりました。

Lifehacking.jp (2009/05/11) ScanSnap から直接 Evernote へ読み込み

実際にやってこれは面白いとおもって Evernote へ突っ込んでいたのですが、毎月の無料ユーザのアップロード量40MBというのもあって、現在はやめています。もちろんそれも大きい理由なので、有料会員になることも検討しているのですが、それでもEvernoteへ直接投入するのはやらないだろうと思います。

それは雑誌などで記事の最初や最後に別の記事が入ることがあることです。不要なページを削除するのにアップロードした状態ではできないからです。

PDF文書から不要なページを抜くためには、AcrobatのReaderではなくて有償版を使わないといけないのかと思っていましたが、調べたらMac標準にあるアプリ「プレビュー」でできるんですね。
わかばマークのMacの備忘録 (2009/03/14) プレビュー.app で PDFファイル を編集する

これはすばらしい。ページの並び替えや、文書の分割合成もこれでできます。

で、現在は、スキャンしたらあるローカルフォルダに入りこの「プレビュー」が自動的に立ち上がるように設定しています。自動で立ち上がったらスキャンのミスがないかをざっとページ送りで見て、不要なページがあったら削除して保存。その後Evernoteなどに移動させます。Evernoteに入れる時には、あわせて雑誌のバックナンバーのWebページから記事の紹介をコピーしてノートをつくり、それにスキャンで得られたPDFページを添付します。こうするとさらに良いのは、コピーした元記事のURLが自動で入ります。で、できたノートは、PDF文書に、その概要がテキストでついて、もとの雑誌のページへのリンクがつく! すばらしい。

Evernoteだけでなく、Dropbox、ZumoDrive、iDiskにも突っ込めるようですね。これらだとネットに上げたあとにそのままページ削除などができるのは利点ですね。ただその場合は、ファイル名を分りやすいものにする必要があるでしょうね。これらはテキストや元記事のURLがつかないので、スキャンするものによって使い分けが必要だと思います。

これら全てに共通する利点は、iPhoneでいつでも読める!というところです。まあもちろん拡大しながらみないといけないのですが。

あとEvernoteの有料会員になるかどうかが検討事項ですね。初めの方に書いたように、Evernoteの課金体系は、現在使っているディスク容量じゃなく、有料会員になると月単位のアップロード量が増やせるというもの。しばらくのあいだ有料会員になってたくさんアップして、それから一般会員にもどるなんてことできるのかな。ケチ臭いこと考えるなって?すみません。

[追記: これ買ってすぐ後に新型機出た。グレースケールでのスキャンができるのは良い。はやまったな。]

2009/11/23

デジタルサイネージ内覧会

こんにちは。渋谷109前からお送りします (ウソ)。

先日、「デジタルサイネージについて考えるイベント、ブロガーご招待 11/19」という情報を見つけて、応募してみました。当選したので行って来ました。

「デジタルサイネージ」といいうのは、基本的には情報提示用におかれる書き換えられる表示板のことです。でかいディスプレイとか、プロジェクションなどを指します。

ただ今回発表された、ビズライト・テクノロジーの製品は、タッチパネルでインタラクティブに表示が書き換えられるもので、むしろ情報端末という位置づけ。その意味で、一方通行の「サイネージ」という名前は本来は相応しくない、と社長はおっしゃっていました。後で登壇する「デジタルサイネージコンソーシアム」の江口氏によれば、「電子看板」みたいに一般的な言葉を並べても耳に残らないので、わざとこの名前を選んだということです。

内覧会では、ブロガーさんは一番前の席にすわらされました。ちょっと場違い。スーツを着ていってまだ良かったと思います。

まず、田中社長が今回の新製品の説明を行いました。名前は「Furelo (フレロ)」。タッチパネルに触れて使ってもらうということを意図しています。実際に仙台駅で実証実験を行っており、触れて使ってみることができるそうです。

まあ観光地や博物館などの公共施設ではこういうのはいろいろある訳で、そういう意味では珍しくないかと思われるかもしれません。しかし、巨大なiPhoneと呼ばれているようで、タッチするだけでなくずるずる動かせるところは他にないところだと思います。またレスポンスも速いそうです。

しかし田中社長の説明では、情報を見る側にとってというよりも、情報を提供する側にとって大きなメリットを提供しているのが特徴のようでした。

1) コンテンツとシステムの分離: 通常はコンテンツを埋め込んだシステムになっているそうで、コンテンツを変えるのにも開発したSIerに依頼しなければならない。面倒だったり予算がなくて変えないでいるとだれも使わない残骸になる。このシステムはコンテンツは独立にメンテナンスできる。お店自身がすぐにアップデートできる。ハードウェアからの独立性が高いので、ガチガチに作って使われなくなったシステムも生き返らせることができる。

2) 落ちない: コンテンツをシステムと分離するということは、通常はWebサーバにコンテンツをおきブラウザで表示させる関係になる。通信が切れるとエラーページが晒されることになる。情報提供者側にとってはそれは言語道断。そのため通信が切れても落ちない仕組みにした。具体的には端末側に仮想サーバを設け、そこにはキャッシュした情報を蓄積しておき、落ちた時にはこの仮想サーバ内の情報で表示を続ける。

3) コンテンツは一枚物で持っているのではなくXMLで持っており変更が容易: 例えば地図もXML形式で持っており (SVG?)、システム自体を移動させるときも地図の現在位置だけ書き換えれば良い。ここが看板屋のアプローチと違う、システム屋ならではのソリューション。

以上からも分るように、田中社長は、技術と製品に自信を持っています。通常そういう自信はひとりよがりに過ぎない場合が多いのですが、技術をお客様のために生かす姿勢はそれらとは一線を画すと思います。技術者として好感がもてました。

その後、日本経済新聞社 関口和一氏による特別講演「クラウド時代のメディアの新潮流」、パネルディスカッション、懇親会と続きます。パネルディスカッションの登壇者は、

・司会:慶應義塾大学SFC研究所上席所員 (訪問) 松村太郎氏(@taromatsumura, TAROSITE.NET
・ビズライトテクノロジー株式会社 代表取締役社長・田中博見氏 (社長ブログ)
-- 発表会に関する記事: 「ありがとうございました」
・株式会社レゾン取締役 いしたにまさき氏(@masakiishitani, みたいもん!
-- 『ツイッター 140文字が世界を変える』共著者
・デジタルサイネージコンソーシアム 常務理事 江口靖二氏(@EGUCCI, 江口靖二の業務ブログ

それぞれいろいろな新しい情報が得られ、新しい気付きが得られました。

Twitterのハッシュタグ#disi09が示され、松村さんを筆頭に多くの人がTwitter中継を行っています。私も挑戦しましたが、ついて行けないので途中で諦めました。また、懇親会で話をさせて頂いた方の中にも、慶應義塾大学教授 増井さん (@masui)、カメラのキタムラの小副川さん (@osoe) などヘビーユーザがいらっしゃったので、その後フォローさせていただいています。

2009/07/03

リアクテーブル

こんばんは。"Reactable"と書くと「反応できる」みたいな感じになるのでかたかなにしてみました。

こんなニュースがあって、これはおもしろい、ソニーで以前見たブロックの組み合わせで音楽を作る研究があったことを思い出しました。

ABC News: Symphony of Electronic Sound

ブロックの配置で音楽を作る。ビヨークも使っているって言っていますね。

調べてみました。→ Universitat Pompeu Fabra, Barcelona - Music Technology Group: reactable

スピンオフで企業を作ったと書いてある。その企業のサイトはここ → reactable.com

既に2年前に記事になってたんですね。

Wired Vision (2007年8月21日) Bjorkもお気に入り、透明ブロックを操作する電子楽器『reactable』(1)
Wired Vision (2007年8月22日) Bjorkもお気に入り、透明ブロックを操作する電子楽器『reactable』(2)

最初の記事によれば、さらにこの記事の2年前から話題になっていたそうです。







ソニーCSLの研究はこれ。こちらはシーケンスを制御することが主目的のようですね。

Sony CSL: Block Jam

2009/06/20

iPhone 3.0 を入れたら ...

... こうなった。

これはSpotlightの検索で入れていた文字ね。ホームに戻っても消えない。一旦ほかのアプリで文字入力してもホームに戻ったら残ってた。
きっと電源を一旦OFFにすると直ると思うのだけど ...
その他、Twitterrificでは、バックスペースを押すと行頭まで1文字ずつ順次消えていくようになってた。最初にTwitterrificを使ってみてこの症状が出たので、まさかこんな品質のものアップデートとして有料で出すの?と驚いたのですが、Twitterrific特有の症状でした。Twitterrificでは、濁音が入れられないという症状も出ています。

2009/06/05

もうコントローラーは要らない

今回のE3で発表されたそうだ。







レースゲームでタイヤ交換するのも入っているのが笑える。

もう発売になるのかと思ったよ。こちらの動画 "Xbox 360 Microsoft unveils new controller - Project Natal"の説明を見るとプロトタイプをゲーム開発業者に送った段階だそうだ。スピルバーグが "a window into what the future holds" と言ったという。

2009/05/19

ミッション成功

おはようございます。スペースシャトルは今何時なんだろう。
ハッブル望遠鏡の修理終ったみたいですね。
MSNBC updated 4:29 p.m. ET May 18, 2009 Hubble gets last hug: ‘Good voyage!’
NASA said the revived telescope will be better than ever thanks to the astronauts’ efforts, and should provide even more dazzling views of the universe for another five to 10 years.
下記でスペースシャトルからライブ映像を送っていたのだけど、今は記者会見が映ってます。
Live: Shuttle mission to overhaul Hubble

2009/05/11

デジカメの限界

昨夜息子が今月がきれいだよといっていて、そのときはうちからは見えない方向だったので明け方撮ってみました。
いろいろ試してみたけど、うちのコンパクトデジカメではこれが精一杯。

もとのフレームがこれで600万画素ダイナミックレンジ優先モードで撮った。ここからトリミングして上記サイズになった。月の部分は100ピクセル×100ピクセルしかない。
やっぱり望遠でないとだめですね。ということはデジタル一眼が必要だということですが。

2009/05/07

デジカメの威力

こんばんは。地デジカメです、って鹿ですか亀ですか。

先日買ったデジカメは、一つの画素を2つのセンサーを用いて撮るモードがある。例えば、一つは明るい領域、一つは暗い領域を担当させることで、明るい部分も暗い部分も潰れない画像が撮れそのモードを用いると画素数が1200万画素から600万画素に落ちるのだけれど、画素数よりもそのほうが意味がある場合が多いと思う。

その威力をみるため、明るい部分と暗い部分を同時に含む画像を撮ってみた。



これは画像を縮小しただけで他の処理は行っていないもの。暗いところも潰れずに表現できていることが分ると思う。

そのモードを使っていない写真もあわせて撮ればよかったな。



これは暗いところが潰れて見える。

レベルの調整をして、暗いところの階調差を分るようにしてみる。




暗いところの階調も保存されていたことが分る (全体的にちょっと明るくしすぎたかな)。

写真の腕前が低くても失敗せずにそこそこの写真が撮れるのはうれしいな。今度は同じ対象でいろいろモードを変えて試してみたいと思う。

追記: こんな記事があった。

ねぇ、結局デジカメって何万画素必要なの?
→ 「一般的な人にとっては、デジカメは600万画素あれば十分」。うんうん、そうだろそうだろ。

2009/05/05

Dancing Bird

こんには。Snowball君です。ってこの鳥の名前ね。





Discovery Channel April 30, 2009: Dancing Birds Feel the Beat

2009/04/30

Google風邪前線予報メキシコ版

おはようございます。げふげふ。すわ、インフル!? 失礼しました。
以前、Google風邪前線予報のことを書いたのですが、メキシコ版ができたそうです。あ、インフルエンザと風邪は違うことは分っているのですが、「前線」には「インフルエンザ」よりも「風邪」があうよね、ってことでそのままにしています。いやもともとGoogleも「前線」って言ってませんでしたね。
Experimental Flu Trends for Mexico
お知らせ The Official Google Blog: Experimental Flu Trends for Mexico

流行しだしてから出されてもな、というのはあるのですが、過去にさかのぼってみるのも今後のために役に立つと思います。
しかしそれほどホットになっていないんですね。毎年と同様1月ごろにあるピークに達していません。今はテレビなどでがんがん流されているから検索する必要もないのでしょうけど。メキシコ政府の発表前の4月の中旬から伸びだしているので、その点は先取りと言えるでしょうが、その時点で気付くのは難しいかと思います。

2009/04/18

ciphone, sciphone, hiphone

ciphone





sciphone





hiphone






中国で販売されているノンブランドのケータイを山寨機(シャンジャイジ)というそうだ。普通は500元 (7500円) くらいだが、これらはその倍くらい。

日経エレクトロニクス2008年12月01日号 勢力拡大するノンブランド携帯の実像,ニセ物「iPhone 3G」を分解

ここではciphoneを取り上げているのだけど、

・裏にアップルマーク、"iPhone"という名前が刻印されている。
・microSDカードスロットが入っている。もちろんカードは取り出せない。
・地図機能を立ち上げると、地図をスキャンした画像が出てくる。
・説明書はiPhone 3Gの英文説明書のコピー。だから説明書としては役に立たない。

2009/03/13

日本語どうなってるんだろうね

曲名にルビなんかふっていないと思うんだけどなあ。

CNET Japan 2009/03/11 14カ国語で「話しかける」iPod shuffleが登場--4Gバイトで8800円

iTunesのアップデートが出ていました。この新しいiPod shuffleに対応するものが含まれているようですが、具体的にどう変わったか分りません。自動的に読みをとって来るようにでもなったのかな。それでもCDから読み込んだものは難しいと思うのですが。

ところで音声を使うというのはまた新しいUIの取り組みですね。目覚まし時計などボタンを押すと時刻を教えてくれるのはありましたが、ディスプレイの領域がとれないので音声、というのはなかったように思います。

2009/02/17

Office Live's Rivals

こんばんは。LiveとRivalでかけたつもりになるって日本だけか ...

先日「Office Liveのアンケートより」で、マイクロソフトがあげた製品、サービス群をちょっとだけ調べてみました。ちょっとだけというのは、一言でいうとどんなものかということで、実際に使って調べてないってことです。

Box.net: オンラインストレージ
  -- TechCrunch 2009/02/06 オンライン・ストレージのBox.net、ソーシャル機能をリリースして企業ユーザーにアピール

Jive Clearspace: コラボレーションソフトウェア (意見交換、社内ブログ、プロジェクト管理 ...)
  -- TechCrunch 2008/04/07 Jive Software、Clearspace 2.0をリリース、Jotletを買収
LinkedIn: ビジネス向けSNS
  -- ITpro 2006/12/26 シリコンバレーでは常識,850万人が使うビジネス特化SNS「Linkedin」

Lotus Bluehouse: オンラインミーティングツール?

Google Apps/Docs/Sites: Docsはオンラインドキュメント編集、SitesはWYSIWYGウィキ、Appsはそれらとメール、カレンダーをまとめたもの。

Adobe Acrobat.com (日本語): オンラインストレージ、オンラインワープロ、Web会議...

Facebook (日本語): (もとは学生向け) SNS
  -- Wikipedia Facebook

Basecamp: プロジェクト管理、コラボレーション

Zoho (日本語): オンラインドキュメント編集、プロジェクト管理、グループウェアなど

Huddle: コラボレーション、プロジェクト管理、オンラインストレージ

うーん、やっぱり並べただけでは比較には不十分だけど、最高のものということにこだわらなければ、用途によって使いたいものが見えてくるような気がします。いろいろ揃っているという意味ではZohoが魅力的に見えます。

特に文書編集 (ワープロ、表計算など) では、Office Liveは結局各クライアントにMicrosoft Officeのライセンスを持ってないといけないし、それらのバージョンの違いも問題になってきます。しかし結局みんな標準でもっているだろうし、Microsoft Officeの高機能にはGoogle Docsも追いつけていないので、やっぱりMicrosoftかとも思います。

まとまりがなくて申し訳ありません。

2009/02/15

ナショジオの写真

最新号と一緒にキャンペーンのお知らせがあって、こんな写真が載っていました。そういえば何ヶ月か前の号で載ってたんだった。


リンク先に壁紙があります。

これミクロの決死圏じゃないぞ。結晶がめちゃくちゃ大きいだけです。

2009/02/13

Bento 2: 関連データを使う

こんばんは。虐待弁当ってまだ続いているんですね。

簡単なデータなら表計算で十分と書いてきた。ではデータベースでないとできないことというのは何か? 「テーブル間の関連」はそのひとつで、「データベースに期待すること」であげた。

テーブル間の関連を用いた例として、予め用意してあるライブラリProjectsがある。ひとつのプロジェクトには、複数のメンバー (アドレスブックのレコード)、複数のタスク (iCalタスク)、複数のイベント (iCalイベント) が関連づけられる。iCalタスクというのは、今までそんな機能があることを知らなかったのだけれど、iCal の 「表示」メニュー > 「To Do リストを表示」で出てくる。

ここでは何の説明もなく「アドレスブックのレコード 」なんて書いたが、BentoではMac OS XのアプリケーションのアドレスブックとiCalのレコードが取り込まれ、BentoでアプデートするとこれらのMac OS Xに自動的に反映されるのだ。

さて関連データの話に戻ろう。今回はこの関連データを使ってみる。

複数のライブラリ (テーブル) を使う応用を考えるのだが、新たに複数のテーブルを使うのではなく、前回作った番組データベースを拡張し、新たに「タグ」テーブルを追加する。
これまで番組には「分類」フィールドをつけていたのだが、これだと一つの分類体系にしか対応できない。ある番組が、「技術」の側面と「ビジネス」の側面をあわせ持っている場合にどちらに分類するか困るのだ。そこで、一つの番組レコードに複数のタグを与える。

テキストフィールドにタグをコンマなどで区切って並べるという方法もあるのだが、そうすると同じタグを持つものを集めるのに検索を行う必要がある。また、全文検索を行うと部分一致になるので、"CM" タグがついたものを集めたい場合に、"SCM" とか "CMS" とかのタグがついたものも検索されてしまうのだ (そんなタグのついた番組はないけどね)。
そこで「タグ」を別テーブルとしてつくる。番組に対して複数のタグを関連データとして与えられるようにする。また、同じタグをもつ複数の番組が一覧できるように、タグのほうにも関連レコードとして番組を加えることにする。

新しいライブラリ「タグ」を作り、テキスト型フィールド「タグ」(これは名前をライブラリとは別にした方が分りやすかったかも) と、「関連レコードリスト」型でデータソースに「番組」を選択したフィールド「TV番組」を与える。

一方、ライブラリ「番組」には、フィールドに「関連レコードリスト」型でデータソースに「タグ」を選択したフィールドを加える。

こうやって相互に関連をもたせると、番組レコードにタグを追加すると、追加したタグの方にはその番組が関連データとして追加される。逆にタグレコードに番組を追加すると、番組レコードにタグが追加される。これは便利。

さて、さらに拡張する。「タグ」レコードの関連レコードとして「タグ」を追加するのだ。これはどういう意味があるかというと、関連するタグ、類似のタグとしてどのようなタグがあるかを知ることができるようになるのだ。例えば「環境」タグの関連タグとして、より細かい分類の「地球温暖化」タグを与える。これを充実させていくと、「環境」に関連する概念として、「地球温暖化」、「リサイクル」、「太陽光発電」、「風力発電」などがあることがわかり、この中からよりスペシフィックな話題を掘り下げた番組を選択することができるようになる (そんな膨大なビデオライブラリがある訳じゃないけどね)。

追記: タグを含んでいる番組のレコード数を、「計算フィールド」を使って計算している。計算の中にCountという関数があって、これはレコード数を出すのではなく、値の入っているフィールド数を出すので、必ず値の入っているレコードを選択する必要がある。ここでは「タイトル」フィールドを使って、計算式は"Count:TV番組:タイトル"としている。



現段階ではここまでだが、この後蔵書のデータベースやブックマークのデータベースを加え、タグレコードの関連データを増やすことが考えられる。そうすると、あるタグから関連する番組、書籍、Web上の情報源を一覧することができるようになる。

最後に画面のスナップショットを載せる。

タグのフォーム


番組のフォーム (レイアウトを変えた)


テンプレートは前回と同じところに、タグ+番組.bentoTemplateとして入れた。
http://www.zumodrive.com/share/vCMGZiMT

番組のフォームは、レイアウトを行っている段階が分るように部品を選択したままの状態でスナップショットをとった。うまく収まるように順番を変えたり、大きさを変えたりしてみた。はっ! このようにうまく詰め込むことが楽しくなるのが、"Bento" の由来だったんだね!

これでモニターのノルマとしてのレポート5本、テンプレート2種はクリアしたのだけど、もう少し使ってみてまとめを書こうと思います。

2009/02/08

Bento 2: フォームを作る

こんにちは。日本の高校生のお弁当って海外で大評判ですね! → 参考

Bento 2 レポート第4回。今日は「フォームを作る」です。

データベースは表形式で一覧表示するほかに、1つのレコードを1画面に表示することができる。そのレイアウトを決めるのがフォーム。一つのデータベースに複数のフォームを割り当てることができる。例えばレコードの全部のフィールドが表示されるフォームと重要なフィールドのみ表示するフォームという組み合わせが可能になる。

テキスト、数値、URLなどは表形式で良いが、写真などは表形式では表せない。また、まだ試していないが、(メールの) メッセージリストやファイルリストなどリスト形式のものも表形式では表せない。このようなフィールドを表示するのにフォームが必要になる。そうでなくとも長いテキストを保持するフィールドがある場合には、入力の際にも表示の際にもレコード全体を一覧できる方が望ましいだろう。これは表計算にはない利点だ。

せっかくなので、Excelで整理していた「録画した番組のリスト」をインポートしてデータベース化したものに、写真や動画に対応したメディア型のフィールドを加えてフォームを作った。まず最終形を示す。


テンプレート: http://www.zumodrive.com/share/vCMGZiMT

作成手順は「テーマ」を選んで、フィールド部品をその上に並べていく。

テーマというのはPowerPointやバックグラウンドイメージと文字のフォントや色をセットにしたようなもので、「そよ風」や「メモ帳」などの名前が付けられている。予めデザインされているので、配色などで悩む必要がない。最終形は「アイスブルー」を使っているが、例えば「ハンドバッグ」を用いた場合には次のようになる。このスナップショットにはツール類も含めているが、下の方にあるテーマというアイコンでテーマを選択する。


ただし、数が少ないし、フォントもテーマで制限されてしまうので、自分の好みのものはそれほど選べる訳ではない。このあたりは選択だけでなく追加も出来るようにしてあると良いと思う。

フィールド部品の配置は、左下のフィールドリストからドラッグアンドドロップする。フィールド部品はフィールドの型によりカスタマイズされており、選択フィールドはメニューになるし、日付フィールドには右にカレンダーメニューが出てカレンダーから選択することもできる。

部品は好きなところに置ける訳ではなく、他の部品と適当な隙間をとって重ならないように配置される。これは良い点ではあるのだが、見て頂くと分るようにその隙間は結構大きいので、密度を高く配置することはできないし、配置場所はスペーサや区切り線で調整できるもののそれほど自由になる訳でもない。また、フィールド名のラベルはフィールドの上に置くか横に置くか選べ、また、大きさも3段階から選べるのだが、非表示にすることはできない。

現在AppleWorksのデータベースで住所録を管理し、宛名を印刷するためのレイアウトを作っているのだが、この代替には使えないことになる。

とはいえ、画面でみるのに限定すれば、このような制限を加えたフォーム設計の方が使いやすいと思う。

2009/02/04

Songsmithはクリエイティビティを刺激する、のか?

こんばんは。

Microsoftの SongsmithというのをTechCrunchの記事で知った。

TechCrunch 2009 年 2月 2日 - Microsoft Songsmithで作った伝説のヒット曲は、痛いほどスゴイ
この曲作りソフトはYouTubeに全く新しいジャンルを呼び起こすもので、人々は有名なミュージックビデオやコンサートの映像を改変し元の楽器を安っぽいキーボードやバンジョーで置き換え、ボーカルだけを残した。その結果が一連の伝説のヒット曲の倒錯した新種 で、悲惨な交通事故と同じ種類の興味をそそられるものだ。一旦見始めると、もうやめられない。
ここにあげられていたBeatlesやThe Policeのもみたけど、笑っちゃうね。ほのぼのしちゃうというか、ハードロックも台無しという感じだ。

Classic Hits by Microsoft Songsmith: "Eye of the Tiger" by Survivor
(Mocksession 'Revisiting Classic Hits By Microsoft Songsmith: “Eye Of The Tiger,” Bob Seger Version' より)



Classic Hits by Microsoft Songsmith: "Beat It" by Michael Jackson [リンク切れ]

Songsmith自体は、自分で作ったメロディに伴奏をつけてくれるというのが本来の使い方みたいなんだけど。

2009/02/01

Office Liveのアンケートより

こんにちは。

昔Hotmailを使っていて、それが今Windows Liveというサービスのひとつになっている。そのWindows Liveのサービスの「その他」のプルダウンメニューの中に、Office Liveというサービスがある。オンラインでOffice文書 (WordとかExcelとか) を編集、共有できる、Google Docsみたいなものと認識していた。

そこを開けてみたら、最初にアンケートが出てきた。無料で使わせてもらっているので、こういうのは積極的に協力しましょう。

その中で、「次の企業のサービス、製品をご利用ですか」というような設問があって、以下のものがあげられていた。

Box.net
Jive Clearspace
Linked In
Lotus Bluehouse
Google Apps/Docs/Sites (Google)
Adobe Acrobat.com
Facebook
Basecamp
Zoho
Huddle

類似のサービスがあげられているのだろうけど、こんなにあるんだね。使っているのはGoogleだけだった。FacebookはSNSだと思ってたけど... 似たようなサービスもあるのだろうか。

まずWindows Liveそのものだけど、2005年からあるんだね。

ITpro 2005/11/10 「Windows Live」と「Office Live」でGoogleとYahoo!を追撃

ただ、
「Office Live Basics」は,ドメイン名と30Mバイトのオンライン・ストレージ付きのWebサイト,5つまでのWebメール・アカウントを含む,オンライン参入開始キットのようなものを小規模な企業に提供するサービスになる。Office Live Basicsは無料になる予定だが,広告で運営される。
とあり、「オンラインでOffice文書を編集・共有する」というものではない。この記事にも
これらのサービスで何を作ろうとしているのかを知るのは難しい。これらのサービスには驚くべきものやオリジナルなものはほとんどなく,同社の主力製品に少し依存し過ぎているようだ。
なんて書いてある。表題では「GoogleとYahoo!を追撃」と勇ましいが、本文では、「いろいろな意味で,GoogleやYahoo!その他のオンライン上の組織がもたらす脅威へのMicrosoftの対応はちょっと気合に欠けている」なんて書かれている。

2008年になると評価が変わってくる。

@IT 2008/03/06 無償グループウェア付き、MS渾身の「Office Live」を使ってみた

ストレージ、ホームページ、メールアカウント、アクセス解析、グループウェア。そのグループウェアもスケジュール管理、掲示板、Wikiなどのほかに顧客管理ツールもある。無料なのに機能満載。

Google Appsでも同様のことができるが、"Small Business" 向けとしてのまとめ方はGoogleよりもとっつきやすそうにみえる。

ところで「オンラインでOffice文書を編集・共有する」はどうなったかというと、"Office Live" には上記記事で紹介されている "Office Live Small Business" と"Office Live Workspace" があり、後者のほうのようだ。

私は最初に登録した際に、個人向けか中小企業向けの違い (ユーザ数の違い) かと思っていたが、提供する機能が根本から違うものなんだ。登録時に個人向けのほうを選んだのは、Office文書の編集・共有という目的には合っていた訳だ。

とは言え...

MacのSafariは使えない。
Firefoxは使えるが、オンラインでの編集はできないようだ。
Windowsでもオンラインでの編集ではなく、下記をみるとデスクトップアプリとWebが連携しているだけのようだ (MS Office 2003とか2007を持っている必要がある)。

Microsoft Office Live Workspace Help Microsoft Office Live Workspace と Microsoft Office プログラムとの統合を強化する

Mac用Microsoft Office 2008のユーザなんだけどな。Mac用の連携もお願いしたいところだ。

以前作ったMapReduceの図をMicrosoft Office Live Workspaceで共有にしてみました。→ MapReduce

見ようとするとずっとプレビュー状態なのですが、私だけ?

2009/01/31

Bento 2: Excelからインポート

こんにちは。OpenDocって覚えてる?

Bento 2レポート3回目。今日はExcelファイルからのインポートについて。

前回書いたように、簡単なデータ集合だったら、表計算ソフトを使って管理するので十分だ。既にそうやって作られたデータ集合があれば活用したい。Bento 2には表計算ソフトからインポートする機能が備わっている。表計算からCSVファイルにエクスポートしてからインポートするのではなく、直接アプリケーションファイルからインポートできるのはありがたい。対応するアプリケーションには、デファクトスタンダードになっているExcelのほか、iWorkの表計算Numbersも入っている。

表形式で管理している場合、第一行に項目名を書いていることが多いと思われる。読み込み時にこれをデータベースのフィールド名とみなすことができる。その場合、第一行目はデータとしては読み込まれない。

実際に読み込みを始める前にその項目が列挙されるので、それぞれのフィールドのタイプを指定することができる。テキスト型、数値型、日付型/時間型以外に、通貨、レート、経過時間などがある。また、アドレスブック用のフィールドである、アドレスやメールアドレス、URLやIMアカウントも選べる。アドレスやIMアカウントは勤務先、自宅、その他の3種類が選べる。

それから「作成しない」というのも選べて、この場合は第一行に項目名はあるけれどもデータベースにする時にフィールドにしないということができる。

実際にやってみたところ、以下のようなことがわかった。

・ 一覧表形式になるだけでなく、レコードごとの表示 (「フォーム」も作られる。
・ URL型を指定したフィールド以外に「URLリスト」というフィールドが作られる。これは表形式では2つ出て来る訳ではないが、フォームでは2つのフィールドが表示され、同じ値が入っている。
・ Excelで時間を”hh:mm:ss”の形式で入れていたものを経過時間型にマップしたが、変換されていない。Excelは実際は時間でなく時刻なので、形式的にあわないのかもしれない。また、経過時間は”hh:mm:ss”の形式ではなく、「2週3日11時間23分」という形式かw, d, hなどの省略形式しか選べないので、使い勝手はあまりよくない。

2009/01/25

データベースに期待すること

こんにちは。茜さんです (ウソ)。

今回は、前回の予告どおり、データベースに期待することをまとめてみたい。

表計算ソフトでもデータ整理はできる。最初の行のそれぞれの列には項目名を書いて、その後の行には項目名に対応した列に値を入れて行く。ソートができるし、オートフィルタで絞り込みができる。検索はシート全体からでも選択範囲からでもできる。フィルタを組み合わせると複数項目の組み合わせ検索もできる。計算で値をいれることもできる。レコード間の集計もできる。簡単なデータだったら表計算ソフトで十分だ。なによりスキーマをちゃんと設計しなくても始められるのが、ハードルが低くて良い。

ただMac版のExcelは重いようだ。特にソートは全部メモリに読み込んでいるようで、ソートのオプションがでるまでにかなり時間がかかる。Google Docsのスプレッドシートのほうが、ソートキーが一つだけという限定は出て来るものの高速だ。

Google Docsはネットにつながっていれば複数のコンピュータで使えるという利点をもつ。いちいち移動させなくて良いし、なによりも複数のコンピュータにアプリケーションをインストールする必要がない。Excelよりも機能は低いのだが、簡単にデータ整理を行うというには十分だ。

今回データベースを使おうというのだから、これら表計算ソフトに比べたメリットが必要だと思う。

・ 検索が充実していること: 表計算のフィルタは複数項目の組み合わせができると言っても全一致になる。表計算の検索は部分一致ができるが複数項目の組み合わせができない。組み合わせ (ブール演算) と部分一致ができるのが理想。

・ スキーマの設計が容易なこと: 後からフィールドを追加するのが簡単にできると良い。

・ 入力が容易: レコード入力画面を出して、1件1件入力して行くのではなく、コピー&ペーストができるのが望ましい。(Bento 2では表計算のように複数セルまとめて入力ができるようだ)

・ 画面設計が容易 (表計算との比較ではない): 特に画面ごとに用紙サイズまで変えないといけないのでは不便で、画面は常に大きく使えて印刷時だけ画面と連動した大きさになって欲しい。

・ テーブル間の関連: (これはデータベースにしかできないことだが) あるテーブルのひとつのレコードに、他のテーブルの複数のレコードが対応づけられる。JOIN操作まではできなくても良い。

・ ネットワークで複数のコンピュータから使える。専用のクライアントは不要でWebブラウザでアクセスできるのだとなお良い。

・ APIがあってアプリが組める。Ruby on RailsやGoogle App EngineのようにSQL文を使う必要がないのが望ましい。

最後のほうはBento 2ではできないと分っているし、低価格データベースなので出来ないことも容認できるのだが、ネットワークアクセスはGoogle Docsとの比較で考えればあって欲しいフィーチャーだ。

次回は表計算からのインポートを題材にする。