2007/09/02

They Made Frogs Smoke 'Til They Exploded

おはようございます。昨日は映画の日だったのでハリー・ポッター見てきました。今後上映予定のポスターの中で、ビアトリクス・ポターのがありました。

それはともかく... YouTubeを見ていたら、こんなのがありました。

Múm - "They Made Frogs Smoke 'Til They Exploded"

ヘンリー・ダーガー・アニメのことを思い出しました。

Múm はアイスランドのバンドのようです。ジャンルはどう位置づけられるんだろ。歌詞も探して見つけたんですが、メッセージがよくわかりません。

こっち↓のほうが魅力的かな。

Múm - Green Grass Of Tunnel

この映像は気持ち悪いかも。 Múm - Will the Summer Make Good for Our Sins?
気持ち良いサウンドが流れる。Múm - Weeping Rock, Rock
でも退屈かもね。 Múm - Ballad OF Broken Birdie (ruxpin remix II)

2007/08/30

宿題済んだ?

おはようございます。今年は9月1日、2日が土日なので、宿題の提出にちょっと余裕あるね。

宿題代行ウェブサイト、韓国で大流行 (AFP BBニュース 2007年08月27日)

「料金は1件につき8000ウォンから1万ウォン(約980円から1230円)」だって。子供にとってはちょっと大きい金額だよね。「有料で宿題を代行するウェブサイトが500サイト以上、存在している」って数もすごいな。そのうち宿題ポータルとか、価格.comみたいなのが現れると思う。

ところで、
 専門家らは、こうしたウェブサイトが子どもたちに「欲しいものは何でも買える」という間違ったメッセージを送るのではないかと懸念している。
って、間違ったメッセージとも言えないけどね。ただそんな金を持たせるほうが考えもの。また、その金が親の働きによって得られていることをちゃんと理解させないといけない。

2007/08/20

ロクロでオーナーメード

こんにちは。「それは、こんな顔じゃなかったかい?」って、それはのっぺらぼうか。

VAIOのロクロでオーナーメード、やってみました。

できた作品は...



ろくろをまわしながら、色をうまくドット状におくところにこだわりがあります。

ウソ。

PCの性能が低いのか、サーバの性能が低いのか、通信回線のせいか、反応が悪く、ずっとマウス押しっぱなしでこんなになりました。

「平和への祈り」カテゴリが続いたので、「息抜き」ね。

2007/08/19

もうひとつの聖火リレー

こんにちは。以前北京でカルフールのお店に行ったことがあるのですが、食品売り場なんか見事に現地化されていましたよ。いや、その話と違うな、これこれ。

スーダン・ダルフール危機:中国は打開へ影響力行使せよ、さもなくば…「虐殺五輪だ」  (毎日新聞 2007年8月17日 東京夕刊 → 魚拓)

以前、NHKでやっていた「アフリカ ゼロ年」、その第1回目が「スーダン・ダルフール紛争」でした。その最後にちょっとだけ中国の存在が出てきます。
中国が石油利権を持つスーダンに影響力を行使しなければ「ジェノサイド(虐殺)五輪」として歴史に残ると訴え、8日から隣国チャドの難民キャンプを起点に独自の「聖火リレー」を始めた。  
ミア・ファローさんらはダルフールに隣接したチャドの難民キャンプで「聖火」に点火。その後、聖火はルワンダ、ボスニア、カンボジアなど過去に虐殺が起きた土地を回るリレーを続けている。
ミア・ファローって名前は久々に聞いた。ユニセフ親善大使なんですね。

中国自体が直接ダルフール紛争に関与している訳ではないが、スーダン政府側についている。理由は石油権益だ。中国は石油を世界中で買いまくっており、石油に関わる事件や紛争に関して裏に中国の影がないことはないような気がする。

これまで私は、北京オリンピックに関しては、民度の低さや、歪んだ愛国心、特に政府黙認による反日暴動、法治国家になっていないところなどから懸念を表明してきた。他にもどこまで含めたか分らなくなっているが、環境、知的財産権、人権、報道規制、食の安全なども懸念材料だ。代替地を用意しておくべきだとも示唆してきたし、日本政府も、開催国としてどうあるべきかを伝えるべきだと主張してきた。しかし北京政府は動いていない。水の確保とか、マナー教育 (月に一度の「ちゃんと並ぼう」キャンペーンなど) とか、北京周辺の工場の閉鎖で光化学スモッグを減らす努力など、体面を保つための施策は行っているようだが。

このキャンペーンの良いところは、体面を重んじる中国を動かすことを狙いに据えたところ、ボイコットではないというところだろう。実際に中国政府も少しずつではあるが姿勢に変化が見られるという点もすばらしい。

この活動に学ぶべきところは多いと思います。我々も何かできることがあるでしょうか。また、中国政府だけでなく、他の問題に関しても応用ができるところがあると思います。

追記: 北京オリンピック関連の記事が毎日新聞に連載されていたのでリンクを示しておきます。
2007年8月8日 開幕・あと1年/1 「水を北京へ」水路3000キロ (魚拓)
2007年8月9日 開幕・あと1年/2 マナー向上に躍起 ( 魚拓 )
2007年8月10日 開幕・あと1年/3 懸念される取材規制 ( 魚拓 )
2007年8月11日 開幕・あと1年/4 「独立」掲げる過激派警戒  ( 魚拓 )
2007年8月12日 開幕・あと1年/5止 北京主導の聖火ルート策定 (魚拓)

2007/08/14

絶望の兵器: 伏龍

こんばんは。「伏龍」って、都内に潜伏しているお相撲さんのこと? いえいえ。

絶望の兵器とともに:/4止 伏龍  (毎日新聞 神奈川版 2007年8月12日 → 魚拓)

・海中に潜水して、海底を蹴って敵の船に近づく。
・機雷をつけた竹の棒を突き上げて、敵の船を撃沈する。
・70キロ近い潜水具。酸素ボンベがある訳ではなく、呼気からカセイソーダで二酸化炭素を吸収したものを吸って呼吸する。
・鼻から吸って口から吐く。誤ると、二酸化炭素を多く含んだ空気が逆流して中毒を起す。
・カセイソーダの入った缶が損傷すると海水と反応して沸騰する。それを吸い込むと胃や食道を焼く。
・ひとつの機雷が爆発すると、衝撃波で他の機雷も誘爆する。

「絶望の兵器」というタイトルが付けられるのが分るだろう。カミカゼや回天よりも犬死にする可能性が高いといえる。考案した人間も、それを採用し訓練させた人間も、敵に勝つことよりも、死ぬこと、死んでお国のためになったという自己満足を得ることが主目的だったと思わざるを得ない。

この「絶望の兵器」は毎日新聞神奈川版で4回シリーズとして載っていたもの。ということは他にもそんな兵器があるということだ。全部リンクしておく。

2007年8月9日絶望の兵器とともに:/1 特攻艇「震洋」 ( → 魚拓 )
-- 敵艦に体当たりするための木製ボート。

2007年8月10日絶望の兵器とともに:/2 海龍 ( → 魚拓 )
-- 2人乗りの潜航艇。人間魚雷回天と違って速度は遅い。

2007年8月11日絶望の兵器とともに:/3 桜花 ( → 魚拓 )
-- 爆弾に操縦席と翼を付けただけのような構造の「人間爆弾」。

桜花の記事からの引用
独力で離陸できないため母機に搭載され、艦船に近づいたところで切り離されて体当たり。しかし大半は敵艦隊のレーダーに捕捉され、目標のはるか手前で迎撃されていった。連合国側は桜花を日本語にちなんで「BAKA BOMB」(バカ爆弾)と呼んだ。
こんなのでは死んでも死にきれないだろう。「俺は、君のためにこそ死ににいく」なんてタイトルを聞いてどう思うだろうか。

あー、まだ「核クライシス」のことについても書かないといけないと思っているのに。「東京裁判」もあったね (これは無理かな?)。

2007/08/13

原爆に対する温度差

おはようございます。今年は原爆について書いておかないとという気になっています。

ちょっと前になりますが、毎日新聞で、原爆に対する日米の認識の「溝」に焦点をあてた連載がありました。

A−Bomb:/上 ニュージーランド人記者が見たナガサキ (2007年7月17日 東京夕刊 → 魚拓)
A−Bomb:/中 英国人記者が見たヒロシマ (2007年7月18日 東京夕刊 → 魚拓 )
A−Bomb:/下 ロサンゼルス支局記者が見たアメリカ (2007年7月19日 東京夕刊 → 魚拓)

特に3番目の記事には、絶望の中にも光明が見える。反・核兵器の姿勢をとる人が若い人のほうで多くなってきていると言う。またマスコミも「国益」という観点からではあるが、核兵器使用に批判的な論説が出てきているという。

ここでは被爆国日本とそれ以外の国の温度差を見ているのだが、日本国内でもヒロシマ・ナガサキとそれ以外の地域で温度差があるのだと思う。それに気づかされたのは核武装論議の是非が話題になったときだ。長崎で育った人間としては、Noという結論が見えている議論に思えたのだが、どうもその前提が共有できていないことが分った。

小学校では夏休みの間に登校日というものが2、3回あるのだが、長崎ではそのうち1日は8月9日に設定されていた。昔はそれが日曜日でも登校日になっていたはず (私は日曜にあたった記憶はない) で、ある年から日曜の場合は変更になることが風化を助長すると議論になった。宿題ブック「夏休みの友」にもその日は原爆がテーマになっていた。

毎年そのような教育を受けていれば、自ずと原爆が何か、他の兵器とどう違うのかは身にしみてわかる。麻生外務大臣も、子供の頃からそんな教育が必要だったのではないか。今からでも遅くないから勉強し直して来い。

高校生平和大使

こんにちは。帰省中、父から「高校生平和大使」に関する本をもらいました。

高校生平和大使 ー ビリョクだけどムリョクじゃない!  (監修: 高校生1万人署名活動実行委員会)

高校生平和大使は、高校生の代表が国連へ行って平和を訴えるもの。1998年から始まって今年で10年目になるそうだ。第4回からは1万人署名活動を始め、署名を携えて国連に行っている。また、今年から新たな取り組みとして世界の195カ国/地域の指導者に向けて核兵器廃絶を訴える英文の手紙を出した。災害の被災地へ支援物資を送ること、各種団体から呼ばれ経験を話すことなど、活動はどんどん広がっている。

初めは長崎の高校生2人または3人だったのが、被爆60年にあたる2005年第8回からは全国から募集して、5名になった。長崎県内から35人が集まって選考会を行い、県外からは作文で選考するのだがそれも90通集まったそうだ。

選ばれたらそれでOKというのではなく、国連軍縮局部長の前でスピーチするための練習もある。最初はキャピキャピしていた高校生も、だんだん顔つきが変わってくるという。

3年前私は、「語り継ぐ意志」
自分でもびっくりするくらい、戦争の悲惨さ、核兵器の悲惨さよりも、未来の希望、それを若い人たちが受け継ぐというところが、私の琴線に触れていることがわかります。
...
こういう若い人が増えてくれることが、地球にとっての唯一の望みのように思えてきます。
と書いた。この時には知らなかったけれども、高校生平和大使のような活動が芽生え育っていたんだ。これらがずっと続いてほしいし、またこの卒業生がふえることで、平和の声を広がっていって欲しいと思う。

関連情報 (原水禁ニュース)

長崎発・高校生の平和活動 (2004年)
「第8回高校生平和大使」 国連へ核兵器廃絶の署名を提出 (2005年)
《高校生平和大使》10年目の取り組み (2007年)

2007/08/12

62年目の夏、長崎原爆慰霊祭

こんにちは。長崎より関東の方が暑い気がします。夜は確実にこちらが暑く寝苦しいです。


今年の夏休みは自転車旅行はお休みして、3年ぶりに長崎に帰省してきました。3年前初めて長崎原爆慰霊祭 (正しくは「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」でした。このあと全部「平和祈念式典」に修正) に参列したのですが (「語り継ぐ意志」)、今年も参列してきました。

政府は被爆国の自覚を 62回目の長崎原爆の日 (長崎新聞 ナガサキ・ピースサイト)

田上新市長にとって初めての平和祈念式典です。また、安倍首相にとっても最初の平和祈念式典での挨拶の年になります。

田上市長による「長崎平和宣言」 (内容自体は起草委員会によるもの) は、3年前のもののように全世界に訴えかけるものとは異なりますが、ロジカルに戦略的に核廃絶をめざす道を、特に国に向けて訴えており、これはこれで意味のあるものと思いました。核武装論議、久間発言など、最近の状況に対する懸念も押さえられいます。

配られた冊子にはことばの解説が含まれています。今回初めて知ったのですが、「非核兵器地帯」というものがあるそうです。
特定の地域内の国が核兵器の生産、取得、保有、配備などをすることを禁止するとともに、核保有国がその地域に核攻撃をしないと約束した「核兵器のない地帯」のことを意味します。
特にモンゴルは、既に1998年にその地位を得ているとのこと。
モンゴルは、1992年(平成4年)の国連総会において、一国非核の地位を宣言し、核保有国に対して、非核の地位を尊重し安全保障を供与するよう求めました。これを受けて、1998年(平成10年)の国連総会で決議が採択され、一国非核の地位が確認されています。
日本こそこういう取り組みをしないといけないと思いますし、第一号の座を逃したとしてもすぐに続くべきだと思いました。

「今回初めて知った」と書きましたが、実は3年前の平和宣言の解説の中にも含まれていました。ただそれが、日本と韓国と北朝鮮の3か国を「非核兵器地帯」にしようとするという「北東アジア非核兵器地帯構想」の中に記載されていたので、実現性のかけらもないものとしてまともに読んでなかったのでした。

なお、モンゴルの「一国非核の地位」に関しては、ぶんさんのブログの「モンゴルをもっと知ろう!」に背景を含め記載されており、参考になります。

被爆者代表による「平和への誓い」は、感情の込め方がちょっと過ぎるなと私は感じたのですが、娘は泣きそうになったと後で言っていました。それだけでも子ども達を連れて行って良かったと思います。

さて、安倍首相の挨拶ですが、3年前の小泉首相の挨拶が心のこもっていないとおりいっぺんの挨拶だったので、正直あまり期待していませんでした。むしろ安倍首相は改憲を政策の柱としており、その点をこの挨拶でどのような扱いで含ませるのかという点に注目していたのです。しかし、意外にもこれまでの主張を翻し、憲法遵守の立場を宣言しました (参照)。また、「国連総会への核軍縮決議案の提出」など、積極的に核軍縮へのリーダーシップをとることを明言しました。

私は、これまで安倍首相に対しては批判的でしたが、この方針転換が本当ならば安倍首相支持にまわろうと思います。今後継続してウォッチしていく必要があるでしょう。
[追記: 言葉だけでしたね]

瀬戸智子さんも、「62年目の長崎」で、この発言を評価されています。ただし、この発言が国内向けのみの発言でないことを釘をさしておられますが。


長崎の夏は暑い。平和祈念式典では、冷たいお茶と凍らせたおしぼりを参列者に配ってくれ、助かります。配っているのは高校生くらいのボランティアの人達。救護所の人々、警備の人々などを含め、式典が多くの人に支えられていることを実感しました。

2007/08/03

一生一緒にいてくれや♪...

... って懐かしいメロディーがカーラジオで流れていました。ああ、そういえば三木道三だったね、この曲。題名忘れちゃったけど。

でもよく聴くと歌ってるの女性でした。さらに一人じゃないような気もします。

自分のことを「あたい」ってたかな、「あたし」だったか、とにかく歌詞も女性主体に替えてあります。

BARKSに記事がありました。

三木道三へのアンサーを歌っているのはRSP (2007-07-21 バークス)

「Lifetime Respect -女編-」。アンサーソングなんですね。歌詞も代名詞を替えただけじゃないということです。「三木道三の原曲の声をサンプリング」って気づきませんでしたが、最初女声であることも気がつかなったのはそう言う訳か。

歌詞をもっとちゃんと聴きたくなりました。上記記事に視聴版へのリンクがありますよ。

環境に配慮してほしい - 日産ノートCM

こんばんは。ジローラモです (ウソ)。

日産のCMで、NOTE「親子で洗車」篇というのがあるんだけど、
家族全員で服を洗車ブラシにして、
身体中泡だらけにして、
そこらじゅうに泡をまき散らして、
洗車してるの。

楽しそうなのはいいんだけど、
洗剤と水の無駄遣いじゃない?
もっと環境に配慮してほしい。

それから、DUALISのCMは誇大広告じゃない?
買ったらトランスフォームボタン探しちゃうよ? (← そんな人いないって)

追記: もっとひどいCM
アクセスジャーナル: 不買運動の動きもーーロート製薬のトンデモCM
主婦がやっと洗濯物の片付けを終わったと思ったら、息子が登場し、「これ、洗っといて」とズボンを投げつける。
 主婦が「エッ」と声を上げると、ごろ寝してテレビを見ていた夫から「静かにしてくれよ」と文句を言われる。
 それで「ムッ」としている主婦に対し、「なせか、ちょっとしたことでイライラ」といったナレーションが流れ、主婦が「これって、更年期障害?」とのセリフ...

2007/08/02

雷鳴かと思ったら...

... 花火でした。

仕事を終ってビルの外に出て初めて気がつきました。もうほとんど終わりでしたよ。もっと早く仕事を切り上げておけば良かった。

駅に着く前に終って、みんな帰りだしたので、ずいぶん混雑していました。

雷で雨も降っているんだろうと思って、置き傘をもって帰ってきた間抜けは私です。

これでした。 → 神奈川新聞花火大会

2007/08/01

今回最も大きな敗北を喫したのは...

... 公明党じゃない?

事前の予測では揃って13議席だった。ということは組織票で計算が可能だったということ。

計算が狂ったのは、「組織」から見放されたのか、「組織」自体が弱体化しているからなのか。

ただ政権与党内にいることが目的になって、自民党のためだけの存在になっているとしたら、「組織」の期待に反しているといえるだろう。といって「組織」の期待に応える政治をされては困るのだけれど。

民主党はこれから正念場

こんばんは。民主党の候補はだれになるんでしょうね? オバマ氏ってなかなかいいんじゃない?

前の記事で、自民党への提案として、民主党を「やっぱり反対するしか能のない政党だというイメージを焼き付ける」と書いた。いやわざわざ提案しなくてもそうなりそうで不安なのだ。

以下は、2年前の総選挙後に書いた記事(「衆院選'05雑感(1) がんばれ民主党」)からの引用
マドンナブームで参議院選挙で大勝した後の総選挙で「政権を下さい」と絶叫していたおたかさんを思い出して不安な気分になりました。
その記憶が頭から離れない。

参議院過半数をとっているので、反対するものは何でも否決することができる (もちろん与党が衆議院で三分の二以上占めているので再可決もできるが)。しかしこればかりを使うと「やっぱり反対するしか能のない」という印象を国民に与えてしまう。

その前兆は「安倍首相に退陣要求を出す」というところから既に始まっていると思う。首相を替えさせて何になる。別の人が出てきて、首相退陣で責任をとりました。これからは新しい自民党です、って言うだけだろう。

それよりも、安倍首相に手を差し伸べ、一緒に法案を成立させて行ったほうが良い。もちろん政府案は事前協議で民主党案を大幅に入れたものにしておく。同時にそのことを大きくアピールし、政権を任せるだけの政策立案能力、交渉力をもっていることをアピールするのだ。

鳩山さんが代表のときに、政府案でも良いものは支持するという姿勢を出していたが、いかんせん両院で過半数を占めていたため、自民党は野党の支持がなくとも法案を成立させることができた。結局民主党のプレゼンスは高いものにならなかった。

また、これも (「衆院選'05雑感(1) がんばれ民主党」) の繰り返しになるが、影の内閣ではどうするかを常に発信し、いつでも替わりが出来ることを国民にアピールする必要があると思うのだ。

その意味で正念場が続く。敵失を生かしきれないままだとそれが失策になり、イメージダウンにつながる。くれぐれも緊張感をもって対峙して頂きたいと思う。

反省していると言うんだったら...

... 強行採決で成立させた法案は全部もう一度やりなおせって。

小泉にもらった絶対多数をそんなふうに使う人間には危なくて任せられない、というのが国民の声だと思う。

内閣改造で済ますというのは、結局「閣僚の選択」に関してだけ反省しているということだろう。失言大臣とか汚い金に手を染めている人間とか多くて、さんざん「任命責任」を問われたから、それが強く印象に残ってるんだろう。僕悪くないもん、って感じか。

もう一度最初の主張に戻る。強行採決で成立させた法律をやりなおす (勝手に廃案にできる訳じゃないから、教育基本法再改正案などを出して行くということ) ことによって、民主主義を大事にすること、「美しい国」のあり方の実践を提示できると思うのだ。国民はその姿に感銘を受けるだろう。

逆にそうでなければ、次の総選挙まで内閣改造で誤摩化す今のイメージを引きずったままだろう。

というのは正論過ぎて... 実はもうひとつ方法がある。もう下手なことはせず、徹底的にみんなからいじめられて同情票を集めるという方法。出す法案はことどとく参議院で否決されるようにしむけ、小沢民主党に対する不信感、嫌悪感を醸成する。やっぱり反対するしか能のない政党だというイメージを焼き付ける。

どっちも難しいか。

2007/07/29

改憲か解釈か

こんにちは。選挙行く前というか投票日前に書いておくべき話題だったと思いますが...

クーリエ・ジャポンに、森巣博氏による「越境者的ニッポン」という連載があります。森巣博は、ギャンブラーで作家。連載の第1回ではそのことについて書いていました。自分のことを「チューサン階級」(中学3年生程度の知識の持ち主) と称していますが、博学で種々の経験もあって文章も論理的で面白い。

3回目 (8月号) 「正論といふもの」では「憲法改正」に関して書いています。

・「国民投票法」は「憲法改正手続き法」であるはずが政府もメディアもちゃんと伝えていない。
・自民党が出した新憲法草案は「新憲法制定」というべきもので、「改正」という言葉を使うのもおかしい。
・言葉の置き換えによる言論誘導が行われており、全てがなし崩しに進んでいる。
・「戦争犠牲者」も本来は「戦争被害者」であり、「犠牲者」への言い換えは「加害者」の存在を不問にする。
・森巣自身は「改憲」派という立場をとる。条件付き改憲派。
・今までの憲法は、政府 (法の執行機関) によって解釈を曲げられてきた。
・これにより「現実が憲法にあわない状態になっている。
・現実を認め、憲法を政府が守れるものにしてあげましょう。
・しかし、そうやって決めた新しい憲法は絶対に守らせることが必要だ。
・守らせるための担保が必要となる。憲法とは別に罰則規定を定めた法律が必要だ。
・これこそが正論だ。

私も、『「お釣りはお駄賃」は許しません』 (2005年 10月 16日)では、
第9条改正は、前原さんと同様、条文の矛盾をなくす意味では必要と思っています。ただ、現在検討されているのは、憲法の位置付けを、「国家権力を抑制する」ものから、「国民のあり方を規定する」ものにすることを主眼としているらしい。
と書きました。ごまかしが嫌いなのです。

一方で、私の立場は護憲にあることは読み取れると思います。憲法改正でさらに憲法を改正しやすくなったり、国民のあり方が規定されることで、ただでさえ同調圧力に弱い (「空気読め」に抗いきれない) 日本人から自由な議論が奪われることを恐れています。

また、解釈憲法によっても、今まで平和が維持され、繁栄を享受出来ている面もある。今のままで良いのでは? 矛盾を包含したものも世の中じゃない?という思いも前よりも強くなってきたと思います。

そういう考え方に影響を与えたものの一つに内田樹さんの憲法論があります。「憲法の話」 (2007年05月03日) があります。
二つの対立する能力や資質を葛藤を通じて同時的に向上させることを武道では「術」と言う。

「平和の継続」と「自衛力の向上」を同時に達成しようと思ったら、その二つを「葛藤させる」のがベストの選択なのである。
九条と自衛隊が矛盾的に対立・葛藤しているという考え方は、『九条どうでしょう』でも詳述したように、戦後の日本人がすすんで選んだ「病態」である。

...

本来は存在しない九条と自衛隊の葛藤を苦しむという不思議な病態を演じることを通じて、日本人はその「疾病利得」として、世界史上例外的な平和と繁栄を手に入れたのである。

この「演じる」ということはキーワードかもしれませんね。

さて、もとの森巣博氏の主張に戻ります。私はこれは全面的に「正論」だと思います。括弧付きの「正論」は、「そうは言っても」という諦観を含みます。そこは「絶対に守らせる」というところが共有認識になっていないところにあります。まずそこが共有認識になるまで、私は「護憲」の立場をとるでしょう。

追記: 藤代裕之@ガ島通信さんが、「[ニュース・時事ネタ]投票完了」で、「投票完了」のトラックバックもお待ちしています、ということですのでトラックバック送ります。

2007/07/28

投票に行かない権利?

こんにちは。暑いですね。明日はどうなのかな。投票率が気になります。

選挙が近くなると、3年前に「投票率アップを考える」(1), (2), (3)というのを書いたのを思い出します。それはそれまでにずっと考えていたことをまとめたものなので、それ以降新しい考えは浮かんでいません。このため、投票率に関しては書いてきていなかったのでした。

それから、「投票に行かない権利」を主張していた人のことも思い出します。

誰も入れる人がいないから、何も変わらないから、というのではなく、棄権することに積極的な意味を見いだしているようでした。

・ 投票に行かないことは「選挙権の行使」と言える
・ 誰にも投票しない = 「誰も選ばれるべきではない」の意思表明
→ 棄権が多い = 誰も選ばれないとなるべき
・ 選挙で選ばれた人が暴走する → その人に投票した人は責任がある(これは一理ある)。誰も選んでいない人は責任がない。

「投票しないということは、他の有権者の票で選挙結果が決まる」という事実がどうしても理解出来ないようでした。コメント欄では、私を含め多くの人が間違いを指摘したのですが、結局誰も納得させることは出来なかったようです。

あ、コメント欄でひとつ面白いのがありました。
いままでの選挙では、投票行動のときに選べる選択肢を見るにつけ、効果的でフィージブルなシナリオが描けませんでした。ぼくは、そういう場合は、機が見えるまで、動かないで、待つことにしています。剣道と同じです。つけ込む隙が見えたとき、一気に攻めるべきで、機の見えないときに、やみくもに剣を振り回すと、逆に相手につけ込まれるだけですから。(Posted by ゆたか* at 2004年08月30日 16:09)
つけ込む隙が見えたとき、一気に一票を投じるんでしょうね。

* Livedoorはもしかしたらブログやめた人のURLを使い回ししているかもしれません。この「ゆたか」さんは、以前見たときと別人のように思います。

今回の選挙に際して、投票することの意義をちゃんと認識しようとよびかけている皆さんがいます。

瀬戸智子さん: 「棄権は危険」
-- 選挙はずっと続く。前回の衆議院選挙でだまされたと思った人も諦めるな。

デザイン夜話(sivaprodさん): 「それをやらないやつは、人間のカスです。」
-- 橋本治の高校生向けエッセイの紹介なんですが、「いざという時、関わりを持たなきゃいけないような事態がやって来た時、関わりの持ち方を忘れちゃうから。」という部分は特に良いですね。

ガ島通信 (藤代裕之さん): [ニュース・時事ネタ]参院選の投票に行こう

私も書くことがないなんて書いたけれど、毎回言い続けることが大事なんだろうなと思います。

2007/07/26

ヘンリー・ダーガー・アニメ

おはようございます。ヴィヴィアンです (ウソ)。

ヘンリー・ダーガー展、これからどこかで予定されてないかと思って検索したら、2番目に次のようなのがヒットした。

ヘンリー・ダーガー・アニメ
上記はリンク切れなので別のものを探した。
Harelip Music Video "That a Boy Wait"- HENRY DARGER ANIMATION

へー、引きこもってアニメ制作もやってたのかとか思いながら (そんな訳ない)、見てみた。なかなかよく出来ているじゃないですか。絵をパーツごとに分解して動かして、音楽、ナレーションもつけている。あー、英語がわかるといいんだけど。

関連するビデオの欄には次のようなのがあった。

Henry Darger, Realms of the Unreal, Trailer
Trailer for Jessica Yu's "Realms of the Unreal" about Henry Darger. Narrated by Dakota Fanning.
映画作品だったんだ。しかもアニメが主体ではなく、ドキュメンタリーのようだ。

Internet Movie Database: In the Realms of the Unreal (2004年 Jessica Yu監督)

Jessica Yu監督に関して調べたら、Wikipedia英語版の記述が見つかった。ドキュメンタリー短編部門でアカデミー賞をとったこともあるそうだ。

当初の目的から大幅に脱線しちゃったね。

追記(2008.5.3):日本でも公開されたんですね。→ 映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

2007/07/25

AFPBB News メールマガジン創刊

こんばんは。ここもリニューアルしようかな。

AFPBB Newsのメルマガ今日創刊だそうです。いつ登録したのか忘れてましたよ。
AFPBB News

他の新聞に載っていない国際ニュースが載っている(逆に言えば日本の大新聞が取り上げているニュースがあまりない)のと、写真が必ずついているのが特徴的なネット新聞です。公式ブログに、シバレイさんのブログなんかあったりしてリベラルなスタンスを明確にしている新聞なのかと思っていたのですが、スポーツ、エンターテインメント、ファッション (ブランド) の話題も多く、そういうスタンスを強く出している訳でもないのかもしれません。

そういう意味で、立場に関わりなく楽しめる新聞かもしれません。

今日の段階で目立つのはエコバッグブーム。ブロガー人気記事のランキングベスト10に3つもはいっています。

1位: “エコバッグ”はもはや社会現象 インドネシアで発売中止 (2007年 07月 21日)
2位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ、7月に日本で発売 (2007年06月18日)
3位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグが日本上陸、先行販売に長蛇の列 (2007年07月17日)

もちろんランキング自体はブロガーが注目しているというとを示すに過ぎないが、少なくともそれだけの記事を出していると言うところが他紙と違うところでしょう。英国の最初の発売 (2007年 04月 27日) から追っていたことが分ります。また、環境関連のニュースも他よりも多いと思います。

私はエコ (ロジー) とエコ (ノミー) を両立させているほうだと思います (すなわち、お金を使わないのがエコにつながると考えている) が、世の中を見ていると「エコ」=「金持ちの道楽」という印象が強い (というかますます強くなってきている) と感じています。そういう意味で、インドネシアでもエコバッグブームの過熱が心配って、ちょっとびっくり。

2007/07/23

ヘンリー・ダーガー展

こんばんは。「子ども奴隷の反乱」からアフリカの子供兵の現実を考えていました。どうすることもできないのがもどかしい。

「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語—夢の楽園」展(TAB - Tokyo Art Beatの紹介)、17日最終日に行ってきました。ヘンリー・ダーガーとう作家は知らなかったのですが、展覧会の表題と、TABの案内文(下記)と、原美術館に惹かれて。
両親との早すぎる死別、知的障害という診断と施設への収容などを経て、青年期から81歳で亡くなるまでの間、完全な孤独の中で、膨大な量の物語と絵画を制作しました。人目に触れることもなく描きためられた作品群は、家主であり、自身も芸術家としてシカゴにおけるニュー バウハウスの中心的存在の一人であったネイサンラーナーに託され、その慧眼により、没後の損失を免れることになります。
膨大な量の物語って、どれくらい膨大かというと15,145ページ。19歳頃から11年以上かけて書いたそうだ。タイトルは、『非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子ども奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語』 (長いよ)。普通には「非現実の王国で」というそうだ。

Wikipedia: 非現実の王国で

その後この物語を題材とした絵を描き始める。今回の展覧会はそれを中心としたものだが、それ以外の作品や、アトリエ (アパート) の写真などが展示されている。作品が、雑誌の写真、マンガをコラージュして作られているものが多いため、アトリエにはその材料となる新聞や雑誌が束になっておかれている。

さて、感想なんですが、ちょっと言い表すのが難しいですね。膨大な量に圧倒されるというのもあるし、独特の世界観というのもある。でも作品自体はどうなの?というのが正直なところです。

知的障害 (感情障害) でまともな教育 (もちろん美術教育も) を受けていないという背景も私の評価に影を落としているかもしれません。美術教育を受けていないからダメと思っている訳ではありません。特に抽象画を見て、これはさすがに美術教育を受けた人が描いた作品とか分る訳じゃないので。じゃあなにかというと、評価されてきているっていうのは、「美術教育を受けていないのに」とか、「引きこもりなのに」という修飾がついた上での評価ではないかと思うからです。

最終日からなのかもしれませんが、多くの入場者がありました。若い人と外国人が目立ったように思います。私もその中に含まれるのですが、「ヘンリー・ダーガー知ってるんだぜ」というために来ている人達という印象を持ちました。若冲みたいな感じ?

ミュージアムショップも混雑していたので、美術手帳の「ヘンリー・ダーガー特集号」を手に取ったのですが、買わずに帰ってきました。後で大手書店でバックナンバーを探して買えばいいかと思って。でも最近のバックナンバーでは、その号だけ売り切れてましたよ。やっぱりブームなのかな。

住宅街の中の美術館。この美術館自体ももとは個人邸宅として作られたもの。ルーフバルコニーに出ることもできます。一室丸ごと作品 (現代美術ね) になっているところや、奈良美智のアトリエになっている部屋もあります。

次は家族で行けるインカ・マヤ・アステカ展かな。

追記: 最初に行きたいと思った理由を並べていたのですが、最初は、All Tomorrow's Girls (fumi_oさん)の「ヘンリー・ダーガー展」で知って、これ行ってみたいと思っていたのでした。すっかり忘れており、失礼しました。今日のエントリ「the Vivian Girls」でやっと思い出しました。という訳で慌ててトラックバック送ります。

上記 fumi_oさんの記事にあった、ヘンリー・ダーガー作品集へのリンク → CARL HAMMER GALLERY

ART TOUCH 美術展評 (安積 桂さん) 「ヘンリー・ダーガー」
  -- 「挿絵画家」として「一流」と評価されていますが、「芸術家」としては低い評価。絵を作品そのものでなく背景情報から評価する風潮を批判しています。

2007/07/17

チョコレート展

小さな瞳 夢見るチョコレート... あ、おはようございます。

東京ミッドタウンの21_21 Design Sightで行われているチョコレート展に行ってきました。「チョコレート」をキーワードに、アーティストがチョコレートに関係があると思えば何でもあり、というコンセプトで行われている美術展です。素材としてのチョコレート、色としてのチョコレート、銀紙、カカオ農場で働く人達...

ちょっとフェティッシュの香りも。國村隼や市川実和子が出ている映像作品が面白かった (すみません、アーチストの名前は見たはずだけど思い出せません)。

市川実和子は、男性とレストランに来ている。出されるのは苺一個とかバナナ一本とか料理とは言えない代物。しかしカトラリーは銀紙で包んだチョコレートなのだ。フォークとナイフの銀紙をはがして、バナナを切って食べる。そしてチョコレートで出来たナイフも食べる。ワインゴブレットもチョコレート。飲み終えたら食べちゃう。皿ももちろんチョコレートで、バリバリバリバリ食べてしまう。チョコレートで汚れた口のアップ...

國村隼が出ているシーンは、チェスの駒がチョコレートで出来ていて、相手の駒をとるとそのままチョコレートを食べてしまうのだ。にやりとする男と悔しがる相手。お酒の入った杯になった駒もあって、やはり飲んで杯まで食べちゃう。最後は酔いつぶれる二人。

チョコレートを題材に遊んだというような小ネタ的な作品も並んでいました (もちろん作品は手をかけて作ってるんですが)。美術展にしては親子連れも多く、そのような作品を親子で楽しんでいました。

21_21 Design Sight外観。ミッドタウン・ガーデンの中にあって、入り口さえ目立たないような建物なんですが、展示室は地階にあって十分なスペースが確保されています。
21_21 Q。21_21 Design Sightのショップは、キューブをベースにした屋台です。一台はGOODS、もう一台はFOODSです。
ミッドタウン・ガーデンは広い芝生の庭で、ジョギングコースまで用意してくれています。贅沢だなー。これってリッツカールトンの宿泊客やショップのお客さんの財布から出ていくお金で運営されてるんだよなーと思った次第です。

次は昨日最終日だったヘンリー・ダーガー展について書く予定です。

追記: PingMag「深澤直人:頭の中のチョコレート」に深澤直人へのインタビューが載りました。ここには作品の写真も多数ありますよ。

2007/07/15

スティール・パートナーズって...

... 名前が悪いよね。「泥棒仲間」。高裁が主張をとりあげないのは当然だ。

ブルドックソース:初の買収防衛策、あす発動 東京高裁、スティールの抗告棄却 (毎日新聞 2007年7月10日)

なに? 綴りがどうしたって? 聞こえないよ。

戦後レジームからの脱却...

... の中身って初めて聞いた気がする。

遊説録:参院選 安倍晋三首相 (13日、青森市) (毎日新聞 2007年7月14日)
年金の記録問題が起こった原因の多くは社会保険庁の体質にあった。親方日の丸体質、あしき労働慣行、労働組合が跋扈(ばっこ)した。そして労使のあしき癒着。公務員制度の中にも積み上げられてきた仕組みだ。私はそういうものをドーンとぶち壊していく。それが私の申し上げている戦後の体制、戦後レジームからの脱却だ
教育基本法や憲法を変えたり、憲法解釈を変えなくてもできるじゃん。

2007/07/14

エコセレブランキング


おはようございます。赤星たみこです (ウソ)。

クーリエ・ジャポンの今月号は、エコ特集。ソトコトなんかと違って、客観的な眼でみているのが面白い。別に批判的なものばかりという訳ではなく、バランスがとれている。

その中で特に面白かったのが、「巷を賑わすエコセレブたち いちばんクールなのは誰だ」。エコを看板に掲げる有名人の「非エコ度」を暴いている。

アル・ゴアの自宅豪邸では、普通の人の20倍の電力が消費されている。LIVE EARTHに自家用ジェットで来た。そういえばLIVE EARTHであるアーチストが観客に「自家用ジェットで来なかった人は手を挙げて」ってやってたな。その観客の中にはアル・ゴアはいなかったけど。

もっと低いランキングなのはマドンナ。すっかり社会派として定着した感のあるマドンナは、コンサートで使われるエネルギーの量が問題にされていた。ただ、その点を指摘するのはあまり適切でないと思う。日常の生活のエコ度を問題にして欲しかった。確かにマドンナは、養子問題などそれちょっと違うんじゃないのという点は多いけど。

エコ度トップにあげられていたのはディカプリオ。プリウスに乗るというライフスタイルを流行らせた張本人で、私自身はただのパフォーマンスに過ぎないと思っていたが、それだけでなく社会活動に積極的な点が評価されていた。エコとは違うけど、「ブラッドダイヤモンド」があったね。

お金持ちの有名人は難しいよね。リサイクルするのにも環境負荷がかかるから、本来ならリユース、リデュースのほうが重要なんだけど、いつも同じ服って言われるようでも困るし。

また、CMに出た企業が環境によくないということが分ったらイメージダウンだ。以前スティングが宮崎のシーガイアのCMに出てコンサートまで開いたので批判されたことがあった。日本のCMは日本でしか流されないし、本国ではそのこと自体が知られていないから良いのかもしれないが、ポーズだけでなく本当に環境保護に意識のあるアーティストなら汚点に思うだろう。

クーリエ・ジャポンのエコ特集には、その他にも面白い記事があります。「低燃費ドライバー」の数々のテクニックも面白い。エンジン切ってトラックのスリップストリームにはいるって、それ危険ですから! ダンスステップで床発電するエコディスコとか。汗を集めてトイレで流す計画もある、って電車の中で読んでて吹いてしまいましたよ。

編集長の言葉の中で、エコバッグについてこう語っているところがある。
たしかにビニール袋を減らすことで、CO2の削減には貢献するだろう。しかし、いっぽうで店頭には様々なエコバッグ商品が出回り始めている。売り文句は「地球に優しいエコバッグ」。なんのことはない。"エコ"を売りにした商品が次々に生産され、新たなCO2 が排出されているではないか。環境のことを考えるなら、いま持っているバッグを使ったほうがいいに決まっている。
エコバッグを新しく買うのがそんなにおかしいかと思ったんですが、このことのようです。

個別記事のページ から
一見、ただのキャンバス地のバッグ。
だが今年3月、ロンドンでこのエコバッグが発売されると、
客が殺到、ネット・ショッピングのサイトeBayでは
200ポンド(約5万円)近い高値(もともとの値段はたった5ポンド!)で
取り引きされるにいたった。
なんかホワイトバンドがヤフオクで取引されていたのを思い出した。

このエコバッグというのは、アニヤ・ハインドマーチというブランドの『I'm Not A Plastic Bag 』という製品。日本では今日発売だそうですが、開店前に並んでいる人の分で売り切れだそうです。

ちなみに私のエコバッグは、なんかの景品だったらしく、あまったものをバザーみたいなところで買ってきたものです。10円で。

2007/07/13

最大の争点が「年金」だって

選挙:参院選公示 安倍政権を問う 「年金」最大の争点−−29日投開票 (毎日新聞 2007年7月12日 東京夕刊 → 魚拓)

直近の問題を争点と位置づけるのは、何も学習していない証拠。

前回の衆院選は、「郵政民営化」が争点と位置づけられ、マスコミも他の争点もあるとしながらもほとんどの時間を「造反組」、「刺客」などの話題で費やした。選挙の結果をうけ、郵政民営化はすぐに成立し、任期4年の残りは「お釣りはお駄賃」状態になってしまった。私も「ゆるしません」とは書いたものの、半分諦めムードだったと思う。議論もまともになされないまま強行採決の嵐。教育基本法、国民投票法なども採決までマスコミで問題点が報道されることもほとんどなく、成立して初めて問題点が示されるような状態だった。

今度の選挙は任期6年で、解散もない。任期中には憲法改正も日程にあがる。民主党の中にも憲法改正論者は多いので、政党で見るのではなく、個人別にどのような態度をとっているのか見て行く必要がある。憲法改正反対の立場の有権者だけでなく、賛成の立場の有権者も同様です。

憲法改正が日程にあがるような状態でなくても、過半数を握りフリーハンドをもったら議論せず強行採決を繰り返す、民主主義をないがしろにするような人間にこの国をまかせる訳にはいかないと思うのだ。マスコミも直近の争点だけでなくこの国を託すという意味があるのだということをちゃんと伝えてもらいたいものだ。

補足: 「きまぐれな日々」さんが、「参院選民主党候補の憲法問題に対する認識」で、民主党候補(執筆当時予定者)の憲法改正に対する態度を整理されています。トラックバックを送りますが、「第21回参議院選挙公示に伴うお知らせ」では、
特定の党派または候補者への応援の要素が含まれていると管理人が判断したコメントやトラックバックは、たとえその内容に管理人が賛同できるものであっても、承認はいたしませんので、ご理解とご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
と書かれています。私の文中には「特定の党派または候補者への応援の要素」は含まれていないと考えていますが、どうかな?

それから、エクソダス2005《脱米救国》国民運動さんが、「護憲派候補者リストの見直し:社民党推薦候補は必ずしも全員9条堅持ではないのではないか?」で、「純護憲」派候補推奨リスト (試案) を書かれています。えーと、これは私の「特定の党派または候補者への応援」ではありません、と逃げを打っておきます。それから、このリストは、「勝てそうな党・候補者」という戦術的な要素が含まれているので、私としてもそのまま賛同できるものではありません。

意味ないと分ってて...

... なんで毎回やってみちゃうんだ?

31アイスクリーム占い (林家まる子さんのブログで知りました)

2007/07/12

イチローがランニングホームラン

スライディングしないでホームインするランニングホームラン、って初めて見たような気がする。

MVPも当然ですね。

イチローが球宴史上初ランニング本塁打&日本人初MVP獲得! (サンスポ サンフランシスコ10日(日本時間11日))

斎藤もよかったよね。

あと、オールスター前に家族と一緒にクルマに乗ってパレードがあるんですね。初めて知りました。

2007/07/07

やっぱり、しょうがない

おはようございます。

先日の「しょうがない」は、私にしては核兵器廃絶に対して消極的な意見のように見えるかもしれませんが、今後が大事ということが私のスタンスです。

らふぃさんの「それでいいのか」で、米国特使の原爆投下正当化発言に対して日本政府が抗議しない、ということを知りました。

米特使、「原爆使用が何百万人もの日本人の命救った」 (asahi.com 2007年07月04日 → 魚拓)
「原爆正当化、抗議せず」と官房長官 米特使発言 (asahi.com 2007年07月06日 → 魚拓 - いつも毎日新聞使ってるのですが載ってないみたい)
塩崎官房長官は5日の記者会見で、米政府のロバート・ジョセフ核不拡散問題特使が広島、長崎への原爆投下を正当化する発言をしたことについて、「発言の性格は個人的に行ったものだと聞いている」と述べ、日本政府として抗議しない考えを示した。
らふぃさんの記事に対する私のコメント。
国内に対しては原爆投下を容認で責任を問う一方で、加害者側の正当化にはスルーですか。こちらのほうこそ強く抗議しなければいけないのに、それは結局「しょうがない」と思っていることを露呈していると言わざるを得ません。
内弁慶にも程がある、ってこった。

政府もマスコミも結局「アメリカじゃあしょうがない」と思っている。それが、前回書いた、
しかし、「しょうがない」は今も続いている。

悲観的なトーンが強かったですね。

関連記事があります。

きっこのブログ 2007.07.05 ジョセフ発言に文句が言えない腰抜け総理
きっこのブログ 2007.07.06 どこまでも卑屈なアベ内閣
-- ジョセフ発言とそれに対する官房長官の発言に関して。久間辞任会見に関しての記事もある。
天木直人のブログ 2007.07.05 ジョセフ核軍縮担当米国特使の発言と日本政府の対応の甘さ
-- きっこのブログでリンクされていたもの。
長崎新聞 2007.07.06 米特使が原爆正当化 「被爆の実相見るべき」と県民
-- 長崎の反応を伝えている。
AFPBB News 2007年07月05日 米高官の原爆発言に日本政府は不快感
-- 安倍首相が「原爆を許すことはできない」との自身の見解を明らかにした。

最後の記事、ここだけ「安倍首相がジョセフ特使の発言に不快感を示した」ってことになってるんですが、一般論を述べただけの感じだなあ。で、記者会見だけですか。やっぱり内弁慶ですか。

さて、らふぃさんの記事はここがメインじゃありません。らいふぃさんの主張は、「日本は世界の平和のリーダーシップをとれ」です。
核をめぐる外交思想・平和哲学の面で国際的なリーダーシップをとることを、何よりもその被爆の経験からかつて期待されていたのは日本だったのではないでしょうか。非核・非武装を国是に掲げながら、被爆による反核思想を感情論として片付け、客観的な外交哲学と政策による理論付けを怠って来た日本の、政府、官僚、メディア、研究者、それらすべての怠慢(或いは無能)のつけが表面化しようとしているように思えます。
私も日本が世界の平和の目標とされるべき考えてきました (「日本良い国 清い国」など -- 世界征服宣言じゃないぞ)。

らふぃさんは、それだけではなく、感情論だけでなく、思想面/哲学面で論理構築を行うべきとおっしゃっている訳です。私もずっと日本の戦略の欠如を憂いてきました (「環境/ビジネス/カルチャー」 -- これは主に地球環境保護のための戦略に関してですが)。らふぃさんのような人が日本のリーダーとなってくれれば、少なくともブレーンに入ってくれればと思うのだ (って心酔し過ぎですか?)。

7月7日、LIVE EARTH

おはようございます。07-07-07と書いたらどれが年でどれが月でどれが日を表すんだろ?

今日来たRollingStoneのメルマガに
Rolling Stone's Non-stop Live Earth Coverage From Around the Globe
というのがあった。"Live Earth"ってもしかして、"Live 8"みたいなもの? アル・ゴアの写真も載っているし、地球温暖化防止キャンペーンなんだろうな。ワシントンD.C.でやっとできるようになったみたいなことが書いてあるけど、英語だし...

... と思って検索したら、ありました。
msn presents LIVE EARTH
地球温暖化防止を訴える地球規模コンサート

日本では幕張メッセでやるみたいですね。絢香とか大塚愛とか出るらしい。
10時からライブ配信を行うそうだ。見なきゃね。

TVではどうかなと思ったら、フジテレビでやるらしい。
TV LIFE 7月7日『LIVE EARTH』22時間独占中継!
CSだと17時から。CSは加入してないんだよなー。
地上波では27時35分から。前回"Live 8"のときは気がつくの遅れてほとんど見れなかったので、早めに気づいただけましか。

マドンナがこのために書き下ろした"Hey You"のビデオ

ところでアル・ゴアのバックとか「環境問題のウソ」とか、「環境問題のウソ」のウソとか、最近何を信じていいのか分らなくなっているのですよ。

2007/07/04

しょうがない

おはようございます。こういうときは「ジンジャエール」っていうんだっけ?

私は長崎の出身なんですが、久間防衛大臣の発言を非難する気にあまりなれないんですよね。

私自身「しょうがない」って思ってきたから。

戦争終結に原爆投下の必要があったとも思っていないし、
戦後のABCCの活動は、治療と言うよりもデータ収集が目的だったようで、すなわち原爆投下が実験だったということも理解している。

でも、しょうがない。

だって、戦争に負けたんだもの。
負けを受入れたんだもの。

そしてまだアメリカの国際政策に追従せざるを得ない状態が続いている。

大事なのは「あやまちを二度と繰り返しませんから」だと思う。

「しょうがない」とは思いつつ今も続ける抗議は、その意志を示すために必要なこと。

政治的には「しょうがない」なんていっちゃいけない。

軽率に言っちゃうと、未来も「しょうがない」ですんでしまうおそれがある。

しかし、「しょうがない」は今も続いている。

ビンラディンが潜んでいるアフガニスタンに住んでいるだけで亡くなった人がいるけど、「しょうがない」ですまされている。

イラクには大量破壊兵器はなかったけど、「しょうがない」ですませられている。イギリスもアメリカも間違いを認めているけど、日本ではまだ認めていない。

さて、久間防衛大臣だが、自国民に被害を与えるクラスター爆弾の使用法を容認するなんてこちらのほうが防衛大臣として不適格だと思う。

後任は小池百合子氏ですか。防衛大臣に女性というのは、歓迎すべきことなのかもしれません。一般論ですが、女性は男性よりも戦争の不毛さを理解していると思うので。しかし今回は、ただの参議院選挙前の人気取りという位置づけが強いと思われ、正直なところ期待していません。

久間防衛相:「原爆投下しょうがない」−−講演で発言 (毎日新聞 2007年7月1日 東京朝刊 → 魚拓)
久間防衛相:「原爆」発言で引責辞任 参院選控え、安倍政権に打撃 (毎日新聞 2007年7月3日 東京夕刊 → 魚拓)
久間防衛相辞任:後任人事でイメージ回復狙う 異例の決着 (毎日新聞 2007年7月3日 → 魚拓)

2007/06/30

なんでヒラリーが...

... こんなネガティブキャンペーン受けてるんだろ?

Vote Different

1984 Apple's Macintosh Commercialのパロディーなんだけど

国境なき医師団

追記: 「国境なき医師団 詐欺」で検索に来る人がいますが、詐欺団体ではありません。詐欺団体呼ばわりする人がいますが、寄付をしないことの正当化したいだけのように見え、悲しい。「国境なき医師団」を騙る詐欺を心配している人は、サイトの「寄付選択の方法」で確認してそこに書かれた口座に振り込めば安心です。

国境なき医師団から、寄付の要請のダイレクトメールが来ました。そう言えば、どこかのポイント交換の際に特に欲しいものがなかったので寄付を選んだように思います。どこのクレジットカード会社だったかな。良い取り組みだと思います。

国境なき医師団は名前をときどきニュースで聞くくらいで、詳しく知らなかったのですが、結構大規模な組織なんですね。しっかりした内容のリーフレットで組織的な活動が着実に行われていることが分りました。ユニセフが定期的に送ってくるダイレクトメールに匹敵するくらい。でも知名度では比較にならないように思います。国連の一機関であるユニセフとは比較するのもおかしいですけど。

ユニセフは定期的にダイレクトメールを送ってくるので、それにあわせて募金をしていたんですが、このダイレクトメールもったいない気がするんですよね。住所名前が印刷されたシールのセットがついてくるんですよ。最初は「へー、すごいな」と思っていたんですが、手紙も書かないし、あまりまくり。こんなお金使わずにもっと支援に回せば良いのにと思っていました。

日本ユニセフ協会の収支・活動報告をみると、
ユニセフとの「協力協定」に基づき、当協会に寄せられた募金収入・グリーティングカード収入の最大25%までは当協会の国内での募金活動費、啓発宣伝費、管理費等の事業経費とさせていただいております。
だって(実績は18%)。

日本ユニセフ協会というのは、ユニセフ本体の下部組織じゃないようで、ユニセフ本体とは協定という形でつながっているようですね。[追記: このことをもって日本ユニセフ協会を詐欺組織みたいな言い方をする人がいますが、それも間違い。]

「募金活動事業費」が、ダイレクトメールやその中のシールにあてられているものだと思うけど118億円。多すぎない? 拠出をもっと増やしてもよいと思う。協定の「25%」はもっと予算規模の小さい国を想定して設定したものじゃないかなあ。25%使い切れなくて頑張っても18%しかつかえませんでした、ってやかましいわ

* 収支を見ると全体の支出が1679億円で、ユニセフ本体への拠出1468億円。87%は本体への拠出になっているのですが、私の計算の方法が間違ってるのかな?

一方の「国境なき医師団」の収支ですが、寄付金収入約20億円、そのうち救援活動に使われているお金が14億円。比率で言うと70%なんだけど、規模が違いますから。

という訳で、ユニセフから「国境なき医師団」に乗り換えようと思います。両方支援しろって? いや予算もありますから (って予算決めて動いている訳じゃないんだけど)。

2007/06/28

雲を大砲で撃ち落とす

おはようございます。みなさん、水に「ありがとう」って言ってますか?

今回もビッグイシュー 73号の特集「"水"赤字国、日本」から。

水の豊富な中国南部に対して、北京を含む中国北部では水不足に悩まされており、人工降雨が盛んだと言う。雨雲に対して沃化銀を地上から大砲で撃ち込んだり、飛行機で撒いたりする。

雨雲があったら自分の周辺に雨を降らせるということで、川の水や地下水の争奪戦だけでなく、雲まで争奪戦が繰り広げられているという。お金の大小によって水を確保出来るかどうかが決まる、ということであると指摘している。

これは中国国内の争奪戦だが、国土の狭い国が集まっているところでは国同士の争奪戦が起きる可能性があるということになる。そうなってくると本当の戦争に発展する可能性だってあるだろう。

以前聞いた話だが、アスワンハイダムなどの大規模開発では、気候さえ変えてしまう恐れがあるという。あからさまな収奪ではないので、環境に悪影響を受けた国にとっては正面切っての批判はしにくいだろうが、特に小国が影響を受けた場合には死活問題であろう。

2007/06/26

"水"赤字国、日本

おはようございます。"Water Business"って最近はどっちの意味が優勢なんだ?

タイトルはビッグイシュー 73号の特集のタイトル。

水が豊富な日本で、「水」が赤字、ってどういうこと? と思いますよね。水が輸入超過という意味です。それは、エビアンやコントレックスの輸入は多いけど、日本の天然水が輸出されていないという意味でもありません。

問題にしているのは「ヴァーチャルウォーター (間接水)」。輸入される農作物、食肉などを育てるのに使われた水を示す言葉です。つまり、農作物を輸入しているということは、輸出国の水を使っており、間接的にその水を日本で消費しているという意味になります。

この言葉を聞いたのは実は今回が初めてではないのですが、最初に聞いた時は、そのための代金を払っており、それらが輸出国の収入、生活向上に役立っている訳で、問題はないんじゃないのと思っていました。アメリカがCO2の排出権を買わずにCO2を排出することで、実質的に搾取を行っているのとは全く違うと思っていました。

確かにそれは間違っていないのだけれど、地球全体を考えてみると、利用可能な水が減少している訳で、そのうち間接水として輸入出来る水も少なくなってくるということを意味します。間接水として輸入出来なくなるというとそんなに逼迫感はないですが、食糧が輸入出来なくなるということを意味する訳で。

海外で「水を育てる」という視点が必要なのだと思います。

「水」に関してはもう少し続けます。

2007/06/22

水の展覧会

おはようございます。ぴちょんくんです (ウソ)。

先週横浜美術館で開催されている「水の情景−モネ、大観から現代まで」展へ行ってきました。
昨日は、東京ミッドタウンに今年オープンしたサントリー美術館で開催されている「水と生きる」展へ行ってきました。

横浜美術館のほうは、横浜市が2007年に水道創設120周年を迎えるということでの企画。サントリー美術館は、企業として「水」を大事にしていることがバックグラウンドにあっての企画ということでした。そういう意味で企画には直接つながりはないのですが、最近ビッグイシューで『「水」 赤字国、日本』という特集が組まれたり、NHK「激流中国」でも水不足の問題が扱われたりで、「水」も大きな環境問題として扱われていることとシンクロしているかもしれません。

昨日はやはり東京ミッドタウンにあるFUJIFILM SQUAREのヤン・ アルテュス=ベルトラン写真展-空から見た地球-』にも寄ってきたのですが、美しい海だけでなく、干上がったアラル海や、金精錬により汚染されたフィリピンの海の写真など、やはり水の重要性を認識させる展示だったと思います。

展覧会に戻ります。サントリー美術館は所蔵美術品の展示で、特に日本の古美術がほとんどだったので、実は私にとってはあまり興味を引かれるものじゃなかったというのは正直なところです。会期中に展示替えがあって、「円山応挙《青楓瀑布図》は後期(8/1〜8/19)に展示されます」というのも残念だったな。ちゃんと調べていけば良かったのだけど。その中で一番良かったのは薩摩切子。欲しくなりました。

横浜美術館のほうは、訳の分らない現代美術もあって楽しめましたよ。いつも現代美術になると「訳の分らないところがよい」としか表現出来ないのが底の浅さを露呈しているのですが。

環境問題としての「水」も書かないとね。最近またペースが落ちてますよね。自衛隊による市民の監視の問題とか、ブログを含めたメディア規制の問題とか、もちろん参院選とか書かなくちゃいけないというか書いておきたいこともたくさんあるのですが。

2007/06/19

どんだけ青春ですか

こんばんは。人工無脳です (納得するなー)。

「私の脳内・・・・」 (sprewell8_daisukiさん)、「流行の脳内何とか・・。」 (nsudouさん)で知った「脳内メーカー」、やってみました。普通やっても誰かのコメント欄に書くくらいなんだけど、報告する必要のある結果が出たので。

最初「脳」がぎっしりつまっていると思ったのですが...

うそこメーカー
yoshihirouedaの脳内イメージ

つまっていたのは、「悩」でした。とほほ。

一方、本名 (姓と名の間にスペースなし) でやった結果は...

ウソのあいさつばっかりやっているから、こうなった。

実は、はりーさんの断食に対して、「脳の50%は"食"で出来てるから、私には無理」と書こうと思っていたのよ。なんかタイミング良いねー。結果は全然違ったけど。

参戦者のみなさん
【やっぱし】 愛 【そうだった】 (104hitoさん)
脳内メーカー (t2minaさん)

2007/06/15

消費税増税キャンペーンだと思っていたのだが

おはようございます。ハリーポッターシリーズももうすぐ完結らしいですね。その後は「ハリー仙台編」シリーズが始まるらしい (ウソ)。

申告漏れ:ハリポタ翻訳者、7億円追徴「確定」へ (毎日新聞 2007年6月12日)

最初に「申告漏れ」の記事が出たとき、
・裁判で国税庁が負けて、
・海外に住民票を移すという裏技が明らかになって、
・「ほーら、所得税重視にするとこうなっちゃうでしょ」といって、
・やっぱり消費税増税に

というシナリオだとかんぐっていたのですが、マジで争っていたのですね。失礼しました。

2007/06/12

普通の役者のときは「今回の役柄は...」というところで...

... 三上博史の場合には「三上博史の今回の人格は...」といわれる。

すみません、若い人にはわからない冗談ですね。

2007/06/11

不適切なメッセージは混乱の元凶

みなさん、こんばんは。Mac同盟の一員です。

MacのWebブラウザSafariで、Webの画像を保存する方法を巡って起きた一連の混乱 (あとでまとめます) ですが、その中で
「この書類の末尾に.jpgという拡張子を付けて保存することはできません。必要な拡張子はwebarchiveです。両方の拡張子を使ってファイル名の末尾を“.jpg.webarchive”として保存することができます。」
というメッセージが出る、というのがありました。

・Macでは拡張子によってファイルフォーマットを区別する訳でない
・拡張子を自分でつけられる訳ではない
・それなのに拡張子を2つつけられるとはどういうこと?

と思っていましたが、
t2minaさんの「おたま生還その1」で詳しく一連のステップが記述されていたのでようやくわかりました。

この中の(2)で、
名前を→「自転車1.jpg」に変更
ということを行っていたということ、
結局これは".jpg"という拡張子をつけたのではなく、".jpg"で終る名前を付けたという訳です。

それなのに、Safariが出してきたメッセージ(再掲)が
「この書類の末尾に.jpgという拡張子を付けて保存することはできません。必要な拡張子はwebarchiveです。両方の拡張子を使ってファイル名の末尾を“.jpg.webarchive”として保存することができます。」
と、あたかも".jpg"が拡張子であるかのように思わせる内容だった訳です。しかもご丁寧に「両方の拡張子を使って」と書かれおり、あたかもファイルフォーマットとしてJPEGも有効かと誤解させる内容です。

ソフトウェア開発者は、コンピュータと対話していれば良いと言う訳ではなく、自分が作った作品(プログラム)の先に人間がいること、その人間と作品を通じて対話するということを忘れてはいけません。自戒の意味を込めて。

2007/06/07

名前を変えれば違う会社

いやもちろんここでは名前を変えたという訳ではないのだけど。

毎日新聞 2007年6月6日 11時34分: コムスン:厚労省、介護不許可 撤退は不可避か

毎日新聞 2007年6月6日 23時47分: コムスン:連結子会社の日本シルバーサービスに譲渡 (→ 魚拓)

社会の底辺ではよく使われる手なのかもしれないが、こういう手が通用するのなら制裁の意味がない。

一方こんな観測も。

切込隊長BLOG : コムスンはどうなってしまうの
 「コムスンが指定打ち切られた。終わりだな」という議論に安易になりやすいんだが、不採算の事業を国のお墨付きで傷口が広がらないうちに撤退できることになったとも言える。もっと採算性の高い人材派遣や請負の仕事に特化できるようになってしまうジレンマもあるのであって、初めてこのニュースに接したとき「また焼け太りか」と思ってしまった。
撤退しないということはまだ旨味のある事業だということで、というよりも別の旨味が見つかっているのかもしれない。そしてそれはきっと現在サービスを受けている人々にしわ寄せが行く形になると思われるのだ。

2007/05/29

自殺してまで...

... 守らなければならないことって、なんなのだろう。

それは自殺に限ったことではなく、汚名を着たまま死ぬまで真実を明らかにしない人が多くいるのはどうなの?と思う。

誰かに対する信義なのか。国民に対しての信義よりも大事なものなのか。
生きているうちに洗いざらい明らかにする方が、ヒーローとして名を残せると思うのだが。

「ナントカ還元水」の問題は死んで真相を闇に葬る必要のあるものとも思えないし、ましては死んでお詫びをするような問題じゃない。緑資源談合事件もよくある (と言っちゃいけないのだけど) 事件のひとつに過ぎず、松岡農水相につながると思っていなかったのだが。

自殺したことによって、もっと大きな何かに関与していたのだろうと思わせる。

松岡農相自殺:疑惑に自ら封印 (毎日新聞 2007年5月29日)

一方、こちらは自殺する前に書かれた記事

現職閣僚めがけ東京地検が臨戦態勢 (FACTA Online 2007年6月号)

どちらも東京地検特捜部の意気込みが伝わってくる内容だ。その意気込みをそがれた特捜部の皆さんは残念だったと思うが、できるだけ明らかにしてもらいたい。ただどちらも、「現職閣僚をターゲット」にしている、すなわち松岡氏までがターゲットになっていることを伺わせる。なぜ安倍首相が「九州のムネオ」をあえて閣僚に選び、ずっと擁護してきたのかまでは今後明らかにならないかもしれない。

ところで、「自殺ではなかったことを発表した」ってテレビから聞こえてきたので、えっ?と思ったのですが、坂井泉水さんのことでした。がんで闘病中で事故、ってどこまで薄幸なのかと思います。ご冥福をお祈りします。

追記: 寝言日記さん「連鎖」で、「熊本で自殺した松岡議員の元秘書、松岡議員本人、そして3人目の自殺者」って書かれていて知ったのですが、「松岡議員の元秘書」の自殺というニュースがあったのですね。
松岡事務所関係者が自殺…熊本の自宅で首吊り (ZAKZAK 2007/05/22)
これ以外では取り上げられていないのが解せませんが。

そして3人目は官製談合の創始者と言われている人。
緑資源機構談合:前身公団の元理事が自殺 検察が連日聴取 (毎日新聞 2007年5月29日)

本当に予想以上に大きな背景のある事件のように思います。安倍さんが辞めさせなかった理由は、自らの任命責任を問われるのを避けたかったから、といのは違うのかもしれません。

2007/05/26

松井冬子のインタビューが...

... 毎日新聞夕刊の学生ページ「キャンパる」に載っていました。

インタビュー・会いたい人 日本画家・松井冬子さん (リンク切れ)

松井冬子に関しては、以前"松井冬子を検索したら..."で書いているのですが、このブログの検索キーワードでずっと上位にあったのに、内容がなくてごめんなさい。申し訳ないのでこのインタビューの感想を書きたいと思います。
 松井さんの絵は「花鳥風月」の世界とは対極にある。内臓があらわになった女性の死体。長髪の幽霊はニワトリを手でつかむ。不思議な空間に妖気を漂わせた絵には心をかき乱される。しかし目を離すことができない。

"「日本画」なの?"で書きましたが、「日本画」=「花鳥風月」という構図は崩れているようですね。小瀬村真美は「花鳥風月」を扱っていますが、映像インスタレーションによる屏風絵でやはり既存の日本画とはいえません。
絵画で表現するのは自分自身だという。松井さんの絵の人物が女性ばかりなことについて「私は女性なので男性を描いても絵にシンクロすることはできない」と語る。

女性の横顔を描いた作品が載っていました。「完全な幸福をもたらす普遍的万能薬」 (大きな画像が、+ 花弁手帖 +「夜想耽美展オープニング」に載っています)。この絵をみて、「あれ、この絵って別の人の作品じゃないの?」と思いました。私が覚えていたのは、やはり小瀬村真美の「氏の肖像」で、私の勘違いでした。
ピカソが11歳の時に描いた女の子の絵を見て、本格的に画家を目指そうと決意した。「ピカソの絵って小学生から見たらメチャクチャでうまいと思えなかった。しかしその女の子の絵はびっくりするほどうまくて奇麗だった。絵の奥深さを感じた。一生、学び続けるならこれだと思った」
これは分りますね。私も中学生の時にパウル・クレーの子供の時の絵を見て驚いたことがあります。しりあがり寿もそうだったのだろうか。

「4浪してまで超難関の東京芸術大日本画専攻に入学した」というのも初めて知りました。「今年3月東京芸術大大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画研究領域を修了」って今まで学生だったんだ。
「日本画は勢いで描くことができない。緻密(ちみつ)な計算と技術が必要です。一筆に覚悟を持たなければならない、そうした意味で日本画は武士道」と語った。
というのも魅力的でした。

この記事には載っていませんが、「ヴォーグ・ニッポン ウーマン・オブ・ザ・イヤー 2006」で、“圧倒的な活躍みせた”女性として選ばれていたんですね (→ 毎日新聞記事 (リンク切れ))。「+ 花弁手帖 +」さんの記事「ヴォーグ Women of the Year 2006」に松井冬子さんの写真とリンクが載っています。松井冬子さんのインタビューの動画もあります。

自衛隊がクラスター爆弾を保持している ...

... って本気で知らなかったので驚いた。

「クラスター爆弾は防衛に必要」 空幕長が明言 (asahi.com 2007年05月25日→ 魚拓)

核兵器と同じく、日本国内で使うことはあり得ない、それだったら保持する必要はないし、保持するというのはすなわち敵国で敵国民を攻撃することを意味する、と思っていたのだ。
田母神空幕長: 「クラスター爆弾で被害を受けるのは日本国民。国民が爆弾で被害を受けるか、敵国に日本が占領されるか、どちらかを考えた時、防衛手段を持っておくべきだ」 
久間防衛相: 「攻撃されて蹂躙(じゅう・りん)されるか、守り抜いた後で不発弾処理をした方がいいか。今の技術レベルだと、私は後者だと思う」
これらの発言はさらに驚いた。

攻撃されるとしたら、ミサイルか空爆かだとぼんやり思っていたのだ。一時的な被害があっても、それは一時的で、他国に占領されるということをイメージしたことはなかった。平和憲法を唱えていればそんなことは決して起こらないと考えていた訳ではなく、自衛隊は結構強いという言い方がよくされていてそれを信じていたのだ。しかし、防衛相が、「今の技術レベル」では蹂躙される可能性があると言っている訳で、自衛隊は結構強いというのは幻想ということになる。

それとも、だからもっと予算よこせ、というアピールなのだろうか。

追記: 同様のことは他国の人も言っていますね。クラスター爆弾:禁止条約結論出ず 日本は孤立 リマ会議 (毎日新聞 2007年5月26日)より
非政府組織(NGO)の連合体「クラスター爆弾連合」のコーディネーター、トーマス・ナッシュ氏は「信じがたい発言。日本を占領できるほど軍事力を持つ敵だったら、クラスター爆弾程度で撃退できるわけがない」と語った。

2007/05/25

量刑の軽減を主張するのは許せるけど...

... 殺意はなかったなどと主張するのは許せない。

山口・光の母子殺害:元少年側「傷害致死」 検察側「死刑が相当」−−差し戻し審 (毎日新聞 2007年5月25日)

事実
弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞め殺害。泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけたうえ絞殺した。

弁護側の主張
弁護側は、独自に行った法医鑑定から殺意を否定。「弥生さんについては、騒がれたため口をふさいだら誤って首を押さえ続け窒息死させた。夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょう)結びにしたら、死んでしまった」などと傷害致死罪を主張。強姦目的についても「被害者に中学1年の時に自殺した母親を重ね、甘える思いで抱きついた」などと否定した。

どう言い換えても、殺すことが目的だったことは明らかだ。

だいたい、殺人の構成要件に「殺意」が含まれていること自体がおかしい。考えればどうなるか分るだろ、というか、考えなくても分るだろ。

なお、私は死刑自体は反対です。死刑反対を訴えるのは良いですが、その手段としてウソの主張をするのが許せないのです。

追記: 以前読んで頭に残っていた記事。私の文はこれらの記事が頭にあって書いたものということさえ忘れていました。申し訳ありません。

世に倦む日日さん: 「本村洋の復讐論と安田好弘の怠業 − 山口県光市母子殺人事件」
反米嫌日戦線「狼」さん: 「山口母子殺人事件についての安田弁護士の言い分」

あのさあ、俺思うんだけど

Twitterのマネじゃね?

なんだかなーと思いながら使い始めているみなさん:

不完全日記(すぷりーさん): とりあえず始めとこうか
で、最初のつぶやきはこれ
あのさあ、俺思うんだけど... なんで今までのこと忘れて、新しいサービスとりあえず使ってみちゃうんだろ。
追記: あのさあ、俺思うんだけど... ブログ書き始めて3周年の記事がこれだった。

2007/05/22

はしか流行

おはようございます。「恋ははしかのようなもの」って間違いだよね。だって免疫できないから... いやその、今の話ぢゃないよ。

毎日新聞 特集: はしか流行
はしか:都の西北に飛び火…学生や商店街に戸惑いや不安 (毎日新聞 2007年5月21日)

20日夕刊には、1989年から1993年に予防接種の接種率が落ちたと書いてありました。事故が続いたことが原因のように書かれていましたが、病気にかかるデメリットと比較する必要がありますよね。
追記 : ありました → 「知りたい:はしか拡大、大学生受難 予防接種敬遠の世代」(毎日新聞 2007年5月21日 東京夕刊)。

最初の子が生まれた頃、小児科医による本を買って勉強していたのですが、その中に予防接種を受けさせない親のことが書いてありました。「予防接種を受けなくても一旦かかれば免疫ができてそれ以上かからない」と聞いて「それならば自然にかかる方がいい」と言うそうです。なんか天然の方が体にいいという信仰みたいなものかもしれません。

mixiで知ったのですが、現代医学に対する不信感があり、ホメオパシーという「代替医療」と彼等が呼んでいるもの (「信仰」と言っていいのか「ビジネス」と言っていいのかよくわからない) があります。これについては別に書こうと思いますが、ここでは、投薬も避けているだけでなく、予防接種も避けるようにしているようです。

「予防接種とホメオパシー」の質問「お友達から確実に水疱瘡や風疹をうつしてもらう方法について」では、以下のような質問が出されています。
あと、麻疹パーティーという話があったかと思うんですが、昔、私の子どもも水疱瘡とおたふく風邪をお友達からもらおうと思ってそのお宅に行って2時間ほど遊んで、ストローでジュースの回し飲みをしたんですが、それでも、もらえなかったので(笑)、どのような状態で行くのがよいのか、疲れさせてから行くとか(笑)、今でも疑問なので、その辺を教えていただけたらと思います。
「麻疹パーティー」って... わざわざ子供に病気を移させるらしいです。

またこれとは別に、「みんなが予防接種を受けているから、その病気は流行することはない。それだったら予防接種を受ける必要はない」という身勝手な考え方もあるそうです。

mixiの[懐疑論者の集い-反擬似科学同盟-]というコミュニティで批判の書き込みが多くあって勉強になります。

2007/05/18

Get the Glass!

こんばんは。「賢い主婦はスーパーで手前に並んでいる古い牛乳を買う」なんていうやつは叩くよ!

それはともかくとして、Web Designingを見てたら、こんなサイトが紹介されていました。

www.gettheglass.com

ジオラマの中で模型を動かすグラフィック。ここまでできるのか。

メインのすごろくはいいんですが、とまったところで出されるミニゲームやクイズをやるためには、私の英語力では厳しいものがあります。

そういえば、クレイアニメでゲームを作った「クレイマン・クレイマン」を思い出しました。

追記: トラックバックをもらったらふぃさんのところにはスナップショットが置いてあるので、私も。下記はゲーム前に見ることの出来るAdachi家のプロフィールというか、容疑者プロファイルと証拠物件。息子のTad Adachi君は歯が悪くて、サンドイッチを粉々にしてピューレにしてストローで飲むそうだ。で、牛乳が必要だね!ということみたいです。


らふぃさんのところには、これまでのキャンペーンなど、いろいろ背景情報も分って面白いですよ。

2007/05/17

DoCoMo 2.0って...

... ふたを開ける前からがっかり感満載。

技術的には、革新的な進歩につながるネタはなさそうに思う。小さな新機能の集合体ではなかろうか。

サービス的には... これはちょっと予想がつかない。SNSみたいなものに直接乗り出すとか... それでもサプライズとはいえないなあ。また、全く新しいコンセプトかもしれないけれど、その場合ユーザが理解して飛びつくのには時間がかかると思う。

料金プランかも... 安くなるんだったら価値はあるけど、これもびっくり感は少ないと思われる。

iPhoneのパートナーは実はうちでした、っていうのだったら拍手だ。

意表をついてoPhoneだったりしたら... これはこれで拍手です。

新製品 902.0iシリーズ発表... 全米が泣いた。

まあこれだけ出したのだから、どれかは6億円あたるでしょ。

追記: ずっと前に出てたんですね。何のためのティーザー広告だ。
ドコモ夏野氏が宣言、「904iはDoCoMo 2.0、ドコモの反撃だ」 (ケータイWatch 2007/04/23)
でも何が反撃の戦力なのかよう分らん。

それから、今日グランドオープンだったんですね、DoCoMo 2.0 スペシャルサイト
CMにお金かけているのはよく分った。

追記: 参照なしトラックバックは拒否してるんだけどなあ。どうやって回避したのか。それともトラックバックしたあと参照を消したのか。謎だ。

2007/05/15

俺は、君のためにこそ死ににいく

見ないで批評するのはどうかと思うけど...

タイトル聞いただけでもうイヤ。
公式サイト

せっかく多部未華子も出てるのに。(← 「多部未華子 壁紙」で検索してくる人が多いので追記してみました。)

追記 (2007.6.28): 反米嫌日戦線「狼」さんのレビューのコメントに書きましたが、
この「君」は「君が代」の「君」
と考えると納得がいくな。

ところで反米嫌日戦線「狼」さんは、
本当は石原に金を落とすなんぞ真っ平ゴメン。しかしだ、世の中には「仕方なくても観なくてはならない映画」ってものがあるのだよ。
と書かれているのだが、私の記事は内容ではなくタイトルを批判しているので、勘弁してくだせえ。

追記 (2008.6.3):ぶんさんの「セクシーさに勝つ」という記事で、
私の世代だと、スティーブ・マクイーンの『大脱走』、ちょっと前だと、トム・クルーズの『トップ・ガン』の映画に象徴されるように、アメリカ人の中には祖国の為に立ち上がって。正義と平和の為に闘う軍服姿のりりしい姿に惚れ惚れとしてしまうような感覚が根強くあると思うのです。そういう姿の強烈なセクシーさが圧倒的な力を持ってしまっている、、、。 
日本も大東亜戦争の時は、そういうヒロイズム、セクシーさに踊らされた部分があったと思いますが、完膚なきまでに惨めな敗戦の惨状をくぐって、或いはそういう世代から直接話を聞いて育った世代には、戦争は悲惨で醜いものという意識があると思います。そういう世代でも例外はありますし、残念ながら親の世代も戦争を知らない世代には、戦争をヒロイズムでセクシーと受け止めてしまう世代も育ちつつあるようですが、、。
という記述がありました。

この映画もそういう狙いをもったものかもしれません。映画自体はあまりヒットしなかったように思いますが、感化された人がたとえ少人数でもいたかもと思うと残念です。私としてはこういう映画を見る価値もないものとして一蹴することで少しでもそういう風潮に歯止めをかけたいと思うのです。

2007/05/11

COURRiER Japonがリニューアル

こんばんは。クーリエと言えば、Remote Procedure Call (ってわかんないですか、すみません)。

創刊号買って、面白いと思いながらあまり(というかほとんど)買っていなかったCOURRiER Japon。2ヶ月前くらいに「月刊化のお知らせ」が出ていました (それまでは月2回刊)。

で、しばらく忘れていたのですが、今日駅の売店に出ていたので買ってきました。

新装刊32号 (Amazon.co.jpへのリンク)

特集は「世界が見たNIPPON」。COURRiER Japonらしく、最初の特集としてふさわしいテーマと言えるでしょう。あおりは「日本人がまさか読むとは思わなかった」だって。うまいね。

ウォールストリートジャーナルの「世界を駆ける新奇グッズは病んだ日本社会から生まれる」というのもよいのですが、やっぱり中国「環球」の『日本人のここが知りたい! 中国人による「105の質問」』が面白かったです。中国人が知りたい日本人に関するQ&A。

雑誌のほうには紙面の都合で24問しか載っていないのですが、サイトには全部載っています (と書いてあるけど今の段階ではまだ50問だけ)。

答の中には、的確なものもあります。っていうのはそうでないのが多くて面白い、ってことなんですけど。

これなんか面白いと思います。まだサイトには載っていませんが。
Q 日本の女子学生は、なぜ冬でもミニスカートを穿いてるんですか?
A 日本の教育では。厳しい環境にも耐えられる力を身につけるため、子供のときから体と精神を鍛えることが重視されています。
...
もちろん、おしゃれのためにミニスカートを穿く人もいます。
だってさ。ツッコミを入れながら読むと面白いと思いますよ。

おもしろい記事が多く、ひとつひとつは比較的短いので、ちょっとずつ読んでいっているうちに2週間経っちゃう感じだったので、月刊にして正解ではないかと思います。

2007/05/07

北米入植400年ということで...

... ナショナルジオグラフィックに載っていた下記記事が興味深かった。

植民地建設当時のアメリカ (ナショナルジオグラフィック 2007年5月号)

特に、入植者が (意図しないものも含めて) 持ち込んだ外来種によって生態系が変わってしまい、それが先住民の衰退につながったという部分。もちろん、入植者による開墾による直接の生態系破壊も書かれています。

外来種で興味深いのはミミズ。ミミズは、我々は土を豊かにしてくれる益虫 (虫じゃないか) と理解していますが、どんなものにせよ既存の生態系に組み込まれていないものは生態系の破壊者になりえます。
ミミズのいない森では、落ち葉は分解されずに地面に積もる。そこにミミズが持ちこまれると、ほんの数カ月で落ち葉を分解し、蓄えられていた栄養分が雨水で流されてしまう。北部の森で生育する低木は落ち葉から栄養を吸収しているため、落ち葉が分解されると若木も含めて低木がほとんど枯れてしまい、うっそうとした森は、木々のまばらな乾燥した森へと姿を変えた。
このミミズは、バラスト (底荷) として使われた土に入っていたと推測されています。
ミツバチは意図して持ち込まれたものですが、野生化し、大きな影響を与えたようです。
 ほとんどのミツバチは数種の植物の蜜しか集めないため、生息地は限定される。しかし、セイヨウミツバチは生息地も植物の種類もほとんど選ばない。そのため、持ちこまれた先でどんどん増えて巣箱からあふれ、南北アメリカ大陸のいたるところに広がった。
ミミズと違って羽があって移動、すなわち広がり方も桁違いですからね。

病原菌のしみ込んだ毛布を先住民にプレゼントするなんて話はここでは書かれていませんが、入植者によって持ち込まれたマラリアが先住民の反撃する活力をそいだということが書かれています。直接の原因で死に至ることはまれが体内に潜んで定期的に再発するとのこと。病気にかかるのは入植者も同じなのですが、入植者は毎年補充されるという点が異なり、次第に先住民の勢力が弱まっていったということです。

以前こんなマンガを読んだことがあります。
コロンブス: 「新大陸を発見した!」と喜んでいる。
先住民: 「ついにコロンブスに発見されてしまった!」とがっかりしている。

先住民にとっては厄災の始まりだったといえるでしょう。以前に比べてアメリカでは先住民の土地、生命、生活を奪ったことを反省する意識は出てきてはいます (ただ自分の祖先がおこなたものとして返還、補償までは考えていないようですが)。この「北米入植400年」をただのお祭りみたいな扱いにする気にはならないでしょうね。

点検で防げたのだろうか

こんばんは。連休も終わり。仕事のペース取り戻せるのだろうか。

昨日起きたこの事故に関して。まず亡くなった方のご冥福をお祈りしたいと思います。

コースター事故:脱線し1人死亡、19人が重軽傷−−大阪・エキスポランド (毎日新聞 2007年5月6日魚拓)

設置以来車軸を交換したことがないとのことですが、点検の時にどういう基準で交換することになっていたのでしょうか。1年点検を引き延ばしたことは問題にされているのは良いのですが、点検の方法によっては、ちゃんと行っていたとしても異常が発見され交換につながっていたかどうか分からないと感じました。

「分解して超音波や磁石を使った解体点検も行っていた」ということで、これを聞く限りでは丁寧な点検に見えるのですが、この車軸が超音波診断の対象であって、さらに超音波診断でどのような結果が出たら交換するか決まっていないと、安全確保につながらないと思います。点検方法にしても、最初に導入した時の担当者がずっとやっているならともかく、世代交代があったりするとそのノウハウがきちんと伝わっていないことも考えられると思います。

何か事件事故があった際に、表に出ていなかった企業のずさんさが暴かれることが多くあります。そういう場合だったらまだ
「きちんとやっていれば問題はなかったはず」
→ 「他の (きちんとやっている) 企業は問題ないはず」
という一応の安心は得られるのですが、今回はそれにあてはまらないような気がするのです。2月に行う予定の点検を3ヶ月ずらさなかったら今回の事故は起きなかった、とはとても思えない。言い換えると、他の絶叫マシーンでもいつ起こるか分らないのではないかと思うのです。

調査が進んでいない時点なので、上記の推論は適切でないところもあるでしょう。今後の調査に期待したいと思います。また、調査で問題点が明らかになった場合、他の施設でもその問題点がないのか自ら明らかにしていってもらいたいです。

追記: 他の事業者も同じように感じているんですね。
コースター事故:点検、遊園地任せ 安全教育も規定なく (毎日新聞 2007年5月6日 → 魚拓)
西日本のある遊園地は「もし法令通りに点検して事故を防げなかったのならば、今の自分たちの方法では安全と言いきれなくなってしまう」と原因究明を強く望んでいる。
追記: 車軸を交換していなかったのはここだけのようです。点検が形だけだったのか、点検では分らない劣化だったのかは分りませんが、少なくとも他事業者は交換する必要があると判断できていた訳で、その差異は問われるべきです。

2007/05/06

規格外日本語

こんばんは。連休も明日を残すのみ、ってもうただの土日って感覚ですよ。

新聞のバックナンバーを探していたら、こんなのがありました。全米が泣いた伝説の記事 (ウソ)。見逃してたなー。

規格外の新・日本語 鋭い観察力・表現ピタリ・思わず爆笑 (毎日新聞 2007年4月27日 東京夕刊 → 魚拓)

「ふとレス」は使えそうだ。「ふつうの子」はなるほどと思いますよ。「恋戦恋傷」、「どす恋」、「送り羊」は思わず吹き出しちゃう。

この記事で言及されていた「みんなで国語辞典!」、今度買ってみようかな。

みんなで国語辞典!—これも、日本語
「もっと明鏡」委員会 北原 保雄
大修館書店 2006-12

2007/05/05

なんで高校野球だけ?

ほかのスポーツではOKなのに、なんで高校野球だけ? と思っていたのですが、
特待制度:野球留学にメス入れる狙い 日本高野連 (毎日新聞 2007年5月3日)
他校の出す金額を引き合いに出して売り込みに訪れる親もおり、学費どころか、親の生活費、遊び金まで丸抱えで入学させたこともある。中学の硬式チームでも、強豪校とパイプを作って選手を送り込み、その実績をPRして小学生を集めるという。
「第三者」が介在し、金銭授受が行われている実態が浮かび上がった。
こうなってくると「特待制度」といえるレベルではないということなんでしょうね。

しかし、野球はずっと人気があるからそうなんでしょうけど、これは他のスポーツでも起こりうる話でしょう。高野連だけにまかせるのではなく、全体を統轄する組織で、「容認できる範囲」を規定すべきではないかと思います。

本文に関係ないけど、Googleのロゴとリンク (「なぜ高校野球だけ」の検索結果) をつけておきます。

追記: 検索したら、Yahoo! 知恵袋 「野球特待生に難癖をつける高野連に嫌気がさしました 高野連なんか脱退して、新たに...」の回答で、「高野連自体が高体連に入ればいいんです。」という回答がありました。本文で書いた「全体を統轄する組織」というのは、その「高体連」を想定していたのですが、この回答は「高野連」は「高体連」の下部組織ではないということを意味していますね。

で、さらに「高野連 高体連」で、調べたらこんな記事がありました。

高野連:特待制度の根絶へ 参事、高体連に方針説明 (毎日新聞 2007年4月28日)
野球以外の高校スポーツを統括する全国高等学校体育連盟
って。やっぱり野球は特別なんですね。もともと金銭がつきまとう温床があるからかもしれません。

もう少し見ていたら、うさぎのことば (雪うさぎさん) 「高野連と高体連」で、「高野連というのは高等学校の野球が始まって以来,それは戦前からの歴史がありそう。対する高体連は戦後の,高等学校制度から始まっている」と書かれていました。なるほどー。高野連のサイトで選手権大会(夏の甲子園)の歴史を見ると、昭和21年「全国中等学校野球連盟を結成」とありますね。戦後ではありますが。一方、高体連の歩みをみると、高体連は昭和23年設立で、やはり高野連の方が先のようです。しかしこの段階で高野連も統合してもよさそうなものですが、先に新聞社がバックについている高野連にとっては、一から作り上げていかねばならない高体連と一緒になるのは得策ではないと考えたのでしょう。

全然関係ないけど... しょこたん22歳誕生日だそうだ。

2007/05/04

庭木の剪定

ゴールドクレストが奔放に伸びてきたので、家族そろって剪定しました。というか、面倒くさがりの私は、みんながやっているので後から出て行ったのですけどね。


「処理中」って... 息子君の作品です。

憲法施行60年

こんばんは。特に旅行の計画などないのにうっかり9連休にしてしまいました。

今日は憲法記念日でした。憲法施行60年だそうです。

という訳で、先日放送されたNHKスペシャル「日本国憲法 誕生」を見ました。

憲法成立までの過程を描いたノンフィクションです。「アメリカ、GHQに押し付けられた憲法」という言い方が定着している日本国憲法ですが、その過程での日本人の関与が結構あったことがわかり興味深い内容でした。

GHQから与えられた憲法草案ですが、その前に日本人の間で新憲法に関する議論が行われており、その中で民間の研究会が発表した案が、アメリカ側も容認できる内容だったことが分かります。と言うよりも、この研究会の案がGHQの草案のベースになったのではないかとも思えるような内容でした。

政府案がなかなか出てこず、一方では極東委員会が組織化されると主導権はそちらに移るため、GHQは原案を提示します。その後は、日本政府とGHQの議論によって検討が加えられます。この中でも日本側からの意見が盛り込まれます。

一旦はそれが合意に達したものの、極東委員会のソ連、中国などの要求で修正が必要になります。ここでは、アメリカ側から日本への要求は、「極東委員会を納得させるために必要だ」ということがベースになります。日本に対して説得するような感じになっていました。国際社会で認められるために、日本が自ら選んだものとする期待が込められているようでした。

また、オーストラリアの要求で日本国民が憲法制定のプロセスに参加することが求められ、普通選挙が行われることになりました。これにより国会でも修正がなされることになりました。「戦争の放棄」に「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」という一節が加えられ、「これはただ与えられたものではなく、日本国民の意志である」という宣言が加えられたことが語られます。

このように、「与えられた」ではなく、(例えそれが国際社会から認められることを目的としていたとはいえ) 自らが参画して制定した過程を知ると、余計に愛着が湧いてきますね。

そういうプロセスは定期的に必要なのかもしれません。今後改憲のプロセスは政治日程に上がっていくのでしょうが、ただやみくもに護憲をいうのではなく、議論した上でやっぱり今の憲法がいいというようになれば良いと思います。ということを、天木さんの「真の改憲論議はまだ先の話だ」を読んで思いました。引用します。
国民の中に賛成、反対の議論が起き、酒場でも料理屋でも議論になる。そのくらい熱中しなければ出来ない問題だ・・・
今このような議論は避けられる傾向にあり、それが改憲でも同様...ということもあり得ることでその点は懸念事項ではありますが。

追記: 憲法施行60年に際し記事を書かれている皆さん
瀬戸智子さん 「憲法施行60年」

2007/04/25

ルート225

こんばんは。大後 寿々花です (ウソ)。

先日、レンタルビデオ屋にいって、せっかくだからテレビで放映されそうにないのをと思って探していたのですが、パッケージに書いてある説明を読んで借りてきました。

ルート225

なかなか学校から帰ってこない弟 (いじめられていたのだ) を迎えにいって、二人で帰ってくる途中にパラレルワードに入り込んでしまうエリ子。そこは、ほとんど同じだけど微妙に違う世界で、大きく違うのは両親がその世界にはいないこと。二人はもとの世界にもどるべくいろいろ試行錯誤を重ねる...

というような内容で、冒険活劇なのかと思っていたのですが、普通の町内で話は淡々と進むのです。両親のいない世界を冷静に受け止めるエリ子が不思議な感じを醸し出します。盛り上がりに欠ける展開なのですが、最後まで見てしまいました。

で、最後は、「え〜? これで終っちゃうの?」という結末なんですが、次の紹介ページをみると、もとの世界に戻ろうとする過程、心の動きを味わうものだったんだと納得しました。実際私も盛り上がりに欠けるといいつつも、最後まで飽きずに観ていた訳で。
ルート225 − 映画作品紹介

そのあとしばらくこの映画のことが気になっていました。そして、主演女優の多部未華子と言う人のことも。

テレビを見ていて、あれっ、この人と思ったのはこのCM
サントリー天然水 (南アルプス)
バスを待つ間ダンスの練習をしていて、バスが来たのにも気づかず踊っている女の子。この子でした。

そして、もしかして、この前NHKで放映されたドラマは... と思いました。
「すみれの花咲く頃」
HDDレコーダーに録って、ちょっとだけ観てそのままにしていたのを観ました。上記リンク先にもあるように、やはり多部未華子の主演でした。

多部未華子 オフィシャルサイトも見てみました。事務所の所属タレントの一人としてではなく、彼女ひとりのために、しっかりプランニングしてお金かけて作り込んでいます。期待の大きさが伺えます。

そうそう、市川実日子と洞口依子 (→ iWebを使ったHP!) を思い出しました。

2007/04/23

新市長田上氏に期待

こんばんは。夜中に目がさめちゃった。

統一地方選挙の後半戦終りましたね。私の地域では後半はなかったのですが、やはり長崎市長選がいちばん気になっていました。

長崎市長選:事件に配慮、万歳控え 田上氏 (毎日新聞 2007年4月23日 → 魚拓)

田上氏は、私にとって「伊藤市長が亡くなって急遽出馬したもう一人の人」という認識だったのですが、「長崎さるく博」の企画者だったのですね。

「さるく博」に関しては、以前「カステラ一番は何?」でふれただけで感想は何も書いていなかったのですが、市民からボランティアを募ってガイド役をやってもらうなど、広告代理店まかせではなく、市民参加型のイベントで、すばらしいと思っていました。ボランティアで参加した市民にとっても、ガイドする上で長崎のことをより知ることになっただろうし、より愛着が増したのではないかと思っています。

こうのような企画を出して成功させた人だったら、より市民に密着した市政を行ってくれるのではないでしょうか。短い選挙戦で信頼を勝ち得たのには、市民の信頼が基盤にあったのですね。

もちろん、平和への祈りを世界に発信してくれることにも期待しています。また、暴力、テロに対しては断固として排除し、それによって市政を曲げないことは言うまでもありません。

さて、今回の選挙で気になったのは、亡くなった伊藤前市長の長女で、今回落選した横尾氏の妻の優子さんの言葉。
 優子さんは「本当にありがとうございました。父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせた。
「この程度の存在」とか「こんな仕打ち」とか、勘違いも甚だしいと思います。

「弔い合戦」という旗を掲げることで票を集めることを苦々しく思っていた、いやむしろ、政策や人物に対する判断よりもそういうことで票を入れてしまう人々にはうんざりしていたのですが、今回はそうならずに良かったと思います。いやもちろん私は横尾氏のことを知らないので市長として不適切だと思っていた訳ではありませんが、この優子さんの言葉を聞いて、そうならなくて良かったと確信しました。

最後にもう一度、田上氏の今後の市政運営に期待を表明してこの稿を終えたいと思います。

2007/04/18

許せん

まだ背後関係は分からないのですが、許せません。

長崎市長:銃撃され心肺停止…選挙事務所前 男を逮捕 (毎日新聞 2007年4月17日 → 魚拓)

このニュースを聞いて最初に思い起こされるのは、前の市長本島さんのこと。まだご存命だったんですね。

長崎市長銃撃:「2代続けて銃撃は異常」…本島・前市長 (毎日新聞 2007年4月17日 → 魚拓)

ここには書かれていませんが、本島さんは、天皇の戦争責任について言及したのでした。言い方は覚えていませんが、当然あると考えているということを表明したのでした。

長崎市長は平和を希求する人でないとなれません (以前の記事: 長崎市長という仕事)。どういう理由であれ暴力は許せませんが、このような暴力による言論の封殺は特に許すことができません。この前の加藤紘一氏の実家の放火に対して、マスコミの論調はあまりつよくなかったように思います。マスコミ同士の非難合戦などやっていないで、力を合わせて糾弾してもらいたいと思います。

追記: 日本中の人々の願いにもかかわらず、18日未明なくなられました。ご冥福をお祈りします。

2007/04/16

不思議な砂

おはようございます。大槻です (ウソ)。これもプラズマで説明がつくんですけどね... (ウソ)

YouTube: Magic Sand 
リンク切れなのでこちらを → ニコニコ動画 魔法の砂 Magic sand
Amazonで売られていた。→ Magic Sand【マジックサンド】  全6種セット ガチャガチャ魔法の砂 Magic sand

水に濡れる表面積を少なくするように集まる性質があるらしいです。

この団結力、見習わないとね。ぇ

2007/04/15

「フェミニズム」と「フェミズムのようなもの」

こんにちは。小山田ノンです (ウソ)。

前回の記事でちょっとふれた、「なぜフェミニズムは没落したのか」 (荷宮 和子) の感想。

1980年代の後半はバブルの時代で、最近は「バブルへGo!」なんて映画も出来て見直されているけれど、あまり肯定的な捉え方をされていないと思います。少なくとも私はこんな時代はおかしいと思いながら過ごしていました。そうそう、「新人類」なんて言葉もあったな。

しかし、この時代に働き始めた女性から見ると、がんばって働けば自立が得られる、そういう実感が得られた時代と肯定的に捉えられていことが語られています。それは、バリバリのキャリアウーマンがというのではなく、普通に生活を楽しみたい、おしゃれしたい、美味しいものをたべたい、普通のOLが、という意味で普遍性をもったものとして扱われています。

自分で働いて実力で自立する生き方が共有されていた。

これが、筆者のいう「フェミズムのようなもの」。

なぜ「フェミニズム」とわけているかというと、「上野千鶴子に代表される」フェミズムに対する嫌悪感がベースにある。私達はあの人達とは違うという感覚。
女を見下してやまない「大人男」と同様、80年代フェミニストもまた、「仕事はできるけれど、可愛いものになんか興味のない女」と「かわいいものが大好きな、仕事のできない女」とに分断しなければ、「女」という生き物を理解することができない類の人間だった。
という文に代表されると思う。

本来「フェミニズム」は女性全体のためにあるはずなのに、一部の女性にしか適用できないものにしてしまったことを批判している。リーダーならば本当は、私達になにをすべきか教え、私達をひっぱってくれなければいけなかったのに。

それに対するものとして位置づけているのが林真理子。働いて稼いで、自分の欲しいものを得て自分のやりたいことができる、そういうことを伝えてくれた。手本を示してくれた。

その意味で松田聖子も自分達の側に立つ人間として扱われている (先日NHKで松田聖子を扱ったドキュメンタリーをやっていましたが、自立する女性として同世代の女性から支持されていることが描かれていました。ちょうどこの本を読んだところだったので、タイミングがよかったな)。

さてこの「自立」だが、「風邪をひいたとき、一人暮らしをしていてよかったとつくづく思う」という文がでてくる。女性にとっては、実家では風邪をひいても気兼ねなく寝込むことができない、ということらしい。それまでは結婚しなければそういう立場を得ることができなかった。雇用機会均等法ができて、「実家から通うこと」が就職の条件から外れることで、手に入れることができた立場。男性にはあたりまえにあったものなので、気づかない視点だと思う。

これ以外にも、DCブランドに対する思い、「アンアン」派と「JJ派の違い、大人の女性に受入れられようになったキャラクターグッズ、少女マンガの傾向の推移など、男性では分からない分析が多く、その意味でも興味深く読めた。主張が散漫になるようにも見えるが、主張を支える意味で必要な部分なのだと思う。

これも主張に必要だったのだろうが、この本で流れているもう一つの対立軸は世代の差。フェミズムの没落の原因にフェミニズム派への反発があるのなら、「フェミズムのようなもの」は残っても良さそうではある。でもそうなっていない。団塊ジュニア以降には「がんばってもしょうがない」という価値観が流れているというのだ。

この原因はあまり分析されていない、というよりも私が納得できていない。私にはバブルがはじけて不況が続いているからという理由に思えるのだが、それだったら景気が良くなるとまた「フェミズムのようなもの」は復活するのだろうか (政府発表では不況を出して長い間上昇を続けているということなのだけど)。

筆者は「雇用機会均等法」の存在をあげている。ここは主張が分かりにくい点ではある。いくつもの観点が出てくるが、「雇用機会均等法」以降、女性の生き方が「結婚」をめざすか「仕事」をめざすかが、人生のいろいろな節目で選択を迫られるようになったこと。均等法を勝ち取った世代とあたりまえにあった世代の差。自分達の世代が女性が働くことの辛さをつらさを伝えすぎ喜びの伝え方が足りなかったのではないかという反省...

いろいろあるけれど、やっぱり次世代以降の姿勢を問題視している点が大きいように感じる。うーん、こう書くと「近頃の若いもんは」になってしまうのだけど。少なくとも、頑張っている自分と自分の世代に対する自負は好ましく感じた。

さて最後にこの本における男性の捉えられ方に関して。この本の初めの方では、男性と女性が同権でないことが、自分達が頑張ってきたモチベーションであることがわかる。それは「私より共通一次の点数が低い男よりも安い給料で働かなきゃいけないわけ!?」という言葉に代表されている。しかし最後になると「男自体がバカだから (戦争を起こす、差別する)」という論調に変わってくるのだ。
結局、私の本音を言葉で表現してみるなら、男女平等主義者でも女権拡張論者でも男女共同参画論者でも男性敵視主義者でもなくって、ただ単に私は、男性蔑視主義者であるに過ぎないんだなー
最初に書けよっ!

そういう意味で、殿方にはお勧めしませんことよ (← 女子かっ)。

2007/04/11

「団塊の世代」というキーワードがひっかかる

こんばんは。「選挙なんか何の意味もない!」と言いたくもなるよね。

選挙報道で、へえー、なるほどと思ったのは次の記事。

選挙:東京都知事選 団塊諸君、まだまだだな 世代対決、太陽族の勝ち−−石原氏当選  (毎日新聞 2007年4月9日 東京夕刊)

特にこの部分
 石原氏の選対本部長を務めたのは、元内閣安全保障室長の佐々淳行さん(76)。佐々さんは30(昭和5)年生まれで、東大安田講堂事件や連合赤軍浅間山荘事件で警備の指揮を執った。団塊の世代には「自己犠牲の精神がなく『みんなで渡れば怖くない』の共同連帯無責任だ」と手厳しく「いつまでたっても、おれたち昭和1ケタがやらなきゃいけない」と話す。
東大安田講堂事件、連合赤軍浅間山荘事件のころから敵同士だったのね。浅野氏や吉田氏がそこにいた訳ではないと思うけど。

つい最近読んだ「なぜフェミニズムは没落したのか」 (荷宮 和子) も、著者自身の世代を団塊の世代と団塊ジュニアに挟まれたくびれ世代と位置づけ、その視点で分析したもの。とても面白かったので、これはまた別稿で感想を書きたいと思います。

セクシーボイスアンドロボ、だって

こんばんは。岸田今日子です (ウソ)。

テレビを見てたら、こんなドラマが新番組として始まっていました。

セクシーボイスアンドロボ

なんじゃこのタイトルは、こんな番組の前宣伝やってたかな、とか、主役二人は誰? とか思いながら見始めたのですが、妙に魅力的で最後までみてしまいました (このため「サラリーマンNEO」は急遽録画に変更)。

まず引き込まれたのは、映像表現のおもしろさだったのですが、設定も面白くて。
主人公の女の子は、七色の声をあやつり、また、雑踏の中で人の声を特定できる耳を持っています。
また、主役二人 (コードネーム: セクシーボイスとロボ) は今後スパイになるようで、その親玉は浅丘ルリ子。ありえない設定。なんか「傷だらけの天使」を思い出しました (これは探偵だったですけどね)。

それから、全体を流れるテーマの「人は一人で生きているのではない」も魅力的でした。
これは、「誰かの助けを得て生きている」というのではなくて、
「人が生きていく上で誰かに影響を与えずにはいられない」ということ。
きっとまた見るだろうな。

2007/04/09

ペンギンは、鳥が空をとぶように、水中を泳ぐ

こんばんは。空飛ぶペンギンです (ウソ)。飛ぶ鳥を落とす勢い (ウソ)。飛鳥で自転車から飛び出した、っていうのはホントの話ね。


飛鳥の前日は大阪へ子供2人と一緒に行ってきました (奥さんは奈良で旧友と再会)。

まず行ったのが海遊館。世界最大級の水族館ということですが、なんといっても大きな水槽が売り物です。館内マップで示されているように、建物の中心に大きな水槽 (マップの9番) があって、それを螺旋状に取り囲む形で観覧順路が設けられています。この大きな水槽は太平洋 (水槽ガイド参照) の魚を集めており、ジンベエザメやオニイトマキエイ (マンタ) からアジの群れまで共存しています。

また、建物の壁側にもいくつかのエリアに分かれた水槽群があります。これらも階をこえて設置されているので、水面上と水中の生態をみることができます。

さて、ペンギンですが、南極大陸の水槽にいます。水面上ではペンギンの歩く姿や、水中から陸に上がる姿を見ることができ、水中では泳ぐ姿をみることができるのです。

で、このペンギンが泳ぐ姿ですが、やっぱり鳥だったのね、と再認識させる泳ぎ方です。鳥が滑空するようかのような動きをするのです。

ただ、今回は一羽しか泳いでなかったのが残念でした。

チリの岩礁地帯で群れをなして泳ぐイワシもおもしろいですよ。口をあけてエサを取り込みながらぐるぐる廻っているので、ある方向から口をあけていっせいに向かってくる様を見ることができるのです。


右は遊覧船サンタマリア号。海遊館の前の波止場から出ています。でも、これには乗らず、ユニバーサルシティポート行きシャトル船に乗って、ユニバーサルスタジオジャパンの前まで行きました。ユニバーサルスタジオジャパンに行くのが目的ではなく、ただ船に乗りたかっただけ。


今回持っていったガイドブックは、「玩大阪,一級棒!」。哈日族 (はーりーぞく、日本ファンの人々のこと) の台湾人 哈日杏子さんの本です。以前台湾に行った際に記念に買ってきたものです。当然中身は中国語なんですが、推測しながら読むのも楽しいですよ。

そいうえば、旭山動物園でもペンギンが飛ぶところが見られるという記事があったのを忘れていました。

Everything in Life is Only for Now (by せば教授) 「生活記録 in 旭川(その2)」
ペンギンの行進も見ることができるそうで。ここにも行ってみたいです。

追記: 旭山動物園に行ってきました。→ 阿寒湖摩周湖知床層雲峡旭山動物園旅行の巻

2007/04/08

桜舞い散る...

... って誰の歌だったかな。最近、サクラを歌った歌が多くてごっちゃになりますよね。

こんにちは。ケツメイシです(ウソ)。


今日はよい天気だったので、選挙に行った後は近所に買い物のついでにお散歩。駅から少し離れた郊外型店舗の並ぶ道なんですが、桜並木になっていて、毎年見事に咲きます。みんな集まってくるからなのか、ゆっくり楽しみながら運転しているからなのか、渋滞っぽい。

既に少し葉桜になってますが、この1時間くらい前まではもっと全体がピンクだったんですが。また桜の舞い方もいい感じでしたよ。

以下の写真は1週間前のもの。この日はお弁当をもって公園まで行ったのでした。まだすこしつぼみもありましたが、見頃と言っていいでしょうね。どちらからというと私は少し花びらが舞っているほうが好きですね。


2007/04/04

明日香村にて

こんばんは。ご無沙汰しておりました。 先週は関西方面に行っていました。25日は大阪、26日は飛鳥へ行ってきました。



写真は高松塚です。ちょうど下記作業の準備中だったんですね。

高松塚古墳:石室解体作業が始まる クレーンでつり上げ (毎日新聞 2007年4月3日)

貸し自転車を借りていろいろ回る予定だったんですが、最初の高松塚から次を目指す途中、坂道をある程度スピード出して下りているときにブレーキ操作を誤り、大転倒してしまいました。ママチャリなのに。あまく見すぎたようです。前のめりになって両手のひらから道に突入。

皮がむけるくらい擦りむいただけでなくて、吐き気がするという、以前骨折したときの症状と同じだったので、嫌な予感です。冷や汗も止まらないし。 奥さんに駅近辺まで行ってもらって、応急処置のための薬を買ってきてもらい、また、病院を探してもらって、駅前のインフォメンーションセンターの人に送ってもらいました。

X線写真をとってもらったところ、幸い骨折はしていないようでした。でも痛みはその後も続いたので、2日後にもういちど見てもらった時も写真をとってもらって、関東に戻ってから行った病院でもまた写真をとられるという。

こういう時に家族の存在に感謝ですね (いつもでしょ、って? いやそうなんですけど)。奥さんは適切な対処をしてくれるし、子ども達は不平不満を言ったりしないし。

その後まだ時間があったので、家族は自転車にのって、私は歩いて回るという別行動。この写真は最後に合流して駅で息子に撮ってもらったものです。

もう少し写真を載せますね。と思ったのですが、ケータイのカメラで撮ったのにまともなのがなかった。失礼。