2017/07/15

全裸のキリスト

三菱一号館美術館で、「レオナルド×ミケランジェロ展」が行われています。

レオナルド×ミケランジェロ展
会期:2017年6月17日(土)~9月24日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(但し、祝日は開館)
展覧会サイト:http://mimt.jp/lemi

7月11日、ブロガー向け内覧会が行われました。ナビゲーターはおなじみ「青い日記帳」主宰のTakこと中村剛士さん。

ちょうどこの日からミケランジェロの未完の彫刻 《十字架を持つキリスト (ジュスティニアーニのキリスト) 》が公開されています。

これはミケランジェロが製作していたものですが、彫り進めて顔の部分に来た時に、もともとの石に大きな疵が見つかり、そのためミケランジェロは製作を途中でやめてしまったものです。後に17世紀に別の彫刻家によって現在の形に仕上げられたようで、この形で取引されていたことが記録でわかるそうです。長らく行方がわからなかったのですが、2000年に特定されたとのこと。

なぜ会期の最初から展示されなかったかというと、6月までロンドンのナショナル・ギャラリーで展示されていたため。学芸員のトークでは設置にあたってのドタバタも披露されました。二重の木箱で送られてくるのだが、内箱の状態で設置して、箱の底は土台として残しその上にカバーがかけられて展示される。箱の状態で設置するため、どちらが正面なのかわかっていないといけないのだが、イタリアから来た担当者はわからないとのこと。結局再度クレーンを持ち込み設置し直したそうです。トークでは「何しに来たんだ」、「さすがイタリア人」という怨嗟の声が感じられました。

さてこの作品は、キリスト像には珍しく全裸です。しかも痩せ細った姿でなく筋骨隆々。ルネサンス芸術にギリシア古代芸術の特徴を取り入れた形になっています。キリストが全裸というのは、当時はとんでもない話だっということですが、ミケランジェロだから通ったというところもあるとのこと。

どの部分がミケランジェロでその部分が後世の彫刻家によるものか、という疑問に関しては、立ち方、十字架に寄り添うポーズ、足や背中の筋肉にはミケランジェロの特徴が出ているとのこと。顔に疵が発見されてそこでやめてしまったので、顔、左腕あたりは後世の彫刻家によるものと考えられているそうです。

展示にあたっては外光が入るようにしているとのことで、一階に設置されていることもあり、外からも一部は見えるようです。どれくらい見えるのか、そとから見た感じはどうなのか、ちょっと気になります。

ミケランジェロのこの作品のことばかり書きましたが、レオナルド×ミケランジェロ展は、素描を中心に二人の対比がされた展示になっています。

2017/05/01

ヨコトリ2017の予習として ...

... 出展アーティストの作品が今展示されている展覧会を見に行った。

表参道の岡本太郎記念館で 「TARO賞20年 20人の鬼子たち」という展覧会が行われている。キュンチョメさんのサイトで、風間サチコが出ている! ということを知って行ってみた。行って初めて気がついたのだけど、宇治野宗輝も出てた。

いずれも1点だけなので、それほどよく知ることができるわけではない。風間サチコは2013年(から32014年初め) に森美術館で行われた「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」と、2014年に横浜美術館で行われた「魅惑のニッポン木版画」で見ていたが、宇治野宗輝は初めてだったので収穫と言える。

20人のアーティストの中では、キュンチョメ «空で消していく» が一番よかったな。被写体になっている人が、自分が見たくないものを語り、それが見えないように鏡で隠し空を反射させながら、鏡を移動しパノラマ写真を撮る。例えば。アトピー皮膚炎に悩まされている人は、その体を小さな鏡で隠していく。

キュンチョメさんは横浜トリエンナーレ出展作家じゃないけれど、ヨコトリ2014の初日には花輪の格好をして来てた (サイトのトップページの画像)。今年も来てくれるかな?

そのあと、畠山直哉が出ている椿会展2017を見に銀座の資生堂ギャラリーまで行ったのだけど、月曜は休館だった (T . T)。サイトの紹介では、
これまで毎回異なった連作を発表し、さまざまなパーソナリティを見せてきました。今回は60~70年代に建設されたイギリスのニュータウン、テムズミードを撮影したシリーズに、当時の不動産広告のテキストを組み合わせた作品と、今年1月に撮影した赤瀬川原平のアトリエの写真を展示する予定です。
とあって、ちょっと気になる。今月中に行けるかな。

その後せっかく来たので銀座のアートスペースをいくつか回った。

今日は本当は草間彌生展を見ることが主目的だったのだ。今日5月1日は出勤日なのだけど、休日には混雑しているので、休みを取って行った。開館時刻の10:00からちょっと過ぎで入ったのだけど、十分込んでたな。特に昼食をとった後、乃木坂駅に行くのに横を通ったらチケットを買う列が結構長くなってた。それ以上に草間彌生展物販の並び (これは会場外にはみ出している) が伸びてた。

今日行った美術展、アートスペース。




2017/04/29

アルフレド・ジャーの講演を聞いてきた

4月18日、森美術館で、「アージェント・トーク031:崩れゆく絆―アルフレド・ジャーが見る世界のいま」を聞いてきた。

最初に携帯電話の電源を切ってくださいと言われる。いつもだったら「電源を切るかマナーモードにしてください」と言われるところだが、今日は「電源を切ってください」だけ。さらに主催者側からだけでなく、本人からも言われる。スマートフォンでノートをとるつもりだったが、これだけ言われるのだからと思い、電源も切った。後で思うと、講演に没入してくださいということだろう。その価値はあった。

まずアルフレド・ジャー (Alfredo Jaar http://www.alfredojaar.net/) のポリシーが述べられる。「作品を制作する前にコンテキストをちゃんと理解する」。綿密な調査を基に作品制作を開始する。

アーティストトークというと、まずこれまでの作品をスライドで見せることが多い。アルフレド・ジャーも過去の作品というかプロジェクトの話から始まる。

しかし最初のスライドは女性水泳選手が泳いでいるところ。正面から撮ったものだが、スイミングゴーグルと水しぶきで誰かわからない。

Wikipedia "Death of Alan Kurdi" より 
次のスライドから4枚は、大きな話題となった、難民ボートで遭難して亡くなった子供の写真とそれを抱きかかえる男性の写真。Alan Kurdi という名前だそうだ。
Wikipedia "Death of Alan Kurdi"

この4枚の写真はその後もプロジェクトの切り替えの時に間に挟むように使われる。その間アルフレド・ジャーは無言だ。

そう、これは伏線だ。

プロジェクトの一つはスウェーデンの街に美術館を作る話。Skoghall はスウェーデンの製紙の街。製紙工場で働く人のために会社が街を作った。住宅も学校も病院も図書館も。ただ美術館はなかったので、美術館を作るプロジェクトにアルフレド・ジャーが呼ばれる。アルフレド・ジャーは美術館を作るために調査を開始する。住民に聞き取り調査をするが、別に美術館がなくても良いと考える人が多くいた。

アルフレド・ジャーは紙を主に使った美術館を作る。地元のアーティストにも紙を使った作品を制作してもらう。また、子どもたちが紙を使った作品を作るワークショップも開く。ただ、この美術館は1日限定のオープンで、次の日には燃やしてしまう。住民に「美術館のある生活」を理解してもらい、そしてそれがなくなった生活を理解してもらうことが目的なのだ。

その目的は達せられ、その後恒久的な美術館が建てられることになった。

Lights in the City はカナダモントリオールでのプロジェクト。ホームレスが市民から見えない (透明な) 存在になっていると感じているのに対して起こされた。ホームレスが一時宿泊施設に入りスイッチを押すたびに、モントリオール旧市街にある Marché Bonsecours (ボンスクールマーケット) のドームに設置された赤いLEDライトが灯る。

フィンランドは難民の受け入れ率が非常に低い。そこで、100万冊のパスポートを用いたインスタレーションを作った。

東日本大震災に対して彼のリサーチは被災した小学校にも向けられる。黒板を用いたインスタレーション «生ましめんかな» があいちトリエンナーレ2013に出品された。

次第にプロジェクトから現実の世界の認識に入る。

Alan KurdI 君の写真は世界中の人々の心を打った。世界の多くの新聞が彼の写真を一面トップに使った。普段はゴシップを取り上げるタブロイド紙も同様だ。難民受け入れの機運は大きく盛り上がった。

しかし今、その機運は縮小しつつある。英国のEU離脱の一因は難民というかEU全体から入ってくる移民の受け入れ問題にある。フランスも極右政党国民戦線のルペン氏が力を伸ばしている。

そしてアメリカではメキシコからの移民を排斥する主張のトランプ氏が代表になった。ただトランプに対してはヨーロッパは批判的で、イギリスではトランプをイギリスに呼ぶなという声が盛り上がっている。

アジアではヨーロッパに比べ難民に対する意識は低い。中国では習近平がトランプを歓迎している。日本に至っては最悪で、真っ先にトランプに会いに行った。

希望はカナダのトルドー首相だ。難民歓迎イベントでインドの民族舞踊が披露された時、トルドー首相は民族衣装で一緒に踊っているところがビデオで流された。

アルフレド・ジャーも難民問題を題材にしたプロジェクトを行った。公園で青い立方体の箱を配る。その箱は内側に、Alan君が打ち上げられていた浜の写真をAlan君を抜くように加工した写真が印刷されている。裏返しに箱を組み立てると表面にそのの写真が出る。また、遭難した難民を救助する NPO Migrant Offshore Aid Station (MOAS) への寄付を呼びかけるメッセージがふくまれている、

リオデジャネイロ・オリンピックでは希望の光が見えた。これまで国を出てオリンピックに出場できなくなった難民で初めて難民選手団が組まれたのだ。その中の一人が女子競泳のユスラ・マルディニ選手。そう、最初に出された写真の選手だ。彼女は海を渡ってギリシャに行く。そこで命の保証を得たのだが、彼女は水泳がやりたかったので、そこを出て幾つかの国を経由してドイツにまで行く。そうやって夢をつかんだのだ。

1時間半惹きつける講演で、帰りのエレベーターでは「消化しきれないね」という声が上がっていた。この機会を提供していただいた森美術館に感謝します。


この日、4月18日は、ヨコハマトリエンナーレ2017のアーティスト発表があった日だ。ヨコハマトリエンナーレ2017のテーマは「孤立」と「接続」。各国が自国ファーストで内向きになり孤立していく世界をどのように接続していくことができるのか。プレスリリース  (PDF) から引用する。
本トリエンナーレでは、「接続」と「孤立」をテーマに、こうした相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えます。そして、人間の勇気と想像力や創造力がどのような可能性を拓くことができるのか、開国、開港の地・横浜から新たな視点を発信します。
今年 Socially Engaged Art 展 で、難民のライフジャケットを用いたインスタレーションを披露したアイ・ウェイウェイが、やはりライフジャケットを使った作品を出すという。

この日聞いたアルフレド・ジャーの講演は、「孤立」と「接続」に合致していると思う。ヨコトリ2017で彼の講演を再度聞きたいし、皆にも聞いて欲しいと思うのだ。

同じく講演を聞いていた人の記事:

2017/04/09

Analogy Learning

21_21 DESIGN SIGHTで行なわれている「アスリート展」のイベント、トーク「アスリートのコミュニケーション」に行ってきた。「コミュニケーション」とか言われると行かざるを得ないよね。

「アスリートのコミュニケーション」と言っても、「ファイト!」とか「チェストー!」とか「どんまい」とかそういうことではない。最初に「コミュニケーション」の定義が示された。「言語化する = イメージを言語に変換する」ことで、ここでは典型的には「コーチがどう技術を伝えるか」ということになる。

コミュニケーションの難しさは、選択肢が無数にある中で適切な表現を選ばなければいけないことにある。それはお互いに共有する前提 = 背景情報によって異なる。相手が何を知っているかを知らないと最適な表現は選べない。

慶応大学の加藤貴昭准教授はスポーツの動きの研究を行っている。身体が勝手に反応する「ゾーン」の話、自分の動きを考えすぎるとうまく動けなくなる「チョーク」の話などがあって、"Implicit Learning vs Explicit Learning" の話があった。"Explicit Learning" は直接技術を教えることに対して、"Implicit Learning" は違う表現で教える。学習者はそれを受けて自分で正しい技術を習得する。このほうが、一定期間経った後に覚えている割合が高いという。

"Analogy Learning" は Implicit Learning の一手法。類似性、比喩表現で教える。フリースロー2750回連続成功のギネス記録を達成したトム・アンベリー氏は、その秘訣を「頭上にあるクッキーの瓶に手を突っ込むように」と語ったという。その他、バレエなどでは「操り人形が上から吊るされているかのように立つ」みたいな表現がされているのは知られていることかと思う。

展覧会の一つの出品作品がこの "Analogy Learning" をテーマにしている。例えば「地面を熱したフライパンの上だと思って走る」というアナロジーに対して、右に走っている映像、左に熱したフライパンの映像を配置する。

この作品を作るために、加藤氏が学生に与えた課題「アスリートから自分のアナロジー表現を聞き出してくる」の結果を使った。慶応大学のクラスだと、周辺に各分野のトップレベルのアスリートが多いからこういう課題が出せるという。なるほど、地方大学では難しいだろう、また東大でも難しいかと思った。

最初に、コミュニケーションでは共通する背景知識が重要だということを書いた。アナロジーは、相手も知っていると思われる一般的な知識を用いるので、その点はクリアできているのだと思う。また、「地面を熱したフライパンの上だと思って走る」を言葉にすると「地面への接地面積、時間を短くして ... 」ということになろうが、これを実際にやろうとすると、先に述べた「チョーク」が起き、うまく体が動かない。

アナロジーはスポーツの分野だけでなく、いろいろな分野に適用可能だと思った。実際に使われているのだと思う。自分が何かを説明する上で活用を考えていきたい。

Twitterの最初の投稿

ネットで「Twitterと歩んだ10年を振り返ってみる【前編】」という記事が話題になっていた。
本日でTwitterを始めて10年が経ちます。たぶんアクティブな日本人IDでは上位100人とかの最初期勢です。
ほう。

この人の最初のツイートは

テスト投稿っぽい。

最初のツイートなんてどうやって調べるのか、と思って調べたら、Twitterがそういうサービスを提供しているみたい。

Discover your first Tweet | Discover

自分のIDを入れてみる → https://discover.twitter.com/first-tweet#ryokan

結果がこれ。

はげあたま (@hageatama) さんから遅れて1日、私も今日がちょうど10年目だったよ。

自分の投稿もテスト投稿っぽい。というかTwitterの使い方がわからず、投稿はできるけれども何を投稿すれば良いのかわからなかった。その時々に何をやっているかを記録するものと言われていたので、その通りにしてみましたという感じ。それがどういう意味、価値をもっているか、1年くらいはわからなかったように思う。日本人ユーザーも少なかったし、英語圏の人のツイートを読んでもそれがどう使えるかわからなかった。

そう、最初は英語でツイートしていたんです (Facebookもそうだったな)。IDが最初に来て、その後が動詞でつながるような形式が多かったと思う。
@ryokan wants to ...
みたいに第三人称扱い。

Be動詞は最初の投稿のように抜いて
@ryokan ...ing

としていたと思う。

最初にフォローしたのは日本人だったけど、彼女もアメリカ在住で英語でツイートしていたし。その後、伊藤穣一氏 (@Joi)、大統領になる前のオバマ氏 (@BarackObama)、日本人だとおなじみ小飼弾氏 (@dankogai) ... をフォローしていた。

ツイートしたものをまとめてはてなダイアリーに投稿してEvernoteにコピーするサービスができて (最初の投稿は Tweets of 2009.01.01 ... タイトルは間違いで2010年1月1日でした)、ようやく記録としての意味がでてきたかなと思う。現在このサービス twtr2src はサービスを終了しており、今は Twieve を使っている。

現在、Instagram や はてなブックマークから連携してツイートするというのが中心になっている。コメントのやりとりも Facebook が中心になっている。Facebook のほうがアクティブに読んでくれる人が多いしね、SNSはやはりアクティブユーザーの数で価値が決まってくる。

収益化にも苦労しているようだし、今後Twitterはどうなっていくのかなと思う。

2017/03/26

これぞ暁斎

暁斎の絵はたぶんいろいろなところで見ていたんだろうけど、最初にちゃんと認識したのはNHKのテレビ番組だった。それは、あまり知られていない画家を紹介するシリーズの一つで、そのときは「狂斎」の名前で記憶した。

だから、2015年に三菱一号館美術館で「画鬼・暁斎―KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」展 (PDF)があったとき、「あれ? 『狂斎』じゃなかったっけ?」と思い、検索して調べたことがある。Wikipedia 「河鍋暁斎」によると
号は「ぎょうさい」とは読まず「きょうさい」と読む。それ以前の「狂斎」の号の「狂」を「暁」に改めたものである。
とある。

三菱一号館美術館の展覧会は、NHKの番組で気になって以来初めての大型展で、堪能できた。コンドルとの関係で建築まで言及されていたのが興味深かった。

そして今、Bunkamuraで「ゴールドマンコレクションこれぞ暁斎!世界が認めたその画力」展が行われている。その内覧会に参加する機会をいただき行ってきた。ナビゲーターはブログ「青い日記帳」のTakこと中村剛士さんと、ジャーナリストのチバヒデトシさん。

三菱一号館美術館の展示は、改めて今回のBunkamuraの展示と比較すると、真面目で堅い印象になる。今回の展示が不真面目というのではなく、暁斎の「楽しさ」、「可愛い絵」が強調されていたように思う。そしてそれを支える狩野派に学んだ基礎の画力、浮世絵や山水画その他の画法への挑戦、書画会や注文に応じて絵を書き上げる多作ぶり、そしてその中でもバリエーションを生み出していく好奇心の強さ、今回のトークのおかげで、それらがよく分かった。

今回、「私の一枚」を選んで紹介してください、という指令が出ていて、いろいろ悩んだ末、結局は人気が高そうなこの「百鬼夜行図屏風」を選んでみた。


右から左に妖怪たちが行進する。しかし行き着く先には太陽が出ていて、慌てて反対方向に逃げる妖怪たち。妖怪それぞれがユーモラスな個性があって、見ていて飽きない。

これ以外にもいろいろ魅力的な絵がたくさんあった。

右は「五聖奏楽図」。磔にされるキリストを、釈迦、孔子、老師、神武天皇が囃し立てているところだという。明治初期にキリスト教が解禁されたのは日本の宗教界特に仏教にとっては大事件であったことが背景にあるが、とはいえそんな深刻さは感じられずユーモラスだ。キリストが扇子と和楽器の鈴を持っているのも面白い。

こういう絵が描けるのも、ゆるい宗教観をもつ日本ならではと思う。いやいや不平等条約が残っていた当時の後進国日本でこんな絵があることが知られたら国際問題になっていたかも。

左は「大仏と助六」。大胆な構図で、最初は近づいて見ていたので、タイトルにある「大仏」って何? と思った。

鴉の間。今回鴉図が20点近く出ている。鴉は、明治14年内国勧業博覧会で「枯木寒鴉図」で最高賞をとったように、暁斎のお気に入りのモチーフだったようだ。頼まれてささっと描くのにもよく使われた。同じように見えるがそれぞれに違いが出されていてバリエーションがある。

細かく描きこんでいるもの以外に、太い筆で大胆に描いたものも魅力的だ。特に蛙などの動物に多い。

春画コーナーもあるよ。三菱一号館美術館でもあったけど、やはり今回のが楽しい。子供の絵本にあるように、手で動かす仕掛けがついたものもある。

会期があと3週間ですので、ご注意ください。

展覧会情報
開催期間: 2017/2/23(木)-4/16(日) ※会期中無休
開館時間: 10:00-19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場: Bunkamura ザ・ミュージアム
入館料(消費税込): 一般 1,400円、大学・高校生 1,000円、中学・小学生 700円

なお、本記事の写真は特別の許可を得て撮影したものです。

2017/03/11

ソニー エレクトリカル アンサンブル

銀座のソニービルが今年3月31日までで、その後閉館になる。それにあわせて "It's a Sony 展" が行なわれている。実は会期が二つに分かれていて、前半 2月22日までがこれまでのソニーの歴史や歴代製品を辿るもので、残念ながら行きそびれてしまっていた。

今日は午後から公開シンポジウム「インタラクションを通じた信頼と共感」に行く予定だったので、午前中行こうと考えていた。「考えていた」というのは結局行っていないということだ。

最初に汐留のパナソニック汐留ミュージアムで「マティスとルオー展」を見て、それから歩いて銀座に向かっていたら、途中に資生堂ギャラリーがあって、吉岡徳仁の展示をやっているじゃないですか。これは寄らざるを得ない。

資生堂ギャラリー 吉岡徳仁 スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線

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先にロッテリアで昼食にしてからソニービルに入った。

そしたら、8F OPUS「エレクトリカル アンサンブル -ソニーを奏でる、みんなで奏でる-」というのをやっているではありませんか! ついついふらっと ...

このイベントはこれまでの各種のソニー製品を電子楽器に仕立て上げたもの。客が自由に音を出せる (演奏する、とは言い難いな)。例えば、中高生憧れの (高くて買ってもらえない) スカイセンサー5800 は、チューニングダイヤルで周波数があうと音が出る仕組み。その前の壁面ディスプレイに音の様子がグラフィカルに示される。

#エレクトリカルアンサンブル

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そこの女性スタッフに撮ってもらいました。

その後もその女性スタッフがそれ以外の楽器も説明してくれたので結局全部体験した。

その後、アーティストOpen Reel Ensemble の演奏スペシャルムービーが流されてそれも全部見てきた。

Open Reel Ensemble #エレクトリカルアンサンブル

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という訳で "It's a Sony 展" 第2部は見れなかったのでした。まだ3月31日までチャンスがある! ... って大丈夫かな。


イノベーションの作り方

3月7日、ドコモ・イノベーションビレッジ (公式ページFacebook)が主催する勉強会「イノベーション創出法を学ぶ。2名の専門家によるイノベーション創出に向けた整理、思考法の解説」に参加してきました。

第1部「イノベーションマップから始めるアウトカムデザイニング」は、イノベーションとは何かから始まり、イノベーションを分類整理したイノベーションマップを紹介、これを用いてどうイノベーションを創出するかというお話。

イノベーションは、持続的イノベーションと破壊的イノベーションに分けられる。それぞれはさらに2つに分類され、全体で4つの類型が得られる。

  • 持続的イノベーション: 今までの製品、サービスをよりよくしたもの。既存顧客を対象にする。
    • 漸進的イノベーション
    • 飛躍的イノベーション - アナログレコードからCD
  • 破壊的イノベーション: 新しい価値を提供する。新しい顧客を対象にする。
    • ローエンド型破壊 - QBハウず、イケア、ユニクロ
    • 新市場型破壊 - ウォークマン、ルンバ
また、変化を起こす対象に関しても3つに分けられる。
  • プロセス・イノベーション: やり方を変える
  • サービス/プロダクト・イノベーション: 製品、サービスを変える (通常よく言われるイノベーション)
  • メンタルモデル・イノベーション: 見方を変える
メンタルモデル・イノベーションとしては、ポカリスウェット (スポーツのシーンでなくともスポーツドリンクを飲む)、デビアスのスィートテン・ダイヤモンド (結婚10年目でジュエリーを買おうという意識付け) の例が出された。

イノベーションの類型4つと、対象3つをマトリクスにしたものがイノベーションマップである。この各セルにアイデアを埋めていく。何もないところからアイデアを出すのは難しいので、このように「プロセスに飛躍的な変化を加えると何ができるだろう」といった制約を与えてアイデア出しをするのは有効に思える。

この時に考えないといけないのは「次に生活者に提供すべきアウトカムは何か?」を常に考えるということだ。「アウトプット」が作り出したものに対して、「アウトカム」はその効果である。


第2部は「脳機能の働きからみたイノベーション創出の思考法」。「脳機能」というととっつきにくいが、ざっくりまとめる。

スタノビッチらによる二重過程説では、脳には、直感的思考プロセスを司るSystem 1と分析的な認知を司るSystem 2 の働きがあるとする。System 1は無意識的で連想的な学習で身についたプロセス、System 2 は意識的な学習で身につけるもの。これを繰り返し習慣化するとSystem 1の知識として身につく (考えずに行動できる)。人間の行動は、System 1からの無意識の提案を、System 2 が監視し暴走を抑えることによって成立している。System 1の思考過程は低エネルギーで駆動されるので、人間の進化過程で得た「エネルギー摂取を最大化、支出を最小化」というストラテジーにより、80~95%の行動はSystem 1によってなされていると考えられる。

新しい製品、サービスを出す時に、こういう人間の思考原理を考慮しなければならない。できるだけ意思決定をしなくてすむように、わかりやすく簡単なものが求められる。新しい製品・サービスを導入するのに、生活資源 (お金、時間、空間、能力) を必要とするので、それと生活目的のバランスを考えないといけない。目的に必要な資源が多すぎると、人はそれに取り組まない。

これを聞いて、自動車のことを考えていた。自動車は高いし、使う上においては自動車学校へ通って免許を取らなければいけない。かなり大きな資源を使うものだが、それに見合う目的があったんだよなと思う。自分の行動範囲を大きく広げることができたし、なにより自由度が上がった。女性にモテるための必須条件であったようにも思う (気のせいかも)。今は相対的に効果が薄れてきて、売れなくなるよなと思う。

脳機能を持ち出さなくとも、ここらあたりの考え方は理解ができると思う。

2017/02/16

ラップの文化翻訳

2017年1月11日から開講していたオンライン講座「文化翻訳入門-日本と世界の文化コミュニケーション-」を受けていた。

文化翻訳とは「単に言語を翻訳し、意味を伝えるだけでなく、その文化的意味、背景を含めて伝えるものである」とかいった定義を最初に語ってくれればいいのだが、最初の講義は、文化翻訳とは何かが明確にできないというところから始まる。
書物や文書の翻訳は言うに及ば ず、字幕翻訳でも通訳でも、そこには必ず「原文」があり、それを翻訳した結果としての 「訳文」が存在するわけである。これに対して、社会学、民族学、人類学などにおいて用 いられる「文化翻訳(cultural translation)」という考え方においては、「原文」も「訳文」 も、テクストとしては、ただちには確定しがたいのである。
講義自体もオムニバス形式になっていて、それぞれの講師が自分の専門の中での文化翻訳の事例について語る。

  • 文学: 小説と詩 (日中の詩)
  • 映画、テレビドラマ
  • マンガ
  • 演劇
「今だからこその江戸美術」のときと同様に、最後にレポートがある。
「文化翻訳」の身近な実例を最低ひとつ、具体的な作品名とともにあげ、講義の内容を参照しつつ、どうしてその事象が「文化翻訳」と言えるのか、また、その事象がメディア・文化圏を超えるために必要な要件はなにか、序論・本論・結論の体裁を守って論じなさい。(2000字程度)
 「今だからこその江戸美術」のときは400文字だったのに今回は2000字。制限を気にせず自由に書けるとも言えるが、2000字も書くことがない場合はつらい。

最初の講義で出てきた「散文は翻訳できるが韻文は翻訳できない。音韻の再生や原文の語順の再現を求められるからである」(Jacobson 1959) を踏まえ、韻文であるラップを題材に取り上げた。

以下私が出したレポート。すこしブログ用に整形した。

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ここではラップをとりあげる。

ラップの特徴として「韻をふむ」ことがある。

例えばRun-D.M.C.の曲 "Christmas in Hollis" の最初をみてみよう。
https://www.youtube.com/watch?v=OR07r0ZMFb8

It was December 24th on Hollis ave in the dark
When I see a man chilling with his dog in the park
I approached very slowly with my heart full of fear
Looked at his dog, oh my god, an ill reindeer

ここでは、"park" と "dark" が、"fear" と "reindeer" が韻を踏んでいる。

そこでこの日本語訳をみると、次のようになっている。
12月24日 もうあたりはすっかり暗くなった頃
公園で犬を連れてこごえてるおっさんがいた
おっかなびっくり近づいてみると
犬だと思ったのはなんとトナカイだった
ここには押韻はない。「いた」と「だった」で「た」が同じであるが偶然であろう。

最初の講義で、『「韻文」は翻訳できない』という命題があった。すなわち、「意味」は翻訳できるけれども、「韻文」の「形式」は翻訳できない、翻訳先の言語で原文の「形式」は再現できない、というものである。正確に言えば「形式」は翻案によって新たに作り出す必要があるということだ。

この日本語訳はそこまで努力して原詩の世界を再現する労力を放棄している (CDについてきた日本語訳であり演じるための訳詞でないので当然である)。押韻以前に、音数を揃えてメロディーに乗せること自体が難しい。

では日本語ではラップという文化は輸入されていないかというとそうではない。日本語ラップというジャンルが存在する。

日本語ラップの初期のヒット曲 "DA.YO.NE" をみてみよう。
ねえ ちょっと聞いてよ 私の彼
そこら辺のとは ケタ外れ
すごくお洒落な彼
出会いは私の方から一目惚れ
と全て「れ」で終わっているが、押韻の意味では「え」段で揃えているということになる。そのあとも「会社では凄腕」、「何だって完璧で」と続くことになる。

英語においては、押韻は、
 母音(列) (+ 子音)
と子音も含めての一致をみるので、バリエーションは豊富だ。ここで母音列とは、ai, au, ei, ou, eaなどである。また母音の長音も別の音とみなされる (a: など )。

先の例では
"park" と "dark" = a:k
"fear" と "reindeer" = ir
となる。

一方、日本の場合使える子音は「ん」だけで、パターンが少ない。

ならべてみると、
 母音のみ: あ、い、う、え、お
 母音列: あい、あう、いい、えい、おう
 上記に「ん」がついたもの
とせいぜい20個程度になる。

できる詞はどうしても単調とならざるを得ない。下手な歌い手だと御詠歌に聞こえるほどである。

しかしこのような制約の中で、日本語ラップというジャンルが形成されているということは、頑張っていると言えるのではないだろうか。

このように、ラップにおいては作品ごとの翻訳、翻案はほとんどなされていない。これはラップにおいては形式の翻訳が難しいためであった。しかし、日本では「ラップ」という文化自体を輸入し、日本に根付かせていると言える。作品ごとではなく、文化全体として翻訳して身につけていると言えるのではなかろうか。

それは、天婦羅、ラーメン、カレーライス、トンカツを日本流にアレンジして日本文化と言えるものに仕立て上げた日本の「たくましさ」と言うべき特質と考える。
(1467文字)

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レポートの提出が終わると、次は他の受講者のレポートの採点。採点基準が示されており、それを満たしているか否かで採点する。中間点がないのでやりやすいが、「満たしていないと断言するのは酷か」みたいなレベルの時に ×をつけるのはためらわれる。

一人が他の受講者5人を採点することになるので、自分のレポートは5人から採点されることになる。その中の中央値が自分の得点になる。今回満点だったので、5人中3人は満点をつけてくれたことになる。

採点者はコメントもするのだが、ラップを取り上げた点、説明がわかりやすい (特に韻をふんでいるところ) と、好評価をいただいた。これは自分が目指したところでもあるので素直に嬉しい。

2017/02/11

オルセーのナビ派展

2月9日、三菱1号館美術館で行われている「オルセーのナビ派展」のブロガー内覧会に行ってきました。実は抽選に外れて参加できないのに勘違いして行って、ご好意で参加させていただいたのです。

オルセーのナビ派展 http://mimt.jp/nabis/
場所: 三菱一号館美術館 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
会期: 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
開館時間: 10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜休館(但し、2017年3月20日、5月1日、15日は開館)

左: Takこと中村剛士氏 / 右: 三菱一号間美術館館長 高橋明也氏
Takこと中村剛士氏と三菱一号間美術館館長 高橋明也氏のトークがありました。

ナビ派は一般にはあまり馴染みがなく、まとまって出されるのは今回が日本初と言ってよいくらいらしい。これは日本に限らず世界的にそうらしい。私も以前オルセー美術館展があったとき (そんなに前じゃないと思っていたが2010年だった)、その一つのチャプターが「ナビ派」で、そこで初めて知った。

その「ナビ派」とは何か。サイトの「見どころ」から引用する。
19世紀末パリ、ゴーガンの美学から影響を受け、自らを新たな美の「ナビ(ヘブライ語で"預言者"の意味)」と称した前衛的な若き芸術家グループ。平面性・装飾性を重視した画面構成により、20世紀美術を予兆する革新的な芸術活動を行った。
絵としては、ゴーギャンの系譜を引き、面を一様に塗るのが特徴のようだ。その意味で浮世絵に近いところがあり、また実際に浮世絵に影響を受けているアーティストもいて、日本人にもなじみやすいということだ。印象派よりも日本人向きじゃないかとのこと。私も絵画らしい絵画だと感じた。

もう一つの特徴はテーマに暗示された背景、物語性らしい。私の好きな作品 (2010年オルセー展で好きになった) にヴァロットンの「ボール」があるのだが、公園でボールを追う少女、しかし木の影や大人が離れていることにより不吉な予感がある。

フェリックス・ヴァロットン《ボール》
オルセー美術館は印象派で有名なところだが、現館長のこじはる ... じゃなかったコジュヴァル氏の専門がナビ派で、このためナビ派の作品の所蔵を増やしているし、展示もそれまでひっそりあったのが光の当たる場所になったらしい。あとコジュヴァルは自分の美意識のためには強引なところがあってトランプみたいなところがある、という話が面白かった。

なお、写真は普通内覧会では特別に許可されるものですが、今回はそういう断り書きはないようです。一部のボナール作品は撮影禁止、またすべてのボナール作品はSNS投稿はお断りしますということだけで、その日だけの話じゃないように思います。ボナールに関しては「著作権の関係で」という話でしたが、Wikipediaを見ると、亡くなったのが1947年1月23日なので、ちょうど死後70年なんですね。でも70年はちょうど超えたので心配は必要ないと思います。

2017/01/22

国立新美術館10周年ということで…

… 特別展示が行われている。それからDomani展も無料になってたよ!それから入口でチケットホルダーも配布していた。

「国立新美術館 開館10周年記念ウィーク」のお知らせ

特別展示はEmanuelle Moureaux の 《Forest of Numbers》。

2007 - 2017 の数字の森の中に、子どもと犬が紛れ込んでいるらしい。探せなかったけど。

外周の壁は、これまでの美術展のポスターのピックアップ、様々なワークショップの記録映像、ARTIST FILEの資料など。

今回のDomani・明日展で良かったのは折笠良。《水準原点》は粘土で波を表現したストップモーションアニメーション。だんだん波が大きくなり、当然2011年東日本大震災の津波を思い起こさせる。後半は渦の中に詩の断片が少しずつ表される。

石田尚志もそうだけど、この手法は膨大な時間がかかることに素直に圧倒されてしまう。

折笠良の作品でもうひとつアニメーションを作成する作品があった。大きなターンテーブルに皆が囲んで人形を作っている。一人分ずつ動かして写真を撮る。他の人の写真を撮っている間次の回用に人形の姿勢を変える。この写真をつなげると動画になる。

池内晶子の作品は床が黒っぽいため最初は存在がよくわからなかった。しゃがんで白い壁を背景にしてわかった。

昨年の横浜市民ギャラリー「新・今日の作家展2016 創造の場所-もの派から現代へ」の時の方が展示としては良かったな。

あと以前横浜市役所で展示されていたのを見に行けなかった曽谷朝絵を見ることができて良かった。

その後21_21 Design Sightで行われている「デザインの解剖」展と、TOTO ギャラリー「間」で行われている堀部安嗣展を見に行った。



2017/01/06

会期終了間近なので…

... 次の二つの展覧会に行ってきた。
宇宙と芸術展はこれまでも何度か行っているのだけど、トークイベントのついでに行ったという感が強くて、あまり真剣に見ていない部分も多い。そういうところを見て来なきゃと思った。

ただやっぱり古文書とか望遠鏡などの博物館的展示物にはあまり興味がもてず、あるのを確認した程度になっていたと思う。

チームラボも2回見てきた。次回上映待ちの列で、子どもが「これ怖い」といっているのに対して、お母さんが「もう一度見たら大丈夫かもしれないよ」と言っていたのがおかしかった。

それよりもこれまで見る機会がなかったMAMスクリーン (映像作品の上映) を一部だけど見てきた。特に瀬戸桃子《Planet Z》の映像が気持ち悪くて良かった。また、 ジャン・ワン《月面経済特区》では、中国が月の資源を採掘し地球で売って経済大国になっている姿を描いていて不気味だった。


MAMスクリーン は前期後期とわかれていたんだね。前期はスプツニ子! さんも出てたのか。見逃して残念だ。


原美術館の篠山紀信展は、原美術館の各部屋、庭園で撮影したヌード写真展。撮影された部屋に展示されているのは面白い。きれいなヌードだけど、それ以上のものは感じることができず、さっと見て帰って来た。 

外にも展示されている。わかる?
実はBankART NYKの柳 幸典「ワンダリング・ポジション」も見たいと思っていたのだけれど、森美術館で予想以上に時間を使ったので断念。

2017/01/05

ブログ引越し

2010年頃、それまで使っていたエキサイトブログに広告が出るようになるというので、WordPressに引越ししました。ところが、いつの間にかWordPressにも広告が出るようになっていました。それでまた引越しを考えていました。

でも広告が出るのはどこも同じですよね。また、WordPressの広告もかなり控えめですね。

それでも引越しを決めたのは、結局広告が出ることになるんですが、自分でAdSenseを貼ってみようと思ったからです。ブログで生活しようと考えているわけではなく、Google のDigital Marketing コースを学んで、実験的に試してみたくなったのです。Google のAdSenseだと、記事の内容と読者の興味にあった広告が出るらしい。それがどんなものかと。

できるだけ鬱陶しくならないように、記事の最後とサイドバーだけにつけようと思います。

このブログ (Blogger) は、2004年にエキサイトブログを本格的に始める前に開設していたんですね。ブログの使い方もわかっていなかったので、最初は短い記事でした。Twitter使え (← まだないって)。

追記: 投稿時間が9時間遅くなっていますね。1月1日 0:00 に投稿した記事が 1月1日 9:00 になっています。次の日の投稿になっていることも多いと思います。日本時間でエクスポートしたしたものがインポート時にUTCで解釈されちゃったんですね。

移行の手順

  • WordPressでエクスポートする (次のwordpress2bloggerが一度に大きなファイルを処理できないのでいくつかに分ける)
  • wordpress2blogger でBlogger形式に変換する
  • Bloggerでインポートする



2016/12/31

2016年に行った展覧会とアートイベント

今年もまとめます。
  • 2016/01/04 中島清之 @ 横浜美術館
  • 2016/01/07
    • 港千尋 Chihiro Minato “HOLE EARTH CATALOG” @ G/P gallery
    • 梅津庸一個展「ラムからマトン」@ NADIF Gallery
    • FLOWERS BY NAKED → ブログ FLOWERS BY NAKED
  • 2016/01/10
  • 2016/01/11 鎌倉
    • 葉祥明美術館
    • 神奈川県立美術館 鎌倉館 鎌倉からはじまった。1951-2016「PART 3: 1951-1965 鎌倉近代美術館 誕生」
    • 鎌倉館別館
  • 2016/01/17 Art’s Birthday - Multi Action @ Art Lab Tokyo
  • 2016/01/28 Relight Project @ TSUTAYA ROPPONGI
  • 2016/02/11 国立新美術館
    • メディア芸術祭
    • メディア芸術祭 テーマシンポジウム 「想像力の共有地<コモンズ>」【第1部】メディア芸術にとっての『祝祭』
    • 【第2部】部門を超える想像力
  • 2016/02/13 あざみ野市民ギャラリー
    • あざみ野フォト・アニュアル考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一 展
    • あざみ野フォト・アニュアル 平成27年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展『自然の鉛筆』を読む
    • ごっつしばいたろか現代アート   (天野太郎氏トーク)
  • 2016/02/24 村上隆のスーパーフラット・コレクション
  • 2016/02/27
    • ダ・ヴィンチ展 特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦 <糸巻きの聖母>
    • 村上隆 @ 森美術館
    • Media Ambition Tokyo
    • 地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト- @ デザインハブ
    • シンポジウム「日本は東南アジアの現代美術にいかに関わってきたのか?」@ 森美術館
  • 2016/03/04
    • 水墨画展 @ 国立新美術館 2016 水墨画展
    • 雑貨展 @ 21_21 Design Sight
  • 2016/03/04 東日本大震災5周年国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性]」
  • 2016/03/16 斎藤義重 @ Fuji Xerox Art Space
  • 2016/03/19
    • サイモン・フジワラ ホワイトデー|東京オペラシティアートギャラリー
    • 映画 「ジョギング渡り鳥」
  • 2016/03/21
    • 黄金町レビュー | 黄金町エリアマネジメントセンター|KOGANECHO AREA MANAGEMENT CENTER
    • 荒木悠 新作講評会(荒木悠展 複製神殿)
  • 2016/03/23
    • 村上隆 コレクション展
    • トリエンナーレ学校2016vol.2【アーティストに出会う】映像作家 荒木悠を知る
  • 2016/03/24 院展 @ そごう美術館
  • 2016/03/26 「9次元からきた男」ブロガー特別試写会
  • 2016/03/30 荒木悠展 複製神殿 → ブログ「アートと複製」
  • 2016/04/02
    • メゾンエルメス 「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展
    • シャネル PHOTO EXHIBITION - CHANEL NEXUS HALL - CHANEL GINZA
    • 津上みゆき「時の景、つなぐとき」@ ポーラ ミュージアム アネックス
    • 花見展 art lab tokyo
  • 2014/04/23 横浜美術館
    • 富士ゼロックス版画コレクション×横浜美術館 複製技術と美術家たち ― ピカソからウォーホルまで → ブログ「アートと複製」
    • トークセッション「富士ゼロックス版画コレクション その魅力と使命」
  • 2016/04/25 トーク「アーティストは戦争とどのように向き合ってきたのか」@ 森美術館
  • 2016/04/27 トリエンナーレ学校2016vol.3【国際展を知る】さいたまトリエンナーレと市民協働
  • 2016/05/03 横浜美術館アーティストトーク 戸村浩 @ 横浜美術館レクチャーホール
  • 2016/05/17ミシェル・ビュトールと美術家たちのアーティストブック展 @ Fuji Xerox Art Space
  • 2016/05/21
    • レクチャー 国際都市横浜のアートとまちづくり @ 横浜市立大学
    • ママ増山れな個展
  • 2016/06/17 公開講座「Explore the Design」第6回 北川フラム
  • 2016/06/25 森美術館
    • 六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声
    • アージェントトーク ジュン・ヤン
  • 2016/06/28 トリエンナーレ学校2016 vol.4【アーティストに出会う】現代美術作家 やなぎみわ が語る
  • 2016/07/02
    • 21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「土木展」 - オープニングイベント「これからの土木、これからの都市」
    • FUJIFILM SQUARE 企画写真展 「南米大陸 いちばん遠い地球」~熱狂の大地がやってきた!~
    • 富士フイルム 写真歴史博物館 企画写真展 奈良原一高 作品展『消滅した時間』
    • MID DAY WEEK 2016 ~新しい半年。おりかえし記念日。~|東京ミッドタウン
    • “WANNABIE’S COLLECTION” by MADSAKI | CLEAR EDITION & GALLERY
    • 山下以登 蕪村と一茶
  • 2016/07/06
    • ジブリ内覧会 ジブリの大博覧会 ~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~ → ブログ ジブリの大博覧会
    • 六本木クロッシング2016
  • 2016/07/14 DMM.プラネッツ Art by teamLab 内覧会 → ブログチームラボ新作内覧会 2016/07/14
  • 2016/07/20 メアリー・カサット展 @ 横浜美術館
  • 2016/07/22 院展@横浜そごう 第71回春の院展
  • 2016/07/27 トリエンナーレ学校2016vol.5
  • 2016/07/30 森美術館
    • トーク「知と宇宙観をめぐる旅」
    • 宇宙と芸術展
  • 2016/08/05
    • kara @ Gallery Kobo Chika
    • 吉増剛造「瞬間のエクリチュール」@ NADiff Gallery
    • 川島崇志 Takashi Kawashima “Volcanoes and The Sun” / “Unfinished Topography / Collection” @ G/P gallery
  • 2016/08/12 ルノワール展 @ 国立新美術館
  • 2016/08/26
    • 小田野直武と秋田蘭画展スペシャルトーク ノート 小野田直武と秋田蘭画展トーク → ブログ 小田野直武と秋田蘭画
    • エミーユ・ガレ展
    • 現在戦争画展 @ TAV Gallery
  • 2016/08/27 あいちトリエンナーレ
    • 愛知県美術館会場
    • 長者町会場
  • 2016/08/28 あいちトリエンナーレ
    • 岡崎地区
    • 豊橋地区
  • 2016/08/29 Meets KENPOKU 飴屋法水、本谷有希子
  • 2016/08/31 トリエンナーレ学校2016 vol.6 【国際展を知る】ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展からみる世界
  • 2016/09/06 アージェント・トーク029: 組織としてのアート ―ザ・ショウルーム(英国)の取り組み1 @ 森美術館
  • 2016/09/13 中西夏之展 @ Fuji Xerox Art Space
  • 2016/09/17
    • ジュリア・マーガレット・キャメロン展  @ 三菱一号館美術館
    • TARASUKIN BONKERS 南伊豆からコンニチハ展 @ SFT Gallery
    • 土木展 @ 21_21 DESIGN SIGHT
    • トークイベント「AFTER GROUNDSCAPE SPECIALー時代の土木、土木の時代ー」
    • Ren Hang 任航「東京」@ matchbaco | KEN NAKAHASHI
  • 2016/09/20 アージェント・トーク030:多文化世界の解釈と現代アート (港千尋) @ 森美術館
  • 2016/09/24
    • 安野モヨコ
    • でんちゅうさーん?はーい!
    • キュンチョメ個展 「暗闇でこんにちは」
    • ヘリ・ドノによるパフォーマンス&トーク+SEAプロジェクト報告:インドネシア編 @ 森美術館
  • 2016/09/24 トリエンナーレ学校2016 vol.7【都市・身体・表現を知る】今日からはじめる空間体験の記述と表現
  • 2016/10/01
    • BODY/PLAY/POLITICS アーティスト・トーク @ 横浜美術館
    • BODY / PLAY / POLITICS @ 横浜美術館
  • 2016/10/02
    • 新・今日の作家展2016 創造の場所-もの派から現代へ @ 横浜市民ギャラリー
    • BODY/PLAY/POLITICS アジア・アートウィーク フォーラム@ 横浜美術館
    • Digital Provence by teamLab @ ロクシタン 新宿店 ヴォヤージュ・アン・プロヴァンス
  • 2016/10/04 宇宙と芸術展イベント「芸術のなかの宇宙観」  @ 森美術館
  • 2016/10/08
    • ナツコ・ムーン個展「 ALLEGORY *アレゴリー 」 @ ギャラリーまぁる
    • 森村泰昌展 「私」の創世記  ―銀幕からの便り― - NADiff
    • 森村泰昌 TALK EVENT 「写真」に耳を傾ける
  • 2016/10/10
    • 塩田千春『鍵のかかった部屋』
    • TERATOTERAまつり
  • 2016/10/22
    • シンポジウム「メディアアートの“ここまで”と“ここから”」@ 国立新美術館
    • ここから - -アート・デザイン・障害を考える3日間-@ 国立新美術館
    • 六本木アートナイト: チェ・ジョンファ、山本基、MAU COLLECTION 「IMIN」
  • 2016/10/24 中西夏之展 // 中西夏之氏逝去というニュースを聞き再度訪問。
  • 2016/10/26トリエンナーレ学校2016 vol.8【ヨコハマトリエンナーレ2017】ディレクターが語るヨコトリ2017
  • 2016/10/29
    • 鈴木其一展 @ サントリー美術館
    • トラフ展 インサイド・アウト @ ギャラリー間
    • グッドデザイン展 @ 東京ミッドタウン
  • 2016/10/29
    • 「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」 - トーク「アートとデザイン」@ 21_21 DESIGN SIGHT  // 展覧会自体は混雑していたのでちゃんと見ていない。今度行かなきゃ。
    • 桜井貴個展「 画家は2度死ぬ」 @ Art Lab Tokyo
  • 2016/11/04
    • 杉本博司 ロスト・ヒューマン @ 東京都写真美術館
    • 写真新世紀 東京展 2016
  • 2016/11/05
    • トーマス・ルフ展 @ 東京国立近代美術館
    • 文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力
    • トーク「メディアアートとフェスティバル」
    • シンポジウム「メディア芸術祭」の20年
  • 2016/11/08 チームラボ新作発表@禅展・夜間特別内覧 → ブログ チームラボ新作@禅展
  • 2016/11/09 公開講座「Explore the Design」第7回 佐藤卓
  • 2016/11/15 小田野直武と秋田蘭画展内覧会 @ サントリー美術館 → ブログ 小田野直武をスターにしたい
  • 2016/11/29 炎と技の芸術ヴェネチアン・グラス展 @ 箱根ガラスの森美術館
  • 2016/11/23 クラーナハ展 @ 国立西洋美術館
  • 2016/11/26 生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲 @ 京都市美術館
  • 2016/12/04
    • クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち@ 東京都庭園美術館
    • 【デザインの理念と形成:デザイン学の50年】第1回 トークセッション
    • デザインの理念と形成:デザイン学の50年 展示
  • 2016/12/10
    • 第20回写真家達によるチャリティー写真展 @ 富士フイルムスクエア
    • 【デザインの理念と形成:デザイン学の50年】第2回 トークセッション
    • デザインの理念と形成:デザイン学の50年 展示
来年はヨコハマトリエンナーレ2017の年。サポーター活動も動き出しています。8月にはあいちトリエンナーレへ行って、「全国芸術祭サポーターズミーティングinあいち」にも参加してきました。フリーペーパーも再起動です  (ヨコトリーツ![Yoko-Treats!]2nd SEASON vol.1)。

佐々木 愛 «はじまりの道»

ベスト10にはならないかもしれないけど、良かった展覧会。
  • 村上隆のスーパーフラット・コレクション @ 横浜美術館: 森美術館の五百羅漢図展と並行して行われていた。五百羅漢図展では圧倒的な作品を作るプロジェクトマネジメントの力を見せ、ここでは自身の圧倒的コレクションを見せる。村上隆はやっぱでかい存在だと思う。

  • 横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展『自然の鉛筆』を読む @ あざみ野市民ギャラリー: 写真は発明と同時に芸術に使われてきたことがわかる。これは「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」でも感じた。

  • 荒木悠展 複製神殿 @ 横浜美術館、富士ゼロックス版画コレクション展 @ 横浜美術館: 「アートと複製」について考えさせられた。

  • キュンチョメ個展「暗闇でこんにちは」: 東日本大震災・原発事故以来、アーティストは何をできるのか考えていた。遠藤一郎、Chim↑ Pomなどのほかにこういう若い人も取り組んでいることがわかった。

  • 杉本博司 ロスト・ヒューマン @ 東京都写真美術館: 展示方法が面白かった。

  • トラフ展 インサイド・アウト @ ギャラリー間: 展示方法が面白かった。

  • BODY/PLAY/POLITICS @ 横浜美術館: 知らないアーティストも多く、ミニトリエンナーレのような感じ。田村友一郎の展示が面白かった。

  • 小田野直武と秋田蘭画展 @ サントリー美術館: 田中優子先生一押し。ミステリアスな生涯もきになる。

  • 中西夏之展 @ Fuji Xerox Art Space: 「ハイレッドセンター」の一人。会期中にお亡くなりになった。正直これまで見た記憶がない人だったので、出展数はすくないけれどありがたかった。
ビッグデータの勉強をすると言っていましたが、昨年の統計/データサイエンスほど力が入りませんでした。昨年のデータサイエンスコースは1カ月単位のコースがセットになっていたのですが、今年はいろんなところのつまみ食いみたいなやり方をとったのがいけなかったと思います。Big Data Universityはたくさんコースがあって良さそうに思ったけど、入門編はIBM 自社製品の紹介みたいな感じでちょっと先に行く気がなくなったというのもあります。2017年はどうしようかな。IBM Watsonを使う勉強をするか。デジタルマーケティングでお金儲けを狙うか。

2016/12/18

XPERIA J1 Compact交換

昨年12月、それまでau + iPhoneだったのを、通信費を抑えるためにイオンモバイル + Sony XPERIA J1 Compact に切り替えました。

ちょっともたもたするくらいで十分満足していたのですが、10月くらいから、バッテリーが残り40%くらいから急に0%表示になってシャットダウンする症状が出はじめ、それがだんだんひどくなって60%くらいで落ちるようになっていました。下のスナップショットだと70%くらいで落ちてますね。

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まだ保証期間内だったので、修理に出すことにしました。その間は代替機を借ります (1回 3,000円 + 税 がかかります)。

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先週サポートから電話がかかってきて、「確かに症状はでる。基盤から交換が必要だ。」ということで、「こちらでは症状が出ない、正常だ」と言われることをちょっと懸念していたのですが、それは解消されました。

しかし、「内部に水浸の跡がある、修理はお客様負担だ」と言われました。自分としては雨に濡れたことはあっても、それ以上に水に浸かったなんて使い方はしていなかったので、これは寝耳に水という感じです。その旨は伝えたのですが、「そういうマークが出ている」の一点ばり。「直しても使い方が悪いとまた同じことになる、どういうところに気をつけて使えば良いのか」と聞いたところ、「仕様では水深1.5m のところに30分浸けても大丈夫」とのこと。ますますどうしてそういう状態になったか疑問です。「水ではなく石鹸水のような水溶液やお湯などは防水性能が落ちることがある」とのことですが、それも心当たりがありません。

これまでの機械だと、自分の落ち度による故障ははっきり目に見えていて、通常の使い方をしていての原因不明の故障は保証の範囲だったので、今回の保証の範囲外と言われたことは意外で納得がいかない感じです。

サポートにこれ以上言っても何も変わらないようなので、何も修理せず戻してもらって、イオンモバイルの保証サービス (交換に7,000円 + 税がかかります) を使うことにしました。

昨日午前中に修理に出したものと代替機を交換、午後に修理で帰ってきたものと保証で新しく来る機械を交換するようそれぞれ手配していましたが、どちらも同じ運送会社だったので、午前中に両方来ました。ソニーには代替機、イオンモバイルには故障機を送らなくちゃいけないのですが、運送会社の配達員もちょっと混乱していました。

という訳で、また壊れるかもしれないという懸念は残ったままですが、またXPERIA J1 Compactを使い続けます。今度壊れたら新しいのに変えようと思います。何がいいかな。ZenFoneあたりかな。



2016/11/16

小田野直武をスターにしたい

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重要文化財 松に唐鳥図 佐竹曙山筆
 一幅 江戸時代 18世紀 個人蔵
 【展示期間:11/16~12/12】

先日「小田野直武と秋田蘭画」で言及した「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展。明日11月16日からスタートということで、本日内覧会および開会式がありました。

開会式にはやはり法政大学総長の田中優子先生がいらっしゃっていて、乾杯のスピーチをされました。その時に出てきた言葉が、「小田野直武をスターにしたい」。
私は何回か著書の中で小田野直武について書いているけれども、きっと誰かが小田野直武の生涯を小説にしてくれると思っている。そしたら次は大河ドラマのテーマになって ...
あまり注目されていなかった小田野直武ですが、今回の展覧会を機に多くの人に知ってもらいたいとのことでした。

ただ小田野直武は、「世界に挑んだ7年」とあるように平賀源内にスカウトされて江戸に行ってから夭逝するまで活動期間は7年。そのため作品はあまり残っていません。展覧会では直武を中心とする秋田蘭画の画家たちの作品、また直武亡き後の司馬江漢らの画家の作品もあわせて展示されており、全体がストーリー構成の展示となっていました。

以下その章立てです。

第1章 蘭画前夜
第2章 解体新書の時代~未知との遭遇~
第3章 大陸からのニューウェーブ~江戸と秋田の南蘋派~
第4章 秋田蘭画の軌跡
第5章 秋田蘭画の行方

「蘭画前夜」では、直武の数え歳12歳のときの作品も展示されているのですが、そこにちゃんと銘が記されていて、その時期から既に才能を認められた画家だったことがわかります。

右に示したのは、「第4章 秋田蘭画の軌跡」から佐竹曙山筆「松に唐鳥図」(画像はサントリー美術館に提供いただきました)。前景に斜めに描かれた松、薄く描かれた遠景、秋田蘭画の典型的な構図です。

「不忍池の図」など小田野直武の画は、「小田野直武と秋田蘭画」からご覧ください。

展覧会情報
「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画展」
会期: 2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月・祝)
会場: サントリー美術館
URL http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_5/

そうそう、会期の途中で展示替えがあります。目玉の一つ「不忍池図」が12月12日までですのでご注意ください。

2016/11/12

チームラボ新作@禅展

「チームラボの新作発表会がある」と聞いて、11月8日に国立東京博物館・平成館で行われた「チームラボ新作発表@禅展・夜間特別内覧」に行ってきました。

inoko-m 猪子寿之氏と「円相 無限相」

国立東京博物館・平成館で行われている特別展「禅―心をかたちに―」が後期日程に入るにあたって、11月下旬にシンガポールで公開予定の新作「円相 無限相」が先行展示されます。今回の内覧会では、その発表としてチームラボ代表猪子寿之氏のスピーチがありました。

この「円相 無限相」は、禅の書でよく取り上げられるテーマ「円相」をモチーフにしたもので、円や無限大が永遠に書かれ続けていきます。これはビデオをループしてる訳ではなく、コンピューターによって毎回異なった円や無限大が生成されます。書の世界に実際には紙に書かず空中に書く動作を行う「空書」という概念があるそうですが、それをイメージしているようです。

もちろん内覧会はこの作品のお披露目だけでなく、禅展全体のプロモーションが目的です。今回は国内の禅宗のお寺の名品を一堂に集めたということで、50年に一度しかできないであろう規模だそうです。所蔵作品や文化財などを提供したお寺のお坊さんも挨拶されていましたが、すみません、お名前を記録していませんでした。

photosession-m
記念撮影

後期展示は、チームラボ作品以外にもセールスポイントがあります。

ekadanbizu-m
慧可断臂図 (雪舟)

一つは雪舟と白隠の「慧可断臂図」(えかだんびず) が揃うこと。「慧可断臂図」とは、禅展の「見どころ」から引用すると、
「慧可断臂図」は、禅画ではよく取り上げられる画題の一つで、初祖達磨(だるま)に慧可(えか)が入門を請うために自らの左腕を切り落として覚悟の意を示す場面が描かれる。
達磨さんも止めろよ、と思う。「手も足も出ませんでした」ってやかましいわ。

雪舟の「慧可断臂図」(右: 写真は特別の許可を得て撮影しています) が腕を切り落とした後の慧可を描いているのに対して、白隠は腕を切り落とす直前の姿を描いています (すみません写真は撮り忘れたので、「見どころ」から見てください)。

なお、白隠の「慧可断臂図」は、大分県臼杵市の臨済宗妙心寺派の見星寺で新たに発見されたものだそうです。

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若冲作品を鑑賞する人々

もう一つのセールスポイントは伊藤若冲の作品2点「旭日雄鶏図」と「鷲図」が特別出品されることです。今年は若冲生誕300年ということで大規模な展覧会が開かれましたね。待ち時間4時間に恐れをなしていきませんでしたが、ここで見ることができました。やはりここだけ人だかりができていました 。

若冲の作品というと禅画とは対照的な位置にあると思いますが、若冲自体は禅宗とは深い関係にあるそうです。禅展の 最新情報 から引用します。
大典和尚(梅荘顕常 相国寺第百十三世)と深交を結び、30代半ばから若冲居士と称して禅に帰依し、剃髪して肉食妻帯を避けました。相国寺には代表作の「動植綵絵」を「釈迦三尊像」とともに寄進し、鹿苑寺(通称は金閣寺)には障壁画を描き、父母と自身の墓は相国寺内に建てました。このように若冲は臨済宗の禅と深い関係にありました。
また58歳のとき伯珣照浩(萬福寺第二十世)に参禅して「革叟」という道号を授かり、晩年には海宝寺に障壁画を描き、五百羅漢の石像を奉納した石峰寺に遺骸が埋葬されるなど、若冲は黄檗宗の禅とも強く結ばれていました。
今相国寺で、伊藤若冲展 が行われていますね。「動植綵絵30幅を一堂に展示」というキャッチに惹かれますが、「(コロタイプ印刷による複製品)」という但し書きが書いてありました。11月末に京都に行くので行こうかなと一瞬思いましたが、ちょっと微妙な気分です。

展示会場内には座禅体験コーナーもあります。この日はお坊さんが一緒に座禅をしてくれていましたが、いつもお坊さんがいらっしゃるわけではないと思います。

最後に展覧会情報をあげておきます。

特別展「禅―心をかたちに―」http://zen.exhn.jp/
会期: 2016年10月18日(火)– 11月27日(日)
休館日: 月曜日
開館時間: 午前9時30分〜午後5時
金曜日と10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京国立博物館 平成館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
http://www.tnm.jp/

2016/09/04

小田野直武と秋田蘭画

2016年11月16日から、サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展が開催されます (プレスリリース (PDF))。それに先駆け、先日8月26日  (金) にプレスおよびブロガー向けイベント、 「世界に挑んだ7年小田野直武と秋田蘭画」展 プレミアムトークが行われました。法政大学総長の田中優子先生も講師に入っているじゃないですが。申し込んで参加してきましたよ。

解体新書(部分)
杉田玄白ら訳、小田野直武画 一冊(序図)
安永3年(1774)
国立大学法人東京医科歯科大学図書館
【全期間展示】
小田野直武と秋田蘭画に関しては、先日受講していた今だからこその江戸美術」で、平賀源内の仕事の中で取り上げられていました。平賀源内が秋田藩から連れてきて「解体新書」の挿絵を描かせたこと、源内から遠近法を教えられ、秋田蘭画の中心人物となったこと。秋田蘭画ということはこのとき初めて知り興味を持ったが、このコース自体は江戸美術とヨーロッパの文化の大きな類似性を捉えるものだったので、秋田蘭画に関してはそれ以上深く調べることはしていませんでした。その前の田中優子先生のgacco「江戸文化入門」でも取り上げられていたのですが、このコースも密度が濃くて追いついていくのが精一杯でした。

そんな中、このプレミアムトークの案内がきたのです。これまでにブログやSNSで宣伝に協力した人優先ということで、申し込みにはこれまでこのブログでで紹介した記事を列挙して猛烈アピールしました。講師が田中優子先生だし!

効果があったか、招待状がきたので行ってきました。

今回、会期の3ヶ月近く前にこのプレス向けのイベントが企画されたわけですが、それはこの展覧会のキーパーソンである下記の皆さんからぜひ広めたいということで開くことになったとのことです。
  • 高階秀爾氏(美術史家、大原美術館館長、公益財団法人西洋美術振興財団理事長
  • 河野元昭氏(京都美術工芸大学学長、静嘉堂文庫美術館館長、秋田県立近代美術館名誉館長)
  • 田中優子氏(法政大学総長)
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高階秀爾氏からはその時代の文化的な背景の話がありました。

江戸時代鎖国をしていたとはいえ、ものの交易はあり、それに伴い文化的な交流もあった。ただ、宗教的なものは拒否されていたので、宗教色の弱いオランダが交易の対象となっていた。このためオランダの絵画は、宗教画がなく、また王政ではなく市民社会中心だったため王侯貴族を描く人物画もなかった。それら以外のもの静物画、風景画が中心であった。これらは観察して描くものであり、日本でも博物学的な関心が高まっていたのと呼応する。そのころ吉宗は洋学を解禁し、絵も積極的に購入していた。平賀源内が活躍し、博物図譜の流行、解体新書に繋がる ...

当時のヨーロッパ文化と日本の文化の関係が「今だからこその江戸美術」の中心的なテーマだったので、高階氏の話はすっきりと理解できました。

田中優子氏のお話は平賀源内を軸に構成されていました。

当時各藩は藩内の資源を活用し産業を興すことを求められていた。平賀源内は脱藩しており、フリーランスとして各藩の鉱山開発を請け負っていた (本来の意味の山師ですね)。秋田も鉱山開発の目的で訪れている。その後、角館に住んでいた小田野直武を呼び寄せている。これは実は秋田藩が直武に要請したものだが、秋田藩が任官し江戸に送っているにもかかわらず、江戸では藩の江戸屋敷ではなく源内の家に住み着いていた。そこで解体新書の挿絵を描かせるわけだが、解体新書の後、自分の独自の絵を描き始めた。陰影画法による絵が描かれている (遠近法はすでにあった)。「児童愛犬図」で描かれている子どもは中国、犬は洋犬、窓は日本と、画法も含め複数文化の融合になっている。安部公房のクレオール論で、「秋田蘭画はクレオール」と位置付けている ...

田中優子氏は、後の質疑応答の時間で、幕府が各藩の産業育成を促したことを、16世紀末から始まったグローバリゼーションのなかで幕府がどう生き残っていくかというコンテキストから説明してくださいました。これまで単独で存在していた色々な知識がだんだん繋がってくる、そういう知的興奮を最近感じます (今頃かよというツッコミはおいといて)。

河野元昭氏のお話は解体新書から始まります。

解体新書の表紙は、なかの挿絵と違って、同じような構図だが翻案になっている。男性は手で隠している。中の挿絵は敷き写し。トレーシングペーパーのような薄い紙で元の図を模写した。元の「ターヘルアナトミア」が銅版画であるのに対して、「解体新書」は木版画。この写した紙から版を起こすことになる。源内の師事を受けて1年で解体新書しており、現在は以前から直武の才能を知っていたと思われる ...

銅版画で濃淡が出せるところを、木版だとハッチングによって濃淡を出すことになります。この違いも興味深いところです。

重要文化財 不忍池図
小田野直武筆 一面
江戸時代 18世紀
秋田県立近代美術館
【展示期間:11/16~12/12】
その他、代表作の「不忍池」の謎についてのお話がありました。芍薬は愛情のシンボルなので結婚のお祝いとして描かれたものではないか、新築のお祝い説がある、なぜ池の前に花壇ではなく鉢植えが置かれているのか、鉢の中と遠景は同時には見えないのでこれは絵の上での合成である、遠景が小さく描かれており構成は西洋のボタニカルアートと同じ ...

最後の締めくくりとして「直武が担っているものを感じて欲しい。直武をスターにしたい」という言葉がありました。それぞれの思いが詰まった、興味深い2時間でした。

記念撮影セッション

2016/07/19

やっぱり民進党に期待するしか

参議院選挙から一週間、

国会で改憲勢力が2/3を超えても国民投票があるじゃないかと言うけど …

で書いた最初のステップ「改憲ライン 2/3 」は直前の予想通りクリアしてしまいました。次のステップは「国会での改憲の議論」です。

私は、
改憲の議論をすることは、本来ならば民主主義だから大いにやってよというところだが、こんな党利党略で決まる姿なんか見たくないんだよ。

と書きましたが、せめて「党利党略で決まる」のは避けてもらいたいです。

そのためには、野党が正々堂々と議論を受けて立つことが必要でしょう。首相は「選挙の結果を受け、どの条文を変えていくか議論を進めていきたい」(毎日新聞 2016/07/20 憲法改正: ネット党首討論 次期国会で議論 首相、参院選争点にせず  (魚拓)) と言っていましたが、そんな相手の土俵に乗ってはいけません。

岡田さんは、「条件付き」と言っていますが、条文での議論をやるというのは相手の土俵に乗っていることに変わりありません。

民進代表、改憲論議条件付き容認 9条以外で (共同通信 47NEWS 2016/7/14)

「9条以外で」と言っていますが、9条以外はもっと酷いものだというのを認識しているのでしょうか。自民党改憲案の基本は、権力者を縛るものという普通の憲法の位置付けではなく国民を縛るものになっている点、基本的人権に関しては人権天賦説を否定している点 (片山さつき氏「天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」)、実際の条文でも第13 条などで「公共の福祉に反しない限り」が「公益及び公の秩序に反しない限り」に変更され、容易に法律により制約が加えられる余地を含ませた点など、問題が多いものになっています。

岡田代表が条件としてすべきは「条文の議論を行う前に『憲法とは何か/憲法の意味』を議論しましょう」ということでしょう。

  • 世界史的背景を踏まえ、憲法とは権力者を縛るものという共通の認識を教える。

  • 憲法で謳いたい国のビジョンを明らかにする。人権について語るなら、それが天賦のものであって侵すことのできないものであるという認識を明確にする。

  • 現在の日本国憲法にある「公共の福祉」の意味を教える。


そもそも選挙前から選挙期間中にできたはずですが、岡田さんは戦いに向いた人ではないのかもしれません。民進党の中にも山尾志桜里さんのように論の立つ人がいますから、そういう人を前面に立てると良いと思います。代表を出す必要も出てくるでしょうから、以前にも書いたことがありますが (「この際民主党代表は …」)、蓮舫氏を代表に立てた方が良いと思います。これは次の衆議院総選挙に向けての布石でもあります。

ここでは民進党のことだけを書きましたが、もちろん共産党他護憲勢力協調して進めるべきものと思います。ある党が出した議論での自民党の答弁の綻びを、別の党が突く。

そしてその議論を整理してわかりやすく国民に伝える。(後に述べる影の官房長官が) 毎日記者会見を開いても良いと思います。

最終的には強行採決で押し切られるかもしれません。しかし、この議論を整理したものをベースに改憲案の問題を国民に訴えていけば、第3ステップの国民投票で阻止することができるでしょう。その前に公明党など改憲派とされる党が、その先の選挙を視野に入れて、脱落するかもしれません。

改憲の阻止だけにとどまるのではなく、集団的自衛権に関する解釈改憲の見直し、「愛国」教育基本法の改正など、これまでに積み上げられてきた数々の戦前回帰的政策をもとに戻すことをやってもらいたいと思います。そのためには、野党共闘で政権を奪取する必要があります。

そのための戦略を立てて総選挙に備えて欲しいと思います。

毎日新聞社説でも厳しい指摘があります。

社説:敗北後の民進党 甘い総括ではいけない - 毎日新聞
 先の参院選で敗北した民進党には今、「善戦できた」といった安堵(あんど)感が広がっているようだ。しかし、それは自らに甘過ぎる見方ではないだろうか。同党は来月上旬に選挙総括をまとめる予定だが、ほっとしているだけでは次の展望は開けない。
...
選挙中、「旧民主党政権には失望した」「もう政権は任せられない」という有権者の声をどれだけ聞いただろう。党名を変更しても民進党への失望感はあまり変わらなかった。

経済政策など、結局アベノミクスの失敗を訴えるだけで、自らはどうするという対案は示していません。党内で議論を詰め、マニフェストを決め、常に発信していく必要があると思います。

以前も同じようなことを書きました。もう10年以上前だ。

衆院選’05雑感(1) がんばれ民主党
そこで備えが大事なんです。

そしてその備えが「影の内閣」だったはず。「影の内閣」は、政権を取ったらこの布陣でいくということを示している訳ですが、布陣だけでは不十分で、その場合どのような政策を行うかを示さなければいけません。そう、マニフェストですね。マニフェストは選挙前に用意すれば良いものではありません。

政権を取ったらどうするかを常に議論し、腹をくくっておく。
その状況と結果(マニフェスト)を常に発信し、国民に問う。
国政上の課題が起こるたびに、影の大臣は私だったらこうすると発表する。
国会では、議論の分野ごとに影の大臣が質問に立ち、論戦を仕掛ける。
これによって影の大臣を国民に認知されるスターにする。

民主党/民進党の不幸は、この準備がないまま政権を取ってしまったことでしょう。自民党やそのネットサポーターの宣伝もありますが、「何も成し遂げていない、失敗した政権」と国民には記憶されています。今の状況をそのまま続けていては「政権担当能力がない」という評価は変わりません。

しかし、強力なリーダーシップがあれば2年あれば立て直せるのではないでしょうか。党内のぐずぐず燻っている意見の不一致を除き、一貫性のあるマニフェストを作る、影の内閣を作る。2年後は蓮舫代表を前面に立てて戦えると思うのです。

民進党はやっぱりダメなんじゃないかという意見もあるでしょう。でも、私は国民主権の日本を諦めていないのです。共産党が大きく変わることは期待できないので、民進党に期待するしかないと思うのです。

以下の池田信夫氏の意見に同意します。

アゴラ 2016/7/12 無党派の若者はブルー・オーシャン  (池田信夫)
アゴラの夏の合宿で細野豪志氏と議論するのは民進党を応援するためではなく、野党が変わらないと選択肢がなくなり、日本の民主主義が死んでしまうからだ。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

2016/07/17

リベラルは辛いよ

他者を批判するものは自らも身綺麗にしておかなければならない。特に政治の場では。そう思ってきた。

政治資金の問題、公職選挙法違反、国民に対するウソ、国会での暴言 ... 数々の批難の対象があっても、与党ならば次の問題がでるまでやりすごすことができるし、たとえ辞めざるを得なくなっても次の選挙で通れば「禊は済んだ」とみなされる。一方、追求する側は、小さな瑕疵が自らの追求の武器を鈍らせてしまう。

これは政治家に限らず、SEALDs のような民間の団体でもそう。頑張っているし戦略的にも考えているし、責められる材料となりうる過激派との距離を置いているように見えたが、それでも批難する人たちがいた (何を責めているのか理解できなかったが)。在特会のカウンター団体「しばき隊」も、そのような批判を受けないように意識しているようにみえたが、徹底していなかったのかもしれない。

しかし、身綺麗であること、主張に一貫性があることを求めるのも程度があるように思う。政治において大きな目的のための戦略において、部分的に異なる政策の他党との協働も必要になるだろう。政策立案においても党員内での民主的な合意プロセスが必ずしも通せるわけではない。党員として立候補して通った以上、議会において自由な投票が許されない場合が大部分だ。

こんな記事があった。

web掲示板談話 斎藤美奈子・森達也 第五十二回
件名:都知事選について
投稿者:斎藤美奈子

都知事選で鳥越候補と宇都宮候補を一本化する際に、都知事選に出るという宇都宮氏の自由と権利を、「勝てる」ことを優先し潰したという。
 「Uさん、下りてくれてありがとう。あなたの政策はTさんが受け継ぎます」とかいってる人たちは、「英霊のみなさん、お国のために死んでくれてありがとう。あなたの遺志は私たちが引き継ぎます」といってるのと同じだってことを胸に刻んでほしいよ。
痛烈だ。
 個人の権利をつぶしておいて、都知事選に勝ったところで、何もいいことはない。もうこの人たちに、自民党を攻める資格はない。「民主主義をふみにじるのか」「言論を弾圧するのか」って、もう言えないもんね。自分たちが個人の被選挙権をつぶし、彼に投票する機会を奪い、この経緯に疑問を呈する声にも「黙れ」って、民主主義をふみにじってるのはどっちなの? 自民党の改憲草案だって批判できないじゃん。憲法13条の「個人として尊重される」の文言にもとることをやったんだからさ、自分たちで。
確かにリベラル勢力としては「民主主義をふみにじってる」と言われれば反論し難いかもしれない。

しかし、目的は「勝つ」ことではなく、都民にとってベストである (と思う) 都知事*を選ぶことではないか。その思いは宇都宮氏も同じであろう。たとえ自分がベストだと思っても勝てなければ仕方がない。その次善のために身を引くという決断だったであろう。そこまで含めて自由意志を考えよう。

リベラルは、綱領とかに縛られ保守的になる傾向があるが、国民のために、現実的、戦略的になって良いと思う。

* 鳥越さんがベストかどうかはここでは保留。