娘が成人式の式典に出席している間、図書館で読みました。
バルテュスの優雅な生活
バルテュスに関しては原久路の作品に関する記事であげたのですが、バルテュス自体はそれまで知らず、またそれ以降も詳しいことは知らなかったので、興味深く読みました。昔の人だと思っていたのですが、2001年に亡くなったので現代の人と言えるんですね。勝新太郎とも交流があり、一緒の写真も載っていました。その他リチャード・ギアとの写真もありました。
また、この著者にもなっている節子さんという日本人が奥さんだったのですね。節子さん自身が書かれた馴れ初めの部分が面白かったし、若くして結婚した節子さんが、教養をつけるために勉強したエピソードも興味深く読みました。
2014/01/14
2014/01/12
ソウル東大門デザインプラザ
現在21_21デザインサイトで、企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」が行われており、関連イベントがいろいろ行われています。1月11日、トーク「現場からみる、デザインミュージアムの可能性」を聴きにいってきました。
今回は実際のデザイン関係のミュージアムの関係者によるお話。
鄭國鉉氏はここでは総監督という肩書きになっているが、オープン後は館長 (名称は違うかもしれない) 就任が予定されている。もともとサムスンのデザイン部門出身と言うこともあってか、単なる公式発表だけでなく、ざっくばらんに話をしていただき、面白かった。
さて、東大門デザインプラザ (DDP) ですが、ティーザー映像がありました。
このフォルムは! そう、話題のザハ・ハディッドです。
鄭國鉉氏によると、中国にもザハ・ハディッド建築があるが、雨漏りがあったりして、まともに建ったものは少ないという。韓国メディアからもさんざん叩かれているとのこと。しかし、鄭國鉉自身は、その点に関しては心配していないようだ。
外側を構成するパネルは一枚一枚違う。個々にプレスで制作しているとのこと。建築費がかさみそう。
内部も曲線で構成され、遠近感を狂わせる。下を向いて歩いていると頭をぶつけたりするそうだ。また、ポスターには屋根に座っている女性の写真が使われているのだが、なだらかな屋根で比較的容易に登れたりする場所もあるとのこと。開館前には安全対策をするらしいが、そのため無粋な立て看板だらけになるのではなかろうか (笑)。
韓国には一度も行ったことはないのですが、ここには一度行ってみたいです。
「ザハ・ハディッドを見に行こう!」
今回は実際のデザイン関係のミュージアムの関係者によるお話。
- 東京国立近代美術館の工芸館: 工芸品だけでなくデザイン作品を所蔵している。
- 竹中大工道具館(神戸市)
- 東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)2014年3月開館予定
鄭國鉉氏はここでは総監督という肩書きになっているが、オープン後は館長 (名称は違うかもしれない) 就任が予定されている。もともとサムスンのデザイン部門出身と言うこともあってか、単なる公式発表だけでなく、ざっくばらんに話をしていただき、面白かった。
さて、東大門デザインプラザ (DDP) ですが、ティーザー映像がありました。
このフォルムは! そう、話題のザハ・ハディッドです。
鄭國鉉氏によると、中国にもザハ・ハディッド建築があるが、雨漏りがあったりして、まともに建ったものは少ないという。韓国メディアからもさんざん叩かれているとのこと。しかし、鄭國鉉自身は、その点に関しては心配していないようだ。
外側を構成するパネルは一枚一枚違う。個々にプレスで制作しているとのこと。建築費がかさみそう。
内部も曲線で構成され、遠近感を狂わせる。下を向いて歩いていると頭をぶつけたりするそうだ。また、ポスターには屋根に座っている女性の写真が使われているのだが、なだらかな屋根で比較的容易に登れたりする場所もあるとのこと。開館前には安全対策をするらしいが、そのため無粋な立て看板だらけになるのではなかろうか (笑)。
韓国には一度も行ったことはないのですが、ここには一度行ってみたいです。
「ザハ・ハディッドを見に行こう!」
16th DOMANI・明日展
国立新美術館で行われている16th DOMANI・明日展 に行って来ました。毎年行われているのですが、以前は2010年に行ったので4年ぶりになります。
今回の特徴は、建築を大きく取り上げたことだろう。建築家43名それぞれに区分されたスペースを与えられている。それぞれじっくりみていると、時間がいくらあっても足りない感じ。
建築家のことはほとんど知らないのだけれど、現在NTTインターコミュニケーションセンターで行われている都市ソラリス展の事前シンポジウムで出ていた松川昌平のARKHITEKTOMEがあった。建築において可能なパターン (コンピュータ上のモデル) を作っては、与えられたコンテキストで評価し、淘汰していくことを繰り返すもの。昨年11月東京ミッドタウンで行われた、慶應SFCのORFでも出ていたらしい。
アート作品に関しては自分としてはあまり収穫はなかったが、その中にあって榊原澄人の作品は惹かれた。
É IN MOTION No.2(部分) http://domani-ten.com/artist/exhibition/01.php より[/caption]
大きなスクリーンに、一部が繋がった4つのシーンが少しずつずれながら連続して投影されている。個々のシーンの中では部分部分でそれぞれイベントが発生していて、そのイベントを追っていると他のイベントを見るのが疎かになってしまいまうので、今度は別のところを中心にみることになる。画面の移動はゆっくりではあるが、それでも終端にくると見えなくなるので、そのあいだにみないといけない。一周は15分くらいだと思うが、この作品は全部じっくり見てしまった。
大野由美子の床面にジグソーパズルのピースを並べた作品も面白かった。靴を脱げばその上に乗れるようになっているのだけれど、ピースが靴下にひっかかって元と違ったものになるのではないとひやひやした。
川上りえの作品も、針金で制作したキューブの組み合わせを天井から吊るしたものの下を通っていく感じで、不思議な感覚。
今回の特徴は、建築を大きく取り上げたことだろう。建築家43名それぞれに区分されたスペースを与えられている。それぞれじっくりみていると、時間がいくらあっても足りない感じ。
建築家のことはほとんど知らないのだけれど、現在NTTインターコミュニケーションセンターで行われている都市ソラリス展の事前シンポジウムで出ていた松川昌平のARKHITEKTOMEがあった。建築において可能なパターン (コンピュータ上のモデル) を作っては、与えられたコンテキストで評価し、淘汰していくことを繰り返すもの。昨年11月東京ミッドタウンで行われた、慶應SFCのORFでも出ていたらしい。
アート作品に関しては自分としてはあまり収穫はなかったが、その中にあって榊原澄人の作品は惹かれた。
É IN MOTION No.2(部分) http://domani-ten.com/artist/exhibition/01.php より[/caption]
大きなスクリーンに、一部が繋がった4つのシーンが少しずつずれながら連続して投影されている。個々のシーンの中では部分部分でそれぞれイベントが発生していて、そのイベントを追っていると他のイベントを見るのが疎かになってしまいまうので、今度は別のところを中心にみることになる。画面の移動はゆっくりではあるが、それでも終端にくると見えなくなるので、そのあいだにみないといけない。一周は15分くらいだと思うが、この作品は全部じっくり見てしまった。
大野由美子の床面にジグソーパズルのピースを並べた作品も面白かった。靴を脱げばその上に乗れるようになっているのだけれど、ピースが靴下にひっかかって元と違ったものになるのではないとひやひやした。
川上りえの作品も、針金で制作したキューブの組み合わせを天井から吊るしたものの下を通っていく感じで、不思議な感覚。
2014/01/10
アージェント・トーク022
1月7日、森美術館で行われた
アージェント・トーク022:「具体:すばらしい遊び場所」展から考える日本美術のグローバルな位置
を聞いてきました。
「具体」に関しては一昨年国立新美術館で展覧会が開かれたので行って来ました(→「具体」展)、昨年はニューヨークのグッゲンハイム美術館で開かれていました。そのキュレーターの一人ミン・ティアンポさんのトークです。
日本の美術をどう世界の中で位置づけるか。それは今も日本の美術界のテーマであるのでしょうが、現在は村上隆以外は海外に打って出るような動きはあまりみられないと感じています。もちろん個人個人では意識している人も多いのでしょうが (ヴェネチア・ビエンナーレで日本館として賞をとった田中功起もその一人でしょう)、全体の力になっておらず、日本の中で分ってもらえればいいというようなスタンスに見えます。
このトークの中で面白かったのは、「具体」が雑誌というかカタログを作成して世界の美術家に送付していたということ。今はインターネットが使えますが、当時そういうものはない中で、世界に発信していたというところです。数こそ多くは配れませんが、物理的に存在するものは強いですね。
美術というと、美しいか美しくないか、されに現代でいえば、好きか嫌いかの差しかないように感じていましたが、全世界の中で相対化し美術の歴史の文脈の中に位置づけることが重要なんですね。国際公用語としての英語はそのためには重要ということで、会場とのQ&Aの回答中に言われていました。
アージェント・トーク022:「具体:すばらしい遊び場所」展から考える日本美術のグローバルな位置
を聞いてきました。
「具体」に関しては一昨年国立新美術館で展覧会が開かれたので行って来ました(→「具体」展)、昨年はニューヨークのグッゲンハイム美術館で開かれていました。そのキュレーターの一人ミン・ティアンポさんのトークです。
日本の美術をどう世界の中で位置づけるか。それは今も日本の美術界のテーマであるのでしょうが、現在は村上隆以外は海外に打って出るような動きはあまりみられないと感じています。もちろん個人個人では意識している人も多いのでしょうが (ヴェネチア・ビエンナーレで日本館として賞をとった田中功起もその一人でしょう)、全体の力になっておらず、日本の中で分ってもらえればいいというようなスタンスに見えます。
このトークの中で面白かったのは、「具体」が雑誌というかカタログを作成して世界の美術家に送付していたということ。今はインターネットが使えますが、当時そういうものはない中で、世界に発信していたというところです。数こそ多くは配れませんが、物理的に存在するものは強いですね。
美術というと、美しいか美しくないか、されに現代でいえば、好きか嫌いかの差しかないように感じていましたが、全世界の中で相対化し美術の歴史の文脈の中に位置づけることが重要なんですね。国際公用語としての英語はそのためには重要ということで、会場とのQ&Aの回答中に言われていました。
2014/01/02
2014年 あけましておめでとうございます
2014/01/01
2013年に行った展覧会
毎年年末にまとめている「今年行った展覧会」、こんな時間になっちゃった。
今年は展覧会というより、あわせて行われるトーク等が増えたように思います。
これ以外にヨコハマトリエンナーレ関係のイベントがありました。来年はいよいよ本展です。忙しくなりそうです。
今年は展覧会というより、あわせて行われるトーク等が増えたように思います。
- 2013/01/06 国芳展 @ 横浜美術館
- 2013/01/13
- 美術にぶるっ @ 東京国立近代美術館
- 田中一光展の関連イベント。 @ 21_21 DESIGN SIGHT
- 2013/01/29 吉竹美香さんアージェントトーク @ 森美術館
- 2013/02/11
- 装画を描くコンペティショングランプリ ミナミタエコ個展 @gallery_h_maya
- 大巻伸嗣More Light @ 渋谷ヒカリエ
- 2013/02/20 メディア芸術祭 @ 国立新美術館
- 2013/03/13 デザインあ展 @ 21_21 DESIGN SIGHT
- 2013/03/19 TECHNE映像の教室展 @ 東京ミッドタウン デザインハブ
- 2013/04/21 ルーベンス最終日 @ Bunkamura ザ・ミュージアム
- 2013/06/01 「ソフィ カル - 最後のとき/最初のとき」 @ 原美術館
- 2013/06/29
- カラーハンティング展ギャラリートーク @ 21_21 DESIGN SIGHT
- 怠慢ガール @ TAMBOURIN GALLERY
- 2013/07/07 箱根ガラスの森美術館 2013年特別企画 ─時空を超えた東西の技─「モザイク美の世界」ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工 // 観光客向け美術館だけど結構良かった。
- 2013/07/27 トークセッション「ニッポン国文化村~負の現在」@ さくらWORKS
- 2013/08/11
- 福井利佐 「LIFE-SIZED」@ ポーラ ミュージアム アネックス
- ミン・ウォン展 @ 資生堂ギャラリー
- ベネチアビエンナーレ報告会 @ さくらWORKS
- 2013/08/17
- 泥象 鈴木治の世界 @ 京都国立近代美術館
- 『dreamscape ─ うたかたの扉』 @ 京都芸術センター
- 2013/08/23 プーシキン美術館展とキュレーターの講演 @ 横浜美術館
- 2013/08/30 エドワード・マイブリッジの「動物の運動」写真展 @ フジフイルム スクエア // 他にも木村伊兵衛展がありました。
- 2013/09/08 横浜トリエンナーレサポーター企画 あいちトリエンナーレ2013 と 名古屋市美術館でのトークイベント
- 2013/09/16 黄金町バザール (他の日にも行きました)
- 2103/09/21
- カラーハンティング展トーク 「やさいピグメント」@ 21_21 DESIGN SIGHT
- クリスチャン・ケレツ展 @ ギャラリー・間
- 六本木クロッシングとアーチストトーク @ 森美術館
- 2013/09/28
- カラーハンティング展トーク「国家珍宝帳プロジェクトを語る」@ 21_21 DESIGN SIGHT
- NISSAN ART AWARD @ BankART Studio NYK
- 2013/10/14
- 竹内栖鳳展 @ 東京国立近代美術館
- Rhizomatiks @ ICC: InterCommunication Center
- 2013/11/05 アージェントトーク @ 森美術館
- 2013/11/16「D-8が語るデザインとミュージアム」Vol.1 テーマ「デザイン・ミュージアムの魅力と力」@ 21_21 DESIGN SIGHT
- 2013/11/23 シンポジウム「都市ソラリスへ」 @ ICC: InterCommunication Center
- 2013/12/03 アージェントトーク021 中国社会のいま @ 森美術館
- 2013/12/07
- 森村・荒木対談 @ 資生堂花椿ホール
- 森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る @ 資生堂ギャラリー
- 「トマシェフスキ展 - 世界を震わす詩学」 @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー ggg)
- 2013/12/08 横浜トリエンナーレサポーター企画
- 森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る@ 資生堂ギャラリー
- 美しき、ブラックリスト展~D&AD Awards 1963-2013~ @ アド・ミュージアム東京
- 「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」@ 原美術館
- 2013/12/14「D-8が語るデザインとミュージアム」Vol.2 テーマ「ジャパンデザイン、そしてデザインの力」@ 21_21 DESIGN SIGHT
- 2013/12/21 参加アーティストによるプレゼンテーションとトークセッション テーマ「空中都市」@ ICC: InterCommunication Center
これ以外にヨコハマトリエンナーレ関係のイベントがありました。来年はいよいよ本展です。忙しくなりそうです。
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