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2023/04/21

ChatGPTに南京事件について聞いてみた

 ChatGPTは知らないことでも答えてくれる。その場合、ウソも混じっているというより、基本うそばっかりだ。→ うえぶろぐ.info BizTech ChatGPTで遊ぶ (1) エゴサーチ

でもよく知られていることの場合はウソはないのではなかろうか。

試してみた。

Q: 南京事件での犠牲者数はどれくらいでしょうか。エビデンスを含めて示してください。

ChatGPT:

南京事件(1937年の日中戦争中の南京市での大量虐殺)における犠牲者数については、正確な数字は不明であり、歴史的な議論が続いています。しかしながら、一部の研究者は、数十万人の民間人が殺害されたと推定しています。

以下に、南京事件に関するいくつかの研究と推定される犠牲者数を示します。

  • 国際連合調査団の報告書(1945年)によると、南京市内およびその周辺地域で20万人から30万人の中国人が殺害されたとされています。
  • 中国人民解放軍南京解放紀念館は、南京事件で30万人以上の民間人が殺害されたとしています。
  • 日本の外務省が発行した調査報告書(1946年)では、死者数は13万人から20万人であるとされています。
  • 日本人歴史家の松本健一は、南京市内で死者10万人、市外でも同様に10万人以上が殺害されたという推定を行っています。

犠牲者数に関しては、証拠や主張が異なることから、確定的な数字を示すことは困難です。ただし、南京事件は多数の民間人の殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪が行われたことが証言や記録から明らかになっており、重大な事件であることは否定できません。

「確定的な数字を示すことは困難、だが、多数の民間人の殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪が行われたことが証言や記録から明らか」と、穏当な書き方になっている。とはいえ細かいところはどうだろうか。

  • 国際連合調査団の報告書(1945年)→ そんな調査団はなさそう
  • 南京解放紀念館 → 30万人と言っているという記述自体は正しそう (Wikipedia 「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」によれば「紀念館の館長は、30万人という数字は、南京に至るまで日本軍が戦争しながら殺害した人を含めた数字であり、南京市内にいなかった人を含む数字であると説明した」とある)
  • 外務省が発行した調査報告書(1946年)→ 確認できなかった
  • 日本人歴史家の松本健一 → Wikipediaの記述 「南京事件」に、以下のような参考文献があった
    秦郁彦、東中野修道、松本健一「決定版「南京事件」最新報告は「捕虜処断」をどう見るか」『諸君!』 2001年2月号,pp128-144.
    「諸君!」だからこんな多い数字だ出るはずがないと思ったが、その内容を記載したと思われるページを見ると、松本は『中国人にとって、「大虐殺」というのは、「大量の人々が惨たらしく殺された」というほどの意味であって。人数が三千であろうが、三十万であろうが、「大虐殺」にかわりはないわけです』と発言しており、また、『一方では、一九三六年に南京市が正式に行った人口調査では百二万という数字が出ていて、南京戦後の一九三八年の八月の調査で三十万八千となっている。この二つの数字は公的なもので信憑性が高いのですが、この間の七十万の人口減をとらえて、逃亡を別にして、二十万、三十万の虐殺があったと主張する推論もありうるわけです』と、むしろ「無かった」説に反論する立場をとっている。
この松本健一の南京事件に関する発言を探す中で、こんな本が出ていることも知った。

もう一度ChatGPTに聞いてみます。

Q: 南京事件は本当はなかったんじゃないでしょうか。そういう主張を多く見ます。

ChatGPT:

南京事件の存在について疑問視する主張が存在することは事実ですが、歴史的な事実や証拠から見ると、南京事件が実際に起きたことは確かです。

南京事件は、1937年に日本軍が占領した南京市で、多数の中国人が殺害、強姦、略奪などの戦争犯罪を受けたとされています。この事件は、戦時下における多数の目撃者、生存者、日本兵や外国人の証言、報道、写真、映像、文書、国際社会の報告書などによって裏付けられています。

例えば、南京事件を目撃した中国人や外国人の証言や報告書は、多数存在しています。また、南京事件についての証言や報道は、当時の日本の新聞や雑誌、海外メディアにも掲載されており、それらは今でもアーカイブされています。さらに、南京事件についての写真や映像も多数残されており、それらは現在でも確認することができます。

このように、南京事件は多数の証言、報告書、写真、映像などから確認される、歴史的な事実です。そのため、南京事件が存在しなかったと主張することは、証拠や事実を無視した、否定的な主張であると言えます。

エビデンスを求めなかったのもあって、ここではきっぱり断言している。「なかった」派の主張を聴くのは時間の無駄という思いさえわいてくる。


2020/02/02

武術の孤児

2月1日、中国映画「武術の孤児」の上映とホアン・ホアン監督のトークショーがあり、行ってきました。

アジアセンターイベント情報 2020.02.01 第31回東京国際映画祭・国際交流基金アジアセンター特別賞受賞 『武術の孤児』上映&ホアン・ホアン監督トーク

この映画は2018年の第31回東京国際映画祭に出品され、国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したもの。賞金はない代わりに日本に短期滞在ができます。それは次の映画のロケハンや、映画関係者との交流に使って良いということです。行定監督や山下敦弘監督との交流などを行ったとそうです。今回はその来日に合わせてイベントが企画されました。

映画は、上記リンクに紹介がありますが、ユーモラスなエピソードと美しい自然の情景が織り込まれた楽しいものでした。主人公国語教師が女医さんのシャワーシーンを想像するところ、生徒の興味を引くために授業で出したダジャレが受けないところなどクスッと来ます。ただすっきりした結末 (問題が解決した等) を期待していたので、え?これで終わり?と感じました。

トークショーでは、ホアン・ホアン監督とともに共同プロデューサーのホウ・シャオドン氏、スタッフのジョウ・シャオラン氏も登壇され、石坂健治氏が質問しそれに答えるという形で進みました。ジョウ・シャオラン氏は「スタッフ」とありますが、ホアン・ホアン監督の奥さんで、助監督、脚本家でもあります。

舞台となった寄宿制の武術学校は中国にたくさんあって、特に少林寺のある河南省には100以上あるそうです。 この映画が1990年代という設定にしてあるのも、1980年代に少林寺映画があり、武術学校に入るブームがあったからだそうです。なお、今は問題児の矯正施設みたいになっているとのことで、石坂氏も「戸塚ヨットスクールみたいなもんだな」とつぶやいていました。

銀座メゾンエルメスのル・ステュディオで見た『ジョッキーを夢見る子供たち』を思い出させます。そちらのほうは、子ども達の騎手養成学校での日常生活を描きながらも着実に成長していく姿を追っていて、その意味では随分違うものです。

制作費に関しての話が興味深かった。中国政府から得た100万人民元をベースに、スポンサーを集めて全体で500人民元かかったということです。これは日本円で約7800万円。日本のインディーズ作品は一桁少ない予算とのこと。行定監督か山下監督かその両方から、その金額があれば3本撮れると言われたそうです。そういえば「カメラを止めるな」の制作費が300万円ほどだというのも話題になっていましたね。それだと26本撮れるよ。

新人にしては多いように見えるけど、中国ではそれくらいかかってしまう、その理由は主に、中国では物価が高いということと、スタッフの非効率な働き方によるとのことでした。石坂氏は「日本の映画界がブラックな側面もあるということだろうけど」と補足されていました。定時になったらさっさと帰ってしまうとか、そういうことだろうなと理解しました。

会場から検閲に関する質問があり、それも制作費が高くなる一因ということです。出したいシーンが検閲に引っかかったときのために別のテイクも用意しておかなければいけない、というのはなるほどと思いました。

先のリンクの映画の紹介では「中国武術への愛が感じられる作り」と書かれていますが、勉強に興味がない子ども達が描かれ、国語教師が最後に「武術なんか何も役に立たない」と爆発するシーンがあるなど、石坂氏も「これは反武術映画としてみることができる」とコメントしていました。ホアン・ホアン監督は「複雑な気持ち。父が軍の体育部門の責任者で自分を体育学校に入れたが、自分はそれを嫌いだった。 その後遊びとしてサッカーをやったら楽しかった。 武術に関しても愛憎混じった感情」と語っていました。学校になじめずいつも脱走する生徒ツイシャンに自分を重ねているんだなと思いました。

中国映画の現状の一部を知ることができて興味深いイベントでした。

2011/05/08

トリウム原発って何だろう

これは原発事故の前の話なのだが、こんな記事があった。

中国が独占意欲「トリウム原発」とは:日経ビジネスオンライン

中国科学院の発表に関して書かれた解説なのだが、その中国科学院の発表内容はびっくりする内容で、これは気になっていた。発表内容を一部抜粋する。
1トンのトリウムは200トンのウランあるいは350万トンの石炭と同じエネルギーを発生させる。

わが国はトリウム資源大国。1000年にわたって枯渇の心配がない。

その特徴は構造が簡単で、長期連続運転が可能で、燃料の“雑食性”が強いなどの利点がある。しかも、小型かつ精巧に作ることができ、一定量の核燃料を装入すれば数十年の安定運転ができる。さらに、理論的に、核廃棄物は現在の技術による原子炉の1000分の1しか発生しない。次世代原子炉は世界で研究開発中であるが、我が国がトリウム溶融塩炉の研究を今始めれば、おそらくすべての知的所有権を獲得することになる。
トリウムという元素自体が今まで認識していないものだったので、ここでみるかぎり天然に存在するものだということも全然知らなかった。この記事を読み進めると、レアアースと一緒に産出されるもののようだ。ということはこれまで廃棄されていたということか (あとでまた記事にするが実際被害が出ているようだ)。

また、この記事をみると、米国も積極的に推進しようとしているし、日本を除く全世界で研究が進められているという。オバマの推進理由として、クリーンエネルギー (ここでは基本的には二酸化炭素削減) だけではなく、核兵器廃絶も狙いにある。

この人の前の記事『「友愛」は通用しない資源外交――“核ルネッサンス”に乗り遅れるな』では、
2.米オークリッジ国立研究所が中心になって開発した、原子燃料としてトリウムを利用する溶融塩炉とよばれる原子炉が、技術的にも経済的にも実用化の可能性が出てきた。もともと核の平和利用には最適でむしろ本命であったと言われる
と書かれている。核兵器の材料となるプルトニウムが生成されないことがネックだったというような書き方だ。

という訳で、もしこの方式の安全度が高いのなら、日本こそが推進すべきと言う著者谷口氏の主張に同意する。

ただこの記事には方式に関しては書かれていない。方式に関しては別の記事を探して調べたのですが、まだ理解できておらず、今の所は保留にしたいと思います。[補足: 少し調べました。→ トリウム原発のしくみを調べてみたけれど ]

2009/04/18

ciphone, sciphone, hiphone

ciphone





sciphone





hiphone






中国で販売されているノンブランドのケータイを山寨機(シャンジャイジ)というそうだ。普通は500元 (7500円) くらいだが、これらはその倍くらい。

日経エレクトロニクス2008年12月01日号 勢力拡大するノンブランド携帯の実像,ニセ物「iPhone 3G」を分解

ここではciphoneを取り上げているのだけど、

・裏にアップルマーク、"iPhone"という名前が刻印されている。
・microSDカードスロットが入っている。もちろんカードは取り出せない。
・地図機能を立ち上げると、地図をスキャンした画像が出てくる。
・説明書はiPhone 3Gの英文説明書のコピー。だから説明書としては役に立たない。

2008/09/22

牛乳にメラミンなんかいれて...

... 黒くならないのかな。

そか、ビタミンCも入れればいいのか。

追記: bogusnewsに「【汚染乳問題】国産の松崎しげる乳からもメラニン検出」という記事が出ていたので、同じボケをやっている人も多いと思って調べたら、検索上位で挙っているのは、素で間違っている人ばっかりだった。素人さんのブログや質問サイトはともかくとして新聞社も。

サーチナ 2008/09/22 メラミン汚染、大手牛乳製品「中国ブランド」から除外
-- 日本でも丸大食品が、メラニン混入の恐れがある中国製の牛乳を使った菓子など5商品の自主回収を行った。

ZAKZAK 2008/09/22 ネスレの牛乳からメラニン…外資メーカーも被害拡大
産經新聞iza! 2008/09/22 【メラニン混入】プロセス軽視のワナ警戒せよ

今は修正されているけど、毎日新聞も。
中国メラニン禍:拡大…アジア各国、禁輸措置 - 毎日jp(毎日新聞)

2008/08/13

豪華中華

こんばんは。

開会式見た?断片しか見ていないのだけど、すごい仕掛けがたくさんあったようですね。CGとか...

GIZAZINE 2008年08月12日 北京オリンピック開会式の花火による「巨人の足跡」は本当にCGだったのかどうかを検証してみた

最初はリレハンメルくらいだったかな、自然に還る材料で作った食器を使ったり、選手村を開催後自然に戻せるようにしたり、環境に配慮した運営がトレンドになっていたと思うけど、今度の北京オリンピックでの取り組みはどうなんだろ。

2008/08/11

Songs for TIBET

おはようございます。

開会式見た?断片しか見ていないのだけど、すごい仕掛けがたくさんあったようですね。生放送で見た人は「なげーよ」って感じだったみたいなので、少なくともダイジェストくらいみたかったな。

福島香織さんが、「五輪開会式は見られなかったけれど雰囲気は味わった。」で伝えている会場外の雰囲気も良かったな。中国の民衆にとっては本当に何ものにも代え難い思いなんだと思う。
現場は鳥の巣から1㌔以上東の高架道路の上。道路から人が落ちても不思議でないくらいぎゅうぎゅうで、汗だくの体でべったりくっつきながら携帯で撮影会。はっきりいってほとんど何も見えない、聞こえない、警察は「さっさとかえれ!」とめっちゃえらそう。でも中国庶民は、このくらい虐げられるのは慣れっこなので、みんなものすごく興奮して楽しそうだった。

これらの人はまだここまで近づけたので良かったけど、そうでない人も多い。
高揚した気分で帰途について、ふと携帯電話をみると、友人の作家の余傑さんからメールが。「自宅のアパートの前に、アパートから派遣された保安要員(おそらく公安)が監視ステーションを作って、私たち一家が家から出ないように監視している。同じ家賃を払っているのに、どうしてこういう目にあうんだ!」。余傑さんは、中国非公認のキリスト教徒で、ブッシュ大統領に面会して中国の地下教会や非公認キリスト教の弾圧ぶりを訴えたりして、当局ににらまれている。五輪の安全を理由に事実上の自宅軟禁を強いられている。

COURRiER Japonの9月号にも次のような記事がある。

富坂聡、中国メディアの裏を読む!第7回OLYMPIC
「外出は控えよう!」はないだろう
いったい誰のためのオリンピックなのか?

「北京を訪れる外国の友人たちに快適で広い道を提供するため、できるだけ外出は控えよう!」という標語がだされているそうだ。中国人のためのオリンピックとは思わないけれど、中国人が楽しめなかったら意味がないよね。

これを伝える記事には
「北京を訪れる外国の友人たちに快適で広い道を提供するため、できるだけ外出は控えよう!」という言葉は、果たして何を連想させるだろうか。それは「中国人と犬、渡るべからず!」というあの屈辱的な文句にほかならない

これは上海の日本人租界に架かっていた橋の入り口に掲げられていたそうで、中国人にとって恥辱の象徴とされてきた文言だそうだ。

オリンピック会場とインフラの整備に関わってきた大量の出稼ぎ労働者もオリンピックが始まる前に郊外に出されたそうだ。その労働者は「オリンピック期間中は北京はテロの危険性が高まるので、政府は我々の安全に配慮してくれている」と語っていた。

外国人メディアも観光客も厳しいチェックを受けているようで、それは、中国にはそのような警戒が必要だ、そういう問題を抱えているということを全世界に伝えられて良いと思う。

全世界にとは書いたが、日本ではお祭りムードが先行し忘れられていることも多い。

アムネスティインターナショナル: 中国 : 中国政府が公約に反しオリンピックの遺産を危機に
「人権について訴える人びとを起訴し処罰し続けることによって、中国政府は、オリンピック招致が決まった7年前に自ら表明した多くの約束を反故にしてきた」と、アムネスティのアジア太平洋部副部長ロジーン・ライフは香港での記者会見で語った。

中国はオリンピック直前までアムネスティサイトへのアクセスを遮断していた (ソース1)。今はオリンピック関連施設と北京市内からはアクセス可能になっている(ソース2)。それ以外の場所からはアクセス遮断が続いているということだろう。

ところで、もうひとつの聖火リレーはどうなったのだろう。自分も含め、こういうのをすぐ忘れちゃうのが良くないところなんだよな。

さて、前置きが長くなりました。表題の"Songs for TIBET"はこれ。

AFPBBNews 7/23 スティングら有名歌手によるチベット支持アルバム、北京五輪直前に発売
iTunes Storeでも買えます。→ Songs for Tibet - The Art of Peace
お金の支援がどれだけ問題の解決に役に立つのか疑問ではあるけれど、微力ながら私にできることでお手伝いしようと思う。

2008/05/22

友好への契機に

多くの人が亡くなっている中で、「うれしいニュース」なんて言うのもどうかとは思うが、日本人として誇らしく思う。

産經新聞 2008.5.17「対日感情が好転 国際緊急援助隊の派遣で」 (魚拓1, 2)
なぜか特集一覧の中にはいっておらず探すのに時間がかかった。

毎日新聞にも似たような記事があったんだけどネット上にはないようだ。毎日新聞のほうには、中国国民の中には以前から日本に対して好意をもっている人も多かったが、これまでは口に出しにくい状況にあった、という趣旨のことも書かれていた。

ちょっと心配していたんですよ。日本の救助隊が行っても、来るのが遅いとか (国民には本当のことが知らされないので)、生きて救出できない場合に批判されるんじゃないかって。

どんなに反日教育を受けていても、直接人間に接すると理解し合える。真摯に取り組んだ救助隊の皆さんにはその意味でも感謝したい。お疲れさまでした。

こんな記事もあるんだけどね。
産經新聞 2008.5.17 日本の緊急援助隊は煙たい? 住民歓迎も軍は「メンツが…」(魚拓 1, 2)
軍はどうであれ、多くの国民に支持されればそれでいいや。

これまで反日の姿勢や行動には閉口してきたけれど、今こそ日本の「お人好し」パワーを発揮すべきときだと思う。

2008/05/08

パンダレンタル料1頭1億円 (→ 「2頭で1億円」の間違いでした)

... ってことニュースで言わなくなったね。

訂正: 「2頭で1億円」の間違いでした。
質問なるほドリ:中国の「パンダ外交」って?=回答・市川明代 (毎日新聞 2008年5月8日)
Q レンタル料の額は?

A 日本の場合を例に取りましょう。現在、中国籍のパンダは、神戸市立王子動物園に2頭、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに6頭います。アドベンチャーワールドは公表していませんが、王子動物園では、2頭で年間100万ドル(約1億円)です。

2008/04/27

ナショジオ一冊まるごと中国大特集

こんばんは。聖火リレーは「大過なく」と言っていいんじゃないでしょうか。リレー時の受け渡しのときのフォーメーションチェンジはみごとでした。さすがに変形ロボットの国ですね!

ナショナルジオグラフィック2008年5月号は「一冊まるごと中国大特集」。おもしろくて一気に読んでしまいました。

まだサイトには予告しか出ていませんね。
ナショナルジオグラフィック2008年5月号

今の建設ラッシュも面白いのですが、今後のことがやはり気になりますね。エネルギー消費、水質汚染と水不足、高齢化と社会保障...

三門峡ダムの設計が悪いせいで、むしろ水害の原因になっているということです。大雨になると上流が洪水になる。

そういえば、COURRiER Japon 5月号にも、中国-チベット関連の記事が載っているのですが、こっちはまだ全部は読んでいませんでした。

こちらで記事全文が読めます。→ 「チベット騒乱から中国が学ぶべき三つの教訓」 (追記: 関連記事でした。)

2008/04/19

聖火リレー - 日本ではどうすべきか

聖火リレーがこれほどまでに注目されたことはなかったのではなかろうか。事前の盛り上げ方がうまいな、中国。

ロンドンは障害物競走、パリは軍事パレード、サンフランシスコはイリュージョン。

日本はどうやって盛り上げるか。忍者の術を使う手もあるけど、それだとサンフランシスコとかぶっちゃう。

ハイテク日本のアピールを兼ねてこういうのを使うのはどうだろう。

医療・介護用ロボットスーツ量産へ その名も「HAL」 (毎日新聞 2008年4月17日 → 魚拓)
-- しかし、「HAL」て。「サイバーダイン」て。

善光寺もこの時期になってスタート地点返上というのは、チベット弾圧に抗議というより単にトラブルを避けたいという気持ちなんだろうな。石原慎太郎知事よりも切込隊長の言っているほうがあたってる。

善光寺、北京五輪の聖火リレー出発地を辞退 チベット問題を理由に (AFPBB News 2008年04月18日)

それよりもむしろ全国のお坊さんを集めて、青い連中の代わりに聖火ランナーを取り囲んで行進 (お年寄りも多そうだから徒歩ね) したほうがいいんじゃない。それがダライ・ラマの意志にもあうのではなかろうか。

■トラックバック

Everything in Life is Only for Now (sabretoothjapanさん): 生活記録
-- 聖火リレーに関しての意見。私がこの記事を書いた動機になっています。

旅限無(りょげむ)さん: 北京五輪の内と外 その壱百七拾六
-- 『本当に「同じ仏教徒」という立派な見識による「辞退」ならば...もっと早く言って欲しい!』と書かれています。「ダライ・ラマ法王を招待して合同法要」という提案もすばらしい。

2008/03/18

それって利用されるだけでは?

チベット「暴動」というか「武力弾圧」だろ、と思うのだけど、毎日新聞が社説でこんなことを書いています。

社説:チベット暴動 北京五輪にダライ・ラマ招け (毎日新聞 2008年3月16日 → 魚拓)

まあ中国も面子があることだし、ここで北京五輪に招待されてやることで譲歩を勝ち取るのもいいかもね、と思ったのですが、
胡主席が貴賓席でチベット人の精神的指導者と語り合う度量を見せたら中国のメンツはつぶれるだろうか。その心配は無用だ。これこそ「調和」であり、中国のソフトパワーを高めることになる。
ん? 待てよ。なんか中国側からの視点だな。
現在のダライ・ラマは独立論者ではなく高度の自治を求めている。その自治の範囲については五輪後にじっくり話し合えばいいことではないか。北京五輪を、災いを転じて福とする機会にすべきだ。
五輪後に、ってそれでは何の譲歩も引き出せないのではないの? 五輪に協力するだけでなく、話し合いの場を持ったという事実もいいように利用されるだけだと思う。

追記: 中国ではこういうのを対話というらしいよ。

温総理:ダライとの対話の条件はチベット独立の放棄 (「人民網日本語版」 2008年03月18日)

台湾も差し出せってさ。

2007/09/18

月餅の過剰包装、抑制される

こんばんは。エコバッグ使ってる?

過剰包装削減で思い出したんだけど、中国の月餅の過剰包装はすごいものがあります。ちょうど2年前中国に出張へいったとき、中国は中秋節前で、巷には月餅がそこら中で売ってあり、またお土産(写真)ももらったので、興味をもって月餅のことを調べてみました。そんな中見つけたこの記事、検索したらまだ見つかりましたよ。

月餅過剰包装:箱の高さは88階ビル1800棟分 (中国情報局 2005/09/08)
上海市の人々は2004年に800万箱の月餅を消費しており、箱を積み上げると上海市にある高さ420メートルの金茂ビルの1800棟分に相当する
って、分りやすい例えというよりむしろ想像がつかないというか...

で、この検索でその次くらいに引っかかってきたニュースがこれ。

月餅の過剰包装、抑制される (人民網日本語版 2007年9月5日)

最初の記事にあるのですが、昨年から規制が施行されたようですね。

いやほんとは、「中国公害:重金属汚染の涼橋村 村民の死因、8割はがん」という記事を取り上げたかったのだけど、ちょっとヘビーで...

2007/08/19

もうひとつの聖火リレー

こんにちは。以前北京でカルフールのお店に行ったことがあるのですが、食品売り場なんか見事に現地化されていましたよ。いや、その話と違うな、これこれ。

スーダン・ダルフール危機:中国は打開へ影響力行使せよ、さもなくば…「虐殺五輪だ」  (毎日新聞 2007年8月17日 東京夕刊 → 魚拓)

以前、NHKでやっていた「アフリカ ゼロ年」、その第1回目が「スーダン・ダルフール紛争」でした。その最後にちょっとだけ中国の存在が出てきます。
中国が石油利権を持つスーダンに影響力を行使しなければ「ジェノサイド(虐殺)五輪」として歴史に残ると訴え、8日から隣国チャドの難民キャンプを起点に独自の「聖火リレー」を始めた。  
ミア・ファローさんらはダルフールに隣接したチャドの難民キャンプで「聖火」に点火。その後、聖火はルワンダ、ボスニア、カンボジアなど過去に虐殺が起きた土地を回るリレーを続けている。
ミア・ファローって名前は久々に聞いた。ユニセフ親善大使なんですね。

中国自体が直接ダルフール紛争に関与している訳ではないが、スーダン政府側についている。理由は石油権益だ。中国は石油を世界中で買いまくっており、石油に関わる事件や紛争に関して裏に中国の影がないことはないような気がする。

これまで私は、北京オリンピックに関しては、民度の低さや、歪んだ愛国心、特に政府黙認による反日暴動、法治国家になっていないところなどから懸念を表明してきた。他にもどこまで含めたか分らなくなっているが、環境、知的財産権、人権、報道規制、食の安全なども懸念材料だ。代替地を用意しておくべきだとも示唆してきたし、日本政府も、開催国としてどうあるべきかを伝えるべきだと主張してきた。しかし北京政府は動いていない。水の確保とか、マナー教育 (月に一度の「ちゃんと並ぼう」キャンペーンなど) とか、北京周辺の工場の閉鎖で光化学スモッグを減らす努力など、体面を保つための施策は行っているようだが。

このキャンペーンの良いところは、体面を重んじる中国を動かすことを狙いに据えたところ、ボイコットではないというところだろう。実際に中国政府も少しずつではあるが姿勢に変化が見られるという点もすばらしい。

この活動に学ぶべきところは多いと思います。我々も何かできることがあるでしょうか。また、中国政府だけでなく、他の問題に関しても応用ができるところがあると思います。

追記: 北京オリンピック関連の記事が毎日新聞に連載されていたのでリンクを示しておきます。
2007年8月8日 開幕・あと1年/1 「水を北京へ」水路3000キロ (魚拓)
2007年8月9日 開幕・あと1年/2 マナー向上に躍起 ( 魚拓 )
2007年8月10日 開幕・あと1年/3 懸念される取材規制 ( 魚拓 )
2007年8月11日 開幕・あと1年/4 「独立」掲げる過激派警戒  ( 魚拓 )
2007年8月12日 開幕・あと1年/5止 北京主導の聖火ルート策定 (魚拓)

2006/10/09

外交は毅然とした姿勢で

こんばんは。いつの間にか安倍首相になってるんですね。ってただブログに書かなかっただけなんですけど。

安倍首相の日中首脳会談に関しては、まずは中断していたのを再開した事を評価したいと思う。前任者の路線を継承するとはいえ、消費税凍結と同様、前任者のつけ (しかも意識的に作ったもの) をそのままに次の人にまわすという訳にもいかないので。

安倍首相:きょう日中首脳会談 「未来志向」で関係改善へ (毎日新聞 2006年10月8日 → 魚拓)

戦後、歴代首相の初外遊で中国を訪問するのは初めて。

首相になったらまず米国にごあいさつという監修というか伝統は、鈴木善幸以降は結構崩れているんですね。中曽根も米国が最初でないというのも意外だ。

日中首脳会談:政治的障害棚上げ…関係改善優先で思惑一致 (毎日新聞 2006年10月8日 20時37分 (最終更新時間 10月9日 0時35分 → 魚拓

訪中前に、中国側は「靖国に行かないと約束するなら会ってやっても良い」という態度であるという報道があったと思う。表立ってそういう約束はしていないので、もしかして密約?とも思ったが、「事前協議で『政治的障害』を克服することで合意していた」と発言することで、十分呪文をかけた訳だ。

以前、「靖国」を外交カードに、と主張したが、結局その外交カードは切られないまま、向こうの手に渡ってしまった。これも前任者のつけだ。

安倍首相の人気の一部は、勇ましい言動を支持する勇ましい層に支えられている (他の理由は、ルックスがいいから、という点はどうも納得がいかない。ルックスで支持をきめることの是非ではなく、そんなにいいかあ?という意味で)。彼等の支持を失わないためには、実のない譲歩はマイナスではなかろうか。まあもちろん、表立って譲歩した訳でないので、彼等は気付かないでしょうが。

今回「関係改善優先で思惑一致」と書かれている点は気になる。「思惑」というと、現政権の短期的な利益を優先させているように見える。毅然とした態度で長期的な視点での国益(というとナショナリズムの匂いがするが、日本国民の利益 - 経済的な利益でなく価値観全体に合致するもの) を考えてもらいたいものだ。

ただ日本人の価値観を「美しい国」というあいまいな概念で代表させてもらっては困る。私の思う「美しい国」は、あなたの思う (隠している)「美しい国」とは、たぶん、異なる。

2006/08/22

俺について来い

俺もないけど心配するな。ってそういうことじゃないんだった。こんばんは。ごぶさたしております。

nikkeibp.jp SAFETY JAPAN に日下 公人氏 (くさか・きみんど)のコラム
現実主義に目覚めよ、日本! 〜グローバル・スタンダードの罠に陥るな!〜
が連載されている (リンク切れ)。

その第34回は「ODAに日本人の心を映せ - 日本のような国になるためのODAを」
「ばらまきのODAでなく、戦略的なODAを。」というテーマなのだが、そのまま引用したほうがわかりやすいと思う。
ではODAの原則はどのようにするべきなのか。基本的には国民の気持ち次第だと思う。例えば、国民は独裁政権の国にはODAをやりたくないだろう。民主主義と言論の自由のある国や、人権を尊重する国には援助をしてもいいと言うはずだ。 
それから、近隣諸国と紛争している国や領土問題を抱えている国などには、「やめましょう」となるだろう。さらに、今はそうした問題がなくても、軍事予算をどんどん増やしてるような物騒な国には、やはり援助したくないはずだ。 
このように、今の国民の気持ちを個条書きにしてみると、それはほとんどが“現在の日本の形”になっていると思う。つまり、「あなた方も日本みたいになりなさい、日本のようになるなら奨励金をあげますよ」ということをODAの原則にすればいいのだ。
さらにこうも言っている。
 では日本は何のために、何を貢献したいのだろうか。これについてはもう、深く考えなくても分かっている。日本人は、自分たちが作り上げたこの日本が世界で一番すばらしい国だと思っているから、貧しい国や問題のある国が同じようなすばらしい国になるために、援助をしたいのだ。
「日本良い国 清い国 世界に一つの神の国」とは言わないが (というのは以前も言ったけど)、私も近い考えを思っていた。例えば...

2004-06-14 環境/ビジネス/カルチャー
-- 「環境」重視が共通の価値観となる国際社会へ導くため、省エネ、省資源文化と技術力を提供する。
2005-04-12 中国を啓蒙する
-- 中国が国際社会の一員としての認知を得るためには法治国家であることを示す必要を教える。
2005-06-04 「南」も犯罪国家入りか——。隣人としてほっておけない。
-- 韓国が犯罪国家に堕していくのを日本は容認すべきではない。世界はまだ見捨てていない、我々は協力を惜しまないとメッセージを送りつづけるべき。
2005-05-08 お金は有効に使おう
-- ODAは相手国 (アフリカ) の人たちが幸せになれる使い道を考えろ。
2005-07-06 ほっとけない、だけど...
-- アフリカの一部にサンクチュアリを作り、そこで食糧、医療、教育を与え、自立を促す。そこにはいりたければ「幸せになるためのルール」に従ってもらう。

ということを書いたのを、日下さんのコラムを読んで思い出した。

ただ、今の日本にどれだけ世界に誇れる価値観が残っているのか心配になって来た。ホリエモン、村上ファンド、小泉純一郎、そしてそれらをグローバルスタンダードともてはやしてきたマスコミ、マスコミに流される国民...

無条件に「昔は良かった」というつもりはないのですが、先日(8月11日)、NHKで
江戸の頭脳に挑戦!其の二 〜粋な遊びのテーマパーク〜
というのをやっていて、これはほとんど見逃しちゃったんですが (8月22日深夜再放送)、前回の放送のことを思い出した。庶民まで頭を使うことが娯楽であった時代、貧しいけど豊かな文化生活を営んでいた時代。

そしてそれに対して、「日露戦争物語」(8月7日発売のビッグコミックスピリッツ2006.8.21/28号) では、
21世紀の世界が目指すべき
平和で安定した未来の文化、
江戸文化で育った日本人が
奴隷にされないため、
欲望と殺人と征服の
野蛮な西洋列強の文明を
護身のため仕方なく
レベルを下げて身につけた
明治中期。
とあって、日下さんの主張と、 NHKの番組がシンクロしたのだ (すぐに書けば良かったんですが...)。

「日露戦争物語」 のテーマは、「歴史に学ぶ」ということ。日本の失敗は現実を直視しないことに原因があり、それは日清戦争のころから始まっているということが語られている。またこの回では、第2次世界大戦後もアメリカから嘘の物語を与えられ、それを妄信していき、「戦後60年で日本国民の現実を知る知能は消え、自由自立の精神は皆無となった。」とまで書いている。

ちょっとまとまらなくなったが、これから我々は、他人に流されず、自分の頭で考えていかなければいけないと思うのだ。

コメント

Commented by sabretoothjapan at 2006-08-22 02:03
ウエダさん、ひさびさなせいか切れがいまいちですね~。このタイトルなら、出だしは、「こんばんは、大松博文です。」にしてほしかったです。

という失礼な冗談はさておき、お金を人様(よその国)にあげるって難しいですね。今までの日本の援助は、「お金をあげるからボクのこと嫌わないでね」といういわば「金持ちの阿呆ぼん」的な意味合いが強かったように思います。日下氏の主張は、それを「自分たちのような国になるためならお金は出しますよ」という「日本の価値観を世界中で受け入れてもらうための戦略」としてのODAにせよといっているように思われます。

(続く)

Commented by sabretoothjapan at 2006-08-22 02:03
で、この戦略を一貫してとってきたのがアメリカですけど、最近のアメリカのやり方をみていると、それが「マイルールの押し付け」のように、受け取る側や第3者の視点からは感じられてしまっているように思えます。

日本人が「世界に誇れる日本の価値観」というものを作り上げ、それをODAという形で世界に発信していくというのはおそらく必要な方向でしょうが、同時にそれと「札束で面はたいて、自分のいうこと聞かす」ということとの境界線って、本当に微妙だと思います。

「世界に通用する日本の価値観」の形成には、それと同時に「その価値観を的確に世界の人たちに伝えるためのコミュニケーションの技術と『大人』の態度」を作り上げることが必要であるように、私は思います。

Commented by sprewell8_daisuki at 2006-08-22 08:46
戦前の日本の教育は「いかに国家のために死ぬ事を厭わない兵士を作るか」で、戦後は「いかに何も考えずにお上に従って働きぬく労働者を作るか」って感じですもんね。
今の日本人って、現実とかを全く見ようとしないし、目先の人気やマスコミへの露出度でしか政治家を評価していない気がします・・・・。
どーなんのかな、日本・・・・。

Commented by sofia_ss at 2006-08-22 14:30
お金を使うなら、表には出てこないボランティアにたくさん使ってもらいたいもんです。
世界中でその国のために活躍してる日本人はいっぱいいるんだから。
モノよりも人への支援に使って、そしてアピールも忘れずに。
どうも「コレしてます!」って声を出さないのが
日本的だって思ってるところがあるような^^
そんなとこは守んなくてもいいのに。

Commented by yoshihiroueda at 2006-08-22 22:56
★ せばさん、
ぼけかたは切れがいまいちですか、ってまあしょっちゅうすべっているので。
お金をあげるのが難しいのは確かでしょうね。キーとなるのは、お金をやるからいうことを聞け、ではなくて、もし平和で豊かになりたいなら、その方法を教えるし、金銭的な支援はしますよ、という立場でしょうか。アメリカのやっていることと紙一重なのかなあ。アメリカは世界の警察といいながら、アメリカのためになるなら支援する、利益を阻害するなら屈服させるという立場だと思うのですが。
コミュニケーション、大人の態度が必要だというのは同意します。まず、日本が自立しリーダーとなる自覚、覚悟が必要なんでしょうね。

Commented by yoshihiroueda at 2006-08-22 23:04
★ すぷりーさん、
日下さんの別の回に、「お上のいうことによく従う日本人」というのがあります。自分で考えること、選ぶこと、判断することができないうちは誰かに利用されるのが続くでしょう。本文に書いたことは、今の段階では夢想に過ぎないと思っています。

Commented by yoshihiroueda at 2006-08-22 23:09
★ そふぃあさん、
お金だけでなくてノウハウの輸出も必要ですよね。そしてそれをアピールして実際にその国に役に立っていることが伝われば、私の国もそうありたいと思う国が増えるはずだと思います。そういう意味で、アピールすることは自己満足では決してなく、世界の幸せに貢献することだと思うのです。

2006/02/08

Y-X

紀子さまご懐妊おめでとうございます。もし女の子が生まれたとしても、国民の皆さん、「あーあ」なんていわないで下さいね。

といってタイトルは染色体の話ではありません。数学の話でもないし、もちろん顔文字でもありません。

実はこれは、中国のインターネットの隠語で、「遊行 YouXing」 (=デモ行進) を意味するらしいです。当局のフィルタリングを避けるためだそうですよ。2ちゃんねるで「氏ね」が使われているのと同じ理由ですね (これはもともとあめぞう掲示板で使われていたものの流れで、今2ちゃんねるで規制がされているわけではないようですが)。

これは先日紹介した東洋経済1/28号 中国特集の中の記事『共産党を震撼させた「新京報」記者たちの決起』の中のコラム『中国では「言論の自由は国益に従う」 - ただ今サイバーポリス増強中!』で得た情報です。

中国の憲法に「言論の自由」は書かれているそうです。これは初めて知りました。ただ、江沢民は「言論の自由は必ず国家の利益に従わなければならない」と述べたそうで、憲法よりも権力者の方が強い、法治主義よりも人治主義の国だということが改めて分かります。

中国の検閲に関して書かれている人がいたのでトラックバックを送ろうと思ったんですが... 誰だったかわかんなくなっちゃいました。最近巡回するブログが多くなってその分読み方が浅くなっているようです。反省。

コメント
 Commented by CJ at 2006-02-08 10:48 x
ごぶさたしております、uedaさん。あいかわらず、ボクと違って品のあるブログです。うらやましい!
ところで先日偶然、とびげりヒッピーさんの妹さんのブログを見つけました。とびげりさん元気だそうですよ!よかったですね。
知っていたらごめんなさい!

 Commented by yoshihiroueda at 2006-02-08 22:44 x
★CJさん、おしさしぶり。
とびげりさんのこと気になってたんですよね。がんばってるんだけど、がんばりすぎてるんじゃないかと思って。元気だということで少し安心しました。

2006/01/24

中国の放埓が世界を壊す: 汚染大陸マップ

こんばんは。孫悟空です (ウソ)。

91364この前予告した東洋経済1/28号。買ってきましたよ。まだ読み始めたところですが。

経済のことも気になるのですが、脅威といえばやはり軍事と環境でしょう。今回は軍事を主題にした記事はありませんでした。ということで環境に関して。

まず気になるのは日本への影響です。酸性雨は現在の段階では90%は中国国内に降っており、日本へは1%だけが到達しているとのこと。しかしそれでも日本の酸性雨の1/3になるという見方もあるそうです。この2つを組み合わせると、日本の30倍の酸性雨があるということになりますね。

汚染の激しい淮河の地元民、NPO職員は、水俣病のことを知っているそうです(先日NHKアーカイブスで特集されていましたね)。日本の教訓が生かせるのでしょうか。日本の公害対策が飛躍的に進んだのは、(1) 世論形成とその力、(2) 司法の独立、(3) 環境対策のインフラの3つが有機的に関連し、政府・企業側の対策を推し進めさせたからという。

一方、中国では、
(1) 世論形成とその力 → 言論の自由、報道の自由がないため、世論が形成されない
(2) 司法の独立 → 確立されていない
(3) 環境対策のインフラ → 保健所など啓蒙といざというときに行動するインフラは未整備
ということで、日本に対して経済成長の遅れ以上のギャップが存在するという。

ただ東洋経済は、中国の環境汚染を、日本にとっての環境ビジネスのチャンスと捉えています。それにも中国の事情を考慮する必要があるということです。それは環境よりもやっぱり経済重視ということ。啓蒙を進めることと導入しやすくすることを並行して進めないといけないでしょうね。長い道のりだと思います。

そういえば、旅限無 (りょげむ) さんが、「流氷は綺麗だけれど…」という気になる記事をかかれています。北海道に流れ着く美しい流氷。しかしこんなことが。
流氷が生まれるのはアムール川からオホーツク海に流れ込む膨大な淡水が、塩分を含んで比重の重い海水の表面に広がる現象として説明されます。アムール川は間宮海峡に河口を開いていますが、そこから遡るとハバロフスクの先でウスリー川と合流していて、更に上流で松花江とも合流しているのです。すると、先月の大事件を思い出すというわけです。
海洋汚染ではないので他人事だ、と思っていられませんね。

■ 以前の記事
2005-08-02 「中国の放埓が世界を壊す: リンク集」

コメント
 Commented by sofia_ss at 2006-01-29 17:21 x
気になるんです。中国の汚染。
自身を傷つけての経済成長の果て、、というのかな。
なんだか周囲も傷つけそうで。

 Commented by yoshihiroueda at 2006-01-29 20:30 x
★そふぃあさん、
日本人から見たら、中国に限らず、自然への感謝の念というか畏敬というかそういう意識が足りないように思えるんですよね。どのように導いていくのかが日本の課題だと思います。

2005/09/13

Beijing Int'l Airport

I'm staying in an internet lounge because I have almost 5 hours to get on the plane.

追記: "Pictures will be shown later." と書きましたが写真取るの忘れました。すみません。

ところで、北京首都国際空港のロゴ、漢字「首」を使った図案は結構感心しましたよ。

追記 (2006.9.11): 上記は北京首都国際空港サイトへのリンクだったんですが、変わっていますね。元のイメージを探してきました(右)。

追記  (2018.1.12): 元に戻ってますね。


2005/09/10

赤いのは唐辛子

こんばんは。選挙の行方は気になります。

白っぽいのはにんにくです。



にんにくは食べても良いですが、唐辛子は食べないほうが良いでしょう。
じゃあ何を食べるのかというと、この中に小エビが隠れています (写真では分かり難いですがまだ見えています)。
最後はウォーリーを探せ状態になります。

残った唐辛子捨てちゃうのかな。もったいないなー。
といって何回も使われたりしたらもっとやだ。