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2006/01/22

ライブドア: 営業利益5億円以上が役員の唯一のハードル

こんばんは。捜査の妨げになるので、既に公開された情報以外は書けないのはご容赦ください (えっ?)。

ダイソーのことを書いていたら、以前President 2005.5.2号の特集「日本企業と外資のトップ30人が直言! プロ管理職」の30人の中に、ライブドアの堀江貴文社長が入っていたのを思い出しました。ここからポイントを引用します。
-- 堀江さんの考える理想のマネジャーとはどんな人ですか。
あるべきマネジャー像とか、あまり考えてないです。やらせるだけですよ。無理やりコミットさせて、やらせる。判断基準は実績しかありません。
...
執行役員は、年間営業利益5億円以上を出さなくてはならない、という規定はあります。
...
-- 評価の基準はあくまでも「利益を出す」ということですね。
そうです。数字以外の価値なんてどうやって判断できるんですか。
...
-- 結果を出すために無理をする人も中にはいるんじゃないですか。
それもステレオタイプな見方じゃないですか。「利益を追求するとおかしくなる」というのはおかしいですよ。会社は利益を出すために存在しているんです。
...
やってはいけないことはやるな、という点については、うちはものすごく厳しいですよ。内部監査とか見積もりのチェックはかなり細かくやっています。僕の決済がないと10万円以上は使えない。
...
やってはいけないことをやらない限り、人それぞれ利益を出すやり方がある訳だから、それは強制したくない。社員の自由度を奪いたくないんです。
当時読んだ時の感想は、これではライブドアは何の会社なのか言えないんじゃないの、シナジーとか見いだせないんじゃないの、ということ。それは社長自らが戦略をもって方向性を示していないということを示している。

今読みかえして、「やってはいけないことはやるな」という点を除いて、すごく正直なことを言っていると思う。いや、もしかしたら「やってはいけないこと」というのも、通常の感覚とずれていただけで、自分たちでは悪いことをやっていると思っていなかったのかもしれない。法律の抜け穴をつくというのは、「やってはいけないこと」の中に入っていなかったのかもしれない。それとも、「会社にとってやってはいけないこと」という意味に過ぎなかったのか。

2006/01/21

ダイソー: 在庫ロス1%でクビ!?

こんにちは。100円ショップでウィンドウショッピング。

91363週刊東洋経済1/21号 (リンク切れ) に、こんな記事がありました。

「ダイソーの過酷な雇用契約、在庫ロス1%でクビ」

時間給のアルバイト従業員との雇用契約書に、ロス率1%を上回ると雇用契約を解除できる旨明記されている。実際に2回連続でロス率1%を上回った店では、アルバイト店員が自己都合退職扱いで辞めさせられたという。

在庫ロスは、棚卸しの際に帳簿上の「あるべき在庫」と、実際に店舗に残った在庫の差。万引きやレジの操作ミスなどで発生する。すなわち、万引きの責任もアルバイトに負わせていることになる。

他の大手100円ショップではロス率1%は平均的な数字で、他の大手100円ショップ幹部は「それ以下のところはレベルが高い方にはいる」という。また、「ロスの大きさそのものを理由に従業員を解雇することはない」と言っている。日本労働弁護団の小川弁護士は、「労働者が不正を働いたという具体的な根拠もないのに解雇することは、解雇権の濫用になる可能性が高い」との見解を示している。

東洋経済によると
・万引きを防ぐ仕組み作りは経営側の責任と指摘しているが、特別警備が厳重そうでもない。
・100円の商品が○個とレジで打つだけで、商品別の在庫管理は厳密に出来ていない。
・アルバイトが、数千〜数万点の商品の発注、荷受け、品出し、レジ打ち、金銭管理まで行う。
ということだ。

ビジネスの成功者としてもてはやされていても、その成功が誰かの犠牲の上に成り立つものならば、決して長続きしないのではないか。yodaway2さんがコメントで指摘されるように、太く短く、という進め方なのかもしれない。

追記: 週刊東洋経済の次号は2006年1月28日6000号記念特大号。特集は『そこが知りたかった!! 中国の「新事実」』です。反中派の人も、否中派の人も、嫌中派の人も、侮中派の人も、親中派の人も、媚中派の人も、真中派の人も、夢中派の人も、霧中派の人も書店へ急げ! (東洋経済新報社の回し者ではありません。)

コメント
 Commented by yodaway2 at 2006-01-21 17:15 x
ライブドアではありませんが、ダイソー、短く太く……でやっているように見えます。稼げるだけ稼いで、あとは野となれ山となれ、と。消費者に歓迎された半面で、世の中を、けっこう壊してしまっているような感想を抱きますが、それだと……、言いすぎでしょうか?

 Commented by yoshihiroueda at 2006-01-22 00:57 x
★yodaway2さん、
ライブドアと違って、ダイソーなどは実業なのですから、短く太くでは困るはずなんですけどね。経営者としての賞賛も持続可能なビジネスモデルを構築して初めて得られるものと思います。破壊も世の中の旧弊に対して行う分には良いのですが、誰かの幸せを壊すのでは困りものと思います。

2006/01/18

陰謀か? っていうけれど...

... もし犯罪の事実があるならば陰謀もなにもないだろ。たとえオールドエコノミーに嫌われていたとしても、法を犯していないならば何も手を出せないはず。

田中角栄もアメリカに嫌われて失脚したという話があるのだが (最近否定する説もあったようですが)、法を犯していたことは事実で、そういう人物が首相としてふさわしくなかったというのはおおかたの合意が得られることではないか。

注記: まだ犯罪が確定している訳ではありません。

2005/12/18

LOHASは登録商標:続き

こんばんは。エコレンジャーです (ニセモノ... って本物はどれ?)。

先日「LOHASは登録商標」という記事を書いたんですが、その後見ていても、ホワイトバンドのときのような「だまされた」という怒りの声は出てないようですね。私も同様なんですが、「ボクは騙されはしないけどね」という言明でしょうか。

むしろ、ソトコトのマーケティング上の失敗という見方が多い。

「R30::マーケティング社会時評」さんにも引用されていた「実践ビジネス発想法」さんが、「排ガス浄化装置で環境ビジネスを食い物にした三井物産がロハスを手がける説得力」という記事を書かれています。

環境関連ビジネスで世間を欺いた三井物産(+ソトコト)が、
環境への取り組みに力を入れているシャープに対して、
ロハス (LOHAS) の無断使用を警告。

悪い冗談としか思えません。

「ディーゼル商用車に取り付ける排ガス浄化装置の性能データの偽造事件」すっかり忘れていました。事件としては忘れていませんでしたが、三井物産と結びついていなかった。
環境保護をファッションにしているだけで実質環境保護になっていなければ、それをまねするだけの人が増えて、環境保護にとって却って弊害になる。この機にそういう傾向に歯止めがかかるならば、むしろ早めにわかってよかったんじゃないかと思う。

おまけ: fumi_oさんの"@HOME"で知ったtypoGenerator (記事自体は関係ないのでトラックバックしません)。"typo"というとタイプミスの意味で使っているので、LOGO Generatorといったほうがいいんじゃないかなあ。



もいっちょ。

はりーさんのところで知ったSpell with flickr (これもトラックバックしません)。

r77 KEYWORD letter Y letter O Word Grab letter K letter A letter N

2005/12/11

LOHASは登録商標

こんばんは。小池百合子です (ウソ)。

R30::マーケティング社会時評さんの「LOHASは「サブマリン商標」の成功事例か」という記事で、LOHASが登録商標になっていることを知りました。参照されている日経の記事では、

・トド・プレスが、商標「ロハス」の「自動車」「ビール」などのカテゴリの大半をもっている。
・トド・プレスはロハスを広めた雑誌「ソトコト」を出版する木楽舎のグループ会社。
・三井物産が自社が「衣料品」などでもつ商標とあわせ、2社の商標を一括管理。

だそうですよ。

私も「ソトコト」を買ってみて、結局ただのファッションということにがっかりしていたし、NTV「先端研」で小黒編集長自体が「ファッションでいいんですよ」と断言していたので、自分自身はロハスという言葉はためらわれるようになっていたし、別にこのこと自体にはがっかりしないんですけどね。

R30::マーケティング社会時評さんは、実践ビジネス発想法さんの「LOHASの登録商標からライセンス収入を目論むのは「のまネコ」の二の舞?」という見方に対して、
僕はそこまでは思わないなあ。だって、ロハスってそもそも「ソトコト」自身が煽って広めて、「ロハスクラブ」とかまで作ってムーブメントに仕立てたものでしょ。だったら「ソトコト」がそのコンセプトに乗ってタダで稼ごうとするやつからライセンス料徴収して、当たり前じゃん。
と指摘されています。確かに「のまネコ」の場合とは違うと思う。しかし、
もっとも、それでロハスを単なる理想のライフスタイルを目指す言葉だとか信じてそれに対する信仰を表明した方々は思いっきりバカを見た、ということになるわけですが。
と言われているように、「だまされた」と思う人は多いんじゃないかと思います。

特にSOTOKOTOにロハス的な人々として紹介されたり、ロハスをもちあげる記事を書いたりした人たちは結果的にタダでその商標の宣伝させられたってことになるといえるだろう。坂本龍一教授とか。登録商標であることを知ってたら断っていたと思う。これから「広告塔」とかいわれちゃうんだろうな。もしかしたら最初から広告塔であることを知っていたかもしれませんが。

「Livedoor的生き方を実践するウエダさん」なんか言われたら、やめてくれーというだろうな。

2005/04/29

評価はメッセージ

今回のJR西日本尼崎脱線事故は、規模が大きいだけでなく、電車がぺちゃんこになった衝撃的な映像、鉄道会社の競争の中でおろそかにされたものなど、ショッキングな事故でした。亡くなられた106名の方々のご冥福をお祈りします。

鉄道会社、航空会社などの運輸業だけでなく、工場や工事現場では、「安全第一」が掲げられ、会社の経営者も口を揃えて「うちは安全第一をモットーとしている、従業員にもそう指示している」と言います。しかし、言葉と行動が一致していなければ意味がありません。

毎日新聞 2005年4月27日
安全崩壊: JR西日本惨事/上 同じ失敗許さぬ重圧

何をプラス評価し、何にペナルティを与えるか、そしてその大きさは、経営者側が「こうあって欲しい、こういうことはやって欲しくない」というメッセージです。
ここで書かれている「日勤教育」は「教育」という名前はついているものの、ペナルティ、もっと言えば懲罰と捉えられていることが分かります。「今度やったら運転士を辞める」と「決意書」を書かされるというのであれば、解雇の一つ前くらいの重さです。いや、自殺した人もいるくらいですから、解雇のほうがまだましと言えるくらいの苦痛なのだといえるでしょう。

この記事であげられている自殺した44歳運転士は、@HOMEさん「気になったブログ<尼崎脱線事故」で紹介されているきっこのブログ「1分の重さ」に出てくる服部運転士のことではないかと思います (@HOMEさんのコメントで紹介されているこの記事をみるとそのようですね)。きっこさんのブログには、新聞記事で触れられていないこともいろいろかかれています。一度も事故を起したことのない優良運転士に「過去に起した事故についてレポートを書け」なんて理不尽な命令は、知らないと言っている人に拷問してしゃべらせようとするドラマの中のシーンを思い出させます。

一方、安全に関しては、調査、原因究明をする意志がないのですから、社員に対して安全を守る人を評価し、(事故を起こした人でなく事故につながる) 安全を軽視する姿勢を戒める体制にはなってなかったと思われます。この服部運転士も、やるべきことをやっての懲罰ですから、やるべきこともやるなというメッセージに他なりません。今回の高み運転士も、実際はそういう指示はなくても、遅れたらスピード違反して遅れを取り返せと言われているように感じていたでしょう。

皆さんの職場ではいかがでしょうか。「安全第一」が単なる掛け声や経営者の言い訳になっていないでしょうか。安全を大事にする人と効率を上げる人とどちらが評価されているでしょうか。

きっこさんは、「今回のブログに書いた内容は、知っている報道関係者もたくさんいるのですが、JRと癒着している自民党の某派閥からの強い圧力によって、新聞やテレビなどではあまり報道することができないのです。」と書いています。「報道GOサイン」でも書きましたが、何か大きな事件が起こらないと不正を明らかにできないジャーナリズムの存在意義には疑問を感じます。

追加トラックバック
週刊!Tomorrow's Way: 「JR西にも経営理念があった!——現実との落差はなぜ?」

コメント
Commented by fumi_o at 2005-04-29 13:55 x
トラックバックありがとうございます。
最初、リンク先ー「1分の重さ」のきっこさんの記事を知ったときは、無知が故その内容に驚いてしまい、正直「本当かな?」と疑った部分もあったのですが、ニュースで次々とJR西日本の日勤教育の実態が明らかになるにつれ、真実だったということに改めて驚いてしまいました。
遺族の方々も怒りや無念をどこにぶつけていいのか、そのやるせなさを思うと、言葉もありません。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-30 04:45 x
★fumi_oさん、
「教育」の名を借りたリンチ、従業員が安全よりもこれを避けることを重視しても批判する気になれません。これまで大きな事故にならなかったのが不思議なくらいです。

2005/04/20

期待はずれって言うけれど...

... それは期待が過大だっただけなんじゃないでしょうか。

こんばんは。白馬の騎士です (ウソ)。

ええ、この件です。

毎日新聞 2005年4月19日
ニッポン放送株争奪: フジ、1033億円で全株取得 ライブドアと和解

ブログを見ていると、「期待はずれ」、「大山鳴動ネズミ一匹」、「いったい何だったのか」などの意見があります。確かに私も最初は何か面白いことになりそうとは思いましたが、堀江社長の既存メディアを軽視する発言や、インターネットとの融合が具体的なアイデアを伴っていないことをみると、これは買収は成功してもその後の事業はうまくいかないかもと思うようになってきました。

北尾氏の登場によって、フジテレビの支配は無理になり、影響力がラジオだけになると、さらに事業の構図が描けない状況になっていました。

この時点でなんらかの和解に持っていかないとライブドアの存続自体も危ういものになっていたでしょう。徹底抗戦を主張する堀江氏に対して、宮内氏、熊谷氏ら役員のみなさんの意見が押し切った形らしいですね。

この一連の騒動を振り返って、何にも残さなかったという意見もあるようですが、私はそうは思っていません。勉強になりましたよね。外資への門戸開放が先延ばしになりましたが、無防備のまま開放されるよりかえってよかったんじゃないでしょうか。

リーマン証券と村上ファンドに高い授業料を払うことになりました (堀江さんも1400億のうちの大部分は転換社債による増資とフジテレビからの増資で、無から得たものですから、この中に入れて良いかもしれません) が、それを支払ったのはライブドアの株主とフジテレビで、新生銀行の時のように我々の税金ではありません。ライブドアの株主は、堀江さんに出資した時点でそういうことは覚悟しておかなければならないことですし、フジテレビも資本関係のねじれを放置していたつけだと言われています。

さて、堀江さんは手にしたお金を何に使うのでしょうか。堀江さんもワクワクすると言っていましたが (業務提携のことのように言っていますが、そっちのほうはあまり期待してないんじゃないでしょうか)、観客席の我々も同様です。そういえば、堀江さんの投資セミナーでは、出資に向いている企業のひとつにTBSをあげていたそうですね。

2005/04/04

立花隆 続き

「立花隆の新連載」の続きです。

前回、私がこれから知りたいことの中に「SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか」ということを入れました。

ちょうど連載の第6回のタイトルが
「SBI登場で露呈した、ホリエモンの負け戦も「想定内」
でこれはと思って読んだのですが、
堀江社長は平静を装っているかに見えるが、実際は茫然自失というところだろう
とありました。「想定内」って「堀江さんの」想定内じゃなかった訳ね。私の想定内だったなんていっちゃいけませんよ。そんな後だしジャンケンは許されません。

前回私は「立花氏を絶対視している訳ではないのですが」と書きましたし、はりーさん「世祓い」の記事でこの連載にも批判があることも知っていたのですが、こういう書き方はちょっとがっかりですね。

しかしはりーさんの記事へのコメントでも書きましたが、それでもちょっと期待しているのです。誰でも知ることのできる情報からでも、それを整理して構成し直し分かりやすく提示するのは誰でもできる訳ではない。これは切込隊長が指摘していることに通じると理解しています。

特に第7回
フジのお家騒動から浮かび上がる「因縁の構図」
では、朝日新聞のお家騒動とフジテレビのお家騒動を出し、最後に
今回のソフトバンク・インベストメント(SBI)の登場をながめると、実は意外なもう一つの構図が見えてくる。それは、SBIの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)が、クーデタで追われた鹿内宏明氏の長男、鹿内隆一郎氏と以前から非常に親しい関係にあるという事実だ。
とある。

期待させるのもうまいよね。

2005/03/27

立花隆の新連載

こんにちは。紹介が遅れました、てゆーかどうにも代理で紹介してくれる人が思い付きません。

nikkeibp.jp 「専門家の眼」で
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

とう連載が始まりました。始まったというのはおかしいですね。「今月の終わり (3月30日) から公開される「立花隆の『メディア ソシオ-ポリティクス』」のページのテスト版である」とありますので。「場合によっては、毎日、あるいは一日に何度も発信することもあるかもしれないし、何日も書きかえられないこともあると思う」とありますが、昨日1日で一連のテーマですが5本の記事が書かれています。

これまで得られた情報(独自に取材したと言うよりは雑誌記事等オープンになっているものの集積)の組み立てによって「ミッシング・リンク」を解明していくのは、他ではみられないところだと思います。切込隊長やそのブログにコメントやトラックバックしている人をみていると、そういう分析は氏でなくともできているのでしょうが、少なくとも整理された形で提示されていません。

今後知りたいのは、
・SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか
・それともそれを含めて大きなシナリオがあった (堀江社長は駒に過ぎない) のだろうか。
・SBIはホワイトナイトになり得るのか。フェニックスがハゲタカに変わっただけでは?
・今後の見通し: 今回の行為は堀江社長は告訴等の手段をとると思われるが、それに勝つ可能性はあるのか。また長期戦に耐える体力をもっているのか。
などでしょうか。

立花氏を絶対視している訳ではないのですが、「即物的な最新情報をいっぱいに詰め込んだページとして展開するのではなく、むしろ目の前の現実から一歩引いて、より広い視野からそれを捉え直したときに、何がみえてくるかを中心に書きたい」というところに期待したいと思います。

2005/03/20

不愉快な勧誘

おはようございます。ハリーホークです (ウソ)。ハゲタカじゃないぞ。

night_in_tunisiaさんの「徒然なる数学な日々」で、「日本テレコム、ウザー」という記事を書かれていますが、日経 IT Proが先週一週間行っていた【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】のなかで、新たな主役「おとくライン」を巡る騒動としてまとめられています。
総務省総合通信基盤局消費者行政課は「総務省に寄せられた,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目に付き始めた。例えばある代理店からの勧誘を断わっても,また他の代理店から勧誘が来るという。そこで日本テレコムに説明を求めた。こういった苦情が減らなければ次の手を考える」という。
また、
NTT西日本は2月14日,他事業者による電話サービス勧誘にまつわる注意文書をWebサイトに掲載(関連ページ)。NTT西日本は「特に日本テレコムを名指ししたものではなく,従来からもあった問題」(広報室)としているが,タイミングとその内容からして日本テレコムのおとくラインに照準をあわせた可能性が高い。
とあります。NTT西日本のサイトをみると、(日本テレコムがと言う訳ではないが)NTT西日本を騙っているものもあるらしい。

以前うちにもかかってきたときには記事にしましたが、その後も掛かってきています。うちへの勧誘は
・断っても何度もかけてきたり、
・申し込んでもいないのにあとは手続きするだけみたいな口振りだったり、
・皆が手続きしなければいけないようないい方だったり、
・工事費が5年分割になっていて、5年間は使い続けないといけないことが、なかなか分からないようになっていたり、
くらいなもんです。これでも十分不愉快ですね。

きっとお年寄りなんかはすなおに従っちゃうんだろうなあ。

それから、日本テレコムはこれまで回線数が順調に伸びていないのをNTTの体質によるものとしていて、私もこの記事を見るまでそういうことあるだろうなと思っていたのですが、それに対して、NTTは「事実に反している」と抗議文書を出しています。

以前にも書きましたが、 お客様を大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということを認識する必要があると思います。

2005/03/08

報道GOサイン

こんばんは。ライブドアのパブリック・ジャーナリストです (ウソ)。

この件に限った話ではないのだが、なぜ逮捕されるまで全国的に報道されないのだろうか。

毎日新聞 2005年3月8日
カリスマ失墜:西武事件・堤前会長逮捕 生活すみずみまで−−「城下町」所沢
西武鉄道が管理する北口ロータリーは夜10時まで西武以外のタクシーは締め出される。 
市道24路線 (約8000平方メートル) を「ほとんど使われていない」と無断で壊し、(ゴルフ場の) 敷地にした。 
市東部にある「所沢聖地霊園」。西武鉄道は69年、この場所に25万平方メートルの宅地造成を計画した。市は開発に合わせて上下水道を整備したが、西武は近くに火葬場があることを理由に計画を変更した。74年に上下水道完備の奇妙な霊園が売り出された。
なんらかの理由で許されているものもあるのかもしれないが、明らかに不法なものもあるよね。

まるで知っていても言っちゃいけなかったタブーが、堤義明逮捕で解禁になったかのようだ。

地下鉄サリン事件のときも同じような印象をうけた。

そして今この時点でも多くの事実が報道されずにいて、なんらかのGOサインを待っているのだろうか。

2005/03/05

親の呪縛

こんにちは。辻井喬です (ウソ)。

毎日新聞の「余禄」(天声人語みたいなとこ) で決闘の話題が出ていたので、それを題材に書こうとおもったのですが、まだWebに載っていませんでした。

昨日の分はこれです。

余録: 「他国へ商売に行っても…」 (毎日新聞 2005年3月4日)

ここで紹介されている近江商人、中村治兵衛「家訓」
「他国へ商売に行っても……自分の事よりもまずお客のよいように考え、高利を望まずに何事も天道のめぐみ次第と思い、その地の人々を大切に商売をしなさい」
が、近江商人全体の価値観「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」になっているということです。すばらしいですね。

一方、堤康次郎が作った家憲は、堤家の繁栄しか考えていない。卑しいですね。

しかも株の名義を書き換えて相続税対策。これって「節税」(法律に違反していない) ではなく「脱税」(犯罪) ですよね。「節税」なら今後も真似する人が続出するとおもいます。
こんな人が衆議院議長まで登りつめた政治家というのですから、投票した人もそれを恥じているでしょうね。

堤義明氏逮捕から、いろいろな記録がテレビで流されています。16歳から帝王学を叩き込まれ、その中には「友人は作るな」というのもありました。かわいそうな人生といえるでしょう。

「帝王学」ってなんなんでしょうね。私には無縁の世界の話ではありますが、人の上に立つものの心構え、矜持を学んでいるものだと思っていました。もちろん友達のふりをして近づいてくる人も多く無闇に人を信じてはいけないというもの含まれるでしょう。しかし、信頼関係を構築しなければ大きな組織を動かせないでしょう。

子供、子孫のために良かれと思ってやったことなのかもしれないですが、子孫の幸せにつながっていませんよね。呪縛でしかない。

世の中には、2代目3代目とうまくいっているところもあると思うのですが、そういうところの良い点はあまり出てきません。出てきてもうまくいっている部分だけが出されるので、あまり参考にできません。西武だってこれまではうまくいっている例として扱われていたのですよね。近江商人の家訓は家訓としてではなく共通の価値観として引き継がれて、それはむしろ繁栄や財産を引き継いでいると言うより、繁栄をもたらす考え方を引き継いでおり、繁栄自体は子孫の努力の継続によるものと言えます。やはり、「家」という考え方をする時点、自分の「家」だけの繁栄を考える時点で間違っているのでしょう。

トラックバック先:
■ 瀬戸智子さん 「驕れるもの久しからず」

2005/02/26

実質タダで新株を購入できる

先日のこれからどんな顔して報道するの?の続きです。

当然ながら村上さんからの批判が出ましたね。

毎日新聞 2005年2月26日
ニッポン放送株: 村上ファンドが新株予約権発行を批判
(1)発行済み株式総数を大幅に超える多大な新株予約権を株主総会の決議なしに、特定の第三者(フジテレビ)に対して安価に発行するもの
(2)新株予約権の行使により調達する最大約3000億円の資金の使途が明確でなく、希薄化した株式の価値が将来的にどのように高まるのか株主には理解できない
(3)フジの公開買い付け(TOB)中の発表であり、株価に大きな影響を与えた
(2)の資金の使途ですが、

全額フジテレビに無利息で貸し付け

ってやったらどうでしょ。新株予約権といっても購入の予約なので、フジテレビもそれだけの資金が必要な訳ですが (1株当たり1株5950円とすると総額2808億円)、その支払先はニッポン放送であって、実質自分のもの (になるもの) ですよね。これなら50%以上になれば良いというだけでなく、増資すればするほど配当など既存株主のもつ権利を少なくすることができますよね。

しかもこの方法はフジテレビだけでなくどんな企業にも応用できます (本気で増資する気のあるところを除く)。他人の資金を使って、その利益のほとんどは親会社が吸収できる。これが認められれば、我も我もってことになるんじゃないかな。

ライブドアも、ライブドア株が下がればリーマン証券が利益をあげられる契約にしたことは、ライブドア株主を犠牲にしたという意味では同罪ではあります。ただ、今回のフジテレビ (仮処分の申立ての対象はニッポン放送ではありますが、あえてフジテレビと書きます) の行為は影響も大きく、全力で阻止していただきたいとおもいます。

'05/03/01 追記: ライブドアが800億円を調達するのにリーマン証券に出したMSCBは、日本語では「(円貨建)転換社債型新株予約権付社債」というらしいですね。初めて知りました。同じじゃん...

2005/02/25

これからどんな顔して報道するの?

こんばんは。兜町の風雲児 (ウソ) ウエダです。

昨日(2月23日)からの話題はやはりこれでしょうね。

毎日新聞 2005年2月24日
ニッポン放送株争奪: ニッポン放送、フジに新株予約権−−ライブドアに対抗

ライブドアに対しては時間外取り引きの倫理的な問題を指摘する声も多かった訳ですが、こちらのほうが問題としては大きいですね。“ポイズン・ピル” (毒薬)とは言われているということはあまり使うべきではないと認識されているようではあるのですが、そもそも制度として存在していることのほうが信じられません。

株というのは会社の一部を所有していることを意味するのですが、例えば1万株もっていた既存株主は今までニッポン放送の1/3280を所有していたのが、いきなり1/8000になり、それまでの1/2.44に下がるということになる訳です。一株あたりの利益も、配当も下がることが予想されます (利益を今までの2.44倍以上出せるなら別ですが)。堀江さんが、自分だけでなく他の既存株主のことも出して主張するのはうなずけます。

しかも、この記事を見ると、西武鉄道と同じように上場基準を満たさなくなるとのことで、それも株価の下落の材料になるでしょう。フジテレビは、他のメディアと同様、これまでの報道で西武鉄道、堤義明を批判してきたのではないのかな。

株は既に下がっています (毎日新聞 2005年2月24日「東証:ニッポン放送、フジ、ライブドアの株、そろって下落」 別リンク)。もしかしたらそれが狙いかもしれません。皆が暴落を懸念して売って行けばTOBが容易になり、今たくさん買えば買うほど新株予約権を使う量が減りますから。また、ライブドアの株価も下がっています。ライブドアの体力を奪い、長期戦に耐えられなくすることも可能ですね。放送機関としては、論評でそのことを言及すればライブドアの株価をさらに下げることができます。

テレビでの記者会見では、ライブドアが経営権を握った場合、ニッポン放送の経営に悪影響をあたえる、これによって経営の健全性が保たれ、株主の利益も守られると言っていました。まるで、これで株価が下がってもライブドアが経営権を握ったときの下がり具合よりもまし、我々は株主を救ったんだとでもいいたげです。でもライブドアが経営権を握ったら株価が暴落するって証拠あるの? 事実に基づいたものではありませんよね。

これで、これ以降報道番組で、社会正義を旗印とした報道ができるのでしょうか。また、事実に基づいた報道をしていると胸をはっていえるのでしょうか。産經新聞も「正論」が言えるのかな。

ところで今なら堀江さんと村上さんが協力すればニッポン放送の株50%以上を持つことになり、緊急株主総会を開いて現経営陣を全部解任することができるんじゃないの。