あけましておめでとうございます。
毎年、お正月になると、これもやりたい、これもやらなくちゃ、と思うのですが、目標が高過ぎるようで、それでいて漠然としている傾向があって、年末になると達成できていないなと思うのです。
そんな中、こんな記事がありました。
Thinking Differently About New Year’s Resolutions
"resolution" というのは「解決」ではなく、「決意、決心」というのが第一の語義でした。この文章の主旨は、「毎年新しいことを "決意" するよりも、好きなこと、得意なことを伸ばしていこう」ということでした。
好きなことも遠ざかっていると能力は次第に落ちて行くので、続けることが重要です。それを意識しながら続けると、能力の維持だけでなく、少しずつでも伸びて行くのだと思います。いろいろなことに取り組んで、どれも中途半端になってしまいがちですので、取り組みことを増やすことは得策ではありません。新しいことを始める際には、やりたくて取り組んでいるのか、やらされているのかを問うてから始め、また常に問い直す必要があると思っています。
ということを今年は「決意」したのでした。ぇ?
2013/01/01
2011/08/03
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
読みました。
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則
カーマイン・ガロ 外村 仁 解説
イノベーションというと、技術者や経営者にしか関係なさそうに見えますが、自分の人生をよりよくしたいすべての人に向けられた本のように思います。
法則の全てが誰にでも適用可能なものとは言えないかもしれませんが、自分にどう関わってくるかを考えるのは有効だと思います。
特に重要なのは法則1 「大好きなことをする」ではないでしょうか。
アップルから追い出されたころのことをこう語っています。
ちょうど前後してみたジャック・ウェルチのインタビュー (CEO EXCHANGE) で、リーダーシップに必要なものとして、4つのE (Energy, Energize, Edge, Execute) に1つのP (Passion) を加えていました。ここでも「情熱」が語られています。
7月30日、Earthling 2011 で講演された山中俊治さんも「自分の好奇心に従え」と語っていました。
NHK教育で再放送されていた、FIRSTサイエンスフォーラム「常識の壁を打ち破れ」でも、同じメッセージが出されていました。情熱を傾けて一生懸命やると何かは必ず得られる。
そして同じメッセージが「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」の法則1の後半でも出てきます。次の言葉は社会起業家ビル・ストリックランドが、アップルから追放された時のジョブズに関して語ったもの。
読んで自分の行きて来た道を考えると複雑な心境ですね。がんばってきたつもりではあるのだけど情熱が足りなかったんじゃないのとも思います。情熱が傾けられるところにいながら、少しずつずれてきて今ここにいるのかもしれない。一方でこれからでも少しずつでも情熱の傾けられる道に修正していかないといけないと思うのです。
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則
カーマイン・ガロ 外村 仁 解説
イノベーションというと、技術者や経営者にしか関係なさそうに見えますが、自分の人生をよりよくしたいすべての人に向けられた本のように思います。
発明家になれる人は限られているが、イノベーターには誰でもなれる。 ... イノベーションは、すばらしい人生を送るために普通の人々が日々、行うことだ。その人たちが、スティーブ・ジョブズだったらどうするだろうかを考える時に指針になることを目指しています。
1日に何回も、何か問題を抱えたどこかの学生、どこかのアントレプレナー、どこかの産業デザイナー、どこかのCEOがこう自問しているはずだ ーー『スティーブ・ジョブズならどうするだろうか?』と。これに対してここでは7つの法則を提示しています。
- キャリア「大好きなことをする」
-- 自分の心に従え。 - ビジョン「宇宙に衝撃を与える」
-- 自分のビジョンに賛同する人を惹きつける。 - 考え方「頭に活を入れる」
-- 創造性はさまざま物事をつなぐこと。そのためには幅広い体験が必要だ。 - 顧客「製品を売るな。夢を売れ。」
-- 顧客からニーズを聞くのではなく、顧客の本当の希望を知る。 - デザイン「1000ものことにノーという」
-- 不要なものを取り除き、必要なものの声が聞こえるようにする。 - 体験「めちゃくちゃすごい体験を作る」
-- アップルストアの顧客サービスは体験を提供している。 - ストーリー「メッセージの達人になる」
-- プレゼンにより周りの人を巻き込む。
法則の全てが誰にでも適用可能なものとは言えないかもしれませんが、自分にどう関わってくるかを考えるのは有効だと思います。
特に重要なのは法則1 「大好きなことをする」ではないでしょうか。
アップルから追い出されたころのことをこう語っています。
くじけず前に進めたのは、自分がしていることが大好きだったからです。大好きなことをするのでなければ、すばらしい仕事などできるはずがありません。またこのようにも話しています。
アントレプレナーというのは大変な仕事だからね。この仕事で成功した人と成功できなかった人を分けるものの半分は、忍耐力だと思うんだ。また、情熱が傾けられるものが今なければ、レストランの雑用係かなにかになって、見つかるまで探すべきだということもいっています。
...
大きな情熱がなければやり遂げられるはずがない。
ちょうど前後してみたジャック・ウェルチのインタビュー (CEO EXCHANGE) で、リーダーシップに必要なものとして、4つのE (Energy, Energize, Edge, Execute) に1つのP (Passion) を加えていました。ここでも「情熱」が語られています。
7月30日、Earthling 2011 で講演された山中俊治さんも「自分の好奇心に従え」と語っていました。
NHK教育で再放送されていた、FIRSTサイエンスフォーラム「常識の壁を打ち破れ」でも、同じメッセージが出されていました。情熱を傾けて一生懸命やると何かは必ず得られる。
そして同じメッセージが「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」の法則1の後半でも出てきます。次の言葉は社会起業家ビル・ストリックランドが、アップルから追放された時のジョブズに関して語ったもの。
情熱があっても失敗はします。でも情熱があれば、失敗で終ってしまうことがないのです失敗したときこそ、その夢がどれほど大事なものかよくわかるとも言っています。
読んで自分の行きて来た道を考えると複雑な心境ですね。がんばってきたつもりではあるのだけど情熱が足りなかったんじゃないのとも思います。情熱が傾けられるところにいながら、少しずつずれてきて今ここにいるのかもしれない。一方でこれからでも少しずつでも情熱の傾けられる道に修正していかないといけないと思うのです。
2011/01/03
人生の戦略とプロトタイプとプロセス
計画とプロトタイプ
ずっと前から読んでたんだけど、年末から元旦にかけて読み終えた。
デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice) ティム ブラウン Tim Brown早川書房 2010-04 売り上げランキング : 35996 Amazonで詳しく見る [アフィリエイト] by G-Tools |
この中に「人生をデザインする」という項があって
人生を「計画」するのと、人生を「漂う」のと、人生を「デザイン」するのとでは、大きな違いがある。と書かれている。「漂う」は論外として、「計画」と「デザイン」ではどう違うのだろうか。
ここでは「計画」を次のように捉えているのだ。
あらゆる道のりをあらかじめ計画して、人生を過ごす人々がいる。どの大学に入学すべきか、どのインターンシップが出世の近道か、何歳で退職するか、あらかじめ決めている。そして、行き詰まったら、両親、代理人、ライフ・コーチの力を借りるのだ。そして次のように続ける。
しかし、残念ながら、この方法はうまくいかない。そもそも最初から勝者が分っていたら、ゲームをプレイする意味などないに等しいのだ。だからといって、ダイスを振るようなものではなく、やっぱりゲームだったら勝つことを目指すんだろう。勝つということは人によっては適切ではないので言い換えると、目的意識をもつことだ。
ここでティム・ブラウンはデザイン思考で用いる概念「プロトタイプ」を持ち出す。
人生をプロトタイプと考えてみよう。実験を行い、発見をし、視点を変えることができる。人生のような答えが分っていないものに対して「計画」は不適切で、それよりも、試してみて良ければ採用し、さらに改良を加えて行く、悪ければ別の視点から取り組むほうが良いということだろう。
勝間和代の人生戦略手帳
ツイッターでフォローを始めたのをきっかけに、勝間和代オフィシャルメールマガジン (有料版じゃないやつね) をとっている。1月1日に来た年賀状メールには、『勝間和代の人生戦略手帳』の宣伝ページへのリンクが書かれていた。
これは、目標実現のための行動・実践を、手帳に書いた計画と、勝間さんから来るメール (有料版) による後押しを組み合わせることで確実に実施していくもののようだ。
それでは自分は
目標を設定してそれにまっしぐらに向かわないことの言い訳みたいなところもあるのは、自分自身で理解もしているのだけれど。
計画して実行して...というPDCAをまわすということと、人生をプロトタイプと考えて実験を重ねる、というのはある意味では同じなのだろうけど、プロトタイプのほうがしっくりいく。それは、そう考えると失敗を容認しやすい、ということは冒険がしやすい、ということかもしれない。
という訳で、自分としては、どのような実験にトライするのか考えたい。また、その実験の選択も間口を広げておきたいと思う。求められれば引き受けるというスタンスをとるということだ。
あまり大きなことは達成できないかもしれないと思うけれど、少しでもよくなることを目指す、そのプロセスに人生の充実を見いだして行きたい。
そういうことを考えていたところに宋文洲さんのツイートが目に入った。
sohbunshu: 結果の多少よりも、自分の努力と実力で結果を得るプロセスが楽しい。「稼ぐのが簡単、使うのは難しい」の本来の意味だ。 (Sun Jan 02 23:02:30 +0000 2011)
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