2007/11/30

どぉぞ

IATテスト
意識的に他者から何かを隠していることと、意識せずにあなた自身から何かが隠されていることの違い ... この両タイプの隠蔽を見破ることを可能にします。
だって。

Via Wired Vision 2007年11月29日「隠された偏見をチェックできる」と謳うオンライン・テスト

で、テストを受けるにあたって、心構えが書いてある。
私は、IATテストを受けることによって、自分自身では納得ができないような結果を得る可能性があることを認識しています。そのうえで、
次に進みます
今は回答をする元気も結果に耐える元気もなさそうなので、あとで ... とも思ったのだけど、みんなにやらせて自分はみてるだけというのも卑怯だし面白くもないので、やってみた。

ジェンダー・IAT
あなたの結果は、女性と科学ならびに男性と人文学という結びつきよりも、男性と科学ならびに女性と人文学という結びつきに対してわずかな連合を示しました。 
上で報告されたあなたの結果は、あなたが受けたIATでの順序効果に関して既に補正がなされています。 
女性の名前と科学に関するトピックを同じキーに分類する時よりも、女性の名前と人文学に関するトピックを同じキーに分類する課題の時の方があなたの反応が速かった場合、「女性と人文学との間の強い自動的連合」と判定されています。逆に、男性の名前と科学に関するトピックを同じキーに分類する時よりも、男性の名前と人文学に関するトピックを同じキーに分類する課題の時の方があなたの反応が速かった場合、「男性と人文学との間の強い自動的連合」と判定されています。 あなたの結果が示した反応の差異の大きさに応じて、「強い」「中程度の」「わずかな」もしくは「ほとんど無い、あるいは、無い」のいずれかとして記されます。
日本語としてこなれていないけど、要は「男性は科学、女性は人文学」という偏見がちょっとだけあるということですね。

でも「男性と人文学、女性と科学」の相関を図るテストがあとにあって、というのは先に行った「男性と科学、女性と人文学」の相関を図るテストで慣れたものの反対になるので、正解率が下がって時間が余計かかったのも当然ではないかと思った。しかし第2段落は「それは織り込み済み」っていうことなんだろうな。

人種的偏見のテストは怖くてできない。というかやってもたぶん公表できない。
カテゴリは「息抜き」にしたけど「息抜き」になりませんでした。

2007/11/28

「けまらしい」って言葉...

... 初めて聞いた。うーん、出だしが「野良妊婦」のときと同じだ。

ARTIFACT@ハテナ系 (加野瀬さん) 「けまらしい」の変化

この中で引用されている内容を引用する。
http://twitter.com/nekosuzu/statuses/413494382
ふーむ。けまらしい、とは、見知らぬ人たちが出会って圏を作りつつあることへのDISりを意味していたが、今は、既に知っている人たちの馴れ合いをDISることを意味している。

これをみると「けまらしい」は、ネット用語らしいということが分かる (「DISり」、「DISる」も分かんないけどネット用語だろうな)。きっと実在する言葉、方言かなにかをネット用語で使い始めたのが定着したのだろう。「じぇらしい」みたいな...

... と、思っていた。しかし、加野瀬さんの次の文についているリンクをたどってみるとそうでないことがわかる。
Twitter検索 : けまらしい
非常に多く使われていて驚いた。

検索結果の中にこんな発言があった。
けまらしいを造語だと知らない人がいたのか…

ここにはリンクも示してある。
http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040723/nareai
「あの人たちが仲良くするせいで私が不快になる」っていう気持ちを表現する新しい言葉を作ったらどうか。たとえば、「けまらしい」と言うことにしよう。

って全く語源がない言葉だったのか!

全く語源もなく、ということはその言葉の成り立ちに共感できるポイントもなくて、定着させることができるというのは、恐るべき才能といえよう。まだ名詞だと新しい意味を定義することはやりやすいと言えるが、形容詞ですからね。相当世の中の空気と言うか共通の価値観を嗅ぎ取って、またうまく切り取って(意味の外周を定義する)、さらには音感的にその意味と親和するものを選ばないといけない。

「DISる」も含めて、はてなキーワードに登録されていた。モヒカン用語なのか。
けまらしい
DISり
DISる

「DISる」は"disregard " (無視 - する) のことかと勝手に理解していましたよ。

追記 (2009.08.02): 辞書に載って話題になってる。
goo辞書 「けまらしい」の意味 (提供元:「大辞林 第二版」)

2007/11/22

四字熟語クイズ - ジャックと四字熟語の木

こんばんは。問題が「○肉○食」だけで意味が示されてなかったら「焼肉定食」も間違いとは言えないよな?

やってみた。→ goo辞書 > 「ジャックと四字熟語の木」

初級: 四字熟語もゲームも簡単
中級: 四字熟語自体は知らないのが多いがゲームは簡単
  -- 読みが書いてあったり、三択で他の2つがあからさまにまちがい、とか
上級: 四字熟語も知らないし、ヒントもない

というわけで、初級中級は10問正解、上級は5問正解で「まあまあ合格点」とは言われたものの、あてずっぽが多かったから合格とは言えないな。

ゲームをやっている間は意味を確認するヒマなんかないですが、終ったら正解した分の四字熟語の意味をじっくり調べられますよ。

民営化になって

こんばんは。渚のポストマンです (ってわかんないか)。

まあ聞いて下さいよ。

アメリカの銀行に手紙を出す用があって、民営化になったJPで料金を調べようとしたんです。

トップページ
> 国際郵便 http://www.post.japanpost.jp/int/index.html
> 料金・日数を調べる http://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/
1. 送るものの種類を選択 → 手紙
2. 送るものの重量を指定 → 20グラム
3. 差し出す都道府県を選択 → 神奈川県 (全国一律じゃなかったっけ?)
4. お届け先の国・地域を選択 → アメ... アメ...、... あれ?

よく見ると、
 国・地域名の順序は基本的に50音順ですが、漢字表記の国・地域については順序が下になっております。
 また、アメリカ合衆国については「米国」、イギリスについては「英国」の表記になっております。
って、なんでわざわざ「米国」と「英国」だけ漢字表記なん?わざわざ最後のほうまでメニューをたどらないといけないの?

よくみると「米領サモア」なんてある。「サモア」が米領でないとたどりつけないじゃないの。「フランス」はカタカナなのに「仏領ギアナ」て。「オランダ領アンティール」ってこちらはカタカナ表記。「フォークランド諸島」には「英領」ってついてない。これで探せるのでしょうか。

で、ここまで選んで、「次へ」を押すと、こんどは、
5. 州・省名等を選択
って、違うんですか? これもアイウエオ順だし。泣く泣く「天知る地知るペンシルバニア」なんて口ずさみながら調べましたよ。やっとみつかりました。

昔は、地域別の表になっていたとおもいます。そっちのほうがずっとはやく探せるのに...

今でもあるんじゃないかと思って探したら、さきほど1〜4を選択して「次に」ボタンを押した、そのボタンの下に「料金表」ってありました。こんなところに...

これだと、通常郵便物だと、世界を3つに分けてあるだけ。「差し出す都道府県」も、米国内の州も全然関係ありません。はやく気づくようなところに置いとけって。

なんだ最初からそれにすればよかったと思いながら、通常郵便物で、北米が含まれる第2地帯に進みました。ここではじめて
発送手段: 船便、航空便など
サービスの種類:手紙とかはがきとか小包とか
をメニューで選びます。

さらに罠がありました。

普通ここで予想される「決定」とか「次へ」を期待するじゃないですか。それがないんです。

料金自体は既に分っていたので、ここで断念してしまいました。

さて、このレポートを書くにあたって、もう一度このページに来てみました。どこにリンクがあったか忘れたのでもう一度試行錯誤して。

ようやく分りました。「決定」とか「次へ」じゃなくて
「変更」
というボタンでした。そこを押すと、その下に、大きさや重さ別に整理した料金表が出るのです。

おわかりでしょうか。この「変更」というのは、メニュー選択で発送手段などを変えてみて別の結果を得るためのものだったのです。
最初から出すな!

民営化したら、効率優先になって、これまでよりもサービスが悪くなるだろうと言われていました。でもこれって民営化関係ないですよね。つい「そんなの関係ねえ」って使いたくなっちゃいました。

2007/11/16

ExciteとSkypeが業務提携

おはようございます。エキサイトのトップにSkypeのロゴがあるのは気づいていたのですが、昨日発表されたばかりだったんですね。下記で知りました。

FPN Excite×Skypeのケータイへの衝撃

この中で、
ライブドアとの提携は様々な要因があって失敗に終わったわけですが、このExciteとの提携はいろいろと事業シナジーが見込める印象で、上手くいく予感がしています。
とあって、「こいつエキサイトのこと知らねえな」と思ったのですが...

中身をみるとなるほど期待させる要因がいろいろあるようです。それもエキサイトの本気度に依存すると思います。「がんばってください」って棒読みさせないでもらいたいと思います。

リンク: Skypeブログ Excite & Skype業務提携

勝手にサービス改善委員会(2) "中の人"を出せ

こんばんは。いや、"中の人"などいない、なんてタテマエを言われても...

以前、ブログ向上委員会から「ビジネス目的のブログ利用について」というアナウンスがありました。これに対しては、何が変わったんだ? というので、ユーザの間で議論になりました。しかし結局分らずじまいになったと思います。

そのとき「エキサイトビジネスブログ」というポータルみたいなのも出来たけど、これもエキサイト流で、作りっぱなし。ねらいも明確にされないまま、いつの間にか終っちゃってました。

そのとき私が意図を推測したのがこれ。→ 「ビジネスブログ元年」 (2005年 2月 5日)
ビジネス利用とは何かを推測した結果得られたのが次の2点。
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして
・イントラブログ: 企業内情報共有、ナレッジマネジメント
  -- 後者はエキサイトではあまり想定していないかもしれません
後者は除外しているので、エキサイトの意図は前者だろうということになります。

作りっぱなしで何のサポートもしていない (ように見える) だけでなく、エキサイト自身もビジネス活用を全くやっていません! 山村社長ブログは、相変わらずグルメと旅行の話題が中心。たまにはビジネスの話題も出るにはでるけれど、「顧客とのコミュニケーション」にはなっておらず、コメント欄さえあけていないし、トラックバックも放置です (私の先日のトラックバックにはコメントを戴きましたので全くないわけではないようですが)。
エキサイト向上委員会は、ブログの形式をとっているものの、単なるプレスリリースで、こちらもコミュニケーションになっていません。

やっと今日の提言になります。「"中の人"を出せ」というのは、「ビジネスブログ元年」の中で書いた
新製品 (新車) キャンペーン時には開発者の声が直接伝わるブログなどがありますね
というのを意識しています。

実を言うと、自動車の開発者のブログってそんなに魅力があるとは思わないのですよ。昔と違って今は自動車は常に動向をウォッチして待ち望むものではなく、買い替える直前に比較検討するくらいなものでしょう? 開発者の声なんかどうでもいいですよね (「ガイアの夜明け」のGT-Rの開発ストーリーは良かったけどね)。

一方、ブログやその他のエキサイトのサービスは毎日使うものでしょう? 次にどのような改善がなされるか気になるし、意見を表明してそれが改善に寄与したらいいですよね。向上委員会のような顔の見えないなにかよりも、多少オタッキーで非モテでもそこにキャラクターが見えると余計にそう思うでしょう。いや写真を出せと言ってるんじゃありません。その人の言葉で個性を出した方がいいということ。

ネットの先には人がいる、ということはネットサービス企業であるエキサイトこそ知っているはずじゃないのかな、と思うのです。

2007/11/13

勝手にサービス改善委員会(1) このコミュニティを"売り"に

こんばんは。EN博には行けなくて申し訳ありません。

エキサイトブログのトップのフラッシュ広告で、エキサイトコンテンツの「ブログtoメディア」、公式ブログのアンジェラアキなどに混じって、EN博の宣伝もありましたね。これまでエキサイト一般ブロガーのイベントに対して何の関与もしてこなかったエキサイトなので、ちょっとびっくりしました。

「打席にたとえるのは違うのでは?」で、
エキサイトの魅力は、ユーザのコミュニティにあると思います。さらに、コミュニティを活性化する動きは、トラックバック企画や「エキブロ新聞」など、ユーザの中から生まれています。
と書きました。このEN博もユーザのコミュニティから生まれたものですね。

さて、この「勝手にサービス改善委員会」の最初の提言は、
「このコミュニティを"売り"にすること」
です。

コミュニティで行われる展覧会やコンサートなどのイベント、出版やそれに伴うサイン会、ボランティア活動、そしてトラックバック企画などの告知リンク集ページを作り、カレンダー形式で並べる。イベントの告知自体の詳細はブログにさせて、そのページへのリンクを投稿できるようにする。リンク集に載せるには検閲が必要かもしれません (リサイクルショップのフリーマーケット出店などで埋まっても困るしね)。

今回のEN博の広告がその端緒となればよいなと思います。

それから、エキサイトによるレポートを載せる。今週のピックアップブロガーが個人に着目したものなのに対して、コミュニティに着目したもの。

ブログ界の流行を掬いとるのもいいかもしれません。例えば脳内メーカーがはやっているとか。

地味だけどいいなと思っているのは、今回のリニューアルでの変更点で、"RSS"が"友達の最新記事(RSS)"となったこと。エキサイト外のブログも読んでいるので、別にRSSリーダーを使っているのですが、エキサイト内だけのRSSも同時に使っているのですよね。そしてそれはどう使い分けているかというと、エキサイト内のRSSはまさに「友達の最新記事」を知るために使っている。

他にもコミュニティを支援するサービスはいろいろ考えられるかもしれませんね。アイデアのある方は「勝手にサービス改善委員会」にご参加下さい。ってコメントかトラックバックで意見を書いてっていうだけなんだけど。

追記: EN博をトップページで広告してくれただけでなくて、お花まで贈ってくれたそうですね。→ ぞうけーさっかな日々: 銀座にて

2007/11/12

食べる側にも問題がある、のか?

おはようございます。山岡士郎です (ウソ)。

食品の偽装問題は、ブランドをありがたがり、ものの価値を自分で判断できない消費者のほうにも問題があるという主張が散見されます。それはある程度あたっているでしょう。
しかしこれはどうかな。

毎日新聞 2007年11月11日 余録:本能の衰退 (魚拓)
人間の世界では、今や腐った食べ物の目安は「賞味期限」表示だ。ところが、その偽装問題が後を絶たない。「白い恋人」を皮切りに、「赤福餅」、船場吉兆の菓子と続くと、あきらめに似た気さえしてくる▲「食べる側にも問題がある」との声も強い。確かに、腐っているかどうかはにおいでほぼわかる。にもかかわらず、もはや味やにおいだけに頼るのは難しい。加工食品の大量生産の裏で、危険を感知する人間の本能が弱っているのかと思うと複雑な気分だ
食べる時に悪くなっているのが分るんじゃ遅いんだってば。買う時に匂いかいだり色つやを見たりできない品物の話なのに、「危険を感知する人間の本能が弱っている」と言われても。

賞味期限が「おいしく戴ける」期限の目安であって、それを過ぎてもしばらくは安全面で問題はないことは知っている。だから賞味期限が来たからといってすぐに棄てたりしないし、賞味期限前に全部食べなくちゃとも思わない。そうやってしばらくおいておいて、いざ食べようと思うと痛んでいたりしては困るのだ。

売る側が、賞味期限が過ぎたものをすぐに廃棄してしまうのはもったいないという主張は分る。棄てるんじゃなくて賞味期限が近いものを半額にして売ればいいんじゃない。買うよ。廃棄しているのは、値下げするとそれを待つ人がいて、全体の平均価格が落ちるのを嫌っているだけだと思う。セブンイレブンのように食品を廃棄して行くことを戦略に組み込んでいるところもある (→ 2005年 06月 11日「食品の廃棄はもったいない」)。

確かに指摘が行き過ぎているところもある。原材料の表示が使っている量の順と違うという指摘もあったな。しかしこれは、マスコミがそれをニュースとして報道しているだけであって、消費者は批判していないでしょう? マスコミこそそういう問題の大きさをとらえる感覚を身につけてもらいたいものだ。

消費者はそんなにバカではない。企業側は、消費者を裏切ると会社の存続すら危うくなることを理解する必要がある。

そういう意味で東電などつぶれない企業の偽装はなんとかならないものか。

2007/11/10

製菓用品売り場にて


うちの奥さんが、スーパーでみつけて、証拠写真を撮ってきてくれました。

あざらしは鮮魚売り場だろ(違。

Songs for FINCA

iTunes Store: Songs for FINCA
ナタリー・ポートマン選曲によるプレイリスト。

たんなる慈善じゃなくてビジネスであることが重要、といいながらこの企画はチャリティなんですが、でもチャリティの対象は単なるチャリティではなくマイクロファイナンスで自立を支援するFINCA International。中田の記事でマイクロ保険のことが触れられていて思い出しました。マイクロファイナンスというのは、マイクロクレジット、マイクロ保険などを総称していうものだそうです。

16曲入って、PDFブックレットがついてて、1200円。お得だ、ってチャリティでお得なのはどうなの?ってことなんですが。

中田英寿責任編集

って、COURRiER Japon 037号 (2周年記念号) の表紙にでかでかと出てる。

COURRiER Japonは世界の新聞雑誌から選んだ記事を集めて構成しているのだが、今回は中田がテーマを持って選んだ記事で構成される特集がふたつ。

ひとつは「ASIA 可能性に満ちた国々」。引退後の中田の旅は、アジア各国を回っている。その中で感じたことを的確に伝えられるような記事を選んでいる。カザフスタンの未来都市、ブータン - バイクの旅、中国シルクロードの緑化作戦、ミャンマーのロックスター、の4つの記事で構成されている。

もうひとつは「世界を幸福にするビジネスとは」。慈善ではなく、継続可能なビジネスとして、みんなが幸福になれる取り組みを集めた。フェアトレード、マイクロ保険 (マイクロクレジットの保険版)、エコ商品などを扱っている。

そのほか、中田へのインタビューと、中田の旅自体を同行取材した記事がある。

まずインタビューだけ読んだ。私はサッカーはあまり知らないし、中田のことも、とっつきにくさからあまりよく知らないのだけれど、特集に組んだ2つの視点がよく分るものになっている。そしてその視点は、私がこれまで考えてきたことと近く共感できる。

これからそれぞれの記事をじっくり読んでみようと思う。

追記: カザフスタンの未来都市=新首都アスタナ
黒川紀章 カザフスタン新首都アスタナ計画
Central Markets
Khan Shatyry Entertainment Centre -- 巨大テント
Palace of Peace and Reconciliation -- 平和と協調のピラミッド

2007/11/07

打席にたとえるのは違うのでは?

おはようございます。

山村社長ブログは、久々にグルメ以外のトピックでした。

新しいサービスへ 「バッターボックスに立て!」 11月6日
 ワクワクして初日を迎える。しかしほとんどのサービスはヒットしない。受け入れられないのである。確率的には、受け入れられるサービスの確立はきわめて低いのである。しかしここからがスタートである。受け入れられなかったら、「見切り千両!」。見切って、止めて、次へいく。見切れば、千両儲かるという意味なんだ。三振した原因を考えているうちに、次のバッターボックスの事を考えるんだ。「打てなかった。しかし次は打つ!」この気持ちで次のバッターボックスに立つわけである。世界一のイチローだって、4割バッター。ようは10回中の6回はアウトになるんだよ。10回中、3回ヒットを打てば素晴らしいバッターなんだ。7回のアウトを会社は責めない。
次々と挑戦するのは良いと思いますが、「三振した原因」は考えた方がよいと思います。

このサービスが打席だったら、バッターは今の打席の反省の上に次の打席を考えると思います。それはサービスの良かった点悪かった点をレビューした上で、改善して行くと言うことです。

しかしエキサイトのサービスはそのような改善がされていないのがほとんどです。少なくともユーザはそのように認識していません。いわば使い捨てというか放置状態。次の打席はなく、次々と代打を出しているようなものです。
サービスの評価は上司や、私がするのではない。サービスの評価はユーザーがする。
確かに最終的な評価はユーザでしょう。しかしその前に会社としては十分な検討を行った方が良いと思います。野球で例えていえば、ここで「監督」、「コーチ」は何をしているのでしょうか。

監督=社長の仕事は、バッターを次々とたたせることではなく、作戦を立ててバッターに与えることだと思います。ホームランを待つのではなく、ヒットエンドランなど積み上げて試合に勝つことを目指さないといけません。

エキサイトの魅力は、ユーザのコミュニティにあると思います。さらに、コミュニティを活性化する動きは、トラックバック企画や「エキブロ新聞」など、ユーザの中から生まれています。

一方エキサイトからは、「マンション」や「ネームカード」のキーワードなど、コミュニティに着目したサービスが立ち上がってはいるものの、それらは独立に存在し、それらを連携させるような動きはありません。Lastfmも同様に、同じ嗜好をもつユーザ間を繋ぐものだったのですね。

サービスがバラバラなだけでなく、ユーザへのプロモーションも足りないのではないでしょうか。向上委員会からのアナウンスは非常に事務的で、これだけでユーザが飛びつくとも思えません (それにしては新しいサービスを試してみてくれるユーザが多いとも思いますが)。公式ブロガーに使ってもらって感想を書いてもらったり、山村社長自らが使って良さをアピールしたりする必要があると思うのです。そういえば山村社長とネームカードの交換をさせていただいたので、使われていることはいえるのでしょうけど、それを知っている人は少ないよね?

最後に一点。
サービスの評価は上司や、私がするのではない。サービスの評価はユーザーがする。
その評価にユーザの時間が使われていること、そしてそのサービスにはユーザによって作られた資産がたまっていることを忘れてはいけません。

これまでのエキサイトへの提言:
2004年 12月 19日 顧客が作る「サービスの魅力」
  -- ユーザが資産だということを認識する必要がある。
2006年 06月 02日 ネームカード大プッシュ
  -- どういう戦略なんだ?
2006年 06月 18日 エキサイトブログはなぜ他と違う魅力があるのか
  -- なぜ忠誠心があるのか?には答えは出なかったけど、この忠誠心があるユーザコミュニティを大事にすることが必要だ。
2006年 07月 09日 2.0つけてるだけ?
  -- 2.0つけてるだけ?

追加: 勝手にサービス改善委員会
(1) このコミュニティを"売り"に (2007/11/13)
(2) "中の人"を出せ (2007/11/16)
(3) あの人のイラストをスキンで使いたい! (2007/12/31)

2007/11/03

Tokyo Designer's Week 2007

おはようございます。山本寛斎です (ウソ、ってしかも今回はファッションデザインじゃないから)。

Tokyo Designer's Week 2007に行ってきました。一昨年行ってまた行きたいと思っていたのですが、昨年は行けなかったんですよね、元気がなくて。

今年もコンテナ展から見に行きました。空間をフルに使った展示が多くてそれが楽しいんですよね。だけど今年は数が少なかったな。サムスンと学生コラボも出ていなかったし。


上はそのうちのひとつで、多摩美と三洋電機のコラボ。この中を通り抜けるんですが、人が写っていないのでなんだか分らないですよね。 多摩美環境デザイン学科のブログがあるようなので、そちらをご覧下さい (→ 「東京デザイナーズウィーク2007出展風景」)。

一昨年は学生の展示は見に行かなかったのですが、今年はコンテナ展のほぼ全体をカバーするステージを組んであってその上で行われていたので、そのままの流れで行ってきました。一昨年行かなかったのは実はどうせ学生の文化祭みたいなもんだろうと軽視していたというのも理由にあるんですが、すみません、私が間違っておりました。なかなか楽しかったです。単なるアイデアレベルだろうとも思っていたのですが、しっかり造ってあるものが多くありました。ベンチなど私が座っても安心なくらい。

一番良かったのは、みんな嬉しそうに説明してくれること。この点は文化祭みたいですけど。

学生展の全体のテーマが「環境」だったようで、環境との調和を目指した公園の施設やリサイクル回収箱などが多くありました。またコンテナ展も同様で、環境省チーム−6、ソトコト、三洋電機エネループとそれらと学生のコラボ展が大きな割合を占めていました。

コンテナ展のひとつに富士通 + GK TechのRe: Shadowgraph Projectがありました。最初行った時は休憩直前で入れず、休憩時間が終わる頃に行ったら調整中でなかなか入れませんでした。ちょこちょこ調整が終るのを伺って、やっと入ることができました。

これはプロジェクタから映し出された映像を影で遮ることでインタラクションする新しいインターフェースの提案。

最初のステージでは、手の影を動かすとそこに文字が生まれる。
次のステージは、棒を動かすとその影から水滴 (の映像) が出てそれで花を育てる。
最後のステージでは、棒を振るとインクが画面に降り掛かる。

上記リンクで皆さんの作品を見ることができます。壁紙としてダウンロードできるって言ってたんですが、それはまだのようですね。

J-WAVEの特設カフェがあって公開放送をしていました。オープンカフェで音は周りに聞こえてくる。ライブも途中挟まれていて、聴いたことのある歌が流れ出したので行ってみたのですが、いっぱいで入れませんでした。遠くから顔は判別できなかったのですが、伊藤由奈。ちゃんと調べておけば始まる前から陣取っておけたのに、ちょっと残念でした。

下は入場パス (一般参加者用)。紙紐を渡され、自分で結んで首にかけるようになっています (笑)。

追記: 専門誌のレポート

PingMag 2007.11.09 ベスト・オブ・デザインウィーク2007:拡大版トップリスト!

ミナさんがコメントで書いてくれている日本館の和風アニメってこれかな?


Team Lab: Beautiful Japanese Animation II