2019/09/14

次の横浜トリエンナーレサポーター活動の枠組み

横浜トリエンナーレサポーターの自主的な活動「サポーター・イニシアティブ」の受付が始まった (→ 横浜トリエンナーレサポーターサイト)。

これまでの自主活動を振り返る。

フリーペーパー第一号
横浜トリエンナーレサポーターは以前からあったが、今のような自主活動と呼ばれるようなものが本格的に始まったのはヨコトリ2014から*。2013年度初めに運営側から4つの活動が示され (その後一つ追加)、各人が希望する活動のチームを選んで活動する形式だった。私は、フリーペーパーを作成するフリペチームを選んだ。

* 「2005年の横トリは自主活動だらけだった」というご指摘を受けました。申し訳ありません。私がサポーターに加わったのは2011年で、それより以前のことは古参のサポーターから話は聞いていたものの、文章中では端折ってしまいました。「今のような自主活動と呼ばれるようなもの」と書き替えました。

3年に一度の開催のはざま期間は、ヨコトリ2014が指導する2013年までは何も活動はない期間で、毎回リスタートしていたが、継続的な活動になるように2015年度はサポーター提案の自主活動が行われた。これは3名以上のメンバーがいるこという条件だけで、運営側では選別などを行わなかった。この活動を通じて、ヨコトリ2017本展時の活動を自主的に行えるようにするインキュベーションの狙いもあったと理解している。

フリーペーパー第2期第一号
ヨコトリ2017の活動は2016年度から始まった。運営側で「交」、「観」、「繋」、「支」の4つのキーワードをもとに自主活動の募集を行い、結果7つのグループができた。多くは2015年度の活動の延長や合体であり、その意味では狙い通りだったといえる。ただしフリーペーパーに関しては、2015年度は自主的な活動にはなかったが、必要とされるものという認識で有志が集まった。私もその中に加わった。

ヨコトリ2017が終わって、2018年度は継続的な活動を立ち上げる動きはなく、イベント的な活動を届けを出して行う形だった。サポーターとしては、継続的な活動がなくなることに懸念をもちつつも、Facebookなどの横の繋がりは維持していたという状態。

2019年4月になって、2019年度の活動説明会が行われた。懸念はあたっていて、本来なら2020年本展の助走期間である今年度なのに、昨年の活動の延長程度の位置づけということが分かった。活動は届け出が必要、予算は全くなし、組織委員会は全く関与しない。フリーペーパーは印刷代紙代も必要だし、組織委員会から毎回レビューを経て発行していたので、活発行ができないことは確定だ。ヨコトリの活性化に寄与している自負があったので、残念で仕方がない。

また、それまでは自主活動リーダーと組織委員会で構成される「運営会」と、リーダーを中心とした「れんらく会」が行われていたが、それらがなくなる。自主活動側から運営側に提言する機会はなくなり、自主活動同士のコミュニケーションの場もなくなるということだ。

当然やる気満々だった人たちからは活発な質問が出て、休憩時間にも事務局の帆足さんをつかまえて議論していた。帆足さんからは、「届け出も審査するためではなく、活動を制限する意図はない。自主活動を自由に始めてもらうことが目的」という言質を得たので、次にもう少し具体的な届出方法などを明らかになる6月まで待つことにした。

結局6月は説明会は行われず、7月28日になってようやく説明会が行われた。前回の質疑応答が反映された形になっているかというとそうはなっておらず、「自主活動を自由に始めてもらう」主旨は表には表れていないまま、事務的な進め方の説明に終始していた。自主的なWebの立ち上げ禁止など、むしろ後退しているように見える。

質問は主に新たに出席した人から出され、4月に出席していた人たちはむしろ諦めモードに入っているように思えた。質問の中で「Webの立ち上げ禁止とあるが研究成果を発表してはいけないということか」という質問があって、それに対しては「活動報告は公式ブログに書いてもらいたいということで研究成果を公表してはいけないという意味ではない」という答えが得られたのは収穫かと思う (ただし横浜トリエンナーレサポーターサイト のFAQ では、個人の感想をブログやSNSにあげることしか許していないように見える)。

さてこれの枠組みに対しては、サポーターの姿勢としては2つの方向性があるように思う。一つはあきらめる、見捨てる、東京オリンピックや横浜トリエンナーレ以外のサポーター活動にシフトする。もう一つは、この枠組みの範囲で/逆手にとって改善を目指す。

私は後者の立場でチャレンジしようと思います。諦めるのはチャレンジしてダメだったらでも遅くないし、チャレンジしたものが横浜トリエンナーレで認定されなくても、自分の活動として残るような形で提案する。

以下の2つの届け出を出しました。

1. サポーター互助会

各サポーターイニシアティブ、各個人のサポーター活動において生じる疑問/課題を、お互い知識/知恵/技術/経験を持ち寄って解決する場を作る。通常はオンラインで活動する。
・活動相互支援: 誰かが援助を求めた場合、何らかの力になれる人が自主的に相談に乗り、解決を目指す。
・マッチング: 「イラストが描ける人いませんか」など、技術を求めている人と提供できる人のマッチングを行う。仲人役を設けるのではなく、各自が自分が提供できる技術を互助会内に公開し、公開情報から求めている人を探す形をとる。
・この指とまれ: 新しいサポーターイニシアティブを立ち上げる際に、同士を募る。同じ目的や似た内容のイニシアティブがある場合、協業したり、合併して、活動の強化を目指す。
・情報交換: 「ヨコトリ2020出展アーティストのAさんの個展がBギャラリーで行われている」、「著作権に関する解説記事がありました」など、サポーター活動に役に立つかもしれない情報を交換する。

2. アーティスト勉強会

ヨコトリ2020アーティスト、出展作品の内容、それに対する評論などを調べ、リンク情報を整理し、ガイドの情報源として提供するとともに、公開する。
・調べる内容
 アーティスト本人のサイト、所属するギャラリーのサイトへのリンク
 Wikipediaへのリンク: 略歴など
 最近の展覧会情報、出展作品の情報へのリンク
 インタビュー記事などアーティストをとりあげた記事へのリンク
 評論へのリンク
・公開先 (*はオプショナル)
 サポーターブログ: 下記活動の更新情報を掲載する
 Webサイト: アーティスト別ページに加え、アーティスト索引、サイト内検索をもたせる
 ヨコトリガイドロボット*: お客様からのアーティスト情報の質問に答える音声対話ロボットを会場内に設置する
 ヨコトリ検定ロボット*: 上記ロボットを用いて、ヨコトリに関する音声対話クイズを出し、お客様に楽しんでもらう

自前のWebサイトなど、チャレンジングな内容も含ませていて、この対応で7月の説明会の質疑応答の本意が分かるはず。

9月7日土曜日に届出を出したところ、9月12日木曜日受け取った旨の連絡があり、事務局で確認中、問い合わせがあるとのことでした。9月13日にまた連絡が来て、次週になるとのことです。ただ動いていないのか、逆にしっかり審査しているのか ...