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2009/11/11

皇室の名宝展 [11月12日は入館無料]

こんばんは。

10月25日は、東京国立博物館で行われている特別展「皇室の名宝−日本美の華」へ行って来ました。



11月3日までの第1期と、11月12日から29日までの第2期に分かれていて第1期は江戸時代から明治時代までの絵画と工芸品が中心、第2期の方はそれよりそれより古いもの。絵画的には新しい方が好みなので、第1期に行くことにしたのです。

2期に分けても、出展数がとにかく多い。対決展とはまた別の意味でおなかいっぱいです。人も多く疲れました。

特に若冲の作品がセットで出されていて、展示室全体が若冲で埋め尽くされていました。セットと言うのは、もともと相国寺というお寺に若冲が寄進した「動植綵絵」全30幅 (→ Wikipedia)。これと旭日鳳凰図の計31作品です。「動植綵絵」はおなじみのモチーフである鶏もふくめ、様々な動植物、魚介類や昆虫などが、鶏と同様の精密さで描かれたものです。魚介類などは全てが観察で描かれてはいないと思われ、むしろユーモラスな描き方がなされていました。

ほかの日に行った人も言っていたけど、客層は中高年が多かったですね。おばさんの二人連れが、「わたし若冲結構みているけど今日のは見たことないのが多かった、オウムとか」って言ってました。いやみんな初めての出品だと思うぞ。

若冲のことしか書いていませんが、他にも素晴らしい作品が多くありました。
「皇室の名宝—日本美の華」 展示品リスト

図録は買って来なかったので作品名は分らなくなっているのですが、「七宝月夜深林図額」かな、水墨画と思っていたのが七宝焼というのがあって驚きました。

川島織物の巨大タピストリー「春郊鷹狩・秋庭観楓図壁掛」も驚きました。その説明に「断機の戒め」というのがあって、途中で止めて間をおいて再開して完成させたなんて書いてあったのですが、なんで途中で止めちゃったのか、日本語の説明はよく意味が分かりませんでした。英語の方はまだ文章的にはましだったのですが、それでも分りませんでした。

あとで調べたら、こういう話でした。→ 繊維ニュース Web編集局:「断機の戒め〜妥協許さぬモノ作り〜」

調べた中に「母断機の教え」というのがあったのですが、正反対の方向で面白い。

ところで、第2期の初日12日は、天皇陛下御即位20年を記念して入館無料ということです (最初のリンク先にあります)。ますます込みそう。

一方、東京都も対抗して (?)、さまざまな施設を無料開放するとのことです。→ 天皇陛下御在位二十年記念事業の実施について