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2012/02/18

石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行

行って来ました。

石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行 府中市美術館



石子順三は評論家です。評論家の視点で展覧会が構成されるのは珍しいとのことで、私の記憶にはありません。

展覧会は三部構成になっています。展覧会のサブタイトルにあるように、美術、マンガ、キッチュです。

美術評論家の時代は、虚と実を評論の視点におき、芸術が現実の生活と乖離していくことに疑問をもち、それを気づかせるものをとりあげています。特に、企画に関わった「トリックス・アンド・ヴィジョン展」(1968年)に多くが割かれていました。全然関係ないですが朝の番組でトリックアートが取り上げられていて、似た作品もあったのでグッドタイミング。

個人的には横尾忠則が自らをスターのように作品に取り上げているのが面白かった。

マンガの時代は、正直言ってあまり興味が持てませんでした。収集したマンガ単行本が十数冊あるので時間のある人は見て行くと良いと思います。

ここのコーナーの目玉は、つげ義春の「ねじ式」の全原画。私は「ねじ式」は文庫版だけど持っているので真面目には見なかったのですが、ちょっと見たかぎりではほとんど覚えてないことに気がつきました。

このコーナーで興味をひいたのは林静一の自主制作アニメ2作品。

最後はキッチュのコーナー。ここだけ写真撮影可だったので撮って来ました。

キッチュコーナー展示

世界堂の広告があることは知っていたのですが、行ってみたら「モナリザグッズコレクション」のひとつとして展示されていました。モナリザがなぜよくモチーフに使われるのか、その興味から集められた作品だそうです。


また、ここには食品サンプルが出展されてて、一般のアート作品と同様に説明にミクストメディアと書かれていました。普通なら「油彩、カンバス」とか「シルクスクリーン」とか書かれる場所ね。「ミクストメディア」というのはそういうジャンルに入らない、という意味以外ないな。

2月26日までです。

2009/12/01

これでいいのだ!

こんばんは。おでかけですか? いやもう夜だから ...

もうだいぶ前のになるのだけど、THE BIG ISSUE 10/1号に手塚るみ子と赤塚りえ子の対談が載っている。同時期に生きた二人の異なったタイプの漫画家の、同じ世代の娘二人。なかなか面白かったですね。
赤塚「でも、やっぱり父が描いた漫画が一番好きだったよね?」
手塚「いや、ファンではなかったと思う(笑)。... やっぱり10代の頃は少女漫画の作家さんがすごく好きだった」

とか、そんな会話も面白い。手塚るみ子は、「少女漫画家のサインをもらって来て」と父手塚治虫によく頼んでいたらしい。

でもやはり同じ感覚が共有されているのが発見されると面白いかな。
手塚治虫の言葉「親や先生にまっすぐ生きなさいと言われ、自分がそうしたいのか分らないまま突き進んで、結局思った方向に到達できなかった時、今まで何をしてきたんだと自分を見失う。そして親や学校や社会のせいにする。真っすぐに進めなくていいから自分で納得できるゴールに着ければそれが一番」

赤塚不二夫の言葉 (酔っぱらっている時)「最後につじつまがあってりゃ、何やってもいいんだよ!」

今の時代ではなかなか得られない精神の自由さだよね。

最後に対談はこう結ばれている。
手塚るみ子:自由って「自らを由 (よし) とする」と書く。自分が納得できた時に初めて、いろんな意味から開放され、自由が得られる。

赤塚えり子:野次馬やって、自分で納得して、最後に「これでいいのだ!」になればいい。

今「就活」という言葉を聞くと、今の若い人達が可哀想になってくる。我々の時代にも「リクルートスーツ」という言葉くらいはあったけどね。その「就活」も、自分を見つめ直し鍛え直す良い機会ととらえる前向きに捉える若い人達。その健気さに対して、この二人の大漫画家の言葉を贈りたくなる。しかし、そう思う自分も彼等にとっては傍観者にしか過ぎない。彼等も自分の人生を必死に生きている。

いただいたトラックバック

Tracked from 流れゆくままに at 2009-12-02 22:45
タイトル : 「ジンクス男の恐怖」なのだ
これでいいのだ!とyoshihiroueda さんがおっしゃってるので、思い出しました。 こどもの頃、天才バカボンの読者でした。単行本あつめてました。赤塚不二夫氏の、ナンセンスギャグ、実験的作品には、正直、ついていけてなかった部分もあるのですが、今になってわかる作品もあります。 作品タイトル「ジンクス男の恐怖」は、しっかり記憶に残ってます。この作品に出てくるのある男は、朝起きると、「朝日新聞、毎日新聞、、、、」と、毎朝、七つの新聞を破くのです。そして、朝食は生卵。かならず、毎朝おなじ行動を......more

2005/05/10

スラムダンク〜あれから10日後

... って番組がこのあとフジテレビであるらしい。スラムダンク自体は読んだことないけど評判がいいので見てみるか (録画して)。

あ、こんばんは。竹熊健太郎です (ウソ)。

番組の案内によると
必見!!!あのッ!!!幻のイベント……「スラムダンク〜あれから10日後」。
その制作にあたる井上雄彦を完全密着!!!
ファンならずとも待望の独占ドキュメンタリー!!
... 全文引用になってしまいました... これじゃ知っている人しか分かんないって。
もしかしたら以前読んだSIGHT「究極のマンガ200冊!」に載っていたこれかも。
南信長「...去年『スラムダンク』が1億冊突破したときには個人で全国紙6紙に全部違うパターンで全面広告を出して、それに対してすごい反響があったからイベントをやりましょうって、三浦半島の廃校の高校の黒板にチョークでその後の『スラムダンク』を描いたりとかね。」
枡野浩一「それはアートの見せ方としても、チャーミングな感じですよね」
南「すごいですよ。しかも黒板にチョークで描いてある訳だから、ちょっとこすったりしたら消えるし、落書きとかもされかねないんだけど、いっさい絵の前に柵とかは作らなくて、三日間の展示が終わったあとにひとつの落書きも消されたのもなくて、それを見て自分で拍手したっていう......。カッコよすぎですよね(笑)」
これ読んだ時にすごく魅力的に思いました。マンガもここまで敬意を示される文化になったんだという感慨。

きっとこれだな。録画に失敗しないようにしよう。

トラックバック先:
サンドマンがやってきた(ksandmanさん): 永遠のスラムダンク
-- 新聞の全面広告のことが書かれています。

追記:
SWITCHに特集があったので思わず買ってしまいました。

2005/03/16

歴史の証言者 (マンガ編)

こんばんは。呉智英です (ウソ)。

一つ前の記事を書くために、以前 SIGHT 22号のことを書いた記事を読み直してみた。リンクはまだ生きてるかなと思ってたどってみたら、最新号に更新されているではないか! しかも音楽雑誌のくせにマンガ特集!

SIGHT 23号
永久保存版 読むならこれだ!
究極のマンガ特集
年代別ベスト 1960〜2005


早速買ってきた。

10年単位で区切って、その時代のMUST-READマンガについて、対談形式で語っていくもの。1960年代だけちゃんと読んでほかはまだパラパラめくっただけなんですが、1960年代マンガを語る二人のオヤジ夏目房之介 (1950年生まれ) と渋谷陽一 (1951年生まれ) の意気軒昂なこと!
夏目「60年代に日本のマンガは大転換するんですね。その現場をほんとの意味でリアルタイムで見たのが我々ですね」
渋谷「ざまあみろって感じですよね(笑)」

渋谷「で、60年代を総括しますと」
夏目「言っちゃ悪いけどね、あんなにおもしろい時代はない」
渋谷「そうだそうだ!」
「言っちゃ悪いけど」って、ちっとも悪いと思ってないし。

おまえら、ただその時代に生きただけだろ、と言いたい一方で、ちょっとうやましいぞと思う。ここにでてくるのは、スポーツ、音楽と同様に「歴史の証言者」という観点。それが世代の連帯感を作っているのだと思う。

一方70年代以降はまだぱらぱらと見た段階なのだが、それほどのパワーを感じない。それはもしかしたらオヤジの毒気に当てられているだけかもしれない (私もオヤジといっていい年代ではあるのですが)。もう少しじっくり読むと、静かな情熱が感じらるのかもしれない。

ということで、またこのシリーズで書くかも。では。

コメント
Commented by cosicosi3 at 2005-03-16 10:39 x
渋谷陽一さんって音楽評論する人ですよね。
あの語り口が好きです。
それにしても、雑誌の右下「U2が落とした爆弾」が非常に気になります。
アイリッシュバンドのU2?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-16 21:39 x
★cosicosi3さん、そうなんです。SIGHTは音楽雑誌ROCKIN' ONの別冊で、渋谷陽一はROCKIN' ONを創刊した社長、今はSIGHTの編集長です。SIGHTは政治(主に平和)も扱うし、純粋な音楽雑誌と言うよりサブカルチャー雑誌ですね。という訳で、U2はそう、音楽と政治に接点があるあのU2です。