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2016/11/12

チームラボ新作@禅展

「チームラボの新作発表会がある」と聞いて、11月8日に国立東京博物館・平成館で行われた「チームラボ新作発表@禅展・夜間特別内覧」に行ってきました。

inoko-m 猪子寿之氏と「円相 無限相」

国立東京博物館・平成館で行われている特別展「禅―心をかたちに―」が後期日程に入るにあたって、11月下旬にシンガポールで公開予定の新作「円相 無限相」が先行展示されます。今回の内覧会では、その発表としてチームラボ代表猪子寿之氏のスピーチがありました。

この「円相 無限相」は、禅の書でよく取り上げられるテーマ「円相」をモチーフにしたもので、円や無限大が永遠に書かれ続けていきます。これはビデオをループしてる訳ではなく、コンピューターによって毎回異なった円や無限大が生成されます。書の世界に実際には紙に書かず空中に書く動作を行う「空書」という概念があるそうですが、それをイメージしているようです。

もちろん内覧会はこの作品のお披露目だけでなく、禅展全体のプロモーションが目的です。今回は国内の禅宗のお寺の名品を一堂に集めたということで、50年に一度しかできないであろう規模だそうです。所蔵作品や文化財などを提供したお寺のお坊さんも挨拶されていましたが、すみません、お名前を記録していませんでした。

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記念撮影

後期展示は、チームラボ作品以外にもセールスポイントがあります。

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慧可断臂図 (雪舟)

一つは雪舟と白隠の「慧可断臂図」(えかだんびず) が揃うこと。「慧可断臂図」とは、禅展の「見どころ」から引用すると、
「慧可断臂図」は、禅画ではよく取り上げられる画題の一つで、初祖達磨(だるま)に慧可(えか)が入門を請うために自らの左腕を切り落として覚悟の意を示す場面が描かれる。
達磨さんも止めろよ、と思う。「手も足も出ませんでした」ってやかましいわ。

雪舟の「慧可断臂図」(右: 写真は特別の許可を得て撮影しています) が腕を切り落とした後の慧可を描いているのに対して、白隠は腕を切り落とす直前の姿を描いています (すみません写真は撮り忘れたので、「見どころ」から見てください)。

なお、白隠の「慧可断臂図」は、大分県臼杵市の臨済宗妙心寺派の見星寺で新たに発見されたものだそうです。

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若冲作品を鑑賞する人々

もう一つのセールスポイントは伊藤若冲の作品2点「旭日雄鶏図」と「鷲図」が特別出品されることです。今年は若冲生誕300年ということで大規模な展覧会が開かれましたね。待ち時間4時間に恐れをなしていきませんでしたが、ここで見ることができました。やはりここだけ人だかりができていました 。

若冲の作品というと禅画とは対照的な位置にあると思いますが、若冲自体は禅宗とは深い関係にあるそうです。禅展の 最新情報 から引用します。
大典和尚(梅荘顕常 相国寺第百十三世)と深交を結び、30代半ばから若冲居士と称して禅に帰依し、剃髪して肉食妻帯を避けました。相国寺には代表作の「動植綵絵」を「釈迦三尊像」とともに寄進し、鹿苑寺(通称は金閣寺)には障壁画を描き、父母と自身の墓は相国寺内に建てました。このように若冲は臨済宗の禅と深い関係にありました。
また58歳のとき伯珣照浩(萬福寺第二十世)に参禅して「革叟」という道号を授かり、晩年には海宝寺に障壁画を描き、五百羅漢の石像を奉納した石峰寺に遺骸が埋葬されるなど、若冲は黄檗宗の禅とも強く結ばれていました。
今相国寺で、伊藤若冲展 が行われていますね。「動植綵絵30幅を一堂に展示」というキャッチに惹かれますが、「(コロタイプ印刷による複製品)」という但し書きが書いてありました。11月末に京都に行くので行こうかなと一瞬思いましたが、ちょっと微妙な気分です。

展示会場内には座禅体験コーナーもあります。この日はお坊さんが一緒に座禅をしてくれていましたが、いつもお坊さんがいらっしゃるわけではないと思います。

最後に展覧会情報をあげておきます。

特別展「禅―心をかたちに―」http://zen.exhn.jp/
会期: 2016年10月18日(火)– 11月27日(日)
休館日: 月曜日
開館時間: 午前9時30分〜午後5時
金曜日と10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京国立博物館 平成館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
http://www.tnm.jp/

2016/07/15

チームラボ新作内覧会 2016/07/14

チームラボの新作を含む「DMM.プラネッツ Art by teamLab」は、フジテレビの「お台場みんなの夢大陸2016」の出し物の一つとして、7月16日土曜日から公開されます。それに先立ち、プレス内覧会/ブロガー内覧会が7月14日に行われました。

私は20:30の回だったのですが、当日18:00過ぎから降り出した雨が激しく、フジテレビ方向から来たのですが雨を避けるところが途中になく、時間前に入れてもらいました。すでに時間前に来た人は中に入って鑑賞を始めていました。本来はチームラボの猪子さんのトークなどが予定されていたのですが、どういうスケジュールになったのかわからず、聞けなかったのが残念です。また、軽食と飲み物を用意しているという話でしたが、これも早く帰ったため、帰る途中にケータリングの袋を持って会場に向かうスタッフの皆さんとすれ違いました。

雨で来る人も少なかったとは思いますが、早く入れてもらったため、観客が少ない中で鑑賞できたのはアリがたかったと思います。

今回、4つの作品が出ています。
  • やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である
  • Wander through the Crystal Universe
  • 人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity
  • Floating in the Falling Universe of Flowers

"Wander through the Crystal Universe" はポーラ ミュージアム アネックスで昨年行われた "Walk Through the Crystal Universe"の規模を大きくしたものということ以外は予備知識なく行きました。

浅いプールの中を歩いていく作品があるということで、最初に靴と靴下を脱いで預けて、ズボンを捲し上げて行きます。最初に入ったブースが細長い通路に水が張ってあります。そこを通るとタオルを渡され足を拭くように言われます。「これはなんだったんですか」と聞いたら、「足を洗ってもらうため」だそうです。

以下、体験した順に紹介と感想。

▪︎ やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である

もこもこの空間。足をとられて、なかなか先に進めません。転がって進んでいる人もいたので真似してみようと思いましたがうまくいきません。出口に待機している係の人が「大股で踏みしめるようにして進んでください」というアドバイスでやっと出口にたどり着きました。

balckhole-DSC_0086

なにこのおじさんトラップと思ったのですが、今日上記の 作品説明を読むと、
人々が作品空間に入ると、空間自体が、人々の身体の重さに影響を受け変化する。そして、人々の身体は、変化する空間に影響を受ける。人々は、互いに作品空間を通して、それぞれの影響を受け合う。
あなたの身体は空間を変化させ、そして、その空間は他者の身体を変化させる。

と書いてあります。フィールドアスレチックのような姿勢で望むのではなく、体を預けゆったりすることが必要だったんですね。

▪︎ Wander through the Crystal Universe

元となったポーラ ミュージアム アネックスの "Walk Through the Crystal Universe" にも行ったのですが、大きくなって迫力が違います。ポーラ ミュージアム アネックスの時は入り口があって出口があるだけだったのですが、様々な分岐がある迷路みたいになっています  (行き止まりはありませんが)。



これも作品説明を読んで初めてわかったのですが、
鑑賞者は自身のスマートフォンを通じて、クリスタルユニバースを構成するエレメントを選び、出現させ、クリスタルユニバースを創っていく。そして、鑑賞者は、作品空間に入り歩きまわることができる。

あらかじめ知っていれば試してみたのですが、その場にも説明がなく (あっても気づかなかった)、体験し損ねたのは残念です。

▪︎ 人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity

これは2014年-2015年に行われた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」で出ていた “花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo” (リンク) と同様のインタラクティブ作品で、人の動きに反応してプロジェクションされる映像が変わります。今回は30cmくらいのプールになっており、鯉と花が投影されます。

R. Yoshihiro Uedaさん(@ryokan)が投稿した動画 -


▪︎ Floating in the Falling Universe of Flowers

天井と壁全体に投影される花の映像。床に座ったりビーンバッグの上に寝転がって鑑賞します。

R. Yoshihiro Uedaさん(@ryokan)が投稿した動画 -

もうちょっと明るい場面を撮っておけばよかったですね。

今回内覧会で見ることができたのでゆったり見ることができましたが、「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」の時と同様にだんだん人気が出てきて混雑するようになると思います。早めに行かれた方が良いと思います。

最後にイベントの情報をサイトから引用しておきます。

DMM.プラネッツ Art by teamLab

会期2016年7月16日(土)~8月31日(水)
会場お台場・青海周辺エリア(「お台場みんなの夢大陸2016」会場内)
お台場みんなの夢大陸オフィシャルサイト
http://www.odaiba.com
時間10:00〜18:00
※開催時間は変更になる場合があります
料金1DAYパスポート 一般2,000円/小中学生1,300円

なお、チームラボは、7月30日から森美術館で開催される「宇宙と芸術展」で、《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space》を出展します。「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」の時は、“追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 ‒ Light in Dark” でしたので、少し内容は異なるものと思われます。チームラボの中でこれが一番好きな作品です。

2015/07/20

夜の水族館

チームラボの作品は昨年から今年にかけて行われた「踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」でたっぷり見て、触ってきたのですが  (第1期第2期)、今度は水族館での展示です。

えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015
http://www.enosui-wonderaquarium2015.com/

7月15日に、プレスやブロガー向けの内覧会があったので、申し込んで行ってきました。

最初に出てきたのが「呼応する球体と夜の魚たち」。「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」の「光のボールでオーケストラ」でも出ていた、叩くと色を変えるソフトな球体です。ただこれは「夜の魚たち」はあまり関係がありません。



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今回のメインはやはり「花と魚 - 相模湾大水槽」でしょう。大水槽に外から花模様を投影します。エイのように大きくて腹が白い魚がいちばん映えますね。



気づきにくいですが、個々の小さな水槽にも、近づくと照明の色が変わるという仕掛けがなされていました。「呼応する小さな海」という作品です。

ちょっと離れたところに「お絵かき水族館」があります。これは基本的に「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」のときの展示と同じです。もしかしたらえのすいオリジナルのキャラがいたかもしれません。

また、チームラボカメラのPhoto Boothがあり、撮った合成写真をFacebookにあげることができます。

表情が間抜けだったので再度挑戦したのですが、やっぱりだめでした。

水族館の普通の展示も楽しめました。えのすいというとクラゲが有名なようですが、クラゲ水槽にプロジェクションマッピングをしながら、各水槽のクラゲとえのすいのクラゲの飼育の歴史をする「海月の (そら)」というアトラクションが良かったです。

深海探索の部屋にはしんかい2000の展示がありました。映画「日本沈没」で草なぎ君がこれに乗って自分が犠牲になることで日本を救ったんですよね。

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展示概要
えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015
http://www.enosui-wonderaquarium2015.com/

開場新江ノ島水族館
所在地神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
会期2015年7月18日(土)~12月25日(金)
開催時間17:00~20:00
水族館自体の営業は9:00から
休館日期間中休催日あり
料金大人:2,100円 / 高校生:1,500円 / 小・中学生:1,000円 / 幼児(3歳以上):600円

※水族館の入場料金のみ
主催新江ノ島水族館 チームラボ 日本テレビ放送網

追加情報:

FASHION PRESS (2015-07-13) チームラボの個展が銀座で - 新作「クリスタルユニバース」は“宇宙の中を歩く”インタラクティブな作品

ポーラ ミュージアム アネックスのサイトにはまだあまり詳しい情報は載っていません。

teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe
会期:2015年8月21日(金)~2015年9月27日(日)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区 銀座1丁目7−7
開館時間:11:00〜20:00(入場は19:30まで)
休館日:会期中無休
料金:無料

2015/03/08

チームラボ展が会期延長!新作展示!

昨年「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」内覧会に参加し、報告を記事にしました (「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」)。

この展覧会は非常に評判がよいとのことで、当初2015年3月1日(日)までの予定でしたが、会期を延長することになったそうです。さらに展示作品を増やすので、その準備のために一旦お休みし、3月7日から後期日程として5月10日まで行われることになりました。

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
http://odoru.team-lab.net/
会期:2014年11月29日(土)~ 2015年3月1日(日)
※3月2日(月)~3月6日(金)の期間、本企画展の開催はありません。
会場:日本科学未来館 〒135-0064 東京都江東区青海2−3−6
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週火曜休館。但し、3月31日、4月28日、5月5日は開館 (後期のみ記載)
主催: 日本科学未来館/チームラボ/日本テレビ放送網/BS日テレ

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後期開幕の前日3月6日にプレス発表会&特別内覧会があったのですが、ブロガー招待枠があったので今回も申し込んで参加してきました。

前回のブロガー内覧会ではチームラボ代表の猪子寿之さんは来られなかったのですが、今回はプレス発表ということで登壇され、対談形式で今回の展示を語ります。猪子さんは写真で見るとかっこいいのですが、トークは結構グダグダなんですね。しかし憎めない人と感じました。

今回の新作の一つが、スクリーンに投影されている「Floating Flower Garden - 花と我と同根、庭と我と一体と」です。天井から空中に吊るされた花は、人が近づくとゆっくり上に上がり、人の通る道を作ります。このため花に囲まれた中に自分が漂う感覚になります。花に重量がなく重力が働いてないような浮遊感を出したかったとのこと。花を引き上げるモーターは性能が良く、人間が早く近づいても避けられるような速さで引き上げることはできるのですが、それだと機械的に見えるので、わざと速さは抑えている。通常、庭園を散策するときはゆっくり巡っていくので、ここでもゆっくりと鑑賞してもらいたいということでした。



以前“Nirvana”と呼ばれていた作品(前回記事) は、インタラクティブ性を加え、「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」 (リンク) という作品にリニューアルされました。インタラクティブといっても象を動かしたりできるという意味ではなく、人が手をかざしたところに霞が立つようなものでした。ただ、私が気がついたのがこれだけで、他に仕掛けがあったのかもしれません。

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「学ぶ!未来の遊園地」のパートの新作は、「お絵かきふなっしー」(リンク) です。参加者が描いた絵 (塗り絵) が3D化され (裏側も自動的に補完されます)、画面の中で動きます。さまざまなふなっしーと言えないようなキャラクターが動き回っていました。

塗り絵はふなっしー、男の子、女の子の3種類が用意されていますが、私が行った時にはふなっしーしか画面にいなかったので、女の子を追加してきました。話題の青と黒のドレスにしてみました。動きがダイナミックなのでピンボケしちゃったのが残念。

「3Dお絵描きタウン」にはヘリコプターからのビューが別画面で加わりました。



展覧会の人気が続いているようですので、これから行かれる方はできれば休日を避けたほうがよいと思います。特にフラワーガーデンは3名ずつしか入れないので待ち時間が長くなりそう。列が先頭近くになると前の人の様子が外から見えるようになっています。

2014/12/07

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地

ご無沙汰しておりました。

ヨコハマトリエンナーレ2014の期間前から、サポーター活動が活発化して、フリーペーパー向けには文章も書いていたのですが、こちらには時間を回せていませんでした。その間、ヨコトリ2014関係のトークを聞いたり、別の展覧会に行ったりしていたので、少しずつ書いていきたいと思います。

11月29日、日本科学未来館でこの日から始まる「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」のブロガー向け内覧会がありましたので行ってきました。

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
http://odoru.team-lab.net/
会期:2014年11月29日(土)~2015年3月1日(日)
会場:日本科学未来館 〒135-0064 東京都江東区青海2−3−6
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週火曜休館。但し、2014年12月23日(火・祝)2015年1月6日(火)は開館。
年末年始休館:2014年12月28日(日)~2015年1月1日(木)
主催: 日本科学未来館/チームラボ/日本テレビ放送網/BS日テレ

最初は気づかなかったのですが、タイトルにあるように、「踊る!アート展」と「学ぶ!未来の遊園地」の二つが合体したものです。

チームラボは、ITエンジニア、メディアアーティスト、デザイナーなど構成された「チーム」です。一人の才能ではなく、「チーム」でものを作り出すことをポリシーにしているようです。チームでのディスカッションを通して作品を作り上げていきます。

チームラボが世に出す作品は、デジタル技術とアートを組み合わせたもの。今回これまでの作品を一堂に集め、さらに新作を加えました。アート作品という指向が強いものが「踊る!アート展」、遊びを通じて学ぶ場を提供するものが「学ぶ!未来の遊園地」という位置付けです。

「踊る!アート展」は大迫力のものばかり。写真も撮ってきましたが、サイトの写真、動画を見てもらったほうが良いと思いますので、リンクをつけます。

"花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo" (リンク) 床の花は人が通ると咲きます。また、足でけちらすことができます。咲く花は時間によって変わります。季節を圧縮した感じ。

"花と屍 剝落 十二幅対" (リンク) 横に12枚並んだアニメーション作品。剥落して裏にあったものが見えるようになります。

"Nirvana" (リンク) 若冲作品のアニメーション化。高さ約5m、幅約20mあります。

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"追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 ‒ Light in Dark" (リンク) 複数画面を前後方向にも並べたビデオ・インスタレーション。

R. Yoshihiro Uedaさん(@ryokan)が投稿した動画 -


「学ぶ!未来の遊園地」も楽しかったのですが、逆方向には行きにくいので、「踊る!アート展」をもっとじっくり見ればよかったと思いました。

2007/11/03

Tokyo Designer's Week 2007

おはようございます。山本寛斎です (ウソ、ってしかも今回はファッションデザインじゃないから)。

Tokyo Designer's Week 2007に行ってきました。一昨年行ってまた行きたいと思っていたのですが、昨年は行けなかったんですよね、元気がなくて。

今年もコンテナ展から見に行きました。空間をフルに使った展示が多くてそれが楽しいんですよね。だけど今年は数が少なかったな。サムスンと学生コラボも出ていなかったし。


上はそのうちのひとつで、多摩美と三洋電機のコラボ。この中を通り抜けるんですが、人が写っていないのでなんだか分らないですよね。 多摩美環境デザイン学科のブログがあるようなので、そちらをご覧下さい (→ 「東京デザイナーズウィーク2007出展風景」)。

一昨年は学生の展示は見に行かなかったのですが、今年はコンテナ展のほぼ全体をカバーするステージを組んであってその上で行われていたので、そのままの流れで行ってきました。一昨年行かなかったのは実はどうせ学生の文化祭みたいなもんだろうと軽視していたというのも理由にあるんですが、すみません、私が間違っておりました。なかなか楽しかったです。単なるアイデアレベルだろうとも思っていたのですが、しっかり造ってあるものが多くありました。ベンチなど私が座っても安心なくらい。

一番良かったのは、みんな嬉しそうに説明してくれること。この点は文化祭みたいですけど。

学生展の全体のテーマが「環境」だったようで、環境との調和を目指した公園の施設やリサイクル回収箱などが多くありました。またコンテナ展も同様で、環境省チーム−6、ソトコト、三洋電機エネループとそれらと学生のコラボ展が大きな割合を占めていました。

コンテナ展のひとつに富士通 + GK TechのRe: Shadowgraph Projectがありました。最初行った時は休憩直前で入れず、休憩時間が終わる頃に行ったら調整中でなかなか入れませんでした。ちょこちょこ調整が終るのを伺って、やっと入ることができました。

これはプロジェクタから映し出された映像を影で遮ることでインタラクションする新しいインターフェースの提案。

最初のステージでは、手の影を動かすとそこに文字が生まれる。
次のステージは、棒を動かすとその影から水滴 (の映像) が出てそれで花を育てる。
最後のステージでは、棒を振るとインクが画面に降り掛かる。

上記リンクで皆さんの作品を見ることができます。壁紙としてダウンロードできるって言ってたんですが、それはまだのようですね。

J-WAVEの特設カフェがあって公開放送をしていました。オープンカフェで音は周りに聞こえてくる。ライブも途中挟まれていて、聴いたことのある歌が流れ出したので行ってみたのですが、いっぱいで入れませんでした。遠くから顔は判別できなかったのですが、伊藤由奈。ちゃんと調べておけば始まる前から陣取っておけたのに、ちょっと残念でした。

下は入場パス (一般参加者用)。紙紐を渡され、自分で結んで首にかけるようになっています (笑)。

追記: 専門誌のレポート

PingMag 2007.11.09 ベスト・オブ・デザインウィーク2007:拡大版トップリスト!

ミナさんがコメントで書いてくれている日本館の和風アニメってこれかな?


Team Lab: Beautiful Japanese Animation II