ラベル ドイツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ドイツ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2006/06/21

歴史の証言者: ドイツ統一編

こんばんは。ミュンヒハウゼン男爵です (ホラ)。

今なぜかドイツが熱いですね!

そういえば、ドイツには以前行ったことがあるんでした。1990年10月3日。東西ドイツが再統一した日にTrier (トリーア) という街にいました。




その日は特別の休日になり、昼間は静かなものだったんですが、夜になると広場にみんな集まってきました。広場の周辺のオープンカフェでビールを飲んだり、歩き回ったり。花火もあがりました (しょぼいのしかなくて申し訳ありません)。熱気は夜遅くまで続きました。

写真は次の日。ドイツ再統一を伝える新聞です。

モーゼル川のそばを通る鉄道の中で撮ったんだった、たぶん。シュトゥットガルトに移動中。

今ドイツに応援に行っている人たちも、対ブラジル戦の勝利をしっかり目に焼き付けて、歴史の証言者になってもらいたいと思います。



追加トラックバック:

Rosslyn Papers (raphieさん) 歴史的瞬間を通り過ぎた「普通の」人たちを取り巻く空気
— 統一後のドイツ国民の「出身」の違いに関する感覚
ULTRAS CAFEにトラックバックしたので、Tシャツをいただく予定。


その他の写真です。

トリーアのポルタニグラという世界遺産 (当時はまだ「世界遺産」という言葉すら知らなかったのですが)。

シュトゥットガルトは、ポルシェとダイムラーの本拠地がある自動車の街。ワールドカップの会場も、ゴットリープ・ダイムラー・スタジアムという名前ですね。

この写真は、覚えていなかったんですが、宮殿広場 (Schlossplatz) というらしいです。

2005/05/10

ドイツも苦悩している

こんばんは。シューマッハです (ウソ)。

浮世風呂さんが、「日中関係を仏独となぞらえる誤謬」という記事を書かれています。

5月8日は第2次世界大戦でドイツが無条件降伏した日から60周年だそうで、5月8日の毎日新聞に4ページにわたって特集が組まれていました。

戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その1)
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その2) 「歴史」苦悩する日本
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その3) 「謝罪」背負うドイツ
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その4止)
ことば: ホロコースト

様々な側面から書かれていて、色々日本と違うことがわかり、結果として「ドイツを見習え」という主張がナイーブすぎることがわかる。特に、(その3)の外信部長・岸本卓也氏の記事で
ワイツゼッカー元大統領も回顧録で述べている。「過去と向き合うことは日本人にとって重大だが、そのための正しい道を見つけることは日本人自身の問題だ。(中略)どの民族も独自の状況に置かれ、他の民族と比較できない」
と書かれていること、独前首相補佐官、ホルスト・テルチク氏が
日本への助言は難しい。ただ我々の経験から、周辺国との和解を進めるためには、過ちを二度と繰り返さない姿勢を示し続けると同時に、「共に働く機会」を作るため対話を続けることが必要だと思う。
と語っていることが印象に残った。また(その2)では、京都大名誉教授(西欧近代史)・野田宣雄氏による「西独の“理想化”は疑問」という寄稿もある。

さて、ドイツのやりかたをそのまま踏襲するのは適切でないことは理解できた。それでもドイツに学ぶことは大いにあると思う。それは、「したたかさ」と「生き残りのための努力」だと考える。中国、南北朝鮮には筋の通らないことが多いのは確かだ。しかしそれでも今後日本が生きていくためには無視できない隣国である。直接の対話、説得で、どこに「理」があるかを理解してもらう努力、対立の中でも友好を保持するしたたかさが必要なのだと思う。

他の国々とも友好的な関係を保ち、国際社会全体の中で彼等の主張が浮いていることを際立たせることも必要だろう (しかし決して孤立させず手を差しのべることはする)。バンドン会議でアジア全体に対して発信したのはその意味で良かったと思う (あとの日中首脳会談は評価できないけど)。