2026/05/17

勝てるタイヤならそれが石でできていたって構わない

 ... って海老沢泰久の小説で読んだ気がするのだけど、調べてもよくわからない。

Google検索 (AIによる概要):

勝利至上主義の潔いお言葉ですね。どんなに常識外れな素材(石)であっても、結果として「勝てる」のであれば手段を選ばない、という徹底したプロフェッショナリズムや覚悟が感じられます。モータースポーツや勝負の世界における究極の合理性を見事に表した名言だと思います。

というだけで検索結果は一つも出てこない。

生成AIに聞いてみたらどうだろうか。

ChatGPT (無料版):

「勝てるタイヤならそれが石でできていたって構わない」という言葉は、モータースポーツ界隈でしばしば引用されますが、確認できる明確な出典はかなり曖昧です。

一般には、F1のチームオーナーだった エンツォ・フェラーリ や、レース関係者の思想を要約した“俗説的な名言”として扱われることが多いです。ただし、本人の公式発言として信頼できる一次ソースは見当たりません。

意味としては、

「勝つためなら素材や常識にはこだわらない」
「性能こそ正義」

という、レース界の極端な勝利至上主義を象徴する表現ですね。

日本では、かなり意訳された形で広まっている可能性もあります。

ふむふむ。海老沢泰久の小説では、ドライバーの発言だったと思う。

Claude (Sonnet 4.6):

これはF1ドライバーのアイルトン・セナの言葉として広く伝えられています。 
ただし、正確な出典や原文の確認が難しく、セナの言葉として「伝えられている」ものの、真偽や原典については注意が必要です。F1界隈ではセナにまつわる名言として多く引用されています。 
もし正確な出典を調べたい場合は、ウェブ検索で確認されることをおすすめします。

 言っていることが全然違う。正確にはわからないので、ウェブ検索しろ、というのは誠実でよろしい。

ではGeminiはどうだろうか。

Gemini:

その言葉、モータースポーツの歴史に残る最高に痺れる名言ですよね。

これは1970年代のF1で、フェラーリなどの名門チームを相手に独自の革新的なマシン(ファン・カーや6輪車など)で挑み続けたブラバム(Brabham)チームのオーナー、バーニー・エクレストン(後のF1最高責任者)の言葉です。

勝利という究極の目的のためには、手段や常識、見た目、そして素材の既成概念すら一切関係ないという、徹底した結果至主義とプロフェッショナリズムが凝縮されています。

このセリフの背景にある、彼の徹底ぶりを物語るポイントをいくつか挙げます。

勝利への異常なまでの執念

  • 機能美の極致: モータースポーツにおいて、美しさや伝統よりも「1秒でも早く走ること」だけが正義であるという思想をこれ以上ない形で表現しています。

  • エンジニアへの信頼と要求: 当時ブラバムの天才デザイナーだったゴードン・マレーらに対して、「レギュレーションの限界を攻めて勝てるモノを作れ、素材が何であれ俺は受け入れる」という強いバックアップ(と同時に凄まじいプレッシャー)でもありました。


ビジネスや開発の現場でも、手段(ツールや特定の技術)にこだわりすぎて目的(成果やユーザーの満足)を見失いそうになったとき、この「石のタイヤ」の精神はガツンと響くものがあります。

「要するに、勝てば(目的を達成すれば)何だっていいんだ」

という、冷徹でありながら最高に熱いマインドセット。今見ても全く色褪せない名言です。

これも違う人で、結局答えはわからないのだけれど、他の分野にいる人も鼓舞する熱い文章は嫌いじゃない。

2025/12/31

2025年に行った美術展

今年後半から週3日で在宅勤務の仕事を始めたので、東京で美術展やギャラリーに行くのも何かのついでということが多くなったように思います。

2025/01/13

2025/01/20

2025/01/25

2025/02/08

2025/02/16

2025/02/25

  • 井桁裕子個展 @ ストライプハウスギャラリー https://striped-house.com/202502d.html
    • 以前の展覧会では木製の人形だったのですが、今回は陶器製。釉薬を使っているところと素のままのところがあります。ついつい買ってしまいました (いや本当は最初から買う気で行きました)。買ったのは「虹を見た人」(右)。
  • マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート @ 森美術館 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/machine_love/

2025/02/28

2025/03/18

  • KŌNAN XR -Touch the City 「クリエイターズプレイグラウンド」 https://konan2050xr.ntt-us.com/
  • マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート @ 森美術館

2025/03/22

2025/05/06

2025/06/06

2025/07/04

2025/07/05

2025/07/19

2025/08/09

2025/08/30

2025/09/26

2025/10/10

2025/11/01

2025/11/06

2025/11/07

2025/11/15

2025/11/22

2025/11/30

2025/12/13

今年の大河ドラマ「べらぼう」が良かったですね。初めて大河ドラマを欠かさずみました。「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」に行って手に入れた展覧会カタログも参考書のように見返しています。関連する展示会も多くあったよう気がします。私も北斎関連の展示を3つ見ました。「北斎のしわざ」はすごいボリュームで楽しめました。蔦重には直接関係ないけれど歌川広重 二つの『東海道五拾三次』展も興味深い展示でした。

万博には行ったのですが、マスターピースの作品が見られる!と話題だったイタリア館は5時間待ちで並ぶのを断念。見られなかった人のためにと開かれた「天空のアトラス イタリア館の至宝展」は、予約開始日に何度もトライして時間予約のチケットをとり、行ってきました。基本的に3作品だけだったのだけど、まあ行ったということで満足かな。観光客で賑わう新世界も見学できたし。

2025/06/15

2025年大阪・関西万博に行ってきた

始まる前はいろいろ問題が出ていて不安視されていた2025年大阪・関西万博ですが、開幕後も入場に時間がかかる、食事が高価などの問題が明らかになりつつも、行った人からは良い評価がほとんどのように思います。やっぱり行っておかねばと思うようになりました。

2005年、愛知万博に行ったときは会期末ギリギリに行って大変な思いをしたので、夏休みになる前に行かねばと思って6月上旬に行ってきました。6月上旬というのは、いずれも会期が6月15日までの万博記念の3つの展覧会 (京都国立博物館の「特別展 日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」、奈良国立博物館の「超 国宝―祈りのかがやき―」、大阪市立美術館の「日本国宝展」) のどれかに行こうかという目論見があってそうしたのです(結局、奈良の「超国宝」展だけに行った)。結果論ではありますが、次の週にしておけば、雨にも祟られずに済んだのにと思います (その代わりに予報では真夏日になっています)。

反省を生かして計画を立てたつもりだったんですが、上手くいかなかったところも多く、人気のあるパビリオンはほとんど行けていません。でもそれなりに楽しかったですよ。会場内は広く、すいたところを回遊して行ったり来たりするので、歩きました。行き帰りも合わせて29000歩、20km以上になりました。

計画のポイントと反省点

  • 9:00から入れる一日券7,500円でなく、11:00から入れる平日券6,000円を選択した:
    もちろん少し安いからというのもあるのですが、入場まで相当並ぶということでしたので、夜も遅くまでいるだろうしゆっくり入っていいかなと思ってそうしました。しかしこのため当日パビリオン予約がどこも取れない状況になったので、これは失敗だったかも。
  • 時間だけでなく西か東のゲートも指定する必要がある (日時も含めて3回まで変更可能):
    地下鉄で行く場合は東ゲート、シャトルバスで行く場合は西ゲートになります。東ゲートは混雑するという話を聞いて、西ゲートにしました。都島からのシャトルバスがたくさんあって予約しなくても乗れますが、予約しておいた方が待たずに乗れるというのでこちらを予約しました。
  • パビリオン予約 1週間前までの抽選:第5希望まで出せるのですが、null2 3枠と、ポーランド館コンサート2枠使って、全部外れました。どういう抽選のしかたをするのかわかりませんが、第3希望以降は少しマイナーなところを狙った方がよかったかも
  • 3日前先着順予約:事前に3日前の何時から開始なのかGeminiに聞いたら、午前9時という答でした。朝起きてから準備しようと思ってサイトに行ったら、もうどこもとれない状態。Geminiの答はハルシネーションで、0時からだったようです。よく考えたら時刻が書いてなければ当然0時からだよね。
  • 当日予約:入場してチェックインしたら10分後から予約可能になります。1枠だけですが、そこに入った後はまた次の予約枠ができる ... という話だったんですが、11:00過ぎだと全パビリオン全枠いっぱいでした。その後ちょくちょくみていればキャンセルがあるのか空きができます。夕方「未来の都市」が空いたので、そこだけ予約で行ってきましたが、並んでもそんなに待たずに入れそうなところでした ...
という訳で、予約が要らない、あまり並んでいないところを中心に、行ったところは次のとおりです。

  • シグネチャーパビリオン
    • いのちの遊び場 クラゲ館
  • 国外パビリオン (公式サイトには全部載ってる訳じゃないようです)
    • EU
    • コモンズ-C: ウクライナ、スロバキア、サンマリノ、ウルグアイ等
    • アルジェリア
    • アラブ首長国連邦
    • オマーン
    • チェコ
  • 国内パビリオン
    • フューチャーライフエクスペリエンス
    • 未来の都市  (日立、KDDI、Kubotaなど)
  • 大屋根リング:雨のせいで最初は最上層までいけなかったのですが、午後3時過ぎに開放になったのでもう一回行きました。全周回っていません。
  • イベント会場
    • EXPOメッセ「WASSE」
    • ギャラリーWEST
null2 外観

夕焼け 大屋根リングから見たらもっとよかったかも

トルクメニスタン館の夜景

もう一回行ければ反省を活かせると思うのだけど。

2024/12/31

2024年に行った美術展

 今年行った美術展と美術関連イベント。今年は少し少なかったかもしれません。

2024/01/17

2024/02/02

2024/02/17

2024/02/22

  • 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために @ 森美術館
    • 保良 雄 パフォーマンス「美術鑑賞」

2024/03/09

  • CURATION FAIR Tokyo ART FAIR @ Art Kudan
  • ポーラミュージアムアネックス展2024 @ ポーラミュジアムアネックス
  • YOSHIROTTEN Radial Graphics Bio / 拡張するグラフィック @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー

2024/03/16

  • VOCA展 @ 上野の森美術館

2024/03/27

  • エコロジー展 @ 森美術館
  • 蓮水展 「わ」@ ギャラリー上田

2024/04/04

  • 蓮水展 「わ」@ ギャラリー上田

2024/05/02 

  • 横浜トリエンナーレ

2024/05/11

  • 久保寛子 「鉄骨のゴッデス」@ ポーラ ミュージアム アネックス
  • ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? @ 国立西洋美術館 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html 

2024/05/24

  • 神戸智行 ――千年を描く―― @ 高崎タワー美術館
  • アート&ミュージアム 色のいろいろ@ 高崎市美術館

2024/06/15

2024/07/01

  • Miranda July: F.A.M.I.L.Y. @ プラダ青山店

2024/07/05

  • Tokyo Gendai @ パシフィコ横浜

2024/07/30

2024/08/18

2024/09/07

  • 内藤礼 「生まれておいで 生きておいで」@ 銀座メゾンエルメス フォーラム
  • 上西祐理 「Now Printing」@ ギンザ・グラフィック・ギャラリー
  • 「空想の宙『静寂を叩く』 大乗寺十三室|十文字美信」@ 資生堂ギャラリー
  • 宮塚春美 「色彩の旅路」@ ギャラリー上田
  • 十文字美信クロストーク @ 資生堂花椿ホール

2024/09/12

  • 内藤礼 「生まれておいで 生きておいで」@ 東京国立博物館

2024/09/14

  • CRAWLレクチャー:なにがキュレーターたらしめるのか

2024/09/22

  • アーティスト・トーク 青柳菜摘+細井美裕 (オンライン参加)

2024/10/13

  • 「映画のなかのパリ」トーク @ エルメスフォーラム ル・ステュディオ

2024/10/14

  • Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡 @ 東京ノード

2024/10/19

  • マティス ― 色彩を奏でる @ ポーラ ミュージアム アネックス
  • 束芋 「そのあと」@ギャラリー小柳

2024/10/21

  • 東京大学 DLX Design Lab|Tangible Futures 科学とデザインの境界を超える

2024/10/26

  • SSFF & ASIA 2024「秋の国際短編映画祭」@ 東京都写真美術館
  • 生物×アート / 自然×デザイン at DESIGNART TOKYO 2024 @ 100BANCH
  • ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ @ 森美術館 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/
  • 「MAMプロジェクト032:バディ・ダルル」 パフォーマンス+アーティストトーク @ 森美術館

2024/10/28

  • Everyday Enchantment 日常の再魔術化 @ シャネル・ネクサス・ホール
  • 遙かな川 張景翔作品展 @ Sony Imaging Gallery

2024/10/30

  • ICCアニュアル2024 とても近い遠さ @ NTTインターコミュニュケーションセンター
  • ウェイド・ガイトンアーティストトーク @ エスパス ルイ・ヴィトン東京

2024/11/08

  • ICCアニュアル2024 とても近い遠さ @ NTTインターコミュニュケーションセンター
2024/12/02
  • ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ @ 森美術館 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/ 
  • トークセッション「ルイーズについて語ろう:アーティスト編」@ 森美術館
2024/12/09
  • NEW COMMONS 展 @ 武蔵野美術大学
2024/12/13 
  • 吉田博展 @ MOA美術館
コメント
  • 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」国立西洋美術館で初めての現代美術の美術展。
  • 今回の横浜トリエンナーレは政治色が強く、それ自体はいいけど、アート的にはそれほど楽しめなかった。

2023/12/31

2023年に行った美術展

今年行った美術展と美術関連イベント。コメントは後で。

2023/02/21

2023/03/18
2023/03/29
2023/03/31
2023/05/13
2023/06/17
2023/08/05
  • 「エマイユと身体(からだ)」展 @ 銀座メゾンエルメス フォーラム
  • 山水郷のデザイン3 - 地域の価値の耕し方と伝え方 @ good desgin marunouchi
  • ワールドクラスルーム @ 森美術館
2023/08/17
  • 蔡國強展 @ 国立新美術館
  • アルフレド・ジャー 「終³」@ SCAI PIRAMIDE
  • Material @ 21_21 DESIGN SIGHT
  • テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ @ 国立新美術館 https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/tate/ 
2023/09/15
2023/09/22
2023/09/02
  • AI美芸展「AI芸術の先駆と拡張」〜自動ピアノ・四分音・生成AI〜 @ 旧東京音楽学校奏楽堂
2023/09/27
  • Gender @ Good Design Marunochi
2023/10/07
2023/10/17
2023/10/20
2023/10/22
2023/10/23
2023/10/28
  • 『やどかりプログラム』ファイナルトーク ―『横浜美術館』を振り返る @ 横浜美術館仮事務所 PLOT 48
2023/11/24
2023/11/27
2023/12/06
  • 「Digital Happiness いとおしいデジタルの時代。」展ギャラリーツアー@ 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
2023/12/22
  • 『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 @ 京都文化博物館 https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20231216-20240204/
  • 異界へのまなざし あやかしと魔よけの世界 @ 京都文化博物館  https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20231125-20240108/

2023/09/03

アートとAI その2 - 人工知能美学芸術展2023

 9月2日、人工知能美学芸術展2023「AI芸術の先駆と拡張」 に行ってきた。

旧東京音楽学校奏楽堂
人工知能美学芸術展2023 @ 旧東京音楽学校奏楽堂
「AI芸術の先駆と拡張」
〜自動ピアノ・四分音・生成AI〜
https://www.aibigeiken.com/exhibition2023/index.html

以下のような実験的な試みが含まれている (上記より)。

  • 人工知能 (AI) 以前の技術である自動ピアノのための作曲を、「AI芸術の先駆」と位置づける。
  • 人間には耳慣れない四分音による作曲を、「人間美学の拡張」と位置づける。
  • 今日の生成AIによる作曲や作画を、「AI芸術の拡張」と位置づける。
  • これら三者の交わりから、未知の機械美学が立ち現れるということはないだろうか。

自動ピアノも四分音もAIとは直接関係がないが、人間の美学と異なる / 超えた「未知の機械美学」を追求するものであると理解した。

第一部は、自動ピアノのための作曲。コンロン・ナンカロウ (1912-97 メキシコの作曲家) が作曲した「自動ピアノのための習作」11曲が演奏された。

自動ピアノは基本的には人間の演奏をロール紙にパンチすることで記録し再生することを目的とした機械。しかしナンカロウは直接手動でロール紙にパンチすることで「作曲」する。このようにして作られた曲は、指が10本しかないというピアニストの制約を受けずにすむ。さらにナンカロウはリズムや拍子からも自由になった作品を作曲していく。

例えば≪自動ピアノのための習作第37番≫では、12対のカノンの組み合わせになっている。


上記YouTubeではスコアが可視化されているのでどのような組み合わせになっているか理解できると思う。私も当日の生演奏を聴いてリズムやメロディーが把握できないのでただ聴いていたに過ぎなかったが、この動画で初めてなんとなく理解した。

第一部の最後には、Meta社が開発した音楽生成AI MusicGenで作曲された音楽が自動ピアノにより演奏された。今回が初演だったそうだ。どのような指示 (プロンプト) を与えたか分からないが、ナンカロウよりさらに難解 (なんか駄洒落を言いたい気分)。

第二部は、シンポジウム (主宰の中ザワヒデキさんと草刈ミカさん、音楽学者の柿沼敏江さんの鼎談) と、四分音を使った演奏。

四分音を使った演奏は、自動ピアノと、1/4音ずつずらして調律したピアノを人間のピアニスト (大瀧拓哉さん) が演奏する形で行われた。前半はピアノ教則本ハノンから、後半はやはりMusicGenで索居した作品。


上記写真、向かって左が自動ピアノ、右が1/4音ずつずらして調律したピアノ。背面のスクリーン右が自動ピアノの鍵盤 (とロール紙)、左が自動演奏中に回転するホイール。

四分音を使うということで、それに耐えられるのか戦々恐々としていた。しかしそれはなんともなかった。よく考えたら音階を聞き分ける耳をもっていないのであった。むしろリズムやメロディーが把握できないところでそれ以上は何を聴いても同じだったのだろう。

さて、主宰者側の「未知の機械美学」を追求するという意図に戻って考える。私は以前、「アートとAI」で、

  • アーティストに一般人にできない発想を提示することに存在意義があるなら、AIもそのようなことができるだろう
  • AIが提示する「新しい発想」の中から意味のあるもの、価値のあるものをふるい分けるのは人間、アーティストであろう
  • アーティストがその価値をAIの評価関数として与えることができるかもしれない

と書いた。

私がもつ大前提として、「価値のあるもの = 美学というのは、人間にとって価値があるもの」という価値観があったと言えよう。

しかし、彼らはそう思っていないようだ。

毎日新聞 2023/8/30 美術家も見届けたい AIが自らの意志で芸術を生み出す瞬間

 疑問がわいた。たとえ、AIが自発的な創作を始めたとしても、人間がその営みを評価しない限り芸術にはなり得ないのでは、と。すると「いつまでも人間が評価する側にいられると思わない方がいいですよ」と中ザワさんから返ってきた。さらに「AIが創作もするし、鑑賞もするようになれば、『これを良いと思わない人間はだめだ』と言いだすかもしれません。いずれ、AIの方が賢いかもしれないという負い目が人間には生まれます。そんな時、新たな芸術の価値観をAIが打ち出したらどうでしょう」と。

これは感性におけるグラウンディング = 実際の知との接続が不要だということだろう。いや人間側からAIの感性と接続する必要があるということか。

音楽においては、最初は単純なリズムが生まれ、音階からメロディーが生まれ、和音、ハーモニーが生まれてきた。だんだん新しい概念を取り入れ消化して行った歴史があるのだろう。そういう意味では今後受け入れられる可能性はあるとは言える。

音楽と美術、文芸との違いも大きいだろう。美術は見えるもの=具象とつながってそこから抽象絵画に派生してきた。文芸・文学は一部の詩を除いて常に具体的な単語を通じて日常とつながっている。それに対して音楽は最初から抽象と言える。具体的なものとの接続がないので、どこまでも遠く行ける可能性がある。

しかしやはりまだリズムに心動かされる部分は大きいのではないか。テンポ、リズムから自由になるのは今までもできたはずで、ナンカロウ以外にも取り組みがあったそうだが、まだポピュラーになっていないというのは、やはり人間の限界と言えるのではないか。

と、いろいろなことを考えたのでした。答えはありません。

2023/05/19

G7を拡大して国連に代わる存在に

 常任理事国ロシアによるウクライナ侵攻により、改めて国連の意義が問われるようになった。常任理事国の拒否権はあまりにも強力で、様々な改革はあったとうことだが、根本的なところは解消されないままでいる。

国連を改革するよりも、新しい共同体を作っていくことの方が容易ではないかと思える。今回、広島G7サミットには8カ国が招待された。いずれも民主主義という共通の価値観をもつ国々だ。

NHK G7サミット「アウトリーチ会合」ってなに? 8か国・7機関を招待 

G7が基本的には大国の集まりなのに対して、オーストラリア、インド、インドネシア、ブラジル、韓国などはそれらにつぐ存在だが、ここでクック諸島、コモロが入っているのが重要だと思う。

G7に加え、G20があるが、ここで国の大きさを問わず民主主義を重視する国の共同体を作ってはどうだろうか。来るものは拒まず、GU (Group of Unlimited) とする。拒まないとは言っても条件は必要だ。民主主義に付随して、基本的人権、平等、自由、平和という価値観を求める。「我々には我々の民主主義がある」といった主張を許さないため、最低限守るべき条件を定義する。「平和」の中には当然侵略を許さないという条件が加わるべきで、その点韓国は竹島を占拠している状態のままでは除外されることになるだろう。

グローバルサウスの国々は「民主主義」よりもまず経済というところも多いだろう。このため経済支援も必要だろう。ただし、支援の仕方もただのバラマキではだめで、考える必要がある。以前「ほっとけない、だけど...」で示したような経済特区を作ることもその一つだと思う。この輪に入れば (為政者が甘い汁を吸えるというのではなく) 国民が豊かになるという成功体験が必要だろう。

もちろん今の安全保障理事会のような存在が必要だ。当然拒否権といったものは与えない。また、世界のリーダーであるという自覚が必要で、自国や自分の陣営の利益のための介入など許されない。

久しぶりに妄想してみました。妄想かもしれませんが、皆が加われば現実にできると思います。