2019/08/04

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展

三菱一号館美術館で行われている「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」のブロガー内覧会が7月31日に行われたので、参加してきました。お話はおなじみブログ「青い日記帳」のTak (たけ) さんと、担当学芸員の阿佐美淑子さん。高橋館長も最初にご挨拶があり、その後も時々お話に割り込んでいくというスタイルでした。

マリアノ・フォルチュニという人は知らなかったのですが、お話を聞いて、現代ファッション・デザインの始祖のような人だとわかりました。1900年代はじめ女性はコルセットで締め付けるスタイルが上流から中流まで広がっていた状況で、そのスタイルから解放した人の代表的な一人です。

フォルチュニの代表作が上写真左の方の黒いドレス「デルフォス」。19世紀末に発見された、紀元前5世紀の彫刻「デルフォイの御者」(右) にインスピレーションを受けデザインされたそうです。

数年後には、この上に羽織って外出することが普通になった (それまで女性が一人で外に出ることはなかった) ということです。その意味で新しい時代を作った人の一人といえるでしょう。そのあとシャネルなどが続くことになります。
デルフォスは、波型のプリーツが全体に入っています。すごく軽く、たたんで専用の箱にしまいます (左)。日本の絹が使われているそうです。

フォルチュニ自身が亡くなって作られなくなり、今では再現できないということです。特許は出ているのですが、それだけでは再現できないノウハウがあったのでしょう。洗濯もフォルチュニ社が行うようにしていて、そうしないとプリーツが消えてしまうということでした。

今回展示されているドレスは、ほとんどが日本にあるものを集めたものになっています。実はベネチアのフォルチュニ美術館には衣装はなく、むしろ日本に沢山残っているそうです。

ファッションデザインで著名なフォルチュニですが、実は画家、舞台美術設計者、染色家、写真家といったマルチな才能を発揮していて、この展覧会はそのマルチタレントにスポットをあてたものになっています。

最初は画家としてスタートしています。父も有名な画家で同名のマリアノ・フォルチュニ (「マリアノ・フォルチュニ・イ・マエサル」とクレジットされていました)。9歳の時の絵も展示されていますが、最初は下手だから入れないつもりだったのを、「9歳の時の作品」と聞いて入れることにしたそうです。

舞台装置設計では、外光と間接照明を用いたシステムで、時刻によって異なる外の光を遠隔操作で変えることができるようになっています。1900年に特許を取得し、ヨーロッパ各地で採用されたそうです。

住居の照明も手掛けていて、本当に精巧に作られているとのこと。今は制作されていないので、展示会では模造品を作って展示しているが、展示会後はベネチアのフォルチュニ美術館で展示される予定になっています。

写真家としても才能を発揮しますが、写真は外部に公開するために撮影していたものではなく、そのためあまり知られていません。しかし、様々な機材、技法を試し、また内容も芸術的な作品も多く、特によく撮影した雲の写真は芸術性が高いものになっています。

フォルチュニ社、特許という言葉が出ましたが、ビジネスマンとしてもあったということです。染織物は、1921設立の工場で同じ技術で現在も作られているそうです。

ファッションということで女性に向けた展覧会というイメージを与えますが、このようにマルチタレント、ビジネスマンという視点で見ると、男性も楽しめると思います。阿佐美氏は、「男性も楽しめるように舞台装置の設計図や模型もおいた。期待通り男性の食いつきが良かった」とおっしゃっていましたが (言葉はもっと上品に)、私は時間の余裕がなかったせいでそこはほとんどスルーしてしまいました。

10月6日までですので、まだまだ余裕があります。

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展
https://mimt.jp/fortuny/
場所:三菱一号館美術館 (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2)
会期:2019年7月6日(土)~10月6日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、8月12日~15日、会期最終週平日は21:00まで)
休館日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、9月30日とトークフリーデーの7月29日、8月26日は開館)

2019/06/24

全身全霊塩田千春

6月20日から、森美術館で塩田千春の大規模個展「塩田千春展:魂がふるえる」が開かれている。22日、アーティストトークが行われたので、聴きに行ってきた。

塩田千春は写真で見ていたので姿は知っていたが、声は初めて。なんとなくどっしりした声を予想していたが、予想と違ってかわいい声でした。

アーティストトークはいつまでたっても慣れないということで、最初は緊張した感じだった。アーティストトークは過去の作品をスライドで見せて、制作意図や手法など語っていればいいのにね、と思っていたのだが、塩田千春のトークはそうではないことがだんだんわかる。

インスタレーションにつて語る場面では、「絵はじわじわと感じるもの、インスタレーションは直観に訴えるもの」という。そして、「インスタレーションはその場で苦しんで作る」ものと語る。同じように見える作品でも、その場によって変えていく。同じテーマで3年くらい続ける。後でキュレーター片岡真実 (森美術館副館長) との対談では、苦しみが見た人にも伝わるということも言っているし、毎回失敗したと思うところが出てくるので、次の展覧会ではそれを直していく。

今回驚いたのは、がんとの闘病の中でこの展示会を立ち上げてきたということだ。今回の展覧会が決まったのが2年前で、その翌日、がんの再発が発見された。最近のがんは日帰り入院・手術ですぐに治るイメージもあるが、抗がん剤で髪が抜け始めているときの写真などを見ると「闘病」という言葉が容易に想起される。

その闘病も、普通だったら仕事を休んでじっくりということになるが、塩田千春の場合はそうならない、今回の展覧会の準備をしなきゃというのではなく、今病気の自分が作らないといけないものがあるという感じだった。後の対談で制作の原動力を問われて「アーティストは作ることしかない」と答えたように、人生そのものがアートなのだとわかる。

ただ、片岡真実によれば、この時期に作られた作品は「病気」を直接出したもので、そのままではまだ作品として出せるレベルではなかったという。まだ時間があるからと何度もダメ出しした。こんなにダメだしした展覧会は今までにないというのが面白かった。

アーティストとして作品に全身全霊を傾ける自分がいる一方で、「母親としての自分」もいる。これからどうやって生きていくのか、娘はこの後どうやって生きていくのかを考えた。それが子ども達が「魂」に関して自分の考えを話す作品につながる。

また、会場から出た「息抜きはなにか」という質問に対しても、「自分は24時間アーティスト」と答える一方で、「これで家族にはつらい思いをさせることもある。紙の抜ける写真はダンナが泣きながら撮った」ということも語っている。

アーティストとして全生活を作品にかけたい一方で、それを支えてくれる家族がいる、そのありがたさも噛みしめているというように感じた。

対談の中では、マリーナ・アブラモヴィッチに師事していた若いころの話も出てくる。その時の苦しみも、展示会に出ている作品で伝わってくる。特に ”Bathroom” は、バスルームで延々と泥をかぶり続ける作品で、どうしてこんなことまでと思う。本人も、今見ると辛いという。今は泥をかぶらなくとも言いたいことを表現できるようになったそうだ。

今塩田千春というと「糸を使った作品」というイメージが想起されるのだが、展覧会は若い時の作品もあり、塩田千春の全体像が見られる展示会になっています。

塩田千春展:魂がふるえる
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/index.html
会期:2019年6月20日~10月27日 (会期中無休)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし10⽉22⽇(⽕)は22:00まで(最終⼊館 21:30)
料金:一般 1800円 / 65歳以上 1500円 / 高校・大学生 1200円 / 4歳~中学生 600円

2019/04/09

不審メール

朝からこんなメールが来てて慌てました。


Apple アカウントにモザンビークからログインがあったので、アカウントをロックしているとのこと。早速この「検証」というところに行きました。


早速対応しようとしたのですが、URL を見たら
https://yaelah-tumang-susahbener-verifycation5533.jp/account/... (上記はID消去済み)
と、全然アップルと関係ないじゃないですか。危うく引っかかるところでした。

ちなみにAppleの本物のサイトは、


全く同じですね。ただこちらは普段使っているところなので、IDがあらかじめ入っています。

元のメールを見ると、@yahoo.co.jp のアドレスに来ているし、また送信者 (Appleと青反転で示されているところ) もアップルとは関係ないアドレスでした。

よく考えたら2ファクタ認証も導入しているので、パスワードが破られても自分のiPhoneに認証コードが表示されるはずでした。慌てているとそれも思い至らなかったのでした。

皆さんご注意ください。2ファクタ認証は必須ですね。

2019/04/02

新元号についてちょっと語っとくか

4月1日、新元号「令和 (れいわ)」が発表されましたね。号外をゲットするべく新宿まで行ったのですが、配布の場所とタイミングが合わず、入手できませんでした。あとでニュースを見ると、かなり混乱があったようなので、負け惜しみが言いやすくなってよしとしましょう。本当は「歴史の証言者」シリーズに加えたかったのですが。

平仮名にすると3文字というのは予想していたのですが、「令」の文字と「和」の文字はいずれも予想外でした。「和」は「昭和」でも使っていたし、「令」は初めてなんですね。これを聞いて最初に浮かんだのが次のツイート。
これまで中国古典を依拠していたものを、日本の古典からとるというのは、安倍首相が可能性を言及していたようで、それ自体は「やっぱりな」という感じ。

毎日新聞  2019/04/01 新元号「令和(れいわ)」 出典は万葉集、和書初 来月1日0時施行
出典は万葉集の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の漢文で書かれた序文「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」からとった。
「令月」と「風和ぎ」の関係が微妙。本来なら2字熟語は、「気淑く」と「風和ぎ」の対比からとか、形容詞-名詞や動詞-目的語などの関係からとるものじゃないかな。そういう意味でいうと「令和」=「和を命令する」のような印象になる。「和をもって尊しとなす」という聖徳太子17条憲法を思い出すという意味では良さそうだが、要は「揉め事を起こすな」、「不満があっても抑えろ」という「空気読め」文化の走りだよね。

ただ、「令月」の意味を引くと、
大辞林 第三版の解説 (コトバンク)
れいげつ【令月】
①  何事をするのにもよい月。めでたい月。よい月。
②  陰暦二月の異名。
と、「令」は「命令」の「令」でなく、「めでたい」とか「よい」という意味であることがわかる。そうならばやっぱり「形容詞-名詞」となる選択にしてほしかったな。まあ「和」は名詞でもあるんだけど。

ネットを見ていると、ロバート・キャンベルさんの言葉に目が止まった。

朝日新聞デジタル 2019/04/02 ロバート・キャンベルさん「国書か漢籍か、超えた元号」
「国書か漢籍かということはどうでもよく、国を超えて共有される言葉の力、イメージを喚起する元号だ」
本来の意味はどうでもよくて、新しい言葉として、新しい意味を付け加えていけばいいのかもしれない。「明治」が「維新」、「大正」が「デモクラシー」や「ロマン」、「昭和」が「復興」や「レトロ」というコノテーションであるように。

と、普段は「元号なんてやめてしまえ」派なんですが、色々考えてしまいました。

2019/01/13

(平成) 最後のオフ会

ブログを始めたのは2004年、それまでは楽天の日記やBlogger (まさにここ) に手を出していたのだけど、本格的に始めたのはExciteブログだったのです。エキブロでは続けられたのは、エキブロ内でのフォロー関係があって、ゆるい繋がりのコミュニティができやすく、その中でも良いコミュニティに恵まれたからだと思います。

そのコミュニティでは毎年オフ会をやっていて、最近は毎年という訳ではなくなったけど、昨日「(平成) 最後のオフ会」が行われました。「平成が終わるのを機に最後のオフ会を行います」ということでしたが、これはきっとまた復活すると思い、「(平成)」をつけています。

最初は15年前だったそうですが、私は初めは気づかず後になってから参加するようになりました。後になってと言っても、見直したら2005年で2年目には参加していたんですね。
にぶろぐ (2005/12/10) お腐海は世界を浄化する

TwitterやFacebookがなかった頃は、ブログのコミュニティがSNSだったんですね。今はみなさんブログはあまり更新していなくて完全にやめちゃった人もいますが、また再開する人もいました。ブログはやっぱりある程度まとまったことがかけるところがいいところで、私もはてなブックマークやTwitterの短いコメントだけでなく、もうしこしまとまったことをブログに書いていきたいと思います。

お互い近況報告をして、昔の話をしていると、あっという間に3時間近くたちます。楽しい時間でした。2時間半かけても行く価値はあったなと再確認しました。

職業や年齢、住んでいる場所も違うけど、なぜかゆるく繋がっている。そんな繋がりを今後も大事にしたいと思いました。という訳で、復活したらまた参加しますよー。

2019/01/06

Evernote 2アカウント体制

Evernote プレミアムを使っていて、Web記事のクリップも論文や雑誌記事のPDFもなんでもEvernoteに入れていたら、ノート数も4万を超え、どんどん遅くなってくる。ノートの切り替えも遅いし、一時期は入力にも追いつかない状態。

いよいよ耐えられなくなって、乗り換え先を探していたのだが、
  • テキストに添付ファイルがつけられる
  • テキストだけプレーンにもてる (OneNoteはノートにテキスト枠が複数置かれる)
  • Webから簡単にクリップできる
というのがなかなかなくて、困っていた。このまま課金に応じるのも癪なので無料版に戻し、遅いMacクライアントはやめて、Webだけで使っていた。

ただ問題はアップロード容量。以前はFreeで100MB/月だったのが、60MB/月になっている。でもまあいつもそれくらいで済んでいると思ったのだが、年末にパンフレットなどを整理するため数MB程度のスキャンデータを複数入れていたら、3日くらいで限度になってしまった。やっぱり有料版にしないとダメか。

そんな中、こんな記事があった。

Lifehacking.jp (2019/01/03) Evernoteをもう一度ゼロから始めよう
Evernoteは非常に便利なメモツールであり、ファイルの置き場であり、作業環境ですが、時間がたつほどにデータのノイズが多くなりすぎて利用しづらくなるという難点があります。
そこで今回とった荒療治が「アカウントを2つ用意して、作業用とアーカイブ用に情報の流れを分ける」というものです。
なるほど!

ただよく見るとLifehacking.jpの堀さんは両方とも有料版にしているのね。
わたしは大した出費ではないので、両方ともにプレミアムで運用しています。
一つだけでももったいないと思っていた私には真似ができない。どちらか一方だけ有料版にすると、作業用とアーカイブ用のどちらを有料版にするかな。

それから堀さんは
メインアカウントからアーカイブアカウントへは、定期的にノートを移動します。基本的には「必要のないものをざっと消してから、全部移動」という作業になります。
というやり方を取っているのだが、移動ではなくて共有にしようと思う。そうすればアーカイブの方に全部あることになるので、検索するときはどちらにあるか悩まずにアーカイブの方だけで検索すれば良い。

こんな感じ。

アカウント ノート 普段使う場所メモ
作業用 = 無料版 作業用 (共有) クライアント 軽いままを保つ
アーカイブ用 = 有料版 作業用 (共有)
アーカイブ用
Webブラウザファイルの添付はここから
検索もここから

  • クライアントでは軽くしておきたいので、作業用にする。
  • もう一方はWebブラウザで使うようにすることで、ユーザー切り替えを頻繁にしなくてすむようにする。
  • ファイルの添付を行うときは有料版から。すなわちアーカイブ用アカウントでWebブラウザから。
  • Web記事のクリップは、アーカイブ用アカウントから作業用 (共有) ノートに。
  • 読んだらタグをつけてアーカイブへ。
方針が固まったので、早速再度プレミアム登録する。今40%引きで、年間費用が3,120円。そのまま更新していたら$45だったのでこれだけでもラッキー。というか毎回継続せずに一旦Freeに戻した方がお得かもね。

今までクライアントでは新しくする作業用アカウントで使うので、これまで使っていたファイルを一旦全部消す。次のようになった。

ディスク空き容量 285.85GB → 313.8GB // 28GB か。案外少ないな。
削除数 40万項目以上 (ノート数は41400ちょっとなのに)

しばらく運用してどうなるかみてみます。

2018/12/30

キュンチョメ 完璧なドーナツを作る

12月3日、キュンチョメの「完璧なドーナツをつくる」連続上映会 #4 「トマト缶とドーナツを交換する」に行って来ました。当日の最終回です。

お代はいらないけどトマト缶を持って来てください、ということで持って行きました。一番左のやつです。トマト缶は世界中で使われているので、食糧支援に向いているのだそうです。


最終日にはこうなっていました。キュンチョメのInstagramより引用。

「完璧なドーナツをつくる」は、「アメリカのドーナツは穴が空いているが、そこに沖縄のサーターアンダギーをはめ込んだら完璧なドーナツになるのではないか」という考えをベースにしています。ただ合体させるだけでなく、米軍基地の中で作ったドーナツと、基地の外で作ったドーナツを、フェンスを越えて合体させます。そう、フェンスで分断された両国民の融合の象徴でもある訳です。

作品としては、その計画を沖縄の人に話して、それに対する意見を聞いていくことが続きます。基地反対の運動家、基地建設を請け負う建築会社の社長、米軍軍人相手のバーの女主人... と様々な立場の人の話が含まれます。

以下作品の感想です。

一言でいうととても真面目に作られている。沖縄の皆さんへのインタビューが中心だが、自分に反対の立場の人からも真摯に丁寧に話を聞いている。沖縄にも様々な立場があることが分かって良かった。

その中には、基地建設を請け負う建築会社の社長のように、立場上基地を歓迎せざるを得ない人もいる。彼は自分の意見は言わないと言っていたが (これ自身本音では反対であることを示唆しているが)、後の方で本音もでる。

米軍軍人相手のバーの女主人は、沖縄米兵少女暴行事件以降、米兵が夜間外出禁止になり、お客さんが激減したと語る。それまで仲良くやっていたのに、対立は沖縄の住民の首も締める。

別の人が証言した、以前は日米の壁があまりなかったという話も興味深かった。子供の頃は米軍の戦闘機に基地の外から花火を撃ち込んだりしていて、そんなのは痛くも痒くもないので米兵もそれを挑発していたという。


キュンチョメを知ったのはヨコハマトリエンナーレ2014の初日に、ツイッターアイコン  (@kyun_chome) のあの花輪の格好で現れた時。なんだこいつはと思ったのだけど、その後ウェブサイトを知ってみてみたら真面目に社会問題を扱うアーティストだと分かった。イロモノと思っててすみません。

2016年に駒込の倉庫で行われた個展「暗闇でこんにちは」(artscapeレビュー)で初めて実際の作品を見た。特に東日本大震災・福島原発事故を題材にした、写真から立ち入り禁止の場所を消していく作品が印象的だった。その後色々な展覧会に参加していたと思う。

2017年岡本太郎賞アーティストを集めた展覧会の作品も良かった (ブログ「ヨコトリ2017の予習として ...」 )。ヨコハマトリエンナーレ2017にも来てくれるかなと思ったが、その頃Rebornに出していたのですね。次の横浜トリエンナーレにはいるといいなと思っていたが、あいちトリエンナーレに先をこされて残念 (@ryokan tweet)。

そういえば、キュンチョメは二人組ということをウェブサイトで知ったのだけど、女性の方ホンマエリさんしか表に出てこないので、実は今は一人で活動しているのかと思っていた (Superflyみたいに)。今回ナブチさんにもお会い出来て良かった。

今後もキュンチョメの活躍に期待したいと思います。

追記:
Hyperallergic (2019/1/17) An Artist Duo’s Ingenious Movie About US Military Bases in Japan
-- More than anything, Making a Perfect Donut is about contradictions

2018年に行った美術展とアートイベント

2017年は美術館ごとにまとめたらやっぱり難しかったので、今年は日付順に戻します。
  • 2018/01/08
  • 2018/01/14
    • 石内都アーティストトーク @ 横浜美術館 (LINK)
  • 2018/01/16
    • 森美術館「カタストロフと美術のちから展」プレ・ディスカッション・シリーズ 第3回「阪神・淡路大震災から20余年:体験とその継承」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ「災害とアート
  • 2018/01/20
    • トークセッション 「プロトタイプとしてのアートについて考える―レアンドロ・エルリッヒ作品を通して」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ「哲学とは考えること
    • 野生展 @ 21_21 Design Sight (LINK)
  • 2018/01/29 
    • 靉嘔展 @ Fuji Xerox Art Space (LINK)
  • 2018/02/03
    • 「石内 都 肌理と写真」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2018/02/08
    • 「ルドンー秘密の花園」展 ブロガー内覧会 @ 三菱一号館美術館
      →ブログ「赤い枝を探せ
  • 2018/02/11
    • 第2回メディアアート国際シンポジウム「“アート&テクノロジー” ―創造・教育・アーカイブのために―」@ 東京ウィメンズプラザ (LINK)
    • YANG FUDONG - THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) @ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (LINK)
    • MeCA | Media Culture in Asia: A Transnational Platform 展示会 @ 表参道ヒルズ+ラフォーレ原宿 (LINK)
  • 2018/02/12
    • ワークショップ: MeCA教育普及プログラム「コトバ身体」@ 渋谷区文化総合センター大和田 (LINK)
    • 六本木、旅する美術教室 第2回 メディアアートの見方 (LINK) Media Ambition Tokyo  @ Tokyo City View
    • DOMANI・明日展 @ 国立新美術館  (LINK)
  • 2018/02/14 @ アート・コンプレックス・センター
    • 女子美術大学 芸術学部アートデザイン表現学科 メディア表現領域 卒業制作有志展「○△□展」(LINK)
    • 細密展 密 (LINK)
    • 近江カズヒロ緊縛画展 (LINK)
    • 塩野ひとみ 個展 【私は、あなた】(LINK)
    • ACT PRINT PROJECT 2 (LINK)
    • 早川剛 個展 ~咆哮~ (LINK)  # たまたま行ったら迫力があってよかった。
  • 2018/02/16 
    • MAMコレクション+MAMスクリーン トークセッション「アーティストとアーティストについて語る」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ 「山本篤と千葉正也トーク
  • 2018/02/20
    • en[縁]:アート・オブ・ネクサス――第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展  @ TOTOギャラリー・間 (LINK)
    • 民俗写真の巨匠 芳賀日出男「伝えるべきもの、守るべきもの」@ 富士フイルムスクエア (LINK)
  • 2018/02/23
    • 生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険 (LINK) ブロガー内覧会
      → ブログ 「木島櫻谷展
  • 2018/02/28
    • レアンドロ・エルリッヒ展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/03/11
    • 「カタストロフと美術のちから展」 プレ・ディスカッション・シリーズ 第4回 「フクシマ2011-2018」
    • FACE展2018 @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 → ブログ「FACE展2018 オーディエンス賞
  • 2018/04/02 
    • 沢田教一展-その視線の先に @ 横浜高島屋 (LINK)
  • 2018/04/03
    • グッドデザイン・ロングライフデザイン賞トークイベント「時代を超えるデザインが持つ力」@ 東京ミッドタウン
  • 2018/04/11 
  • 2018/04/18
    • グッドデザイン賞スペシャルトーク「いま、デザインに美しさは求められているのか」@ EDGEof
  • 2018/04/23 
    • 「ターナー 風景の詩」プレス内覧会 @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 → ブログ 「ターナーとサブライム
  • 2018/05/04
    • 生誕150年 横山大観展 @ 東京国立近代美術館 (LINK)
  • 2018/05/23
    • 建築の日本展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/06/17
    • ターナー @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
    • メディア芸術祭
  • 2018/06/18
    • ジム・ダイン展 @ Fuji Xerox Art Space (LINK)
  • 2018/06/22
    • ヌード展 @ 横浜美術館
  • 2018/07/07
    • audio architecture展 オープニングトーク @ 21_21 Design Sight
  • 2018/07/14
    • モネ それからの100年 @ 横浜美術館 → ブログ「モネの遺産
  • 2018/07/16
  • 2018/07/21
    • 建築の日本展 @ 森美術館
    • まちと美術館のプログラム「MAMプロジェクト025」関連プログラム トークセッション「アートはどうやってつくられているのか?」(LINK)
    • 久門剛史「トンネル」@ OTA FINE ARTS (LINK)
    • Pieter VERMEERSCH @ Perrotin Tokyo (LINK)
  • 2018/08/14
    • Kevin Jones "Stellar Rays" @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/09/21 
  • 2018/09/30 
    • 新・今日の作家展 定点なき視点 @ 横浜市民ギャラリー (LINK)
  • 2018/10/16
    • 河野さおり個展 “ Multitude” @ Art Lab TOKYO / AKIBA
    • 「10年1日」高橋菜々個展 @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/10/21
    • 黄金町バザール
    • ブレイクイク初夜 (牧田恵実×川合喬太の二人展) @ アートライブギャラリーソコソコ (LINK)
  • 2018/10/27
    • DESIGN TOUCH CONFERENCE @ 東京ミッドタウン (LINK)
      • JAGDA新人賞2018デザイナートーク「コミュニケーションのみらい」
      • we+「コンテンポラリーデザインはみらいを夢見ることができるのか?」
      • 東京ミッドタウン・デザイン部 トークセッション 「鹿児島 睦×設計事務所ima(小林恭+マナ)」
      • アルスエレクトロニカ|みらいの働き方
    • Swell @ ミッドタウン・ガーデン
    • Salone in Roppongi vol.6 2018 @ ミッドタウン・ガーデン
    • 深瀬 昌久 写真展「総天然色的遊戯」@ FUJIFILM SQUARE (LINK)
  • 2018/10/29
    • 第一回白鯨会展 (牧田恵実個展) @ Art Lab TOKYO / AKIBA
    • イラストレーション ウェーブ VOL.1 2018 @ (LINK)
  • 2018/11/02
    • 小倉遊亀展 @ 平塚市美術館 (LINK)
  • 2018/11/03
    • GOOD DESIGN EXHIBITION 2018 + 国際デザイン&広告賞 D&AD賞 特別レクチャー (LINK)
    • SHIMURAbros 「Seeing Is Believing 見ることは信じること」@ POLA MUSEUM ANNEX (LINK)
    • ベルトラン・ラヴィエ「Medley」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (LINK)
  • 2018/11/07
    • NANOOK "MIDDLE SCHOOL" @ Clear Gallery Tokyo
  • 2018/11/15
    • カタストロフと美術のちから展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/11/21
    • 東京ミッドタウン・デザイン部「ミッドタウン・クリスマス|イルミネーションのクリエイティブを知る」@ 東京ミッドタウン・デザインハブ
  • 2018/11/26
    • 星川菜々美 shoujo展 @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/11/27
    • トークセッション「これからの『クリエイティブ』な仕事を考える」@ 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
  • 2018/12/04
  • 2018/12/14
    • Christmas Art Fair @ フジギャラリー新宿 # 早川剛氏の作品があると聞いて
  • 2018/12/17
    • ピエール・ボナール展 @ 国立新美術館 (LINK)
    • 雪舟国際美術協会展 @ 国立新美術館 (LINK)
    • LONG LIFE DESIGN 1 〜47都道府県の健やかなデザイン展〜 @ d47 Museum
    • 企画展示「南総里見八犬伝」@ 川本喜八郎人形ギャラリー
  • 2018/12/21
    • "WE ARE LOVE photographed by LESLIE KEE" @ POLA MUSEUM ANNEX (LINK)
    • “In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会 @ シャネル・ネクサス・ホール (LINK) # もっと時間があるときに行けばよかった。
  • 2018/12/22
    • リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」@ 原美術館 (LINK)
今年個人的に良かった展覧会
  • レアンドロ・エルリッヒ展: みんなで行くと楽しい。
  • カタストロフと美術のちから展: プレ・ディスカッションシリーズに何回か行ったのでもう新鮮味はないかと思ったが、迫力のある作品群に圧倒される。
  • モネ それからの100年: モネと現代アートの関係という視点での展覧会で興味深かった。
  • 河野さおり個展 “ Multitude”: 女性の本来の強さを意識させる絵画。
  • キュンチョメ #4 ひみつの場所でドーナツを食べる: 沖縄の基地問題に対して賛成反対の立場に偏ることなく真面目に考えて丁寧に作っている。
  • “In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会: 映像作品が多く、短い時間しか確保できなかったのが残念。下の動画は展覧会の観客の間を縫って回り移動する女性。これ何かに乗っている訳ではなく、歩いているんですよ。種明かしにスカートの中を見せてくれたんだけど、写真を撮らせてもらえば良かった  (いやそういう意味じゃない)。


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