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2009/09/05

ステッチ・バイ・ステッチ展に行って来た

こんにちは。リロです (ベタでごめん)。

アップルストアだけのために遠くまで出掛けるのもばかばかしいので、あわせて行って来ました。


ただしくは、「ステッチ・バイ・ステッチ:針と糸で描くわたし」展 (Tokyo Art Beat, 東京都庭園美術館 展覧会情報)

東京都庭園美術館は、原美術館と同様、邸宅を美術館として使っている。この展覧会はその特徴を生かしたものになっていた。

最初に手塚愛子の作品が目に入る。右にはホールの天井から部屋を二分するように垂らした作品。正面奥には床一面を作品が覆っている。

右手の作品は、全体は大きいクリーム色の布地の作品なのだが、30個くらいの区画それぞれが赤い糸一色で線画のような刺繍をしたもの。解説に裏も意味があるといったことが書かれていなければただ大きいだけの作品かと思った。というかこちらが裏で反対側にはもっと壮大な作品になっているのかと思った。

それはある意味であたっていた。裏に回ると、息を呑んだ。それぞれの部分から無数の処理されていない赤い糸が出ており、それが束ねられて天井でまとめられ、そこから今度は真下に糸が垂らしてあり、その先は床に広げられている。


言葉ではうまく説明できない。画像を探したら、model-styleの記事"『Stitch by Stitch ;Traces I Made with Needle and Thread』針と糸で描くわたし"にあったので引用する。一つの区画からこれだけの糸が出ていて、これが30個くらいまとまったものがホールの半分の空間に渡されている。

追記: 西新宿ケンジタキギャラリーで手塚愛子展「落ちる絵 - あやとり」が行われている。やはり裏側も意味のある作品になっている。 9月9日終了。

刺繍によるアートというというと、伊藤存の金魚が思い出される。というかそれしか知らなかった。今回伊藤存も入っているのだけど、金魚のモチーフはなかった。それはそれでいいのだけど、ちょっと他の作品に比べてインパクトは弱いかなと思った。

メインビジュアルになっている清川あさみのComplexシリーズは、写真に刺繍をしていったもの。"Complex-Hair"だったかな、髪を強調したものにどっきりさせられた。

清川あさみは、ルックスがいいし、ミュージアムショップにあった作品集などでも結構それを前面に出している (といううか他のアーチストがあまり出したがらないだけだと思うけど) と思ったら、元モデルなんだね。

Spiral Online Store
ものかたり vol.4:清川あさみ

Woman.excite (2007年7月23日)清川あさみ『人魚姫』 テキスタイル原画作品展
http://www.asamikiyokawa.com/ (音が出ます)


庭園美術館はその名の通り庭園がセールスポイントで、和風庭園と洋風庭園が含まれている。ここから一歩外へ出ると首都高速が通っていて、その音は聞こえて来るのだけど、隔絶された空間のような感じがする。写真を何枚かおきます。