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2021/03/21

SDGsをLEGOで表現

 先日、「SDGs・ESG×レゴ®ワークショップで、これからのビジネス思考をつかむ!」というワークショップがあり、その基礎編第二部に参加しました。

最初にSDGsの説明があり、その中で「エコロジカルフットプリント」という話がありました。エコロジカルフットプリントは、現在の地球上の人間の生活を支えるために必要な面積。2019年は地球1.7個分だった。2020年はパンデミックのせいで経済活動が停滞したため少し改善したが、地球1.6個分にあたり、持続可能というのは程遠い状況にあります。なお、WWFの資料2019年版 (PDF) を見ると、もし世界中が日本人と同じ生活をすると地球2.8個分が必要だそうです (アメリカ人では5.0個)。
* SDGsの説明:外務省 JAPAN SDGs Action Platform

このワークショップでは学んだことをレゴで表現します。

まずは自己紹介でウォーミングアップ。「今の気分」、「Myヲタク要素」、「私の仕事」をレゴで表現します。最初の2つはブロック1個だけ、最後の「私の仕事」は複数使って組み立てても良いというルールです。私は、

  • 今の気分 = 緑のブロック → リラックス
  • Myヲタク要素 = 花のブロック → アート (美術鑑賞)
  • 私の仕事 = コンピューターに向かっている人 → IT関係
としました。

次のワークは、自分の価値観を伝える。「お金」、「友人」、「名誉」をそれぞれ青、赤、緑のブロックで表し、紙の上に配置してそれらの優先順位を伝えます。「伝える」前に、普段はそういうことを考えていないので、自分の価値観を見直すことから始める必要なあると感じました。私の場合、お金は大事だと思っていますが、今は生活に困らない状況なので、低いというより基礎として下におき、その上に友人と名誉を並べておきました。名声は必要ないけれど、友人を失っても守るべき矜恃があると思って、友人と名誉は横並びです。

次のレクチャータイムでは日本のSDGs達成状況について、参加者に問いかけがありました。日本で達成できていない5つのゴールは何か? 多くの人は「目標5 ジェンダー平等」は正しく挙げられていましたが、それ以外は少し正解率が落ちるようでした。その他は、「目標13 気候変動」、「目標14 海の豊かさ」、「目標14 陸の豊かさ」、そして「目標17 パートナーシップ」です。ODAの実績は、総額では世界4位ですが、国民一人当たりにすると18位なんですね (参考:外務省 ODA実績 (令和2年3月27日))。総額も2000年くらいまでは1位だったのですが (参考:外務省 日本のODAについて)。

今日のメインのワークは、現状をレゴで表現するもの。言葉で表現すると抽象化されたきれいごとの表現になってしまって、その後の対話が進まないそうです。作品制作後それぞれが説明するのですが、その時にグループのそれ以外の人から質問を受けます。答える時のルールとして「なんとなく」とかはダメで、必ず理由を答えなければいけません。その時にまた自分がなぜそれを選んだのか考えることになるのです。

私が作成したのは、ゴミの山の中でゴミを拾って生活している少年。


学校にも行けず、ゴミの中から金になるものを見つけて生活費にします。何が捨てられているかわからないので、怪我の危険性もあります。SDGsでいうと、「目標1 貧困をなくそう」、「目標3 健康と福祉」、「目標4 教育」につながります。

この中の旗は希望です。この環境の中でも、ここは自分の場所だという主張です。そしてここから出ていくことを夢見ている、という想定です。花も希望かと問われたのですが、その解釈もいいのですが、どんなに美しいものもゴミ捨て場に捨てられたらゴミになってしまうということを表すために入れました。

最後のレクチャーはビジネスとの関係です。これまで社会貢献は企業の余裕を示す程度の扱いでした。余裕がなくなると真っ先に切られる。しかし、持続可能な社会でないと企業も持続できません。持続可能性に投資することは企業の存続にも意味があるのです。また、持続可能性を重視する消費者が増えれば、ESGを重視する企業の製品・サービスを選ぶでしょう。

投資会社BackRockのCEO ラリー・フィンクがLarry Fink Letterの中で、持続可能性を重視する企業へ投資する方針をあきらかにしました。先日YAMAPのブランドリニューアルのお話を聞きましたが、単なるロゴのリニューアルではなく、企業のビジョンから変えるという話の中で、このラリー・フィンク・レターのことが言及されていました。

2020/02/03

フューチャー・デザイン・ワークショップ 2020 Day 2

1月25日、26日に、フューチャー・デザイン・ワークショップ 2020 が行われ、その2日目を聴講に行きました。

フューチャー・デザインとは何か。未来を現在の延長線上として考え改善していくのではどうしても今直近の問題が重要視される。これに対して、フューチャー・デザインは、まず未来の姿を想像しそこからそのために今やらなければいけないことを決めていく。とはいえ人間は現在の問題にとらわれがちなため、「将来世代になったつもり」の人間を作って将来世代の代理をさせるという手法を使う。

SDGs (Sustainable Development Goals) も世界の改革を目指しているが、現在ある問題を解決する複数のゴールを目指すとは対照的だ。

しかしフューチャー・デザインはまだSDGsほど広まっていない。良いアイデアならもっと広まっても良さそうではある。実現にはいろいろ課題もあるのだろう。このワークショップではそういう点も意識して学びたい。

「世代間倫理における責務と互恵性」 廣光俊昭 (財務総合政策研究所)

例えば現世代が限りある資源を費消すると将来世代はその分使える資源が減る。将来世代のことを考えれば現世代が困窮しても将来世代のために資源を残しておくべきである。これは現世代の人間にフリーハンドがある状態を基準とすれば、将来世代のために自分たちを犠牲にするということである。自分の血の繋がった子に対してならばともかく、何世代も先のしかも全世界の人間のために犠牲になるのが受け入れられるか、ということになる。「互恵性」はそのような一方的な「恵」の受け渡しではなく、将来世代の幸せが現世代にとっても幸せに繋がるという考え方。近い将来で言えば、現在世代の一員である若いせ世代が自分が年齢を重ねるごとに世界は貧しくなっていくという未来が見えているとき、はたして現在世代の秩序を守るインセンティブがあるかという問題になる。そうすると将来世代も今と同じ状態またはよりよい未来があるほうがいいよね、ということになる。

しかしそういう理想的な考え方もなかなか通用しない。現実的に我々日本人は将来世代に「恵」をわたすどころか借金を残している。「国の借金は自分からの借金だから問題ない」という人がいるけど、母ちゃんから借りているんじゃなくて自分の子どもから借りてるんだよ。じゃあ増税して国の支出も抑えるべきかというと、それで経済が低迷したらその低迷した経済を子どもたちに残すことになるので問題はやっかいだ。

自分の世代で使う資源と次の世代に残す資源をシミュレートする世代間持続可能性ジレンマゲーム (Intergenerational Sustainability Dilemma Game, ISDG) (A/Bゲーム) * というものをこのワークショップで初めて知ったが、これが複数の発表で取り入れられていることを見るとなかなか解決しない問題ということがわかる。
* 西條 2018「フューチャー・デザイン:持続可能な自然と社会を将来世代に引き継ぐために」(PDF)

「リーディングプログラムにおける“フューチャー・デザイン”ゼミ活動」 フューチャー・デザイン ゼミ(田中徹他) 慶應義塾大学大学院博士課程 教育リーディングプログラム

慶應大学には「リーディングプログラム」という仕組みが2つあって、もう一つシンギュラリティ・ゼミは「サイエンス・フィクションワークショップ」というテーマで午後に発表がある。このプログラムのユニークなところは、文理融合 (13学科) でどこかの学科に属している訳でなく、文系と理系で二つの専門、二つの修士号をとるところ。そしてフューチャー・デザインは最後に「政策提言」を行う。

興味をひいた概念は「ネガティブケイパビリティ」と水口氏が発表した「Fantasy Future Design」。

「ネガティブケイパビリティ」は、答えの出ない事態に耐えうる能力のことで、私もそうだが受験のための教育を経ているとどうしても「正解」があるという前提で物事を考えがちになり、「正解」がないと不安になる。それを乗り越える力が「ネガティブケイパビリティ」ということだろう。

フューチャー・デザインでは、仮想将来世代人間と現代世代人間が議論を行い合意形成を行うが、合意形成が難しいなどの欠点がある。「Fantasy Future Design」は、地球人の視点を捨て、仮想の地球の現在と未来をよそ者 (宇宙人) の視点で議論する。利害関係のないよそ者の視点をもつことで、現在の視点と将来世代の視点を同時に持てるという利点がある。

「フューチャー・デザインの政策応用の可能性と効果」原圭史郎 (日本学術会議、東京財団政策研究所、大阪大学大学院工学研究科)

政策応用は、2015年に岩手県矢巾町で初実践され、「仮想将来世代の創出」というレポートにまとまっている。 現世代と仮想将来世代の交渉、合意形成を行った結果、多くの将来案が採用された。 2017年には、グループを分けるのではなく「個々人での視点移動」という取り組みを行った。その結果、提案施策が、最初はハコモノ改善というものが中心であったのが、生活の質、現在・将来の関係性を配慮したものに変わっていった。2018年から本格的な応用が始まり、2019年には矢巾町総合計画 未来戦略室ができたほか、吹田市、京都市にも広がった。

「ニューロサイエンスを活用したフューチャー・デザイン研究」青木隆太 (首都大学東京) 

fMRI を用いて、フューチャー・デザインを行っている時の脳の働きの違いを調べた。ひとりISDG (ABゲーム) をMRI内で実施した。将来から考える実験群と、現在から考える対照群で、rTPJ (右側頭頭頂接合部) に違いが出た。

全体ディスカッション (モデレーター:小林慶一郎 (東京財団政策研究所))

もともと小林氏の総括的な発表の予定だったが、時間も少なくなってきたので全体ディスカッションに変更。みなさん色々言いたい人がたくさんいるコミュニティのようで、盛り上がっていた。私も結構質問する方で、今回もSDGsに関してどう思っているのか聞きたかったのですが、遠慮しました。

興味深かったのは、宗教とFDの関係についてのコメント。最初の発表であった社会的持続性はこれまで宗教の機能としてあったものではないかというもの。そうするとFDは科学的ではあるけれども新しい宗教ということになる。宗教とみなされると既存宗教から、その信奉者からは避けられてしまうだろう。むしろ既存宗教の中に組み込まれるような、フューチャー・デザインの論理武装が必要じゃないかと感じた。

2012/07/16

個人向けグリーン電力証書「えねぱそ」

グリーン電力証書は、大規模イベントに使うだけでなく、個人や小規模事業者でも使うことができる。それが「えねぱそ」。サイトは別になっているがやはりエナジーグリーン社の商品だ。

これはオンラインで購入申し込みをすることもできるし、パタゴニアの直営店およびオンラインショップで購入できる。購入に関してはハードルが低い。小規模事業者でも環境保護への取り組みをアピールしたいところにはうってつけだろう。メリットの最初に、「選んだ発電所の電気を、ご自宅やお店で使っていると表明する権利が得られます。」と書かれている。宣伝に使えるということだ。

仕組みもちゃんと書いてあるし、これが自然エネルギーの普及に繋がることも示されているのだけれど、やはり気になるのは、買う人が理解して買っているか、買った小規模事業者が宣伝に使う時にお客様にちゃんと伝わるかどうかだ。

買う人が理解して買っているかというのは、特にパタゴニアの店舗などで購入する際に説明を受けて買っているかということだ。お店の雰囲気に流されて買っちゃうじゃないかとも思う (日本のサイトにもないけど、お店ではシーシェパードを支援しているなんて書いてないだろうし)。オンラインショップにも簡単かつ適切な説明は書いてあって、少なくともレビューを書いている人はちゃんと理解していることが分る。

より気になるのは宣伝に使う場合で、前の記事にも書いたが、
宣伝に使う時に「環境付加価値」の説明なんか書いてもお客さんに読んでもらえないと判断すると「自然エネルギーで賄ってます!」ですますだろう。
お客さんはそれを見て、どういうことか詮索しないだろう。

「環境付加価値分」を購入するなんて分りにくい構図よりも、いっそのこと寄付といってしまえばいいじゃんとも思う。

グリーン電力証書に関して

ここ数年、「このイベントには全て自然エネルギーで作られた電力が使われています」といったキャッチコピーを見ることが多くなった。特にアースデイなどエコ関係のイベントや、自然環境保護を訴えるコンサート等で多く見られる。

とはいえ、現在の太陽光発電や風力発電で、その場で発電してそのイベントで使える電力が賄えるとは思えない。また、そのイベントのために風力発電所や太陽光発電所から送電線をひく訳にはいかないだろう。

自然エネルギーによる電力を謳っているところでは、グリーン電力証書というものを購入するということだ。

なるほど、グリーン電力証書を買って、そのお金が風力発電所や太陽光発電所に行けば、実質的に自然エネルギーによる電力を買っていることになるわな、と思った。

想定したのはこんな仕組み。ここではイベントが東京電力管内であると仮定する。
  • 電気の使用者は、グリーン電力証書を買う。電気自体は東京電力が供給するものを使う。
  • グリーン電力証書の代金は、一部手数料を除いて、自然エネルギー発電所に行く。その代金分の電力は東京電力に供給される。
  • 東京電力は、電気の使用者へ提供する電力分が、自然エネルギー発電所からの供給分で相殺される。一部手数料を受け取る。


これにより通常は東京電力から自然エネルギー発電所に対価がはいるところを、グリーン電力証書を経由して電力使用者から対価がはいることになる。これが東京電力の買い取り価格よりも高い値段であれば、自然エネルギー発電所にとってもプラスになり、自然エネルギー振興に繋がるだろう。

と考えていた。

しかし、グリーン電力証書を発行しているエナジーグリーン社グリーン電力証書 証書のしくみ (図はリンク先から引用) を見ると、お取り引きの電力会社 (ここでは東京電力) との間は「従来通りの電力供給」となっている。また、自然エネルギー発電事業者と地域電力会社の間は「電力販売」となっている。これはともにここには通常の対価が発生していることを意味する。



とすると、電力使用者は、東京電力とエナジーグリーン社に二重に支払いが必要になる。また、自然エネルギー発電所も地域電力会社とエナジーグリーン社から二重に支払いを受け取っていることになる。

このような認識は正しいのか、エナジーグリーン社に問い合せた。その結果、その認識は間違っていないことが分った。

ただし、こちら (「グリーン電力とは」) には次のような図がある。



グリーン電力証書によって「グリーン電力を買う」のではなく、自然エネルギーであることの「環境付加価値」分を買うことになっているとのことだ。「ご購入頂いたグリーン電力証書のグリーン電力相当量は、環境に優しい自然エネルギーによる電気を利用したとみなすことができます」とある。

言い換えると、「環境に優しい自然エネルギーによる電気を利用した」と言える権利を購入したということができると思う。

もうひとつ分ったことは、自然エネルギー発電事業者が発電する全てがグリーン電力証書の対象ではない、ということだ。自然エネルギー発電事業者は発電してそれを地域電力会社に売るだけでなく、自分たちでも使う。設備を稼働させたり、自社で働く人のための照明や空調などに使うと言うことだ。これが前の図の「場内消費」。この限られた「場内消費」分だけが、グリーン電力証書の販売対象になる。

以上、ホームページから分ることと、エナジーグリーン社に問い合せた内容をまとめた。

一番の疑問は、グリーン電力証書を購入することで「イベントをグリーン電力で賄っている」と言えるかということだったが、これには納得していない。また、一般に正しい理解がされているかと言えばそれも疑問に残る。

グリーン電力証書を導入しているところを見ると「環境付加価値分を購入している」ということは分る。例えば丸紅の「株主総会会場でのグリーン電力使用について」。しかし、グリーン電力証書を使っている会社がそのことを宣伝に使う時に「環境付加価値」の説明なんか書いてもお客さんに読んでもらえないと判断すると「自然エネルギーで賄ってます!」ですますだろう。

一般の人にどれだけ伝わるか疑問だ。誤解を招く使われ方をしているのではないか、その認識に関しても問い合せてみたのだが、それにはまだ結果が来ていない。

2012/02/20

政策決定に対する科学の役割と課題

昨日 (2月18日) 下記ワークショップ (シンポジウム) に行って来ました。

「ファンディングプログラムの運営に資する科学計量学」第2回ワークショップ

主旨引用します。
科学者が政策の現場からエビデンスを求められても、それをシンプルな科学的合意事項として提供することには様々な困難がつきまとうと考えられます。現代の科学技術自体や科学技術を巡る社会・自然の状況を考えれば、エビデンスそのものが複雑になり、すなわち、専門家以外にはなかなか理解しがたいものとなることも避けがたいといえます。このような状況において、政策の現場では、科学的なエビデンス、とりわけ定量的なエビデンスへのニーズは益々高まっており、一連の「科学技術イノベーション政策のための科学」プログラムに脚光があたっております。
複雑な状況の中で作られつつある科学的知見を提供する第一線の研究者が見た科学的エビデンスについて学び、さらに議論を進め、政策のためのエビデンスについての理解と対話を共有することを目的とし、本ワークショップを企画いたしました。
これはもともと政府の補助金をどのプロジェクトに出すか決定し、理由を示せるようにする、という文脈で始まったものと思っていて、またそれは企業においてどのプロジェクトを進めるかを感ゲル上でも役立つだろうと思って参加のですが、そういうプロジェクトの定量的評価までは至っていなくて計量学という感じにはなっていませんでした。でもそれがかえっておもしろかったと思います。

むしろ、放射線量の基準妥当なの? とか、地震発生の確率って何? とか、可能性は限りなく低いがゼロとはいえないという科学者よりも、スパッと指針を出してくれるトンデモさんのほうが受けるとか、そういう昨今の話題にマッチしていたように思います。

最初の、江守正多氏による「地球温暖化政策とエビデンス」は、IPCC (気候変動に関する政府間パネル) の役割に関して。そう、二酸化炭素が温暖化を引き起こしている、とか、それは陰謀だ、とかいう話につながる話です。

IPCCは政策を決めるところではなく、政策決定のためのエビデンス (証拠というか科学的裏付け) を提供する役割を担っているところということでした。政策決定はCOPが行います。

恣意性を避け、透明性を上げるために、一次草稿のレビュー、二次草稿のレビュー、最終草稿のレビューを行います。一文単位で合意を決めて行きます。レビューコメントひとつひとつに回答を行ってそれも公開するそうです。

IPCCの報告書にはエビデンスだけということで、「気温上昇を2度以下に抑えるためには、CO2排出量を1990年比25%~40%減にしなければならない、4度以下に抑えるためには ...」というような書き方になります。そう書いても、IPCCの報告書が「CO2排出量を1990年比25%~40%減にしなければならない」と書いたようにCOP合意で記載されそうになったので、前提を記載するよう文言修正を要求し変えてもらったと言うことでした。報告書出しただけでは終らないんですね。

牧野淳一郎の「スパコン開発とエビデンス」もちょっと前に話題になった「京」に関することです。「京」は世界一にはなった訳ですが、プロジェクトとしての成功はまだ終っていません。世界一をとることが目標ではなく、そのコンピュータを役に立てることが本来の目標であるべきですから。「べき」と書いたのはそのプロジェクトの目的目標も明確ではないらしい、それは失敗プロジェクトの共通の特徴、ということで牧野氏は「失敗」という断定を避けながらも、このプロジェクトの問題点を語ります。私が特に気になったのは、官僚主導ということでした。官僚が専門家委員会を選ぶが選ぶ専門家によって結論はだいたい見えてくる。官僚は中身には詳しくなく、また2-3年で異動するため専門的知識をつける前にその部門を去ってしまう ...

藤垣裕子さんのコメント "「数量化、政策のための定量化」の陥穽~ポーターの「数値への信頼」より" も興味深い内容でした。現在ポーターの「数値への信頼」という本を翻訳しているそうですが、そこからの教訓を話していただきました。民主主義の世界になって、何かが問題であり替えなければならないと言うためには、裏付けとなるデータが必要になるが、データを集めるためにも権力が必要になる (インターネットの時代になって変わって来たところではあるだろうけど)、データを収集するだけで人の行動を変容させる、そのデータ自体が権力を持ち始める (例えばデータにより正常と異常に分ける言葉が定義される)。一方でそれでもデータによる定量化は、距離を越える技術になる (グローバルに適用できる指標になる) というところがポイントのようです。

という訳で、期待とは違っていたけれど、期待とは違う収穫が得られた半日でした。

追記: 資料はここで公開されています (しのはらさんサンキュー)。→ 第二回ワークショップ報告

2011/04/11

東電の国有化に関して

東日本大震災以降、一度もブログを書いていませんでした。まず、被災された皆さんにお見舞い、お悔やみ申し上げます。また、義援金、支援物資を送る以外のことができていなくて申し訳ない思いです。

さて今日の本題。

東電の国有化という話があるようだ (http://t.co/KRR2PkQ)が、それが東電の責任を国がそのままかぶるという意味になるなら反対する。

先日ツイッターで次のように書いた。

ryokan: ソフトバンクの孫さんが主張するようなNTT分離は電力でこそ行うべきだな。スマートグリッド化をすすめ、再生可能エネルギーを使う発電業者の参入を促す。配電新会社を国営で立ち上げる。配電網は東電から買い上げ、賠償の足しにしてもらう。まずは関東圏から。 (Mon Mar 28 23:42:44 +0000 2011)


ryokan: 少々高くても再生可能エネルギー発電業者から買うよ! (Mon Mar 28 23:48:05 +0000 2011)



いっぺんにいろいろなことを書いたので整理すると、
  • まず東電に賠償責任があることを明確化する。地震の規模は想定外だったかもしれないが、冷却機構の喪失とそれが回復できていないのは想定外とはいえない(http://bit.ly/fBWvsY)。
  • 東電の賠償は基本的に東電の内部留保 (http://goo.gl/NgcF0)の取り崩し、資産の売却でまかなう。
  • 資産といっても電力事業者でないと不要なものが大半だろう。受け皿として国有会社を設立する。
  • 現在東電が行っている発電と送配電の業務を分離する。新会社はまず配電から。それでも賠償額に足りない場合既存の発電所を順次切り売り。
  • 発電に関しては独占とせず新規参入を促す。特に再生可能エネルギーを使う発電業者の参入を促進させる。
  • 消費者はいずれかの発電会社と契約する。価格の安いところや、少々高くても再生可能エネルギーを供給するところなど、各自の価値観で選択する。
  • 配電会社は各消費者の使用量を計算し発電会社ごとに集計する。発電会社の供給量も計算する。供給量が足りていない発電会社は他の発電業者から購入する。その価格は発電業者間で決める。
  • 発電会社が安い価格を設定しても良いが、自社で発電量が足りない場合は他社から仕入れることになるので、そのリスクを見込んで価格設定、契約者の募集をしなければならなくなる。
この時は新規発電会社は再生可能エネルギーのことしか言及していなかったが、森ビルや製鉄会社が発電しているのを東電に供給しているそうなので、従来の発電で新規参入するところも多いだろう。特にエネルギー利用効率の高いコジェネは期待できる。

また、再生可能エネルギーでは主に太陽光発電と風力発電を想定していたが、地熱発電のコストは従来の発電とほぼ同等らしいので日本だと特に期待できるところだろう。火山というと国立公園内という場合も多いだろうが、今の状況だと多少風景を犠牲にしてもエネルギー自立を図るべきだと思う。

各家庭で発電した電気を買い取って売る業者も複数出てきて良いと思う。そのためには買い取り価格も自由化を行う必要があるだろう。

まず関東圏から始めるがうまくいったら全国的に広げる。既存の各地域の発電会社は東電のような賠償の負債を抱えている訳ではないが、配電網の買取で得た資金は原発の安全性の強化にあててもらう。いつ東電のような危機が訪れるかもしれず、そのときに国が救ってくれないと分っていれば、現在の経営陣も安全性強化を先送りにはできないだろう。

地震は不幸なことではあるが、ただ悲しんでばかりもいられない。脱原発から再生可能エネルギー産業を輸出する国にする大転換のチャンスとすべき。太陽光発電や太陽熱発電のような他国に依存しないエネルギーは新興国にとっても有利なはずで、そういう国々と協力しながら産業の転換を進める。

国にいくらでも資金があるような書き方をしたけれど、原発以外の震災の立て直しも行わなければならない。その資金を賄うためには、増税や電気料金の値上げも必要だろう。「日本人の力をあわせる」というのは、ボランティアを行うとか義援金を出すというだけでなく、増税なども容認するって意味だろう。産業界に関してはそれとは別に考える必要があるけど、円高や新興国の安価な労働力への対抗等に比べると容認できるレベルになるのではないかと思う。

この転換の中で、東電の株が紙切れ同然になるかもしれないがそれも我慢する。私も直接東電の株を持っている訳じゃないけど、投資信託や年金基金の中に組み込まれているから影響はあるだろう。それも仕方ない。

この震災の中で、日本人として希望を持たせるメッセージを何度も目にした。ただ頑張って前と同じ日本を復活させるのではなく、旧来の悪弊や制度疲労を起こしている仕組みもあわせて解体して、新しい日本を創っていくべきなのだと思う。

2010/06/07

そういえば菅直人は ...

... これまでの政治家と違って、林業に本腰を入れてくれてありがたい、と先日のイベントで速水林業の速水氏がおっしゃってました。

検索したらこんな記事がありました。

菅直人公式サイト 2008年7月27日林業再生

公式サイトあったんですね。最新の記事は「責任」か。なるほど、今は責任の重さを受け止めてるんだね。

って思ったらこれ5月 8日の記事じゃん!

まあ、ここ数日はそれどころの話じゃないことも分るけど。なりすまし対策も考えないといけないしねえ。

2010/06/01

森がある

こんばんは。森英恵です (ウソ)。

昨日、こんなニュースがありました。

ニッポン密着:ヒノキ、中国人が大量買い付け打診 「資源、持って行かれる」 (毎日新聞 2010年5月30日)

ちょうど先週、国立新美術館で行われた「森から始まるリレートーク」の中で速水林業の速水氏の講演を聞いて来たところだったので、気になった。

以下、速水氏の話の中からメモと感想。

間伐など森林のメンテナンスは重要なんだけどコストが割りに合わなくて荒れている森林が多くなっているそうだ。日本の林業が厳しいのは知っていたので、講演ではその対策を期待した。

速水氏の話を聞くと、速水林業では適切な取り組みが出来ていることがわかった。でも、速水林業はなぜそれが出来ているのだろう。

話を聞いていると、ブランド化がうまくいっているように感じた。品質に対する信頼。そこの製品を使うことの誇り。

速水林業では、FSC森林認証というのを取得しているそうだ。
速水林業 FSC森林認証
WWFジャパン FSCについて

FSC認証は正しく伐採された木材であることを保証する仕組み。それ自体は木材自体の品質を保証するものではないけれど、ブランド化を支えているものの一つとしても機能していると思った。
日本に輸入される違法伐採木材は全体の20%*に達し、先進国中で最も高いそうだ。諸外国は国を挙げてそのような木材を排除する取り組みを行っている。皆さんもFSC認証マークのついた製品を選んでほしいとことです。

責任ある林産物の購入 (WWFジャパン ) では日本が輸入する木材の6%〜20%と書いてある。

違法伐採は単なる窃盗や詐欺にとどまらず、人権侵害でもある。森林が根こそぎ伐採されてしまうと、周辺の住民は、燃料、食糧、水も手に入らなくなる。遠くまでそれらを集めに行かなければならない。男は仕事をしないので、多くは女性、女の子。教育は受けられないし、健康も害してしまう。

さて森林を守る話に戻るが、多くの業者は速水林業のような取り組みも出来ないのではないかと思う。日本の森林全体がブランドになれる訳ではなく、コスト競争に晒されるところが多くなるだろう。森林を守るためには、林業の業界全体が繁栄するしくみが必要じゃないかな。

森林の保水力が重要で、水源としてばかりでなく農業や水産業にとっても欠くことができないのなら、応分の受益者負担をすることもできると思う。受益者が国民全体なら国庫負担でも良いんじゃないかと思う。

そういえば水源の権利を外国人に狙われているという話もあったな。それこそ森林のコストを負担しなければいけないところなんじゃないの? 例えば、サントリーは森林保護に力を入れているようだ。

サントリートピックス 2008.10.08サントリー「天然水の森 南アルプス」で、水源涵養活動を拡大します。

しかし、サントリーが保護していると言っても山の一部でしかない。山全体が地下水でつながっているのだから、山の一部だけでは十分じゃない。その意味で一企業の取り組みでは十分じゃない。

国の戦略として、山を森を環境を守っていく必要があるだろう。自然第一というようなセンチメンタルな理由じゃなく、経済戦略として。

2010/05/03

「鳥の足跡」と原油流出事故

こんばんは。

先日WIRED VISIONにこんな記事があった。

宇宙から見た川のギャラリー (WIRED VISION 2010年4月28日)

いや別に天の川とかそういうのではなくて、地球を衛星写真で撮ったもの



この中で特に2枚目のこの写真に興味をもった。

ミシシッピ川の鳥趾状三角州(Birdfoot Delta)

パーム・ジュメイラ (Wikipedia) じゃなくて自然にできたもの。

あんまり面白いのでGoogle Mapで探してみた。

Google Map: ミシシッピ川河口近辺 ストリートビューもあるよ!

そういえば、先日メキシコ湾で石油掘削施設で爆発事故があって、今も流出が続いているんだよな。日本ではあまり話題になっていないけど。

NASAが衛星写真を公開している。

Oil Leak from Damaged Well in Gulf of Mexico (2010年4月27日)

この「鳥の足跡」のすぐそば。
予測では、この「鳥の足跡」まで到達するようだ。

Coast Guard: Impossible to Estimate Spill (CBS News 2010年5月1日)

流出量も1日 25,000 バレルと推測されている。

といってもどれくらいかわからないけど、日本の新聞では400万リットルと予想されていると書かれている。

米原油流出:生態系や経済に深刻な影響か 大統領が現地へ (毎日新聞 2010年5月2日)

400万リットルでもイメージつかめないけどね。Wikipedia では、「原油の輸入量は国内消費量全体の99.7%、2億5,460万キロリットルである」(2006年度)と書かれている。1日にすると70万キロリットルか。0.5%くらい。

量よりも環境への影響、経済的な影響が心配だ。ここはハリケーンカトリーナで大きな被害を出したところで、ようやく立ち直って来たかというところにこの痛手ということが報道でも触れられていた。

2009/12/10

地球に一票を

こんばんは。

奥田みのりさんがYahoo!ボランティアブログに「COP15 温暖化防止に賛成の一票を」という記事を書いています。
コペンハーゲンには行けないけれど、COP15の有意義な決定を望む人も多いはず。
そんな皆様に朗報です!
日本にいながら、皆さんの意思をCOP15に伝えることができるのです!

それがこのサイト。Vote Earth.

多数決で何かが決まる訳じゃないけれど、数は力ですから、参加お願いします。

これとは別ですが、こんなのもあります。→ Hopenhagen

"Let's turn Copenhagen into Hopenhagen."と、希望を託している訳ですね。こちらもお願いします。

2009/11/01

Happy Halloween



こんばんは。

GREMSの今日の画像。10月31日中に間に合いました。

ゆきさんのブログで知りました。

Tokyo Designers Week、深澤直人×藤井 保トークセッション等に関してはまた別記事で。

2009/10/15

できることから、って陰謀では?

こんばんは。今日はBlog Action Dayですね。

今年のテーマは「気候変動」なんだけど、これって一昨年の「環境」とどう違 ... はっ、これもう言ったんだった。

二酸化炭素排出削減に関して、よくテレビなどで、「みんなできることから始めよう」なんて言い方がされるんだけど、私としては「そんなんじゃ不十分だろ」とずっと思っている。例えばこんなの。
男の子:「ぼくはこまめに電灯を消すことにします」
女の子: 「えー? そんなのでいいの?」
先生: 「いいんです。みんなができることをやって行く、それが大事なんです」
日本はもともとオイルショックで省エネ化が進んだところが削減のスタートラインになるので、国民は「乾いた雑巾を絞るような」努力が必要だったはず。そんなんでダメだろ、と思っていました。

そんななか、最近smart.fmの英語学習教材にとりあげられたアル・ゴアの講演で、ゴアは同じような主張をしていることを知った。

Smart.fm Al Gore 『気候Tの危機的状況に関する新しい考え方』

TED Al Gore's new thinking on the climate crisis
We have to have a unified view of how to go about this: the struggle against poverty in the world and the challenge of cutting wealthy country emissions, all has a single, very simple solution.
世界の貧困との闘い、そして先進国による二酸化炭素排出の削減という課題、全てに、一つのとても簡単な解決法があるのです。
People say, “What’s the solution?” Here it is. Put a price on carbon. We need a CO2 tax, revenue-neutral, to replace taxation on employment, which was invented by Bismark.
人々は「その解決法って何?」と聞きます。これがその答えです。炭素に値段をつけるのです。つまり二酸化炭素税です。ビスマルクが考案した雇用税に代えて、増減税同額の税制が必要なのです。
これにより先進国も発展途上国も一様に削減の努力をするモチベーションになる。

ただしもちろんここには痛みを伴う。家庭も「できることから」レベルではすまされないし、それ以上に、企業へのインパクトが大きい。

そのため、このような仕組みの導入を阻止するべく、導入時にはご家庭の負担はこんなになる等の脅しをかけ、一方で「できることからでよい」( = 「新しい税の導入は不要」) と思わせるキャンペーンを行っているのではないか。というのが私の穿った見方。

さらには、「このような新しい税の導入は、庶民からお金を巻き上げて懐に入れることを狙った陰謀」と考えている人もいるが、そのような考えを植え付ける陰謀が存在しているのではなかろうか。陰謀論が好きな人は、そういう新しい陰謀論を容易に取り入れるので、攻略しやすい存在と言える。

この陰謀は、陰謀論を信じ二酸化炭素削減に懐疑的な層も、二酸化炭素削減に素直に一生懸命取り組む層も、両面を同時に攻略する戦略なのではないか。って私もだんだん陰謀論の魅力に取り憑かれているような気がする。うそうそ。まだ冷静なので皆さんご安心下さい。

2009/10/14

今年のBlog Action Dayのテーマは「気候変動」

一昨年の「環境」とどう違うんだよ!

明日です。

日本語サイトは Blog Action Day 2009: Climate Change

事前登録もしておきましょう。→
ブログアクションデイ登録ページ(日本語)

何を取り上げようかな。「気候変動」に絞るとちょっと書きにくいですねー。

過去の記事:

2007年 予告: 10月15日 Blog Action Day - 今年のテーマは"環境"、当日: ヤトロファって何?
2008年 予告: 今年のBlog Action Dayのテーマは「貧困」、当日: ホワイトバンドまだつけてる [Blog Action Day]

2009/05/10

Prince's Rainforests Project

こんばんは。鯨の王子様です (なんだそれ)。
王子様が熱帯雨林保護に動き出した! と聞いて期待したんだけど、おじさんじゃんねぇ。
The Prince's Rainforests Project Awareness Campaign Video





YouTube The Prince's Rainforests Project Channel
上記プロモーションビデオには、有名人も一般人も出演しているのですが、カエルが共通アイコンになっているんですね、女の子が頭にカエルを載せてるのかわいい。

リンク: プロジェクトホームページ

2009/04/18

Earth Day 2009

Earth Day Tokyo 2009

今日と明日かあ。ちょっと東京までいく元気ないなあ。
そういえば昨年のアースデイはGoogleのロゴが変わっていたのでした。今年はどうかなと思って見に行ったのですが、いつもと同じでした。
そうか、Earth Day自体は4月22日だったんですね ( → earthday.net)。イベントを週末に設定しているという訳ですね。
検索をしていたら、動画の中では、ディズニーのドキュメンタリー映画 " Earth" の予告編がトップに来ていました。





今日はEarth Day Tokyo 2009のサイトを見ていくだけにしようと思います。速報ステーションというのもあるし。

2009/03/03

デメニギスって面白いな

「デメ」っていいながら、頭みたいな透明なカバーの奥に引っ込んでいるというところね。

先日新聞記事が出ていたのだけれど、National GeographicがYouTubeに動画をあげていました。


新聞記事 = 毎日新聞 2009年2月28日 深海魚:デメニギスの世界初画像公開 水深700メートル
頭部の緑色の球状部が目のレンズ。通常の目の位置にある穴は鼻。透明なヘルメットのシードルのようなものをかぶっている
このレンズと言う部分が葉っぱみたいに見え、青い地球に緑の葉っぱをあしらった環境保護キャンペーンのシンボルマークみたいな感じになってて面白い。

元の記事:ほかの写真もあります。最後のsiphonophoreというのも面白い。

The Monterey Bay Aquarium Research Institute 2009/02/23 - Researchers solve mystery of deep-sea fish with tubular eyes and transparent head

2008/10/17

容易に交換できない機器はEU指令違反

こんばんは。

先日、こんなニュースがありました。

CNET News 2008/10/08 容易にバッテリ交換できないiPhone、EU指令に抵触の可能性

iPhoneだけでなくてiPodもそうですね。

これに関してCNET TV Buzz Report (動画リンク) でキャスターの森森 (Molly Wood) さんがこんなことを言ってました。
これはバッテリーをリサイクルすることが目的なんだけど
アップルは、既に独自のリサイクルプログラムがあるのよ。

その名は...

6ヶ月ごとにiPodのニューモデルを出す!
だってさ。

ところで前の記事にも笑えるところがありますな。
New Electronicsによれば、明らかにEU指令の文言には、携帯電話のバッテリを「容易に取り除く」ことができるような設計になっていることが関係しているようだ。筆者の友人たちが「Tech Republic」で公開した、この複数の写真が示しているように、iPhoneに関して、(EU指令の仕様は)まったく当てはまらない。
で、その写真のひとつがこれ。[補足:すみません保存していませんでした。]

2008/08/13

豪華中華

こんばんは。

開会式見た?断片しか見ていないのだけど、すごい仕掛けがたくさんあったようですね。CGとか...

GIZAZINE 2008年08月12日 北京オリンピック開会式の花火による「巨人の足跡」は本当にCGだったのかどうかを検証してみた

最初はリレハンメルくらいだったかな、自然に還る材料で作った食器を使ったり、選手村を開催後自然に戻せるようにしたり、環境に配慮した運営がトレンドになっていたと思うけど、今度の北京オリンピックでの取り組みはどうなんだろ。

2008/07/07

Imagine


新しい雑誌 "Imagine"

買ってきました。

創刊号の内容は...

What do you think about it?
やさしさも贈りたい センスが光る手みやげ図鑑
中田英寿vs 中田宏 ふたりのテイクアクション
アルゴアという生き方
社会企業家がかっこいい
AIR DESIGN MRJ
音楽が地球を救う

ちょっとだけSOTOKOTOと同じ匂い (=「結局ただのファッション」) がします。SOTOKOTOほどあからさまじゃなく、環境を考える意味で役に立つ記事も載っていますけどね。伝えたいものを届けるために、中田英寿などファッショナブルなテーストをいれる必要があるのかもと思うので、それほど否定的にとらえている訳ではないです。

特に"What do you think about it?"は世界8カ所で起きている環境の変化を写真で伝えており、迫力があります。

また、勝間和代さんの記事は面白かった。勝間和代さんは話題の人だというのは知っていたのですが、その志の高さは初めて知りました。

追記:横浜市がかんでいるので、当時の中田市長が対談に出ているのですね。
ヨコハマ経済新聞 2008.06.26 環境テーマの季刊誌「イマジン」創刊-横浜市と出版社が協働で

2008/06/07

エコブームらしい

おはようございます。

なんか世の中エコブームみたいですね。

日テレエコ2008NHK SAVE THE FUTURE

流行には乗ってみないと。

日本テレビの「世界のエコファイター 地球を救う100の知恵 - 驚き!超テレビ大図鑑スペシャル」ってひどかったね。最後の方に人間が地球上にいなくなってからX年後というコンセプトの海外の番組を紹介するのが目玉だったんだろうけど、そこまでにいろんな海外番組の紹介を行ってて一貫性のないこと。干ばつで苦しむライオンの家族とか、紹介の仕方もセンチメンタルだし。コメンテーターも司会ももっとまともな人を集めろよといいたくなる。最後の「人間が地球上にいなくなって...」の話なんか、人間がいない方が地球に良いといわれているような気がしました、って何をいまさらって感じだった。

「人間が地球上にいなくなって...」っていうのを探してみました。
LIFE AFTER PEOPLE

追記: 6月は環境月間、6月5日は環境デーだったんですね。さらに、6月7日、8日は、エコライフ・フェア2008ってやってたんだ。って、8日の夜に追記しても意味なかったですね。

増山麗奈さんキュレーター+出展の「エコ@アジアニズム大阪展」が行われています。これは19日まで。エキブロ関連イベントカレンダーに載せました。