これはフルコーラスではないけれど、フルコーラスの歌詞 (うたまっぷ) を見ているとこんな一節があった。
薄情もんが 田舎の町に あと足で砂ばかける って言われてさ私が大学に入学した時代はそんなことはなかったし、地方にもよるのだろうけど、昔は田舎から出るってそういうことだったんだろうなと思った。シチュエーションとしては、企業への就職などのように堅い道ではなく、劇団に入るとか専門学校とか夢を追うような場合だろう。結局田舎を捨てきれずに残ってしまったが、夢を捨てざるを得なかったことはずっと後悔している。そして、この切符を送った相手は、今東京に出てきている自分の娘。自分はかなえられなかったけれど、娘にはこの時代に生きている幸せを忘れないでほしい、ということだろうなと思った。
出ていくならお前の 身内も住めんようにしちゃる って言われてさ
うっかり燃やしたことにして やっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき
私はそう解釈したのだけど、いろいろな解釈が考えられるんだね。
Yahoo! 知恵袋 「中島みゆきのファイトの歌詞、東京行きの切符の部分はどういうことなのでしょうか?」
将来を誓った彼氏と郷里を離れ東京で生活をしようとしたのでしょう。Yahoo! 知恵袋 中島みゆきさんの『ファイト!』で、... なぜ滲んでいるのだろう
それで彼に「あんたに送るけん、持っとってよ」と彼に切符を渡した。
そのうち、きっと東京に行って貴方と暮らすからという積もりで。
「うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符」という表現から、この人は逡巡しまくった末に「あんたに送る」という決断をしたのかなぁ…と。こちらも「今東京で待っている人に送る」という解釈なんだな。
私みたいなおじさんは、若い人たちとは想起するイメージが違っても仕方ないか。
歌詞の他の部分を取り上げた記事があった。
Omps! 時代の名曲・中島みゆきの『ファイト』の歌詞に隠された深い意味とは