2010/01/18

地震について考えさせられる日

こんばんは。

今日は阪神大震災から15年目。先週くらいからNHKスペシャルなど関連する情報が出ていましたね。

そんな中ハイチで起こった大地震は衝撃的でした。日本だと水曜日の朝出勤時ですか、TwitterでアメリカのTVジャーナリストを何人かフォローしているのですが、彼等の発言で知りました。阪神大震災のときもそうだったんですが、大きな地震が起こったみたいくらいしか分らない感じでした。帰宅してみると惨状が伝わってきます。大統領府が潰れている写真とか、病院も全部壊滅状態だとか ...

義援金などのもアメリカを中心に早いうちから始まっていました。最初見たのはアメリカのユニセフだったかな。日本では国境なき医師団が比較的早い対応をしていたと思います。新しい取り組みとして、iTunes Storeの課金システムを募金するというものがありました。

米国赤十字社:ハイチ地震救援金

メディアも大々的に報道しています。CBS Newsではメインキャスターのケイティー・クーリックを現地に送って、そこから3日連続でほとんど地震関連のニュースで埋め尽くしていた番組を発信しています。米国時間16日からは別の人に交替しましたがそれでも現地から伝えていますね。

それに対して日本ではあまり報道していませんね。地球の反対側だからというのもあるでしょうが、自主取材しておらず通信社待ちになっているように思います。材料がないからニュース番組の時間が埋められないのでしょう。政府が記者会見で出すもので新聞作れちゃうから、そういう発表がない場合には番組や紙面が作れないのでしょうね。もちろん国内の災害は競って取材するのですが。

で、阪神大震災に関する特番に戻って来るのですが、前日にあった櫻井君主演のドラマはなかなか良かったですね。報道にかける職業意識と人間性の葛藤がテーマでした。自分も被災者の一人として伝えられる側の思いが分り、その上でなぜ伝えるのか悩むという。

当時は、そのように事件の現場を記録し伝えるのは、報道関係者に限られた話でした (たまたま現場に居た一般人が撮影する場合はあるが、それを入手して報道するのはマスコミの仕事)。しかし、今はデジカメ、デジタルビデオカムコーダ、Twitter、YouTube、UStreamがあります。誰だって写真、動画、記事を作成し公開できるのです。現在あのような大地震が起きたら、この状況を伝えるべきかなやむ人が一般に広がったはず。

一方で、ジャーナリストとしての職業意識を持たずにツールだけ手にした人には、そのような悩みを意識すらしないかもしれません。その場合、伝えられる側との軋轢が生まれる可能性は高いと思うのです。

実際そんなことが既にありました。秋葉原の事件です。刺された被害者とそれを助けようとする人、そしてその光景をケータイで撮影する人。

それとも、撮る側も被災者なら、被災者の気持ちが分り、そういうことは起こりにくいかもしれません。

今答えがある訳ではないですが、そういうジャーナリストの職業意識や仕事を通じた成長などの面で考えさせられるドラマとなっていました。

今日はそれ以外にも震災の現場に直面した人の記事を良く読んでいました。読み切れないですけど。

KandaNewsNetwork あれから15年 阪神淡路大震災 #19950117
半壊した自分の家を、ビデオで撮影できたけど、全壊したお隣のビデオを撮ることはできなかった…。
これは報道するつもりで撮っていないけど、先に書いた葛藤がここにもあります。
震災翌日、地元のコンビニが空いたとたん、一斉に集団強奪となり、店舗を空けたくても空けられなかった事実。美談ばかりではない集団パニック。
そういう略奪がなかったことが奇跡的、と言われていましたね。

www.さとなお.com 阪神大震災から15年
-- 体験談とそこから得られた教訓 (地震が起こる前にやっておくべきこと、地震が起こったらまずやらなければならないこと)

報道に関して書いたが、今日は報道に関係して、ちょっと気になる話題がありました。この稿は別にします。

4 件のコメント:

pacer3 さんのコメント...

今、外国の報道機関が現地入りするのは、じゃまになるだけで、ひかえた方がよろしいかと思います。私も阪神・淡路の時は、翌日兵庫県庁で打ち合わせでしたが、連絡がいっさい取れず、キャンセルとなりました。新潟県中越地震の当日に新潟県に行っており、危うく、新幹線に閉じこめられるところでした。偶然故郷の高崎で途中下車したために、そこで、地震に直面し、新潟での足止めは免れました。私は、社会資本整備を仕事にしているので、何らかの行動は取るつもりです。

yoshihiroueda さんのコメント...

★ pacer3さん、途中でセーブしてその後書き足したりしていました。報道機関は邪魔になるというのは確かでしょうけど、やはり伝えることは必要だと思います。伝えないと支援金も少なくなってしまうでしょう。ただ、人数が多過ぎても意味がないところはありますね。社会資本整備のお仕事は具体的には分りませんが、社会の役に立つものだと思います。頑張って下さい。

sofia_ss さんのコメント...

あれから15年ですね。早いです。3人目を妊娠中の私はニュースに震え上がりました。身重で小さい子2人抱えて大地震にあったら・・・そんな境遇の方もたくさんいたことでしょう。私のいとこが東灘区に住んでいて被災し、大阪の親戚の家に身を寄せていました。地震のあと、現地との連絡がとれなくなりましたが、彼女が揺れが収まった直後に母親に無事の一報を入れたので、親類一同安堵できました。大学の先輩が淡路島に住んでいて、どうしても連絡がとれず、返信用のはがきを同封して、手紙を送りました。届くかどうか不安でしたが、無事に手元に届いたらしく、特設電話から、折り返し電話をかけてくれて、安否がわかり、ほっと安心したことも思い出します。情報は大事です。混乱している場所から、正確に過不足なく情報を発信できるかどうか、じゃないでしょうか。まだまだ考えさせられますね。

yoshihiroueda さんのコメント...

★ そふぃあさん、リンク先のさとなおさんのところも奥さんが妊娠中だったそうですが、さらに小さいお子さんがいてとなると困難は想像し難いものと思います。電話もつながりにくくなるし、生きるための情報もそうですが、無事を伝えて安心を得るためにも、情報のインフラとその上で流れる適切な情報は必要ですね。