現在Panasonic汐留ミュージアムで行われているパスキン展、そのweb内覧会が1月20日に行われましたので行ってきました。ブロガー向けの内覧会で、このため特別に写真の撮影が許可されています。
展覧会入口 - パスキンの肖像がお迎え
まず展覧会情報をあげておきます。
展覧会名: パスキン展 -生誕130年 エコール・ド・パリの貴公子- (LINK)
開館期間: 2015年1月17日 (土) ~ 3月29日 (日)
開館時間: 午前10時より午後6時まで
(入館は午後5時30分まで)
休館日: 毎週水曜日 (但し2月11日は開館)
場所:東京都港区東新橋1-5-1
Panasonic汐留ミュージアム (LINK)
入口を入った最初にパスキンの写真がどーんとあるのですが、外から見ると右のような感じになります。
展覧会は、パスキンの生涯にあわせ、雑誌の風刺画家としていきなり成功したミュンヘン時代、ちゃんと絵画をやりたくてパリに移り住んだ時代、第一次世界大戦の戦火を避けアメリカに拠点を移した時代、そして再びパリに戻り人気作家となった時代の4部構成になっています。
今回は内覧会は、"青い日記帳Presents" と冠が付いており、人気アートブログ「弐代目・青い日記帳」主宰TakさんとPanasocnic汐留ミュージアム宮内真理子学芸員の対談の形式でトークが行われました。 Takさんの記事はこちら。
トークをする「青い日記帳」主宰Takさんと宮内真理子学芸員
トークは、パスキンの人生にそって、人生のステージと住んだ場所、それらが作品の与えた影響をつなげる形で進みます。ブルガリアの裕福なユダヤ人の息子として生まれ、その後画家になりたくて家を出て絵画の勉強をし、19歳で早くもミュンヘンの風刺雑誌の挿絵画家になったパスキン。風刺画家として素描が中心だった時代、パリのモンパスナスに住み本格的に油絵の勉強を始めるとオーソドックスな画風になります。戦火を避け移り住んだアメリカで解放された作風になり、そしてまた戻ってきたパリでは、柔らかい輪郭、色使いで人気作家になります。最後の時代は「真珠母色の時代」とよばれているそうです。
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本人は以前から芸術家は45歳までと言っていたそうですが、実際その年齢で自殺してします。不倫が成就しなかったのが直接の原因のようですが、人気作家になっても満たされないところがあったのでしょう。
当時人気があったとのことですが、アートの歴史を見たときに、ユトリロ、シャガール、ローランサン、モディリアーニ、フジタのような残り方をしていないように思います。もっと長く生きていたらという話もあるのですが、もしかしたら本人が自分のスタイルを極めることに情熱を失ったのかもしれません。または、人気画家として同じスタイルで描き続けることを潔しとしなかったのかもしれません。
最後の全盛期の柔らかなタッチの絵は日本人に好まれるのではないでしょうか。あまり紹介される機会がないアーティストだと思いますので、一度行ってみてはいかがでしょうか。
他にパスキン展について書かれているブログ:
Art & Bell by Tora (とらさん) 2015/01/24 「パスキン展 @パナソニック汐留ミュージアム」
-- 時代別の説明と作品の紹介が詳しく載っています。
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