2021/03/26

モンドリアン展

Composition with Red, Blue and Yellow
(WikiArtより)
モンドリアンというと右のような絵を思い出すよね。私もブログで「柴崎コウがモンドリアン柄の服を着ている」と書いたように、そんなイメージしか持っていませんでした。

2021年3月23日からSOMPO美術館で、「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」が始まります。そこではモンドリアンの別の姿を見ることができます。前日に行われたプレス内覧会にブロガー枠で参加させてもらいました。

モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて (LINK)
場所: SOMPO美術館
会期: 2021.03.23(火)- 06.06(日)
開館時間: 10:00 - 18:00
休館日: 月曜日※/展示替期間/年末年始
※ ただし5月3日は開館
入場料:
オンラインチケット当日窓口チケット
一般1,500円1,700円
大学生1,100円1,300円
小中高校生無料無料
障がい者手帳をお持ちの方無料無料

SOMPO美術館は以前はビルの高層階にあったのですが、昨年5月、その隣に新しく独立した美術館として建てられました。私は新しくなって初めて行きました。

前はオフィスビルのフロアを改修しましたーという感じのレイアウトだったのですが、新しい美術館は美術館らしく一つの広い部屋を自在に区切れるようになっているようです。ただ面積が小さいので、5階から3階まで3つのフロアを使った展示になっています。

2階はショップになっていて、これは以前より明るくて広く、休憩もできるスペースになっています。売っているものもバラエティが増えています。今回私はモンドリアン柄のエコバッグと箸置きに惹かれました。結局買いませんでしたが ...。

さて展覧会のほうに戻ります。モンドリアンも最初の頃は風景画などを描いています。風景画の中にも、後に続く構成的な要素が見られ、セザンヌっぽい作品もありました。キュビズムの要素を取り入れ、「新造形主義」理論を立ち上げます。点描の作品もありますが、粒が大きく、スーラなどの筆触分割とは異なり複数の異なった色を組み合わせて一つの色を感じさせるというものではありません (会場内の写真は特別の許可を得て撮影しています)。

このように、多くの人の影響も受けつつ自分の世界を作っているわけですが、影響を与えた人の一人にヤン・トーロップがありました。ヤン・トーロップといえば私も図録をもっていました。改めてみかえしてみると、1988年に大阪のナビオ美術館で開かれた展覧会で買ったもののようです。図録の中身をみると点描に類似点が見られます。ヤン・トーロップの「象徴主義」に傾倒したとのことですが、私にはそこまで深いところは理解できていません。


壁が青く採色されている作品群があって、一体何でくくっているのかと思いましたが、その右の壁がピンクになっていて、展示場自体もコンポジションを表しているのがわかりました。

モンドリアンは1917年、モンドリアンはデオ・ファン・ドゥースブルフらと「デ・ステイル」を結成し、絵画以外にも影響を与えます。それらのアーティストの作品も展示されています。多くは絵画ですが、その中にヘリット・トーマス・リートフェルトのアームチェアシリーズがあります。左は「ベルリン・チェア」。モンドリアンの影響がよくわかると思います。

展示の最後に、これもヘリット・トーマス・リートフェルトのシュレーダー邸の映像があります (houzz.jp に記事があります)。天井から吊るされた引き戸で部屋が分割されるようになっており、平面を直線で区切る、まさにモンドリアンの世界です。オランダのユトレヒトにあり、予約すれば見学可能ということですので、一度行ってみたいです。

SOMPO美術館では毎回入場前のスペースに写真を撮影できるコーナーがありましたが、今回は展示の最後に撮影スペースがあります。シュレーダー邸をバックにヘリット・トーマス・リートフェルトのジグザグ・チェアに座って撮影ができます。隣にはモンドリアン柄のワンピースが飾ってありますが、これは頼めば着れるのかな (たぶんできません)。


Courrier.jp にモンドリアンに関する記事がありました。

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