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2004/10/17

テキストベース非リアルタイムコミュニケーション

ハリーさんのメール派にトラックバックしています(間違えた。往復書簡4のほうにトラックバック送ってた)。ここで宿題のひとつ「ネットのテキストベースコミュニケーションについて考える」を片付けたいと思います。

ハリーさんと同様、私もメール派です。電話は苦手だと言ってもいい。異常に緊張する。比較の問題ではなくメールがなかったときからそう。

「音声 VS テキスト」と「リアルタイムVS非リアルタイム」の2つの対比軸がありますが、やはり後者が主な理由ですね。考えをまとめられる。見直せる (じゃあ漢字変換間違えたままにするなよってつっこみが)。

さてここからが宿題。この宿題の契機も、ハリーさんの往復書簡4なのですが、テキストベース非リアルタイムコミュニケーションにおける問題について考えます。メール、メーリングリスト、掲示板、ブログ (のコメント) は同じような性質を持ちます。

ハリーさんは、主に「過熱」のことを書かれています。

相手の文章をプリントアウトしてじっくり読む、自分が書いた文章を一晩寝かせてみる、しばらく離れて別の事に熱中してみる等、いずれ時間を置くのが効果あるようです。画面上でリアルタイムのやり取りしているとどうしても冷静さを欠いてしまいますからね。

これはそのとおりだと思いますが、リアルタイム性とはちょっと違った側面として、インタラクティブ性をあげたいと思います。

メール等ではいくら反応が速くてリアルタイムに見えてもひとつのメッセージに割り込みはできませんが、電話やFace-to-faceの対話では、話の途中で割り込んで質問したり、間違いを正したりできます。前提が共有されないまま論旨が進んだりすることを避けたり、最悪この人とは前提が共有できないことが早めにわかり不毛な議論を避けることができます。

また、インタラクティブ性のない (非同期の) コミュニケーションのこういう特質が理解できない人もいるようで、その場合さらに冷静さを欠いたものになります。これは極端な例ですが、昔、次のようなやり取りをみたことがあります。A1~AnとB1~Bnは一つのメッセージの中の部分 (段落と考えて良い) です。

発言者A
A1 (前提) XXXはXXXXです。
A2 (発展) したがってYYYです。
:
An (結論) というわけでZZZです。

発言者B
B1 > A1
それ前提が間違っています。正しくは...
B2 > A2
前提が間違っているので、これも正しくなく、...
:
Bn > An
だーかーらー。

発言者Bは、B1でA1をただしたのにも関わらず、また、ずっと説明したものが理解されずAnの発言が出されたように感じたのですね。

これを避けるためには、一つずつ確認をとりながら進める必要がありますが、それも知識や理解の基盤が共有されている場合でないとうまくいきません。例えば、「梅雨はカビがはえやすい」ということが常識だと思っていれば、これに対して確認を求めようと思いません。その「常識」を知らない人にとっては論理の飛躍にしかみえません。ここでなぜですかと問われるとどこから説明してよいか悩みますよね。これはまだ科学的なので単純な例だと思いますが、信念などが入るとやっかいですね。見えないもの (水蒸気やカビの胞子) は信じないとか。

最初にテキストベース非リアルタイムコミュニケーションの例に「ブログ (のコメント)」をいれましたが、ブログ自体に関してはちょっと違うかとも思っています。それは基本的にはブログは対等なコミュニケーションではないと思っているからで、どちらかといえば本や講演に近いと思います。著者の主張は、受け入れられるかそうでないかであって、他で批判することやコメントで間違いを指摘することは出来ても、ただすことはできないものと思うのです。もちろんトラックバック企画のように、そうでない使い方をしてもかまわないのではありますが。ハリーさんもその点を意識して「往復書簡」というタイトルを使われたのだと思います。

いかがでしょうか。インタラクティブ性以外の対比軸があるとか、インタラクティブ性の中でもこういう側面がある等、ご意見を頂ければ幸いです。

コメント
Commented by HarryBlog at 2004-10-17 23:58 x
面白い。ちょっとゆっくり考えて反応したいと思います。
別の所で180 コメントの議論というかすれ違いを経験しましたが、それぞれ字数制限以上書こうとしたことで、結局何も得られない結果となってしまいました。非インタラクティブ性を意識していなかったのですな。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-18 00:14 x
★ハリーさん、早速コメントありがとうございます。
> ちょっとゆっくり考えて反応したいと思います。
期待しています。新しい宿題出すなよ。

 Commented by MemenDers at 2004-10-24 11:27 x
はじめまして。ハリーさんの所から来ました。
メールと違い、一般に広く公開している「ブログ」、そのコメント。
いろんな人がいろんな形で利用していますよね。
まったく関係ないのですが、有名人のブログではコメントが入れられないブログも多く見受けられます。
ありゃまさに、対等なコミュニケーションではない事の一例ですかね。
とんちんかんなダーサでした。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-25 06:14 x
★「ダーサの館」のダーサさんですね、いらっしゃいませ。コメントはさまざまに使えますが、ブログのオーナーがコントロールできないので、有名人のブログだと掲示板化しちゃうのでしょうね。それを避けるためにコメントが入れられないようにするのは仕方ないし、それでよいと思っています。ブログは、トラックバック企画やマグロ祭りなど皆さんいろいろ工夫されて使われており、面白いメディアですね。

2004/09/16

マグロ祭りだ、わっしょい

帰宅してブログを読み出したら、なんか知らない名前がRSSに並んでるし。訪問してみると見かけは違うけどいつものあの人。どゆこと? と思っていたら、こういうことらしいです。

マグロ祭りしましょう

コンテストなんて行われているのすっかり忘れていました。icedayさん「近海マグロに焼きをいれる」が受賞されたということで、おめでとうございます。

みなさん、私からの余計な説明は邪魔になるだけですので、ぜひ直接訪問、御覧下さい。

ところで、「マグロマル」という題の短編が筒井 康隆の作品にありました。どの作品集だったか忘れていたのですが、「ベトナム観光公社」でした。最初は星新一から入ったのですが、筒井康隆、小松左京...と、ますますもって帆掛け船。

2004/09/15

ブログの役割 (2) 知事ブログ

日本の夜明けは近い。坂本竜馬です (ウソ)。

知事自らがブログで県民・職員へ情報発信 という記事 (高知県知事 橋本大二郎氏インタビュー) が出ました。橋本知事のブログは「だいちゃんぜよ」 。(写真はこのブログから)

社長ブログに続き、知事ブログ。社長ブログはIT関連会社ですので、宣伝の意味も大きいですが (山村社長は直接の宣伝を拒んでいますが、それでも社長自らがブログを書くことがその会社の先進性を示したり、ブログの楽しさを伝えている訳で宣伝になります)、知事/政治家となるとまたちがった意味が出てきますね。以前、政治家専用BLOGオープンという記事に書きましたが、情報発信だけでなく自由に書き込みを許すと、とんでもないことになりそうです。覚悟が必要ですよね。今のところあまりコメントやトラックバックがないみたいですね。高知県民の皆さん、せっかく書いてるんですから反響を寄せてやってください。記事になったので、他県の人が書き出すぞ。

記事は本人自ら書くそうです。なにしろ20年近く報道記者を勤めていたので、書くことは苦にならないそうです。となると期待は (元) 作家のあの二人。負けるなー。

2004/09/12

ブログの役割

みなさん、おはようございます。Tim Berners-Leeです (I'm just kidding)。

HotWiredに次のような記事がありました。上下2つあります。
見直される「市民の声」としてのブログ(上)
見直される「市民の声」としてのブログ(下)

このところ以下の皆さんの記事で、ブログの役割を考えさせられることが多くあったように思いますので、ちょっとタイムリーかと。
あざらしサラダさん【ライブドアの「参加型ジャーナリズム」は成功するか(2)】
  もちろん(1)もあるし、周辺にたくさん考察があります。
Tomorrow's Way (yodaway2さん)ニュースを書き留めることについて、ちょっと考えてみた。
For Future Reference (Naotaka Uzawaさん) 出来事の意図と効果

HotWiredの記事では、
「ブログ界は全体で1冊の巨大なピアレビュー誌なのだ」ということを結論にあげています。また、「これはメディアの民主化なのだ。」とも言っています。
・一人で書いているのではなく、相互にチェックし合っていることで事実に対する客観性は確保される。
・その分野の専門家が書いている(既存メディアは記者が話を聞いて記事を書く)。
・新聞など既存のメディアの情報操作の疑い。
・既存メディアへのリンクの多寡によりブロガー全体で既存メディアへの評価を行っている。

高く評価しすぎているきらいはありますが、ひとつひとつは納得のいく理由だと思います。ただ日本ではまだそこまで発展していないだけかもしれません。まだ私なんかのように専門家でない人も発言している状況ですが、そのうちもっと強い説得力を伴って記事にしてくれる人が多く現れ、私は読んでいるだけになるかと思います。

客観性に関しては、森田実がよく批判しています。例えば、2004.9.1の記事では、政界の無気力=批判/議論しないことを批判していますが、その眼はマスコミにも向けられています。
「多くの政治家がおそれているのは、小泉首相本人の報復力というより、小泉首相を支援しているマスコミなのです。」
「小泉首相を批判する政治家は抵抗勢力のレッテルを貼られ叩かれてきた。...今もあまり変わらない」
と書いています。ほかにも、オフレコ情報を溜め込むだけで外に出さないことなどを批判していました。

これは2chの話になりますが、鈴木敦史が「美しい日本の掲示板」(リンク先は梅田望夫の書評。ちょっと持ち上げすぎかも) の中で、マスコミの日和見主義 = 上位下達の機関であることに関して批判しています。やはりここでも既存のマスコミにない視点を提供しているといえます。

田中 宇は非米同盟の中で、多くのメディアを巡回してレポートをまとめる自分の役割に関して述べています。多くのブログは見方は既存のしがらみから独立している。一方、事実を自分で取材することはないが、その点は既存メディアの取材により確保されているとしています。これをみるとただ乗りにも見えますが、補完的な位置付けを担っているといっていいでしょう。

自分自身はジャーナリストの補完になろうとしている訳ではありませんし、その能力もありません。ただ、多くの声のひとつとして平和を、環境を、よりよい世界を求める声を書き綴っていきたいと思います。むしろ自己満足に近い。こんな自己満足に近いものに対して、コメントいただけたりしてうれしいです、ってこれが自己満足か。

あざらしサラダさんの記事は【ブログで建設的に議論する方法について考える(4)】がいろいろなところで引用されていることから知りました。皆さんありがとうございます。

追記: ジャーナリストとブロガーの関わり/関連に関して書かれた記事です。トラックバック追加しました。
徒然なる数学な日々(night_in_tunisiaさん) 見直した!!
週刊!木村剛(一日編集長 ネットは新聞を殺すのかblogのtsuruaki_yukawaさん) [ブロガー新聞] 新潟地震マスコミ批判騒動に見る「参加型ジャーナリズム」

2004/07/24

ブログとビジネス

今回はエキサイトブログの新しい機能ライフログを使って投稿しようとおもっていたのですが、社長の山村さんが新機能について語っているので、ビジネスについて考えることにしました。

私もブログを初めて見ようと思ったきっかけは、以下のような記事に触発され、ブログのカルチャーを中にはいって考えてみようと思ったことと、それがサービス提供者にとってどういう利点、ビジネスにつながるのか、そのビジネスはどのように発展できるのかを考えてみたかったことです。

「情報処理」(情報処理学会誌)Vol.45 No.6の「Weblogの現在と展望−セマンティックWebおよびソーシャルネットワーキングの基盤として−」(武田英明・大向一輝)という記事(すみません。情報処理学会員以外はPDFを購入しないと読めません)と、
IT Proの参入相次ぐblog,ソーシャル・ネットワーキング[2004/05/14]という記事。
実は以前にも、PlayStation2のトロイの木馬作戦にかかってみようと思い、HDDユニットを先行販売で入手したり、FF XIのベータテスターに応募したりしていたのでした。

閑話休題。

エキサイトブログを選んだのは、
・β版でまだビジネスになっていないのでこれからどう打って出るか期待
・ブログセンターをみて、自分に合いそう、加入者間のインタラクションが多そうと思った。
・エキサイトIDを持っていた (これはちょっと失敗。本名使っている人ほとんどいないんだもん)
というところでしょうか。良い選択だったと思っています(と媚を売ったりしてみる)。あ、でも、最近有名になったあの社長のところもよかったかも。

さて今回の新機能とビジネスの関係ですが、

1) ライフログとそれをつかった投稿機能: Amazon.comのアフィリエイトプログラムでは、そのページに関連があると思われる本を自動的に選択して広告をつける機能があります。しかしそこで紹介された本は、そのページの著者も読んでいないかもしれません、というか、その可能性が高い。一方、ライフログは、自分が知っている/情報源として信頼しているブロガーがお勧めするものですので、読んでみたいと思う度合いは桁違いでしょう。それに関する投稿で、そのブロガーが熱烈に推薦していればなおさらです。これは上記の2番目の記事で言及されていることでもあります。

2) PDF出版: 有料会員向けのサービスですが、Adobe Acrobatは結構お高い製品ですからもとはとれると思います。デザインも自分でやるよりセンス良いものができるでしょう。それよりも本にできるとなったら、
・ある程度の量と統一性が必要になるので、ブログを使い続ける
・品質の良い文章を作るモチベーションがあがる
・品質の良いものができれば、訪問者が増える。コメントも増える。
・さらにやめられなくなる
という良いループがまわることと思います。来訪者の数の増加は作者にとっての喜びだけでなく、エキサイトにとっての利益でもあります。

以上思い付いたものを書きましたが、ほかにもあると思います。機能の向上は、単純に参加者の増加、来訪者の増加につながります。エキサイトにとってはそれだけでも価値のあることかもしれません。

ではまた。次回ほんとうにライフログを使った投稿をする予定。

2004/05/16

ヌーベルブログ

ヌーベルブログ

追記: ecotonoha関連。リンクだけあげているのだけど何を書こうと思ったのか忘れちゃった。

2017/01/05 追記: リンクも切れていますね。調べたら次のような記事がありましたが、やはり詳細は不明です。
認定NPO法人かものはしプロジェクト: ヌーベルブログが取り上げられました!  (2005/01/01)