もう一つツイッターで誤解が判明した話を書いておこうと思う。
以下のような発言を引用した投稿があった。
前に某男子に「結婚してもずっと働いていたいな」って話したら、 それだけでフェミニスト扱いされた上に「お前みたいなやつがいるから社会の生産性が下がるんだよ!」てゆわれた。ので、
「フェミニストって女性を大事にする人のはずだったけど、盛大に誤解されてる。と書いた。誤解というか、フェミニズム運動家達がそう使っているのだろうけど、「フェミニスト」という言葉は違和感あるなあ。
...
「フェミニスト」を「ウーマンリブ」という意味だと勘違いしているのではなかろうか。
これに対して、「それ (フェミニズム) が女性内対立助長する面も」あるという意見をいただいたので、
ラジカルなフェミニストだと、体育のときの男女同室着替えとか強制するらしい。と書いたのだけど、これの情報源に直接あたったことがなかったので調べた。すると下記記事が見つかった。
荻上式BLOG 2006-08-10 ジェンダーフリー=男女同室着替えさせまくり説についてのまとめ。
なんと、週刊新潮が流したデマらしい。私はそれを信じてた訳ですな。それもツイッターに書いたら以下のような発言をいただいた。
nori76: 俗に言うバックラッシュ。フェミは極端な部分だけ取り上げられがち。RT @ryokan: 調べたら新潮が作ったデマらしい。http://bit.ly/b7qWBu RT @ryokan 体育のときの男女同室着替えとか強制 @May_Roma (Wed Apr 14 21:55:57 +0000 2010)
sarasara1123: ジェンダー平等に反対するバックラッシャーが流した都市伝説です。不審に思って確認した人によると 一部学校で施設不足ゆえ昔から同室の所があっただけ。改めて同室にした所ゼロ。安心してね RT @May_Roma RT @ryokan: ラジカルなフェミニストは 男女同室着替えを要求 (Wed Apr 14 22:42:28 +0000 2010)
これでバックラッシュと言う言葉を知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/バックラッシュ
なお、男女同室着替えに関してもう少し調べたら、政府の男女共同参画局でも言及されていた。
男女共同参画基本計画(第2次)平成17年12月決定の概要と、本文の「第2部 施策の基本的方向と具体的施策 2. 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革」では、
児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた性教育、 男女同室着替え、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例は極めて非常識で ある。
と出てくる。具体的な事例は示されていないものの、そういう事例があるということを言っている訳だ。
この文書を作成した人たちもそのデマを信じているだけなのかもしれない。
ところで私は今のフェミニズムが行き過ぎているところまで到達しているとは思わないけれど、なんでもフェミニズムの文脈で語ってしまう上野千鶴子は勘弁して欲しいです。
→ にぶろぐ: 「なんだよ上野千鶴子って」 (2008-04-20)、「美人なだけじゃない」 (2008-04-21)
2 件のコメント:
上野さんたちが戦ってくれたお陰で今の形にたどり着いているところはあるのでしょうけれども、でも、彼らの戦い方はいつまで経っても1990年頃のままという気がしてなりません。(寧ろ70年代から変わっていない?)2010年にはフェミニズム議論も違う形に進化して良いと思います。自分たちがここまで引っ張って変えてきたという結果に対する意識も、本人たちには希薄な気がしてなりません。もはや非主流とは言い難い上野さんが、いつまでアンチ主流を旗印にしているのかと。バックラッシュが起きるような戦い方が既に古いのではないでしょうか。
★ らふぃさん、なるほど、求めるものが得られつつあり、それに対する外からの理解も得られるようになって来た時に、戦い方を変えて行かないといけないんでしょうね。最近知ったのですが、アメリカではAffirmative Action に対してまだ必要かという議論がなされてきているようですね。はてなキーワード http://d.hatena.ne.jp/keyword/Affirmative%20Actionmsnbc.com: "Do we still need a black agenda?" http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/36630541%2336630541
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