2017/02/11

オルセーのナビ派展

2月9日、三菱1号館美術館で行われている「オルセーのナビ派展」のブロガー内覧会に行ってきました。実は抽選に外れて参加できないのに勘違いして行って、ご好意で参加させていただいたのです。

オルセーのナビ派展 http://mimt.jp/nabis/
場所: 三菱一号館美術館 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
会期: 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
開館時間: 10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜休館(但し、2017年3月20日、5月1日、15日は開館)

左: Takこと中村剛士氏 / 右: 三菱一号間美術館館長 高橋明也氏
Takこと中村剛士氏と三菱一号間美術館館長 高橋明也氏のトークがありました。

ナビ派は一般にはあまり馴染みがなく、まとまって出されるのは今回が日本初と言ってよいくらいらしい。これは日本に限らず世界的にそうらしい。私も以前オルセー美術館展があったとき (そんなに前じゃないと思っていたが2010年だった)、その一つのチャプターが「ナビ派」で、そこで初めて知った。

その「ナビ派」とは何か。サイトの「見どころ」から引用する。
19世紀末パリ、ゴーガンの美学から影響を受け、自らを新たな美の「ナビ(ヘブライ語で"預言者"の意味)」と称した前衛的な若き芸術家グループ。平面性・装飾性を重視した画面構成により、20世紀美術を予兆する革新的な芸術活動を行った。
絵としては、ゴーギャンの系譜を引き、面を一様に塗るのが特徴のようだ。その意味で浮世絵に近いところがあり、また実際に浮世絵に影響を受けているアーティストもいて、日本人にもなじみやすいということだ。印象派よりも日本人向きじゃないかとのこと。私も絵画らしい絵画だと感じた。

もう一つの特徴はテーマに暗示された背景、物語性らしい。私の好きな作品 (2010年オルセー展で好きになった) にヴァロットンの「ボール」があるのだが、公園でボールを追う少女、しかし木の影や大人が離れていることにより不吉な予感がある。

フェリックス・ヴァロットン《ボール》
オルセー美術館は印象派で有名なところだが、現館長のこじはる ... じゃなかったコジュヴァル氏の専門がナビ派で、このためナビ派の作品の所蔵を増やしているし、展示もそれまでひっそりあったのが光の当たる場所になったらしい。あとコジュヴァルは自分の美意識のためには強引なところがあってトランプみたいなところがある、という話が面白かった。

なお、写真は普通内覧会では特別に許可されるものですが、今回はそういう断り書きはないようです。一部のボナール作品は撮影禁止、またすべてのボナール作品はSNS投稿はお断りしますということだけで、その日だけの話じゃないように思います。ボナールに関しては「著作権の関係で」という話でしたが、Wikipediaを見ると、亡くなったのが1947年1月23日なので、ちょうど死後70年なんですね。でも70年はちょうど超えたので心配は必要ないと思います。

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