2020/07/19

ヨコハマトリエンナーレ2020 エピソード06 彗星たち

新しく発見された彗星「ネオワイズ彗星」が見ごろだそうですね。

毎日新聞2020年7月18日 5000年に1度 奇跡の尾

今日7月19日は、ヨコハマトリエンナーレ2020の市民参加作品 岩井優《彗星たち》の「オンライン・マスク制作」に参加しました。マスクをかぶって清掃するというパフォーマンスを行うのですが、そのためのマスク製作です。このパフォーマンスはマスクなしで作業を行ってはいけない除染作業のメタファーとなっています。清掃に使うのは箒、ほうき星からタイトルの「彗星」に繋がっています。

マスクのベースとなるのは表面に黒鉛 (グラファイト) が塗布された紙袋。最初の原発は黒鉛を使っていたということで、これも原発のメタファーになっています。このベースに商品パッケージなどを材料に飾り付け、自分なりのマスクにカスタマイズしていきます。

私の作品は右。あまりパッケージがなかったので、マスキングテープやビニールテープを使いました。放射状に配置したので、放射性物質のメタファーになっているでしょ。また星も使っていて、彗星に繋がっていると言えると思います。

Zoomで説明を聞いた後、黙々と作業する、そのあとは今後のアクションのお話や質疑応答です。この後のアクションとして、
  • このマスクをつけて清掃作業を行うところを写真にとり、皆さんの写真を集めます。
  • 今日から1週間後、またオンラインで集まって感想を交換します。
  • 8月9日、横浜美術館で清掃アクションを行います。
なお、これは今回で終わりでなく、会期中3セット行われます。まだ参加者募集中ですので、興味を持たれた方は上記リンクからどうぞ。

2020/07/18

ヨコハマトリエンナーレ2020

初日の7月17日に行ってきました。

新型コロナウイルス感染症の非常事態宣言は一旦解除されたものの収束はまだ見えないという状況の中、密集を避けるためにチケットは予約制となっています。10日前頃に購入を思い立って、どうせならば10:00開館と同時に入りたいと思ってチェックしたら、まだ枠が空いていましたのですぐに購入しました。30分単位の枠で40人から50人程度のようですね。

当日は10:00開館直後に横浜美術館に到着したらこんな感じ。全体が薄いネットに覆われているようで、感染症対策に隔離されたイメージを感じさせます。それともヨコトリの後は横浜美術館リニューアルを行うためその準備か?

たぶんそんなことはなくて、今回のタイトル "Afterglow" に関係したものになっているのだと思います。

追記: イヴァナ・フランケの ≪予期せぬ共鳴≫ という作品でした。

10人くらい並んでいましたが、すぐに前に進みました。ソーシャルディスタンスに配慮したマーカーがついていて、一コマずつ進みます。スクリーンの前に立つと自動で検温結果がでて、アルコール消毒して中に入れます。

最初はニック・ケイブ «回転する森»がお出迎え。これくらい派手な作品が最初にあると期待が高まります。


キラキラしますよ。


今回のタイトルは "Afterglow" ということですが、これまでのような説明は少なく、自分で考えることが求められています。

しかし、以下のキーワードが提示されています。
  • 「独学」   自らたくましく学ぶ。
  • 「発光」   学んで得た光を遠くまで投げかける。
  • 「友情」   光の中で友情を育む。
  • 「ケア」   互いを慈しむ。
  • 「毒」    世界に否応なく存在する毒と共存する。
渡されたパンフレットの中には、作品の一部にはこれらの関係が書いてあるものがあります。作品選考に当たっては、キュレーターの皆さんはこのキーワードから真面目に考えたんでしょうね。作品の中には「発光」する生物を使ったものがいくつかありますが、ちょっと真面目過ぎるだろ、と思います。

結局この日は終了間際の 17:45 までいました。中身は次から少しずつ書いていきます。