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2005/03/08

報道GOサイン

こんばんは。ライブドアのパブリック・ジャーナリストです (ウソ)。

この件に限った話ではないのだが、なぜ逮捕されるまで全国的に報道されないのだろうか。

毎日新聞 2005年3月8日
カリスマ失墜:西武事件・堤前会長逮捕 生活すみずみまで−−「城下町」所沢
西武鉄道が管理する北口ロータリーは夜10時まで西武以外のタクシーは締め出される。 
市道24路線 (約8000平方メートル) を「ほとんど使われていない」と無断で壊し、(ゴルフ場の) 敷地にした。 
市東部にある「所沢聖地霊園」。西武鉄道は69年、この場所に25万平方メートルの宅地造成を計画した。市は開発に合わせて上下水道を整備したが、西武は近くに火葬場があることを理由に計画を変更した。74年に上下水道完備の奇妙な霊園が売り出された。
なんらかの理由で許されているものもあるのかもしれないが、明らかに不法なものもあるよね。

まるで知っていても言っちゃいけなかったタブーが、堤義明逮捕で解禁になったかのようだ。

地下鉄サリン事件のときも同じような印象をうけた。

そして今この時点でも多くの事実が報道されずにいて、なんらかのGOサインを待っているのだろうか。

2005/02/25

これからどんな顔して報道するの?

こんばんは。兜町の風雲児 (ウソ) ウエダです。

昨日(2月23日)からの話題はやはりこれでしょうね。

毎日新聞 2005年2月24日
ニッポン放送株争奪: ニッポン放送、フジに新株予約権−−ライブドアに対抗

ライブドアに対しては時間外取り引きの倫理的な問題を指摘する声も多かった訳ですが、こちらのほうが問題としては大きいですね。“ポイズン・ピル” (毒薬)とは言われているということはあまり使うべきではないと認識されているようではあるのですが、そもそも制度として存在していることのほうが信じられません。

株というのは会社の一部を所有していることを意味するのですが、例えば1万株もっていた既存株主は今までニッポン放送の1/3280を所有していたのが、いきなり1/8000になり、それまでの1/2.44に下がるということになる訳です。一株あたりの利益も、配当も下がることが予想されます (利益を今までの2.44倍以上出せるなら別ですが)。堀江さんが、自分だけでなく他の既存株主のことも出して主張するのはうなずけます。

しかも、この記事を見ると、西武鉄道と同じように上場基準を満たさなくなるとのことで、それも株価の下落の材料になるでしょう。フジテレビは、他のメディアと同様、これまでの報道で西武鉄道、堤義明を批判してきたのではないのかな。

株は既に下がっています (毎日新聞 2005年2月24日「東証:ニッポン放送、フジ、ライブドアの株、そろって下落」 別リンク)。もしかしたらそれが狙いかもしれません。皆が暴落を懸念して売って行けばTOBが容易になり、今たくさん買えば買うほど新株予約権を使う量が減りますから。また、ライブドアの株価も下がっています。ライブドアの体力を奪い、長期戦に耐えられなくすることも可能ですね。放送機関としては、論評でそのことを言及すればライブドアの株価をさらに下げることができます。

テレビでの記者会見では、ライブドアが経営権を握った場合、ニッポン放送の経営に悪影響をあたえる、これによって経営の健全性が保たれ、株主の利益も守られると言っていました。まるで、これで株価が下がってもライブドアが経営権を握ったときの下がり具合よりもまし、我々は株主を救ったんだとでもいいたげです。でもライブドアが経営権を握ったら株価が暴落するって証拠あるの? 事実に基づいたものではありませんよね。

これで、これ以降報道番組で、社会正義を旗印とした報道ができるのでしょうか。また、事実に基づいた報道をしていると胸をはっていえるのでしょうか。産經新聞も「正論」が言えるのかな。

ところで今なら堀江さんと村上さんが協力すればニッポン放送の株50%以上を持つことになり、緊急株主総会を開いて現経営陣を全部解任することができるんじゃないの。

2005/01/22

朝日のトンデモなさ加減に惑わされるな

こんばんは。久米宏です (ウソ)。

連日続くこの問題では、みなさんのブログ等 (浮世風呂さんの一連の記事、Tomorrow's Wayさん、ほか) をみていました。それらの情報から、私には、朝日の偏向ぶりとトンデモなさが目立ち、NHKの言っていることは正しいようにおもえていました。 取材を受けたNHK幹部が言ったことと反対のことを書かれたと言うのに対する反論も、証拠や根拠をしめす訳でなく、「だってそう言ったもん」というレベル。シバレイさんが、VAWW-NETの弁明を転載されていますが、私にはますますこの「裁判」の異常さと、それを何の批判も無く放送した場合の影響が憂慮されるものでしかありません。NHKは、もっと、「公正さを保つために自主的に手直しを指示しました」と言えば良いのではないか、と上記浮世風呂さんの記事にコメントも残しました。

しかし、日日光進さんの下記の記事をみて私ちょっと反省しています。
慰安婦を巡る朝日対NHK
この中で、毎日新聞2005年1月21日の社説「NHK特集番組 問題点を整理する必要がある」が紹介されていますが、ここでは、問題を整理し、
・ NHKに対し安倍氏らの政治圧力、介入が本当にあったのかどうか。
・ 番組の内容そのものに問題はなかったのか。
を分けて考えるべき、という提言がのべられています。そして、前者に関しては、番組放送前に内容を政府政治家に説明することの是非を問うています。

表題「朝日のトンデモなさ加減に惑わされるな」は自戒の念をこめてつけています。朝日対NHKどっちが正しいことを言っているという見方をするのではなく、どっちもジャーナリストとしていかがなものかという視点で批判精神を持ってみないといけないのだと思いました。

もう一度浮世風呂さんの記事にもどりますが、浮世風呂さんご本人のコメントで、「朝日、週刊新潮の広告掲載拒否」というのがありました。ちょっと前に読売新聞でも広告の一部を消して載せると言うことがありましたね。お互いジャーナリストとして、相手の言論の自由を尊重しないと、自分の首をしめることになるでしょう。今こそ、Tomorrow's Wayさんのサイドバーに掲げられている言葉「吾、汝の言に反対す。されど吾、汝の、その言を言うの権利、死に至るまで擁護せん」を噛み締めて欲しいものです。

2004/08/11

DAYS Japan買ってきました

以前創刊号から突然休刊になった最終号まで買っていたDAYS Japan。
(右は最終号: A4スキャナでとれずデジカメで撮影して加工したので見苦しいのはご勘弁ください)

それが復活していることを
FAIRNESSさんの記事のコメント
とびげりさんの記事
ではじめて知りました。DAYS Japanのホームページはここ

これは買いに行かねばと思ったのですが、売っている書店が限られており、ようやく昨日 (8/10) 入手しました。バックナンバーもおいてある書店のリストにはいっていたのですが、最新版8月号しか入手できませんでした。バックナンバーは取り寄せることにしますか。

昔のDAYS Japanは講談社から発行されていたのですが、現在は広河隆一責任編集、発行所 (株) デイズ・ジャパンとなっています。広河さんは、昔のDAYS Japan創刊のころから活躍されていて、創刊号特集「四番目の恐怖」では広瀬隆さんと共著者になっています (広河さんは取材と写真担当)。休刊を最も残念がっている人なんでしょう。ついに自分で復活させることにしたのですね。

旧DAYS Japanは、休刊の理由をあきらかにしていないと思います (少なくとも私は新聞などで告知をみたことがありません)。ただ発売日に本屋に出ていなかっただけで、実質最終号には次号予告もちゃんとありました。最終号の前の号でちゃんと取材がなされておらず誤った記述をして、最終号ではそのお詫び記事が出ていましたので、それが原因とみなされているかもしれませんが、私は、商業的に苦戦していて渡りに船でやめちゃったんだと理解しています。調べたら、「男性ヴィジュアル誌はなぜ失敗するのか」という記事がありました。講談社にはフライデーくらいが身の丈にあってるよね。

その前にも教育社のCommon Senseという雑誌を毎月買っていたのですが、これも廃刊になっちゃいました。その後上記記事でも言及されているVIEWSも買ってみましたが今はもうありません。今度のDAYS Japanには期待したいところですが、商業的に持続可能なのか危惧しています。

昔のDAYS Japanと比較してみました。
2004年8月号: 62ページ820円 広告2ページ、硬派記事ばっかり。限定的な書店で販売。
1989年12月号 (実質最終号): 310ページ510円 広告数えきれないくらい。創刊号に比べて軟派記事も多い。どこでも手に入る。

同じく硬派ジャーナリズムで手に入りにくいのも同様な週刊金曜日も商業的に難しいと思っていましたが、こちらはまだ (失礼) 続いているようですね。

内容的には一つ一つの記事の量は少ないものの満足がいくものと思います。ただこれはなくなって欲しくないという意識があることと、他に同様なものがないため、甘い採点になっています。昔と比較するのは、本来は記事の正確さや取材の困難さなどを含めて評価する必要があると思いますが、物足りないというのが正直な印象です。取材力や検証能力も弱いかもしれません。「希望のための選択●水だけで走る夢の車」(きくちゆみ)という記事では「水素分解装置が水からエネルギーを作り出す」とあって、おいおいエネルギー保存の法則はどうなっているのだと問いたい、問いつめたい、...

昔のDAYS Japanのスクラップを多く保存しているので(惜しいことに何年の何月号か分からなくなっている)、順次ブログの記事で使って行きたいとおもいます(原発の安全性の問題も多く取り上げられていますし)。また、これとあわせていくつか雑誌を買っちゃったので、その記事に関連し書きたくなったものがでてきました。一つは週刊ダイヤモンド8月7日号特集「創価学会の経済力」、これは、旧DAYS Japanでも取り上げられていました(「池田大作の悪」最後の大報道)。他にはPresidentの家族特集(子供の脳の成長の問題)、シダックスがパリーグ参加?など。

コメント
Commented by DAYS JAPAN at 2011-03-31 11:14 x
確かに廃刊理由は明らかではありませんね。
当時の記事で衝撃的だったのは
1)チェルノブイリ
2)AIDS
の二つ
1=反原発
2=生物兵器
たしか、米軍関係者の「我々は10年以内に人間の免疫能力を無にするウィルスの開発に成功する」という証言が載っていたと記憶しています。その通りになったと記事は結ばれていたと…

なんらかの圧力またはトラップ?説がありますね。
確かに1.2を敵に回すのは厳しいでしょう。
いずれにしても長く続けて欲しいです。

 Commented by yoshihiroueda at 2011-04-10 11:01 x
★ DAYS JAPAN さん、
コメントを見るのが遅れ申し訳ありません。
今のDAYS JAPANがちょっと危ういところ続いているように思います。浜岡原発の特集は良かったのですがやはり広瀬隆さんの記事はもう少し専門家に見てもらってからのほうがいいかと思います。 http://d.hatena.ne.jp/yoshihiroueda/20110321/1300670240