【2.5】 自民党敗因
まず、「小泉首相を評価」ですが、全面的な評価ではありません。「今まで誰もが先延ばしにしてきた年金などの問題を提起しての結果」にしては、に限定しています。それも「問題を提起」すら彼の意志というよりも、厚生労働省役人に「今なら出せる」と利用されているという疑いを抱いています (細川内閣時代の、コメ関税化や福祉税導入提案など)。
7/23追記: ゆびとまさんによる竹中平蔵演説の記録を読むと、官僚から出たのではなく竹中平蔵が問題にあげたらしいですね。本人のいうことは話半分にきかないといけないとは思いますが、これだけ自信をもって話しているのですからそのままうけとりましょう。
私自身の小泉首相への評価ですが、yodaway2さんへのコメントに書きましたが、
・彼でないと改革は進まないんじゃないの、とか
・ただ人気を利用されているだけで、彼でも改革は進まないんじゃないの、とか
・ほんとは彼も改革のことをあまり考えてないんじゃないの
(郵政民営化も民営化すれば良い、と思っているふしもあって)
などと、揺れ動いています。今は1番目の項目重視 (というか期待) に傾いています (これに関しては次回)。
自民党の敗因ですが、年金を争点にしたこと、その中で未納の問題がでたこと、その対応のまずさ、などいろいろあるかと思いますが、小泉改革の中身が見えてきた点が大きいのではないかと思います。私の評価の2, 3項目目に近いかも。
「痛みを伴う改革」 ? 「構造改革」は「リストラクチャリング」ですね。「リストラ」が「解雇」を意味するようになったので本来の意味での「リストラクチャリング」は使われなくなってしまいましたが(これに関しても別途あげたいテーマです → 「コトバノチカラ (3) コノテーション」)、本来痛みを伴うのは理解できます。その上で皆さん支持したはずです。ところがふたをあけてみると、痛みは国民のみが背負う形になっていました。従業員=官僚(+族議員)に関しては何も変わっていない。今後も変わりそうにない。
3年前に比べて大きく議席数を減らすのは必然だと思います。むしろこれくらいで済んだのが不思議なくらいで、小泉首相でなかったらもっと大きな敗退だったに違いありません。その点が「小泉首相を評価」につながっています。有権者の皆さんも、それでもやっぱり「彼でないと改革は進まないんじゃないの」と思っているのだと思います。
今日はここまでにしておきたいと思います。次回【3】にいけるでしょうか。
コメント
rakurakuonsen の投稿: 2004年7月20日 12:13 AM
こんばんは。コメント、ありがとうございました。僕もぼちぼち自分なりのペースで書いてます。「選挙区」の区切りで見た記事を書きました。普段は、なかなか観察できないところなのですが、そのレベルで見ると、結構リアルに見える紋があるなというのが感想です。よろしければ、ごらんになってください。続編、楽しみにしてます。
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