先日「事実は事実と」で、教科書問題に関して書きました。毎日新聞にこんな記事がありました。
毎日新聞 2005年4月28日
日本と世界: 同じ?違う? 頭悩ます教科書
みんなさまざま。特に現代史は今を教えることと同じですから、中国、韓国と同様に、現政権が教えたいことに歴史を歪曲するしかないのだろう。
この中で、ドイツの進め方は学ぶべきところが多い。
ドイツは学者による教科書の共同研究委員会を周辺国とともに設置し、偏見や敵視をなくす努力を続けている。また、ユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)や周辺国を侵略した歴史は、教師が独自の教材で教えることも多いのが実情だ。ここで「努力」とかかれているが、利害関係のある周辺国との調整には、本当に努力が必要だと思う。
反省を行動で示すというのはこういうことを言うのだろう。日本もこのようなことを続けていれば、周辺国につけこまれる隙を作らずに済んだのに、と思う。
一方で、周辺国にも努力が必要だ。周辺国に相手の努力の姿勢も尊重する姿勢がなければうまくいかない。ましてやロジックが通じないならば、「研究」にもならないだろう。その意味ではドイツはラッキーなのだと思う。
本当は、「ドイツはラッキー」で済ますべきことではないのだろう。将来のため、あきらめてしまっては仕方がない。ちゃんというべきことを言いながら、日本はちゃんと言うべきことを言う国という評価を国際的に得ていくことによって、少しずつ変えていくしかないのだと思う。
2 件のコメント:
町村外相が歴史認識の問題で、日中合同の研究会を立ち上げることに関連して、日本、中国以外の国の歴史学者を交えることも検討したい——と、たしか国会で答弁したと思います。そもそも異なる国で(同じ国であっても?)歴史認識を一致させることなど難しいわけですが、少しでも客観的にものをとらえようとするのには、良いアイデアと思いました。地道にやっていくしかないのかもしれませんね。
★yodaway2さん、研究会は重要ですね。意見の合わないところも出てくると思いますが、両論(韓国を入れて3論)併記でも意味があると思います。ベトナムやカシミールへの侵攻、文化大革命、チベットなど存在自体触れたくないものはどうしましょうか。あと中韓で違うところをどう扱うのか高見の見物したいなあ。
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