2005/11/11

TV局の既得権益は電波だけではなく...

... むしろお茶の間だ、といって見る。

TVの国からこんばんは。

木村剛さんのブログで、「よろずもめごと論」さんの「テレビの継承者」という記事がとりあげられていました。元記事では、

・インターネットの技術進化で、将来的には電波利権は独占状態が崩壊する。
・そのときにも今のテレビ局は生き残る。「固定客」という「資産」をもっているからだ。
・例えばUSENのパソコンテレビGyaoも、その固定客を崩すことができず苦戦している。
・だからIT企業の狙いは電波ではなく、地上放送のコンテンツとの連動、再放送で、テレビ局の固定客をネットに呼び込むこと。

という要約になるでしょうか。

これに対して木村さんは、
ちょっとココについては、個人的には、「テレビ局の持つ固定客」というのが本当に「固定客」なのか、とか、ネット上で再放送するだけで、TVのお客さまをネットのお客さまとして取り込めるのか?というところに疑問を持っているんですが、...
と述べています。私もそう思います。テレビ局 (+傘下の制作会社) はコンテンツ制作能力をもっているとは思いますが、「固定客」をもっているとは思えません。

じゃあ何を確保しているかというと、お茶の間 (リビングルームといったほうがいいですか?) においてあるテレビなんです。書斎や部屋の片隅においてあるパソコンと決定的に違う。電源をいれるとすぐに見ることができる。チャンネルも選べる。つけっぱなしにしていて気にならない。

一方最近のパソコンは確かにテレビを見ることが出来ます。電源入れるとすぐにテレビを見られるものもあります。CMではリビングルームにおいてあります。でもそれってやっぱりパソコンというよりテレビですよね。

マウスでアプリ選んで立ち上げて、番組を選ぶのに検索したり深いメニューをたどったりする必要がない。ひとりぐらしならともかく、そんなの、お茶の間の中心にふさわしくない。

家の作り自体もお茶の間にテレビがおかれることを支援しています。同軸ケーブルがきてますよね。

ただ、お茶の間に限りなく近づいているものがあります。ゲーム機です。PS2 + BBユニットはそこまで到達できませんでしたが、PS3とXBOX360は、UIの出来によってはいいところまでいくかもしれません。

2 件のコメント:

よろずもめごと論 さんのコメント...

TBありがとうございます。私もにぶろぐさんや木村さんと同じように「取り込めるか」という点には疑問をもっています。だからこそ(取らぬ狸の)「皮算用」と書いたのです。「じゃあ何を確保しているかというと、お茶の間(リビングルームといったほうがいいですか?)においてあるテレビなんです」についても同じ意見です。PCで見ることを前提にしている限りは「継承者」にはなれないと思います。(すでにYahooBBがやっていますが)機械を経由してTVに直結できるようにして、チャンネルを切り替える手間だけで見えるようにしなければダメだろうと思っていますし、遠くない将来にはそうなると思います。

yoshihiroueda さんのコメント...

★よろずもめごと論さん、コメントありがとうございます。やっぱりテレビって受動的な部分が大きいですね。BS双方向もそんなに話題になっていないようですし。簡単につかえるようにすること、それがキーファクターなんでしょうね。少なくともビデオくらいに。