期待としては、未来を生きる若者だから、未来に向けた選択をするに違いないということがある。私もそれを期待している。そしてTVでインタビューされている若者たちを見ていると、その意識が高いことがわかる。
でもね、20歳だって若者だ。18歳19歳と大きく違うはずがないだろう。20代の投票率は低く、ただでさえ人口が低いのに、これでは老人向けの政策が中心になるのも仕方がないと思える。
年代別投票率の推移 | 公益財団法人 明るい選挙推進協会 http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/693/ より |
今は話題になっているし高い投票率が期待できるかもしれないが、2年後はこの20代に吸収されていくのではないか。そして2年後に18歳になる人たちは、今ほど注目されない。
なお、日本政治.com は同じグラフを引用しているが、一方で「世界青年意識調査」から、「若者の政治関心は高まっている」といっている (2013年07月24日)。関心は高く安保法制デモに参加する人と投票に行かない人の二分化が進んでいるのかもしれない。
彼らの政治的な選択はどうだろう。同じ記事をみると、若い世代で自民党の支持率が高いことがわかる。保育所の待機児童など長年少子化対策が何も進んでいないことや、格差が広がっている実態をみると、決して自民党が若者に向けた政策を進めているとは思えないが、その他の要因が大きいということだろう。投票率33%の53%が自民党支持で、棄権した67%とわせると、実に85%の支持 (消極的支持を含む) を得ていることになる。
私がリベラルな傾向をもつのは、民主主義、基本的人権の重視がいいものだという教育を受けているからという理由が大きい。教育基本法の成立は2006年だ。今年で10年目、当時8歳だった子が、「愛国」を教えられ、今選挙権を得ている。その人たちがどういう投票行動をとるだろうか。
追記: ちょうど関連する記事が出ていた。新有権者を集めてインタビュー。
ダイヤモンド・オンライン 2016/07/09
明日、若者たちは選挙に行くのか?(上)若者たちは一体どのくらい関心があるのか
明日、若者たちは選挙に行くのか?(下)若者が一票を投じたいと思う政策・政党とは「愛国」教育は影響していないみたいですね。
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