7月8日、三菱一号館美術館で、「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」のブロガー内覧会に招待され参加してきました。
三菱創業150周年記念 三菱の至宝展 https://mimt.jp/kokuhou12/
会期:2021年6月30日(水)〜2021年9月12日(日)
会場:三菱一号館美術館 (東京都千代田区丸の内2-6-2)
時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30) 祝日を除く金曜、第2水曜は21:00まで開館
休館日:月曜日 ※但し、祝日の場合は開館
観覧料:一般 1,900円 / 高校・大学生 1,000円 / 小・中学生 無料
三菱財閥由来の静嘉堂と東洋文庫の所蔵品をメインに、三菱経済研究所などの所蔵作品を加えたものになります。静嘉堂からは美術品が、東洋文庫からは古典籍が出品されています。静嘉堂の美術品は、岩崎彌太郎の弟で三菱第二代社長の岩﨑彌之助と、その子で三菱第四代社長の岩﨑小彌太によって収集されたものというのは知っていたのですが (過去の投稿「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」)、創業者岩崎彌之助とその子で第三代社長岩崎久彌による古典籍のコレクション、学術貢献のことは今回初めて知りました。2組の親子で指向性が異なるのが興味深いです。
今回12点の国宝が出品されているというのが売りな訳ですが、やはり曜変天目茶碗が一番の目玉だと思います (写真は特別の許可を得て撮影しています)。曜変天目は、藤田美術館と静嘉堂にそれぞれ所属されているもの、「なんでも鑑定団」で発見 (?) されたものの3つがあると言われていいます。藤田美術館のものは2015年にサントリ―美術館と、2019年に奈良国立博物館で見たのですが、静嘉堂のものは「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」を見ると「今回は出品されていません」とあって、見たことがあったような気がしていましたが、もしかして初めてかもしれません。
ブロガー内覧会だからとはいえ、誰も周囲にいない状況で鑑賞できるのは不思議な気持ちです。
この展示は最後の方にあるのですが、途中にある写真撮影コーナーでこんなアトラクションがありました。
フラッシュを焚いて写真をとると、曜変天目の模様が浮かび上がる仕掛けです。写真をとるまで左のパネルがかかっているだけなので、見逃しやすいと思います。私も最初「何これ?」と思い、説明を読んで初めて気づきました。
私はあまり古文書とかに興味はないので、静嘉堂の出品物の方にばかり目が行きます。下は俵屋宗達の≪源氏物語関屋澪標図屏風≫の澪標図 (前期のみの展示 / 後期は関屋図)。奥には橋本雅邦の≪龍虎図屏風≫が写っています。
そういう観点からいくと、以前見た「静嘉堂文庫美術館 明治からの贈り物」のほうが私に向いていたと思います。
そういえば静嘉堂文庫美術館は2022年に東京・丸の内に移転するのですね (静嘉堂文庫美術館の移転について)。所蔵物の保管は世田谷で行われるということで、展示するものだけが東京に行くようですが、どれだけの規模になるのか、曜変天目は常設展示になるのか、今から気になります。
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