PRESIDENT 2004年12.13号に、話題の映画「スーパーサイズ・ミー」の監督モーガン・スパーロックの記事が載っていました (→ 「アメリカ人が100%肥満でないことのほうが奇跡だ」)。
この映画は、マクドナルドのファストフードを毎食30日間食べ続けるという実験を、自ら実験台となって検証したもの。2004年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞受賞。
スパーロックは言う。
体重が増えることは予想していたけれど、コレステロール値も、血圧もはねあがり、脂肪肝になった食べる量は自分でいくらでもコントロールできるので (おまえはどうなんだと言うご指摘は受け付けません)、体重は維持してもコレステロールの増加等避けられなかったというならまだ分かるのだけど...と思っていたら、Web Designing 2004/12号にも記事があって、ルールが載っていました。
1. ファーストフード店内にあるもののみオーダー可(水も含む)これはいかんでしょう。特に2番。
2. "スーパーサイズ"を勧められたら断らない
3. 全てのメニューを一度は食べる
4. 3食残さず食べる
映画『スーパーサイズ・ミー』公式サイト (音が鳴るので気をつけて) にはモーガン・スパーロックの日誌も載っているのですが、2週目で「気分が悪い」といいながら「食べてすぐまた食べたくなる」とあります。中毒性があるのかな。セシルアダムスの雑学の本のどれかに、ポテトにそんな中毒性のある成分が入っていることが示唆されてました。
アメリカの社会がそういう産業構造になっているみたいですね。先のプレジデントの記事から引用します。
「太っただけでなく、鬱とインポテンツと集中力欠損に見舞われた。考えてみれば、アメリカでは、この三つの症状を緩和する薬??プロザック、バイアグラ、リタリン??を大量に消費している。よりバランスのとれた食事をすれば、薬の消費量はうんと減るだろう。でも、製薬会社が金をばらまいているせいで、そうはならない。信じがたいことだが、アメリカの医学部では、4年間で6時間しか栄養学の授業がない。栄養学は金にならないからだ」日本でも、前の社長の藤田田氏が、以前テレビで「子どもの時に味を覚えさせれば、大人になってからも食べ続けてくれる (だから子どもが入りたくなるミニ遊園地を用意したりキャンペーンを行っている)」と語っていました。私はビジネス視点からは正しい戦略だと思いましたが (もうひとつのMacも大学に配ってましたね)、うちの奥さんはそれを聞いてぷりぷり怒ってました。でもその戦略はあたったみたいですね (うちは好きじゃないのであまり行きませんが)。
...
マクドナルドへの取材はついにかなわなかった。
「映画が公開されてから、マクドナルドはこの映画をとりあげたらCMを打ち切るとメディアに圧力をかけている。彼らの金の力はすごいもんだよ。日本でも4大テレビネットワークが1社も僕に取材にこなかった。これは偶然なのか? そんなわけないだろう。」
映画の公式サイトは結構力がはいっています。そこからもリンクされている特設ブログでは、日本人が1ヶ月、1日3食寿司だけで生活することにチャレンジしています。おばかですね。
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