yodaway2さんが、「楽天、監督交替へ。「仙台時間」では、まだ遅刻じゃないのに……。」で、最初に
●球団は初年度から黒字。と書かれています。
……でも、赤字になるくらい、なにかしてほしかった。
この記事で初めて、楽天球団が黒字だったことを知りました。で、私もこの点非常に気になり、
私も「初年度黒字」という点にひっかかりを感じます。それは長期を見据えた投資ができていないことを意味していますよね。逆に仙台のファンのサポーター精神におぶさり、浪費しているのではないかと懸念しています。いいかえると、ファンの声を大事にしないと、すぐに離れていっちゃうのではないかと。と書きました。
最初の段階で、オリックス + 近鉄の弱いほうの半分を集めた選手が中心で、戦力的に弱いだけでなく、年俸の合計も少ないものだったと思われます (サンスポの記事によると全選手では10位、開幕1軍平均だと12位)。
戦力的に弱いままだと年俸は低いままですが、戦力補強したり、現有戦力の能力が上がって勝ちだすと上がっていくものです。いわば今年が支出は最低ラインと言っていい。
一方、収入ですが、今は仙台の皆さんも弱くても応援してくれていますが、弱いままだと、または、コストを抑えるために補強もしないと、これはすなわち球団に勝つ気がないと判断されると、入場者数も減っていくと思います。すなわち、こちらも今年が収入のピークだと思ったほうが良いでしょう。
何もしないと、収支は悪化の一途だと思うのです。
もちろん強くなくても愛される球団という生き方はあります。ロッテは強くもありますが、愛される球団ですね (先日NTVの「先端研」でテーマになっていました)。日本ハムも地元に根付いているようです。でも楽天はそういう努力をしているのでしょうか。
初年度黒字にするよりも、長期的な戦略がビジネスとしても望まれると思います。
そんな中、こんな記事がありました。
「経営は100点満点で推移している」 楽天球団 島田亨社長 (nikkeibp.jp 2005年9月28日)
たまたま黒字というのではなく、「初年度で収支を黒字にする」というのが目標だったんですね...
もちろん、近鉄バファローズの「年間で数十億円に及ぶ赤字を計上する体質」を容認するわけではありませんが。
また、「愛される」を優先した経営、ということが書かれていますね。わが町に来てくれた球団だから愛されているのか、企業努力が実って愛されているのかはまだ未知数だと思います。ただ田尾監督解任は、「愛される」ことを考慮に入れたものか疑問が残ります。さとう宗幸さんもそうとう怒ってましたね。
戦力増強を狙うのか、愛されることを優先させるのか、ビジネス的な軸足が定まっていないんじゃないかという印象を受けます。そもそも参入を決めたときから、三木谷さんはビジネスとして本気なのかも良く分からない (もちろん堀江さんもどうかと思いますけど)。
今後の経営に関してはこの記事にも
「1年目の追い風」が過ぎた後の2年目、3年目の経営を島田氏はどう考えているのか。多くの人々が注目している「ITの楽天ならではの試み」はあるのか。さらにプロスポーツビジネスの将来像をどう展望しているのか、などなど興味は尽きない。次回も、引き続き島田氏に語ってもらう。とある。今後の記事で答は出るのか、期待したいと思います。
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2 件のコメント:
TB(リンク)に感謝。たぶん、黒字を責めるのは間違いでしょうね。私の記事はセキララな「心情」としての話です。(笑) それは、経営が赤字であっては長続きしませんからね。ただ……、何か、何もかもかなぐり捨てるような、突破力とでも言うべき点で、経営、フロント、現場——がかみ合わなかったのかもしれません。突破力という観点から、経営、フロントも、なにか、もっと出来たのではないかと考えています。急ごしらえのチームで、田尾監督は、自分の理想を、なんとかカタチにしようと奮戦しました。その姿は、記憶にとどめたいと思います。^^
★yodaway2さん、私もビジネスの視点は大事だと考えているので、黒字を問題にしている訳ではありません。同様に、yodaway2さんが黒字を責めているとも思っていません。しかし、感動を提供する商売なんでしょ、小さくまとまって黒字出すより重要なことがあるんじゃないの、ということですよね。もしかしたら三木谷さんは財界の支持で参入できたので、お金に糸目を付けない派手な戦力強化を遠慮したのかもしれませんね。
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