「あなたの恋人はどんな人?」→「恋人はサンタクロース」
「サンタクロースってどんな人かな?」→「恋人がサンタクロース」
新情報、旧情報という概念があって、旧情報はこれまでの文脈にでている概念、新情報は新しく加えられる概念です。例文の前者では旧情報は「恋人」、新情報は「サンタクロース」になります。一方後者では旧情報は「サンタクロース」、新情報は「恋人」です。
というように「が」は新情報を導入する役割があります (これはひとつの機能での見方で、他の説明が間違っているわけではありません)。
「今日天気はどう?」→「空は明るいよ」
「部屋が明るくなってきたね」→「空が明るいから」
というような文脈が想定されます。
なお、「は」は動詞に対する役割を示す「格助詞」ではなく、語に付加的な特別な意味を与えるものです。「は」は「とりたて」で、話題を設定する機能があります。ですから主格や目的格など何にでもつきます。もとの格助詞が省略される場合もあります。
「その本を読んだ」 →「その本は読んだ」
「学校へ行った」→「学校は行った」/「学校へは行った」
「太郎くんにお年玉をあげた」→「太郎くんにはお年玉をあげた」
「とりたて」は他のことには言及していない宣言でもあります。有名になった「ご飯論法」はこれですね。「ご飯は食べていない」(パンは食べたけどこのことは言及しない)。
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以上、Quora "日本語の「は」と「が」の使い分けの基準、例えば「空は明るい」「空が明るい」での「は」と「が」使い分け基準は、何なのでしょうか?" への回答でした。
以前"*? 空が飛べたら" で、
新情報と旧情報を区別するとか (「恋人がサンタクロース」)、対比 (「(他の飲み物ではなく) コーヒーが飲みたい」) などの役割がある。と書いたのの補足でもあります。
恋人がサンタクロース、手の早いサンタクロース …
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