先日ラジオを聴いていたときの話。
女性パーソナリティが
『もし空が飛べたら』というお題で皆さんからメッセージを募集します。と言ったら、もう一人のパーソナリティ (男性) が
『空が飛べたら』ではなく『空を飛べたら』でしょ。と言った。
その後「あらためて『空を飛べたら』というお題で ... 」と訂正したのだけど、私は『もし空が飛べたら』で全然おかしく思わなかったんだけどな。
『お酒が飲めたらいいのに』はOKだよね。
確かにGoogleで『空が飛べたら』を検索したら、結果は『空を飛べたら』ばかりだった。中島みゆきのせいもあるけど。
『お酒が飲めたら』とどう違うのだろうか。
「が」は主語を表すと認識している人も多いと思うが、それだけではなく、新情報と旧情報を区別するとか (「恋人がサンタクロース」)、対比 (「(他の飲み物ではなく) コーヒーが飲みたい」) などの役割がある。
『お酒が飲めたら』は、「水ではなくお酒」という対比の意味を考えればOKといえるのだろう。一方で『空が飛べたら』がおかしいと思われるのは、「飛ぶ」と言ったらそれは「空を」以外にないから、という理由が考えられる (高く飛ばず空中に浮くだけでも「空を飛んでいる」という言い方をするよね)。
昔から言語学では「象は鼻が長い」なんて問題にしていたけど、最近の言語学ではどのように扱われているのかなあ。外国人に日本語を教えるときに、「は」と「が」の区別を教えるのは苦労しているようですね。
今日のテーマにあまり関係ないけど中島みゆきの『この空を飛べたら』。歌は加藤登紀子。
[http://www.youtube.com/watch?v=rW5r7-q9-5I]
追記: 表題の「*? 空が飛べたら」の「*?」は、"*" (非文 = 文法的に正しくない文)、"?" (と断言してしまうのは controversial だよね) の意。
4 件のコメント:
「は」と「が」の区別は難しいですね「が」は強調の意味があって、無難な文章には「は」推奨です。「空が」「お酒が」は、主語というより、強い思いを表したいという意味合いがあるのかも。文法的にどうのこうの、というのは日本語には合わないと思ってます。(国語専攻なのに^^)
★ そふぃあさん、おお、国語専攻でしたか。日本語はその先の動詞につく助動詞や終助詞によっても違ってきますから難しいですよね。最初違和感があっても聴いているうちにおかしくないかもと思うようになったり。「は」の場合も「 (ほかの人のことは知らないけど) 私は」というニュアンスが出る場合もあって難しいです。そうそう、終助詞でいえば「難しいです」は抵抗があっても、「難しいですね」はOKだったり。
♪ あぁ、人は昔々、鳥だったのかも....と中島みゆきに反応してしまいました。昔は良く聞きましたし、アコースティックギター抱えて、歌ってました。今でも、「おまえの家」、「蕎麦屋」あたりは、弾き語りできると思います。
★ pacer3さん、中島みゆきの昔の曲は変わらずいいですよね。そして今でもいい曲を作っているし。
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