有楽町の駅に向かって歩いていたら、なにやらパンフレットをもって叫ぶ中年男性が。一旦通り過ぎたのだけど、思いあたるところがあって引き返してみた。
ホームレスに仕事を提供するためにホームレスしか売れない雑誌「ビッグイシュー」でした。存在は知っていたのですが、はじめて現物を見ました。
ホームレスの支援者って、「ホームレスがホームレスであり続けることを支援している人たち」、「公共財である道路、公園をホームレスに私有させろと主張する人たち」、「自分の犠牲ではなく、公共を犠牲にすることで、自分達の偽善を満足させる人たち」という印象を私はもっている。だが、この活動は、
ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済(チャリティ)ではなく彼らの仕事をつくることにあります。といっており、その点では賛同できる。
でも、ほんとにそうなのかな。何でも素直には受け取れないのだ。ホームレスにしか売れないようにしてるんだったら、ホームレス卒業したら仕事なくなるんだよね。「ホームレスがホームレスであり続けることを支援している」ことになっちゃうんじゃないか、と。
内容は、ちゃんとした価値を提供する雑誌でしたよ。市民運動的な色彩もあるけど (これもあって悪くはない)、ちゃんとエンターテインメントしてる。200円だったら払ってもいい。でも通勤経路にはないので毎号買うって訳にはいかないんですけどね。
そうそう、裏表紙にPeople Treeのことが載っていましたよ。これは何かと言うと、... サイトから引用した方がはやいですね。
ピープル・ツリーは、人と環境を第一に考え、貿易を通じて途上国の生産者の人々を支援している「フェアトレードカンパニー株式会社」の商品、カタログ、直営店の統一名称です。
ピープル・ツリーでは、アジア、アフリカ、南米20ヶ国の生産者パートナーが伝統的な農法や技術を活かしてつくった、衣料品、アクセサリー、雑貨、食品など幅広い商品をご紹介しています。環境を害さず、人の手と多くの時間をかけてつくられた「フェアトレード&エコロジー商品」を、暮らしの中に取り入れてみませんか。これもお金そのものを渡すのではなく、仕事で自立を支援するという主旨。先日、「ほっとけない、だけど...」、「白いバンド買ってきた」で書いた私の意見に合致している。
でもね。ピープル・ツリーのProductsのところをたどってもらうとわかると思いますが、みんな高いんですよ。それってビジネスとして成り立たないんじゃないだろうか。やっぱりお金を与えているのも同然なんじゃないだろうか。それでも仕事をしてお金が得られるということを伝えると言う意味で価値があることなのか ...
40過ぎて惑わないことが期待されるおじさんが、結論を出せずにいるのだ。
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続・愛のまぜご飯さん: ビッグイシュー
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