2006/02/18

ほどほどが肝腎

こんばんは。「健康のためなら死んでもいい」ってフレーズ、つぼにはまります。

アルカリ性食品、食物繊維、アミノ酸、黒酢、ポリフェノール、カプサイシン、コラーゲン、コエンザイム、チキンキトサン、カスピ海ヨーグルト、紅茶キノコ...

いままで色々な健康ブームがありましたね。ブームのときはそれを一所懸命とるんですが、次のブームにはもう忘れちゃったり。

だんだん知識が豊富になって、食べなければいけない (と思う) 食品も増えてきます。もうあらかた一巡したかもしれませんね。そうなってくると、あれもとらなきゃ、これもとらなきゃとなって、結局バランスの良い食生活になりそうな気もします。

そう、なんでも過剰にとるより、いろいろとるのが一番ですよね。ということで、「普通の食生活」に回帰するのかもしれません。

今回アガリクスの発ガン性が問題になった訳ですが、厚生労働省の資料「アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について」の最初の資料をみると、
1製品に発がんプロモーション作用(※2)が認められた
とあって、この「発がんプロモーション作用」の注釈をみると、
それ自身が発がんを引き起こすものではなく、他の発がん物質による発がん作用を促進する作用をいう。プロモーション作用がある物質をプロモーターという。
とあります。わかりにくい。わかりにくいけど、「他の発がん物質があれば、その発がん物質によってガンになる確率があがる」ということなんでしょうね。
さらにQ&Aを見ると、
製品の摂取目安量の約5倍から10倍程度の量を与えられたラットで、発がんを促進する作用が認められました。
だそうですよ。それって摂り過ぎというのではなかろうか。

やっぱり、ほどほどが肝腎、ということで...

トラックバック先:
週刊!Tomorrow's Way (yodaway2さん) 「アガリクス、実は問題の商品、ワタシも飲んでいた!…ちょっぴり、シュンとなる。(__)」
  -- まあそういう訳で、これでガンになる可能性は気にしなくてよいと思われます。
旅限無(りょげむ)さん「納豆御飯に沢庵ぽりぽり、御御御付けの具は豆腐に若布」
  -- 「食べ過ぎず、薬に頼り過ぎず、... 体が楽に消化吸収してくれる慣れた食べ物を心掛けるに越した事は無さそう」というご意見

追加情報:
nikkeibp.jp - 健康 2006.1.26 「特集: この健康常識はウソ? ホント?」
  ・ 食物繊維食べても大腸がんは防げない!?
  ・ 「無農薬だから安心」とは限らない
  ・ 「低タールたばこ」ならいいの?

2 件のコメント:

旅限無 さんのコメント...

TBありがとうございました。『バカの壁』などという当たり前の言葉ばかり書いた本が大評判になりまして、「死亡率100%」などというフレーズに新鮮な衝撃を感じるくらいに、日本人は「不老長寿」文化に浸っていますね。塩分控えろ!運動しろ!早寝早起き、30品目食べろ!と労働法違反が罷り通る国の有り方を放置して、無理難題を書き散らした本やら教科書が罷り通るのは不思議です。24時間、ぎとぎとした物は食べ放題、寝ている暇が無い楽しい?事が発明され続ける生活で、サプリメントという名の不老長寿の秘薬が売れています。朝飯と夕飯を家族で摂れる工夫が先だと思うのですが…

yoshihiroueda さんのコメント...

★旅限無さん、おっしゃるように、健康に良くないことを好みながら、健康を得るための情報(主にお手軽な方法)を求める矛盾した生き方をしています。科学技術の進展によって、自分が自然界の一部であることを忘れコントロール可能なものと錯覚してしまうのかもしれません。自戒したいものです。人類はどうやってこれまで生き延びてきたのか考える必要がありますね。