こんばんは。私のアブラもお金に換えられないかな。それ油じゃなくて脂だというツッコミは無しの方向で。
昨日、NHKスペシャルで、「沸騰都市 第1回 ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー」ってやってましたね。
いや驚きました。
ドバイが凄いことになっているというのは知っていたのですが、単に余ったお金の使い道がなくていろんなもの (例えば椰子の木の形のリゾート分譲地) を建設しているんだと思っていましたよ。
最初に「ドバイは石油が枯渇して...」ってナレーションが入ったと思いましたが、Wikipediaなどを見るとどうもそうではないようですね (下記大前研一の記事も参照)。「石油枯渇に備えて...」って言ったのかな。[追記: 「ほぼ枯渇」って言っていました。]
石油があるうちに戦略的に経済の構造を変えて行ったということのようです。政治家のリーダーシップは重要ですね。
大前研一: 第97回「石油が出なくなる日」プロジェクト
でも金融はともかくとして観光は産業となりうるのか疑問です。自然遺産や文化遺産がないとつらいんじゃないかな。ラスベガスという例もあるから必ずしも失敗が運命づけられているというわけではなさそうですが。
もうひとつ心配なのは災害ですね。海の底から砂を吸い上げて、それで埋め立ててるの。日本人から見たらあり得ないと思いますよ。まさに砂上の楼閣。地震は少ないのかもしれませんが、温暖化で水没しちゃったり、海が割れたりするのではなかろうか。
番組中でも触れられていましたが、バブル景気という懸念も大きいそうです。今は投資がどんどん集まってきているようですが、投資を呼んでいるのが産業ではなく、投資が投資を呼んでいるという側面が大きいと感じました。
明日深夜に再放送があります。見逃した方は録画して見よう!
10 件のコメント:
おお、これは見ておかなくては…!録画装置はまだないですが、頑張って記憶装置のスイッチを入れてみまつ(←頼りなさ過ぎ)。
やっぱ遺跡とかないとなぁ・・・って思います。ただすごいお金かけた都市である・・・って、行きたい気持ちが全く起こりませんよ。多少不便でも不潔でも、そこへ行けばそれを補って余りある文化遺産があるとかって方が魅力が大きいです。
★ らふぃさん、ドバイはいかがでした? ロンドンは本放送を見てないのですが、これも再放送があるので見てみたいと思います。
★ すぷりーさん、日本人だと新しい都市というのは東京でかなり充足されているのですが、世界的にみるとそうではないので需要はあるのかもしれません。しかし世界の発展によって陳腐化しそうで、観光産業としてはやっぱりそこしかないものというのが必要だと思うのです。
いやー。番組見ました。バブルですねぃ…。今、不動産を持っている人たちは、価格上昇の末に売り払う時期を窺う野獣みたいでした。バブルがはじける直前を狙っているのですねぇ…。私は歴史の深い過去の遺産のある場所にもとても興味があるのですが、現在進行形でどこに向かっているかよくわからないけれども躍動感を持って走っている場所を見ておきたいという気持ちもとても強いような気がします。今がいつか過去になって総括される時、何者かわからず目撃していたそれが一体何だったのか、考えられたらと思います。ただ、生き馬の目を抜くように不動産ビジネスに賭ける人々が、やはり安らぎを得られるのが砂漠だという下りに、ドバイの現在も何らかの形で過去から繋がっているのだと感じました。シルクロードの商人や関係者の末裔ですから、商売の酸いも甘いもその儚さも、すべての記憶がその血に受け継がれているのかもしれません。
★ らふぃさん、歴史の証言者として今まさに動いているところを見ておくのは意味があると思いますね。映画の影響もあって日本のバブルも今になって振り返る機運があります。そして浅間山荘も。ただ砂漠が原点というのはわかるのだけど、何もかも無くなったら砂漠に戻ればいいって言っているのはちょっと違うだろうと思ってみていました。お前ら冷房を20℃以下に設定する生活を棄てられるのかと。
ロンドンも続けてみちゃいました^^。寝不足ですっ(泣)。新しく入ってくる人間の動きに対して、様々な抵抗が渦巻く様子、それでも否応なく人が流れてくる様子を見ているとやはり今という時代を見極めてみたいという思いに駆られます。トウキョウも他人事ではないんですよね。ドバイの「砂漠が原点」の話題ですが、私は意外と彼らはすべてを失ったらすっぱり元に戻れたりするのではないかという気もしました。何の根拠もありませんが…。土地や財産への執着というのは農耕民族特有の文化なのではないかなぁ…。イスラムの持つ者、持たざる者の発想というのも、違うリアクションを引き起こしたりしないかなぁ…。そういう風に、風土や環境や文化によって、人々が自分の想像を超えた反応をしてくれたら面白いんだけどなぁといつも考えている不届き者でつ。^^;
★ らふぃさん、私もロンドンの回さっきまで録画したのを見てました。結末にはびっくりしました。日本も対抗しようと思うと移民を受入れる覚悟が必要ですね。受入れるという意味では東京はあるていど免疫はできているかもしれませんが、受入れるだけでなく競争相手として考えないといけないですからね。失業も増えるだろうしそこまでは容認できないかも。ドイツもトルコ移民を多く受入れて経済発展を遂げたのですが、今は経済成長がおちついて労働力が余る傾向なので移民をどうしようか悩んでいると聞いたことがあります。ネオナチの背景にそういう面での不満があるらしい。「砂漠が原点」の話ですが、たしかに私は日本人の価値観で判断しているところがありましたね。次回はバングラデシュだそうですね。ちょっと前までグラミン銀行が商売で世界最低レベルの貧困から抜け出すことを教えていたのに、沸騰都市の仲間入りですか、にわかには信じ難いですね。
バングラデシュは、アジアで「地球の歩き方」が編集されていない唯一の地域だとか聞いたことがあります。観光客も来ない国。でも、日本への出稼ぎ経験者は多い、などなど。どんなことになっているのか、これも楽しみですねー。
★ らふぃさん、なるほどバングラデシュで観光地とか聞いたことないですものねえ。まだ北朝鮮とか東チモールとか以下自粛。それはともかくとして、ロンドンの話の終わりに、ビジネスの立ち上げを目指して勉強するバングラデシュ移民の子ども達を出して次につなげるって、うまいなNHK。
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