クラスター爆弾:日本、全面禁止条約案に同意 (毎日新聞 2008年5月30日 → 魚拓)
福田首相は調整型と言いながら結局流されるばっかりだったけど、たまには大事なところでリーダーシップを発揮するのですね。この点は素直に評価したいと思います。
クラスター爆弾なんか「防衛」戦略上必要ないだろと思っていました (→ 昨年の投稿)。むしろ米国に反対の立場を採れないだけと思っていましたが、それを考慮した上での合意は意味があると思います。ただここにも書いてあるように、結局はよそにあわせるということのようですが。
首相が同意を決断したのは、英仏独などの主要国が相次いで首脳の政治決断で条約案受け入れを表明したことが大きい。日本の国際的孤立を回避し、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)議長国として、指導力をアピールする狙いもあるとみられる。それでもそれは世界の流れにあわせるということで、米国一国追従よりずっと良いとは思いますが。
それよりも感動的なのは、合意形成のプロセスとそのスピードですね。
クラスター爆弾:「全面禁止」条約案で合意 ダブリン会 (毎日新聞 2008年5月29日)
【ことば】オスロ・プロセス 有志国と非政府組織(NGO)が開始した軍縮交渉。米露中日など主要国が加盟する従来の軍縮交渉「特定通常兵器使用禁止制限条約」で規制が進まず、ノルウェーなどが独自の交渉を始めた。07年2月、「08年中に禁止条約を作る」とうたうオスロ宣言に46カ国が署名。計5回の会議で条約案を論議した。米露中は不参加。カナダやNGO主導で99年発効した対人地雷禁止条約がモデル。日本もこういうところで「有志国」となることが理想なんだけどなあ。日本にはその資格があるはずなのだ。むしろ義務があると言ってもいい。あ、「義務」なんて言い出すと「有志国」じゃなくなっちゃうか。
■ トラックバック=合意を喜んでいる皆さん
瀬戸智子の枕草子 オスロ・プロセス
[公式] 天木直人のブログ クラスター爆弾禁止に同意した福田首相と毎日新聞の貢献
-- 毎日新聞だけが特に力を入れていたということは知りませんでした。
2 件のコメント:
こんにちは。お元気ですか???トラックバック、ならびにリンクありがとうございます。まだまだ、、、という感もしますが、それでも画期的な出来事と素直に喜んでいます(^.^)やはり私たちの世論って大きいと改めて思いました。これからも、声を出していきたいものです。ところで、お子様、大きくなられたでしょう(^.^)いつも、お写真を見ると癒されます。この子の、またその子の、、、、未来のためにも、今、頑張りましょうね!!!お互いに。では、、、またね!
★ せとさん、流れに逆らえなかったからという側面はあるにせよ、その流れは平和の方へ向かっているのですから、日本が、アメリカ、中国、ロシアとともにそれに逆らっているという構図よりずっとよいと思います。ところで... 写真は私本人です(笑)。著者近影(それはウソ)。子供たちは大きくなって身長も私を越えました。
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