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2019/12/30

2019年に行った展覧会とアートイベント

日付順にまとめ、最後によかったものの感想をまとめます。
  • 2019/01/08 
    • オープン・スペース 2018 イン・トランジション @ NTTインターコミュニケーションセンター (LINK) # 《The Other in You》でVR体験してきた。
    • イン・ア・ゲームスケープ: ヴィデオ・ゲームの風景,リアリティ,物語,自我 @ NTTインターコミュニケーションセンター (LINK) #  こちらも《ZONE EATER》でVR体験してきた。
      → BizTechブログ「VR元年から3年」
    • 「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展 Vol. 2 @ メゾンエルメス(LINK
    • 続々 三澤 遥 @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK
  • 2019/01/12
    • カタストロフと美術のちから展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2019/01/16 
    • TARL ディスカッション4|物語から女性像をたどる―現在のイメージをとらえ直せるか
  • 2019/01/19
    • 「終わりのむこうへ - 廃墟の美術史 - 」展 @ 松涛美術館
  • 2019/01/22
    • Chim↑Pom グランドオープン @ ANOMALY (LINK)
  • 2019/02/01
    • Condition Report 連続トーク2「表象と参画の方法論―東南アジアのヴェネチア・ビエンナーレ国別参加」 (LINK)
  • 2019/02/03, 02/04
    • 第3回メディアアート国際シンポジウム 「インターネット以降の文化形成―創作、発信、ネットワーク―」 @ NTT-ICC (LINK)
  • 2019/02/05
    • 「発想はモノから生まれる - 循環型社会の実現へモノ:ファクトリーの施策と展示 - 」展 @ GOOD DESIGN Marunouchi
    • 高橋知子「見えない水」と打越君孝展 @ Oギャラリー
    • イイノナホ「時の花」展 @ Pola Museum Annex (LINK)
    • アントニ・タウレ 「INSULA LUX 光の島」@ CHANEL NEXUS HALL (LINK)
  • 2019/02/06
    • DOMANI・明日展 @ 国立新美術館
  • 2019/02/10
    • 美術館と国際展を巡る連続講座 第1回「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2019/02/13
    • Inspire Talks 「バイオの想像力」 @ THE CORE (LINK)
  • 2019/02/18
    • イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの @ 横浜美術館 (LINK)
    • 横浜美術館コレクション展 「リズム、反響、ノイズ」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2019/02/20
    • 美術館と国際展を巡る連続講座 第2回「国際展をキュレーションすること」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2019/02/23
    • UENOYES バルーン DAYS #3 (LINK)
      • マーク・サルヴァトゥスによるサウンドインスタレーション『Whistles』および映像作品『Drawings』
      • 地主麻衣子の映像作品上映「わたしたちは(死んだら)どこへ行くのか」
      • 小沢剛とタイニイハウスアートセンター研究員によるプロジェクト 「タイニイハウスアートセンター」の成果報告展覧会 「やね・せん氏の美術仕事アーカイブ展。約百数十年の約百選」
    • 未来の学校祭 @ 東京ミッドタウン
      • ギリギリ・ラボラトリー (LINK)
      • ギリギリ・スクエア (LINK)
      • Talk Session 4 メディアアートはTOKYOを変えられるか? (LINK)
  • 2019/02/26
    • ソフィ・カル 「Parce que(なぜなら)」@ ギャラリー小柳 (LINK)
    • ポーラ ミュージアム アネックス展2019 -捨象と共感- @ ポーラ ミュージアム アネックス (LINK)
    • 山本瞳個展 @ 藤屋画廊 (LINK)
    • ポーラ・シェア:Serious Play @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
    • 「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」展 @ 資生堂ギャラリー (LINK)
  • 2019/02/27
    • サポーターズサロン・エクストラ「行けばわかるさ、芸術祭。」@ ヨコハマ創造都市センター
  • 2019/03/02
    • 美術館と国際展を巡る連続講座 第3回「美術館という建築物と展覧会の関係」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2019/03/03
    • Media Ambition Tokyo @ 東京シティビュー
    • Roppongi Crossing 2019 @ 森美術館
  • 2019/03/10
    • AiPHT 2019
      • トークイベント「バック・トゥー・ザ・80年代美術」
      • 対話型鑑賞プログラム「アート作品と気軽に会話しましょう!」Vol.2
  • 2019/03/11
    • イケムラレイコ 土と星 Our Planet @ 国立新美術館
    • 語り合う色 よりそう形
  • 2019/03/18
    • 東京アートポイント計画 ことばと本の展覧会 @ アーツ千代田3331
    • VOCA展2019 @上野の森美術館
    • 内海聖史展「やわらかな絵画」@ 上野の森美術館
  • 2019/04/14
    • KYOTOGRAPHIE international photography festival (LINK)
  • 2019/04/15
    • 菅俊一 「正しくは、想像するしかない。」@ 松屋銀座
    • 湊茉莉 「うつろひ、たゆたひといとなみ」@ メゾンエルメス・フォーラム (LINK) # アーティスト自ら銀座エルメスビルの側面にゴンドラに乗ってペインティング。
    • TDC 2019 @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー
  • 2019/04/23 
    • 「色彩の聖域 エルンスト・ハース ザ・クリエイション」@ FUJIFILM SQUARE
    • アージェント・トーク034:私たちのなかのオセアニア―日本と太平洋諸島の間にある芸術、文化、そして歴史の潮流 @ 森美術館 (LINK)
  • 2019/04/29
    • 『言葉からはじまるデザイン 栗の木プロジェクト』展 @ ATELIER MUJI GINZA (LINK)
    • 山本容子ポートレート展 @ 和光本店
    • テラウチマサト「フィンセント・ファン・ゴッホ -ほんとうのことは誰も知らない-」@ リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P (LINK)
    • ヘスス・ラファエル・ソト《Pénétrable BBL Bleu》@ エスパス ルイ・ヴィトン東京
  • 2019/05/02
    • 国宝の殿堂 藤田美術館展 @ 奈良国立博物館  (LINK)
  • 2019/05/13
    • 魔法少女DESTROYERS(萌)@ DIESEL ART GALLERY (LINK)
  • 2019/05/14
    • 束芋 「透明な歪み」@ ポーラ ミュージアム アネックス (LINK)
    • 黒崎典子展 @ Oギャラリー
    • 越中谷壽展 @ Oギャラリー
    • 『変える。エンツォ・マーリと“栗の木プロジェクト”』展 ―永井敬二コレクションより @ ATELIER MUJI GINZA (LINK)
    • 井上嗣也 「Beginnings」@ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
    • 荒木悠展 : LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ (LINK)
  • 2019/05/18
    • 横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館 @ 横浜美術館 (LINK)
    • 束芋 アーティストトーク @ 横浜美術館
  • 2019/05/21
    • 百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術- @ 東京都現代美術館 (LINK)
  • 2019/05/24
    • 束芋:Ghost Running @ アーツ千代田3331 (LINK)
    • ミア・オー  "Present" @ アーツ千代田3331 (LINK)
    • 謝花翔陽展『状況"環/蛇、全て最良の未来のために。"』@ アーツ千代田3331 (LINK)
    • 片岡純也+岩竹理恵 個展「二つの心臓の大きな川」@ アーツ千代田3331 (LINK)
    • Enduring Nature / 自然は不朽か Miyuki Kasahara / Calum F Kerr @ Art Lab Tokyo (LINK)
  • 2019/05/29
    • The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project @ 原美術館 (LINK)
  • 2019/06/01
    • 第22回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展 @ 日本科学未来館+フジテレビ湾岸スタジオ
      • アワードカンファレンス[アート部門]『特異点を超えて、ふたたび』
      • Japan Media Arts Festival x東京2020 NIPPONフェスティバル
      • Japan Media Arts Festival x  MUTEK.JP  DAY:1 【Art & The Intelligent Machine 】
  • 2019/06/02
    • 菅木志雄 上映&トーク @ 横浜美術館
    • 横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館 @ 横浜美術館
  • 2019/06/04 
    • コア・ポア「Returnee」@ THE CORE (GINZA SIX) (LINK)
    • 品川亮展 -Nature's first green is gold.- @ ギャラリー広田美術 (LINK)
    • 藤倉久美子展 @ ギャラリー上田 (LINK)
    • Sony World Photography Awards 2019 @ Ginza Sony Park (LINK)
  • 2019/06/08
    • 大塚国際美術館
  • 2019/06/11
    • 中山英之展 ", and then" @ ギャラリー「間」(LINK)
    • リー・ミンウェイ「The Tourist」@ Perrotin Tokyo (LINK)
  • 2019/06/22
    • 塩田千春展アーティストトーク → ブログ「全身全霊塩田千春
    • 塩田千春展:魂がふるえる @ 森美術館 (LINK)
    • ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR @ 21_21 DESIGN SIGHT (LINK)
  • 2019/06/25
    • MAMスクリーン011:高田冬彦 @ 森美術館 (LINK)
  • 2019/07/06
    • ベネチアビエンナーレ報告会 @ Art Lab TOKYO
  • 2019/07/09
    • モーガン茉愛羅「HEY ME, how was it back then?」写真展 @ bookmarc
    • BOLTANSKI - ANIMITAS II @ エスパス ルイ・ヴィトン東京
  • 2019/07/16
    • 水野里奈 「思わず、たち止まざるをえない。」@ ポーラ ミュージアム アネックス (LINK)
    • 内山江里子 「八雲立つ彼方へ」 @ Oギャラリー
    • 波岸康幸展 @ Oギャラリー
    • 田名網敬一「田名網敬一の観光」@ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
    • ~次世代のアーティストたち~ recommend 2019 @ シルクランド画廊
    • 今村文 @ 資生堂ギャラリー
    • 菅木志雄 「測られた区体」 @ 小山登美夫ギャラリー
    • アージェント・トーク035:私たちのなかのオセアニア―日本と太平洋諸島の間にある芸術、文化、そして歴史の潮流 第二部 @ 森美術館 (LINK)
  • 2019/07/23
    • Open Space 2019 @ NTTインターコミュニケーションセンター (LINK)
  • 2019/07/27
    • 田凱「生きてそこにいて」@ Guardian Garden  (LINK)
    • ベルナール・ビュッフェ展 @ ギャルリー ためなが
    • 田名網敬一「田名網敬一の観光」@ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (LINK)
    • ニコラス・ハットフル「Thermals of the Heart-こころの温度」@ THE CORE (LINK)
    • Hanabi展 @ Art Lab Tokyo
  • 2019/08/30
  • 2019/08/17
    • 小林 清乃 "Polyphony 1945"  @ 資生堂ギャラリー
    • 中村弘峰「SUMMER SPIRITS」@ ポーラ ミュージアム アネックス (LINK)
    • クリエイションの未来展 第19回
    • more than Reason 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(ANREALAGE) 展 @ LIXIL ギャラリー (LINK)
    • 中田雅巳展 -SEN- @ LIXIL ギャラリー (LINK)
    • Kevin Jones展 「バックラッシュ」@ Art Lab Tokyo (LINK)
    • わらおびびし展 @ Art Lab Tokyo
  • 2019/08/23
    • 原三溪の美術 伝説の大コレクション @ 横浜美術館 (LINK)
  • 2019/08/25
    • 虫展トーク「建築家の巣」@ 21_21 DESIGN SIGHT
  • 2019/08/27
    • これもデザイン展 @ GOOD DESIGN Marunouchi
    • 石川愛子典 @ Oギャラリー
    • 澁澤久実子展 @ Oギャラリー # アーティストご本人がいらしてて「ペーパーリトグラフ」という技法のことを伺いました。
    • 有山達也展「音のかたち」@ クリエイションギャラリーG8 (LINK)
    • 今森光彦展 写真と切り絵の里山物語 @ 松屋銀座 (LINK) → ブログ「今森光彦展 写真と切り絵の里山物語
  • 2019/09/03
    • 「台南遊 - 疲れを癒す週末台南旅」展 @ GOOD DESIGN Marunouchi
    • コントラプンクト 「Sculptural Type」@ ギンザ・グラフィック・ギャラリー
    • shiseido art egg 遠藤薫「重力と虹霓」@ 資生堂ギャラリー (LINK)
  • 2019/09/15 ~ 09/16 あいちトリエンナーレ (LINK)
    • 2019/09/15 愛知県美術館、円頓寺地区、サナトリウム (加藤翼、毒山凡太郎を囲んだトーク)
    • 2019/09/16 名古屋市美術館、豊田市美術館、豊田市内
  • 2019/09/17
    • 井桁裕子展 @ ストライプハウスギャラリー
    • Emily Mae Smith @ Perotin Tokyo
    • シュテファン・バルケンホール展 @ 小山登美夫ギャラリー
  • 2019/09/22
    • 話しているのは誰? 現代美術に潜む文学 @ 国立新美術館 (LINK)
    • アーティストトーク:北島敬三 @ 国立新美術館
    • 井桁裕子展 トーク @ ストライプハウスギャラリー
  • 2019/09/25
    • 有山達也展「音のかたち」トーク @ クリエイションギャラリーG8
  • 2019/10/01
    • 椅子の神様 宮本茂紀の仕事 & 谷本景展 @ LIXIL gallery
    • 久保田昌代展 @ アートスペース羅針盤
    • 菅野由美子展 と 下平知明展 @ ギャルリー東京ユニマテ
    • 日比谷泰一郎個展 Survivors @ Gallery b. Tokyo
    • 内山睦展 @ ギャラリー檜B
    • 中西はるみ展 @ ギャラリー檜C
    • 小林健二「透質層と透明体」@ ギャラリー椿
    • たまびやき (石井あや子/王海倫/山崎真理恵) @ ギャラリーなつか
    • View's View 大橋朋美/チョン・ダウン @ ギャラリーなつか
    • 尾川和展と糸井二郎展 @ Oギャラリー
  • 2019/10/14
    • Tokyo 2021 美術展 un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング @ 戸田建設ビル
    • 岩清水さやか個展  ANOKO MALL @ Art Lab Tokyo
  • 2019/10/19
    • 森の学校2019「視点の採集」三澤 遥 先生 @ 東京ミッドタウン
    • 岩清水さやか個展  ANOKO MALL @ Art Lab Tokyo
  • 2019/10/20
    • 虫展トーク「センス・オブ・ワンダー <虫展編>」@ 21_21 DESIGN SIGHT
  • 2019/10/25 
    • スペシャルトークイベント『光とアートの感覚的空間』  岩間朝子 × 川上典李子 @ インテリアショップ LIVING MOTIF 
  • 2019/10/26
    • DESIGN TOUCH CONFERENCE @ 東京ミッドタウン
      • 六本木未来大学「クリエイティブ・カウンセリングルーム ~クリエイターの心を精神科医が解明!~」
      • JST CREST xDiversity シンポジウム
    • 塩田千春展:魂がふるえる @ 森美術館
    • 話しているのは誰? 現代美術に潜む文学 アーティストトーク: 小林エリカ @ 国立新美術館
  • 2019/10/27
    • DESIGN TOUCH CONFERENCE @ 東京ミッドタウン
      • 「デザインの森・六本木カラー渓谷」クリエイターズトーク
      • 「TOKYO2021–2020以降の東京–」
    • Comma - A Google Design Studio Exhibition @ 21_21 DESIGN SIGHT
  • 2019/11/03
    • 森村泰昌スペシャルトーク「生きている美術館、生きている芸術家ー実践的ミュゼオロジーについて」@ 横浜美術館
  • 2019/11/04
    • マルク・シャガール — 夢を綴る @ ポーラ ミュージアム アネックス (LINK)
    • グッドデザイン賞受賞展 @ 東京ミッドタウン  (LINK)
      • [TALK] フォーカス・イシュートーク#4 新ビジネス・デザイン
      • [TALK] グッドデザイン賞に見る『中国デザイン』の今
      • [TALK] 2019年度グッドデザイン賞 - 審査を振り返って〜正副委員長トーク
    • Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)「時計以上の何か」@ 東京ミッドタウン 
  • 2019/11/09
    • イズマイル・バリー 「みえないかかわり」@ メゾンエルメス・フォーラム
    • 日本のアートディレクション展 2019 @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー
    • 「Surface and Customジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、サーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二」展 @ 資生堂ギャラリー 
  • 2019/11/11
    • 小林 修 写真展 司馬遼太郎『街道をゆく』の視点 歩いた風土、見抜いた時代@ FUJIFILM SQUARE
    • 写真歴史博物館 企画写真展 「覚醒する写真たち」 今 道子 + 佐藤時啓 @ FUJIFILM SQUARE
    • 2019年度グッドデザイン賞審査報告会[ユニット18 - 取り組み・活動]@ 東京ミッドタウン・デザインハブ
    • 脱あおいうに展  @ Meets Gallery
    • 日本のアートディレクション展 2019 @ クリエイションギャラリーG8
    • ADC賞受賞「続々 三澤 遥」展 受賞者・制作スタッフトーク @ クリエイションギャラリーG8
  • 2019/12/03
    • 宮北裕美 個展「分身」@ アーツ千代田3331
    • nuranura展 @ DUB Gallery AKIHABARA & Art Lab TOKYO / AKIBA (LINK)
  • 2019/12/09
    • 未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか @ 森美術館 (LINK)
    • 東京ミッドタウン・デザインハブ第83回企画展「ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ」夜のギャラリーツアー
  • 2019/12/17
    • 未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか @ 森美術館
個人的によかったもの。
  • 続々 三澤 遥:磁石を使って動く小さな作品群が愛らしい。(末尾に動画を置きました)
  • 横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館: ボリュームがすごいだけでなく、新たに作った特別展示が良かった。特に淺井裕介の「いのちの木」の部屋が素晴らしい。
  • 品川亮展:伝統を踏まえつつ新しい要素が入った日本画。5万円とか買いやすい価格で思わず欲しくなったが、初日に全部売れたとのこと。
  • 塩田千春展:圧倒的な空間。美術手帖「2019年展覧会入場者数TOP10。1位はフェルメール展の68万人」では第3位に入っている。
  • 小林 清乃 "Polyphony 1945":1945年に書かれた女性たちの文通の手紙の朗読。その中には広島原爆で亡くなった女性の姉もいる。最後に「会いたくて、会いたくて」「きっとお会いしましょう」 がシンクロするとこは胸に響く。
  • あいちトリエンナーレ:卑劣な脅迫や補助金の取り消しなどの政府からの圧力はあったものの、世界のアーティストたちが即座に抗議の姿勢をとったことに光が見いだせる。入場者数が過去最高になるなどイベント的には成功だったかもしれないが、補助金不交付の文化庁に対する訴訟に勝って、河村たかし名古屋市長が次の選挙で落選するまでが戦いだろう。



R. Yoshihiro Uedaさん(@ryokan)がシェアした投稿 -

2019/08/31

今森光彦展 写真と切り絵の里山物語

松屋銀座8Fで8月28日から9月4日まで行われる「今森光彦展 写真と切り絵の里山物語」のブロガー内覧会が8月27日に行われ、参加してきました。

今森光彦氏は、写真家であり、切り絵作家。今回初めて写真と切り絵の両方を出展する展覧会になるとのこと。また中には写真と切り絵を組み合わせた作品もあります。

テーマは「里山」。「里山」は、多くの人が山と認識していると思うが、山ではなく野良仕事の場所を指すとのことです。自然と共存している感覚から日本の芸術がうまれる。日本人の自然観は自然と対峙するのではなく、自然に溶け込む形になる。

そういう価値観というと、自然と生活が一体となった田園風景、古民家など、田舎暮らしの憧れを表現すると思われがちだが、彼は田舎をエキゾチックに捉えたいと語ります。実際に写真作品では美しい風景が広がり、旅行ポスターを思わせます。

切り絵は、黒一色のものと、フルカラーの作品があります。カラーのものは色を付けるのではなく、単色の紙を組み合わせたもの。寄ってみると梨のつぶつぶまで別の紙で表現されていることがわかります。

使うハサミは1つだけ。大きい部分と細かい部分を、ハサミの刃の位置によって切り分けるそうです。カッターで切るより細かく切れるとのことです。会場内には今森氏の作品製作実演ビデオも流れているのですが、思ったよりも大胆にザクザク切っていてて驚きました。

今回、写真と切り絵の展示だけでなく、「里山の再生」がテーマとなっています。彼のアトリエは、滋賀県大津市の竹林を開墾するところから始めていて、その過程の写真も展示されています。その周囲には畑や池、林など様々な環境がミックスされたものになっています。蝶をそこに生息させるようにするのですが、蝶はそれぞれ食料を得る植物が変わってくるので、蝶を70種生息させようと思うと70種の植物を育てる必要があるとのことです。

今は自宅アトリエのみならず、地域の人々と地域の再生を目指した活動を続けています。子ども達と昆虫採集を行ったりしている様子も展覧会の最後の方に出てきます。

今森氏は、人と話をするのが好きなんでしょうね。1時間の内覧会全体のうちトークは15分だけ割り当てられていて、3部構成のそれぞれの場所で話をする予定だったのですが、最初のところから10分をオーバーして、係のひとから「そろそろ次に」なんて促されていました。短い会期内ですが、ギャラリートークも何回か予定されていますので、その時間狙っていくとよいと思います。

なお、ここに載せてある写真は、主催者により特別の許可を得て撮影しているものです。

展覧会情報
今森光彦展 写真と切り絵の里山物語 (LINK)
会期: 2019年8月28日(水)-9月4日(水)※9月1日(日)は19:30まで。
場所: 松屋銀座8F (〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1)
入場料: 一般1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円

内覧会までに時間があったので、銀座近辺の展覧会をいくつか回ってみました。
  • これもデザイン展 @ GOOD DESIGN Marunouchi
  • 石川愛子典 @ Oギャラリー
  • 澁澤久実子展 @ Oギャラリー
    アーティストご本人がいらしてて「ペーパーリトグラフ」という技法のことを伺いました。
  • 有山達也展「音のかたち」@ クリエイションギャラリーG8 (LINK)
    当日初日でオープニングパーティーが予定されていて、お客さんがたくさんでした。パーティーは誰でも参加できたそうですが、内覧会の時間とかぶってたので断念。9月25日にトークショーが予定されているので申し込みました。

2019/08/04

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展

三菱一号館美術館で行われている「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」のブロガー内覧会が7月31日に行われたので、参加してきました。お話はおなじみブログ「青い日記帳」のTak (たけ) さんと、担当学芸員の阿佐美淑子さん。高橋館長も最初にご挨拶があり、その後も時々お話に割り込んでいくというスタイルでした。

マリアノ・フォルチュニという人は知らなかったのですが、お話を聞いて、現代ファッション・デザインの始祖のような人だとわかりました。1900年代はじめ女性はコルセットで締め付けるスタイルが上流から中流まで広がっていた状況で、そのスタイルから解放した人の代表的な一人です。

フォルチュニの代表作が上写真左の方の黒いドレス「デルフォス」。19世紀末に発見された、紀元前5世紀の彫刻「デルフォイの御者」(右) にインスピレーションを受けデザインされたそうです。

数年後には、この上に羽織って外出することが普通になった (それまで女性が一人で外に出ることはなかった) ということです。その意味で新しい時代を作った人の一人といえるでしょう。そのあとシャネルなどが続くことになります。
デルフォスは、波型のプリーツが全体に入っています。すごく軽く、たたんで専用の箱にしまいます (左)。日本の絹が使われているそうです。

フォルチュニ自身が亡くなって作られなくなり、今では再現できないということです。特許は出ているのですが、それだけでは再現できないノウハウがあったのでしょう。洗濯もフォルチュニ社が行うようにしていて、そうしないとプリーツが消えてしまうということでした。

今回展示されているドレスは、ほとんどが日本にあるものを集めたものになっています。実はベネチアのフォルチュニ美術館には衣装はなく、むしろ日本に沢山残っているそうです。

ファッションデザインで著名なフォルチュニですが、実は画家、舞台美術設計者、染色家、写真家といったマルチな才能を発揮していて、この展覧会はそのマルチタレントにスポットをあてたものになっています。

最初は画家としてスタートしています。父も有名な画家で同名のマリアノ・フォルチュニ (「マリアノ・フォルチュニ・イ・マエサル」とクレジットされていました)。9歳の時の絵も展示されていますが、最初は下手だから入れないつもりだったのを、「9歳の時の作品」と聞いて入れることにしたそうです。

舞台装置設計では、外光と間接照明を用いたシステムで、時刻によって異なる外の光を遠隔操作で変えることができるようになっています。1900年に特許を取得し、ヨーロッパ各地で採用されたそうです。

住居の照明も手掛けていて、本当に精巧に作られているとのこと。今は制作されていないので、展示会では模造品を作って展示しているが、展示会後はベネチアのフォルチュニ美術館で展示される予定になっています。

写真家としても才能を発揮しますが、写真は外部に公開するために撮影していたものではなく、そのためあまり知られていません。しかし、様々な機材、技法を試し、また内容も芸術的な作品も多く、特によく撮影した雲の写真は芸術性が高いものになっています。

フォルチュニ社、特許という言葉が出ましたが、ビジネスマンとしてもあったということです。染織物は、1921設立の工場で同じ技術で現在も作られているそうです。

ファッションということで女性に向けた展覧会というイメージを与えますが、このようにマルチタレント、ビジネスマンという視点で見ると、男性も楽しめると思います。阿佐美氏は、「男性も楽しめるように舞台装置の設計図や模型もおいた。期待通り男性の食いつきが良かった」とおっしゃっていましたが (言葉はもっと上品に)、私は時間の余裕がなかったせいでそこはほとんどスルーしてしまいました。

10月6日までですので、まだまだ余裕があります。

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展
https://mimt.jp/fortuny/
場所:三菱一号館美術館 (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2)
会期:2019年7月6日(土)~10月6日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、8月12日~15日、会期最終週平日は21:00まで)
休館日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、9月30日とトークフリーデーの7月29日、8月26日は開館)

2019/06/24

全身全霊塩田千春

6月20日から、森美術館で塩田千春の大規模個展「塩田千春展:魂がふるえる」が開かれている。22日、アーティストトークが行われたので、聴きに行ってきた。

塩田千春は写真で見ていたので姿は知っていたが、声は初めて。なんとなくどっしりした声を予想していたが、予想と違ってかわいい声でした。

アーティストトークはいつまでたっても慣れないということで、最初は緊張した感じだった。アーティストトークは過去の作品をスライドで見せて、制作意図や手法など語っていればいいのにね、と思っていたのだが、塩田千春のトークはそうではないことがだんだんわかる。

インスタレーションにつて語る場面では、「絵はじわじわと感じるもの、インスタレーションは直観に訴えるもの」という。そして、「インスタレーションはその場で苦しんで作る」ものと語る。同じように見える作品でも、その場によって変えていく。同じテーマで3年くらい続ける。後でキュレーター片岡真実 (森美術館副館長) との対談では、苦しみが見た人にも伝わるということも言っているし、毎回失敗したと思うところが出てくるので、次の展覧会ではそれを直していく。

今回驚いたのは、がんとの闘病の中でこの展示会を立ち上げてきたということだ。今回の展覧会が決まったのが2年前で、その翌日、がんの再発が発見された。最近のがんは日帰り入院・手術ですぐに治るイメージもあるが、抗がん剤で髪が抜け始めているときの写真などを見ると「闘病」という言葉が容易に想起される。

その闘病も、普通だったら仕事を休んでじっくりということになるが、塩田千春の場合はそうならない、今回の展覧会の準備をしなきゃというのではなく、今病気の自分が作らないといけないものがあるという感じだった。後の対談で制作の原動力を問われて「アーティストは作ることしかない」と答えたように、人生そのものがアートなのだとわかる。

ただ、片岡真実によれば、この時期に作られた作品は「病気」を直接出したもので、そのままではまだ作品として出せるレベルではなかったという。まだ時間があるからと何度もダメ出しした。こんなにダメだしした展覧会は今までにないというのが面白かった。

アーティストとして作品に全身全霊を傾ける自分がいる一方で、「母親としての自分」もいる。これからどうやって生きていくのか、娘はこの後どうやって生きていくのかを考えた。それが子ども達が「魂」に関して自分の考えを話す作品につながる。

また、会場から出た「息抜きはなにか」という質問に対しても、「自分は24時間アーティスト」と答える一方で、「これで家族にはつらい思いをさせることもある。紙の抜ける写真はダンナが泣きながら撮った」ということも語っている。

アーティストとして全生活を作品にかけたい一方で、それを支えてくれる家族がいる、そのありがたさも噛みしめているというように感じた。

対談の中では、マリーナ・アブラモヴィッチに師事していた若いころの話も出てくる。その時の苦しみも、展示会に出ている作品で伝わってくる。特に ”Bathroom” は、バスルームで延々と泥をかぶり続ける作品で、どうしてこんなことまでと思う。本人も、今見ると辛いという。今は泥をかぶらなくとも言いたいことを表現できるようになったそうだ。

今塩田千春というと「糸を使った作品」というイメージが想起されるのだが、展覧会は若い時の作品もあり、塩田千春の全体像が見られる展示会になっています。

塩田千春展:魂がふるえる
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/index.html
会期:2019年6月20日~10月27日 (会期中無休)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし10⽉22⽇(⽕)は22:00まで(最終⼊館 21:30)
料金:一般 1800円 / 65歳以上 1500円 / 高校・大学生 1200円 / 4歳~中学生 600円

2018/12/30

キュンチョメ 完璧なドーナツを作る

12月3日、キュンチョメの「完璧なドーナツをつくる」連続上映会 #4 「トマト缶とドーナツを交換する」に行って来ました。当日の最終回です。

お代はいらないけどトマト缶を持って来てください、ということで持って行きました。一番左のやつです。トマト缶は世界中で使われているので、食糧支援に向いているのだそうです。


最終日にはこうなっていました。キュンチョメのInstagramより引用。

「完璧なドーナツをつくる」は、「アメリカのドーナツは穴が空いているが、そこに沖縄のサーターアンダギーをはめ込んだら完璧なドーナツになるのではないか」という考えをベースにしています。ただ合体させるだけでなく、米軍基地の中で作ったドーナツと、基地の外で作ったドーナツを、フェンスを越えて合体させます。そう、フェンスで分断された両国民の融合の象徴でもある訳です。

作品としては、その計画を沖縄の人に話して、それに対する意見を聞いていくことが続きます。基地反対の運動家、基地建設を請け負う建築会社の社長、米軍軍人相手のバーの女主人... と様々な立場の人の話が含まれます。

以下作品の感想です。

一言でいうととても真面目に作られている。沖縄の皆さんへのインタビューが中心だが、自分に反対の立場の人からも真摯に丁寧に話を聞いている。沖縄にも様々な立場があることが分かって良かった。

その中には、基地建設を請け負う建築会社の社長のように、立場上基地を歓迎せざるを得ない人もいる。彼は自分の意見は言わないと言っていたが (これ自身本音では反対であることを示唆しているが)、後の方で本音もでる。

米軍軍人相手のバーの女主人は、沖縄米兵少女暴行事件以降、米兵が夜間外出禁止になり、お客さんが激減したと語る。それまで仲良くやっていたのに、対立は沖縄の住民の首も締める。

別の人が証言した、以前は日米の壁があまりなかったという話も興味深かった。子供の頃は米軍の戦闘機に基地の外から花火を撃ち込んだりしていて、そんなのは痛くも痒くもないので米兵もそれを挑発していたという。


キュンチョメを知ったのはヨコハマトリエンナーレ2014の初日に、ツイッターアイコン  (@kyun_chome) のあの花輪の格好で現れた時。なんだこいつはと思ったのだけど、その後ウェブサイトを知ってみてみたら真面目に社会問題を扱うアーティストだと分かった。イロモノと思っててすみません。

2016年に駒込の倉庫で行われた個展「暗闇でこんにちは」(artscapeレビュー)で初めて実際の作品を見た。特に東日本大震災・福島原発事故を題材にした、写真から立ち入り禁止の場所を消していく作品が印象的だった。その後色々な展覧会に参加していたと思う。

2017年岡本太郎賞アーティストを集めた展覧会の作品も良かった (ブログ「ヨコトリ2017の予習として ...」 )。ヨコハマトリエンナーレ2017にも来てくれるかなと思ったが、その頃Rebornに出していたのですね。次の横浜トリエンナーレにはいるといいなと思っていたが、あいちトリエンナーレに先をこされて残念 (@ryokan tweet)。

そういえば、キュンチョメは二人組ということをウェブサイトで知ったのだけど、女性の方ホンマエリさんしか表に出てこないので、実は今は一人で活動しているのかと思っていた (Superflyみたいに)。今回ナブチさんにもお会い出来て良かった。

今後もキュンチョメの活躍に期待したいと思います。

追記:
Hyperallergic (2019/1/17) An Artist Duo’s Ingenious Movie About US Military Bases in Japan
-- More than anything, Making a Perfect Donut is about contradictions

2018年に行った美術展とアートイベント

2017年は美術館ごとにまとめたらやっぱり難しかったので、今年は日付順に戻します。
  • 2018/01/08
  • 2018/01/14
    • 石内都アーティストトーク @ 横浜美術館 (LINK)
  • 2018/01/16
    • 森美術館「カタストロフと美術のちから展」プレ・ディスカッション・シリーズ 第3回「阪神・淡路大震災から20余年:体験とその継承」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ「災害とアート
  • 2018/01/20
    • トークセッション 「プロトタイプとしてのアートについて考える―レアンドロ・エルリッヒ作品を通して」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ「哲学とは考えること
    • 野生展 @ 21_21 Design Sight (LINK)
  • 2018/01/29 
    • 靉嘔展 @ Fuji Xerox Art Space (LINK)
  • 2018/02/03
    • 「石内 都 肌理と写真」@ 横浜美術館 (LINK)
  • 2018/02/08
    • 「ルドンー秘密の花園」展 ブロガー内覧会 @ 三菱一号館美術館
      →ブログ「赤い枝を探せ
  • 2018/02/11
    • 第2回メディアアート国際シンポジウム「“アート&テクノロジー” ―創造・教育・アーカイブのために―」@ 東京ウィメンズプラザ (LINK)
    • YANG FUDONG - THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) @ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (LINK)
    • MeCA | Media Culture in Asia: A Transnational Platform 展示会 @ 表参道ヒルズ+ラフォーレ原宿 (LINK)
  • 2018/02/12
    • ワークショップ: MeCA教育普及プログラム「コトバ身体」@ 渋谷区文化総合センター大和田 (LINK)
    • 六本木、旅する美術教室 第2回 メディアアートの見方 (LINK) Media Ambition Tokyo  @ Tokyo City View
    • DOMANI・明日展 @ 国立新美術館  (LINK)
  • 2018/02/14 @ アート・コンプレックス・センター
    • 女子美術大学 芸術学部アートデザイン表現学科 メディア表現領域 卒業制作有志展「○△□展」(LINK)
    • 細密展 密 (LINK)
    • 近江カズヒロ緊縛画展 (LINK)
    • 塩野ひとみ 個展 【私は、あなた】(LINK)
    • ACT PRINT PROJECT 2 (LINK)
    • 早川剛 個展 ~咆哮~ (LINK)  # たまたま行ったら迫力があってよかった。
  • 2018/02/16 
    • MAMコレクション+MAMスクリーン トークセッション「アーティストとアーティストについて語る」@ 森美術館 (LINK)
      → ブログ 「山本篤と千葉正也トーク
  • 2018/02/20
    • en[縁]:アート・オブ・ネクサス――第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展  @ TOTOギャラリー・間 (LINK)
    • 民俗写真の巨匠 芳賀日出男「伝えるべきもの、守るべきもの」@ 富士フイルムスクエア (LINK)
  • 2018/02/23
    • 生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険 (LINK) ブロガー内覧会
      → ブログ 「木島櫻谷展
  • 2018/02/28
    • レアンドロ・エルリッヒ展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/03/11
    • 「カタストロフと美術のちから展」 プレ・ディスカッション・シリーズ 第4回 「フクシマ2011-2018」
    • FACE展2018 @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 → ブログ「FACE展2018 オーディエンス賞
  • 2018/04/02 
    • 沢田教一展-その視線の先に @ 横浜高島屋 (LINK)
  • 2018/04/03
    • グッドデザイン・ロングライフデザイン賞トークイベント「時代を超えるデザインが持つ力」@ 東京ミッドタウン
  • 2018/04/11 
  • 2018/04/18
    • グッドデザイン賞スペシャルトーク「いま、デザインに美しさは求められているのか」@ EDGEof
  • 2018/04/23 
    • 「ターナー 風景の詩」プレス内覧会 @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 → ブログ 「ターナーとサブライム
  • 2018/05/04
    • 生誕150年 横山大観展 @ 東京国立近代美術館 (LINK)
  • 2018/05/23
    • 建築の日本展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/06/17
    • ターナー @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
    • メディア芸術祭
  • 2018/06/18
    • ジム・ダイン展 @ Fuji Xerox Art Space (LINK)
  • 2018/06/22
    • ヌード展 @ 横浜美術館
  • 2018/07/07
    • audio architecture展 オープニングトーク @ 21_21 Design Sight
  • 2018/07/14
    • モネ それからの100年 @ 横浜美術館 → ブログ「モネの遺産
  • 2018/07/16
  • 2018/07/21
    • 建築の日本展 @ 森美術館
    • まちと美術館のプログラム「MAMプロジェクト025」関連プログラム トークセッション「アートはどうやってつくられているのか?」(LINK)
    • 久門剛史「トンネル」@ OTA FINE ARTS (LINK)
    • Pieter VERMEERSCH @ Perrotin Tokyo (LINK)
  • 2018/08/14
    • Kevin Jones "Stellar Rays" @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/09/21 
  • 2018/09/30 
    • 新・今日の作家展 定点なき視点 @ 横浜市民ギャラリー (LINK)
  • 2018/10/16
    • 河野さおり個展 “ Multitude” @ Art Lab TOKYO / AKIBA
    • 「10年1日」高橋菜々個展 @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/10/21
    • 黄金町バザール
    • ブレイクイク初夜 (牧田恵実×川合喬太の二人展) @ アートライブギャラリーソコソコ (LINK)
  • 2018/10/27
    • DESIGN TOUCH CONFERENCE @ 東京ミッドタウン (LINK)
      • JAGDA新人賞2018デザイナートーク「コミュニケーションのみらい」
      • we+「コンテンポラリーデザインはみらいを夢見ることができるのか?」
      • 東京ミッドタウン・デザイン部 トークセッション 「鹿児島 睦×設計事務所ima(小林恭+マナ)」
      • アルスエレクトロニカ|みらいの働き方
    • Swell @ ミッドタウン・ガーデン
    • Salone in Roppongi vol.6 2018 @ ミッドタウン・ガーデン
    • 深瀬 昌久 写真展「総天然色的遊戯」@ FUJIFILM SQUARE (LINK)
  • 2018/10/29
    • 第一回白鯨会展 (牧田恵実個展) @ Art Lab TOKYO / AKIBA
    • イラストレーション ウェーブ VOL.1 2018 @ (LINK)
  • 2018/11/02
    • 小倉遊亀展 @ 平塚市美術館 (LINK)
  • 2018/11/03
    • GOOD DESIGN EXHIBITION 2018 + 国際デザイン&広告賞 D&AD賞 特別レクチャー (LINK)
    • SHIMURAbros 「Seeing Is Believing 見ることは信じること」@ POLA MUSEUM ANNEX (LINK)
    • ベルトラン・ラヴィエ「Medley」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (LINK)
  • 2018/11/07
    • NANOOK "MIDDLE SCHOOL" @ Clear Gallery Tokyo
  • 2018/11/15
    • カタストロフと美術のちから展 @ 森美術館 (LINK)
  • 2018/11/21
    • 東京ミッドタウン・デザイン部「ミッドタウン・クリスマス|イルミネーションのクリエイティブを知る」@ 東京ミッドタウン・デザインハブ
  • 2018/11/26
    • 星川菜々美 shoujo展 @ Art Lab TOKYO / AKIBA
  • 2018/11/27
    • トークセッション「これからの『クリエイティブ』な仕事を考える」@ 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
  • 2018/12/04
  • 2018/12/14
    • Christmas Art Fair @ フジギャラリー新宿 # 早川剛氏の作品があると聞いて
  • 2018/12/17
    • ピエール・ボナール展 @ 国立新美術館 (LINK)
    • 雪舟国際美術協会展 @ 国立新美術館 (LINK)
    • LONG LIFE DESIGN 1 〜47都道府県の健やかなデザイン展〜 @ d47 Museum
    • 企画展示「南総里見八犬伝」@ 川本喜八郎人形ギャラリー
  • 2018/12/21
    • "WE ARE LOVE photographed by LESLIE KEE" @ POLA MUSEUM ANNEX (LINK)
    • “In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会 @ シャネル・ネクサス・ホール (LINK) # もっと時間があるときに行けばよかった。
  • 2018/12/22
    • リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」@ 原美術館 (LINK)
今年個人的に良かった展覧会
  • レアンドロ・エルリッヒ展: みんなで行くと楽しい。
  • カタストロフと美術のちから展: プレ・ディスカッションシリーズに何回か行ったのでもう新鮮味はないかと思ったが、迫力のある作品群に圧倒される。
  • モネ それからの100年: モネと現代アートの関係という視点での展覧会で興味深かった。
  • 河野さおり個展 “ Multitude”: 女性の本来の強さを意識させる絵画。
  • キュンチョメ #4 ひみつの場所でドーナツを食べる: 沖縄の基地問題に対して賛成反対の立場に偏ることなく真面目に考えて丁寧に作っている。
  • “In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会: 映像作品が多く、短い時間しか確保できなかったのが残念。下の動画は展覧会の観客の間を縫って回り移動する女性。これ何かに乗っている訳ではなく、歩いているんですよ。種明かしにスカートの中を見せてくれたんだけど、写真を撮らせてもらえば良かった  (いやそういう意味じゃない)。


R. Yoshihiro Uedaさん(@ryokan)がシェアした投稿 -

2018/09/25

第12回 shiseido art egg 賞

9月21日、「第12回 shiseido art egg 賞」贈賞式が行われ、抽選で当たって参加の招待をいただきました。

昨年第11回では、公開審査会という形で行われ他のですが (→記事「shiseido art egg 公開審査会」)、今年は審査は非公開で、さらにこの贈賞式で結果発表という形になりました。主催者側も色々模索しているのだと思います。

対象は、入選し (→ 第12回 shiseido art egg/審査結果)、今回6月から8月にそれぞれ資生堂ギャラリーで個展を行った3名です。

冨安由真 ~ くりかえしみるゆめ
佐藤浩一 ~ 半開花の庭
宇多村英恵 ~ 戦争と休日

昨年は審査会の中で作品をスライドで振り返る時間があったのですが、今年はほとんどなく、どういう作品か分からないまま審査結果を聞くことになりました。展示を見に行っておけばよかったと後悔しました。

そういう訳で事後になりますが、作品のことについてアーティストのインタビューを見てみます。


さて結果ですが、この中から、宇多村英恵さんに決まりました。

宇多村英恵さんは、受賞あいさつで以下のようなことを仰っていました。

  • これまで展覧会では毎回新作を出してきて、過去を振り返ることはなかった。今回はそれらを振り返る機会となった。
  • 初期の頃の作品は、人に見せることを意識していないもの。作品に理由を持たせない。今回初めて見た人に新しい解釈をしてもらう。

そのあと審査委員の畠山直哉氏から総評がありました。まず「3人選ばれた時点で審査は終わっていると言える。今回観客として向き合ってきた」ということでした。

印象に残ったのは、「昔自分が若い頃は、いい写真を撮る = いい作品を作るだけでよかった。今はそれだけではダメで、作品を作る上でストーリーが求められる」ということでした。畠山氏は、「今回の3名に共通するものとして、霊的なものがある。作品にストーリーが求められるという背景から来ているが、その上でどうプレイするかが勝負になる」というようなことを仰っていました (すみませんメモが正確にできなかったので多分に自分の印象も含まれています)。

冨安さんの作品は直接霊的なものでしょう。佐藤さんの作品も、遺伝子組み換えなど見えないもの、そして見えないゆえに怖いものに取り組んでいます。宇多村さんは、上記インタビューを見ると、戦争の遺産に残る人の思い (という単純な言葉で言い表せませんが) に思いを馳せていることがわかります。

他の記事を見ると冨安さんの展示も行列ができるほどの話題だったそうですね。来年またshiseido art egg 関連のイベントに参加できる機会があるかどうかわかりませんが、その時のために事前にみておきたいと思います。

三人で記念写真。左から佐藤さん、宇多村さん、富安さん。

2018/07/16

モネの遺産


つまり、
モネは印象派ではなく、
あらゆる現代美術の
生みの親ではないのか?
(アンドレ・マッソン)
これは、7月14日から横浜美術館で開催されている「モネ それからの100年」の冒頭に示されているメッセージ。写真は初日の14日閉館後に行われた夜間特別鑑賞会で特別に許可がおりたものです (以降も同様)。

鑑賞に先立って、学芸員の坂本恭子氏からミニレクチャーがありました。

今回の題名にある「それからの100年」は、モネ生誕100年や没後100年という意味ではなく、「画業の集大成となる《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年」ということです。今回の展示は、単なるモネの回顧展ではなく、モネとモネ以降のアーティスト26名の作品を合わせて展示し、モネと現代美術の繋がりを探るものになっています。

関連性を分類して章立てにして、モネと後世のアーティストの作品を合わせて展示しています (3章以外)。

  • 1章 新しい絵画へ—立ち上がる色彩と筆触
  • 2章 形なきものへの眼差し—光、大気、水
  • 3章 モネへのオマージュ—まざまな『引用』のかたち
  • 4章 フレームを越えて—拡張するイメージと空間
1章の前に冒頭のメッセージとともに「睡蓮」があります。それぞれ対象はきちんと描写されていますが、全体を見るとまるで抽象絵画のように感じられるということです。これまでそういう視点で見たことがなかったのですが、言われてみればなるほどと思います。

「1章 新しい絵画へ—立ち上がる色彩と筆触」。ここで「色彩」は、印象派の特徴である「筆触分割」を指します。絵の具を混ぜず、配分させて絵の上に置いてき、鑑賞者の目に入った時に元の色が再現されます。

右はルイ・カーヌの作品。なんと金網の上に樹脂絵の具で描かれており、純粋に色だけで作品を構成しようとしたものだと思います。

「筆触」は、筆の速さと力強さ。それまでの絵が筆跡が残ってはいけないとされていたのに対して、「筆触分割」のためでもありますが、大胆に筆跡を残す手法を採ります。
参考: あき @sugokuaki さん (2018/03/08)


5分でわかれ!!印象派!! pic.twitter.com/WrZsv7RXVj

「2章 形なきものへの眼差し—光、大気、水」では、形のないもの  = 通常は絵に残せないものをいかに伝えるかということがテーマになります。モネ作品では《セーヌ川の日没、冬》(1880) (右写真左)、《霧の中の太陽》(1904)などが出展されています。

チャリング・クロス鉄橋の上を走る蒸気機関車はほとんど霧の中で見えませんが、霧の中にかすかにわかるその煙から、機関車の存在もわかります。



後世の作品では、マーク・ロスコ、ゲルハルト・リヒター、モーリス・ルイス、松本陽子などが挙げられています。

右はモーリス・ルイス。絵の具を耐え流して画布に染み込ませる手法を用いて、色を何層にも重ねています。とはいえどのように製作したか詳細は不明だそうです。

松本陽子は以前私は酷評しましたが (あえてリンクは示しません)、こういう位置付けで出されるのは理解できます。

この中で気になったのが、水野勝規のビデオ作品。下写真の左が《photon》、右が《reflection》。水に映る光の反射が心地よく、8分とか9分の作品なのですが、時間があればずっと見ていたいと思いました。


「3章 モネへのオマージュ—まざまな『引用』のかたち」ではモネの作品はなく、各アーティストの「睡蓮」などをモチーフにしたオマージュ作品が並びます。モネ要素を探しながら見ると楽しいと思います。

「4章 フレームを越えて—拡張するイメージと空間」の「フレーム」は額縁のこと。通常広い視界の中から「絵にする部分」、「絵になる部分」を決めます。しかし《睡蓮》はどこを切り出しても良い部分を描いています。このために無限に続くイメージが自然に想起されます。

小野耕石の《波絵》は、アルミに貼った紙にシルクスクリーンで油性インクを載せたものを組み合わせて並べて作品にしています。組み合わせ方により形を変えられるそうです。無限に続くイメージを想起させるという点で「フレームを越えて」という章に位置付けられているのですね。

美術の窓  2018年6月号 (小野耕石 Official site 2018/05/21 「美術の窓 モネ特集です」より) によると、小野自身は、「モネから直接影響を受けて制作したことはない」と語っているそうです。ただ、モネの絵に対して「眺めている窓のサイズが違っているだけで何らイメージが変わらなかったんです」と語っていて、まさにその点で自分とモネの共通点を見出されるとは思ってもいなかったんじゃないでしょうか。

オマージュのところでも出ていた福田美蘭の作品、《睡蓮の池》(下写真左) の発想に感心しました。描いているのは、レストランから見た都会の夜景。暗いレストランの室内と遠くの夜景が繋がって池を形成し、レストランの各テーブルを睡蓮の葉に見立てているのです。そして右が新たに制作され今回横浜展から加えられた《睡蓮の池 朝》。モネの「連作」のように、同じ対象を時間を変えて見るということでした。


「モネ? もうね、十分見たから」という人も、新しい見方が得られると思います。

展示会情報
https://monet2018yokohama.jp/
展覧会名: モネ それからの100年
会期: 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
休館日: 木曜日(8月16日は開館)
会場: 横浜美術館
開館時間: 午前10時~午後6時
 ※ただし9月14日(金)、15日(土)は午後8時30分まで
 ※入館は閉館の30分前まで

2018/05/12

FACE展2018 オーディエンス賞

今年2月から 3月まで東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で行われていた FACE展2018では、観覧者の投票による「オーディエンス賞」という企画がありました。

私は蜂谷真須美さんの《歩》に投票しました。



歩いている人が少し透明になって、夢のような雰囲気。

選ばれるとしても最初に並んでいた受賞作のうちどれかだろうなと思っていました。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 ニュース より
2018年04月04日 FACE展2018の「オーディエンス賞」が決定しました。(PDF)

蜂谷真須美さん2位でオーディエンス賞受賞です。おめでとうございます。

そしてオーディエンス賞投票とは別に、「オーディエンス賞」予想キンペーンというのがありまして、予想を当てた人のうち抽選で1名に複製画をプレゼントされます。それにあたり、複製画をいただきました。額入りです。


ありがとうございます。

その他気に入った作品をあげておきます。

ササキ永利子さん 《ナラダッタ》
佐藤 凱さん《網》(審査委員特別賞)
山内晃世さん 《実の現象》
内藤範子さん 《浮月》

2018/04/25

ターナーとサブライム

4月24日から東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催される「ターナー 風景の詩」展。その前日にプレス・ブロガー内覧会が行われ、参加してきました。

毎日新聞 2018/4/23 ターナー展「風景の詩」新宿で24日開幕

スコットランド国立美術館群のジョン・レイトン総館長。「レイトン卿」と呼ばれていました。

最初に大きな風景画の説明があります。これらは大金持ちのパトロンの依頼で描いたもの。そういう絵は通常はつまらない絵になるが、ターナーは違い、一つの「作品」になるのです。この写真で右の絵 «ソマーヒル、トンブリッジ» のなかで所有者の邸宅は中心として描かれているのではなく、風景の一つとして、前景の水面から視線を移動させていくと現れるように描いています。

ターナーは日本では水彩画で有名です。夏目漱石の小説にも出てきますね。しかし、それだけではなく、様々な手法を使った作品があることがわかりました。左の写真は、ヴィニエットと呼ばれる挿絵です。また、版画作品も多く出しています。19世紀はじめ複製技術が発展し、その中でターナーは、自分の絵を買えないような一般市民にも親しんでもらうため、そしてまた版画も表現は違うが芸術作品として認識しており、積極的に取り組みます。そういえばロートレックも同じような考えで版画に取り組んでいたのでした (→ パリ・グラフィック展)。

版画も、ライン・エングレーヴィング、メゾティント、エッチングなど様々な方法を使います。描き方も、ハイライトを出すため一旦塗ったところを削るスクレイピングアウトやスクラッチングアウト (違いはよくわかりませんでした) など様々な技法を用いています。作品で使っている技法や画材の解説がキャプションの横に掲示してあります。それを読んでいくのも楽しいと思います。

イタリアの風景の章では、当時イギリスの上流階級の子弟の卒業時の卒業旅行としてイタリアへ行くことが流行し、これをというと言っていました。スコットランドやウェールズの風景の章では、厳しい自然を目の前にした時に感じる「崇高」(サブライム) という概念が出てきます。

そう、グランド・ツアー、崇高 (サブライム)、そしてピクチャレスクは、一昨年受けていたオンライン講座「今だからこその江戸美術」で学んだキーワードだったのです (→ ブログ 『「今だからこその江戸美術」受講修了』。受講時PCの画面では具体的な作品をじっくりと見ることができなかったので、今初めて知識が繋がった感じです。

このあたりのことを、内覧会でレイトン卿と交互に解説された福島県・郡山市立美術館の富岡進一氏 (右写真) が語っておられます。

毎日新聞 2018/4/23 「ターナー 風景の詩」展 あす開幕 自然の崇高さ、畏敬の念込め 福島・郡山市立美術館主任学芸員 富岡進一さん

郡山市立美術館は、この巡回展がこのあと最後に行くのですね。

ストーンヘンジを描いた作品もありました。右はターナーが描いた作品。左はそれを版画にしたものです。

なお、写真は美術館の特別の許可を得て撮影したものです。

以下、美術展の情報です。

「ターナー 風景の詩」展
https://turner2018.com/
<会期> 4月24日(火)~7月1日(日)月曜休館(ただし4月30日は開館)
<会場> 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 http://www.sjnk-museum.org/
    (東京都新宿区西新宿1の26の1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階)
<開館時間> 午前10時~午後6時
    (ただし5月9、16日、6月26~30日は午後7時まで)
<入館料> 一般1300円▽高大生900円▽65歳以上1100円▽中学生以下無料


2018/04/15

蓮沼執太: 〜 ing

" 〜 ing" は「カライング」と読むそうです。"〜”が「カラ」

銀座資生堂ギャラリーで行われている「蓮沼執太: 〜 ing」展のブロガー内覧会が 4月11日に行われたので行ってきました。

"〜" は関係性の象徴。様々な関係性を表したいとのことです。そういえばRで学習するとき、説明変数群Xと目的変数yの関係を  "y~X" で定義しますね。

そして "ing" は進行形であることはもちろんですが、その他に  "Thing" や "Being" などと繋がります。

内覧会前に会場に入ってまず驚くのが、床に敷き詰められた金属のパーツ。何も置かれていない、いわば通路のようなところもあるのですが、金属のパーツの上を歩いても良いそうです。

そして壁は凹凸の鏡面。写真をとるときに対象だけに焦点を当てて周辺はボケにするテクニックがあるのですが、テクニックがなくてもそんな感じになります。

この作品は «Thing~Being»。人が歩くことで音がなります。これは人が存在する (Being) の証明です。鏡面に映る自分、そして他の観客の姿も、そこに人がいる証明になります。

この金属は、ヤマハの楽器工場で出た廃材だそうです。音楽のメタファを壊す「リモデル」というシリーズの最新作になります。楽器でないものを使うことがフロンティアだと語ります。なるほど、元々は楽器でなかったものを楽器にしたスティールパンなどのような例もあることを思い出しました。

内覧会の間は人が多くてやっていませんでしたが、資生堂ギャラリーの人が、時々散らばった楽器部品を整えます。

«Ginza Vibration» は、この部屋の天井から床に映し出される映像と、天井に設置されたスピーカーからの音を組み合わせた作品。その映像と音は、すぐ近くの資生堂銀座ビルの屋上ガーデンに設置されているカメラとマイクから拾っていて、特に昼間は工事の音が拾われるとのこと。変わっていくもののメタファということです。

«Tree with Background Music» はスピーカーから出る音で木の枝が揺れることで、音の可視化を試みた作品です。時折大きな音がなり、大きく揺れます。

蓮沼氏は、楽譜も可視化だし、波形も可視化だと語ります。展覧会の入り口にある「ごあいさつ」には、その右に単語それぞれを波形で表現したものが示されていました。

そのそばにある作品 «We are Cardboard Boxes» (僕達は段ボール箱) は、重ねた段ボール箱から時折音がなるもの。蓮沼氏は、「ただ箱から音が出るだけ。真剣に見るような作品じゃない。僕なりのユーモア。」と語っていました。

入り口の階段の天井に投影されている作品は «Walking Score in Giza»。銀座の街で歩きながらマイクを転がして音を録ったもの。街でマイクを転がしている様は、パフォーマンスをしているとも言える。蓮沼氏によると、この原点はフィールドレコーディングで、「環境を観察する。聞くことは意識すること」とのことでした。

このように蓮沼の作品は、いずれも音を使ったものです。というよりも私は、蓮沼はミュージシャンだと認識していました。最初に蓮沼を知ったのは、ヨコハマトリエンナーレ2011のピーター・コフィンの «Music for Plants» で、植物のための音楽を奏でるイベント (shutahasunuma.comより) としてでした。残念ながらそれはテニスコーツの回にしか参加できなかったのですが、その後も蓮沼執太という名前は気になっていました。時々アート系のニュースなどで名前が出てくるので、ヒットチャートに出てくるような音楽家ではなく、アーティストとしての音楽なんだと理解していました。今回の展示会では、音楽以外の仕事を知ることができ、また本人とも直接話ができて良かったと思います。

展示会情報
蓮沼執太: 〜 ing
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/
会期:2018年4月6日(金)~6月3日(日)(毎週月曜日は休館)
会場:資生堂ギャラリー (東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
料金:無料

2018/03/11

フクシマ2011-2018

3月11日、東日本大震災から7年後のこの日、六本木アカデミーヒルズで、森美術館「カタストロフと美術のちから展」プレ・ディスカッション・シリーズ第4回「フクシマ2011-2018」が行われました。

この「フクシマ」という表記は、当然福島第一原発の原発事故を思い起こさせます。登壇した森美術館キュレーター近藤健一によれば、
福島: ニュートラル
フクシマ、または、Fujishima: 原発事故という文脈で使う
ふくしま: 「復興」という文脈で使う
という使い分けがあるそうです。

今回「フクシマ」という表記を使っているからには、地震全般ではなく、原発事故にフォーカスした話になります。

今回Chim↑Pomから卯城竜太氏が登壇しましたが、Chim↑Pomは震災の1ヶ月後に事故現場の近くまで行って《Real Times》を発表し、岡本太郎の『明日の神話』に原発事故を象徴する絵を付け足すというゲリラアートを敢行し、そして2015年から福島県の帰宅困難地域で行われている誰も見ることができない国際展 "Don't Follow the Wind" の中心メンバー。

卯城氏は、当時の心情を、熱狂みたいなもので、「負け戦に挑む」気持ちと表現していました。ユーモアを含んだ作品にしたいという当時の思いを語りしました。そして今、その時に受け入れられていたユーモアが入れにくい状況にあると語っています。

福島県立博物館主任学芸員の小林めぐみ氏は、「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」について語ります。「はま・なか・あいづ」は福島県を大きく3つに分けた地域、浜通り、中通り、会津のことです。直接原発の事故で被災した浜通り、浜通りから避難してきた人がいる一方で自身も放射能の影響に怯え自主的に別の地域に避難する中通り、両方の地域から被災者を受け入れる会津地方。この3者に微妙な分断が生まれます。他県から「フクシマは大変ね」と同情される時、会津の人の中からは「いや会津は大丈夫だから」という声も聞こえてきたそうです。他の地域を助けなければいけないという気持ちの一方で、彼らとは違うと言いたい心情。

文化連携プロジェクトでは、福島のイメージのプラスへの転換、「記憶の記録」、「場を作る」ことなどがテーマです。「場を作る」は、「いわき七夕プロジェクト」などがありますが、分断された被災者をつなぐ意味があるようです。被災者は、緊急避難所から仮設住宅、そこから復興住宅に移るというように、何度もコミュニティからの断絶を経験することになり、新しいコミュニティに入るのに大きなストレスを経験します。コミュニティの分断、そのケアとしてのお祭りは、2016年に行われた東日本大震災5周年国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」(これは今回のプレディスカッションシリーズの1回目でもあったのですね) でも取り上げられました。

今回の話の中で出てきた最も大きなキーワードは「分断」だと思います。卯城氏は「阪神淡路大震災の時子どもだった人に話を聞くと、友達がみんな一緒で楽しかったという。阪神はそんな思い出話になっているが、福島はそうなっていない。福島は分断されている感じ。誰が当事者として福島のことを語れるのか、誰もが自分がやっていいものかと考えている」と語りました。

当事者の話は、阪神淡路大震災を扱った、プレ・ディスカッション・シリーズ 第3回「阪神・淡路大震災から20余年:体験とその継承」(→ 「災害とアート」) でも出ましたが、今回はまた違う印象があります。

それが、もう一つ重要なキーワードと思われる「加害者」でしょう。卯城氏は「ヒロシマは加害者がはっきりしている。しかしフクシマは加害者が特定しづらい」と語ります。当然、東電であり、原発を推進してきた政府なのでしょう。しかし今また政府は原発を推進する立場で、その中で東電の責任は十分果たされているとはいえず、また十分追求されているともいえない状況にあります。小林氏は「これまで原発を容認してきた我々も加害者と言える」と言っています。これまで原発がなければ日本が成り立たなかった時期は確実にあって、そしてそれは自分のそばにないことで容認していたのではなかったか。このように誰か一人を悪者にしてそれ以外の人たちが一致団結する構図ができにくいのです。

これまでと違って、被災者とそうでない人の間にも「分断」があります。「福島の農産物はたとえ放射性物質が検出限界以下であっても危険、食べるな」と主張する人たちがいるのです。一方で福島県以外の産地の農作物に関しては何も問いません。これは福島県の農家の人々を「加害者」とみなしていると言えるでしょう。

また、原発自体に対しての今後の扱いは、危険性と必要性を天秤にかけて議論すれば良さそうなものですが、原発反対派の人たちと、その反対「反・反原発」派の間にも分断があり、その間では、冷静な議論になっていません。「原発推進」派や「原発賛成」派と書かずに「反・反原発」と書いたのは、その人たちの行動原理がもはやイデオロギーになっていると見えるからです。(たとえば、「彼らが反対しているということは、原発は必要だということ。」)

アートの力として、被災者に寄り添う、再び立ち上がる力になるということがあると思いますが、こういう状況に対してアートは何が提言できるのか、私が答えを出せるわけではないので、今後もウォッチしていきたいと思います。

2018/03/04

哲学とは考えること

哲学って何だろうね。

哲学とはソクラテスとかプラトンなどの昔の哲学者が語ったことを学ぶことだと思っていました。自分が理系なので、じゃあ大学ではどういう研究をやっているんだろうねと思っていたのです。

昨年、森美術館で「現代アートと哲学対話」というイベントが行われました。「現代アート」は「分からない」ものの代名詞、「哲学」も「分からない」ものの代名詞、さぞや分からない禅問答が行われるんだろうなと思い、参加しました。

ラーニング・キャンプ004 「現代アートと哲学対話―新しい学びの可能性」

お話をされた河野哲也氏 (立教大学文学部教授) によると、私が考えていたようなものは「古い哲学」で、1970年代以降「哲学プラクティス」という考え方が起こってきたそうです。子どもや一般の人が参加する哲学。「哲学カフェ」(Wikipedia) という場所が250以上もあるそうです。

何をやるのかというと「哲学対話」。あるテーマについて対話を通して深く考える。相互理解を進め、自分の思考も深める。

「哲学」とは思考の深さのことで、何でも掘り下げると哲学になるということです。

なぜ哲学が必要なのかということに関して、

  • 探求には終わりがないこと
  • 分野を超えた全体を考えないといけないこと
  • 専門知の問い直しと創造
が挙げられていました。

この二番目は、大阪大学の総長鷲田清一氏が2010年入学式の告辞で、複雑な時代、専門分野が細分化した時代に、複雑化した問題を解決するために、異なる分野の専門家がお互い協力して行かなければならない、そのために教養がいる、ということを述べられましたが、それに通じるものと思います (大阪大学サイトに2010年度の告辞はないのですが、2011年のものはあり、やはり同じようなことが述べられています)。

その後、参加者はグループに分かれ、「哲学対話」ミニ体験を行いました。テーマは「なぜ美術館に行くのか」。自分で考えると「自分でアート作品を買えないし置く場所がないから」で終わってしまうのですが、みなさんそれぞれの体験から、場としての重要性、和kざわざ「行く」ということの意味などが語られました。

 「哲学」は難しいという概念が変わり、誰でもできるということが分かりました。

1月20日、やはり森美術館で行われた、トークセッション 「プロトタイプとしてのアートについて考える―レアンドロ・エルリッヒ作品を通して」に参加しました。単なるアーティストトーク、対談と思っていたら、ここでも哲学でした。アーティストのレアンドロ・エルリッヒとともに登壇したのは、哲学者のエリー・デューリング パリ第10ナンテール大学准教授。「プロトタイプ論」はデューリング氏の理論なんですね。

レアンドロ・エルリッヒ作品には、創り上げるという側面とパフォーマンスの側面がある。る、作品に入る、写真を撮る、これも作品の一部である。ここあたりはよく分かりましたが、プロトタイプ論が何か分からないので、レアンドロ・エルリッヒ作品との関連はよく分かりませんでした。アーティストの頭の中に様々な可能性があって、具現化で可能性を切り離し、ひとつを見せているというのがプロトタイプのようです。

プロトタイプ論をインターネットで調べていたら、エリー・デューリング氏を含む鼎談がありました。
やっぱり難しいです。

そんな中、スーパーヒーローと哲学しよう! というオンラインコースがあり、受講してみました。

アメコミのスーパーヒーローを題材に様々なことを考えようということで、「スーパーヒーローで哲学しよう! 」と言った方が良かったかな。

最初の問題はスーパーヒーローが正体を明かさないことの倫理です。正体を明かさないこと自体は問題はないかもしれないですが、そのために周囲にいる家族や職場でウソをつく必要もあるでしょう。少なくとも聞かれたことを正直に答えないでしょう。そういう倫理観を問題にします。

考えることが大事で、答えはありません。レポートも自分のスーパーヒーローを作って、「そのヒーローならこんな時どうする?」というのを毎回 (全4回) 提出します。

右はヒーローマシーンというサイトで作りました。この人は変身や変装をしたりせず、見えない超能力で問題を解決します。

このオンラインコースに関しては一通り終えましたが、哲学的概念が消化しきれていないので、用語を検索しながら見直そうと思います。また別に記事にするかも。