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2007/07/25

AFPBB News メールマガジン創刊

こんばんは。ここもリニューアルしようかな。

AFPBB Newsのメルマガ今日創刊だそうです。いつ登録したのか忘れてましたよ。
AFPBB News

他の新聞に載っていない国際ニュースが載っている(逆に言えば日本の大新聞が取り上げているニュースがあまりない)のと、写真が必ずついているのが特徴的なネット新聞です。公式ブログに、シバレイさんのブログなんかあったりしてリベラルなスタンスを明確にしている新聞なのかと思っていたのですが、スポーツ、エンターテインメント、ファッション (ブランド) の話題も多く、そういうスタンスを強く出している訳でもないのかもしれません。

そういう意味で、立場に関わりなく楽しめる新聞かもしれません。

今日の段階で目立つのはエコバッグブーム。ブロガー人気記事のランキングベスト10に3つもはいっています。

1位: “エコバッグ”はもはや社会現象 インドネシアで発売中止 (2007年 07月 21日)
2位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ、7月に日本で発売 (2007年06月18日)
3位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグが日本上陸、先行販売に長蛇の列 (2007年07月17日)

もちろんランキング自体はブロガーが注目しているというとを示すに過ぎないが、少なくともそれだけの記事を出していると言うところが他紙と違うところでしょう。英国の最初の発売 (2007年 04月 27日) から追っていたことが分ります。また、環境関連のニュースも他よりも多いと思います。

私はエコ (ロジー) とエコ (ノミー) を両立させているほうだと思います (すなわち、お金を使わないのがエコにつながると考えている) が、世の中を見ていると「エコ」=「金持ちの道楽」という印象が強い (というかますます強くなってきている) と感じています。そういう意味で、インドネシアでもエコバッグブームの過熱が心配って、ちょっとびっくり。

2007/06/30

なんでヒラリーが...

... こんなネガティブキャンペーン受けてるんだろ?

Vote Different

1984 Apple's Macintosh Commercialのパロディーなんだけど

2007/05/11

COURRiER Japonがリニューアル

こんばんは。クーリエと言えば、Remote Procedure Call (ってわかんないですか、すみません)。

創刊号買って、面白いと思いながらあまり(というかほとんど)買っていなかったCOURRiER Japon。2ヶ月前くらいに「月刊化のお知らせ」が出ていました (それまでは月2回刊)。

で、しばらく忘れていたのですが、今日駅の売店に出ていたので買ってきました。

新装刊32号 (Amazon.co.jpへのリンク)

特集は「世界が見たNIPPON」。COURRiER Japonらしく、最初の特集としてふさわしいテーマと言えるでしょう。あおりは「日本人がまさか読むとは思わなかった」だって。うまいね。

ウォールストリートジャーナルの「世界を駆ける新奇グッズは病んだ日本社会から生まれる」というのもよいのですが、やっぱり中国「環球」の『日本人のここが知りたい! 中国人による「105の質問」』が面白かったです。中国人が知りたい日本人に関するQ&A。

雑誌のほうには紙面の都合で24問しか載っていないのですが、サイトには全部載っています (と書いてあるけど今の段階ではまだ50問だけ)。

答の中には、的確なものもあります。っていうのはそうでないのが多くて面白い、ってことなんですけど。

これなんか面白いと思います。まだサイトには載っていませんが。
Q 日本の女子学生は、なぜ冬でもミニスカートを穿いてるんですか?
A 日本の教育では。厳しい環境にも耐えられる力を身につけるため、子供のときから体と精神を鍛えることが重視されています。
...
もちろん、おしゃれのためにミニスカートを穿く人もいます。
だってさ。ツッコミを入れながら読むと面白いと思いますよ。

おもしろい記事が多く、ひとつひとつは比較的短いので、ちょっとずつ読んでいっているうちに2週間経っちゃう感じだったので、月刊にして正解ではないかと思います。

2007/05/07

北米入植400年ということで...

... ナショナルジオグラフィックに載っていた下記記事が興味深かった。

植民地建設当時のアメリカ (ナショナルジオグラフィック 2007年5月号)

特に、入植者が (意図しないものも含めて) 持ち込んだ外来種によって生態系が変わってしまい、それが先住民の衰退につながったという部分。もちろん、入植者による開墾による直接の生態系破壊も書かれています。

外来種で興味深いのはミミズ。ミミズは、我々は土を豊かにしてくれる益虫 (虫じゃないか) と理解していますが、どんなものにせよ既存の生態系に組み込まれていないものは生態系の破壊者になりえます。
ミミズのいない森では、落ち葉は分解されずに地面に積もる。そこにミミズが持ちこまれると、ほんの数カ月で落ち葉を分解し、蓄えられていた栄養分が雨水で流されてしまう。北部の森で生育する低木は落ち葉から栄養を吸収しているため、落ち葉が分解されると若木も含めて低木がほとんど枯れてしまい、うっそうとした森は、木々のまばらな乾燥した森へと姿を変えた。
このミミズは、バラスト (底荷) として使われた土に入っていたと推測されています。
ミツバチは意図して持ち込まれたものですが、野生化し、大きな影響を与えたようです。
 ほとんどのミツバチは数種の植物の蜜しか集めないため、生息地は限定される。しかし、セイヨウミツバチは生息地も植物の種類もほとんど選ばない。そのため、持ちこまれた先でどんどん増えて巣箱からあふれ、南北アメリカ大陸のいたるところに広がった。
ミミズと違って羽があって移動、すなわち広がり方も桁違いですからね。

病原菌のしみ込んだ毛布を先住民にプレゼントするなんて話はここでは書かれていませんが、入植者によって持ち込まれたマラリアが先住民の反撃する活力をそいだということが書かれています。直接の原因で死に至ることはまれが体内に潜んで定期的に再発するとのこと。病気にかかるのは入植者も同じなのですが、入植者は毎年補充されるという点が異なり、次第に先住民の勢力が弱まっていったということです。

以前こんなマンガを読んだことがあります。
コロンブス: 「新大陸を発見した!」と喜んでいる。
先住民: 「ついにコロンブスに発見されてしまった!」とがっかりしている。

先住民にとっては厄災の始まりだったといえるでしょう。以前に比べてアメリカでは先住民の土地、生命、生活を奪ったことを反省する意識は出てきてはいます (ただ自分の祖先がおこなたものとして返還、補償までは考えていないようですが)。この「北米入植400年」をただのお祭りみたいな扱いにする気にはならないでしょうね。

2007/02/12

インドの衝撃

こんばんは。カレー大好き日本人です。

NHKスペシャル「インドの衝撃」3回シリーズの第1回「頭脳パワー」の再放送を見ていました。

インドが教育、特に数学、情報技術に力を入れていること、IT産業をてこに成長を続けていることは知ってはいたのですが、まだ過小評価していたようです。これまでは高みから見ていたように思いますが、日本の教育の現状を考えると追い越されることも視野に入れておかなければならないと思いました。

特に、国民の、教育に対する意欲、自分だけでなく国を作っていくのだという使命感みたいなものには、戦後の日本もこうだったんだろうなあと思わせるものがありました。

特に覚えることよりも考える力を重視していることは見習うべきだと思います。

この中で紹介されていたのが、フリードマンの「フラット化する世界」。通信、コンピュータの発達した世界では、もともと持っているものによる差は少なくなり、頭脳により世界規模の競争が行われる。フリードマンはこういっています。
私は両親にいつも言われました。ご飯を残さず食べなさい。インドの人たちはおなかをすかせているのだから。

しかし今、私は孫たちにこういいます。しっかり勉強しなさい。インドの人たちは、君たちの仕事をおなかをすかせて狙っているのだから。
そうなんだよなあ。日本人だから豊かな生活、ではなく、親の世代ががんばったから自分たちが豊かな生活を送れているのを忘れてはいけないし、今後もがんばっていかないと豊かな生活は続かないということを子供たちに仕えていかないといけないと思うのです。

インドだけがフラット化した世界の恩恵を受けるわけではないが、高度教育を受けたエリートたちが自分だけでなく国民全体を引き上げようとしているところに、他の国とは違うパワーを感じました。

ただ、インドは、カースト制がしっかり根付いる国でもあります。カースト制が残っている限りは全体が底上げされるのは難しいとも思うのだけど。

2006/08/29

最近ガソリンが高いので...

... なにがおこっているのかとおもっていたら、こんなページがありました。

ティーンズに開くNewsの窓:/17 石油と人類 「豊かさ」求め争奪戦 (毎日新聞 2006年8月28日 東京朝刊)

勉(べん)強(きょう)になるなあ。「アラビアのロレンス」も石油利権獲得の戦略の一環だったんですね。

Web魚拓もとっておこう。→ 元記事のキャッシュ印刷用ページのキャッシュ
[追記: なんだよ魚拓もリンク切れになってる。]

なお、Web魚拓は、ハードSFと戦争と物理学と化学と医学さん 「ウェブ魚拓:リンク切れへの対策」で紹介されていて知りました。

2006/04/02

必見! ドキュメント北朝鮮

おはようございます。テリー伊藤です (ウソ)。

4月2日から3夜連続で、NHKスペシャル「ドキュメント北朝鮮」が放送されます。秘密のベールに包まれていて、つい数年前まではメディアでとりあげられることもほとんどなかった国なのですが、どんな国かちゃんとわかってないといけないですよね。新聞のテレビ欄では「取材が深く、必見。」と書いてあり、期待したいと思います。

以前書いた記事 → 2004-08-31「北朝鮮の経済状況」

2005/09/13

Beijing Int'l Airport

I'm staying in an internet lounge because I have almost 5 hours to get on the plane.

追記: "Pictures will be shown later." と書きましたが写真取るの忘れました。すみません。

ところで、北京首都国際空港のロゴ、漢字「首」を使った図案は結構感心しましたよ。

追記 (2006.9.11): 上記は北京首都国際空港サイトへのリンクだったんですが、変わっていますね。元のイメージを探してきました(右)。

追記  (2018.1.12): 元に戻ってますね。


2005/07/02

中華五輪スローガン

こんにちは。

北京五輪のスローガンが、「一つの世界 一つの夢(同一個世界 同一個夢想)」に決まったそうだ (毎日新聞 2005年6月27日, サーチナ 2005/06/27)。

なにもこんなところで世界征服の夢を語らなくても...

2005/06/05

金正日先生って誰?

こんにちは。金八先生です (ウソ)。韓国の新聞って面白いですね。

朝鮮日報 2005/06/05
北、ブッシュ大統領「金正日先生」表現 6か国協議再会に貢献

ほう、ブッシュ大統領が「ならず者」とか「危険人物」とか呼ぶのを止めて「金正日先生」と呼んだのですか、さすがに「将軍」等と呼ばないでしょうが、「総書記」とも呼ばないあたり何か意図があるんじゃないの、カタカナで「センセ」なんて呼んだとか... と思ってみてみたら、
北朝鮮外務省スポークスマンは同日、国営の朝鮮中央通信との会見で、「報道によると、米国大統領ブッシュが5月31日、ホワイトハウスの記者会見でわれわれの最高首脳部(金総書記)に対し『先生(Mr)』という敬称を使った」とし、「われわれはこれに注目している」と述べた。
ですって。

Mr. = 「先生」って勝手に訳しているだけでした。関係の改善を目指したい訳ですね。で、先方から折れた形にしたい、と。

アメリカも"Mr."で、一般人と同じ扱いしたいだけだと思うけど... 確かに犯罪者扱いからは昇格していると思いますけどね。

追記 (2006.8.31): 中国語を勉強したんですが、その結果、Mr. = 「先生」って訳すことが分かりました。でもなあ、やっぱり一般人扱いされて喜ぶのもどうかと思うぞ。

2005/05/10

ドイツも苦悩している

こんばんは。シューマッハです (ウソ)。

浮世風呂さんが、「日中関係を仏独となぞらえる誤謬」という記事を書かれています。

5月8日は第2次世界大戦でドイツが無条件降伏した日から60周年だそうで、5月8日の毎日新聞に4ページにわたって特集が組まれていました。

戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その1)
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その2) 「歴史」苦悩する日本
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その3) 「謝罪」背負うドイツ
戦後60年の原点: シリーズ・あの日を今に問う(その4止)
ことば: ホロコースト

様々な側面から書かれていて、色々日本と違うことがわかり、結果として「ドイツを見習え」という主張がナイーブすぎることがわかる。特に、(その3)の外信部長・岸本卓也氏の記事で
ワイツゼッカー元大統領も回顧録で述べている。「過去と向き合うことは日本人にとって重大だが、そのための正しい道を見つけることは日本人自身の問題だ。(中略)どの民族も独自の状況に置かれ、他の民族と比較できない」
と書かれていること、独前首相補佐官、ホルスト・テルチク氏が
日本への助言は難しい。ただ我々の経験から、周辺国との和解を進めるためには、過ちを二度と繰り返さない姿勢を示し続けると同時に、「共に働く機会」を作るため対話を続けることが必要だと思う。
と語っていることが印象に残った。また(その2)では、京都大名誉教授(西欧近代史)・野田宣雄氏による「西独の“理想化”は疑問」という寄稿もある。

さて、ドイツのやりかたをそのまま踏襲するのは適切でないことは理解できた。それでもドイツに学ぶことは大いにあると思う。それは、「したたかさ」と「生き残りのための努力」だと考える。中国、南北朝鮮には筋の通らないことが多いのは確かだ。しかしそれでも今後日本が生きていくためには無視できない隣国である。直接の対話、説得で、どこに「理」があるかを理解してもらう努力、対立の中でも友好を保持するしたたかさが必要なのだと思う。

他の国々とも友好的な関係を保ち、国際社会全体の中で彼等の主張が浮いていることを際立たせることも必要だろう (しかし決して孤立させず手を差しのべることはする)。バンドン会議でアジア全体に対して発信したのはその意味で良かったと思う (あとの日中首脳会談は評価できないけど)。

2004/12/08

革命の高揚感

こんばんは。西川貴教です (ウソ)。

ウクライナ大統領選挙結果に対する抗議デモは「オレンジ革命」と呼ばれているそうですね。私にはヤヌコビッチ候補とユーシェンコ候補のどちらが今後のウクライナにとって良いのか分かりませんが、暴動のような形になってないことは良かったと思います。

この報道を見ていて、ソ連崩壊の時を思い出しました。ニュース番組でモスクワ特派員からのレポートを見ていたのですが、彼は群衆を背にして「これは革命です」と言っていました。そのとき日本のスタジオには田中康夫氏がゲストで来ていたのですが、田中氏は「彼はその渦中にいるから高揚感が伝わっているのでしょうけど、これが良いことなのかどうかは分かりませんよ」というような冷めたコメントをしていました。日本人にはそれまでゴルバチョフに期待した人が多かったと思いますので、公平な判断のための冷静さというよりもゴルバチョフの改革がここで終わってしまうのかと言うがっかり感だったかもしれませんが。

再選挙もどういう形で行われるのかまだ決まらないようですが、少なくとも選挙で納得のいく形で決着をつけたいと言う双方の意志があるように感じます。米国、ロシアの影響を受けるにしても決めるのはウクライナ国民です。もちろん国際情勢にも影響を与えることではあるのですが、外野は彼等の選択を受け入れるしかないと思います (流血の事態や人権侵害が怒るような場合を除く)。

なお、参考にさせてもらっているブログを紹介します。どちらも広い情報源をウォッチされ、偏らず冷静に分析されています。
浮世風呂さん: 「ウクライナ情勢を読む」シリーズ
-- リンク先は最初のエントリですが、現在(4)までいっています。
Tomorrow's Wayさん: 「ウクライナ問題についての参考ページ」
-- 外務省から現地からの生の声まで網羅されています。

そうそう、私、東西ドイツ統一の日 (ベルリンの壁崩壊の日ではなく) に出張でドイツ国内の小さな街にいました。昼間は普通のお休みみたいな感じだったのですが、夕方から街の中心の広場や通りへみんなくり出してきていて、12時くらいまでオープンカフェみたいなところでビールを飲んだり街を巡ったりしていました。革命の高揚感というほどのものではないと思いますが、ドイツ国民の今後の希望が伝わったような感じがしました。

今のウクライナの皆さんの高揚感はなんとなく分かる。その高揚感に水をさすのがこの記事の意図ではありません。

2004/11/13

こんな人たちが世界の命運を決めている

おはようございます。ヒラリー・クリントンです (ウソ)。

いまごろ米国大統領選挙の話題で申し訳ありません。「ブッシュとケリーは同じ穴のムジナ」と書いたので、結果はどちらでもよさそうなものではあるのですが、今は発言を反省しています。

誰も真正面からは逆らえない国アメリカ。その方向を決めるのがこんな人たちだという事実。これらの人が自分が正しかったと確認させないためにも、ブッシュが当選してはいけなかったのにと思う。

■サッカーマム: 「倫理」なんて言葉を口にするな

選挙後「報道ステーション」で、選挙の結果を左右したオハイオ州の「サッカーマム」と呼ばれる人たちのインタビューを行っていました。

サッカーマムとは何か。子供をサッカークラブに入れている母親達のことなんですが、自分の子供の教育に力を入れているような人たち、価値観としてはキリスト教倫理観に目覚めた人たち (若い頃はそうでもなかった) をさしています。これらの人たちが妊娠中絶に反対の立場をとるブッシュを支持した。インタビューでは戦争と倫理とを比較してどうか聞いていましたが、「戦争のことも大事ね。どちらが大事かは簡単にいえないけど、私はブッシュに入れた。そういうこと」といっていました。戦争のことなんか考えてもいなかった、って感じだったぞ。

雷鳥日記さんの「サッカーマム」反米嫌日戦線さんの11月6日の記事「【400本目】『息子よ、アメリカって国はいい国だ。大統領さえ要らないくらいな!』」に説明と意見が書かれています。

「命の軽重」という観点から言えば、イラクの人々の命の重さよりも胎児の命の重さを重く見ているということ。問題はそれだけでなく、レイプで妊娠してしまう母体のことも考えなければならない。きっとサッカーマムにとっては他人事なんだろう。私は生まれてくるべき命を守っている、その自己満足だけが重要なのだろう。原理主義者はものを考えなくて楽でいいのは確かだが、自分が不幸を押し付けていることを認識してもらいたいものだ。

■ テロなんか関係ない人々

選挙報道を見ていると、中部南部はブッシュ、東部と太平洋沿岸はケリーと綺麗に分かれていることが分かる。私はこれらは単に田舎は保守的、都会はリベラルという違いかと思っていました。

そんなとき、『仏蘭西の空を仰いでみる。』さんの『キーワードは「わが身に降りかかる危機」?』を読みました。ここには、
超高層ビルが立ち並び国際的に有名な都市を抱える州ではすべてKerry,ほぼ絶対間違いなくビン・ラディンのターゲットにもならない州はBush。
本人達は自分だけがよければという明確な意識はないかもしれないが、やはりここにも世界を見る意識はない。もっと言えばアメリカ全体を考える意識さえない。

ここにトラックバックしているSeven Seas & A Lonely Islandさんの「IQとジョージ」で紹介されている「アメリカのそれぞれの州のIQとどっちを選んだかの比較表」もおもしいぞ。

■ 誤りを認めない人々

記者の目:ブッシュ大統領再選=佐藤千矢子(北米総局) (毎日新聞 2004年11月5日)
ブッシュ氏を深く信じ、イラク戦争は正しかったと信じた国民が、嫌な現実を直視しなければならなくなった時、最も簡単なのは、大量破壊兵器は見つかっていないと考えることだ。
ニューメキシコ、コロラド、アイオワ、ウィスコンシンの激戦州4州で、9割の人が「イラクに大量破壊兵器はあったはず」と答えたそうな。「イラクにあったに違いないよ。どこかの国に移転されてしまったんだ」。

チョムスキーが指摘するように報道されていないという側面は大きいのだろうが、それよりも、知る必要がない、知りたくない、というメンタリティなのだと思う。

■ これからの日本

ブッシュでよかったと思えることがひとつある。それはアメリカが双子の赤字などでますます力を弱めるだろうと考えられること。


田中 宇が「非米同盟」で、その点を指摘している (アメリカ自身がその方向を目指しているという主張は同意し難いが)。

日本は、この泥舟に一緒に乗るのではなく、いつでも逃げ出せるようにしておかなければならない。ましてや、国民の (特にお年寄りの) 財産である郵貯を献上して泥舟が沈むのを遅らせてはならない。どうせ沈むのだ。沈まないとしても支えるのに犠牲になる必要はない。でも今の小泉首相を見ているとそういう戦略が立てられるとはとても思えないのだ。

2004/10/15

アメリカの双子の赤字

こんばんは。借金大王 大川総裁です (ウソ)。宿題の提出でなくて申し訳ありません。

毎日新聞 2004年10月14日
米大統領選:
カギ握る中間層向け政策で舌戦 TV討論


ケリーが言っている「クリントン政権で蓄えた財政黒字が、国民の所得上位1%向けの減税 (の財源) になってしまった」に関して、「国民の所得上位1%向けの減税」というのは正しいのかどうかは分かりませんが、
・財政黒字が赤字に転落
・大幅な減税が赤字の原因
というのはあたっているようですね。プレジデント誌の記事
「第二のプラザ合意」が招く世界経済の混乱
にいろいろ分析が載っています。

この中で気になるのが軍事費。クリントン政権の時は、冷戦が終わって軍事費を削減することができ、それがアメリカの財政赤字消滅の大きな原因だったのだが、現在は対GDP3%あたりで下げ止まりだそうです (これ以上減らせない)。9.11以降でもあまり増えていない。

これは何を意味するかというと、どちらが大統領になっても軍事費の削減で財政赤字を解消することはできないということです。とすると、好況による税収入自然増か、増税のどちらかが必要になります。これまでの減税は景気浮揚策だと思いますが、それで景気がよくなった感じもなく、事実税収は減りつづけています。増税で歳入を増やすのは難しいですね。増税してもそれで景気が悪くなる可能性も高いですし。

[追記: 04会計年度の財政赤字が発表になりました (別に赤字が発表のテーマではないと思いますが)。
毎日新聞 2004年10月15日
米財政赤字:
04会計年度、過去最大の4125億ドル 世界経済に懸念材料
]

双子の赤字のもうひとつのほう、貿易収支も赤字が拡大しています。
毎日新聞 2004年10月14日
米貿易赤字:
過去2番目の540億ドル 原油高で増加


プレジデントに戻ります。貿易収支が赤字ということは、資本が流入し続けている (借りている) ということで、不安定要因としています。ドルは機軸通貨なのですぐに暴落ということにはならないですが、その可能性が高まっていくということですね。

アメリカ大統領選挙のTV討論会では、どちらが減税するか、自分の収入レベルにとってはどちらが減税になるかが争点になっているように見えます。しかし、どちらも経済の破綻を解決するような方策があるように見えません。もっと大きな見地から見たほうが良いのではないでしょうか。でもそれじゃアメリカ国民に受けないのか。

2004/09/18

北朝鮮の爆発:大山鳴動してこれかよっ!

芸術は爆発だ。岡本太郎です (ウソ)。

ブロガーの皆さんが追ってきたこの事件、

浮世風呂 (rakurakuonsenさん):
04.09.12 「≪速報≫北朝鮮建国記念日にまた大規模爆発——きのこ雲も観測」
04.09.12 「「事故」か「兆候」か?:北朝鮮大規模爆発の情報を整理する」
04.09.15 「北朝鮮大規模爆発:北の説明はやはり不自然」
04.09.15 「パウエル長官追認で収束か?北の大規模爆発」
Tomorrow's Way (yodaway2さん):
04.09.12 「北朝鮮爆発事故のニュース。何かある——。」
スウィンバーン症候群(kaurshさん):
04.09.12 「数日前に北朝鮮大爆発」

結局こういう結論なんですが...

毎日新聞 04.09.17
北朝鮮爆発:
韓国発情報は「キノコ雲騒ぎ」に終わる


納得がいきません。上記毎日新聞記事に
韓国の核実験が米高官のリークから表面化した直後に起きた「キノコ雲騒動」だけに、韓国メディアには「米国によるハシゴ外しではないか」との警戒心が強くなっている。
とありますが、私も米国の対応には疑念をもっています。浮世風呂さんへのコメントで
以前北朝鮮からミサイルが発射された時、アメリカは当初日本にはミサイルと伝え、日本側がミサイルと発表した後、人工衛星打ち上げに失敗という見解に変更したと記憶しています。後の外交交渉で障害になると考えたら正しいことも言わないというのがアメリカのやり方だと思います。同盟国とはいえ、肝腎なことはしらされないのですから、日本独自の情報収集能力を充実させることは重要と思います。
と書きましたが、韓国でも同じように思っているかもしれませんね。

北朝鮮の情報の入手が難しいのは分かるのですが、皆さんが分析されてきた疑問点は、「実はなかった」では解決がつかないものが多いと思います。特に、北朝鮮からの発表、対応が不自然な点。

また何か続報があるのでしょうか。それともこれで終結でしょうか。

追記: rakurakuonsenさん (すみません、ハンドルとブログ名とごっちゃにしていました) のまとめがあります。→ 「謎」の論点整理:北朝鮮大爆発報道