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2006/06/02

丸呑みさせるなら徹底的に骨抜きを!

おはようございます。朝、新聞を見てびっくりしました。

共謀罪:成立強まる 与党一転譲歩、民主案「丸のみ」 (毎日新聞 2006年6月2日 東京朝刊)
その他 → 東京新聞: 『共謀罪』一転成立へ きょうにも衆院委採決

ブログでも緊急にエントリが上がっています。

保坂展人議員: 共謀罪「民主党案丸飲み」で宙返り採決か
シバレイさん: 【共謀罪】油断大敵!可決後の拡大解釈/修正を狙う可能性アリ。
エクソダス2005《脱米救国》国民運動さん: 【緊急】6月1日午後4時のNHKニュース:与党は民主修正案を丸呑みして共謀罪の本国会成立を目指すと報道
とくらBlogさん: 共謀罪−これまでできないと嘘をついていたのか!

これに乗っちゃうと、民主党も共謀罪成立の共謀を行ったという事実が残ることを肝に銘じてください。我々だって次の選挙で自民党にも民主党にも投票できなくなるのは困るのだ。

民主党さん、もしも丸呑みさせるなら、徹底的に骨抜きをしてください。
・ 拡大解釈の厳罰化
・ これまで政府答弁を全部法律内に明記 (最後部分に追記)
・ 密告条項は当然ながらカット
 ...
・ さらに骨ぬきした共謀罪を憲法並みに改正しにくくする特例
(もう共謀罪と同様の法律を作れなくなるくらい)

追記: 結局一日で撤回になりましたね。
「共謀罪」法案 継続審議 (東京新聞 2006年6月3日)
社説:共謀罪 与党の無節操さにあきれる (毎日新聞 2006年6月3日 東京朝刊)

追記: 法務省HPに「組織的な犯罪の共謀罪」をめぐる各方面からの御意見・御指摘に対する法務省の考え方(PDF)というのがあるのですが、この中に、「御意見・御指摘6 共謀罪は,一般の市民団体や労働組合などの正当な目的で活動している団体を対象として適用されることはないのでしょうか。」の答えとして、
政府案においても,正当な目的で活動している一般の団体の活動が「組織的な犯罪の共謀罪」の対象となることは,条文の解釈上考えられませんが,この点,与党修正案では,この罪の対象となり得る団体が「組織的な犯罪集団,すなわち, 「結合関係の基礎としての共同の目的が長期5年以上の犯罪等を実行することにある団体」に限られることが条文上も明記されました。
とある。えー! これじゃ誰もひっかからないんじゃないの。「犯罪を実行することを目的とする」団体なんてないって。みんな金儲けのためとか宗教の勢力拡大とかそういう目的のための手段として犯罪を選択しているのだ。逆にこれらの組織犯罪を防ぐためにはこの条項は拡大解釈をせざるを得ない。最初から拡大解釈をすることが前提になっているとしか考えられないのだ。

2006/05/28

民間の血を入れれば良くなるという訳ではない

だって民間にもうまく行ってないところたくさんあるじゃない。

こんばんは。南方熊楠です (ウソ)。
PRESIDENT 2004.10.18号に、
年金伏魔殿に切り込む民間長官の六つの誓い
社保庁村瀬長官 「職員1万7500人に告ぐ!」というインタビュー記事があった。

その年の7月に損保ジャパン副社長から社会保険庁初の民間人トップになった村瀬氏。民間の血を入れることで、「病んだ役所体質」の抜本的解決が望まれていた。

インタビューは、冒頭から
-- 役所に入ると、いつの間にか役人に洗脳されてしまう。郵政公社の生田正治総裁 (商船三井出身) も今や組織維持の発想になってしまった。改革の志を貫くためには何が必要でしょう。
と、手放しで期待する訳にはいかないというスタンスをあからさまにしている。

この質問に対して村瀬氏は、職員に対して「中からの改革」をしなければだめだと告げたこと、職員は危機感を持っていることを話し、「その危機感があれば変わるし、変えられる」と答えている。

この部分はいいだろう。意思があれば結果がついてくるとは思わないが、少なくとも意思があれば行動はついてくる。

では具体的に施策としてどのような手を打つのだろうか。

これまでの不正に関してはどうも歯切れが悪い。職員の福祉(ミュージカルや野球、マッサージ機購入)に年金を使っていたことに関しては、「反省すべき点は反省する」、一方で、「必要経費として考慮する必要があるものは、国民の皆様にオープンにした上で使える仕組みを作ってあげたい」と答えている。社保庁で使う書籍・雑誌の作成に監修料を受け取っていた件に関しても、「おかしいところは直していくべき」と述べるにとどまり、これまでの責任を問う姿勢は見せていない。

改革に関しては6項目あげており、その第一に「保険料の徴収」を上げている。

ではその具体的な施策に関してはどうなのか。「9月末までに全国の事務局47、事務所312ごとにアクションプログラムを作らせる。その数字を毎月追いかけたい」としている。すなわち、ここには具体的な対策は何もなく、号令をかけるだけということが分かる。

まさに、あざらしサラダさんが、「▼戦略なき目標設定が不正行為を生む」で、
村瀬長官が各地方事務局に対して出した通達に「言い訳無用」「結果を出せ」などの言葉が並んでいたことが報じられていたが、目標達成のための具体的な戦略については現場に丸投げの状態だった。
と書かれていることは、その通りだったといえるだろう。あざらしサラダさんは、
あえて戦略をあげるとすれば「免除者対策」や「分母対策」といった、今回の不正行為のヒントとも取れる言葉が並んでおり、...
と書かれているが、さすがにインタビューではそこまで答えていませんね。
このインタビュー記事を読んだ当時最も気になるやりとりは以下のようなものだった。
-- 民間では頑張った部門や人にはポストや報酬で報いる。
民間と違って、頑張った人に報奨金を出せる訳ではない。公務員制度の中では、極めて優秀な人でも大抜てきする仕組みはない。モチベーションをいかに高めるか、組織活性化は中期課題として考えたい。
これでは民間から長官を招いた意味がないのではないかと思った。

公務員であっても、ポストが決まっている以上選抜は行われているはず。大抜てきをする必要はなく、通常の評価の中で何を評価するか決めて告げれば良い。ただ、言葉と行動が一致していなければ意味がなく、決めたらちゃんとそれに従って評価しなければならない (このことは以前「評価はメッセージ」の中でも書いた)。そうすれば1年後には、最初は方針を無視していた人たちの眼の色も変わるだろう。

そういう訳で、このインタビュー記事を読んだ当時、改革がうまくいくとは思えなかったのだ。もちろん、問題が出てきてから言っても仕方ないとというご批判はあるでしょうし、その点は甘んじて受けますが。

今日テレビで、警察の裏金作りの内部告発がなされていましたね。国民は、確かに金銭的な負担増は避けたいと思っているだろうが、それよりも負担したお金が公正に使われないことに不満を抱いていると思うのだ。

2006/04/29

共謀罪は政治家自らの首も締める

おはようございます。

昨日、共謀罪の強行採決が計画されていたのですが、それは避けられたようですね。

保坂展人のどこどこ日記: 共謀罪本日採決、土俵際で見送り

共謀罪に関しては、皆さんの意見を読んでそれぞれに納得するばかりで (というかネット上で反対する意見しか見たことがなかった)、新たな意見を加えるということがなかったのですが、反対意見のカウントをひとつ増やすだけでも意味があると思いますので、書いておこうと思います。

まず、共謀罪に関してよく意見を読ませてもらったサイトの紹介を。

たまごの距離さん: 「共謀罪」カテゴリ
上記でも紹介されているまとめサイト: 共謀罪(キョウボウザイ)ってなんだ?
エクソダス2005《脱米救国》国民運動さん: 「共謀罪という国際陰謀」カテゴリ
Under The Sun: 緊急アンケートです【共謀罪について】(4月26日21:00締め切り)
  -- 失礼、終わっちゃってますね。
BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」さん: 今、私たちにできることとは?
  -- トラックバック頂いていますが、上記はシリーズの1回目。

最も大きな懸念は、その恣意性の大きさです。たまごの距離さんが、「拡大解釈、すでにしてるじゃん、政府??共謀罪」で指摘されているように、拡大解釈できるようにする法律といえます。

確かにだれもかれも逮捕するなんてことはありえないでしょう。でも可能性がある、そのカードを握っていることだけで目的が達成されるのです。

政府自民党の皆さんは、そのカードは自分が持つことになると思っているかもしれません。でも自分だって野党になる可能性があります。また、村岡さんの例もあるように、自民党の中の人もターゲットになり得ると思います。

さらに考えると、そのカードは本当に政府が持っているのでしょうか。構造改革で警察機構にメスをいれようとしたときに何がおこるでしょう。

政府の皆さんも官僚に利用されているのではないか、と思うのです。

追加トラックバック
瀬戸智子の枕草子さん: 「門番マルコ」
  -- 規則を作った側がその規則に縛られることもある、という視点。

2006/03/19

米国産牛肉:日本の輸入全面停止を批判

おはようございます。牛次郎です (ウソ)。

米国産牛肉:日本の輸入全面停止を批判 米国務長官 (毎日新聞 2006年3月18日)
ライス氏はこの日の会談で「(米国産牛肉)全体の輸入手続きを停止した対応は過剰ではないか」と主張。
確かに全面停止は過剰だよね。日本と同じレベルでちゃんと検査した牛肉だけは解禁することにしようよ。

2006/01/09

あなたは右、左?

こんにちは。私は右利きだけど、左党といえないこともない。

切込隊長のところで、政治的、経済的な右・左度を判定するテストみたいなのをやってました (参照)。やってみようかなと思ったけど、判定するサイトのURLを示してなかったので、そのまま放置していました。

大西 宏さんのブログ「大西 宏のマーケティング・エッセンス」でも取り上げられているのに気づきました (「真ん中にいるというのはいいことかどうか?」)。

判定サイトはここ: 日本版ポリティカルコンパス

早速やってみた。結果は、

政治的な右・左度(保守・リベラル度): 0.8 -- ちょっと右より
経済的な右・左度(市場信頼派・政府介入派): -0.93 -- ちょっと政府介入派
あなたの分類は「保守左派」です。

だそうですよ。自分自身としては、政治的にはちょっと左、経済的には市場信頼派寄りだと思っていたので、ちょっと意外ではあります。

ただこういうのって、そのまま鵜呑みにしちゃいけないですよね。だいたいどこに中心を設定しているかにも依存するし、個々の設問も聞き方によって変わってくる。

例えば、
Q2-15. 高所得者の税率は高くすべき
では、今の累進課税を賛同するか、なのか、さらに累進課税を進めるべきか、で結果が大幅に違ってきます。

Q1-13. 首相はアジアの国々に配慮して靖国参拝を控えるべきだ
も、「アジアの国々に配慮して」がついていなければ「賛同できる」なのですが、これがついているため、私は「賛同できない」になります。これを「賛同できる」にすると、「政治的な右・左度」は0で全く中立になります。

耐震偽造問題がなければもっと市場信頼派よりになったでしょうね。民間に委託するやり方が悪かっただけなのですが、これからも同じようにまずいやりかたの民営化が続くことが想定されるので市場信頼する回答にするわけにはいかない。それは軸がぶれているということではなく、個々の問題に考えるスタンスをとるとそうなるということだと思う。

2005/12/22

天皇家民営化案

こんばんは。ブログレンジャー (もちろんイエロー) です (もちろん、といいながらやっぱりウソ)。

今日は内容と全く関係ない人にあいさつしてもらいました。話題だから。

で、またまた天皇制の話題。本当はあんまり興味ないんだけど。

女系天皇を容認するという流れの中で、女性皇族にも宮家が持てるようにすることも検討されています。その場合の問題点として、コストがかさむことが指摘されています。けちくさいこと言うなよ。

そんなに税金で出すのがいやだったら、いっそのこと民営化したらどうでしょう。この国には多くの支持者がいるので、結構行けると思います。

・Japanese Emperor's Familyで略称JEF。あ、既に使われてるな...
・国民に近い存在であることを伝えるため、人間宣言」を行う。
  -- もうやってますって。
・宮内庁御用達を、"Official Supplier"に変更して利用料を徴収する。
  -- これは「みんな野球ファン」でも書きました。
・皇族が使う衣料品、持ち物は、プロダクト・プレースメントに活用する。
・ネーミングライツを導入、「天皇賞」など冠大会から利用許諾権収入を得る。
・文化団体等の名誉総裁も金次第。ただしブランド価値を下げないよう審査は厳しく。

こういう考え方って、不敬でしょうか? 自分の利益のために天皇、天皇家を利用しようとする人たちこそ不敬だ、と私は思っています。

2005/12/21

男系にこだわるなら...

... 愛子ちゃんの結婚相手に、神武天皇の男系男子子孫を選ぶという方法もありますね。

こんばんは。姓はありません (ウソ)。

男系でないと天皇制が崩壊する、という説の合理的な理由はまだ一度も聞いたことがないのですが、まあいいでしょう。今日はその人たちにも納得のいく解決策を提示しましょう。もちろん女系容認派の皆さんにも受け入れてもらえるようにしたいと思います。

改正皇室典範に「天皇の娘、孫娘は神武天皇の男系男子子孫と結婚しなければない」と書くことは、反対意見が多いと思います。愛子ちゃんには自分の意志で結婚相手を選んで欲しいですよね。

そのために、愛子ちゃんが「神武天皇の男系男子子孫」(以降では「男系男子」と書くことにします) に自然に恋愛感情を持つようにしなければならない。意識させないため、この計画は秘密裏に進めないといけません。

・愛子ちゃんと年の近い男系男子を千代田区近辺に住まわせる。
・彼らを学習院に入れる。
・彼らに天皇家の一員となるにふさわしい品格を持たせる教育をする。
・あわせて、「モテ男子」教育をする。
・不良に愛子ちゃんにからませ、そこに男系男子が助けに入る状況を作る。
・合コンでカップルが自然に消えて行き、愛子ちゃんと男系男子だけが残される。
...

え? こういうこと考えるのバカ?

真面目な話だと思って読み始めて損した?

そう思う人は → ここをクリック

2005/11/26

「伝統があるから良い」のではない

おはようございます。ブログの女性天皇です (ウソ)。

宿題に、「伝統があるから良いのではない、良いものだから伝統として残っているのだ。」をあげていました。やっと手を付ける気になりましたよ。

「伝統があるから」という人には胡散臭さを感じざるを得ない。その人が守ろうとしているのは「伝統」ではなく、裏に隠れた既得権益である場合が多いから。ここでいう既得権益は、金銭的な利益だけではなく、男性優位社会のような価値観、プライドを含むかもしれない。

大相撲で、土俵の上に屋根があるのだが、これは上から吊ってある。当然昔は柱で支えていたのだが、テレビ中継とか、観客のために、邪魔な柱を取り除いて今のような形になっている。この変更のとき、屋根は柱で支えるのが伝統だという話はなかったのだろうか。あったとしても今の形を選択したのだ。それはそのほうがいいと判断した訳だ。

ブルガリアヨーグルトの宣伝の入った化粧回し。とても伝統に則っているとは言えないね。文句言っている人もいると思うけど、そのまま通っているよね。スポンサーなくしたくないから。

一方、女性を土俵に上げないという「伝統」、これはそのまま残っている。女性を土俵に上げても一文の得にもならないから。あのとき森山真弓官房長官 (当時) が、「それだったら国技に対する政府の援助、支援を一切なくす」と言ったらどうだっただろう。反発はあるだろうけど、それでも結構と伝統を守る立場を固持しただろうか。

歌舞伎だって、伝統だから残ったのではない。最初は伝統の破壊者だったのが、良いものとして受け入れられて今に残っている。また、今もスーパー歌舞伎など新しい動きがあるし、歌舞伎役者も現代劇にも出て新しいものを取り入れようとしている。今後も歌舞伎は残っていくだろう。

さて前置きが長くなりました。ここからが本題です。

「万世一系」って守るべき伝統でしょうか。男系でないと血統が途絶えることになるのでしょうか。それとも「男系」が続いていたことが伝統だということなのでしょうか。途中で女系が混じっても天皇家がずっと続いていたことは誇れることだと思う。

毎日新聞11月25日に旧宮家竹田宮家の竹田恒泰さん (30) の主張をインタビューした記事が載っていた。室町時代の後花園天皇 (在位1428-64) の弟の子孫らしい。一世代30年とすると600年で20世代、今の天皇とは40親等くらい離れている計算になる。

例えばこの人を天皇として迎えるとして、あなたはどのように感じるだろうか。

私は今の天皇を尊敬している。それは、今まで何度か書いた(不敬の輩不敬の輩 Part 2)が、昭和天皇の子だからではなく、自分の立場を認識され、考慮された上での言動をずっと続けてきてこられたから。もしそうでなかったら、私だけでなく、多くの国民の心は離れていただろう。

たぶん多くの日本人は、今の天皇家に「伝統」を感じている。それは「血統」ではなく、天皇家が守って来た「日本人の心」に伝統をみているはずだ。「家族愛」とか「慎み深さ」とか。

男性の後継者がいないからといって、遠縁からつれてくるほうが、この「伝統」を破壊することになると思う。きっと日本人に受け入れられない。

小言日記さん(今は?寝言日記さん)が、
われわれの象徴でる天皇陛下と天皇家を,自らの政治的意図のために,あーしろ こーしろという人たちのような,不遜で畏れを知らぬ精神には大きな違和感を覚えてならないのだ.
と書かれている。全く同意します。「伝統」という言葉で彼らが守ろうとしているものはなにか考える必要があると思うのだ。

小言日記さんが書かれているように、天皇家はこれまでずっと政治的意図で使われて来た。もしかしたら、謀略の手段に使われることが「伝統」だったのかもしれないね。そんな伝統なら今すぐ断ち切った方が良いと思うのだ。

追加トラックバック
世に倦む日日(thessalonike2さん) 「女系天皇をめぐる雑感 − 寄る辺なき時代に澄む男女平等原理」
-- 「男女平等」の立場からの考察。女性はどう考えているのか、あまり女性ブロガーの声は聞こえてきませんね。
Guerilla Blogさん: 「わかりやすい皇室典範改正問題」
-- トラックバック(下)の表題見て期待したんですが... 「僕の結論としては、女系にしたら天皇制の意味がないです。伝統が崩れるので。となりました。」ですって。私の記事読んだのだろうか。何の反論にもなっていません。しかも... 男性はタネ、女性は畑だそうですよ。「畑っていうのは、稲を植えれば稲、ヒエを植えればヒエ、セイダカアワダチ草を植えればセイダカアワダチ草ができるんです」だそうです。
仙波眞弓さん: 「そこのところがちょっとわかりにくくても、」
-- 私と同様、「男系相続でないといけない、と言う人の言ってることがわからない。」

コメント
 Commented by tosh3141 at 2005-11-26 20:32 x
こんにちは
タイトルは気分のあらわれです(笑)
養子の件ですが、即位できるのは天皇の子どもか弟という原則もあったと思うのです。引き合いによく出される光格天皇も養子として迎えられていますし・・・実際のところはよくわかんないですけど。

 Commented by tosh3141 at 2005-11-26 20:32 x
引き続き、
もうひとつの、男系継承の場合の現実的な路線は、旧宮家の某を皇籍に復帰させ、その人にしかるべき嫁さんを迎え、その宮家の男子を皇太子にする路線ですが、この嫁さんが男子を産む保障など一切ないのが難点ですね。この某に黒田さんみたいな上品で立派な人で、しかも秋篠宮に比べても十分に年齢が若く、しかも、ケチも汚点もついてない人がいればいいのでしょうが....いや、多少の難点など時間が解決するので、構わないかもしれませんが、染色体だけは継いでいるけどなぁ...というレベルではいささか問題でしょうしね.
しかし、いずれにしても、婚姻に先立つ恋愛や、その後の性と命の問題にまで、踏み込む話です。そんなことを他人に求めるなんて、できませんよね。かと言って、我こそはと立候補されても、それはそれで、ちょっとちゃうやろ?と思いますし...
結局、僕たちは、いまあるものを受け入れて、その中で守るべきものを守っていくことしか、できないのです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-11-26 22:53 x
★tosh3141さん、
養子にする必要があること、了解しました。また、養子にするんだと既に結婚している人もだめでしょうね。さらにケチも汚点もついてない人となると、せいぜい小学校まででしょうか。そうでないと何かしら2chに書き込まれそうな気がします。男系にこだわる人ってそれらの点をどう考えているのでしょうか。
 Commented by 妙訝 at 2005-12-03 03:02 x
「女系を開くこと」によって得られる権力には想像を巡らさないのですね。
今生きている男性総てに、権威者・権力者に、新たな皇族の始祖となれる可能性を作ることになります。
男系を維持することによって得られる既得権。女系を開くことによって失われる既得権というのがよく判りませんが、安易に女系を開くことによって権力と皇位とが実質的に結びつく可能性は、多くの野望を掻き立てることになるでしょう。表面的民主主義のこの国で、それを実現するにはまず、さらなるポピュリズム強化が必要でしょうか…。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-12-03 10:18 x
★妙訝さん、コメントありがとうございます。
確かに天皇家の権力という視点は欠けていました。今の天皇家を見ている限りではその言葉は想像しにくいものがありますが、今もそれを利用しようとする輩がいるのも現実で、ポピュリズムに流されやすいのも現実ですね。
これまで「皇族の始祖」になる可能性は女性にだけ開かれていたものが、男性にも開かれることを問題視されている訳ですね。男性の方が権力指向が強いといえる点で問題かもしれません。
「男系を維持することによって得られる既得権」は何なのか私もわかりません。「既得権益は、金銭的な利益だけではなく、男性優位社会のような価値観、プライドを含むかもしれない。」と書きましたが、本能的なものかもしれません。

 Commented by mayumi-senba at 2006-09-14 06:54 x
久しぶりにトラックバックなんかして見ましょうと思ったんですが、えらい古い記事でした。申し訳ない。

 Commented by yoshihiroueda at 2006-09-14 21:13 x
★ 仙波さん、
私は記事の古さは気にしていません。という訳で、こちらからトラックバック送らせていただきました。にこっ。

2005/11/24

自民党党歌を聞いて...

... ここは中国か北朝鮮かって思いましたよ。

自民党の立党50年記念党大会 (11月22日)で、喜び組の女性 (?) が歌っていました。

聞いてみたい? 本当に? → ここをクリック!

うそうそ、本当は → ここ (楽譜と歌詞のページ。歌を聴くにはここからボタンを押してください)

タイゾー君の選手宣誓(?)はなかなかよかったな (写真は朝日新聞2005年11月22日 (リンク切れ) より)。自分の言葉をしゃべらせなければ大丈夫ですね。

2005/11/19

女系天皇容認って...

... 愛子さまの職業選択の自由を奪おうとしている、ってことだよなあ。

と、紀宮さま結婚、皇室離脱のニュースを聞いて思った。

いや別に男系にこだわっているいる訳ではありません。男系でいくとしても誰かの職業選択の自由を奪うことにはかわりませんし、現在の天皇が基本的人権を持たないことには変わりませんから。

前にも書きましたが、言論の自由をもっていない天皇制が問題なく機能しているのは、今上天皇の自制によるところが大きいと思います。誰にでもできることではない。できなかったからといって交代させられるものでもない。歌舞伎役者が小さいときから舞台に立つように、愛子さまには今から覚悟を決めてもらうしかないのだろうか。
自分はその立場でなくてよかったという方は → 主張を書き込もう

2005/11/05

政府インターネットテレビ、予告編放映中!

... て予告編は短いからいいけど、たぶん本放送 (11月10日から) は見ないな。

ゆかりタンが出るなら見る、という方は → 今日もクリック!

2005/11/03

入閣しない方が...

... 小泉首相のイエスマンだったという汚点が履歴書につかずにすむのではなかろうか。

イエス、イエ〜ス! という方は → 今日もクリック!

追記: 誰のことを指しているのか忘れた ... _| ̄|○

2005/10/18

申し訳程度

こんばんは。けんかに強いって、誉めたばっかりなのになあ。

憲法に違反って言われちゃったし、毎年終戦記念日に参拝って公約にしてるし、って訳で

小泉首相靖国参拝:無言で拝殿一直線 疑問、歓声、耳貸さず (毎日新聞2005年10月17日)

ポケットから、さい銭を取り出してさい銭箱に...
「二礼二拍手一礼」の神道形式でなく、頭を垂れて30秒余り手を合わせ、最後に再び一礼。
前回までと違って本殿には入らず、記帳もしなかった。

って腰ひけてるよね。

朝から今日参拝! ってニュース流れてるし、時間まで示しているので、
これは本気!
中国や韓国とのケンカに勝算持ってる
って思ったんですが...

参拝賛成派、反対派のどっちからも評価されないような気がします。政府内部も困っているようですね (毎日新聞 2005年10月17日)。

ケンカに強いのって、ただの内弁慶なのかなあ。
え、私の立場ですか?
長期的には、代替施設推進を支持(2004-08-01 「靖国の問題」)
短期的には、「靖国」を外交カードに (2005-06-10)
です。

なんかがっかり、という方は → 今日もクリック!

2005/10/16

「お釣りはお駄賃」は許しません

こんばんは。

郵政民営化法案が参議院を通過しました。審議するメンバーも法案の中身も変わっていないのに審議結果が変わるのはなぜ? って、いや分かってるんですけどね。

この前衆議院を通過したときにも書いたんですが、

「郵政民営化」だけを訴えて、当選した。
1ヶ月でこの公約、すなわち全ての約束は果たした。
後の3年11ヶ月の「お釣り」は「お駄賃」として自由に使っていい。

なんてことを許す訳には行きませんよね。皆さんも、「お釣りはお駄賃」は許しません、って言ってください。

さてこのお駄賃が何に使われようとしているかというと...

・共謀罪
-- たまごの距離さんが詳しいです。「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」を批准するのに必要との位置付けで、この国際条約が求めているもの以外にも適用可能にしている。

・人権保護法
-- これも適用範囲がはっきりしない。便利に使える可能性をはらんでいます。その前に鳥取人権条例が成立したそうですね。=社説は語る=さんが問題点を指摘されています。

・憲法改正
-- 第9条改正は、前原さんと同様、条文の矛盾をなくす意味では必要と思っています。ただ、現在検討されているのは、憲法の位置付けを、「国家権力を抑制する」ものから、「国民のあり方を規定する」ものにすることを主眼としているらしい。

・憲法改正のための国民投票法案
-- これも本来必要なはずなんですが... シバレイさんの警告 > 報道規制、一般市民も集会などの言論規制が行われる。

これらに共通する点は、現在憲法で保障されている様々な自由の制約に使えるところだと思います。「自由を制約します」とは書いていない。それだけに恣意的に使えて危険と思います。

問題が大きければマスコミで大きく取り上げられるでしょ、そうなってないってことは杞憂なんですよ、って言われるかもしれません。

でもね、マスコミで取り上げられるっていうのは、問題が大きくなってから、被害が大きくなってから。エイズもアスベストもリフォーム詐欺もそうだったよね。

「争点は郵政民営化だけじゃない」ってちゃんと言っていても、他の話題を大きく取り上げていたら国民に届いていない。

だからみんなで声をあげないといけないのだ。

私も「お釣りはお駄賃」は許しません、という方は → 今日もクリック!

コメント
 Commented by sivain155 at 2005-10-17 18:16 x
勝手にトラックバックしました。
書いてある事柄が僕の思っている事と似ていたので。
やっぱり一人一人が声をあげないといけませんよね。^^
では、失礼致します。

 Commented by ko-bar-ber at 2005-10-17 19:39 x
TBありがとうございました。
最近の流れなんでしょうかねぇ。
個人よりも国家が重視される世の中になってきたみたいです。
人権擁護法案も、共謀罪も・・・。
近代憲法の原理は、「国家は個人の領域に踏み込まない」ことを旨としていますが、憲法改正も「公の秩序を理由に人権制限」を良しとする傾向がありますね。
我々は国家の奴隷にならなければいけないのでしょうか・・・?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-10-17 22:49 x
★sivain155さん、
声をあげる、それを続けることが大事なんだと思います。忘れちゃったり、なんとなく許しちゃったりするのがいけないんでしょうね。
ただ、声をあげていると、いつまで続けてるんだ、空気読め、というような風潮もあって、そういう雰囲気にも抗っていかないといけないと思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-10-17 22:54 x
★ko-bar-berさん、
もう奴隷みたいなもの、何をやっても次の選挙で許してくれる、と思っているのではないでしょうか。政治家自体も、官僚に騙されている、利用されているような気がします。
といいながら、いやいや、まだ悲観的になってはいけない、とも思うのですが。

2005/10/12

衆院選’05雑感 (4) タイゾー君を育てよう

こんばんは。投票からちょうど1か月、いまごろ衆院選'05雑感ですか、って自分でつっこんでみる。

衆議院本会議で、郵政民営化法案が通ったそうですね。通るのは「民意の反映」(カギ括弧つき) で既定路線なんでしょうけど、改良もなしなの? って感じです。

なんか14日には参議院も通る予定だそうで。これで民意の反映は義務を果たしたことになります。あとの残り4年の任期は、「お釣りはお駄賃」って感じでしょうか。

って許す訳にはいきませんよね。

予告では、「今後の国民の責務: 忘れっぽい日本人であってはだめ。監視がさらに重要になる。」と書いていました。でも、小泉首相に何を言っても無駄なような気がしてしまいます。

むしろ真っ白な人たちに、「これからのあなたの生きる道」を教えてあげた方が良いのではないかと思うようになりました。例えば、タイゾー君。

・あなた4年後もまた当選したくないですか。
・小泉総裁のいない自民党で比例代表下位で選挙に勝ち残るのは困難。
・といって比例代表上位のエリートにもなれる訳ではないでしょう。
・飼いならされちゃったら、今の「話題の議員」って地位なくなりますよ。
・みんな今の普通の若者の感覚を持った君に親近感もっていますよ。
・郵政民営化に賛成を投じたので、自民党への義務、有権者への義務は果たしましたよね。
・自民党から除名されても議員は除名されません。
・だったら4年間大暴れしてもいいんじゃない。
・我々が、かっこいい暴れ方を教えてあげましょう。

タイゾー君だけでなく、それぞれ新人議員の皆さんには、今後生き残るため、埋もれないための方法を考えてあげましょう! (あ、片山さつきさんを除く)

追記: タイゾー君も「トラックバック下さい」って言っています。

タイゾー君は育て甲斐がありそう、という方は → 今日もクリック!

2005/10/01

靖国参拝は公約だったのでは?

おはようございます。運動会日和ですね。

相変わらず論理に弱いとこ見せてますな (過去の投稿)。ケンカには強いのだろうけど。

NIKKEI.NET 2005/9/30 首相「靖国参拝、なぜ憲法違反か理解に苦しむ」
首相の職務として靖国参拝しているわけではない。
って、靖国参拝は「公約」って言ってますよね。私的な行為だったら公約にはなりませんよ。

追記: 「理解に苦しむ」って、一所懸命理解しようとして考えて、それでも分からなかったときに初めて使ってくださいよ。

追記: あざらしサラダさんは「▽法治国家から放置国家へ」において、憲法第99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」を引用し、遵法精神に関して問題視されています。「靖国参拝」のことを直接批判しているのではなく、司法に「憲法違反」と判断されたことを尊重しない姿勢に対する批判です。

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寝言日記さん: 公約だったのでは???
  -- えーと、同じ発言に対してじゃないんですが。姿勢は変わりませんな。

2005/09/17

衆院選'05雑感 (3) 小選挙区制の欠陥か?

いやそうではない。

っていきなり結論書いてみました。こんにちは。

シバレイさんあざらしサラダさんらが、「得票は大きく違わないのに当選者数が大きく違うのは、小選挙区制の欠陥ではないか」と指摘されています (補足: それぞれの意見をひとくくりにするのは適切ではありませんでした。あざらしサラダさんから、主旨は「民意を正しく反映できない現行制度を見直すことも必要」である旨コメントいただきました)。

しかし、小選挙区制の狙いが2大政党制にあるですから、それは狙いどおりであるといえます。大きくは政策の違わない2つの政党、従ってどちらへ転んでも大きくは崩れない2つの政党を中心に構成され、政権交代を繰り返していくということが狙いであれば (私自身は2大政党制には賛成できませんが)、今回の得票率の差のほうが大きすぎた、といえるでしょう。

すなわち、現実がまだ理想に追いついていない、または、まだ追いついていないと国民が感じているといえるでしょう。民主党が政権をとるに足る政党になっていないと評価されているのです。郵政民営化で対案を出していない、それを小泉さんに指摘されているところが大きいでしょうね。ただ「反対!」では昔の社会党と変わらない。

日本における小選挙区制の導入には、自民党の事情もありました。中選挙区制では自民党から複数の候補者を立てざるを得ず、自民同士で票を取り合うことになるため、お金がかかるということでした。票を取り合うのは分かりますが、お金がかかるってのはどゆことって感じですね。自分で自分をコントロールできないので制度を変える。自分で作った特殊法人がお金を使うのをコントロールできないのを、民間企業になる郵便貯金がわでしっかり査定してもらう、って感じですか。

補足: 選挙制度改革の議論のときに、中選挙区制はそのままで、投票時に、その選挙区の定員と同じだけの数の候補者をかけるようにする、というのがありました。これだと票を食い合わずに競争ができ、理想的だと思いました。

自民党が小泉党になったという声がありますが、その意味ではこれも狙いどおりの方向といえます。こちらのほうは小泉さんのおかげ?でようやく現実が (小選挙区制の) 理想に近づいたといえます。

私自身は2大政党制には賛成できないと書いたのは、2大政党があまり政策が変わらないとすると、日本人の特性として何かあるとみんな同じ方向を向いちゃう、ということを怖れていることがあります。アメリカだって9.11以降は自由な発言ができなかった。日本だったらどうなったんでしょう。誰だったか忘れましたが、共産党はクラスに必ずいたがちがちの委員長タイプで、2、3人はそういう人がいてくれないと困る、といっていました。まだ比例代表があるからいいけど、小選挙区だけになったら共産党はなくなっているかもしれません。

もうひとつの懸念は、アメリカのように政権交代で官僚組織も入れ替えがあるということがない、ということです。これでは何も変わりませんよね。2大政党制かどうかに関わらずまずここをなんとかしないと。

衆院選'05雑感 (4) はまた後日!

コメント
 Commented by azarashi_salad at 2005-09-17 23:02 x
にぶろぐさん、こんばんは。
私が主張しているのはちょっとニュアンスが違いまして、「小選挙区制の欠陥ではないか」ではなくて、「民意を正しく反映できない現行制度を見直すことも必要ではないか」なのです。
その意味では、私もにぶろぐさん同様に2大政党制を全面的に支持しているわけではないのです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-09-19 12:26 x
★あざらしサラダさん、失礼しました。本文に加筆したいと思います。
しかし最適な選挙制度って難しいですよね。というか「民意」が何かを考えると、代議員制度が難しいといえます。

ニッポン株式会社

... なんてことを書くと、一時代前だと、「企業のように利潤を追求するものではない」とか、「長期的なことを考えないといけない」とか批判が多くあがったでしょうね。

しかし、今なら、企業の社会的責任や、経済活動の重要性が認識されてきているので、抵抗は少ないかもしれません。

という訳で、こういってみたいと思います。

国を会社と同じように考えてみる。

・株主は国民。ただし株は均等にもつ。(金銭的)配当はない。
・サービスをうけるお客さまも国民。民間企業やNPOも含む。
・経営者は株主である国民が選ぶ。
・従業員は公務員。
・収入は税金とサービスの対価から構成される。

こう考えると、

・お客さまの立場だけでより多くのサービスや補助金を要求するのではなく、経営者の立場から必要性やコストを考える。
・サービスのコストの負担割合 (税金と受益者負担) の適切さを考える。受益者負担を増やすことによって公平感を重視するのか、税金負担を増やすことによって誰でもサービスを受けられる平等な社会を目指すのか。
・ユニバーサルサービスをどこまで行うか。
・税金はどのように設計すれば最適か。例えば累進課税を強くして社会格差をなくすのか、累進課税を弱くしてより多くの高額納税者を集めるか。企業により儲けさせてより税金を集めるか。
・借金は結局自分で払うものという意識を持てば、他人が借金を増やすのも厳しく監視するようになる。

など、バランスを考えた経営=政策が可能になると思うのだ。

もちろん、いいことばかりではなく、障害者のように少数で弱者に日が当たらなくなる可能性もある。しかし、「少数弱者にも幸福な社会」が社会全体の満足につながる、自分だっていつ障害をもつようになるか分からないのだから不安がすくなくなる、そういうことが共通認識として持てれば良いと思うのだ。

やっぱり甘いかな。荒っぽいのは確かだと思いますが。

衆院選'05雑感 (1) がんばれ民主党

こんばんは。あきれてものが言えない状態から徐々に復活してきました。いや復活させないとね。

選挙はそれぞれ勝つこと、議席を増やすことを目的にみんな頑張る訳で、大勝したことを批判する訳にはいきません。選挙違反はもってのほかですが、ウソの公約だとしてもウソであることが分かるのは選挙後です。ウソである可能性が高い、政策として実現不可能な公約なら、それを指摘できていない対立党とそれを許してしまう選挙民の責任です。

前回投票前の記事「自民党をぶっつぶす...」では、「民主党が敵失を生かすことができす、むしろそのことが自民党にとっての敵失となっています」と書きました。そう、民主党が絶好のチャンスを生かしきれなかったのです。チャンスを生かす備えが足りなかったのです。

「郵政民営化」が争点の全てではないという主張は正しいでしょう。しかし、そこに穴があれば敵はそこを攻めて来るでしょう。ましてや最初から敵はそこを攻めると宣言しているのです。その戦場で堂々と戦った上で、またはそこは弱くてもなんとかしのげる作戦を立てた上で、敵の別の弱点を攻めなければなりません。

郵便貯金の限度額を段階的に半分にする、っていかにも間にあわせの対案です。小泉さんの「だって対案は出なかったじゃないですか」という指摘も当然です。郵政に関してどのようなビジョンを描いているのか明確に示す必要があったでしょう。別の民営化案が出ていれば、「改革を目指すなら自民党」なんていわれずにすんだ (与党に「革新」のラベルを取られてどうするの?)。郵便は公務員でないとダメだというのでも、それが筋が通っていればそれでもよいはず。

選挙の直前にそんなビジョンは出てきませんね。そこで備えが大事なんです。

そしてその備えが「影の内閣」だったはず。「影の内閣」は、政権を取ったらこの布陣でいくということを示している訳ですが、布陣だけでは不十分で、その場合どのような政策を行うかを示さなければいけません。そう、マニフェストですね。マニフェストは選挙前に用意すれば良いものではありません。

政権を取ったらどうするかを常に議論し、腹をくくっておく。
その状況と結果 (マニフェスト) を常に発信し、国民に問う。
国政上の課題が起こるたびに、影の大臣は私だったらこうすると発表する。
国会では、議論の分野ごとに影の大臣が質問に立ち、論戦を仕掛ける。
これによって影の大臣を国民に認知されるスターにする。

こんな政党であれば、「任せるのは不安だ」と思われることはないと思うのです。そしてそんな政党にできるのだったら、代表は誰だって良い。むしろ代表によってころころ変わらないところがアピールできると思います。

今回岡田さんは「政権を任せていただきたい」とアピールしていました。私はそれを見て、マドンナブームで参議院選挙で大勝した後の総選挙で「政権を下さい」と絶叫していたおたかさんを思い出して不安な気分になりました。もちろん何の根拠も示さずに社会党が政権をとれば日本が良くなると言っていた土井さんと、マニフェストを提示していた岡田さんでは違うことは分かります。岡田さんも政権を取ったらちゃんとやれると言う自信があったことと思います。しかし国民にそれが明確に伝わるかどうか。その差を作るのが、日頃の行動なのです。

その他考えたいことを列挙しておきます。

・投票率: 若い世代の投票率が上がると違う結果がでると思っていたんですが...
・小選挙区制の欠陥: っていうけど最初からそれが狙いだったはず。
・今後の国民の責務: 忘れっぽい日本人であってはだめ。監視がさらに重要になる。

2005/08/21

「総選挙はてな」は投票率向上に効果があるか

こんにちは。「さあ、選挙!」という高揚感がすでにしぼんでいますね。

「はてな」が「総選挙はてな」という企画を行っています。こういう企画は、選挙への関心を高める効果をもっていると思いますので、盛り上がると良いですね。

以前「投票率をあげるには」ということを考えました。「総選挙はてな」も投票率向上につながるとよいとは思うのですが、私はちょっと悲観的です。以前書きましたが、選挙が終わってからテレビ特番がもりあがるように、結果しか興味ないんじゃないかと思って。

堀江社長の出馬もどのように作用するのかなあ。堀江さんを支持する世代と、選挙に行かない世代が重なっているので、うまくいけば堀江さんを支持する層が投票にいく、そうでなければ堀江さんが落選するだけ。

ライブドアもメディアを持っているのですから、はてなのように「選挙への関心を高める」企画を出してもよいと思うのですが、「公職選挙法に抵触する恐れのある行為は、選挙期間を通じて一切、控える」ことにしたそうですね (ライブドア・ニュース 08月19日)。そういう怖れをしらないところに堀江さんの人気があると思うのに。議員になっても駒のひとつになるだけということを懸念します。