2004/12/21

ある北ヨーロッパ風? パン屋さんのキャッチコピー

おはようございます。虻川美穂子です (ウソ、それにそれ"北陽")。

宿題にしていた「英語添削」です。パンを入れてくれる袋に書いてあるので、パンを買ってきました。

全文引用しちゃいます。

Our little friend "TOMTE" use magical secret-power for delicious BREAD that.
Well enjoy in next morning. Children who living in NORTHERN EUROPE
tell us secret that use baken BREAD. Yes ・・・・・・・・ TOMTE's secret.
HOKUO as. BREAD country SAPPORO is very similar with TOMTE's land.

1行目

"TOMTE" -- 引用符をつけるのはやめたほうがよいと思う。
His name is "TOMTE"だったらいいけど
use -> uses
magical secret-power -- 冠詞をつけよう。この場合は"a"かな
secret-power -- これひとつが決まった言い方ならともかく、ここではハイフンは不適切。
for -> to bake
delicious BREAD -- 冠詞をつけよう。この場合は"the"
that. -- 次の行に続くのでピリオド削除

2行目

Well -> we'll (we will) 大文字で始めるのも直す
next morning -- 冠詞をつけよう。この場合は"the"
who living -> who are living

3行目: だんだん本来の意図がわからなくなる。

secret -- 冠詞をつけよう。この場合は"the"
that use... -- たぶん "that is used to bake bread"
baken -> baked たぶん "bake"の過去分詞のつもり

4行目: 修正不能。たぶん「札幌はパンを作る国としてトムテの国北欧と似ている」か「HOKUOのある札幌はパンを作る国としてトムテの国と似ている」
as. -- ピリオド削除
similar with -> similar to

とまあ、こんな感じでぼろぼろの英語がキャッチコピーとして使われているんですわ。私がものごころついたときから。いいのかこれで?

私の添削のほうがまちがっているとか、ここも修正すべきといったご意見ください。

2004/12/19

顧客が作る「サービスの魅力」

こんばんは。出井伸之です (ウソ)。

はりーさんの「イントラブログ続き」にトラックバックしています。ちょっと前置きが長くなるかもしれませんがご勘弁を。

「収穫逓増の法則」という言葉がある。通常の製品は市場の規模が大きくなると投資額あたりの収益が減ってくる「収穫逓減の法則」に支配されている。一方、ソフトウェアやネットワークの世界では、規模が大きくなると製品/サービスの魅力が増し、ますます収益があがる様になる。

たとえばケータイ。持っていてもかける相手がいなければ魅力はゼロだ (テレビ電話はなかなか普及しなかったことを考えるとよいだろう)。かける相手がでてきてようやく魅力が発生する。それも数が増えればふえるだけ。かける相手が一人のときの通話量を1とすると相手のぶんもあわせて2だ。相手が二人になれって登場人物が3人になるとひとり当たりの通話量は2で全体では6、登場人物が4人で12となる。理屈では通話量は関与者の数の2乗にほぼ比例するようになる (もちろん限界はある)。

通話量だけでなく、サービスの魅力も増えてくる。2番目の人が加入する時に話せる相手は一人だけなのに対して、4番目の人が参加する時には3人の人に話すことができるサービスになっているのだ。

ネットワークゲームもブログも同様だ。ネットワークゲームのユーザが増えればログインしたときにいいパーティを組める確率は高くなる。戦利品の取り引きも容易になる。ブログでは読める記事が増えるのに加え、コメントの数も増えてくる。これらは直接エキサイトの収益につながっている訳ではないが、エキサイトブログの魅力の逓増には寄与している。

さて、表題に「顧客が作る」という修飾をいれた。これは、サービス提供会社よりも、それを使う顧客自体が魅力を作っていると思うからである。数だけでなく顧客の質が。
ただこれは「収穫逓増の法則」が働かない世界のときからもあったものだ。例えばクラブや碁会所。気の合う仲間が集まるからそこにいく。行儀の悪い人たちのたまり場になっちゃうと行く気が失せる。ケータイやネットワークゲームもブログではもっとその側面が強いのではないか。特にブログは、愉快な仲間達がいるというだけでなく、面白いコンテンツを日々生産してくれるのだ。それに対してエキサイトができることは、ゲストブログを盛り上げたり、コンテストを開催して賞を出すくらいしかないように思う。インフラ整備もあるがこれはお客さまを逃がさない程度の効果しかないと思う (特にどのプロバイダーも十分な品質が提供できようになったら)。

やっとはりーさんの話とからんできます。
だが、ブログに限らず、コミュニケーションとか情報処理という分野では、ツール自体が持っている機能よりも、ユーザーやネットワークによる創発にこそ意味があり、キャズムを越えられるかどうかは、この意識をどれだけ広められるか、に依るのではないだろうか?
そう、魅力はユーザとそのコミュニティの中にあり、それを知ってもらわなければならない訳だ。
逆に、テクノロジーには疎くとも、そういう意識改革やコミュニケーションの重要性に気付いている人も居る筈で、そういう人達を掘り起こしたり繋ぎ合わせていく為にブログを使う、という方が目的に適っていると思う。
御意。
また、仮にブログ活用で何らかの効果が出たとして、どのように評価するのか? 個人のバカ話と違って、業務に有効なコンテンツを書くというのは相応の工数が掛かる。それに対して何の報奨も無かったら果たして書く人は増えるのか? 評価するとしたらどうやって?
人は報酬だけで動いているのではない。今金にならないブログを書いているモチベーションはなにかというと、読んでくれる人がいるから、コメントしてくれる人がいるから、評価してくれる人がいるから、誰かに (いい) 影響を与えているという実感が得られるからだと思う。会社でも同様じゃないかと思うのだ。会社に必要なのは、ブログを書くことをサボっているとみなさず、知識の展開・創発とみなし奨励すること (この点は、はりーさんが「イントラブログ その3」 で書かれています)。金銭的な評価は無くとも社内の賞賛が励みになる。甘いかな。

2004/12/18

市場に残る資格

お客様は神様です。こんばんは。三波春夫でございます (ウソ)。

その1

いくつか通販ショップからのメールマガジンを取っているのですが、先日そのうちのひとつが「重大発表があります」というタイトルだった。記事の中身をみてもあまり書いておらず詳しくはサイトをみてくれとあり、事業撤退か店長辞任かと思った。実際の文面は覚えていないのだがが、そんな雰囲気をただよわせる文面だったということ。サイトへ行ってみると...

当通販ショップがXX周年を迎えました!

って書いてある。これがその重大ニュースだったらしい。

速攻メルマガ登録解除しました。これまでここで何回かカニを買ったことがあったんですけどね... 「クレームを出す人は不満をもつ顧客の4%。多くは何も言わずに去っていく」といわれていますが、そのことを知らなかったんでしょうね。

その2

固定電話の基本料金が安くなるという電話が日本テレコムからかかってきたらしい。これかな?

Cnet 2004/08/30
「NTTの基本料は不要」--ソフトバンクグループ、独自通信網を使った固定電話事業を開始

しかし、ADSLを使っているのが分かった途端に電話を向こうから切ったという。これじゃマンションの勧誘と同じレベルだ。テレマーケティングには代理店を使っているのかもしれないが、そういうことは客は気にしない、すなわち、日本テレコム自体が社員教育できていない会社だと思うだろう。私のように意地の悪い客は、ソフトバンクが親会社だからな、日本テレコムに加入するときっと顧客情報流出するだろうなと思う。

お客様を大事にすれば収益が上がるわけではないが、大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということは認識する必要がある。

次は「お客様に媚びない」ということを書きたいと思います。

ホームメイドCM

こんばんは。ボノです (ウソ)。ぼのぼのじゃないぞ。

こんな記事がありました。

Wired News 2004年12月13日『iPod』ファンが自主制作したCM、ウェブで話題に

これです (元リンクが切れていたのでYouTubeで見つけました)。


びっくりするほどすごいというわけではありませんが、素人が作ったといわれれば、なかなかのもんだと感心させられます。iPodを重ねてスペクトルを表現しているところなどはアイデアの勝利だと思います。
専門家の中には、マスターズさんのCMは広告の未来を示唆するものだと見る向きもある。ちょうどウェブログ (ブログ) がニュース報道に変化をもたらしているように、個人制作の広告がマーケティングにおいて大きな役割を果たすようになるというのだ。
とありますが、どうでしょうね。

たしかに、写真/レタッチ、映画/ビデオ/リニア編集、楽器/カラオケ/DTM、ワープロ/DTPなどさまざまな分野でプロしか手にしなかったものがアマチュアにも容易に手に入るようになってきました。そしてそれらは、我々の潜在的なクリエイティビティを刺激し、文化の裾野を広げています。ただ鑑賞するので満足していたのに対し、作るのが楽しい、発表するのが誇らしい、評価されるのがうれしいという変化が多くの人に広がりつつあります。

クリエイティビティという面ではCMもひとつの表現分野です。短いということで、映画には手を出しにくかった人も手を出しやすいのかもしれません。短い中にアイデアを詰め込むのも腕の見せ所だと思います。

ただモチベーションという面ではどうなんでしょうね。アップルやホンダみたいにコアなファン (エンスーとかいうのかな) をひきつけているところは期待できるかもしれませんが、そんなところめったにないですよね。コンテストでもやればいいのか。そういうえばキャッチコピーやネーミングの募集はこれまでありまたね。ライブドアの球団名とか (なぜジェンキンス?)。

CMファンとしては今後期待したいところです。

コメント
Commented by rkya at 2004-12-18 00:52 x
きゃ。ボノも好きだけどぼのぼのはもっと好きです!
ぼのぼのを語り合える人ってなかなかみつからないのですが^^;
このCMあちこちで見かけます。世の中にはまだまだ
すごい才能のある人がたくさん埋もれてるんでしょうねぇ。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-18 01:27 x
★はるかさん、私がはるかさんのところでコメント書いている間にコメントいただいてたんですね。日本でもこのCM話題になってたとは知りませんでした。はるかさんも自分CM作ってください。

2004/12/16

開戦の功労者

♪つっぱることが男の... あ、こんばんは。嶋大輔です (ウソ)。

毎日新聞 2004年12月15日
ブッシュ米大統領:「イラク誤報長官」らに「自由勲章」を授与−−ローマ法王と同格
ブッシュ大統領は「米国が世界に与えたよい影響を象徴している」などと称賛した。
ぬぁんだと! 「よい影響」って、ざけんじゃねーぞ。はっきり、開戦の功労者って言えよ。「アメリカにイラクを攻撃する自由を与えた」って。

2004/12/14

さわやかライブドアフェニックス

こんばんは。ダルビッシュです (ウソ)。

KEN-NYEさんのブログの記事「たまにはプロ野球。」にこんなニュースの紹介がありました。

日刊スポーツ 2004/12/14
ライブドア最初で最後のフェニックス
ライブドア自身のアナウンスはここ
ブログもあるのでトラックバック送ってみよう。

先日のハリーさん歓迎OFF会では、話題の一つになった堀江社長ですが、
堀江社長らスタッフは、いつまでもライブドアの影響が残るようでは、東北に野球が根付く妨げになると懸念した。そこで、あらためてファンへの感謝を示すとともに、堀江社長自ら「今後はイーグルスを応援してください」と伝えることで、仙台での活動のけじめとする方針だ。
ということで、

なかなかのさわやかスポーツマンじゃないですか!

って、OFF会でどんな扱いだったか分かるな。

仙台の皆さん、私からも「イーグルスを応援してください」とお願いします。西武とかオリックスとか今回株を下げた球団には制裁を下してください。仙台から逃げたロッテ(いつの話じゃ)も目の敵にしてやってください。個人的にはソフトバンクもお願いします。日本ハム牛肉偽装事件のこともお忘れなく。

ところで、年賀状の図案は、「ゴールデンイーグルとホークの空中戦を、フェニックスが草葉の陰から虎視眈々とチャンスを窺っている」という構図にしようと思っていたのですが、画力がないことを思い出してやめた。まだ年賀状に着手できてないんだよー。どうしましょ。

追記: トラックバックしてくれている創難駄projectさんの記事には、ライブドアフェニックスのロゴの紹介があります。「仙」をモチーフにフェニックスを図案化しているのは、地元への敬意が感じられます。でも、創難駄projectさんが指摘されているように、Kaori@livedoor PHOENIXのプロモーションという疑惑も...

コメント
 Commented by KEN-NYE at 2004-12-15 11:27 x
 こんにちは、ダルビッシュさん。ご紹介ありがとうございます。
 自衛隊での研修頑張ってきてくださいね、たぶん大事にしてもらえるとは思いますが(ぇ
 まあ、ほりえもんもこれでずいぶん株が上がりましたよね。
 あ~、そういえば年賀状なんてものがあったんだ。今度ぐらいは作ろうかな・・・なんか、ついついメールで済ませてしまうんですよ。葉書貰うのは嬉しいのに。頑張ろ・・・・

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-16 01:14 x
★KEN-NYEさん、コメントありがとうございます。ホリエモンも転んでもただではおきないって感じですね。アイドル?の売り出しという疑惑も浮上して... きっと野球も復活を狙っていると思います。

2004/12/12

ロックをもう一杯

こんばんは。岡部まりです (ウソ)。

Rolling Stone誌が、ロック誕生50周年記念特集として
500 Greatest Albums of All Time
500 Greatest Songs of All Time 
を発表しています。これをうけ、
反米嫌日戦線 LIVE and LET DIEさんが、自分のチョイスを発表されています(「50 Greatest Songs of All Time」「30 Greatest Albums of All Time」)。本当はもっと多くの人が「私のベスト50」を記事にしていると思ったのですが、私のリンク先ブロガーさんの中からは見つかりませんでした。皆さん最近音楽ネタが多いように思ったんだけど...反米嫌日戦線 LIVE and LET DIEさんと、食べる・聴くさんがたくさん書かれているのに惑わされていました。

食べる・聴くさん: 「Peter Barakan's Best 50」 「ロックンローラー John Lennon」...
-- ブログ名のとおり、これだけでなく音楽ネタ満載です。今日もまた、「今年のBest! STANDING IN THE SHADOWS OF MOTOWN」って出てました。

私は紹介できるほど聴き込んでいないのですが、SIGHT22号
特集: 究極のロック・アルバム100枚
で、そのうち上位100を紹介しているので、私も買ってみた。

聴いたことないのが多いのですが、それぞれに気合いの入った解説がつけられていて、さらに20位までには渋谷陽一のコメントもつけられていて、おもしろかった。時代背景とか制作の裏話等、ドラマがあるんですねー。当たり前なのですが、一般音楽消費者としてそこまで考えて聴かないので、それが分かるとまた別の面白さがある。

家族が買い物にいっている間、クリスマスツリーを出して組み立てていたんですが、音がないと寂しいので、80年代に集めたビデオクリップ (プロモーションビデオ) 集を引っ張り出してきて再生した。なつかしくて、かっこいい。

Jeff Beck "Ambitious"
-- Jeff Beckが "Ambitious" のヴォーカルをオーディションするという設定。Jeff Beckがギターを弾き続けているのに対して、ヴォーカルがいれかわりたちかわり。ダニー・オズモンドもいる。ギターソロもあって、おいおいオーディションじゃなかったのかとツッコミをいれたくなるが、かっこいいから許す。

Utopia "I Just Want to Touch You"
-- 初期のビートルズのパロディみたいな曲で、ビートルズの特徴をとらえており、「これこれ」と思わせるのだがやっぱり違う。ビデオも白黒で、衣装はお揃いのスーツにネクタイ。うれしくなっちゃう。

A-ha "Take On Me"
-- MTV時代の申し子みたいなバンドで、毎回新機軸を打ち出してくれた。これはマンガ雑誌 (コミック) と現実を行き来するところが新鮮だった。私は曲そのものもいいと思うんだけど専門家の評価はどうなのかな。

David Lee Roth "Just a Gigolo"
-- バカで下品なのがよいところ。
あと今日はみてないけど、マイケル・ジャクソンはどれをとってもいいよね。

コメント
 Commented by 死ぬのはやつらだ at 2004-12-13 10:53 x
ご紹介いただき光栄です。

yoshihirouedaさんのGreatest Albums of All Time を是非、教えてください。

 Commented by n_ayada at 2004-12-14 01:43 x
ご紹介いただき、ありがとうございます。
最近の新譜はほとんど聴いていないので、恥ずかしい・・・
>David Lee Roth "Just a Gigolo"
-- バカで下品なのがよいところ。
いや~、こんなの忘れてました!持っていましたよ、12inchシングル。
バカで下品なんだけど、くだらなくないんですよ。
う~ん、聴きたい!

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-14 01:55 x
★死ぬのはやつらださん、私自身のベストアルバムを見ると笑うぞ。ただヒットしたの集めただけじゃん、って感じになります。でもまあちょっと違う視点でリスト作って見ましょうか。期待しないで待っててください。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-14 02:05 x
★n_ayadaさん、コメント早っ! David Lee Rothのバカで下品なのはビデオのほうです。"California Girls"なんてのも同様です。歌は良いんですけどね。Van Halenのときの"Jump"なんかも良いですね。

 Commented by cosicosi3 at 2004-12-14 18:09 x
A-ha の"Take On Me"懐かしいです。
あのビデオクリップは斬新で楽しかったです。
彼等はその後どうしてるんでしょうね。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-14 18:53 x
★cosicosi3さん、A-haは"The Sun Always Shines On TV"も良かったですよ。拙者根っからのTVッ子でござる、ってかんじでしょうか。でもほんとにどこにいっちゃたんでしょうか。

 Commented by fumi_0 at 2004-12-15 20:16 x
a~haは、確かグラミー賞をとって、生で歌う破目になったのだけど、(確か生で歌うのが条件でしたよね?口パク禁止のグラミー賞)テレビで中継を見ていて、なんだかかわいそうなくらい緊張しまくっていて、高音が全然でないし伸びないしで、あらら~(汗、汗 という記憶があります。
あのクリップそのものは、私も大好きです。
当時、MTVで一番のヒットは、"スレッジハンマー"だな。
CG使わずにあのレベル。コマ送り多様。(笑) よかったです。:-D

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-16 01:23 x
★ fumi_0さん、a-haはそんなことがあったんですか。本番は弱いんですね。MTVのほうは口パクOKみたいで、わざとマイクをぶんぶん振り回しながら歌っていた人がいました。ピーターガブリエルも初期のMTVの功労者ですね。クレイアニメだったんですよね。あーこれもどっかのテープにあるはずだなー。

IT経営応援隊に応援され隊

こんばんは。青田赤道です (ウソ)。

はりーさんが上京するということで、私も上京してIT経営応援隊の応援にかけつけた。ただOFF会に参加したというだけだけどねっ。メンバーは
はりーさん (IT経営応援隊のアイドル)、
元社長よっし〜さん
さかいさん (大阪から呼び出されました... 犠牲になるために)、
そして七海さん (浅草から飛行機できたため遅れました)。

七海さんは、シュークリームをお土産にもってきた。ひとつだけ (というかさかいさん用に) 生わさびチューブ一本入りだ。さきに生わさびを買って、何に仕掛けるか検討するために上野の街を何往復もしたらしい。さかいさんは期待に応え、完食です。そのあとからしドリンクもあったらしいけどね。

身体を張ってブログのネタを仕入れる。バカ記事で読者をふやす。それは、バカ記事の中に散在する本当に読んでもらいたい記事をより多くの人に読んでもらうためだ。参考になるなあ。そこまではまねができないけど。

ほかに、あの社長やその社長の話を聞いてきました。IT経営応援隊に応援されにいったようなものでした。みなさんありがとうございました。

ちなみに「IT経営応援隊」という言葉をたくさん使っています。本家経産省のページの検索でのランクを落すためにはりーさんから出された指令です。みなさんも「ゴッゴル」なんて使ってないで、「IT経営応援隊」という言葉を使おう。

追記: 最初のお店に名刺入れ+免許+クレジットカード類を忘れてきていました。連絡したらお店で保管していててくれました。よかったー。せっかく身ぐるみはがされずにすんだというのに、これでは何にもならんな。バカ露呈というより間抜け丸出しですな。

2004/12/09

コトバノチカラ (序章)

こんばんは、金田一耕助です (ウソ)。今日は辞典の話ではなくて事件の話なので、私が出てきました。

毎日新聞 2004年12月9日
オレオレ詐欺:「振り込め詐欺」と新名称 警察庁

ちょっと前から「オレオレ詐欺」ってよくないんじゃないかと言われ、別の名前を探していたんですよね。「オレオレ」って言うとこれがそうかと気付かれることが多く、「オレオレ」って言わない例が増えてきたそうです。個人情報を調べた上で電話をかけてくるので、本人でないことを確認するためにおこなった質問で逆に本人であるということを信じ込まされる。いやー、勉強してますな、って感心してちゃいけない。「オレオレ」って言葉がないと「詐欺」であることに気がつかない。

しかし、「振り込め詐欺」という名前が定着したら、「急いで振り込んで」といった時点でこの詐欺のことが想起される。なかなか適切なネーミングだと思います。

このように、言葉は単なるIDではなく、いろいろなことを想起させる働きをもつ。相手を「テロリスト」と呼べば、それと戦っている者は何も言わなくても正義の味方と思ってくれる。相手を「抵抗勢力」と呼べば、既得権益にしがみつき「正しい改革」を妨害している連中というイメージが付きまとう。「自己責任」という言葉を相手に与えると、私が責務を果たしているかどうかは問われなくなる。「リストラ」は解雇を意味するが、経営努力の一環という印象、...

こういう言葉のもつ力を少しずつ考えていきたいと思います。

え? やっぱり金田一京助先生じゃないかって? どこで間違っちゃったんだろ。

追記: これ書いた次の日に新手の架空請求詐欺の手紙(封書)が来た。裁判所から来た手紙は無視しちゃいけないという情報 (dragon2011さん「架空請求と少額訴訟の関係」) が広まったあとなので、あたかも裁判関係であるかのように装ってある。警察に通報したら、無視して下さいとのことなんですが、そうじゃなくて撲滅してほしいのに。

コメント
 Commented by dragon2011 at 2004-12-13 11:56 x
金田一先生
TBありがとうございます。当方には、あれ以降、振り込めーるは、来てませ
ん。また来たらblogで掲載しますが、この類の詐欺野郎もNewsで続々検挙されてはいますが、まだまだ後を絶つ気配はありませんね。最近は、
特に金持ちに狙いを定めているとか。その点当方は大丈夫ですが、お互
い気をつけましょう。では。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-14 02:10 x
★dragon2011さん、きっと犯罪としてのコストパフォーマンスが高いんでしょうね。数打てばあたる方式で。数打てば逮捕される確率が高くなるというように持っていって欲しいです。とにかくこんな連中がのうのうと生きていることが許せません。

2004/12/08

革命の高揚感

こんばんは。西川貴教です (ウソ)。

ウクライナ大統領選挙結果に対する抗議デモは「オレンジ革命」と呼ばれているそうですね。私にはヤヌコビッチ候補とユーシェンコ候補のどちらが今後のウクライナにとって良いのか分かりませんが、暴動のような形になってないことは良かったと思います。

この報道を見ていて、ソ連崩壊の時を思い出しました。ニュース番組でモスクワ特派員からのレポートを見ていたのですが、彼は群衆を背にして「これは革命です」と言っていました。そのとき日本のスタジオには田中康夫氏がゲストで来ていたのですが、田中氏は「彼はその渦中にいるから高揚感が伝わっているのでしょうけど、これが良いことなのかどうかは分かりませんよ」というような冷めたコメントをしていました。日本人にはそれまでゴルバチョフに期待した人が多かったと思いますので、公平な判断のための冷静さというよりもゴルバチョフの改革がここで終わってしまうのかと言うがっかり感だったかもしれませんが。

再選挙もどういう形で行われるのかまだ決まらないようですが、少なくとも選挙で納得のいく形で決着をつけたいと言う双方の意志があるように感じます。米国、ロシアの影響を受けるにしても決めるのはウクライナ国民です。もちろん国際情勢にも影響を与えることではあるのですが、外野は彼等の選択を受け入れるしかないと思います (流血の事態や人権侵害が怒るような場合を除く)。

なお、参考にさせてもらっているブログを紹介します。どちらも広い情報源をウォッチされ、偏らず冷静に分析されています。
浮世風呂さん: 「ウクライナ情勢を読む」シリーズ
-- リンク先は最初のエントリですが、現在(4)までいっています。
Tomorrow's Wayさん: 「ウクライナ問題についての参考ページ」
-- 外務省から現地からの生の声まで網羅されています。

そうそう、私、東西ドイツ統一の日 (ベルリンの壁崩壊の日ではなく) に出張でドイツ国内の小さな街にいました。昼間は普通のお休みみたいな感じだったのですが、夕方から街の中心の広場や通りへみんなくり出してきていて、12時くらいまでオープンカフェみたいなところでビールを飲んだり街を巡ったりしていました。革命の高揚感というほどのものではないと思いますが、ドイツ国民の今後の希望が伝わったような感じがしました。

今のウクライナの皆さんの高揚感はなんとなく分かる。その高揚感に水をさすのがこの記事の意図ではありません。

2004/12/04

流行語大賞

おはようございます。岩崎恭子です (ウソ)。

今頃なんだと言われるかもしれませんが、今年の流行語大賞が発表されましたね。「ユーキャン流行語大賞」っていつから冠スポンサーがつくようになったんでしょ。

毎日新聞 2004年12月1日
流行語大賞:北島康介選手の「チョー気持ちいい」

どうでもいいことなのかもしれないが、この「流行語大賞」って「?」と思うことが多い。最初に「?」と思ったのは、「Jリーグ」。流行ったのはその年に始まった日本プロサッカーリーグであって、「Jリーグ」という言葉ではないんじゃないかと、問いたい、問いつめたい、小1時間問いつめたい。

「流行語」というからには、本来の使い方を超えた頻度で使われたり、応用がきく言葉であってほしい。「聞いてないよー」とか、「同情するなら金をくれ」とか、「へぇ〜」(これは昨年) とか。

今年の大賞、トップテンも、これホントに流行ったのというのも含めて、「?」な言葉が多い。

大賞「チョー気持ちいい」: 流行ったの? 「チョー」という語だったら分かるけど、それもすでに定着してるよね。「今まで生きてきたなかで一番しあわせでした」くらい突っ込みどころのある言葉を言ってほしいですわ。

「新規参入」: はやったの? まだ「ボクも知らないような人が」のほうが流行ったのでは。あと「たかが選手」とか。毎年ノミネートされてもおかしくない、って話がずれてきてますね。

「セカチュー」: 「世界の中心で愛をさけぶ」が選ばれるよりましだと思うけど、「たすけてくださぁぁぁぁぁい!!!!!」のほうが応用効くよね。それから解説に
なおタイトルはハーラン・エリスン著のSF『世界の中心で愛を叫んだけもの』にオマージュを捧げたアニメ『エヴァンゲリオン』の最終回 (同名) にオマージュを捧げたもの。
ってあるけど、「オマージュ」? ふつう「パクリ」と呼ばれているような。

「冬ソナ」: これも流行ったのは「冬のソナタ」というドラマ。言葉としては「韓流」のほうが新語としてよかった。あるいは「ヨン様」のほうが「ぺ様」という揶揄で使われたり応用が効いた。

ところで「流行語大賞」で検索したら、次のような記事があった。

今年のネット流行語大賞は「ブログ」、米ウェブスター (CNN/REUTERS 2004.12.01)

これも、「ブログ」という言葉が流行したのではなくて、ブログそのものだろ、と思って読んだら、
メリアム・ウェブスターは毎年、同社のウェブサイトで検索された語句を集計し、一般的な言葉を除く、上位10個を発表している。今年はうち8個までが、米国を夏に襲ったハリケーンや米大統領選など、世相を反映したものだった。
とあって恣意的なものじゃないようだ (「ネット流行語」ってインターネット用語の中の流行語じゃないのね)。しかし、「一般的な言葉を除く」ということころには恣意性が入り込みそうな気がする。「ハリケーン」は「一般的な言葉」じゃないのかなあ。「マーゴン」ならまだわかるけど。

ちなみに我が家の流行語は「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」。うちの長男中学生が、ことあるごとにバカにした口調で使っている。こいつは、2000円札が出た時も、「2000円札を出す必要性がどこにあるんだろ」と吐き捨てるように言っていた奴です。誰に似たんだろ。中学生からもバカにされてるぞとブログに書かないのかというのに対して、もう書いちゃったしなーと言ったらがっかりしたので、この記事を書きました。おしまい。

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-- 最後にちょっとだけ「我が家の流行語」に言及していますので

コメント
 Commented by 死ぬのはやつらだ at 2004-12-04 09:12 x
今年の流行語は

「自己責任」

だと思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-04 09:32 x
★死ぬのはやつらださん、 「自己責任」はトップテンに入っているので、コメントを書こうかとも思ったのですが、上記リンク(下記再掲)にある解説をみていてるといろいろな思いが去来して断念しました。
http://www.jiyu.co.jp/singo/nendo/2004.html
「最近では責任を転嫁する際にしばしば用いられている」もそれ自身は良いのですが文のつながりがおかしいし、「全体主義」なんて言葉を説明なしに事実であるかのように書くのはどうかと思います。

2004/12/02

私を特大化して (?)

こんばんは。従順なチキン野郎です (ウソ)。

PRESIDENT 2004年12.13号に、話題の映画「スーパーサイズ・ミー」の監督モーガン・スパーロックの記事が載っていました (→ 「アメリカ人が100%肥満でないことのほうが奇跡だ」)。

この映画は、マクドナルドのファストフードを毎食30日間食べ続けるという実験を、自ら実験台となって検証したもの。2004年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞受賞。
スパーロックは言う。
体重が増えることは予想していたけれど、コレステロール値も、血圧もはねあがり、脂肪肝になった
食べる量は自分でいくらでもコントロールできるので (おまえはどうなんだと言うご指摘は受け付けません)、体重は維持してもコレステロールの増加等避けられなかったというならまだ分かるのだけど...と思っていたら、Web Designing 2004/12号にも記事があって、ルールが載っていました。
1. ファーストフード店内にあるもののみオーダー可(水も含む)
2. "スーパーサイズ"を勧められたら断らない
3. 全てのメニューを一度は食べる
4. 3食残さず食べる
これはいかんでしょう。特に2番。

映画『スーパーサイズ・ミー』公式サイト (音が鳴るので気をつけて) にはモーガン・スパーロックの日誌も載っているのですが、2週目で「気分が悪い」といいながら「食べてすぐまた食べたくなる」とあります。中毒性があるのかな。セシルアダムスの雑学の本のどれかに、ポテトにそんな中毒性のある成分が入っていることが示唆されてました。

アメリカの社会がそういう産業構造になっているみたいですね。先のプレジデントの記事から引用します。
「太っただけでなく、鬱とインポテンツと集中力欠損に見舞われた。考えてみれば、アメリカでは、この三つの症状を緩和する薬??プロザック、バイアグラ、リタリン??を大量に消費している。よりバランスのとれた食事をすれば、薬の消費量はうんと減るだろう。でも、製薬会社が金をばらまいているせいで、そうはならない。信じがたいことだが、アメリカの医学部では、4年間で6時間しか栄養学の授業がない。栄養学は金にならないからだ」
...
マクドナルドへの取材はついにかなわなかった。
「映画が公開されてから、マクドナルドはこの映画をとりあげたらCMを打ち切るとメディアに圧力をかけている。彼らの金の力はすごいもんだよ。日本でも4大テレビネットワークが1社も僕に取材にこなかった。これは偶然なのか? そんなわけないだろう。」
日本でも、前の社長の藤田田氏が、以前テレビで「子どもの時に味を覚えさせれば、大人になってからも食べ続けてくれる (だから子どもが入りたくなるミニ遊園地を用意したりキャンペーンを行っている)」と語っていました。私はビジネス視点からは正しい戦略だと思いましたが (もうひとつのMacも大学に配ってましたね)、うちの奥さんはそれを聞いてぷりぷり怒ってました。でもその戦略はあたったみたいですね (うちは好きじゃないのであまり行きませんが)。

映画の公式サイトは結構力がはいっています。そこからもリンクされている特設ブログでは、日本人が1ヶ月、1日3食寿司だけで生活することにチャレンジしています。おばかですね。

2004/11/30

色のついた夢

こんばんは。大泉実成です( ウソ)。

夢に色があるか、って「バラ色の夢」とかそういう話ではありません。

うちの奥さんは色のついた夢を見るというんですが、私は今見た夢が色がついていたのかそうでなかったのかが思い出せない。もしかしたら女性はイメージを把握し記憶する能力に優れているので色もしっかり覚えているのに対して、男性はそうでないのかもとも思う。テキスト化というか記号化して覚えるのかもしれない。いや理論的な裏付けがある訳じゃないんですが。

昨晩見た夢は確かに色がついていた。

私は上野近辺で道に迷っていました。来た時は山手線の駅から坂を歩いて登ってきたのですが、反対方向に降りてきたみたいで、どこにつくか分からず歩いていた。やっと平地に出てきてJRの駅にたどりついた。ここは何線の駅だろうかと思ってみていたら、オレンジ色の電車 (中央線快速みたいやつ) と、オレンジと緑のラインが入った電車 (東海道線みたいなやつ) が通るのを見た。これでますますどこか分からなくなってしまった。駅にいた地元の高校生集団に聞いたら (すっかり田舎のイメージになってます)、北の方に行ったら他のJR線に交わるところがあるのだが、そこはもう埼玉県内らしい...

という夢のストーリーはともかくとして、確かに色がついていたことは分かる。もしかしてそれが電車の路線と対応付けられて覚えることができたので忘れなかっただけかも、これまでも色のついた夢をちゃんと見ていたのかも、とも思う。

ただの個人差なのか、それも男女の差があるのだろうか。皆さんはいかがでしょう。

■ 追加トラックバック
よかった探し。(からーさん): 夢はカラー?
  -- 「みんなカラーかと思ってた」とのことですよ。やはり女性。

2004/11/28

著作権の話 (4) 写真はコピー

こんばんは。森村泰昌です (ウソ)。

要旨: 写真の被写体に著作権のあるものがあります。気をつけましょう。

ぴあのムック「ぴあアートワンダーランド: よーくわかる簡単アート史3万年60本勝負」というのを買ってきました。これ自身はそれぞれの作家や作品をそれぞれ最大見開き2ページで解説すると言う大胆な編集方針で、分かりやすいと言えば分かりやすい。たぶん専門家からみたらなんじゃこりゃというレベルのものなんでしょうね。

これを見ていて気になったのは、オリジナルとは何かということ。
・デュシャンは既製品の便器に署名して作品として提出している。
・このデュシャンも含めモナリザには多数の模写、パロディが存在する。
・ウォーホルはマリリンモンローの写真を処理したポップアートを多数出している。
・ここには載っていないが、リキテンシュタインの作品は印刷の網点まで含めてマンガの1コマを拡大複製したもの。
・マッドアマノのパロディ
...
こういうものの著作権ってどういう扱いになるのだろうか (もちろん工業製品の便器には著作権はないし、ダビンチはたぶん死んでから50年以上たっていますので、全部ではありません)。ウォーホルに著作権があるのは分かる。でもモンローのもとの写真の著作権とモンロー自身の肖像権はどうなんだろう。

またまた考えは飛びます。ちょっと前まで書いていた著作権の話を思い出しました。著作権の話 (3) で私は、自分で撮った写真は問題ないと書きました。これは風景や自然の写真や家族のイベントの写真のことを想定していました。写真の著作権は構図を決め、ピント、シャッタースピード、露出を決めた撮影者にある、ということが前提でした。

しかし、被写体のことをあまり考えていませんでした (肖像権とミッキーマウスの描かれたトレーナーに関しては言及していますが)。被写体に著作権があるものがあり、これらのことについて配慮する必要があります。

私が理解している基準は以下のようなな感じでしょうか。私自身も守っているかと言われれば疑わしいところがあります。
・雑誌のグラビアをデジカメでとったもの: もちろんアウト (スキャナでコピーするのと同じ)。
・記事が載っている雑誌のページ: 記事内容が読めないくらいならOK。
・街角にいた著名人の写真: 肖像権の許可を得る必要 (口頭でもOK)。
・ポスター: アウト。ただし街角の風景にポスターが貼られている風景ならOK。
・ぬいぐるみ: アウト。ただしぬいぐるみをもった人が中心テーマならOK。

著作権は言ったもの勝ちと言う側面があり (これは語弊があるな、言わなければ権利を守れない、のほうがいいかな)、ひとつのキャラクターでOKだった範囲でも、他のキャラクターだと著作権保有者から警告を受ける場合があると思います。上記の基準で大丈夫と言うことは保証できません。また、エキサイトと同様、積極的に他のブロガーの皆さんに警告することはありません (あーあ、責任のがれみたいでやな文章)。

2004/11/23

日本語版フィッシングに気をつけろ

こんにちは。フランク・アバグネイルです (ウソ)。

ちょっと前になりますが、こんな記事がありました。

日経 IT PRO [2004/11/18]
国内ユーザーを狙ったフィッシングが続出,アドレス・バーを偽装する場合も

VISAの場合のウィンドウを拡大してみてください。こんな日本語に騙される人はいないと思うぞ。

一方、Yahooの場合はどんなウィンドウになっているか示されていないんですが、アドレス・バーを偽装するらしいです。アドレスが違うことで判断できると思っていたのですが、それが効かないとなると、目を皿のようにして少しでも怪しいところがないか注意する必要がありますね。いちいち電話で確認したほうがよいかもしれません。

[追記] ハリーさんから情報を頂きましたので、ここにもあげておきます。
ITMedia 2004/11/11アドレスバーの偽装方法と偽装を見破る方法
-- この記事も 「先生! ズラずれてます」って笑えます。

いずれにせよ皆さん気をつけてくださいね。この記事も本当は誰が書いたか分かりませんよ。

Web CM あれこれ

おはようございます。山口瞳です (ウソ)。

おもしろいCMサイトを追加するといっておきながら時間もたっちゃったので、別記事にします。

Burger KingのSubservient Chicken (リンク先は下記と違う内容になっています)

前回紹介した広告批評に載っていたもの。subservientは、エキサイトの新英和中辞典では、「役立つ」のほかに「卑屈な,へつらう」という意味があります。広告批評では「従順なチキン野郎」と訳してあった。

入力スペースに命令を入力すると、チキン野郎がそのとおりの動作をする。広告批評「書き込まれるであろうあらゆる動詞を想定してプログラミングされた」と書いてある。ということは動詞に修飾をつけてもあまり意味がないということかな。ひとつの動詞でも複数のパターンがあるみたいで、"Dance"と入れると、毎回違うダンスをする。

"WATCH THE FIGHT SHOW"というリンクには、チキン同士の格闘技のムービーがあります。解説者が出てきてルールまで解説する。

ところでバーカーキングの宣伝自体は"BK TENDERCRISP"というリンクをたどらないと見えない。商売する気あるのか。

アイフル (画像は同サイトより)


こちらはテキストで入力された質問に対して安田美沙子さんがテキストで答えを返してくれる。

以前に2chで話題になった。そのときは「結婚してくれるって本当ですか」と入れると「本当です」って答えてくれた (本当はもっと下品な質問の例がいろいろ出されていましたが)。今は、プログラムが賢くなったせいか、安田美沙子自体は無知になって、「ごめんなさい。それはちょっと教えられません。」とか「その質問にはお答えできません」とか答えるようになった。

・小野真弓のことをきくと
→ 申し訳ありません・・・芸能ネタはあまり詳しくありません。(芸能関係だということは知ってんだ)
・金正日はいつまでもつでしょうか
→ 政治は得意分野ではありません・・・アイフルの商品やサービスについてご質問はございますか? (と商売のほうに誘導する)

NEC ecotonoha [エコトノハ](画像は同サイトより)


今年のカンヌ国際広告祭グランプリ。これまでもいくつも賞を取っています。
名前は「エコ」と「言の葉」を混ぜたもので、訪問者がメッセージを書き込むとそれが葉になって木が生長し、100葉で一本の割合でNECがオーストラリアに植樹をしてくれる。みんな協力しよう。

デザイナーは中村勇吾氏。以前このブログでも紹介したことがあります(Intentionallies)。あ、ここで中村勇吾氏自身のサイトの紹介をすることを宿題にしてたのでした...

追記(04/11/26): トラックバックしてくれている@HOMEさんのところへ行ってみたら、夜バージョンの画像も掲示してありました。夜バージョンがあるなんて知らなかった... ハヤネハヤオキヨイコデスノデ。

2004/11/21

CM日和

こんにちは。糸井重里です (ウソって書くの忘れてた)。これがにぶろぐの100投目らしいですね。文字ばっかりのが続いたので、軽いのにしてね。

山崎絵日和さんの「靴の穴をふさぐ前に」にトラックバックしています。

広告批評11月号は、特集「世界のコマーシャル2004」で、CD-ROMが付録についてくるっていうので、思わず買っちゃいました。通常の今月のCM紹介に加え、特集が海外CMなのでCMの紹介ばっかり。これで税込1100円は高いんじゃないかな。広告批評は今年の1月号を初めて買いましたが (「コトバ」が特集だったので)、税込660円でコストパフォーマンス高かったぞ。

付録CD-ROMは結構楽しめました。ちょっと大きい画面で見ようとすると操作メニューがなくなって操作性には難あり。

CMは短い時間の中に新しいアイデアが詰まっていて好きなんですよ。感心すると言った方がいいかな。

毎年3月頃にフジテレビで「広告大賞」という番組をやっています。いつも明石家さんまが司会をやっているように思います。この番組が面白くて、普通のCMは入らない。そのかわり話題のCMのパロディが入るのです。海外CM、地方CMの紹介もあります。

Web Desining 2004/11号の特集が「 Web広告の現在がおもしろい」だったのでこれも買っちゃいました (もう一つの特集がCSSだったというのもあるのですが)。 Web広告はインタラクティブ性が加えられるのでまた新しいアイデアがいれやすいところですね。また、カスタマイズ性というか、読み手のニーズにあったものが提供できて効果がありそうです。"Build your own XXX" (例えばBMW) みたいにその商品をカスタマイズできるものあるし、Google Adsみたいに広告自体を選択するものもある (三菱自動車のリコール隠しのニュースに三菱のディーラーのGoogle Adsがついたことがあって苦笑しました)。

Web Desiningの特集に各ポータルサイトの広告スペースの値段に関する記事もありました。Yahoo! JAPANのブランドパネル (右上) 1週間675万円、アサヒ・コムのトップバナー1週間250万円だとか。検討してみてください (って誰に言ってんだ)。それから、バナーとか、スカイスクレイパーとか広告スペースの形によって呼び方が標準化されているそうですね。

スカイスクレイパー広告を置いてみましたが、やっぱり文字だらけですね。それにカルチャーのカテゴリで書き始めたのにビジネスの話になってるし。このあと面白かったWebサイトの紹介を少しずつ追加して行きます。→ 「Web CMあれこれ」

補足: 「たとえチョムスキーが許しても」というのは、チョムスキーが許しているという意味でありません。「許す訳ないでしょ」というツッコミを期待しているボケです。

追記: こちらでも紹介されています。
@HOMEさん: CM "Water Boy"

2004/11/20

著作権の話 (3) 他人の権利を尊重する

こんばんは。小林亜星です (ウソ)。

今回は他人の権利 (著作権) を尊重するということについて。これって実はブログではそんなに難しいことではありません。自分で書いたテキストと自分で撮った写真、自分で書いたイラスト/絵だけで構成すれば問題はありません (補足・訂正があります)。

だけどそれではちょっと寂しいですね。自分の主張だけ書きっぱなしでは発展がありません。また、書きたいことが自分の心の中とか、生活から出しているだけでは、そのうち書くことが枯渇してくるのではないでしょうか。そこで、新聞や雑誌の記事を題材にして意見を書いたり、他のブログに反論したりします。このときに使われるのが「引用」です。

引用は、「この人はXXXといっています。それに対して私は...」とか、「○○新聞によるとXXX。この事件に関して私はこう思います。...」というスタイルで使われるXXXの部分です。こう考えると難しくないですね。自分では、他人の意見と自分の意見は明確に分かれますよね。たとえ同じまたは同じような意見であったとしても、私の意見はこの人の意見とたまたま同じと認識しているわけで、私の意見をその人がしゃべっている訳でもないし、私がその人の意見を話そうとしている訳でもありません。

よく「無断引用禁止」とか書いてあるサイトがありますね。これは誤解に基づくものです。検索してみると既に解説記事もあって私が付け足すまでもないのですが、引用は無断でやるものなんです。 著作権法の第三十二条に
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
と書いてあって、「公正な慣行」、「正当な範囲内」の部分は法律には書いてありません。それも難しいことではありません。

・出所を明示すること: 「誰が」、「どこで」言っていることか示す。「どこで」はWeb (ブログ) の場合はリンクでもOKです。「誰が」はブログの場合ユーザIDでも、ブログタイトルやその人が名乗っている名前でもよいでしょう。

・自分の主張部分が主で、引用する量は最低限: 引用元のテキストをまるごとコピーして、最後に「私もそう思います」というのはいただけません。悪い例はここ。最低限の量とは言っても、背景を説明しなければ分からないと思う場合は背景の部分も引用して良いと思います。

ときどき「XXX新聞のコラムで無断引用」なんてニュースが出ますが、この間違いはお分かりでしょう。これらは
たいがい「盗作」ですから。残念!!
出所なんて書いてませんから、読者にとってはそのコラムを書いた人の意見だと思う訳ですね。なんで「盗作」と言わないかというと、仲間同士のなれあいなんじゃないかと勘ぐってしまいます。

テキスト同様、写真や図も引用できるはずなんですが、ここはちょっと問題が複雑になります。写真など一枚で一つの作品になるので、まるごとコピーしていることになってしまうのです。それでは一部だけ切り取って提示するのは良いかというと、著作者人格権の同一性保持権を侵害する可能性があるのです。芸術作品としての写真は構図までぎりぎり考えて作品としていますから、勝手なトリミングは著者の意図を無視することになりかねません。テレビのアスペクト比は映画館と違うので、映画をテレビ放送する時にトリミングが必要になりますが、大島渚だったか(記憶があいまいで申し訳あいません)批判していたような気がします。

という訳で、私も写真を引用するときもありますが、芸術性の少ないもの(というとまた語弊がありますが)にとどめることを意識しています。ジャケット等芸術性が高いものなどは、ライフログを使うようにしています。これはエキサイトがそうできるような機能を提供しているので許諾がなされているか適正使用の範囲と考えられているものだと理解しています。

写真に関してはもう一点注意事項があります。それは肖像権、プライバシーの問題です。肖像権は肖像権法と言うような法律がある訳でなく、判例によって確立されてきたものです。ですので、私はここまでは良いと言うような説明ができません。日本音楽事業者協会がSTOP!肖像権侵害というキャンペーンを行っていますから見て下さい。

他人の権利を尊重するなんて簡単簡単といいながら誘い込んでおいて、だんだんあいまいなところまで引きずり込んできました。実はまだ、問題がいろいろあります。
・マンガだと数コマ抽出するだけでは適正な引用範囲であるはずだが、許諾を求められる。夏目房之介氏が問題提起しています。
・マンガ等で、キャラクターが鼻歌を歌っていて歌詞が1フレーズでもはいるとJASRACに許諾を得る必要がある。Webでも言ってくる可能性があると思います。
・ミッキーマウスの書かれたトレーナーなんか着て写真に映ったりしたらどうなのかな。ディズニーが文句を言ってこないか心配です。

なにか分かったら記事にするかもしれません。今日はこのへんで。

追加トラックバック:
KOBECCOさん 「著作権でなにもできなくなる。」
-- ここでは適正利用に関して議論されています。教育機関、私的利用の範囲など。

コメント
 Commented by n0n0n at 2004-11-20 23:37 x
おつかれさまでした。すごいすごい。字がいっぱいですね(笑)
>ディズニーが文句を言ってこないか心配です。
子どもたちが小さい頃に、ミッキーやミニーちゃんのセーターやワンピースを毛糸で編みました。写真もありますよ^^...
良寛さんのように、ちゃんと考えてませんでしたわ(*^-^*)おおきに。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-21 02:26 x
★のんちゃん、字がいっぱいだと読みにくいというか読む気をなくさせることは分かってるんですが、なかなかうまく書けません。修行がたりませんね。そんな文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
ディズニーは小学校の子ども達が卒業制作でプールに描いた絵を消させたことがありました。自分の権利が侵害されることに関しては厳しい対応をとる会社です。のんちゃんも、そのセーターを着た写真をブログに載せるのは避けた方が賢明です。

 Commented by panchan1121 at 2005-02-06 11:59 x
コメント&TBありがとうございました。
私が記事にした講演者は、講義の映像の背景にも気をつけないといけないと話されておりました。
私も含め、引用に関しては、かなりいい加減ですから、注意は必要でしょうね。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-02-06 14:48 x
★panchan1121さん、KOBECCOを掲示板状態にして申し訳ありません(笑 ← ってちっとも反省してない)。「講義の映像の背景」ですか...厳しいですね。トラブルを避けるために必要なんでしょうね。ただトラブルを避けてばかりいては著作者の権利の拡大解釈を無制限に許すことになってしまい、考えものですね。著作権、特許、肖像権、プライバシーなどこれからいろいろ議論が続くと思います。

2004/11/18

著作権の話(2) ブログから派生する著作物への期待

こんばんは。エルメスです (ウソ)。

次は「他人の権利の保護」の予定、といっておきながらちょっとその前に補足。

「著作権の話 (1) エキサイトブログユーザの権利」では、コメントを含めところどころにエキサイトへの信頼を宣言しています。本気で言っています。

以前「ブログとビジネス」に山村社長からコメントを頂きました。
このサービスは一年後にはかなりの規模になっていると思っておりますが、収益源としては考えておりません。(もしなっていく何かが見つかれば嬉しいですが規模が大きくなったからといってオークションサービスのようにいきなり有料にするようなユーザーを裏切るような形態にする事もございません。あくまでも基本機能は無料で提供を続けます。)しかし新しいインターネットらしいメディアの姿がこのブログによって描けるような、まだまだ漠然とではありますが将来像を描いております。
ユーザの信頼感を大事にしている姿勢がうかがえます。「新しいインターネットらしいメディアの姿」ってなんでしょうね。これにも期待しています。

「著作権の話 (1) エキサイトブログユーザの権利」のハリーさんへのコメントの中で、私は、「がんがん出版なり映画化なりしてくれた方がいいと思っています。」と書きました。これも本音です。これによってブログの価値が注目され、草の根メディアとしての位置付けが認知されることを期待しています。

ただ、これによってエキサイトだけが収益を上げるとなると反発が大きいでしょうね (「電車男」もこれだけヒットすると収益はどう処理されるのか気になります)。山村さんもそれは本意ではないでしょう。収益は全部慈善事業に使えば反発は少ないんじゃないかな。それでユーザが増えるだけでもエキサイトとしてはメリットが大きいでしょう。

さて、おなじくハリーさんへのコメントで、
信頼というのは個人の問題で、「私は信頼しています」と言っているに過ぎません。さらに「今は」という限定もつきます。ですからおっしゃるとおり明確化されていたほうがずっと良いです。
と書きました。「今は」というのは、「山村さんが社長の間は」という意味です。

不吉なことをいうと、倒産の可能性だってある訳です。出版社が倒産して、ヌード写真集だったかビデオだったかの未公開映像や、漫画の原画が流出したことがあったと思います。債権者としては使える財産は全部有効に使いたいでしょうね。そのときにこれまで信頼感なぞ何の役にもたちません。そういう意味で、利用規約はエキサイトにとって安全な側に持って行っておけば良いと言うものではなく、できるだけ明確化しておいてもらいたいと思います。

追加トラックバック
□ あざらしサラダさん: 【ライブドアブログの規約変更について考える(2)】
-- 前の記事「著作権の話 (1) エキサイトブログユーザの権利」で「エキサイトへの信頼」ということを書いたことをとりあげていただいています。確かに信頼しているのではありますが、そればっかりではいけないと思いこの記事を書きましたので、トラックバックさせていただこうと思います。

コメント
 Commented by あざらしサラダ at 2004-11-28 09:05 x
こんにちは。
このところ妙にモチベーションが低下している「あざらしサラダ」です。
非常に遅くなりましたが、記事のご紹介お礼申し上げます。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-28 13:17 x
★あざらしサラダさん、TB+コメントありがとうございます。記事は拝見して考えることもあるにはあるのですが、私もモチベーションが低下しているかも(笑)。

2004/11/16

著作権の話 (1) エキサイトブログユーザの権利

こんばんは。マッド・アマノです (ウソ)。

ハリーさんのブログの著作権にトラックバックしています。

ライブドアが突然利用規約を変更したということで、ライブドアブログのユーザでは大きな問題になっているらしいですね。ただ、ハリーさんも指摘されていますが、エキサイトでは最初からエキサイトがユーザの著作物を自由に無料で使えるような規約になっています。ユーザの皆さんはそれに同意してブログユーザになっています。もしかしたら認識されていないかも、ということで、どんな問題があるのか考察したいと思います。

■ 前置き

まず逃げをうっておきますが、私がこれから書くことはあくまでも私の理解です。絶対視しないようお願いします (まあ毎回ウソ書いているからそんな心配する必要ないか)。法律は文面はできるだけ解釈の幅が少なくなるようにしていますが、それでも解釈の幅が出てきます。判例で解釈が固まって行くのだと思いますが、著作権に関してはデジタル技術の進展の方が速く、判例が追い付かない場合もあると思います。また、言ったもん勝ちという側面もあるように思います。

また、知的財産権とそれに類する権利には著作権以外にも特許・実用新案、意匠権、肖像権、商標権、不正競争防止法などがあります。著作権的には問題なくとも他の法律にひっかかる場合があります。

これらは、今日の話(自分の権利) には直接関わってきません。なにしろ自分の権利はほとんどエキサイトに与えていますので。

まずエキサイト・サービス利用規約の5.知的財産権の取扱い(2)をみてみましょう。
2) ユーザーが本サービスにおいて情報等を掲載等した場合、ユーザーはエキサイト株式会社に対して、当該情報等について全世界において無償で非独占的に使用する権利(複製権、頒布権、翻案権、送信可能化権を含む公衆送信権を含みますが、これらに限られません)を許諾したものとみなします。また、ユーザーはエキサイト株式会社に対し、情報等に関して著作者人格権を行使しないものとします。
■ (財産権としての) 著作権

(財産権としての)著作権は作成した段階で発生します。ブログの場合は記事を公開した時点と考えて良いと思います(非公開に関してはあまり考える必要はないと思っています)。日本では、丸Cマーク、(c)などはつける必要はありません。

こちらの権利に関しての扱いは簡単ですね。ユーザーはエキサイト株式会社に対して、ユーザの著作物を無償で非独占的に使用する権利を許諾しています。「非独占的に」ですから、ユーザが別の形で出版したり映画化権を売る (非独占的ならば) のは問題ありません。
ブログに公開した時点で無料で世の中に提供しているのですから、先に自分の作品集を作られて自分が利益を得る機会が減るのはそれほど問題はないかと思います。ただ、ユーザはその覚悟をもっておく必要があると思います。

問題は、複数の人によって作られた作品、作品集が出版されたりすることですね。具体的には、エキサイトで生まれるかどうかわかりませんが、「電車男」。エキサイトにしてみればこういうものが出来た時にスレッドの (ブログだとコメント欄の並びか) 各参加者の許諾を得る必要がなくなるのが大きなメリットになると思います。ブログだとそういう可能性は少ないと思いますが、トラックバック企画等いっぺんに作品集が作れるようなものは、利用される可能性はあります。ただ私は、ユーザを大事にするエキサイトでは問題になるようなことはしないと思っています。

■ 著作者人格権

これには3つあります。著作権法第十八条−第二十条に規定されている、公表権、氏名表示権、同一性保持権です。これらは人に与えたり売ったりできるものではなく、著作者にずっとついて来る権利です。このため、利用規約では「行使しない」としているのでしょう。

・公表権: まだ公表されていないものを公衆に提供し、又は提示する権利
ブログ公開した段階で公表していることになり問題は発生しないと思います。

・氏名表示権: 著作者名として実名若しくは変名を表示するか、著作者名を表示しないこととする権利
ブログ公開した段階で、変名としてのIDを出して公表していることになります。エキサイトしてはこれをID付きで出すかIDなしで出すかの選択を勝手に(一人一人の承諾を得ず)できるということだと思います(実名は別途プライバシーポリシーがあるので考えなくて良いでしょう)。著作権が独占でないのでIDなしで出された場合に自分でIDまたは本名つきで別に出せばよいでしょう。

・同一性保持権: 作物及びその題号の同一性を保持する権利、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けない
これは問題ですよね。勝手に書き換えて良いというのですから。ぎりぎり考えて選んだ言葉が変えられたりしたらいやですね。また、それによって原著作者のセンスが疑われる可能性があります。ただ、これに関してもエキサイトはめったなことはしないと信頼しています。一部伏せ字や仮名にしたり一部省略することを想定しているのだと思います。

これらの規定は普通のユーザにはそれほど問題になるものではないと考えています。ただ質の高い「作品」(小説、詩、写真、イラストレーションなど)を公開している人は先に述べたような覚悟が必要です。あとトラックバック企画も。

これ以外の問題点があると気付かれた方はコメントをお願いします。

次回、「他人の権利の保護」の予定です。まとめるのはちょっと面倒かも。

追記 (追加トラックバック)
絵文録ことのはさん: LivedoorBlog以外にも権利侵害規定!ブログ著作権規約を全チェック
-- 引用したハリーさんの記事でも参照されていますが、網羅的にまとめられている力作。この中でTypePadの利用規定では、ユーザがブログを閉鎖したら著作物の利用権も消滅するようになっていますが、一旦出版したもののそのたびに改版して出さなければならないことになり、運営会社(シックス・アパート)は利用権をもっていてもあぶなくて実質的に使えないことになります。
絵文録ことのはさん: 著作者人格権:何が問題で、どう書くべきか?
-- 著作者人格権に関してより詳細な解説があります。また、利用規約の提案までされています。
あざらしサラダさん: 【ライブドアブログの規約変更について考える】
-- 問題のライブドアのユーザさんです。ライブドアブログの規約は変更のやり方が唐突強引なだけでなく、変更された規約も著作権法を理解していないように見えます。

コメント
 Commented by yamasakki at 2004-11-16 03:54 x
あら、かなりこれヤバイじゃないですか。
マジでやめたほうがええのかもと考えました。

 Commented by yodaway2 at 2004-11-16 09:01 x
これもまた、性善説に立つか性悪説に立つか――の議論になるような気がしてきました。ただ、私も自分で書いた部分はともかく、いただいたコメントやトラックバック(自分のブログにおける一部表示を念頭)について、私自身、どうとらえるべきか迷っていました。ブログオーナーは、スパムなどもあるわけですから、ブログを管理しなければならず、当然にして不当と判断すれば内容削除などを行い得るものと思いますが、それは結局、オーナーの判断によるものとなってしまいそうです。また積極的に、自分のブログを出版しようなどと思った場合、yoshihirouedaさんも言及されていますが、コメントは自分のブログに書きこまれた時点で、自分のブログの著作物に含まれる――と考えてよいのかな、と思いたいですね。つまり、出版などでコメントもいっしょに――までは、まずセーフと。ただ、トラックバックの場合、表示は一部ですので、権利関係とは別問題で、その内容に誤解を与えてしまう場合が多く生まれると思います。難しいですね。めんどうくさいですが、個々に規約をつくって、コメント、トラックバックいただく方に同意を求めるなんてこともできそうですが、自由度が減りそうです。うーmmm。

 Commented by bra-net at 2004-11-16 09:33 x
この規約、読んでもイマイチすっきりしなかったんですが、このポストですっきりしました。ありがとうございます。ユーザーの著作権が保持されるというので、安心しました。

たとえば、こういう場合、どうなるのでしょうね。

記事がexciteで出版されそうになる ⇒ いやだ ⇒ ブログを閉鎖する ⇒ exciteに出版取り消しを要求する ⇒ 結果は?

ま、現実にはあまりないことだと思いますけど(笑

以前よりリンクさせていただいてます。ありがとうございます。↓
http://branet.exblog.jp/i8#d

 Commented by HarryBlog at 2004-11-16 14:22 x
エキサイトには信頼感がありますが、できればココログのような文面にしてくれれば、さらに安心できるのですけどね。
http://info.cocolog-nifty.com/info/2004/11/post_7.html

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 01:05 x
★yamasakkiさん、やめんといて。僕らファンのために。こういう作品を継続的に生み出せるyamasakkiというタレントをプロモーションする場と考えていただいくとありがたいなー。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 01:18 x
★yodaway2さん、コメントはコメントした人の著作物で、自分の著作物には含まれません (ここは明らか)。ただ、次には「引用は無断で OK」ということをかく予定ですが、コメントはコメントくれた人の名前と一緒に載せれば (そうしますよね)、引用といって良い、すなわち自分の著作物の中に入れて良いと思います (ここは個人見解)。断定していないのは、コメントを全部含めて良いかということと、引用した部分に対して自分の見解が記載されなくて良いか (コメントに対するコメントを書いていない場合) が明確でないためです。トラックバックは全部載せない方が良いでしょう。必要ならば逆に引用すれば良いと思います。

 Commented by rakurakuonsen at 2004-11-17 01:24 x
yoshihirouedaさん、こんばんは。それから、お心遣いありがとうございました。随分よくなってますが、週末はまた、お医者さんです。
この件は、僕も気になってました。不勉強なので、なおさらなのかもしれません。
続編もじっくり読んで、勉強させていただきますね。自分の「書くスタイル」にとっても重要な問題ですので…
とりあえずは、近況のご報告でした。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 01:31 x
★bra-netさん、ブログを閉鎖するという状況ですが、規約には「情報等を掲載等した場合...許諾したものとみなします」とありますので、一旦公開した時点で許諾したことになります。閉鎖してもその事実は消えません。まあ、あまりないということは確かだと思いますが。
それから、リンクありがとうございます。私も実はBra-netさんをリンクしていたこともあったのですが、ハードな内容なので (褒め言葉) 疲れちゃって...

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 01:43 x
★ハリーさん、信頼というのは個人の問題で、「私は信頼しています」と言っているに過ぎません。さらに「今は」という限定もつきます。ですからおっしゃるとおり明確化されていたほうがずっと良いです。
ただ、私は、がんがん出版なり映画化なりしてくれた方がいいと思っています。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 01:56 x
★rakurakuonsenさん、こんばんは。あまり無理をなさらぬよう。
rakurakuonsenさんのブログは、続編で書く予定の「他人の権利の保護」という観点からは全く問題ありません。今のスタイルを維持されればよいと思います、って私は法律家でもコンサルタントでもありませんが。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 02:41 x
★bra-netさん、追記に書きましたが、TypePad/シックス・アパートでは閉鎖されたら利用権も消滅するようですね。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-17 22:15 x
★yodaway2さんに補足コメント。コメントの削除に関して言及していませんでした。
まず、著作権の観点からいうと、不要なコメントは引用しなければ良いし、または必要な部分だけ引用すれば良いと思います。全部含めるより著作権の法の精神にあっています。全部含めなければならないとしたらブログオーナーの著作者人格権が侵害されますよね。
一方、ブログ運営の立場で言えば、無関係なコメントやトラックバックは削除してしまえば良い。SPAMなんか同意を求めずに削除しちゃいますよね。トラックバックも無関係なものやなんらかの関係があっても誘導される読者の期待にそぐわないものは削除すれば良いと思います。まあ運営ルールを決めて掲げておけば親切でしょうけど。それからこういう削除は著作権法上も問題ありません。copy-right (複製を作成する権利) なんですから。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-18 23:11 x
鍵さんからご指摘頂きました。yodaway2さんへの最初のコメントで
> コメントはコメントした人の著作物で、自分の著作物には含まれません (ここは明らか)。
と書きましたが、コメントが「思想又は感情を創作的に表現したもの」といえるかという点では、もとの記事に対して依存していること (独立な著作物としては成立し得ない)、長さの制限などもあり、そう言いがたいのではないかということです。この点は正しいので、上記私の書いた部分の前半は「コメントは著作物になる場合でもコメントした人の著作物になり」に訂正します。後半部分「自分の著作物には含まれません」とそれ以降の議論 (引用として必要な部分だけ使えば良い) は影響を受けないと思うので訂正しません。
要するに、あまり気にしなくて良いってことです。紹介したければ名前をあげて紹介しても良いし、名前もあげず「~という意見もいただいた」でもよいです (引用と言うより事実の報告レベル)。