2004/10/26

被災地に求められるもの

追記(10/27): 私の記事の主旨は「想像しよう」でしたが、もっと良いことは「ニーズを聞こう」です。ちゃんと新聞に出てましたね。
被災地のためにできることは? (毎日新聞 2004年10月25日)
新潟中越地震: 救援物資を送るとき ニーズ把握して (毎日新聞 2004年10月26日)
常に最新情報になっているここを見た方が良いです(多くの人で情報を寄せあって編集するようなんですが破綻しないのかな)。:
新潟中越地震 被災者救援本部@2ch Wiki


政府の対応を批判する声もあるようですが、これまでに比べて早いように思えます。食糧や水、毛布等足りないようですね。政府よりも自治体の備えが足りなかった、というよりは備えをしていなかったのではないかと疑っています。先の記事「新潟地震」で「全国的にも地震の備えは重要視されるようになってきたと思います」と書きましたが、教訓が生かされていなかったのかも、と思います。

皆さんそれぞれ情報源を整理されていますので、私からはリンクを示すのみでとどめます。
愛のまぜご飯さん新潟県中越地震 関連サイト
kitajan.netさん新潟県中越地震 関連リンク集

さて、先の記事で、「古着はいらないのではないか」と書きましたが、昔北海道かの地震のとき、古着の扱いに困ったという話を聞いたことがあるからです (検索してみつけました)。善意なので捨てるに捨てられないということもあるようです。また、仕分けにも労力がかかるようで、まとめて送るとか、何が入っているか分かるようにすることが求められています (新潟県中越地震災害義援物資の受け付け)。

災害というと、かわいそうな人達に善意で物を送っているのだから、有り難いと思うべきだという意識があるのかもしれません。被災者もこれまで同じ生活をしてきた日本人です。3日くらいしたら温かいお風呂に入りたいとか、ビール飲みたいと思って当然です (まだその前に温かい食事や毛布等、生存に必要なものが求められている段階のようですが)。そのような望みを贅沢だといえるでしょうか。 

阪神大震災の時、田中康夫現長野県知事は、バイクで女性用の下着だったか生理用品だったかを配って回っていました。自治体で対応が忘れられがちな本当に必要なものを送るということが意識されていたのだと思います。

どこかの施設でお金が足りないため、子供たちが広告の裏に絵を描いているというのを知った人が、かわいそうといって裏が印刷されていない広告をたくさん送ってくれたことがあったと聞いたことがあります。きっとよいことをしたと思っているのでしょうね。子供達が本当はなにが必要なのかを想像することが必要だと思います。

とはいえ、想像力には限界がありますので、求められているのが何かを被災地の自治体、ボランティア団体に直接聞くのがよいでしょう。

追記(10/26): トラックバックしていただいてもいますが、KOBECCOさんから阪神淡路大震災の被災者としての経験から、「被災地に求められるもの」の情報が提供されています。また、反米嫌日戦線 LIVE and LET DIEさんからはこれは我々日本人が忘れがちな在日外国人の被災者の問題が提起されています。

トラックバック追加しました。
言ノ葉の泉。さん: 「TVというものは・・・

2004/10/24

新潟地震

昨日の地震、私の住んでいるところでは震度2で気付かない人もいる程度だったのですが、震度6強というのは阪神淡路大震災に次ぐくらいのレベルだったのですね。

新潟地震:中越中心に震度6強 死亡、行方不明が各10人(毎日新聞 2004年10月23日)
テレビの情報だと現在死亡者16名ということでした。だんだん被害の大きさが分かってきています。なくなられた方々のご冥福をおいのりするとともに、2次災害で被災されないことを期待したいと思います。

関東地方ではかなり地震に対する備えが認識されるようになってきました。非常用の食糧などだけでなく、安否確認や帰宅の方法なども身に付けておくことが求められています。新潟はどうだったのでしょうか。阪神淡路大震災までは関西には地震はないと信じられていましたが、その後地震はどこでも起こりうることが分かって、全国的にも地震の備えは重要視されるようになってきたと思います。火事等は起こっていないようですので、効果が現れているのかもしれません。

被災者支援の活動に対しては、自分としては義援金を出すくらいしか貢献できずもどかしいです。よく古着を送ったりする人がいるようですが、被災者も同じ日本人なのでもらってもうれしくないだろうと想像してみることは必要だと思います。

2004/10/23

この実なんの実

こんにちは。ドリアン助川です(ウソ)。
娘がこんな実を拾ってきました。なんの実でしょうか。クイズじゃありません。本当に知らないので、情報提供をお願いします。

大きい方で6cmくらいです。
かたい。
ちょっとくさい、って家族はいうのですが近付いて嗅がないと分からない。

カニ食べたかった...

cosicosi3さんの夜食にトラックバックしています。

温泉カニ旅行、台風のせいで、山の中の露天風呂に予定変更になったそうで、温泉はよいのですが、カニは残念ですね。まあ、松茸もいいですけど。

さて、私が大学のころの話をしたいと思います (投稿日時をその日に設定しようと思ったのですが、2001年からしか設定できないのですね。年は下2桁分しかデータ領域をとっていないらしい)。

3月に自転車で京都から山陰を通って長崎まで帰る計画を立てました。京都でちょっと寄り道して銀行へ行って十分お金を下ろして行けば良かったのですが、途中で下ろせば良いとたかをくくって、所持金15000円くらいでそのまま出発してしまいました。

甘かった。今の太陽神戸三井住友銀行なんて合併で大きくなったところはなかったし、銀行間のネットワークもなかった。どうも鳥取まで行かないとないらしい。鳥取までは途中2泊はしないといけません。でもまあ民宿もビジネスホテルも4000円くらいなのでなんとかなるでしょう。ビールを飲んだりしても大丈夫。

最初の宿泊地は舞鶴。ここではビジネスホテルに泊まりました。で、次の宿泊地は竹野町あたりかな。ちゃんとした旅館も多いものの、民宿もあるので安くすませられるはず。で、宿を決めるのに観光協会へ電話したところ、冬のこの時期、民宿は全て「カニ民宿」になっていて、普通一泊2食付き6500円。今考えるとめちゃくちゃ安いですが、それも払えないくらいになっていました。観光協会にお願いして、普通の食事を出してくれるところを探してもらう。ありましたー。よかった。

よかったーとはいったものの、民宿では、ほんとにカニはいらないのかと念を押されるし、普通の食事 (ビールくらいはなんとか追加できた) をしていると、ほかのカニすきを囲んだお客さんも聞いてくる。うーん、でも背に腹は代えられないのだ。それでも、ゆでたカニの足やサザエやお刺身等いつもより十分立派な食事なんですけどね。

うーん、お金を下ろしたらなんかうまいものを食うべ、と鳥取を目指す (キャッシュカードコーナーがあいている時間につく必要があるのだ)。目的とする国民宿舎のそばをとおり、鳥取市街地にはいる。お金をおろして国民宿舎につくと、ありましたー、追加メニューでカニすきが。なんでももってこい、金ならあるんだってんで、注文しましたよー (1500円だったのですが)。でも昨日隣で食べてたおじさんたちのほうがおいしそうだったぞ。きのせい? 一人で鍋なんか食べるとそうなっちゃうの?

以上、宿題のひとつ、カニにまつわる悲しいお話でした。

この実なんの実

こんにちは。ドリアン助川です(ウソ)。

娘がこんな実を拾ってきました。なんの実でしょうか。クイズじゃありません。本当に知らないので、情報提供をお願いします。


大きい方で6cmくらいです。
かたい。
ちょっとくさい、って家族はいうのですが近付いて嗅がないと分からない。

コメント
 Commented by jinsei1 at 2004-10-23 22:34 x
幸い、明日は日曜日、お嬢さんに現場案内願って、葉っぱや幹を写真に撮られて、追加掲示なさったら如何でしょう。その方がより正確に見立ててもらえるかと。
トゲトゲのある実の中には有毒のものもある様ですので、(多分実の身を守る為に)お気をつけ下さい。
これはお尋ね物ではありませんが「オオオナモミ」これは有毒で、中毒症状は摂取後数時間で現れます.歩様蹌踉,沈鬱,筋収縮,痙攣,横臥,呼吸および心拍数増加し,重症例では12-24時間で死に至ります.とあります。  http://qrl.jp/?u=126232

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-25 05:13 x
★jinsei1さん、アドバイスありがとうございました。残念ながら現場へは行けませんでした。「オオオナモミ」って服について種を広げるやつですよね。こういうのを一般になんというのか知りませんが、うちの近辺では「どろぼう」と呼んでいます (最初引っ越してきたときびっくりしました)。

 Commented by jinsei1 at 2004-10-31 09:16 x
uedaさん、おはようございます。
ロゴのお写真、このお嬢さん?キリッとして利発聡明と言うお顔ですね。(前々から気になっていました)
話変わりますが、香田証生君。気の毒ですが、絶望の様ですね。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-01 00:00 x
★jinsei1さん、ロゴの写真は。「バックログ」のコメントでのんちゃんへの答えに書きましたが、私です。「利発聡明」っててれるなー。
香田君の命に関しては、助かってほしかった思いと助けようがなかったという思いとで複雑です。
トラックバックは、この記事より「覚悟が足りない」にしていただければよかったと思います。それとも「実」つながりでしょうか。

 Commented by jinsei1 at 2004-11-01 13:49 x
次世代に暮らしやすい世界を残すため---とありましたのでお嬢さんとばかり思っていました。
そうです「実」です。香田君の死が、無駄死にでなく願わくば「平和を生むもう一つの実」になって欲しいとの祈りを込めて---。

 Commented by jinsei1 at 2004-11-22 21:47 x
これじゃなかろうかと思い、トラバに来て、違っているのがわかりました。(まぁ、木に掛けていたのだと、どうぞご容赦。者の形の記憶の曖昧さ思い知らされました。それだけっ、て言われそ~)

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-23 00:42 x
★jinsei1さん、わざわざご連絡頂きありがとうございました。以前検索してみてこれかもと思ったものがあったんですが、そのとき何を検索キーワードにしたかも忘れてしまいました。言葉にしないと検索できないのはちょっと困りものですね。

南野陽子の「楽園のDoor」

こんばんは。花村紅緒です (ウソ)。

こんな歌ご存知? ちょっと引用というには長過ぎるけど、一部歌詞を紹介します。
「楽園のDoor」 作詞: 小倉めぐみ、作曲: 来住たかお

陽だまりの 窓辺から
凍える町並 見下ろすの
寂しさも 憎しみも
ガラスの向こうの物語
そうね 世界中が 他人事なら
傷つかずに 過ごせるけど
心ごと 生きてゆきたくて
楽園のドアから ... ひとり
冷ややかな 階段を
ざわめきの海へ 降りてゆく
あこがれと 哀しみが
ぶつかって もつれる街角
:
新しい靴は少し ぎこちなくて
かすかな痛み ひきずるけど
一歩ずつ 履き慣らしてくわ
あなたに 近くなるために
何も苦労しなくても不自由のない生活、でもそれでは満足できない。この世で生きている実感がほしい。あなたと同じように社会の一員として、社会に貢献していきたい。最初は苦労するだろうけど、それを受け入れる覚悟が私にはある。だから待ってて。見守っていてください。

そんな覚悟、矜持、希望を歌った歌と理解しています。

最初は苦労するでしょう。
でも努力して勉強していきたい。
暖かく見守って下さい。

「寝ずに勉強します」 南野法相、国会答弁で反省の弁(朝日新聞 2004年10月22日)
首相は「初めての大臣だし、質問者は思いやり、いたわりの気持ちを持ったほうがいい」と語った(朝日新聞 2004年10月22日)

そう、あたたかく見守って ... 待ってられるか!!

No! No! このご時世に何年まてというんじゃい。
先に勉強してから大臣になりなさい。その能力がつくまで待ってやるから。
小泉さん、どういう了見? 毎日新聞が指摘するように郵政民営化以外はどうでもよいのか、女性閣僚の数だけそろえば良いのか (それだったらもっと若くて... いかんいかん、脱線しちゃう)、それとも瀬戸さんの指摘のように政治資金問題の追求が出来そうにない人を選んだのか。
ほかの閣僚もどういう意図で選んだの? いきなり反乱を起こされているようですが。

参照リンク
あっぱれ小泉さん (瀬戸智子さん)
何の何の、のおの と。(jinsei1さん)
社説: 法相発言 あまりにもお粗末すぎる (毎日新聞 2004年10月22日)

えーと、ナンノ話題でしたっけ? ああ、楽天のLive Doorでしたね。


2004/10/20

元祖スパム

こんばんは、モンティパイソンです (ウソ)。

Wired Newsにこんな記事が...
2004年10月15日本家『スパム』博物館??迷惑メールと肉の缶詰の関係(上) (下)も出ています。

SPAMメールではなく、缶詰の食品のほうの会社ホーメル社の話です (会社名は初めて知りました)。ここには書いてありませんが、缶詰のSPAMはSpiced Hamの略らしいです。迷惑メールの語源は諸説あってよく分からない (追記: (下)のほうには断定した形で書いてありますね)。

やっぱり気になるのは、迷惑メールが『スパム』と呼ばれることをどう思うかということ。
・最初は困惑した。
・社内で何度も論議した
・静観するのが得策だとの判断に至った
(その理由は「人々は優れた缶詰肉と邪悪な電子メールの区別はつくし、2つを混同しないだろうと考えた」)

大人の対応ですね。ただ「迷惑メールの呼び名には小文字の『spam』を使ってほしい ... すべて大文字の『SPAM』は当社の製品の名称だ」ってところはかわいい (すみません、私全て大文字を使っていました)。

ところで、沖縄にはスパムおにぎりってあると聞いたことがあります。おいしいのかな。イメージするとおいしそうには思えないのですが、食べてみたい気もする。長崎でもバスの中から一瞬看板が見えたような気がしましたが、わざわざバスを降りてまで確かめに行く気がしませんでした。

Wired Newsにはいろいろ変な記事があって楽しめますね。2004年10月13日の「オタクも楽しめる巨大ショッピングモール『MOA』」も、さすがアメリカと感心させられます。特に、体が鮮やかな蛍光色を発する遺伝子組み換え熱帯魚のいる水族館って...

2004/10/17

テキストベース非リアルタイムコミュニケーション

ハリーさんのメール派にトラックバックしています(間違えた。往復書簡4のほうにトラックバック送ってた)。ここで宿題のひとつ「ネットのテキストベースコミュニケーションについて考える」を片付けたいと思います。

ハリーさんと同様、私もメール派です。電話は苦手だと言ってもいい。異常に緊張する。比較の問題ではなくメールがなかったときからそう。

「音声 VS テキスト」と「リアルタイムVS非リアルタイム」の2つの対比軸がありますが、やはり後者が主な理由ですね。考えをまとめられる。見直せる (じゃあ漢字変換間違えたままにするなよってつっこみが)。

さてここからが宿題。この宿題の契機も、ハリーさんの往復書簡4なのですが、テキストベース非リアルタイムコミュニケーションにおける問題について考えます。メール、メーリングリスト、掲示板、ブログ (のコメント) は同じような性質を持ちます。

ハリーさんは、主に「過熱」のことを書かれています。

相手の文章をプリントアウトしてじっくり読む、自分が書いた文章を一晩寝かせてみる、しばらく離れて別の事に熱中してみる等、いずれ時間を置くのが効果あるようです。画面上でリアルタイムのやり取りしているとどうしても冷静さを欠いてしまいますからね。

これはそのとおりだと思いますが、リアルタイム性とはちょっと違った側面として、インタラクティブ性をあげたいと思います。

メール等ではいくら反応が速くてリアルタイムに見えてもひとつのメッセージに割り込みはできませんが、電話やFace-to-faceの対話では、話の途中で割り込んで質問したり、間違いを正したりできます。前提が共有されないまま論旨が進んだりすることを避けたり、最悪この人とは前提が共有できないことが早めにわかり不毛な議論を避けることができます。

また、インタラクティブ性のない (非同期の) コミュニケーションのこういう特質が理解できない人もいるようで、その場合さらに冷静さを欠いたものになります。これは極端な例ですが、昔、次のようなやり取りをみたことがあります。A1~AnとB1~Bnは一つのメッセージの中の部分 (段落と考えて良い) です。

発言者A
A1 (前提) XXXはXXXXです。
A2 (発展) したがってYYYです。
:
An (結論) というわけでZZZです。

発言者B
B1 > A1
それ前提が間違っています。正しくは...
B2 > A2
前提が間違っているので、これも正しくなく、...
:
Bn > An
だーかーらー。

発言者Bは、B1でA1をただしたのにも関わらず、また、ずっと説明したものが理解されずAnの発言が出されたように感じたのですね。

これを避けるためには、一つずつ確認をとりながら進める必要がありますが、それも知識や理解の基盤が共有されている場合でないとうまくいきません。例えば、「梅雨はカビがはえやすい」ということが常識だと思っていれば、これに対して確認を求めようと思いません。その「常識」を知らない人にとっては論理の飛躍にしかみえません。ここでなぜですかと問われるとどこから説明してよいか悩みますよね。これはまだ科学的なので単純な例だと思いますが、信念などが入るとやっかいですね。見えないもの (水蒸気やカビの胞子) は信じないとか。

最初にテキストベース非リアルタイムコミュニケーションの例に「ブログ (のコメント)」をいれましたが、ブログ自体に関してはちょっと違うかとも思っています。それは基本的にはブログは対等なコミュニケーションではないと思っているからで、どちらかといえば本や講演に近いと思います。著者の主張は、受け入れられるかそうでないかであって、他で批判することやコメントで間違いを指摘することは出来ても、ただすことはできないものと思うのです。もちろんトラックバック企画のように、そうでない使い方をしてもかまわないのではありますが。ハリーさんもその点を意識して「往復書簡」というタイトルを使われたのだと思います。

いかがでしょうか。インタラクティブ性以外の対比軸があるとか、インタラクティブ性の中でもこういう側面がある等、ご意見を頂ければ幸いです。

コメント
Commented by HarryBlog at 2004-10-17 23:58 x
面白い。ちょっとゆっくり考えて反応したいと思います。
別の所で180 コメントの議論というかすれ違いを経験しましたが、それぞれ字数制限以上書こうとしたことで、結局何も得られない結果となってしまいました。非インタラクティブ性を意識していなかったのですな。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-18 00:14 x
★ハリーさん、早速コメントありがとうございます。
> ちょっとゆっくり考えて反応したいと思います。
期待しています。新しい宿題出すなよ。

 Commented by MemenDers at 2004-10-24 11:27 x
はじめまして。ハリーさんの所から来ました。
メールと違い、一般に広く公開している「ブログ」、そのコメント。
いろんな人がいろんな形で利用していますよね。
まったく関係ないのですが、有名人のブログではコメントが入れられないブログも多く見受けられます。
ありゃまさに、対等なコミュニケーションではない事の一例ですかね。
とんちんかんなダーサでした。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-25 06:14 x
★「ダーサの館」のダーサさんですね、いらっしゃいませ。コメントはさまざまに使えますが、ブログのオーナーがコントロールできないので、有名人のブログだと掲示板化しちゃうのでしょうね。それを避けるためにコメントが入れられないようにするのは仕方ないし、それでよいと思っています。ブログは、トラックバック企画やマグロ祭りなど皆さんいろいろ工夫されて使われており、面白いメディアですね。

2004/10/16

楽天 VS ライブドア: アダルトサイト対決

こんばんは。山本晋也です (ウソ)。ここのスポーツのカテゴリって野球だけですね。

ライブドアと楽天の日本野球機構のヒアリングは、
これ茶番?ですよね!(dragon2011さん)
などと言われていますよね。最初から楽天を勝たせるための出来レース。だいたい、楽天自体がライブドアを入れないようにするために呼ばれたのではないかと。堀江さん、かわいそう。

以前ライブドアは出会い系も運営しているという話 (未確認) があって、私も不利なんじゃないのと書きました。でもその後話を聞かないのでガセネタかもしれません。そんな中出てきたのがアダルトサイトの問題。え? 楽天にアダルトサイトなんてあった? ライブドアはブロガーがエッチ情報載せたらアダルトサイト? とどうも納得がいかないなーと思っていたら、次のような記事がありました。

毎日新聞 2004年10月15日
プロ野球新規参入:
楽天、ライブドア アダルトサイト探検


なんか、一般紙と思えないタイトル。でも「アダルトサイト探検」っていうからには、アダルトサイトあるのね。私の知らない世界が... (っておおげさな)。なつかしいなあトゥナイト。

で中をみてみると、たどり着くのに苦労している話が中心でした。それじゃ我々と同じだっつーの。たどり着いたところは楽天では動画ストリーム販売のサイト。これだったらアダルトと言って良いかもしれません。クレジットカードがないと入れないので、三木谷さんのいうように青少年に見られることはないのは確かではあります。それに内容もテレビの深夜放送でやってるレベルじゃないかなあ。こういうのをアダルトと言っていたら、横浜ベイスターズをもっているTBSは視聴者認証してないのでよけいやばいと思うぞ (エッチな深夜放送をやってるかどうかは知りませんが)。

一方ライブドア。こちらはやっぱり個人ブログのことをさしているようですね。これはどう考えてもアダルトサイトとはいわないでしょう。「児童ポルノ系の非合法サイトへのリンク」って管理者側で調べようもないと思う。堀江さんも、「アダルトサイトはあるが」なんて言う必要は無く、「場所を提供しているだけ。」という説明で十分だと思います。
とうわけでこの勝負引き分け。第3回ヒアリングまでにはちゃんと過激なコンテンツを用意しておくように (ってちょっと違う)。

楽天 VS ライブドアに関する記事を書かれている皆さん(トラックバックを送りました):
浮世風呂(rakurakuonsenさん) 楽天vsライブドア:火花を散らすのはいい、ただしフェアプレーで。
Tomorrow's Way (yodaway2さん) 新球団、2社の闘いが始まった!——さて、どうなる?

野球機構側の問題を提起されている記事(トラックバックを送りました):
小言日記 (hatabow823さん) 公共財にふさわしい企業だってさ

追加関連記事
アマゾンのベゾスCEOがチクリ一言「球団はいらないよ、ハッハッハ」 (日経コンピュータ [2004/10/12])

2004/10/15

アメリカの双子の赤字

こんばんは。借金大王 大川総裁です (ウソ)。宿題の提出でなくて申し訳ありません。

毎日新聞 2004年10月14日
米大統領選:
カギ握る中間層向け政策で舌戦 TV討論


ケリーが言っている「クリントン政権で蓄えた財政黒字が、国民の所得上位1%向けの減税 (の財源) になってしまった」に関して、「国民の所得上位1%向けの減税」というのは正しいのかどうかは分かりませんが、
・財政黒字が赤字に転落
・大幅な減税が赤字の原因
というのはあたっているようですね。プレジデント誌の記事
「第二のプラザ合意」が招く世界経済の混乱
にいろいろ分析が載っています。

この中で気になるのが軍事費。クリントン政権の時は、冷戦が終わって軍事費を削減することができ、それがアメリカの財政赤字消滅の大きな原因だったのだが、現在は対GDP3%あたりで下げ止まりだそうです (これ以上減らせない)。9.11以降でもあまり増えていない。

これは何を意味するかというと、どちらが大統領になっても軍事費の削減で財政赤字を解消することはできないということです。とすると、好況による税収入自然増か、増税のどちらかが必要になります。これまでの減税は景気浮揚策だと思いますが、それで景気がよくなった感じもなく、事実税収は減りつづけています。増税で歳入を増やすのは難しいですね。増税してもそれで景気が悪くなる可能性も高いですし。

[追記: 04会計年度の財政赤字が発表になりました (別に赤字が発表のテーマではないと思いますが)。
毎日新聞 2004年10月15日
米財政赤字:
04会計年度、過去最大の4125億ドル 世界経済に懸念材料
]

双子の赤字のもうひとつのほう、貿易収支も赤字が拡大しています。
毎日新聞 2004年10月14日
米貿易赤字:
過去2番目の540億ドル 原油高で増加


プレジデントに戻ります。貿易収支が赤字ということは、資本が流入し続けている (借りている) ということで、不安定要因としています。ドルは機軸通貨なのですぐに暴落ということにはならないですが、その可能性が高まっていくということですね。

アメリカ大統領選挙のTV討論会では、どちらが減税するか、自分の収入レベルにとってはどちらが減税になるかが争点になっているように見えます。しかし、どちらも経済の破綻を解決するような方策があるように見えません。もっと大きな見地から見たほうが良いのではないでしょうか。でもそれじゃアメリカ国民に受けないのか。

2004/10/11

米国大統領選イメージ戦略

おはようございます。ジョン・F・ケネディです (ウソ)。

大統領選挙にテレビ討論会が行われるようになってから、イメージ戦略は重要になりました。

毎日新聞 2004年10月11日には、次のような記事がありました。
米大統領選:
ブッシュ氏まばたき激減 第2回討論会

また、フジテレビの「とくダネ!」の「ニュース微分積分」というコーナーでもテレビ討論会の裏側をレポートしていました。

討論の内容や今後に関して書きたいことはあるのですが、ちょうど2つ重なる情報がありましたので、今日はそれらのことを考えてみたいと思います。

第1回目の討論会の評価として、ブッシュが劣勢というのがありました。イメージ戦略に失敗していて、次にどのように挽回してくるかが焦点になっていました。

まず、毎日新聞の記事ですが、ここでは「まばたきの回数」を取り上げています。まばたきの多さは落ち着きのなさを示すようにとらえられるので、特訓したと推測されています。「1分間平均109回のまばたきをしたのに比べ、今回は23回に激減」というのですから、単に意識してまばたきしないようにというのじゃ十分じゃなかったんでしょうね。

それにしても、まばたきの回数と選挙の結果を関連づけて分析しているのですね。それも大学教授が。

「とくダネ!」の「ニュース微分積分」はもっと面白かったです。これは見れなかった人も多いと思いますので、さわりをまとめます。

・討論会には30ページくらいもあるルールブックがある。
・それらは両陣営の意向を反映して作られるらしい。
・例えば立ち位置。10フィート以上離すこと。→ ケリーとブッシュの身長差を目立たなくする
・室温。→ 汗っかきのケリーが、汗をかいていると焦っているように見られるのを避ける
・話しているほうだけをテレビにうつす。腕時計をみているところを撮られて、相手方の話をちゃんと聞いていないと判断されたことがあった。

・フォーカスグループという選挙のターゲット層ごとに集めた有権者にグループインタビューを行うが、それをマジックミラーを通して観察し、イメージ戦略を立てるのに活用する。
・第1回目の討論会で、ケリーがブッシュ陣営が立てた戦略とは異なった反応をみせた。その後ブッシュが言葉につまる回数が激増 (その前後で2回から13回に)。
・ブッシュの背中に謎のふくらみ (ブッシュ氏、小型無線機で助言受ける? TV討論で疑惑 (朝日新聞10月10日) )。無言部分は参謀の指示を聞いていたのではないか。

さて結果はどうなるのでしょうか。ケリーは京都議定書への取り組みでも積極的なところを見せているようですが、「修正」を口にしており (毎日新聞10月10日)、やっぱり同じ穴のむじなという印象が抜けません。

Yodaway2さんもテレビ討論会について記事を書かれています(トラックバックを送りました)。いつもながら迫力があります。: これは死闘だ!——米大統領選で第2回のTV討論。(速報)

追記:Google Video Bush Pilot (ブッシュはこの「中の人」に操作されている!)

コメント
 Commented by yodaway2 at 2004-10-11 16:35 x
>討論会には30ページくらいもあるルールブック……見てみたいです!日本でもこうしたテレビ討論が実現できれば、ほんとうにおもしろいと思いますね。米国は外交においては軍事力、国内にいてはディベートと、まるでことなる政治過程を見せてくれる国だと思います。また、イラク戦争の調査結果、大量破壊兵器が存在しなかったことなどを、この選挙のどたん場において、平然と発表するのにも、ちょっと驚きです。日本人が考える以上に、ふところの深さが、まだまだあるのかもしれません。

 Commented by cosicosi3 at 2004-10-12 15:00 x
あの背中の膨らみは、本当に怪しい。
単なる皺じゃないのは分かる。
けど、もっとバレなさそうな所他になかったんでしょうか。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-13 01:37 x
★yodaway2さん、ルールブックは、行間をあけてタイプしたレポートのような形式でした。これまでは聞いたことなかったので、今回導入されたものかもしれません。検索するといろいろ話題になっているようですね。米国の懐の深さ... おっしゃる通りだと思います。そこが米国の強さの源泉なのかもしれません。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-10-13 01:39 x
★cosicosi3さん、そうそう。また、ばれた時の影響の大きさは測り知れないですよね。やっぱり自分では考えるおつむがないのじゃないかという印象を決定付けます。

2004/10/10

台風一過

警部マグロードです(古っ! しかもウソ)。

昨日の台風はすごかったですね。

こういうことだったんですね。
ササキをめぐる冒険(下)
Icedayさん、渋谷、吉祥寺でおおあばれ。
今朝起きてみるとこういうことに。→
神奈川まで影響が...

はっ、台風の名前も...
そういうことだったのか。

以上マグロ祭りからの中継でした。
たったこれだけ? てゆーか全然レスペクトになってないし。

中継を神奈川にもどします。

うちもこんなになってました。
こんな枝が飛んできてるんですものね。
掃除もたいへんでした。
そんなに被害が大きくなかったのがなりよりです。

2004/10/09

楽天さん、使って下さい

こんばんは、ミナトのヨーコです(ウソ)。

山崎絵日和「俺スカジャン」からトラックバックです。

> みなさんも「俺スカジャン」作りましょう。
ということで、yamasakkiさんのところのコメントに
「ライブドアと楽天のを勝手にデザインしちゃろ。」
と宣言しちゃったので、デザインしてみました。使って下さい。
とはいえ、楽天だけ。堀江さん、申し訳ありません。
ほんとうはライブドアのほうにシンパシーを感じているのですが、仙台/宮城の名物を並べていたら、モールで売って収益をあげられる楽天のほうがあってるかと...
これも名物なのでいれろ、というご意見大歓迎。余白は全部埋めちゃいましょう。

絵は描けないので、Web上の写真つかいまくり。著作権、肖像権を侵害されたみなさん、勘弁して。使う時には (ってまだいうか)、yamasakkiさんにイラストを頼んで下さい。
チーム名も勝手に決めました。

仙台楽天Miscanthus sacchariflorus Moons
です。長いな。しかも発音できないし。意味は調べて下さい。
それからヘルメットには三日月をつけます。


2004/10/07

既定路線?

Bra-netさんから、トラックバックいただきました。

極めて重要!! あなたの子供の未来に確実に影響します!! 2 〜抗議のメールを政府に〜
また、jinsei1さんも記事を書かれています。
例によって

さて、以下のニュース
毎日新聞 2004年10月4日
安保防衛懇:
「多機能弾力的防衛力」を提唱

を見た時、これは大騒ぎになると思いました。確かにこれまでの流れをそれぞれはぽつぽつと言われてきていることのように思います。ただ、これだけまとまって報告書にまとめられ、「防衛計画の大綱」に反映されるとなると、大きな問題になりますよね。

ところが、この記事は単発で、その後おおきく取り上げられていません。ということはもしかしてもう誰も驚かないの? もしかして既定路線で知らなかったのは私だけ? 特に「武器輸出3原則の見直し」はそれほどおおっぴらには言われてなかったように思うのですが? また、「日米同盟の維持・強化」ってありますが、安保条約を「同盟関係」として位置づけるのはもう当然になってるの?

当然のように扱うことによって、今さら聞けないという雰囲気を作り上げ、疑問の声をあげることを封じているのでしょうか。

そうでないことを伝えなければいけません。ここにその既定路線を許さない私達がいます。Bra-netさんが提唱されるように抗議のメールもその手段です。また、ブログでの発信、リンクを通じて平和の輪を拡大させていきましょう。

たとえ坂本龍一が許しても、このuedaが許しません。
このことに懸念を抱いているみなさん(追加)
jasturさん 放置国家!
heteheeteさん 人殺しをせずに人殺しを防ぐ事は出来ないのでしょうか?

2004/10/03

マティス展

おはようございます。藤田玲司です (ウソ)。

design-lifeさんのマティス展に行ってきました。。にトラックバック。

私も先週行ってきました。design-lifeさんの記事にもちゃんと書いてあったのですが(CHIHOMIさんの話ばかり記憶に残って展覧会の部分は記憶に残っていませんでした。失礼)、展示のアプローチが他と違って面白かったです。

テーマはプロセスとバリエーション。マティス展の紹介に「一見簡単に描かれたように見える彼の作品も、実は長い熟慮と試行錯誤による賜物です。」とありますが、この展覧会では、その試行錯誤の過程を伝えます。ある作品が完成するまでに作られた途中の作品(これも我々にとっては完成品と言って良いものも含みます)もあわせて展示してあります。また、同じ対象に対して異なったアプローチでとらえた作品群(バリエーション)があり、その比較鑑賞ができます。

展示会のアプローチとして面白いと思ったのですが、マティス自身がそれを重視しており、実際にそういう方針の展示を行ったことがあるのですね。しかし、私自身そういうことを知らなかったし、それは多くの人にとっても同様だと思いますので、この展覧会の意味は大きいと思います。たとえマティスの制作姿勢を知っていた人にとっても、実際の過程を目の当たりにできるのですから、大きな価値のあることだと思います。

最終作品上に、過程の痕跡を意識的に残しているもの(消し残しなど)の解説もあります。消し残しなどがある作品が最終作品と言えるのかとか、それをありがたがるような態度はどうかとは思いますが、マティス自身の考えが分かるという意味で興味深いと思います。
子供が小さい間あまり美術館に行けませんでしたが、これからまた機会を増やして行きたいと思います。とはいえ、今回中学生になった長男をつれて行ったのですが、湿度計に興味をもっちゃって、手をかざしたりしていたら係員が飛んできた。恥ずかしかったー。

2004/10/02

活用がなくなって行く言葉

こんばんは、菅野美穂です (ウソ)。

ちょっと前になりますが、一緒に日本語学校で勉強したことのある香取慎吾君が、テレビドラマで、

「お話を聞かさせていただきます」

って言っていました。おいおい、「聞かせていただきます」でしょ。あんたは日本語学校で何を勉強したんだと問いたい、問いつめたい...

さらに情けないのは、これが一発撮りのバラエティではなく、ドラマだったってこと。脚本家がそう書いたの? ディレクターも気がつかないの?

もとに戻ります。「せ/させていただきます」は、次のような構造を持っています。

動詞未然形:
せ/させ: 使役の助動詞 (この場合、意味的には「許可」)
 前の動詞の活用が五段、
 サ変 (「さ」)のとき「せ」、
 上/下一段、カ変のとき「させ」
て: 接続助詞
いただき: 動詞「いただく」(= 「もらう」の謙譲語) の連用形
ます: ていねい助動詞

「聞く」は五段動詞なので、「聞かせて」となる訳ですね。たぶん「いただきます」をつけなければ、「聞かせて」と言うと思うんです。「遊ばせろ」とか「歌わせて」とかね。じゃあなぜ「いただきます」をつけると「聞かさせていただきます」になっちゃうかというと、「させていただきます」を一つの語として覚えちゃっているのだと思います。そして、意味 (「許可を頂いている」) を考えず、こういう場合はそういうもんだと覚えているのでしょう。

「させていただきます」を一つの語として扱うということは、この中の単語の構造、その中の用言の活用もなくなっているということを意味します。言語が国際化する上で、こういう簡略化= pidgin化は避けられないのかもしれません。日本語も国際語になってきているということで喜ぶべきなのかもしれません。

「すごい大きい」、「すごい流行ってる」も同じです。もともと「すごい」は形容詞で活用します。「大きい」や「流行る」のような用言には、連用形の「すごく」がつくはずですが、「すごい」のまま、すなわち活用せずについています。活用させるという難しい言語現象が省略されている訳ですね。

構造がなくなっている例として、「ありえない」、「やむをえない」があります。構造あるじゃん、と思うでしょ。確かに、「ありえない」は、「あり (ある) - え (える/うる) - ない」という構造がもともとはあります。しかし、これが否定になると「ありえなくない」というんですよ。本来は否定の否定ですから「ありえる」になるはずなんですけどね。「ありえない」という新しい形容詞が成立していることが分かります。

「やむをえない」は、「已む-を-得-ない」という構造を持っていますが、もう一つの単語といっていいでしょうね。ただもとの構造は知っていてほしいですよね。「やむおえない」とか書いているひとを見ると、やはり構造がなくなっているんだなと思わせられます。「やもうえない」(たぶん発音は「やもーえない」) って真面目に書いている人もいました。

「せ/させていただきます」は正しい文法で使っても耳障りとか、「ありえない」もやめてほしいというご意見のかたもおられると思いますが、ここでは、日本語ウォッチングの井上にならって、そのままうけいれて分析/考察してみました。

それから、上記記事に誤りがありましたので、補足しました。失礼しました。

クイズ: 以下の表現は正しいでしょうか。

1) 見せていただきます。
2) 通させていただきます。

2004/09/30

律儀な人...

こんばんは。ホリエモンです (ウソ)。

先日、仙台新球団の総監督として長嶋さんを迎えるという構想を出したのですが...

毎日新聞 2004年9月29日
長嶋茂雄氏:
渡辺恒雄氏を訪問 「体調いい」と思い立つ


体調がよくなったら真っ先に行くのはここなの?
「終身名誉監督」って名前だけかと思ったら、
「毎年、シーズン終了後に巨人の戦況分析の報告に来ていましたが、今年は詳細な報告書を書けませんでしたので、口頭で報告に来ました」
だって。

毎年詳細な報告書を書いていたのか!

律儀な人なんですね。本当に「終身名誉監督」って永遠に不滅ですね。そんな人を総監督に迎えようとした私があさはかでした。

さて、構想の立て直しです。いい人材いないかな。阪神星野SDは楽天が狙っているそうですね。

2004/09/26

「違かった」って使います?

おはようございます。ウィッキーさんです (ウソ)。笑瓶ちゃんじゃないので、間違わないように。

関東で、「すげー」とか「はえー」とか使いますよね。「すごい」、「はやい」の変化したものですね (なに音便というのでしょうか)。もしかしたら、もう関東だけの方言ではなく、全国的に使うのかもしれません。

基本的には、以下のような変化が生じています。
ai → ee: 「はえー」、「でけー」など
oi → ee: 「すげー」、「おもしれー」など

こんなのもあるようですね。
ui → ii: 「さみー (寒い)」、「だりー (だるい)」など

「おおきい」とか「美しい」は変化しないようなので、イ段にはおきないようです (エ段の形容詞はもともとないような気がしますが、私がしらないだけ?)。

ところで、以前マンガをみていたら、「ちげーよ」という表現が出ていました。文脈からいうと「違うよ」がなまったもののようでした。とすると、
au → ee
という変化が起きていることになります。また動詞にもこの変化が起きていることになります。すごく違和感がありました。

あとになって、井上 史雄の「日本語ウォッチング」という本を買いました。ここで初めて「違かった」、「違くて」という表現が出てきていることを知りました。井上はこれらの表現があるのを知った上で、形容詞的活用をしていると認識しました。そうすると、終止/連体形にあたる「違い」という表現がないことに気が付きます。しかし、それは「ちげー (よ)」という表現で曲がりなりにも完成することになります。

井上は、歴史、年齢、地域の面から言語の使用のデータを収集し、分析しています。この「違かった」、「違くて」は30歳代以下の人には使われるようになっているそうです (慌てて使いださないように)。注意して聞いていると確かに30歳前後で使っている人を複数みかけるようになりました。

[訂正: 間違って記憶していました。正確には東京とその周辺では1965年以降の生まれの人で50%近くの人が使っている、でした。その上も25%位の人が使っています。地域でいうと根岸 (横浜の?) では80%くらいの人が使っています。こういう調査結果が色々載ってる本なんですわ。]

この本のユニークなところは、言語の使用のされかたをそのまま受け入れ、自分からは規範的な側面からの評価をいっさいしていないことです。井上が言っているのは、シチュエーションにより適切でない表現はあるので、その点は意識して使った方が良いというアドバイスだけです。例えば、「ら抜き言葉 (= 一段動詞の可能動詞化)」はフォーマルな場面ではほとんど使われていない、そういう場面では使うものではないと認識されていることを統計的に示して、使う場面は考慮すべきとしています。

私にはちょっとまねが出来ません。言葉は生きているものとはいいつつ、規範から外れている文章をみるとついつい何かいいたくなる。
たとえ国語審議会が許しても、このuedaが許しません。

コメント
 Commented by rakurakuonsen at 2004-09-26 13:54 x
>たとえ国語審議会が許しても、このuedaが許しません。
uedaさん、カッコイイなぁ!
僕も規範から外れている表現には違和感を感じています。やたらと「○○のほう」を連発する言い方、「こちらでよろしかったでしょうか」、「1,000円 から お預かりします」などなど、あと一歩で「違うだろ~」と言ってしまいたくなります。ていねいな言い回しが正しく出来ないここと、言葉遣いが(感覚的に)下品になることは、きっと何か関係があるように思います。コミュニケーションのあり方がある世代で変ってしまったんですかねぇ・・・

 Commented by jinsei1 at 2004-09-26 23:27 x
uedaさんonsenさん(こうして繋げると有名温泉)
ケイタイが大いに作用してる気がするのですが。
会話は身振り手振り雰囲気抜き。(最もテレビ電話がソロソロ出回る様ですが)
メールにいたっては、オヤであります。
ケイタイ出だしの頃の通信料の高かったのが、
オカネ節約の為の省時間、言葉の省略へと。
その上、本読まないものねぇ。

 Commented by cosicosi3 at 2004-09-27 16:16 x
同感です。私も許しません。
変なものは変です。
rakurakuonsenさんの御指摘されてる点も、いつも気になります。
どうして「1000円お預かりします」って言えないんだろうと思います。
「全然元気〜」も耳が痒くなります。
「全然」は否定文に使う言葉やろ、と心の中で指摘しています。
けど、若者と呼べない人達もこの表現は使ってますね。

最近の日本語って、超乱れてるって感じ(語尾を上げる)。
違げくない?

ということで、リンクはらせて頂きましたです。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-27 21:10 x
★rakurakuonsenさん、
> カッコイイなぁ!
しまったー。また使い方間違えました。ほんとは、「XXXが許すわけないでしょ」と突っ込みをいれてもらうための「間抜けな決めゼリフ」のつもりだったんですが。
閑話休題。コミュニケーションが成立すればいいでしょ、って考えはあると思いますが、その際に人に与える印象、信頼感、親近感などを大事にしたいと考えています。服装が、寒さから守ったり見せちゃいけないところを隠したりするだけでなく、着ている人の価値観や姿勢も示すのと同様と考えています。
私のブログでは、記事に応じて、わざと文体を変えたりしていますが、間違ったとらえ方がされないようにという点は気をつけているつもりです。でもまだまだ修行が足りないと思いますが。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-27 21:23 x
★jinsei1さん、コミュニケーションにケータイの影響はあると思いますが、みんなあんまり簡潔に短く言おうとはしていないような... ただ、いつでも補足できるので、いい加減な情報の伝え方でもいいみたいですね。待ち合わせも「渋谷で6時ごろ」で、実際に会う時間に細かいことを伝えるという。そういう面できっちり話さなければならないという意識が希薄になるのかもしれません。
いつかケータイの影響を考えてまとめてみたいですね(というと宿題がひとつ増えちゃいますが)。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-27 21:37 x
★cosicosi3さん、コメントありがとうございます。
> 若者と呼べない人達も...
最初面白い表現と思ってわざと使っていても、そのうち意識せず出ちゃったりして自分で愕然としたりすることがあります。実は私も「全然すごい」って言ってて、なかなか戻らなかったことがあります。「すっごい広い...」とかは言わないようにしていますが、ついつい影響されて出ちゃうこともある。怖いですね。良く考えたら、以下の記事のコメントでも同じこと書いていました。
http://ryokan.exblog.jp/779853/
それから、蟹! これにはちょっと悲しい思い出が... ってたいそうなことではないですが、またどこかで書きたいと思います(ってまた宿題が...)。

 Commented by jinsei1 at 2004-09-28 19:21 x
uedaさん宿題にして頂きかたじけない。
ご答案がとても楽しみです。
で、もしお疲れになりましたら、これにお掛け下さい。(トラバ)

いやぁ、失礼!猿ではない!御尤も、笑って許して<(_ _)>。

2004/09/23

プロ野球:新球団に期待!

おはようございます。エキサイト社長山村幸広です (ウソ)。私も参入宣言しておけば良かったな。

また野球の話で申し訳ありません。でもちょっと期待できる出来事が...

毎日新聞 2004年09月23日
球界再編:
スト回避を最優先 根来コミッショナー単独会見

詳細はこちら → 根来コミッショナー 単独会見詳報

ストの効果を証明した形になりました。伝家の宝刀、最も良いタイミングで使ったことになります。また、古田選手会長を始め、粘り強い交渉に拍手です。

新規参入を認める方向ということで、ここまで来たら審査をして落とすことはなかなかできないと思います。

さて、こうなるといろいろ考えることが出てくるわけで...

■ でもどっち?

ライブドアと楽天のどちらでしょうか。両方となると7球団になって試合が組み難いし、そもそも選手を集められないでしょう。

先行という意味では、ライブドアが有利ですね。加入申請はちょっと早いだけですが、近鉄の買収から含めると今シーズンのかなり早い段階から動いていましたから。楽天が便乗しているように見えるのは否めないと思います。

一方、企業の信頼度というと断然楽天でしょう。ライブドアが近鉄を買収するといったときに、ライブドアの紹介が出されていましたが、年間売上げは近鉄の年間赤字額40億円を下回っていたと思います ('04.09.25 追記: これ間違いでした。昨年9月決算で108億円、今年は250億円の見込みだそうです。 → 毎日新聞 2004年9月25日「球界参入: 仙台めぐり全面対決 ライブドアVS楽天」)。これでなぜって感じでした。週刊誌の広告にライブドアが出会い系サイトも運営していると書いてありました。それはまだちゃんと検証できていませんが、それでなくともうさんくさい雰囲気が残ります。人生の目的は金儲けにあるように思います。

楽天は数年前に増資して (目的が明確でないと批判されていましたね)、Infoseekや旅の窓口など買収していますが、まだあまってるんじゃないでしょうか。また、三木谷社長はスポーツマンでイメージも良い。

合併して楽天Live Doorsという案 (って私が勝手に言ってるだけですが) は無理だと思う。この二人が一緒になってうまく気がしない。

■ 本拠地はどこに?

オリックス近鉄が、兵庫と大阪をフランチャイズにするということで、それ以外を探さなければいけないということらしいですが、まずそのこと自体を問題にすべきです。

まず、オリックスと近鉄のそれぞれが持っていた2つとも占有するのは欲張りすぎ。球団側としてもファンを固定化するのは難しいのではないかと思います。また、両方の球団スタッフ、球場関係者の雇用を確保できるあてもないでしょう。ノウハウを持った人たちを新球団に移行するために、神戸または大阪は譲るべきだと思います。

以前も阪神間に4球団あった訳で、新球団がそこを共有するのはなんら問題ないと思います。('04.09.25 追記: 上記 毎日新聞 2004年9月25日記事によると、オリックスの宮内オーナーから「どうしても関西に来るというのなら反対する。しかし、他の地域なら反対はしない」と言われたようですね。)

認められなかった場合仙台になるのが有力ですが、人口の面、球場老朽化の面で心配はありますが、成功のためには東北の他県のファンを集めることが必要と思います。「新しい風」としては既存市場にこだわるより良いかもしれません。

■ 球団の構成

不安な面はここでしょうね。合併であまる選手を優先的に引き受けることができたとして、それでも中心となる選手は不足すると思います。最初は弱いでしょうね。それもファンにとっては育てる楽しみがあってよいかと思います。

でも話題が欲しいですよね。

総監督に長嶋さんを迎える。実際のグラウンドに立つ監督はもちろん中畑さん。
社長には水島新司。もうマンガはいいんじゃないの。現実の世界での貢献を期待します。
木田投手、野茂投手を呼び戻す。昨年だったら新庄が取れたんですけどね。新庄選手は何を考えているか分からないといわれていましたが、本当にファンのことを考えていると思います。
モルツ球団から選手を移籍させる。村田兆冶はまだ鍛えているらしいので。

Jリーグのようにアマとプロの垣根をなくしてくれると良いんですが。シダックスの選手をシダックスの社員のままプレーさせたり、現役高校生、大学生もチームに入れるとかできるのにと思います。

まだまだいろいろなことを考える必要があります。シーズン前も十分楽しめそうですね。
一番心配なのは、これでOK、改革もそこまでとなってしまうことです。新球団のオーナー、選手会の皆さんには、エネルギーを振り絞って、改革案を提案しつづけて欲しいと思います。

以下の記事にトラックバックを送りました。
球界再編:
浮世風呂(rakurakuonsenさん) 「11球団」で最も得をする球団とは?:プロ野球再編問題
ライブドア/楽天/仙台宮城球場:
Tomorrow's Way (yodaway2さん) なにぃ!楽天も仙台だってェ!?——どうなるんだい、こりゃあ!
世祓い (Harryさん) 珍しく時事ネタ
小言日記 (hatabow823さん) 仙台球団
あっぱれ古田選手会長:
がんばれ!フルタくん  (緊急・期間限定版)(dohnatterunoさん) 野村監督、べた褒め!
ぼちぼち行こうよ(cosicosi3さん)スト決行

2004/09/19

江夏の21球

おはようございます。千葉パイレーツの粳寅満太郎です (ウソ)。

瀬戸智子さんの「瀬戸智子の枕草子」で「スローカーブを、もう一球」の感想が書かれていました。この話を含んだ同じタイトルのノンフィクション短編集の中に、山際 淳司の代表作ともいえる「江夏の21球」があります。そしてこの名前は、山際の作品だけでなく、この試合そのもの、9回裏の一連の攻防も指すものになっています。

実は私、その「江夏の21球」を友人と大阪球場で見ていました。1979年のことなので、年齢がばれちゃいますね。

近鉄側のスタンドで応援をしていたので、ノーアウト満塁になったときは、近鉄の逆転勝利と思いました。もちろん周囲の観客みなそう確信していたはずです。その一方で、もしかしたらこれでも逆転できないかも、とも感じていました (一緒に行った友人には言いませんでしたが)。関西に4球団あるなかで特に近鉄のファンという訳ではなかったということもありますが、江夏を野球選手として評価していたからかもしれません。試合が終わって、虚脱感に覆われて出口に向かう観客達を、ドラマのシーンを見ているような一種冷静な目で見ていました。

「江夏の21球」をその場で見ていたことは私の中でちょっと自慢できる出来事になっています。自分が戦った訳でもなく、演出した訳でもないのに、なにかおかしいですよね。

瀬戸さんは、
〜スポーツに取りつかれた男たちは、時として眩ばかりの光を放つ一瞬に出会う。
それは、ほんの束の間であるが故に、より純粋な硬質の
輝きに満ちている。〜
山際淳司が描いたのは、そんな一瞬の表情を見せる男たちです。
選手は、その一瞬が忘れなくて、自分を究める。
そして、私たちは、その一瞬が見たくて、
スポーツを観戦するのです。
ロマンをもとめて。
と書かれています。

そう、そんな心に残る一瞬がいつもある訳ではないので、それに出会えたことが自慢になっているのだと思います。青山広美の野球マンガで「ダイヤモンド」という作品があります。その中の登場人物に、観客は歴史の証言者になりたくてここ(球場)へ来ている、といったような発言がありました(記憶はあいまいです)。その部分を読んだときに私は「江夏の21球」のことを思い出しました。

現在発売中のNumber 611に、江夏豊のインタビューが載っています。その中で、江夏自身が「江夏の21球」に言及しています。

プロは技術です。同時に、感情のある人間がやっているスポーツなんです。だからドラマが生まれるのだと思う。

...

あれは野球技術をぎりぎり駆使したものであったと同時に、古葉監督の采配への反発がつくり出したドラマでもあった。リリーフエースといわれた俺がマウンドに立っている。なぜこの上、救援投手を準備させるのか。なぜなんだ・・・・・・と。

さらに江夏は「最近は、これは凄いというシーンを見ることが少なくなったよね。」と言っています。

あの試合と比較しては選手がかわいそうですが、その後何回か試合を見に行っても、以前ほど楽しめなくなっています。確かに子供の世話をしながら見ているというのはあるのですが、それ以前に私自身の観戦する姿勢から違ってきているように思います。最近は「その一瞬」を求めるのではなく、結果だけがあればいいような感じになってきているのです。それは私だけではないかもしれない。

今プロ野球でいろいろ議論されていますが、「歴史の証言者になりたい」という欲求を掘り起こし、その欲求をいかに満足させるかという観点が忘れられているような気がします。


追加トラックバック
浮世風呂さん: それはないだろ読売さん:続プロ野球合併問題——組織硬直と全体戦略欠落の構図—
-- プロ野球をどう発展させていくかビジョンの必要性を訴えています。
なつきのティールームさん:近鉄と私。
-- 以前のような感動がなくなったことに関して書かれています。

コメント
 Commented by rakurakuonsen at 2004-09-19 23:48 x
トラバどうもありがとうございます。江夏のコメントにある、「これは凄いというシーンを見ることが少なくなったよね」は、全くそうだと思います。記憶に残るシーン、感動を誰かと共有できるシーンを求めて、僕達はスポーツを見るのかもしれません。そ子から言えば、プロスポーツは「感動産業」。そういう視点を持って、プロ野球も未来を切り開いて欲しいものだと思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-20 09:28 x
コメントありがとうございます。歴史の証言者になりたい」という欲求をいかに満足させるかという観点が必要と書きましたが、自分で書いておいてさてその解はどこにあるのだろうかと思います。感動を与えることって難しいですよね。

 Commented by jinsei1 at 2004-09-22 16:15 x
>感動を与えることって難しいですよね。
中々、仕組んだってそうは参りません。
全身全霊を打ち込んだ先の、「無」境地から、自ずと生まれ出た、
そんなものでないと、感動と共感は生まれないのでは---。

所で、そのものであるところの、「ジンセイ・パロ」のお目通りにござ~い。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-23 20:41 x
ええ、感動は真似ができない、というところから来るものと思います。イチロー、松井、努力の結晶です。昔は西鉄野武士軍団のように朝まで呑んで試合して勝つといった、別の意味で真似できない天才集団もいたのですが、いまはそれが成立する時代でもないでしょうね。残されているのは知恵でしょうか?

 Commented by natuky55 at 2004-11-12 13:23 x
トラバありがとうございます。江夏の21球の時は
まだ子供だったのですが、鮮明に覚えてます。
私の友達はみんなマニアが多くて、
島本講平で野球貯金してた子とか、山田の防御率計算してた子とか、
玉川寿、中村勝広のファンとか(全員女です)地味でしたねぇ。
でもそれだけ当時のパリーグにはマニアックな何かがあったのかも。。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-11-13 08:03 x
★natuky55さん、子供は純粋に強いものが好きってところがあって大人にはあまり人気のなかった阪急ファンも多かったように思います。山口高志とか福本とか。それから今はそういえば野球好きな女の子って皆無のような気がします。サッカーはいそうなんですが。野球自体の魅力がないのか、経営が悪いのか、考えていかないといけませんね。

 Commented by こじま at 2004-12-11 21:03 x
はじめまして。偶然、拝見しました。実は以前から疑問に思っていたことがあり、お尋ねするものです。私もあの近鉄VS広島の試合を大阪球場で見ていました。確かにおっしゃるように、近鉄は逆転できないのではないかという思いがありました。そして、あの江夏の21球と呼ばれる投球を目の当たりにしていました。疑問というのはあの時、江夏投手の投球がすごい、と感じた観客がいたのか、ということです。私は単純にスクイズを外された!石渡のぼけ!としか見えなかったのです。何年かして、山際氏の作品を読み、なるほどと感銘した次第です。あのとき、江夏投手の投球のすごさに気が付かれましたか?私は近鉄ファンですが、江夏投手は20世紀最高の天才投手のひとりとおもっております。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-12-12 01:17 x
★こじまさん、同じ歴史の証言者ですね。私だけかと思ってたんですが(ってそんなわきゃない)。
野球に限らず偶然が左右するところが大きいので、ひとによってはアンラッキーと思ったかもしれません。また江夏のすごさを感じた人も、一球一球のかけひきや江夏の内面の葛藤を理解してではなく、ノーアウト満塁を抑えたという結果にすごさを感じたのだろうと思います。もちろん私も結果にすごさを感じた訳ですが、もしこれが江夏ではなかったら単にアンラッキーだと思ったかもしれません。江夏のほんとうのすごさを知るのは後に山際氏の作品によってでした。