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2010/02/28

ジュリアン・オピーと小瀬村真美

おはようございます。

ケントリッジ展へいくと、所蔵作品展も同時に見ることが出来ます。早川良雄展はその一部分の企画でした。

時間があまりなくて、他の所蔵作品は駆け足でしか見ていないのですが、その中で目に留まったのが、「動く風景画」というような作品。外に面した休憩室のような部屋の窓とは反対側の壁に展示してあります。

説明を見ると、ジュリアン・オピーという人の作品で、「日本八景」シリーズの4作品。
国立美術館の所蔵作品データベースというのがあるんですね。ここでは作品自体は見ることができませんが。

「日本八景」より 国道百三十六号線から見る雨の松崎港
「日本八景」より 真鶴半島の上の月
「日本八景」より 国道三百号線からみる本栖湖の富士山
「日本八景」より 国道五十二号線から南部橋をのぞむ

「彫刻」という分類になるんですね。

「動く」と言っても、枝が風で揺れたり道路に車が通っていたりする程度で、風景そのものを見るように楽しむことができます。特に気に入ったのは、夜景が海に反射して、灯りが揺れているもの。
View of Moon over Manatsuru Peninsula. (かすかですが音が出ます)

この絵はフラットに色づけをしたイラスト風なのですが (カットアウト加工というらしい)、以前「日本×画展(にほんガテン!) しょく発する6人」で見た、小瀬村真美の動く屏風絵を思い出しました。小瀬村真美の作品は日本画なので和室に向いています。どちらも好きですが、どちらかというと小瀬村真美作品がより好きです。

小瀬村真美: 「四季草花図」 (小瀬村真美サイト > works > works_02 > 四季草花図)

同じような作品で、Lee Lee-Nam という人の作品 (→ YouTube "Digital Eight-fold Screen 2008, by Lee LeeNam") があるのですが、これはちょっと違和感がありました。小瀬村真美を見た後だったので、「おっ、いいかな」と思ったのですが、明るすぎるし、動きが派手すぎるように思ったのです。今回見たジュリアン・オピー作品は、そういう意味で抑制が利いていて良かったと思います。

ところでジュリアン・オピーに戻りますが、公式サイトには、動く風景画以外のタイプの作品も多く載せられています。その中で、人物画 (例えばArtwork > Painting > 2007) の感じはどこかで見たことがあります。

画像検索したら、以下の記事にありました。

SCRATCHBRAIN.BLOG 2009/10/25 「ジュリアン・オピー個展に行ってきた」

Blurというグループのアルバムのジャケットでした。私はこのグループは知らなかったのですが、アルバムのジャケットはどこかで見たことがあります。

The Best of Blur
Blur
B0000509DR

いろいろ脱線しましたが、所蔵作品展でジュリアン・オピー作品に出会ったのも脱線な訳で、それも一つの楽しみでしょう。行かないことにした「医学と芸術展」も、ダミアン・ハーストと松井冬子だけじゃない訳で、行くと何か新しい発見ができただろうと思います。

終ってから盛り上がるケントリッジ展

いや私が気がついてなかっただけかもしれないですが。

こんにちは。

先日、メディア芸術祭の後に、東京国立近代美術館で行われていた、ウィリアム・ケントリッジ展へ行って来ました。

ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた……


最初に京都国立近代美術館で行われ、東京に来ています。その後は広島に行くそうです。

もともとこのアーチストの存在を知らず、計画には入れていなかったのですが、チケットを譲ってもらったので行ってみることにしたのです。同じ場所で開催されている早川良雄展は行ってみようかと思っていて、会期も同じく14日までだったので、併せて見にいけると思って。

ケントリッジ作品は、ドローイングのコマ撮りで作るアニメーションが中心です。原画を複数用意して順に撮影するのではなく、原画を一部消しながら書き加えて行きます。明確なストーリーがある訳ではなく、そういう意味では石田尚志と同様、抽象画のアニメーションです。

一つの大きな部屋の複数の壁を使って複数の作品を展示というか上映しています。音声はその部屋ではレシーバーを借りてチャンネルを合わせて聴くのですが、金曜日ですが建国記念日と土日の間ということもあって、結構込んでおり、すぐには借りることが出来ませんでした。一旦残りの作品を一通り見てからその部屋に戻って来て、レシーバーを返す人を待ってやっと借りてみることができました。

ケントリッジ展自体は好みが分かれると思いました。全体的に暗いトーンの作品なので、私も最初はちょっと自分に合わないかなと思いながら見ていました。ユーモラスではあるんですけどね。

私が興味を引かれたものは、ドローイング2枚を使って鏡を使って立体視できる作品などがあります。それから、真ん中に立てた鏡面円筒に反射させるとちゃんとみえる不思議絵がありますよね。上からテーブルに投影することで、それを動画にしている作品も面白い試みと思いました。







[追記: 京都国立近代美術館の中の人 (@MoMAKyoto) が、この作品の解説のありかを教えてくれました。
キュレトリアル・スタディズ 03 ウィリアム・ケントリッジ???Part II: 新収蔵作品研究《やがて来たるもの(それはすでに来た)》]

これ以外にもあります。→ 京都国立近代美術館 (MoMAK) MoMAKJapan さんのチャンネル

前評判はよく分らないのですが、金曜日でも結構混雑していたので、話題のアーチストなんだなと分りました。ちょうど京都国立近代美術館がツイッターを使っていることが分り (@MoMAKyoto) 、フォローを始めたら、「もっと早く行くんだった」とか「2時間じゃ足りなかった」とか「見逃したー」という声に対してひとつひとつコメントを返しており、やはり後になってからじわじわ盛り上がって来たのだと思います。特に「見逃して残念」と言う声には、3月から始まる広島展を勧めていました。

広島近辺の人は一度行かれると良いと思います。本人によるレクチャー/パフォーマンスが、4月16日に行われますのでこの日は狙い目です。

さて、明日は森美術館で行われている「医学と芸術展」の最終日なんですが、どうしようかな。東京マラソンのコースのそばじゃないのですが、東京の主要駅は混雑しそうです。横浜美術館で行われている束芋だけにしようかな。

2010/02/14

サイバーアーツジャパンとメディア芸術祭

こんばんは。オリンピックの開会式はでっかいメディアアートだよね。

先週6日には、石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流展 (→ 記事)、レベッカ・ホルン展 (→ 記事 ) の後、レベッカ・ホルン展と同じ東京都現代美術館で行われている「サイバーアーツジャパン アルスエレクトロニカの30年」を鑑賞して、サイバーアーツジャパン展 シンポジウムも聴いてきました。

文化庁メディア芸術祭協賛事業「サイバーアーツジャパン-アルスエレクトロニカの30年」 公式ホームページ

この展覧会は、文化庁メディア芸術祭の協賛事業という位置づけになっています。文化庁メディア芸術祭は14日で終るというので、12日に行ってきました。あわせて同じく14日に終るウィリアム・ケントリッジ展にも行って来たのですが、それはまた別の機会に。

「第13回文化庁メディア芸術祭」

サイバーアーツと行っているのは、 東京都現代美術館 HPの記述
アルスエレクトロニカとは?
1979年にドナウ河畔のオーストリア・リンツ市で創始された、世界最大の電子芸術フェスティバルです。2009年で30周年を迎え、アルスエレクトロニカ・センター(美術館)/フェスティバル/グランプリ/フューチャーラボという4つの柱を通じて、デジタルアートとメディアカルチャーの国際的拠点を形成しています。
で対象とされているものを指しているようですね。メディアと言っても漫画などのように産業化された形態のものは入らないようです。いや、ポストペットや明和電機のオタマトーン、TENORI-ONも出展されていたので、ビジネスになっているか否かは関係なく先端的かどうかの差なんでしょう。

逆にメディア芸術祭では、漫画やアニメーション、ゲームなども扱っており、それぞれの部門で賞を出しています。

サイバーアーツジャパン展では、TENORI-ONと、風船につけたカメラからの視点から会場を見る作品を体験してきました。また、展覧会とは別の部屋で行われていたロボットタイルも体験してきました。下記映像とはちょっと違いますが、5つのタイルが動いて、常に上に乗っている人の動きをキャッチして常に移動する方向に進めるようにします。







シンポジウムでは、アルスエレクトロニカの発展の歴史や日本との関わりについて話されました。炭坑の街リンツ市が、斜陽産業の石炭に依存する体質の脱却を図るために始めたことなどは興味深い。また、継続させるためにはビジネス的な視点も重要で、アルスエレクトロニカは国営放送との協業で、ファンドを得ると同時に国内外での宣伝活動になり集客上も益があったことが話された。ビジネス視点はようやく日本でも意識されて来ているが、重要だと思います。

メディア芸術祭では、Memo Observatorium という作品を体験してきました。円筒形の透明ブースの真ん中に座ると、発泡スチロールのビーズが風に乗って壁面を高速で回ります。ある程度長く入っていると、だんだんビーズの回転の流れが変わって来ます。たくさん並んでいるからちょっと申し訳ない気になりますが。

ベアリング・ブロッケン IIという作品も面白かった。大量のベアリングを順次重力で射出して、鉄琴にあて、その跳ね返った次の鉄琴にあたって ... というのを繰り返して音楽を作るもの。すごく正確なコントロールが必要なものだと思います。今回の映像じゃないですが、 ベアリング・ブロッケン II の映像がありました。→ ベアリング・ブロッケンⅡ

これからいくとしたら最終日しかないのですが、「第13回文化庁メディア芸術祭」のHP の下の方にあるPDF会場案内図やスケジュールをチェックしておいた方が良いと思います。ちなみに、最終日14日は午前中シーグラフ2009、午後はテーマシンポジウム、15:40から「サマーウォーズ」だそうで、全てが魅力ですね。

2010/02/12

レベッカ・ホルン展

こんにちは。

6日は、レベッカ・ホルン展にも行って来ました。これは14日までなんですが、同じ東京都現代美術館で、アルス・エレクトロニカに関するシンポジウムがあるということで行って来たのです。

東京都現代美術館
レベッカ・ホルン展
−静かな叛乱 鴉と鯨の対話


この人はTVで初めて知りました。TVに出ていたのは、顔に鳥の羽根が外向きについたマスクをつけて、その羽根で相手の顔をなでるというパフォーマンスの映像でした。他にも鉛筆を外向きにつけたマスクで壁をなぞり壁にドローするというのがありました。下記映像の前半部分は指に鉛筆をつけて両壁に同時にドローしています。







これは自分の感覚器官の拡張と言う意味があるそうです。このように道具を自分の身体の先端につけると、その道具の先端が自分の身体の先端であるという感覚を持つらしいです。以前ソニーのコンピュータサイエンス研究所のオープンハウスへ行ったことがあるのですが、そのときに茂木さんがそう説明していました。

このような映像作品がたくさんあって、全部あわせると1日では見きれないそうです。上記 "Berlin" も42分の作品です。私は展示室にオープンにある作品だけで、映写のための部屋で上映されている作品は見ることが出来ませんでした。特に「ダンス・パートナー」はリンク先に出ている画像が魅力的で見てみたかったのですが。

映像作品のスケジュールもリンク先に出ているので、これから行く人は予め計画を立てて行くと良いと思います。

それから土日には午後3時から学芸員による解説のツアーがあります。これもたっぷり1時間あります。これも含めて計画しておいた方が良いでしょう。

これは展示室の作品、ほとんどが動く彫刻、というか機械なのですが、これらの作品の解説です。私は一通り見た後にこのツアーに参加したので、ほとんどの作品を二回見ているのですが、話を聞きながら見るのも、それはそれで良かったです。

この動く彫刻の一部は下記で出てきます。







ツアーの後も時間があったのですが、その後「サイバーアーツジャパン—アルスエレクトロニカの30年」も見たかったので、ここはこれで切り上げました。ちょっと詰め込み過ぎました。

2010/02/11

石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流展

こんにちは。



会期末ぎりぎりの6日に行ってきました。

東京都写真美術館
躍動するイメージ。
石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流


第1部 アニメーションの原理、第2部 抽象アニメーションの源流、第3部 <特集展示>石田尚志、の3部構成になっています。

第1部 アニメーションの原理は、覗き窓から見るパラパラ漫画 フェナキストスコープ (→ Wikipedia) など、プリミティブなアニメーション装置が展示されていました。手回し式で自分で操作するのもありました。フェナキスティスコープは日本語で「驚き盤」っていうんですね。

第2部 抽象アニメーションの源流は、フィルムに直接処理をするような実験的なものがありましたが、正直できたものにどういう価値があるか分りませんでした。カンディンスキーなどアニメーションじゃないものも展示されていました。アニメーションに興味があっただったか、アニメーションに影響を与えただったか、とにかくそういうものもあわせて展示されていました。

第3部の石田尚志の作品がやはり一番興味を惹かれる存在です。すっかり忘れていましたが、横浜美術館で滞在制作 (→ アーティスト・イン・ミュージアム横浜AIMY+NAPブログ: 石田尚志・映像制作プロジェクト アーカイブ) を行っていた人でした。そこで作られた作品も上映されていました。壁、床にペインティングを行い、また、映写機で壁に写したものを少しずつコマ撮りしていってアニメーションにしています。石田尚志独特のムニュムニュがムニュムニュ伸びて行く姿が面白い。横浜では見る機会を逃していたので、ここで見ることができて良かったです。



恵比寿ガーデンプレイスは初めて行きました。JR駅の発車時の音楽がビールのCMで使われているやつなんですね。

2010/02/01

Heart Art in TOKYO 2010

こんにちは。

実は、DOMANI・明日展2009に行った後、同じく国立新美術館で行われていた、Heart Art in TOKYO 2010 も見てきました。ハートアートコミュニケーション (展覧会全体のページ) というNPOが厚生労働省やエイズ予防財団行っているAIDS啓発キャンペーンです。
開催会期:2010年1月21日(木) 〜2月1日(月) ※1月26日(火) 休館
開催会場:国立新美術館 (東京都港区六本木7-22-2)
主  催:Heart Art Communication
後援 (予定):厚生労働省、文化庁、財団法人 エイズ予防財団、東京都、港区、港区教育委員会、社団法人 東京都医師会、フジテレビ、産経新聞社、ニッポン放送
協  賛:オカモト株式会社、共栄印刷株式会社、株式会社 遊美堂
協  力:日本エイズストップ基金、HIVと人権情報センター
出品点数:合計約500点
出品作品:洋画、日本画、水墨画、彫刻、工芸、写真、書道、文藝等

無料なので軽い気持ちで入ったのですが、500点もあるので、ひとつひとつじっくり見る気になれず申し訳ありませんでした。書道は全部飛ばしたし。

基本的に公募展なので、一人一人の出展者は有名な人ではないのも、ひとつひとつに時間をかけてみなかったことにつながっていると思います。この作品が、DOMANI展のほうに置かれていたらありがたがって見ていただろうなと、自分で思いながら見ていました。その一方で純粋に作品として訴えかけるものがないような気もしますし、じゃあその訴えかけるものがどこから来るのかというと答を持っている訳でもない。

その中でも興味深く見たのは、革工芸、手織、和紙、押し花などの作品。その手法自体に意味があるからだと思いますが、奇を衒わずとも平凡な作品にならないかもしれません。

そう思いながら見て行ったら最後に日比野克彦の作品がありました。最後においてあると言うだけで特別な扱いがされている訳でもなく、作品自体も一般のみなさんの作品の中に溶け込んでいました。もしかして他にも一流アーチストが紛れていたのを私が見逃していたのかもしれません。

No Man's Landのフランス政府の鷹揚さのこと、DOMANI展における文化庁の在外研修制度のこととあわせて、何を選んで育てるのか、選ばれるのは何かなど、答えはないけど考えていたのでした。

2010/01/31

No Man's Land 続き

こんにちは。

前の記事で作品のことを触れていなかったので、とってきた写真をあげておきたいと思います。個々の作品と作者のメモもちゃんとできていないので、あまりコメントできないです。申し訳ない。



外の様子。車も作品の一部です。右の写真は不要になったオフィス什器にペイント等を施してガレージセールをやっていたもの。もう全部売り切れたそうです。



企業もブースを出していました。左はエールフランス。右はプジョー。ここは作品がというよりロゴの変遷が面白かったので撮影してきました。シトロエンもありました。



参加型の作品。切り絵で作った街のシルエットを映し出します。



サビーヌ・ピガール。化粧品と食事のマッチングはエロチックです。



廊下も壁も庭も作品の場です。トリコロールとフランスパンはよくモチーフに使われていました。うちのブログの検索キーワードランキングで松井冬子と並んで上位に来る松井えり菜も出展していました。あんまりきれいなものでもないので小さく載せておきます。



最後のはDANDANSから。それぞれ制作過程を伺ったアーチストさんの作品をあげています。多くの方が来られていて、年齢も近いのでお互いよく話をしていました。卒業制作展どうすんのとか。
No Man's Land は今回限りなんですが、DANDANSはこれからも定期的に行われると思いますので、機会があれば是非また見に行きたいと思います。

これらを含め撮って来た写真を起きました。→ Picasa Web Album No Man's Land 10/01/29

2010/01/30

No Man's Land

こんばんは。

先日Twitterに流れて来た情報。
これも行かないと。創造と破壊@フランス大使館 − 最初で最後の一般公開 http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article3719
リンク先 (No Man’s Land 【ノーマンズ ランド】) 見てみました。
創造と破壊@フランス大使館 − 最初で最後の一般公開
フランス大使館新庁舎オープンに伴い、旧庁舎では日仏のアーティスト70人が参加するアートイベント『No Man’s Land』が開催されています。一般公開は2009年11月26日から2010年2月18日まで。入場無料。解体前のフランス大使館旧庁舎を訪れる唯一のチャンスをお見逃しなく!
開催期間延長決定!
今は「2月18日まで」って書いてありますが、先日見た時は1月31 日までって書いてありました。今週末までじゃん! 会期末に行くと混雑しそうです。今日もともと休みをとっていたので、行って来ました。



とはいえ、今日も結構な人が来ていました。ダーガー展のときの原美術館ほどじゃなかったけど。

これにあわせて別館では日本の若手作家の集団 DANDANS の作品展も行われていました。作家が傍にいて、制作方法など聞くことができます。こちらは本当に31日までのようです。

全部見たら3時間以上かかってしまいました。ついでにどこか別の展覧会に行こうかなと思っていたのですが、断念。いや残念でなくて、このイベントだけで十分満足しました。

ところで感心するのはフランス政府の理解の良さと言うか度量の広さですね。現代アートなので、これって芸術なん?と思える作品ばっかりなのですが、それをそのまま出している。日本政府が漫画、アニメに対する態度が、世界で受入れられたから利用しようというようにみえるのと対照的です。

注意: このイベントは、月曜日〜水曜日が休館日になっています。ちゃんと調べずに行ったのだけど休館日にあたらずによかったです。

2010/01/25

DOMANI・明日展2009

こんばんは。

国立新美術館で行われていたDOMANI・明日展2009に、最終日に行って来ました。

副題は「未来を担う美術家たち」で 〈文化庁芸術家在外研修の成果〉です。上記ページから引用します。
「DOMANI・明日展」は、文化庁の在外研修制度(新進芸術家海外研修制度)により、海外派遣された若手芸術家の成果発表の場として1998年より毎年開催され、今年で12回を数えることになりました。昨年より、会場を国立新美術館に移したことで、スケールアップした2回目の本展は、美術部門の様々なジャンルより12名の実力作家を選出し、現代日本の美術の一断面を切り取って紹介するものです。
全然知らなかったのですが、もう12回目だということでもっと早く知っておけば良かったです。

以下特に面白いと思った作品の感想。

栗本夏樹の漆の作品が面白い。「上杉の胴服II」は自動車のボンネットに漆を加工したもの。栗本は日本と他の文化の融合を目指しており、パレスチナ、韓国の文化との融合は明確に示しているのだが、ボンネットはイギリス文化だろうか。

伊庭靖子の作品は油彩なのだが、陶器の表面の透明感、柔らかいクッションの上の刺繍の立体感が感じられる。

吉田暁子の作品は壁を含めた部屋全体を用いたインスタレーション。糸を張った中に紙で鳥を表現していたり、蜘蛛の巣を表現していたりして、ステッチ・バイ・ステッチ展の手塚愛子作品を思い出した。

呉亜沙の作品は可愛い。特に自分のニューヨークの体験を日記風の巻物にして英語でテキストを書いているのが気に入った。出口のショップで薄いパンフレットが売られていて、1100円もしたのだけど買っちゃった。

藤原彩人の陶器で作ったレリーフ作品の大きさには圧倒される。こんな大きなものが陶器で作れるのだと思った。大きいものはいくつかに分けて焼いて組み合わせているのだが、その組み合わせ部分もきれいにあっている。

浅見貴子の墨の作品は、最初はなんだ白黒かよと思ったが、その墨の色にも表情があって (墨より黒い絵の具をあわせて使った作品もある)、立体を感じさせる。

ほかの作品も楽しめた。それぞれに個性があって。

全体の感想としては、今更なんだよと思われるかもしれないが、大きいのはいい!ということ。藤原彩人の作品だけでなく絵画もそう。伊庭靖子の作品も大きいからディテールが生き透明感が出せるんだと思った。浅見貴子の作品も印刷してみると良さが分らない (って久々にカタログ買っちゃったけど)。

そういえば、秋野不矩とか鴻池朋子とかアイウェイウェイとかの作品も大きいものだったな。そういうものか。

同じ展覧会に行った人のブログを事前には見ていなかったのですが、この記事を書くにあたって検索した中で次のブログ記事が目に留まりました。

はろるど・わーど (2009-12-22) 「DOMANI・明日展2009」 国立新美術館

展覧会の写真があります。承認を得れば撮影することができたんですね。それからショップに伊庭靖子作品のハンカチがあったのに気付きませんでした。行く前に見ておけば良かった。ショップは展覧会に入らなくても買えるのですが、それも今日までだし。

いただいたトラックバック

Tracked from はろるど・わーど at 2010-01-27 21:48
タイトル : 「DOMANI・明日展2009」 国立新美術館
国立新美術館(港区六本木7-22-2)「DOMANI・明日展2009」2009/12/12-2010/1/24国立新美術館で開催中の「DOMANI・明日展2009」へ行ってきました。新美術館で2度、それ以前の損保ジャパン時代を含めると、今年で12回を数えるに至った展示ですが、一応、DOMANIとは何ぞやということで、その概要を公式HPから転載しておきます。「DOMANI・明日展」は、文化庁の在外研修制度(新進芸術家海外研修制度)により、海外派遣された若手芸術家の成果発表の場として1......more

2009/12/29

ヴェルナー・パントン 展

こんばんは。

26日、ヴェルナー・パントン 展 (→ Tokyo Art Beat情報東京オペラシティ アートギャラリー情報) へ行って来ました。行ったのが最終日前日でしたので、この展覧会自体はもう終っています。申し訳ない。

下の写真 (リンク先からの引用) にあるような不思議空間に惹かれて行きました。



インスタレーションと言うより基本的には住居のインテリアデザインなので、このでこぼこはすわったりごろごろしたりするようにできています。あんまり楽しんでいると寝ちゃいそうなのでそんなに長いこと居座った訳ではないですが、不思議空間で不思議な体験と言ったところです。

彼自身の言葉として、固定的なインテリアで長時間居るのは耐えられないといったことが書かれていました。このコンセプトを実現するものとして、天井から吊り下げて高さが変えられる椅子などがありました。

とはいえ、基本的には日常で使える家具であり、工業製品なので、不思議空間のようなものは全体からしてみればほんの一部です。そういう意味では、ディーター・ラムスと同じ視点で見に行くべきものだったと思います。私自身が奇抜なものを期待しすぎでした。

会場でパントンのインタビューや、パントン作品に関するニュース映像が上映されていました。第二次世界大戦後、ヨーロッパがアメリカの大量生産品に押される中で、デザインを武器に高級ブランドに力を注いで行く、そんな時代のリーダーだったんだと言うことが分ります。その点では、ドイツのシンプルさを基調としたディーター・ラムスとは違った代表なんだと思います。


あわせて、同じオペラシティにある、NTTインターコミュニケーション・センターに行って来ました。

ここでは以前行ったオープンスペース展 (→ 「Sensing The Earth」) が続いているのですが、新しい展示 - エキソニモ《ゴットは、存在する。》 がめあてでした。ただ、この作品は、制作意図がというか何を見せたいのかがいまいち分らず、せっかく来たから前に見たものをもう一度見るかと回ってみました。

その中に、今まで見ていなかった、「メトロノームと無響室のための作品」(前川明次) 」というのがありました。真っ暗な中、様々な方向から日常の音が聞こえるというもので、パントン展不思議体験ができました。

もう一つ、voice.zero《super-ultra-great-media-art.org》というのも初めて見た作品です。
来場者が選択を行なうことで「メディア・アート」的作品を自動的に作成することができるインスタレーションです.

ということでやってきました。名前と作品名を入れるというところで、ちょっと試しにTwitter IDに@マークをつけたものを名前にしてみていれたら、

superultragreat: @ryokanさんがメディアアーティストになりました。代表作品:IC Tweet (Sat Dec 26 01:42:38 +0000 2009)


という投稿がTwitterに流れました。作品は、www.media-art-warez.com で、ダウンロード可能な形式で入手可能です。残念なことにダウンロードしてもWindows環境でしか見ることができません。あくまで、『「メディア・アート」的作品』ですので、ダウンロードしてまで再生する価値のあるものではありません。

また、東京オペラシティ アートギャラリーに話をもどしますが、次回の展示会「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」も興味深いです。

追記: やはりパントン展を見た人のブログ

vivid design thinking: ヴェルナー・パントン展に行ってきました

2009/11/09

アイ・ウェイウェイ展

同じ9月23日は、「アイ・ウェイウェイ展 - 何に因って?」も見てきました。

森美術館 アイ・ウェイウェイ展
2009年7月25日(土)〜11月8日(日)

すみません。今日が最終日です。近くの人はまだ間に合います。めずらしく写真が撮れる美術展なので、カメラを持って行きましょう。

実は前日の7月24日にプレス発表会があって、ブロガーへの招待もあったのですが、そのアナウンスがさらにその前日Twitterで行われて、夜10時くらいまでは受け付けていたようなのですが、連絡したのですが間に合いませんでした。プレス発表の雰囲気を味わいたかったのに、残念。



プーアール茶を固めて作ったTea House。床にも茶葉が敷き詰めてあります。お茶の香りはその場でしか楽しめません。



巨大な集積木材のオブジェ。ここからだと何を示しているか分りませんが ...



カメラをもって、上にかざして撮った写真。中国大陸の形になっているのです。



こちらは逆にくりぬかれた部分が中国大陸の形になっています。



巨大なタンスみたいな直方体がならんでいます。実際にタンスと同じように作っているんだったかな。実際のタンスとは違って、丸いあなが開いていますが、その位置が少しずつずれています。覗くと...



月の満ち欠けみたいなイメージが現れます。



壁、床、前面が写真で埋め尽くされています。それぞれの写真は、北京オリンピックを前に、これまであった建物がいっせいに取り壊され現れた巨大な空間を撮ったものです。土地は原則国家のものであった中国では、こういう開発が一気にできるのです。

一方で、アイ・ウェイウェイはあの、北京オリンピックのメーン会場である鳥の巣の設計にも大きく関わっています。

中国の伝統を壊し新しいものに置き換えて行く過程、そういうものに疑問を抱きながらも、新しい中国を築いて行くのに関わる自分。そういうジレンマを作品の中に込めているのかもしれません。

追記: そうだ、広瀬香美さんもこの展覧会に行ったって書いてました。
夜ブログ)「トリの巣スタジアム」の人 (2009.10.20 18:00)

2009/11/08

鴻池朋子展

ご無沙汰しております。

まとまった時間がとれず放置しておいた題材を少しずつ書いて行こうと思います。

まず、9月23日に行って来た鴻池朋子 「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」 (オペラシティアートギャラリー)。

全体が大きなストーリーになっているような展示方法が面白かった。ひとつひとつの展示室が、マントル層とか外核、内核のようにテーマ付けられていて、地球の中心に向かって進むような感じになっています。その展示室間は狭い入り口で結ばれています。

モチーフは、人間とオオカミの合体、超と人間の合体、羽根の生えた球体など不思議な生き物。オオカミの毛皮を吊るした部屋もあって、最初にアレルギーがないか訊かれます。

巨大な赤ちゃんの頭の形をしたミラーボールが中心に置かれた部屋もあって、光がぐるぐる廻っています。私はなんとか大丈夫でしたが、一緒に行った人は耐え難いようでした。止まっている時もあるので移動するならそのときがチャンス。

この展覧会は終ったものですが、同じ作品を使った展覧会が鹿児島で行われています。

霧島アートの森: 「鴻池朋子展 インタートラベラー 12匹の詩人」
2009年10月09日(金)〜2009年12月06日(日)

これは美術館外のアートの森などを使った展示がなされるようで、作品としては同じでも展覧会として面白そうですね。とても行けませんが。

Tokyo Art Beatによるインタビュー







先に示した オペラシティアートギャラリーの展示会情報の「展示会について」というところにも、本人が作品を語るビデオがあります。

2009/07/12

「万華鏡の視覚」展

こんにちは。久しくウソ自己紹介していなかったので岩崎宏美の名前を使おうかと思ったのですが、以前「万華鏡クイズ」で出してましたよ。

先週、「今日行った展覧会」のひとつとしてリストアップして、マイケル・ジャクソンホメオパシーの記事でそれぞれ1作品だけ言及したのだけれど、他にもおもしろいものがいろいろあったので感想を書いておこうと思う。



今回の森美術館の企画は、ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団のコレクションから選択したもの。このサイトにも
The Kaleidoscopic Eye
Thyssen-Bornemisza
Art Contemporary Collection

としてこの展覧会を紹介し、森美術館に展示したものがリストアップされている (→ Exhibitions)。

「万華鏡」でまとめているということもあり、面白いと思ったのは、光、鏡を使った作品。

今回の看板になっている、
Carsten Höller
Y


Y字型の光のトンネルのようになっていて、この光が回転するように順次点灯する。昔の「タイムトンネル」みたいだ (って分る人も少ないか)。トンネルの先には鏡がおいてあるので、ずっとつながっているように見える。

John M Armleder
Global Domes XII


ミラーボールが12個吊るしてあって、それぞれに光があてられ、光が壁や見ている人の上で交差する。まあ、ミラーボールを使って作品を作ることを考えた時に、まずはこんな作品を考えるだろうという気はするけれど。

Hans Schabus
Reißbrett Nr(s). 74, 84


2005年ベネチア・ビエンナーレ オーストリア館の模型とコンセプト図。オーストリア館そのものが作品になっている。オーストリアの山脈に建物全体が包まれているような感じでもあるし、この山は木造船をひっくり返したような構造になっている。

こういう建物全体をひとつのアート作品とするのは安藤忠雄など日本人が得意とするようなところでもある。日本の場合は万国博などでそのような出すのだけれど、美術展に出すのもいいのではないかと思った。

Sarah Lucas
Bunny Gets Snookered #3


パンストでできている。詰め物もパンスト。普通の事務用の椅子にのっているし、一部は椅子と一体化している。ちょっとぎょっとするね。

2009/07/06

今日行った展覧会

こんばんは。今日は疲れたので早く寝なきゃ...

今日は次の展覧会に行って来ました。

#1 森美術館 「万華鏡の視覚」展 → Tokyo Art Beatの情報展覧会トップページ
-- 最終日だったので ... 「万華鏡」でまとめるのはどうかとは思うが、面白かった。

#2 国立新美術館 野村仁「変化する相 -時・場・身体」 → Tokyo Art Beatの情報国立新美術館の展覧会のページ
-- 七夕イベントに参加すると無料というのに惹かれて行ったのだけど面白かった。

#3 国立新美術館 国際墨画会展 → 国際墨画会お知らせ
-- 最初水墨画かよと思ったのだが、色使いなど既存の水墨画とは異なる作品もあって楽しめた。

#4 たばこと塩の博物館 イラストレーター170人が描く「わたしの句読点」 → くれまむさん情報TIS展示会情報
-- 和田誠、及川正通、宇野亜喜良、長友啓典など有名どころがたくさん ... 山下以登さんのかわいい作品以外はあまり印象に残っていなくて申し訳ない。

国立新美術館の展示場は広いのですね。森美術館と同様、余裕をもった展示ができていて快適でした。とはいえ広いということはそれだけ歩くということですが。乃木坂駅と六本木ヒルズ間を徒歩で往復、渋谷→タバコと塩の博物館→原宿と徒歩で移動したので疲れました。それなのに帰りにプールで泳いで来たし。

2009/03/20

場面の説明のついたマンガ

てゆーか、場面の説明の必要なマンガね。

絵の下の方にCommnetと書かれた吹き出しがあるので、そこにマウスを載せるとどういう場面を描いたものか説明が出るよ。

EcoMIC 「アウトドア」by 横山裕一 [リンク切れ]

できれば、その場面説明に書かれた文章の説明と、ストーリーの意味と、「エコ」との関係もどこかに書いていて欲しい。

環境プラットフォーム「エコログ」から
パリ、ニューヨーク、ロンドン……現代アートシーンから注目を浴びる、世界の横山裕一書き下ろしエコマンガはやっぱりcool japan!
さらに希望するとしたら、どのように注目を浴びているのか、どのあたりがcoolなのかの説明も欲しい。

2008/11/10

11月3日は文化の日

という訳で行ってきました、メサジェ展 (最終日) とEN博2 (11月10日まで)。

すみません、今頃になって。EN博2はもう少し早く書いてたらこのウィークエンドの動員に少しは貢献できたのに。オバマのせいだ (濡れ衣)。

「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」。開催されていることは知っていたのですが、最初はまあいいかと思っていたのです。でも、インスタレーション作品が「森美術館のスペースだからできた展示」と聞くと、いかなくちゃという思いが強くなって、結局最終日に行ってきました。

編み物、ぬいぐるみの断片、写真に直接ペインティングなど、様々な素材を用います。また、機械仕掛けも使います。BSEで処分されてしまう家畜をモチーフにした作品など、生命を思い起こさせる作品が印象的でした。

右の作品 (六本木ヒルズイベント情報より) は、布で作ったぬいぐるみの外回りというか袋に、定期的に空気を入れたり抜いたりするもの。ハート型とか花とか、ふくらむとエッチな感じになるものとか。

展示の準備を記録した映像も流していたのですが、その中でメサジェ自身の言葉があって、昔はメサジェのようにいろいろなものを組み合わせた作品というのは評価されず、アーチストの友人からも、ジャンルを固定しないと売れないわよと言われた、ということを言っておりました。

森ビルの屋上を開放するようになったんですね。せっかくなので行ってきました。
それから、囲碁を普及させるためのイベントをやってましたよ。でもこれはスルー。

EN博は、もうすでに皆さん書かれていますが、駅から近いのに静かな住宅街で、古い家を改造したギャラリーで開かれています。私はくれまむさんのブログしか訪問したことはなかったのですが、いろいろなジャンルの方が集まっていて、多才というか多彩というか。タクシーさん (ブログ:「 マイ・ファニー・タクシー」) は山崎さんのブログでお名前を拝見していたので、探して訪問しておけば良かったと思いました。鉄のアートは気にいったもののひとつです。破格のお値段で出ていたので購入すれば良かったな。

くれまむさんはもちろん、そふぃあさんミナさんにお会いできました。それから29さんももうすぐ来られるはず、好男子なんですよと言われるので、少し帰る時間を遅らせてお会いしてきました。うんうん好男子。私の若い頃に... (+_+;)\(-_-;)バシッ!

昨年行けなかったので今年は行けて良かった。きっと来年もあると思うので、また行きたいと思います。

あっ、まだ横浜トリエンナーレの記事書いてなかったよ。[追記 (11/16): → 書きました。]

2008/09/28

湘南ドライブ

こんにちは。秋らしい感じになってきましたね。


9月23日 祝日、秋野不矩の展覧会のチケットをもらったので、葉山まで行くことにしました。車に乗って。途中渋滞するはずだからと思って余裕をもって午後すぐに出たつもりでしたが、3時間経ってもまだ逗子、閉館時間までにたどり着くことができませんでした。とほほ。

9月27日、今日は失敗を繰り返さないぞと、午前中に出ました。込んでいるところはあまりなくて、午前中に到達することが出来ました。

神奈川県立近代美術館 葉山。葉山御用邸の近くにあります。公共交通機関で行く場合は、逗子駅からバスになります。

あまりメジャーな展覧会ではないので (私も秋野不矩という画家は今年になって初めて知りました)、すいていました。こういうところでスケールの大きい絵を見るのは良いですね。

裏からは海が見え、散策路もあります。散策路の中にはオブジェ作品が展示してあります。






時間があるので、湘南国際村と、



横須賀美術館へ行って来ました。横須賀美術館では、「ライオネル・ファイニンガー」展が開かれています。これも良かったな。

この美術館のことはテレビで知って、また、ぶんさんが記事にあげられているのを見て過剰な期待をしていました。写真の腕の差が出るんですよね。

これは海の広場 (海に面した芝生の広場) から撮ったものなのだけど、屋上広場というのもあったんだ。

ところで葉山も横須賀も、駐車場料金が、美術館入場者は1時間だけ無料ってどういうこと。もう少しゆっくり見て良いような設定すれば良いのに。って200円とか150円とか払えば良いだけなんですけどね。

帰りに横須賀市内がすごく渋滞していたのですが、この講演会のせいか。それともこれ

次は横浜トリエンナーレだな。Akasaka Art Flower 08はどうしようか。

2008/08/16

対決−巨匠たちの日本美術

おはようございます。赤塚不二夫です (ウソ)。

「対決−巨匠たちの日本美術」展に行ってきたのだ。でも手塚治虫VS石ノ森章太郎はなかったのだ。

それはともかく、混雑するというので、先週休みをとって行ってきました。会期明日までなのに「込むから平日に行ってきた」って、挑戦ですか、ごめんなさい。

とはいえ、平日でも結構込んでいました。

通常だと同じ画家を並べるとか、同じ美術館のコレクションを持ってくるなどで、目玉があってその他のものが並ぶという感じになり、見る方もめりはりつけて見るのですが、今回は全部目玉と言って過言ではありません。

二人ずつ比較して見るし、解説で差を見ながら見るので、時間もかかり疲れました。作品的には好きになれないものもあるのですが、なぜ好きになれないのかとか考えながら見ているので、そういうのにも時間がとられます。

見応えがあったということです。

時代背景とか、使えるようになった技術、技法などもわかって面白かったです。

東京国立博物館は初めて行ったのですが、これが行われた平成館以外に、本館、東洋館で常設展もあり、こちらも充実しています。すいていますし。とはいえ、時間もあまりなく疲れてもいたので、ぞんざいな見方しかしていないのですが。

「対決−巨匠たちの日本美術」展に関しては、下記にミナさんの力の入ったレポートがあります。といって自分では手抜きをさせてもらってここで終りたいと思います。

footprint 「対決 巨匠達の日本美術」

2008/04/20

松井冬子

松井えり菜のリンクを踏むんじゃなかったと思っている皆さん、申し訳ありませんでした。こちらのリンクでご機嫌をうかがいましょう。

4月20日(日)午後10時00分〜11時00分 NHK教育
ETV特集「痛みが美に変わる時〜画家・松井冬子の世界〜」 (下記画像もNHKサイトより)


上野千鶴子との対談もあるようですが、下記Vogueでのインタビューで、2006年に会っていちばん感激した人として上野千鶴子を、最も感動した本として上野千鶴子の『脱アイデンティティ』をあげているんですよね。

「松井冬子」で検索して訪問される方が相変わらず多いのに、情報が少なくて申し訳ないので、せめてこうやってリンクを追加していきたいと思います。

これまで松井冬子に言及した記事
2007-05-26 松井冬子のインタビューが...

関連リンク
読売新聞大手小町インタビュー(2005年12月8日)
対談: 松井冬子 VS 佐々木 豊 (芸術新聞社)
Vogue Women of the year 2006 インタビュー (動画あり/音声に注意)
女子美広報誌バックナンバー (No. 156 に卒業生講演会の報告が載っています)

松井えりな

メモ: 松井絵里奈松井えり菜とは別人。ちなみにもちろん松木里菜も別人。
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