2008/10/29

Yokohama Triennale 2008

休みをとって行ってきました。感想はまた後で [→ 書きました]。




これは大巻伸嗣"Memorial Rebirth"。イベントとして展示される作品で、実施場所は日によって変わります。この日は横浜美術館前でした。大さん橋で行われると思い込んでいて、この日はやっていないものと思っていたので、新港ピア会場に行く途中『リングドーム』で知り、急遽予定変更してこちらにまず行くことにしました。

ケリス・ウィン・エヴァンスとスロビング・グリスルの作品 "あ=ら=わ=れ"。


モビール状に吊るされた円盤の中で、平面スピーカーが仕込まれたものがあります。そこから出た音は指向性が強く、壁に反射して異なった方向から聞こえたりします。円盤自体が常にゆっくりと向きを変えているため、不思議な音場ができます。

ミケランジェロ・ビストレット "17マイナス1"。




1枚だけ割れていない鏡があります。これが "-1" ということなんでしょうね。ハンマーが置いてあるのも展示の一部です。これで観客が自由に割って良いという訳ではありません (2001年のトリエンナーレではオノ・ヨーコ作品で、観客が陶器のカップを自由に割って接着剤でつなげる、という作品がありました)。

赤レンガ倉庫会場に移って、ミランダ・ジュライの「廊下」。


狭い廊下に突き出したメッセージ。このメッセージをよけながら狭い廊下を通って行きます。メッセージによって廊下が人生のメタファーと思わせる作りです。ただその考えを否定するようなメッセージもあるのですが (右下)。「もう引き返せない」とか「あなたが子供の頃に夢見た物事は起きやしません」なんて聞きたくないよ。といっても、予めそれを知っていて来た訳ですけどね。

このメッセージボードの裏側には英語で書かれたメッセージがあります。反対側から入ると同じ体験ができる訳ですが、こんな狭い廊下で反対側から来られると困りますよね。

さて、この時点で3時近く。赤レンガ倉庫会場の近くには日本郵船倉庫会場がありますが、そこへ行くと三渓園へは今日は行けません。チケットは2日間有効なので三渓園は別の日にする手もあるのですが、一番魅力的な作品が三渓園にあるので、そちらを優先させます。

これこれ。中谷芙二子の霧の彫刻。リンク先の作品と比べるとずっとこじんまりして拍子抜けですが、それでも霧が濃くなるときにはあたり一面が霧に包まれ、幻想的な雰囲気です。

三渓園には、ティノ・セーガルの"Kiss"という振り付け作品があります。男女ダンサーがずっと抱き合っているの。作品の芸術性はさっぱり分らず、ただたいへんだなあというのが感想です。

これらの作品が目当てなら三渓園の入園料500円だけで見ることができます。一方トリエンナーレのチケットがあれば三渓園自体も楽しむことができます。そんな時間的余裕はありませんでしたが。

横浜トリエンナーレは11月30日まで。日本郵船倉庫会場と大さん橋会場へは行っていないので、どこかで行きたいと思います。大さん橋会場のH BOXは魅力的です。

リンク:
横浜トリエンナーレ2008 ホームページ
マイコミジャーナル 2008/09/16次世代クリエイター必見! 「横浜トリエンナーレ2008」注目作を紹介
文化庁メディア芸術プラザ One Step to Exhibition Vol. 13 横浜トリエンナーレ2008
みなとみらい調査隊: 日本最大級の現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ2008」を体感せよ!
PingMag 2008/10/01 現代アートの祭典、横浜トリエンナーレ2008
POLAR BEAR BLOG 2008/10/12 ミランダ・ジュライの「廊下」が必見な件
TABイベント情報 横浜トリエンナーレ 2008 - 新港ピア

1 件のコメント:

11月3日は文化の日 « うえぶろぐWordPress [@ryokan] さんのコメント...

[...] あっ、まだ横浜トリエンナーレの記事書いてなかったよ。[追記 (11/16): → 書きました。] [...]