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2005/09/03

期日前投票

おはようございます。9月になっても暑いですね、松岡修造です (ウソ)。

衆議院議員の選挙期間って思ってたより短いんですね。

出張で投票日に投票に行けないので、不在者投票しないといけないなー。
そいうえば、前回あたりから期日前投票というようにかわったんだっけ。
前回は「期日前投票ができるようになりました」って結構宣伝してたけど、前から不在者投票あったじゃん。
宣伝してるくらいだから不在者投票よりもやりやすくなったのかな。
...

と思いながら、送られてきた投票所入場券を見ていました。

結局市役所へ行く必要があるんですね。まあ不在者投票するつもりだったし、不在者投票も何回かしたことがあるので、それはいいんですが...

注に、「期日前投票を行う時点で満20歳に達していない方は、従来通りの不在者投票になります。」って書いてあってびっくり。制度が置き換わったんじゃなくて、「不在者投票」もまだ残ってるんですね。

総務省に「期日前投票制度の概要・メリット」というページがありました。
○選挙人に対するメリット
選挙期日前の投票であっても、選挙期日における投票と同じく、投票用紙を直接投票箱に入れることができ、投票用紙を内封筒及び外封筒に入れ、外封筒に署名するという手続が不要となるので、投票がしやすくなります。 
○選挙事務執行に対するメリット
不在者投票の受理不受理の決定、外封筒及び内封筒の開封などの事務作業がなくなることから、事務負担が大幅に軽減されます。 
○その他のメリット
地方選挙に電磁的記録式投票を導入している団体の場合、選挙期日前の投票についても電磁的記録式投票機によって行うことができます。
だそうですよ。

「投票用紙を直接投票箱に入れること」ってそんなにメリットなのかなー。どうせ市役所まで行かないといけないのだし、行っちゃったら多少の手間はもう関係ないような気がする。それよりも、「投票用紙を内封筒及び外封筒に入れ、外封筒に署名するという手続」って、不在者投票やった人だけができる特権というか、話の種になると思うぞ。

「期日前投票を行う時点で満20歳に達していない」ってウソついて、不在者投票のほうをやってこようかな。

追記: 行ってきましたよ。というわけであざらしサラダさんにトラックバックです。「満20歳に達していない」ってウソつく度胸はなかったので普通に期日前投票でした。ところで、最高裁判事審判 (すみません正しい名前知らなくて) は、9月4日からなんですね。ただこちらはいつも情報の把握ができず審判もできないんですけどね。

2005/07/22

ビッグイシュー買ってきた

こんばんは。矢作達彦です (ウソ)。

有楽町の駅に向かって歩いていたら、なにやらパンフレットをもって叫ぶ中年男性が。一旦通り過ぎたのだけど、思いあたるところがあって引き返してみた。

ホームレスに仕事を提供するためにホームレスしか売れない雑誌「ビッグイシュー」でした。存在は知っていたのですが、はじめて現物を見ました。

ホームレスの支援者って、「ホームレスがホームレスであり続けることを支援している人たち」、「公共財である道路、公園をホームレスに私有させろと主張する人たち」、「自分の犠牲ではなく、公共を犠牲にすることで、自分達の偽善を満足させる人たち」という印象を私はもっている。だが、この活動は、
ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済(チャリティ)ではなく彼らの仕事をつくることにあります。
といっており、その点では賛同できる。

でも、ほんとにそうなのかな。何でも素直には受け取れないのだ。ホームレスにしか売れないようにしてるんだったら、ホームレス卒業したら仕事なくなるんだよね。「ホームレスがホームレスであり続けることを支援している」ことになっちゃうんじゃないか、と。
内容は、ちゃんとした価値を提供する雑誌でしたよ。市民運動的な色彩もあるけど (これもあって悪くはない)、ちゃんとエンターテインメントしてる。200円だったら払ってもいい。でも通勤経路にはないので毎号買うって訳にはいかないんですけどね。

そうそう、裏表紙にPeople Treeのことが載っていましたよ。これは何かと言うと、... サイトから引用した方がはやいですね。
ピープル・ツリーは、人と環境を第一に考え、貿易を通じて途上国の生産者の人々を支援している「フェアトレードカンパニー株式会社」の商品、カタログ、直営店の統一名称です。 
ピープル・ツリーでは、アジア、アフリカ、南米20ヶ国の生産者パートナーが伝統的な農法や技術を活かしてつくった、衣料品、アクセサリー、雑貨、食品など幅広い商品をご紹介しています。環境を害さず、人の手と多くの時間をかけてつくられた「フェアトレード&エコロジー商品」を、暮らしの中に取り入れてみませんか。
これもお金そのものを渡すのではなく、仕事で自立を支援するという主旨。先日、「ほっとけない、だけど...」「白いバンド買ってきた」で書いた私の意見に合致している。

でもね。ピープル・ツリーのProductsのところをたどってもらうとわかると思いますが、みんな高いんですよ。それってビジネスとして成り立たないんじゃないだろうか。やっぱりお金を与えているのも同然なんじゃないだろうか。それでも仕事をしてお金が得られるということを伝えると言う意味で価値があることなのか ...

40過ぎて惑わないことが期待されるおじさんが、結論を出せずにいるのだ。
追加トラックバック (ビッグイシューについて書いている記事)

続・愛のまぜご飯さん: ビッグイシュー

2005/07/10

それは劣った特徴なのか

こんばんは。まっくろくろすけです (ウソ)。

先日「ちびくろさんぼ」の復刻に関して、何人かのブロガーの皆さんが記事にしていましたね (パイルダーオン!rkyaさん食べる・聴く n_ayadaさん)。

その後、こんな記事も出ていました。

毎日新聞 2005年7月3日
黒人差別:黒人少年の切手で火花 メキシコ、発行に支持多数/米「差別助長する」

以前には、カルピスのロゴが槍玉にあがって、結局カルピスがロゴを変更するということもありました。カルピスのロゴは、シルクハットなんかかぶっておしゃれな黒人を描いていたのにね。会社側も差別的な意識はないのにと困惑していたと思います。

これらで思うことは、
・これを差別だという人は、黒い肌は劣った特徴だと考えているのではないか
・黒人自体はどう考えているのだろうか
ということです。

「ちびくろさんぼ」は、「サンボ」という名前が差別的だという観点もありました (rkyaさんの記事でも指摘されています)。しかしそれも黒人自体がどう思っているか伝わってこないのです。瑞雲舎サイトに復刊の経緯が載っていますが、その中には「検討に検討を重ねた」とはあるのですが、黒人がその検討に関与した様子がうかがえません。

ただ今回のメキシコの切手に関しては黒人活動家から批判があがっているようですね (CNN.co.jp 2005.06.30)。
切手に描かれているのは登場人物の黒人少年で、誇張された分厚い唇と大きく見開いた目をした、人なつっこい性格の持ち主。作中では白人たちが少年の容姿やしゃべり方や振る舞いをからかって、笑いのタネにしている。
切手に出てくるのは分厚い唇と大きく見開いた目なので、彼らはこれらを劣った特徴と考えられているのかなあ。それとも元の作品の内容を問題にしているのか。

一方で、黒人ミュージシャンらが "Black is beautiful" というメッセージを出していたときもありましたね。わざわざそういわなければならないところにも、差別の歴史の影響が現れているのだと思います。

彼らがどう考えているのか、どのような変化を望むのか、そこから議論は始まるのだと思います。

コメント
 Commented by cosicosi3 at 2005-07-11 10:48 x
黒人少年を主人公にするのは、可愛いからであって
決して差別的な意味合いではないと思います。
やっぱりどこかに白人優位主義みたいなものを感じますね。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-07-12 01:36 x
★cosicosi3さん、
ただね、こちらが可愛いと思っても、言われるほうは傷ついているかもしれないとも思うのです。極端な話、足に障害があってびっこ引いている人に(これも差別的表現なんだっけ?)、歩き方が可愛いなんて言えないですよね。やはり相手がどう感じるのかも考慮する必要があると思うのです。これも絶対ではない。金正日が「独裁者てゆーな、傷つく」と言っても通らないわけで。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-07-12 01:40 x
それから白人優位主義を感じるということには同感です。白人の肌の色を白く、鼻を高く、あごを割れているように描いても、誰も差別だと言わないでしょう。

 Commented by rkya at 2005-07-12 14:48 x
きゃっ、本文に登場してるわ(照照)恐れ入ります~w
結局、問題なのは、このポストのタイトルそのまま、
白人優位主義ですよね。民族とか宗教とかに
誇りを持つのは大切なことだと思うけど、
一歩間違うと諸悪の根源。難しいな、と思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-07-13 01:51 x
★はるかさん、
確かに誇りを持つということはそれ以外を低く見るということにつながりますね。日本人の勤勉さ、繊細さを誇ると言うことは、他は怠惰、粗雑と言っているようなものかもしれません。ただ肌の色など外面的な差異を優劣につなげることがないようにしないといけませんね。

2005/07/02

被害者の救済を第一に

こんにちは。罪を憎んで人を憎まず。憎んでいるのはあなたではなく、あなたの心根にある次の罪の種なのだ。

多くの方が言われていることですが、日本は犯罪の被害者の救済よりも加害者の利益を優先させていると思います。人権の名のもとに元犯罪者の情報が隠されたり、裁判所で決めた刑期が刑務所の判断で軽減されたりしています。社会復帰の支援も必要なこととは思いますが、一方で被害者への支援の少なさはバランスを欠いているように思えます。大黒柱を無くして一生悲しみと生活苦を遺族に対して、刑期を終えれば犯罪を忘れて普通の生活ができる (元) 犯罪者 (全部が全部そうだと言っているわけではないのでご注意)。

被害者の支援に取り組む人たちもいるのでしょうが、聞こえてくるのは加害者側の支援団体の活動ばかり。ああ、そうか、それらの団体の人々は、自分達がひっそり支援するのではなく、行政に支援しろと圧力をかけているからニュースになるわけね。

そんな中、この取り組みは評価できますね。

毎日新聞 2005年6月29日
犯罪被害財産: 国が没収、被害者分配へ 法務省、関連法案を今秋提出

私は刑事事件で有罪が確定したら、被害の補償は自動的になされるものと思っていました。もちろん加害者に返済能力がない場合が多いことは知っていましたが、返済能力があっても別途民事訴訟を起こさないといけないのですね。そういえば確かに刑事で無罪になっても、民事で (有罪と同義の) 賠償を負わせた判決があり、それは刑事と民事が独立していたことを意味します。

今度の取り組みも一歩進めて、一旦被害者の賠償を国が肩代わりするようにしてもらいたいと思います。そしてその分を国が加害者から差し押さえる。

足りない分は払い終わるまで税金に上乗せする (生きていける範囲で)。そして払い終わるまで国外へは出さないようにする。

これはお金の問題ではなく、贖罪意識の持続という意味で効果があると思うのです。

オウム真理教の事件では、以前国は賠償権を放棄しました。これは他の被害者の賠償を優先させるためだったのですが、それだったら国が優先度最低でよいと宣言するだけでよかったんじゃないかなあ。今でもオウム真理教 (アレフと改名) の信者=松本智津夫の信者は多くいるので、それら信者の皆さんにこつこつ働いてもらって (出家なんて儲からないことはやらなくてよろしい)、質素な生活をして、一所懸命寄進してもらって返してもらえばいいと思う。

2005/03/27

立花隆の新連載

こんにちは。紹介が遅れました、てゆーかどうにも代理で紹介してくれる人が思い付きません。

nikkeibp.jp 「専門家の眼」で
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

とう連載が始まりました。始まったというのはおかしいですね。「今月の終わり (3月30日) から公開される「立花隆の『メディア ソシオ-ポリティクス』」のページのテスト版である」とありますので。「場合によっては、毎日、あるいは一日に何度も発信することもあるかもしれないし、何日も書きかえられないこともあると思う」とありますが、昨日1日で一連のテーマですが5本の記事が書かれています。

これまで得られた情報(独自に取材したと言うよりは雑誌記事等オープンになっているものの集積)の組み立てによって「ミッシング・リンク」を解明していくのは、他ではみられないところだと思います。切込隊長やそのブログにコメントやトラックバックしている人をみていると、そういう分析は氏でなくともできているのでしょうが、少なくとも整理された形で提示されていません。

今後知りたいのは、
・SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか
・それともそれを含めて大きなシナリオがあった (堀江社長は駒に過ぎない) のだろうか。
・SBIはホワイトナイトになり得るのか。フェニックスがハゲタカに変わっただけでは?
・今後の見通し: 今回の行為は堀江社長は告訴等の手段をとると思われるが、それに勝つ可能性はあるのか。また長期戦に耐える体力をもっているのか。
などでしょうか。

立花氏を絶対視している訳ではないのですが、「即物的な最新情報をいっぱいに詰め込んだページとして展開するのではなく、むしろ目の前の現実から一歩引いて、より広い視野からそれを捉え直したときに、何がみえてくるかを中心に書きたい」というところに期待したいと思います。

2005/03/06

決闘!

おはようございます。ヤンクミです (ウソ)。

昨日予告した毎日新聞の「余録」から (タイトルはそう見えないかもしれませんが決闘の話です)。

毎日新聞 2005年3月5日
余録: 「この証明は少し補わなければならないが、もう時間がない」…
フランスでは19世紀まで決闘が行われていたそうです。映画「天井桟敷の人々」のことを思い出しました。

天井桟敷の人々
評価の高い映画なんですが、ここでは、映画のクオリティより、拳銃による決闘というシチュエーションがいくつか出てきたことが印象に残っていることについて書きたいと思います。拳銃による決闘?っていつの時代かよく分からなかったのですが、1840年代のパリが舞台だそうです。西部劇ならいざしらず都会でこんなことが行われていたのですね。映画の中では、金持ちが気に食わない貧乏人に決闘を申し込んでいました。決闘は申し込まれたら受けないといけないようで、相手は拳銃を触ったこともないような貧乏人ですから金持ちの勝ちは見えているようなもので、合法的に殺すのに使われていたようでした。映画では、それを救うため、主人公が決闘の前夜にその金持ちを殺しに行っていました。

「余録」の中では「明治日本で決闘罪が作られたのも、主に外来の習慣が入るのを防ぐためだったといわれる」とあります。江戸時代まで日本にも決闘はあった訳ですが、武士同士のものですよね。こんな野蛮な習慣が入ってくると困るので、それを禁止するのは当然でしょう。

一方今回の中学生の決闘。素手でタイマン、相手が降参したら終わり。マンガだったら「正々堂々」という形容で奨励される行動ですよね。少なくとも、陰湿ないじめや集団リンチ等よりずっと良いように思うのは私だけじゃないと思います。

でも新聞じゃそう書けないんですよね。この「余録」でも
まずは誰であれ、暴力ざたを仕組むのを許してはならない。ただ万事に節度や歯止めが失われた世の風潮のせいだろうか。ルールを決めたケンカが独自の犯罪を構成する事実に、ちょっと虚を突かれたのも正直なところだ。
とあって、複雑な思いをうかがわせます。古館伊知郎も疑問を呈していましたが、暴力を肯定する訳にはいきません。

これから、マンガなどではやりにくくなるでしょうね。

トラックバック先
■ 社会派ブログ--実はただのグチさん: 「決闘罪に関する件」

2005/03/05

親の呪縛

こんにちは。辻井喬です (ウソ)。

毎日新聞の「余禄」(天声人語みたいなとこ) で決闘の話題が出ていたので、それを題材に書こうとおもったのですが、まだWebに載っていませんでした。

昨日の分はこれです。

余録: 「他国へ商売に行っても…」 (毎日新聞 2005年3月4日)

ここで紹介されている近江商人、中村治兵衛「家訓」
「他国へ商売に行っても……自分の事よりもまずお客のよいように考え、高利を望まずに何事も天道のめぐみ次第と思い、その地の人々を大切に商売をしなさい」
が、近江商人全体の価値観「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」になっているということです。すばらしいですね。

一方、堤康次郎が作った家憲は、堤家の繁栄しか考えていない。卑しいですね。

しかも株の名義を書き換えて相続税対策。これって「節税」(法律に違反していない) ではなく「脱税」(犯罪) ですよね。「節税」なら今後も真似する人が続出するとおもいます。
こんな人が衆議院議長まで登りつめた政治家というのですから、投票した人もそれを恥じているでしょうね。

堤義明氏逮捕から、いろいろな記録がテレビで流されています。16歳から帝王学を叩き込まれ、その中には「友人は作るな」というのもありました。かわいそうな人生といえるでしょう。

「帝王学」ってなんなんでしょうね。私には無縁の世界の話ではありますが、人の上に立つものの心構え、矜持を学んでいるものだと思っていました。もちろん友達のふりをして近づいてくる人も多く無闇に人を信じてはいけないというもの含まれるでしょう。しかし、信頼関係を構築しなければ大きな組織を動かせないでしょう。

子供、子孫のために良かれと思ってやったことなのかもしれないですが、子孫の幸せにつながっていませんよね。呪縛でしかない。

世の中には、2代目3代目とうまくいっているところもあると思うのですが、そういうところの良い点はあまり出てきません。出てきてもうまくいっている部分だけが出されるので、あまり参考にできません。西武だってこれまではうまくいっている例として扱われていたのですよね。近江商人の家訓は家訓としてではなく共通の価値観として引き継がれて、それはむしろ繁栄や財産を引き継いでいると言うより、繁栄をもたらす考え方を引き継いでおり、繁栄自体は子孫の努力の継続によるものと言えます。やはり、「家」という考え方をする時点、自分の「家」だけの繁栄を考える時点で間違っているのでしょう。

トラックバック先:
■ 瀬戸智子さん 「驕れるもの久しからず」

2005/02/26

実質タダで新株を購入できる

先日のこれからどんな顔して報道するの?の続きです。

当然ながら村上さんからの批判が出ましたね。

毎日新聞 2005年2月26日
ニッポン放送株: 村上ファンドが新株予約権発行を批判
(1)発行済み株式総数を大幅に超える多大な新株予約権を株主総会の決議なしに、特定の第三者(フジテレビ)に対して安価に発行するもの
(2)新株予約権の行使により調達する最大約3000億円の資金の使途が明確でなく、希薄化した株式の価値が将来的にどのように高まるのか株主には理解できない
(3)フジの公開買い付け(TOB)中の発表であり、株価に大きな影響を与えた
(2)の資金の使途ですが、

全額フジテレビに無利息で貸し付け

ってやったらどうでしょ。新株予約権といっても購入の予約なので、フジテレビもそれだけの資金が必要な訳ですが (1株当たり1株5950円とすると総額2808億円)、その支払先はニッポン放送であって、実質自分のもの (になるもの) ですよね。これなら50%以上になれば良いというだけでなく、増資すればするほど配当など既存株主のもつ権利を少なくすることができますよね。

しかもこの方法はフジテレビだけでなくどんな企業にも応用できます (本気で増資する気のあるところを除く)。他人の資金を使って、その利益のほとんどは親会社が吸収できる。これが認められれば、我も我もってことになるんじゃないかな。

ライブドアも、ライブドア株が下がればリーマン証券が利益をあげられる契約にしたことは、ライブドア株主を犠牲にしたという意味では同罪ではあります。ただ、今回のフジテレビ (仮処分の申立ての対象はニッポン放送ではありますが、あえてフジテレビと書きます) の行為は影響も大きく、全力で阻止していただきたいとおもいます。

'05/03/01 追記: ライブドアが800億円を調達するのにリーマン証券に出したMSCBは、日本語では「(円貨建)転換社債型新株予約権付社債」というらしいですね。初めて知りました。同じじゃん...

2005/02/19

相続税払ってから言ってね

こんばんは。宮本信子です (ウソ)。

いずれ出るだろうなとは思っていましたが、

毎日新聞 2005年2月19日
コクド株問題: 堤義明氏の弟・康弘氏が会見 (リンク切れ)

帰属不明の株は自分達が相続すべきものらしいです。で、その帰属不明の株というのは何かと言うと
関係者によると、有価証券報告書の虚偽記載が問題になった西武鉄道株は当初、康次郎氏が保有していたが、相続税対策のため57年ごろ、元従業員らの個人名義に分散した。株は大量の印鑑とともにコクド総務部で保管され、堤前会長に引き継がれたという。
のことですよね。

「相続税対策」って「脱税」というのじゃないでしょうか。まずこのときの相続税を払って、残りを相続してもらえばいいんじゃないでしょうか。もちろん40年分の重加算税も。どれだけ残るか知りませんが。あ、株はほとんど流通してないので当時の株価で計算しても意味がないかもしれませんね。その場合は会社の総資産で計算すればよいかと思います。

時効?

たとえ国税庁が許してもこのuedaが許しません。