2004/09/10

「テロ」と「戦争」

北オセチアの学校占拠事件、これまで何か書こうと思いつつ書けずにいました (04.09.11追記: この点yodaway2さんに近いかもしれません)。いや、今も直接このことに関して書けません。

愛のまぜご飯 (by heteheeteさん) 「テロと戦争」
日日光進 (by jinsei1さん)「オイオイッ!」

これらの記事にトラックバックして記事を書いています。愛のまぜご飯さんのコメントに書いたものをちょっと変えています。タイトルも愛のまぜご飯さんと同じですが、ちょっとだけ変えています。

昔は「テロ」という言葉は明白だったと思います。憎むべき犯罪でした。無関係な人の命の犠牲も厭わない卑怯な犯罪です。一方、「戦争」。これは「避けたいものではあるが、やむにやまれぬもの」というニュアンスがあります。さて、この時点で既に「テロ」は便利な言葉になっています。「テロ」というラベルがついたものは「悪」、「戦争」は理由があれば「義」、「正義」となります。

「テロ」は犯罪です。それも卑怯な犯罪です。絶対に阻止しなければなりません。そのためには人質に犠牲が出てもかまわないというのが国際的なコンセンサスでした。福田さんが「人命は地球より重い」といって、テロリストの要求をのんで犯罪者を解放したとき、日本は大きな批判にさらされることになりました。

「テロ」は犯罪です。「犯罪」に対しては「犯人」を見つけ出し、証拠を見つけ出し、裁判にかけないといけません。捜査の段階で、違法捜査があってはいけません。また、民間人に犠牲が出るような無茶なことはできません。正義のためだったら公正な手続きが必要になります。面倒くさいですね。不便ですね。

そこで便利な概念が発明されました。「テロに対する戦争」です。「戦争」は面倒な手続きは要りません。テロリストの近くに住んでいる無関係な人が巻き添えになってもかまいません。だって戦争なんですから。「無関係な人を巻き添えに」ってどこかで聞いたことがあったような... あ、「テロ」の定義のところでしたね。

相手に対して「テロ」のレッテルを貼りましょう。国際社会がみんな同情、支持してくれますよ。自分のやることは「(正義の) 戦争」と言いましょう。戦争はやっぱり嫌だというところもありますが、支持してくれるところもありますよ。なにせ「正義」なんですから。日本の首相も「仮定の質問には答えられない」と言っていますが、大丈夫、始まったら容認してくれます。支持してくれます。支援してくれます。

さあ、声の大きいところは真似しましょう。ロシアさん? ああ、あなたのところはマスコミもあなたのいうとおり動いてくれるので、うまくいきますよ。うちだと批判を抑える雰囲気作りが大変なので、あなたのところがうらやましい。

途中から文体が変わってきた? 賢くなったって言っていただきたいですね。

[04.09.11 トラックバック追加しました]
Tomorrow's Way (by yodaway2さん) 「露学校人質事件、テロに立ち上がって抗議した少年は……。」
あたしの青春返してよ (by とびげりさん) 「憎しみの連鎖」

[その後の追加トラックバック - 「テロ」という言葉の使い方を問題にされているみなさん、「戦争」の犯罪性を問題視するみなさん]
=社説は語る= (by ko-bar-berさん) 「ウズベキスタン暴動を武力制圧」
浮世風呂 (by rakurakuonsenさん) 「ウズベクでの中露vs英米?:構図は簡単ではない」
designcafe-blog (by design-lifeさん) 「何が正しいのか。」

コメント
 Commented by heteheete at 2004-09-10 09:07 x
おはようございます。heteです。
トラックバックどうもありがとうございました。
『ロシア、海外の武装勢力拠点への先制攻撃を示唆』などという
ニュースを見て、ロシアもアメリカのように戦争を始める大義が出来て
喜んでいるように見えてしまい、恐ろしいです。

(私事で恐縮なのですが、今朝自分のブログにログインが出来ません。
yoshihirouedaさんはそんなことないですよね?)

 Commented by yodaway2 at 2004-09-11 01:18 x
何が正義で、何が正義でないか……。それは拠って立つ国家、民族、宗教によって拘束を受けがちだと思います。しかも、その拠って立つものは、多くが生まれながらにして決まってしまっていることが少なくありません。子どもの頃……、私は戦争のニュースを聞くたびに、神様はとても意地が悪くて、人間が対立するように、対立するようにと世界をつくったのじゃないかと疑っていました。これからの時代、個人であっても国家のレベルであっても、生き残っていくだけでも、けっこう大変になっていくのかもしれません。人間に対して、ちょっと厳しすぎる感想になったかナ?

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-12 04:42 x
★heteさん、返信が遅くなりました。強いロシア、拡大するロシアはロシア国民が望んでいることで、暗澹たる気持ちになります。でも外にまで出て行く体力あるのかな。

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-12 04:47 x
★yodaway2さん、返信が遅くなりました。価値観の違いはありますが、共通の価値観として人命、人権、幸福というのがあると思いますし、どの文化であってもそこを認識しなければならないと思います。そしてその次に、それ以外は寛容であることが共通の価値観であってもらいたいものです。

 Commented by rakurakuonsen at 2005-05-19 23:42 x
こんばんは。コメント&トラバ、ありがとうございました!
僕の記事を追加していただいたんですね。感謝感謝です。
yodaway2さんへのコメントのなかで
>寛容であることが共通の価値観であってもらいたい
とおっしゃってますよね。
「あぁ、揺らいでいるのはそこかも。」と感じました。まだ、うまくはいえないんですが・・・
じっくり考えていくと、哲学や倫理学の領域に行きそうなテーマですね。(僕は、あまり得意じゃないんですが・・・)
落ち着いて考えてみたいですね。

 Commented by rakurakuonsen at 2005-05-19 23:50 x
蛇足ですが・・・
uedaさんのところにきているトラックバックスパム、僕のところにきていたのと同じものです!撃退法あります。浮世風呂に「ワイルドカードでトラックバックスパム対策」(5/15付)という記事を書いてますので、よろしければご覧下さいませ。

蛇足2
yodaway2さん、400本達成、すごいですね。あそこは、本当にいいコミュニティになってて、いつも素晴らしいと思います。yodawayまつり、やってみます?(笑)。どうするといいかな・・・ blog名の最後に「's way」ってつけてみるとか。 ・・・わくわく。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-05-21 14:18 x
★rakurakuonsenさん、
アメリカの「民主主義の輸出」、コンセプト自体は崇高だと思いますが、手段や本音はちゃんと見据えないといけないと思っています。キーは、その国の人々にとって本当の幸せはなにかということかなと思います。

 Commented by soliton_xyz at 2005-06-11 18:24 x
「テロに対する戦争」というのは、実のところ、アメリカを統合し強化するために必要な「神話」だそうです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-06-11 22:06 x
★soliton_xyzさん、「テロに対する戦争」って、9.11以降ナショナリズムの強化に使われましたね。びっくりするくらい言論の自由もなくなって、太平洋戦争時の日本みたいと思いました。中国の反日デモ・暴動も同じようなものなんでしょうね。

2004/09/08

ユニクロの中国進出?

こんばんは。バナナ共和国大統領です (ウソ)。

ハラペコ日誌 (halapecoさん)「ユニクロ」に、ユニクロの上海店の話が載っています。

ユニクロといえば、日本の生産管理で中国で生産することによって、安さと高品質を両立させるビジネスモデルで成功しているのですが、それが中国に出店?ということで、成功するのか最初疑問に思ってしまいますね。halapecoさん(中国留学生)も上記記事でレポートされていますが、日本とほぼ同じ値段で、中国の物価水準からしてみるとかなり高いとのこと。しかし、成功しているようです。

成功の要因としては、halapecoさん「中国では男向けの服屋は有るにはあるが女性用と比べれば数も少なければファッション性も無い。」と指摘されるように、ファッショナブルなカジュアルがないということがあるのでしょう。日本でもユニクロがブームになったときがありましたが、それもただ安い/高品質ではブームになるということはなく、やはり服としての魅力があったのだと思います。ユニクラーというのでしょうか、何でもユニクロで揃える人とか出ていました。

もうひとつの要因は、日本式の接客、店舗、品物など、全て日本式にしているということにあると思います。それは日本式が良いというのではなく、サービスの質が日本と同じレベルを保っていることだと思います。会長の柳井さんが
「一勝九敗」-ユニクロも失敗ばかりだった
の中で、イギリス進出の失敗について語っています。
イギリスでの失敗は、経営者の選択に原因があった。海外の現地法人は現地の人が経営をしないとうまくいかないと考えていたため、紹介されたイギリスの老舗デパートでの勤務経験のある人を社長に採用したのだが、イギリスの文化の反映もあって、保守的な経営陣や組織になった。 
 経営者から店員まで、それぞれに階級・階層をつくり、壁ができてしまった。現場の社員だろうが社長だろうが、壁をつくらず対等に、みんな一緒になって話し合って実行する当社の企業風土からはほど遠いものだった。店は汚く、店舗社員の訓練もぜんぜんできていない。社長に注文をつけても、「できない理由」を並べる。ユニクロの商売をイギリスで実現できなければ意味がない。
この失敗をふまえて上海では日本式、というよりユニクロ流にこだわったのだと思います。

なお、halapecoさんは現在は一時帰国されていますが、中国に留学されています。日本では中国の生の情報はあまり入手できず、中国人の反日感情ほんとのところはどうなの? とか思うわけですが、現地からの情報を発信してくれることを期待したいと思います。

2004/09/05

へたれ...です

さきほどはクサナギがお邪魔しました。中居です (ウソ)。

私は、
とびげりさんのその女、強暴につきで紹介されていた
受け攻め度チェック
をやってみました。

結果は...

中居正広さん(ニセモノ)は へたれ攻 です!
(ちなみに名前は最後の「神様」の部分しか影響しません)

「へたれ攻」ってなんじゃー。

へたれ攻の貴方は
★性格★
素直な平和主義者です。
明るくさっぱりとした性格なので誰からも好かれるタイプ。
人を惹きつける笑顔と、すんなりと相手の胸に飛び込んでいく素直さがあるので、初対面でも旧知の仲のように話せます。
友達がいっぱいできるのが特徴です。
優しく素直で合理主義者。二面性がある点も貴方の魅力となっています。
なんで平和主義者って分かったんでしょ。「明るくさっぱりとした性格」って、それほどでも〜。
★夜の性格★
いつも相手に遠慮して、思い通りのプレイができない損な役回りです。
しかし、テクニック的にはどの攻めよりも上手いので自信を持ってどんどん喘がせてイカせてあげましょう。
少しずつ調教を施して、貴方なしじゃいられない体にしてあげたらどうでしょうか?
ときには強く攻めていかないと立場逆転の心配もあるので注意してください。
... 言及を避けます。
★相性★
強気受・襲い受
「襲い受」って...
● 中居正広さんを見守る神様は、おやつの神様です。
かわいい... ちなみにuedaさんを見守る神様は、上様だそうです。

騙され王決定戦

こんばんは。「いいひと。」っていう形容に辟易しているチョナン・カンです (ウソ)。

「日日光進」(jinsei1さん) 己を知れば−−−で、
騙され度診断テスト 性格編 Ver1.0
が紹介されていました。私もやってみました。

結果発表: あなたの安全度56点

ひくーい。トホホ。
バランスの取れた性格です。
そのままのあなたを維持してOK。
 
堅実さと楽天さが上手く調和された、いたって均衡のとれた性格です。あとはパソコンやインターネットの技術的な知識を深めて行けば安全にネットライフを堪能してゆけるでしょう。途中、些細なトラブルに遭遇する可能性はありますが、その経験をプラスに転じる力を持っています。 
ただし50点以下の方は要注意。契約書や規約には面倒がらずに目を通しておくように心がけましょう。

いいのか? これで。

・化粧品などの無料お試しを利用したことがある → Yes
・説明書を読まずに、とりあえず使ってみることが多い → Yes
・レアものとかプレミアム商品に興味が強いほうだと思う → Yes

とかが効いていそうです。だいたいこういうテストをとりあえずやる人は騙され王素養あるかも。Exciteブログも試してみるかと始めて抜けられなくなっているところとも(あ、ここを読んでる皆さんもそう?)。

Sony PlayStation2の「トロイの木馬作戦」(ゲーム機のふりをしてして家庭に入って、デジタルコンテンツをがんがん流し込む入り口になる) にも引っかかってみるかとHDDユニット先行購入したし。Final Fantasy XIもベータテスターだったし。

まあこれでいいっていうことですから、今後もこれでいくか。

2004/09/03

引っ込んだんじゃなかったのか...

こんばんは、東京メッツの岩田鉄五郎です (ウソ)。

先日はナベツネのニセモノが、パリーグにもジャイアンツを構想をだしていましたが、今度は本物かい。引っ込んだんじゃなかったのか、と問いたい、問いつめたい、小1時間...

正直なところを言えば、私、この5球団+5球団の2リーグ制は悪くないと思っています。上記ジャイアンII構想の次くらい。

これを最初に知ったのは、下記の記事なんですが、

2004/8/28 日刊スポーツ 渡辺前オーナー、5球団の2リーグ理想

その前にも既に出てたんですね。URLの日付け見ると7月23日になっています。

スポーツニッポン 渡辺オーナー仰天構想 巨人がパ・リーグ移籍へ

まあいつものはったりかと思っていたのですが、今度はコミッショナーを巻き込んだ構想らしいですね。どうなることやら。

毎日新聞本紙には、Webで載っていないことも書かれているようですので、紹介します。また、構想は評価するけど人物はいただけない。そのことに関しても言及しないとね。しばらくお待ちを。


毎日のWeb記事を並べます。(リンク切れ)

2004年9月2日 22時26分 球界再編: 2リーグ制も検討 妥協点探る意見目立ち
... これは渡辺インタビューが出る前。でもスポーツ紙では出てたんですけどね...

2004年9月3日 3時00分 球界再編: 根来氏、キーマンに 再編に深くかかわる?
... コミッショナーがリーダーシップを発揮するのはよいと思いますが、利用されてませんか?

2004年9月3日 東京朝刊プロ野球: 再編 渡辺・前オーナー「巨人、パに行ってもいい」−−毎日新聞単独会見
... 1面トップです。

2004年9月3日 3時00分球界再編:渡辺氏単独会見 反発強くプラン変更=解説
... 審議なしで移籍できるとの考えは野球協約など規約の不備をついた強行突破ともいうべき手法、協約に書いていないことはすべて実行していい、という考え方は、協約上の「空白の1日」を利用して江川卓投手を強引に巨人に入団させようとした78年の事件を思い起こさせる。とあります。江川事件に関してはいずれ書きたいなと思っています。

2004年9月3日 東京夕刊プロ野球: 再編 巨人パ・リーグ発言「根本解決にならぬ」−−関係者に広がる波紋
... 高田繁氏など評価するむきもあります。

2004年9月3日 21時18分 球界再編: 巨人のパ移籍、阪神オーナー「引き止める」
... ジャイアンツ戦が減るのがいやで1リーグ反対だったんですから...

2004年9月3日 22時14分 球界再編: 渡辺前オーナー「毎日新聞熟読しろ」
... 記者団に囲まれ、答える代わりに

ここからが紙面にしかないと思われるインタビュー内容

・再編: もう一つのペアは、「金融問題」があるから複雑怪奇、水面下の動きまで知っている、とのこと。具体的にダイエーとロッテをあげていますが、「金融問題」はダイエーの再建の話ですね。

・「セは反巨人5球団連合を作ったんだから...」とおれにたてつく奴は許さんとの構え。「球団の連盟間移動を禁止する条項はない」というのはここに出てきています。

・「500億や300億出してもよいという企業がある。それはまた奥の手でね。」

・「選手は労働法上は組合員だが、税法上は個人事業主として課税されている。一般大衆ファンはこの矛盾を分かっていない」 一般大衆、って言い方が既に...

・「オーナーの中には給料が1500万円の人もいる。数億円稼ぐ労働者と労使交渉するというのはおかしい」って、1500万円の給料の中からはらえって言ってる訳じゃないんですが。

・自由獲得枠、FAが経営悪化の原因では? と問われて「当時のマスコミは職業選択の自由を随分書きましたよ」って読売新聞でしょ。

・テレビ放映権をコミッショナーが一括管理るという考えは? 「市場経済原理を否定し全く社会主義的な競争制限」 ジャイアンツが日本テレビに無競争で放映権を売ってるんですけど。

・「近鉄が脱落した原因は野球ではなく、本業で全国で最長の路線、かなり不動産を買い込んでバブル崩壊でべらぼうに値が下がったから...」 赤字を本社が補填するのが正しいありかたのように言っています。

・加盟料に関して: 「巨人なんか23年間赤字が続いてやっと黒字になった。阪神は60年」 器が小さい...

・「たかが選手」発言: 「酔っぱらっている時の発言」 そこに本当の品性が出るんですよ。

・辞任に関して: 「新聞社の主筆をやっとる人間が、そういうところで責任をとらないというと、小泉責任をとれとかいえなくなる」 今までも辞任の機会たくさんあったのになぜ今度だけというところが知りたい。

・週刊誌を片っ端から告訴してやる発言、週刊ポスト報道に関して「全部でたらめ。イメージダウン、販売店の士気低下の実害があるので告訴する。個人資産270億は、僕の名義で持っている日本テレビの株の時価をぶっかけるとそうなるだけ」 ふつうそうやって出すものだと思いますが... 見出しに書いてあることに対して告訴するそうなので敗訴必至ですね。

まだ突っ込みどころ満載なんですが...

よくまあライバル紙に自分の会社の評価を下げることを饒舌に語ってくれました。その点評価しましょう。

朝の番組で、ラサール石井がかなり長い時間使って紹介していました。私聞き逃しましたが、「全部他人のせいって言ってるんですね」とコメントしていたそうです。

たとえ大沢親分が許しても、このuedaが許しません。カーッツ!

コメント
 Commented by jinsei1 at 2004-09-03 21:57 x
おうおう、流石含蓄王、素晴らしきコメント・トラバm(._.)mサンにござります。

 Commented by ssnostalgia at 2004-09-03 21:57 x
こんにちわ。
→東京メッツの岩田鉄五郎ってだれ?
っていうか貴方は誰??
にぶろぐさん、わらわせてモライマシテ、、、

ジャイアンIIでいいよね?

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-04 00:37 x
皆さん、コメントありがとうございます。
★jinsei1さん、途中書きかけで投稿してしまい申し訳ありません。続きもみてくださいね。
★ssnostalgiaさんは岩田鉄五郎ご存じありませんか。じゃあ水原勇気は? 日本初の女性プロ野球選手ですよ。... すみません。水島新司のマンガ「野球狂の詩」の登場人物です。
> ジャイアンIIでいいよね? 
そう、ジャイアンツーです。だじゃれでごめんなさい。

 Commented by jinsei1 at 2004-09-04 18:13 x
東京メッツの岩田鉄五郎さん、
>よくまあライバル紙に自分の会社の評価を下げることを饒舌に語ってくれました。
ありゃぁ、側近曰く、自分トコでやったんじゃ「やらせ記事」のそしりを受けるんで、他社選ぶなら、朝日より毎日となったそうで~す。-水島新司。

 Commented by jinsei1 at 2004-09-04 19:57 x
またまた現れました鉄仮面。お遊びで~す。
「騙され度」テストです。因みに80点でした。
蘊蓄王・岩田鉄五郎さんは如何に?

 Commented by yoshihiroueda at 2004-09-05 03:56 x
★水島新司先生、情報ありがとうございます。
> 他社選ぶなら、朝日より毎日
毎日はライバルとは思っていないってことでしょうかね。

2004/08/31

北朝鮮の経済状況

こんばんは。プリンセス・テンコーです(ウソ)。

週刊ダイヤモンド 9月4日号の特集は、「金正日の経済」。

これまで、なんとなく、「経済はぼろぼろだ」としか認識していなかった北朝鮮の経済の現状が豊富なデータをもとに示されています。この前の創価学会の特集に引き続き力がはいっています。

特におもしろかったのは、主要生産インフラマップ。太平洋戦争敗戦前に日本が残した工場、鉱山、ダムなどの遺産が基盤になっていることが分かります。また、日本にも輸入されているスーツは、中国よりもハンドメードスーツを作る技術で優位性があるのだそうです。そしてそれを支えているのが、もと在日で帰国した縫製業者たちだそうです。それ以外にも北朝鮮との定期航路を持つ海運業者 (日本人) が逆風の中、これまでの荷主さんとの信頼関係を壊す訳には行かないと頑張っている姿など、日本との関係が色々な面であることが分かります。

これはまだ発売中。売り切れる前に本屋に急ごう (ダイヤモンド社のまわしものではありません)。
→ 次の号の発売は月曜日なんですが、ダイヤモンド社のHPではもう新しい号が出て上の写真もかわっちゃってましたね (ほんとはリンクで埋め込むのもよくないのですが)。慌てて修正。バックナンバーは3か月しかおかないみたいで、リンク切れになっています。

2004/08/30

ムンクの「叫び」

ちょっと前になっちゃったけどこの事件↓

ノルウェー: ムンク「叫び」強奪−−オスロ美術館 (リンク切れ - でも表題だけでわかるよね)

今どこにあるのかな。

世界の中心らしいよ。






たすけてくださぁぁぁぁぁい!!!!!

2004/08/29

江田ビジョン

こんばんは、江田けんじです (ウソ)。

毎日新聞に次のようなコラムが載っていました。

近聞遠見:
「江田ビジョン」との違い=岩見隆夫


不勉強でお恥ずかしい限りですが、江田ビジョンというものが過去にあったのを初めて知りました。

(1)アメリカの高い生活水準
(2)ソ連の徹底した社会保障
(3)英国の議会制民主主義
(4)日本の平和憲法

高度成長の始まる前、どんなにわかりやすく魅力的に響いたことでしょう。(2) は今にしてみれば違うと言えるでしょうが、当時は魅力的に聞こえたでしょうね。

特に (1)。世間にヒットしたが、党内では、ブルジョア的と決めつけられたとのこと。私がものごころついたころ、社会党は既に「反対するだけの党」になっていました (違うかもしれませんがそう見えた) ので、最初からそういう党だと理解していました。これを進めていたらかなり違った未来 (すなわち現在) があったでしょうね。

岩見さんは、米英露は必ずしもお手本でない現在にビジョンを作るのは難しいとは認めながらも、分かりやすいビジョンを欲しています。小沢一郎が以前提唱した「普通の国」は意表をつく言い回しが受けたが、どんな国か示せていないといいます (私も名前を見ただけでいやになった。「普通の国」じゃいやだ。「日本良い国 清い国 世界に一つの神の国」とは言いませんが)。

jinsei1さんが、「もしも世界から、石油がいらなくなったら。」で「この技術(新エネルギー技術)を生かし、世界に平和貢献」というビジョンを示されています。私も以前、環境/ビジネス/カルチャーで、概要だけ書いたのですが、それぞれ膨らませて行きたいと思います (「ウ・エダ ビジョン」なんてね、だんだん夢想癖の病状が進んでいるような)。

江田三郎の略歴が、江田三郎歿15周年シンポジウム資料にあります。浅沼委員長が刺殺された後に委員長代行を務められていたのですね。 沢木 耕太郎の「テロルの決算」おもしろかったな。

コメント
jinsei1の投稿: 2004年8月30日 12:12 PM
江田三郎さんは、当時隅っこに追いやられて、冷や飯食わされてた印象が強く残っています。さて、今存命だったら、息子五月にどんな知恵を授けるのでしょうかねぇ?
江田 憲司(橋龍の元政策秘書・現桐蔭横浜大教授)さんとは、ある会食会合で隣り合わせになり、楽しく政策論争したことがあります。今の政界をガラガラポンで、主張・政策の近いもの同士の再編をすべきであって、それと必ず近い将来であり、その時同士を糾合するために、自分はどこにも属さず無所属で立つ。と言って今の政治浪人である自分を語っていました。江田三郎・五月親子とは、隣村なんだそうで、良く親戚扱いを受けるけど、親戚ではないのだと言ってました。uedaさん、所で夢想こそがすばらしい将来を招来するのでは、鳥人を夢見た結果が、宇宙に長期滞在できてる迄に、なっているでは有りませんか!夢想バンザイ!!正夢バンザイ!!!今の(ウソ)が、やがてすばらしい花を咲かせる時が来るのです。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月31日 12:48 AM
★jinsei1さん、

私、江田 憲司は江田 五月の 息子だと思っていました… ○| ̄|_ ← 不勉強を恥じ入るの図

似ている訳ではないのですが、二人ともいい顔していますよね。ルックスで政治家を選ぶ訳ではないのですが、品性は顔に出ると思っているので。昨年たまたま江田 憲司さんの選挙区内にでかけて、運動員からちらしをもらいましたが、ただきれいごとを並べているだけのものではなく、やってくれそうだという印象を与えるものでした。

夢想こそがすばらしい将来を招来する… はい、私もやや自嘲的に夢想家と言っていますが、本当はみんながそうなってくれれば世の中が変わると思っています (ジョンレノンの受け売りです)。

2004/08/28

創価学会の経済力 (週刊ダイヤモンド2004.8.7号より)

こんにちは、一休です (ウソ)。

前の記事の補足として書こうとしていたのですが、長くなりそうなので分けます。

週刊ダイヤモンド2004.8.7号 特集「創価学会の経済力」で書かれていることの紹介です。

・総資産10兆円 (不動産9兆円、現金預金など1兆円)
・収入年間4000億円以上 (学会員の寄付2000億〜3000億円)
・一般企業が証券を売却する際、証券会社はキャピタルゲイン課税分を差し引いた額を支払う。学会はその価格で買ってその日に市場価格で売る。宗教法人には課税されないので差額はそのまま学会にはいる。(いまは規制されているらしい)
  アナタゼイキンヲハラッタツモリデスガ、スベテガッカイニハイッテマスカラ。残念!
・44万基の墓石完売。これまでに3000億円の収入。「墓は多くあった人ほど偉い」(by 池田大作)
・学会の施設が集まる信濃町 (右は週刊ダイヤモンドより)。監視カメラやマジックミラーの小窓が点在する。学会の看板をカメラでとった途端、道路の辻々に警備員が...
・聖教新聞の印刷は各新聞社系の印刷会社に委託
・池田名誉会長に関する「特集記事」をカラーで掲載した地方紙は2001年の段階で40をこえ、現在も増え続けている。
・創価学会会長は世襲しないと発言しているが、SGI (創価学会インターナショナル) は長男の博正氏が就任。

どう? 読みたくなったでしょ。もう売られていないので図書館で読んでね。

コメント
chikyutotomoni の投稿: 2004年8月28日 3:09 PM
こわいですね。こわいですよ。身近なひとがはまっています・・・。
週間ダイアモンドですか?すごいですね。勇気ある記事です。
学会員は毎年かなり寄付していますが、巻き上げられているという感覚がまったくないのが問題です。寄付すればするほど、功徳があるとかなんとか・・・。マインドコントロールです。

n0n0n の投稿: 2004年8月28日 5:23 PM
良寛さん!
はじめまして、のんです。
ご質問をありがとうございました。「夏おたべ」食べられると良いのですが・・・。
いつも、色んな方に変身されるんですね。今日の「一休」さんには(ウソ)がありますが、、昨日の「良寛」さんには(ウソ)がありませんでしたネ^^エへ。
お茶と甘い~おたべでも、どうどすかー!

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月29日 11:24 AM
★chikyutotomoniさん、
ありがとうございます。
宗教は価値観を共有することが必要ですが、他が見えなくなっては困りますね。
・人を殺せと命令する宗教は正しい宗教ではありません。
・必要以上のお金を要求する宗教は正しい宗教ではありません。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月29日 11:27 AM
★のんちゃん、
訪問ありがとうございます。

> 昨日の「良寛」さんには(ウソ)がありませんでした
ぎくっ

huttonde の投稿: 2005年3月27日 10:13 AM
はじめまして。突然お邪魔します。
最近ネット上で騒がれていることに「人権擁護法案」があります。
推進派の中心は、池田創価の走狗公明党と、その支持を是非とも得たいという、自民党の闇に塗れた野中の子分、古賀誠一一派です。
大雑把に言えば、この法案が通ると、公明党(創価)・総連・民潭・一部解同の独壇場となりかねず、設立される人権委員会によって、国民主権が奪われます。
誹謗中傷どころか、批判や疑問の発言までも処罰されかねません。
これについて各宗教団体関係者からの発言を聞いたことがないので、冗談抜きに心配です。
詳しくはこちらを↓
人権擁護(言論弾圧)法反対! http://blog.livedoor.jp/no_gestapo/
宗教関係者や、それらに関心のある方々にも是非、なんとしても広く知られることを希望します。よろしくお願いします
<(_ _)>

yoshihiroueda の投稿: 2005年3月27日 9:52 PM
★huttondeさん、
コメントありがとうございます。宗教だけの問題ではないですよね。ただ今回も廃案にありそうなのであまり大騒ぎしていないのですが、マスコミが騒がない分問題が大きく、予断を許しません。

宗教法人への課税 (2)


みなさん、おはようございます。良寛です。

先日書いた宗教法人への課税 (1)では、「固定資産税に関しては別途」と書いていました。今日はその宿題の提出です (まだたくさん宿題が残ってるんだよー、もうすぐ夏休み終わっちゃうのに)。

法人税の場合は「(利益を目的とせず) 宗教活動に必要なお金を集めているだけだったら課税はない」と書きましたが、固定資産税も導入すると、お寺や神社すべてに税金がかかってしまいます。以前キリスト教の幼稚園の園舎改築のため仮園舎を提供しているお寺を紹介しました。その中から一部引用します。
お寺は宗教法人として税制で優遇されているから地域社会に尽くしたい。仏教だのキリスト教だのと堅い事を言わず、困ったときはお互いさま、という双方の合意。
こういうところに税金をかけるのは申し訳ない。一方で、全国に全国50ヶ所に「池田」と言う名前のつく施設を持ち、約600か所に池田専用室をもつ*団体が固定資産税を免除されていて良いとは思わない。(* 1988-89年当時DAYS JAPANより)

神社、仏閣は境内を公に提供しています。公園みたいなものですし、緑も提供し、ヒートアイランドを抑える働きをもっています。この分は非課税にしましょう。逆に補助しても良いくらい (してるのかな)。一方、必要以上の (信者数に応じて) 閉じた土地、建物には課税する。

いかがでしょう。

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■ web-log nostalgiaさん: 神殺し
-- 鎮守の森を守れない (これだけではないですが) 人間を嘆いています。特定の個人や団体の利益のためでなく、公共の利益にかなう土地に対しては「逆の固定資産税=補助」を行ってもよいのではないか、これによってこんな哀しい光景を減らしていけるのではないかと思います。

コメント
ssnostalgia の投稿: 2004年11月23日 8:51 AM
こんにちわ。TBありがとうございます。
緑は偉大だと思う。環境を考える上でも精神的な健康を保つ上でも。
建物を作るとき緑化率という行政指導がありますが、建物際にへばりついた緑はあまり意味をなしていないと思う。
寺社に限らずまとまった緑には手をつけるべきではないです。
東京の緑地面積は世界最低の基準ですし。。

yoshihiroueda の投稿: 2004年11月23日 8:59 AM
★ssnostalgiaさん、
コメントありがとうございます。
私もアニミズムを信仰しているので、土着信仰の対象としての神社、鎮守の森は重要と思っており、なんとか守っていきたいものです。お金に対する信仰に負けちゃっているのが悲しいところですね。

2004/08/25

常任理事国に入りたいかー!?

みなさん、こんばんは。福留功男です (ウソ)。

みんな、常任理事国に入りたいかー!?

NOooooooooo!!

毎日新聞より
常任理事国入り:
首相が積極姿勢に転換 契機はイラク戦争


アメリカや、中国や、ロシアや、おフランスなんかと一緒にするな。
まあ、連中が拒否権を放棄するってんだったら入ってやってもいいぞ。

国際連合の英訳を知ってるか? United Nationsだ。
第2次世界大戦の連合国軍の英訳を知ってるか? United Nationsだ。
日本語訳ヲ変エテオケバ、ニホンジンキヅカナイダロ。

2004/08/24

「戦争のつくりかた」を読もう/買おう


「戦争のつくりかた」を読み広める会に賛同して、私も推薦の言葉などを。

最近、憲法改正の話題が多くなっているようです。自民党も、民主党も、憲法を改正すべきと言っています。確かに、今の憲法はアメリカに与えられたものであるというのは正しいでしょう。外国から攻め込まれたときに戦わずどうぞ殺して下さいというのかと問われれば、それは嫌でしょう。

議論もせずに反対することを批難する向きもあります。そう、我々は議論し、お互いの意見を理解しなければいけません。いや、議論する前に理解しておかなければなりません、正論と思える議論の裏に、どんな本音が隠されているか、隠されている可能性があるかを。

既に動き出しています。アメリカの「無限の正義」というマントもほころび、戦争する目的が金儲けのためであることは隠しきれなくなっています。アメリカはそれでも平気になってきています。なにしろ誰にも文句をいわれない存在になっているのですから。さらに日本やイギリスが支えてくれていますから。日本はいまやそのアメリカの最大または2番目の支援者であることにいったいどれだけの人が認識しているでしょうか。その覚悟をもっているでしょうか。ちなみにブレア英国首相は国益のためアメリカを支持することを議会(=国民)に対して説得し続けています。一方小泉首相は、開戦前に、どうするつもりなのかを問われても、どうなるか決まっていないことに対して議論できないと答えていました。そう、我々はなんの覚悟も無くここまで来ているのです。

この本を読んで、憲法の改正に、法律の成立にどういう意味があるのか、どういう結末に導く可能性があるのか、知っておいてもらいたいと思います。この本自体は一方の立場でしか語っていませんが、大丈夫、反対の立場からの意見(その正論の部分のみ)は喧しく聞こえてくるでしょう。

なお、この本はWebで読むことができます: Web版 戦争のつくりかた
また、各種参考文献もWebで入手できます: リボン・プロジェクト
本を買うメリットは、背景、参考文献と対比しながら読むことができる点と、お子さんにも与えるまたは目につくところに置いておいて自主的に手にとって読むことが期待できるというところでしょうか。また、購入によって作者、出版社を支援することもできます。

最初に現在の憲法はアメリカに与えられたといってよいと書きました。今また、アメリカの中枢(パウエル国務長官、アーミテージ国務副長官)が、 憲法を与えようとしています。「国連安保常任理事国になりたければ、憲法9条を見直せ」と言っています。アメリカに与えられた憲法ではなく自主憲法を、という声が聞こえてきたら、それは本当に自主なのか疑ってかかる必要があります。

彼等の発言に対して、2つの逆の立場の意見があります。それぞれ考えられた上での結論と思いますので、ここで紹介します。
森田 実: 日本をアメリカの前線にするための憲法改正
田中 宇 (さかい): アメリカは日本に自立を求めている
後者も、自主的にアメリカと同じ立場をとれと言っていると考えると、同じなのかもしれません。私は、森田の「憲法改正問題は、日本が米国から真に独立し、真の独立国家になってから、じっくりと取り組むのがよいでしょう。」という発言に共感します。

追記: 忘れていました。みなさん、この本を紹介する輪にはいりましょう。紹介したら日日光進さんの「戦争のつくりかた」を読み広める会にトラックバック(http://jinsei.exblog.jp/tb/909093)を送りましょう。

2004/08/22

ジャイアンツ解体

こんばんは、ナベツネです (ウソ)。

今日電車で、AERA最新号の中吊り広告を見ました (写真は朝日新聞社から)。

ジャイアンツ解体だ! なんてことが書いてありました。

なにもそこまで言わなくても ...
でも、ちょっといいかも。

ジャイアンツを解体して2つに分け、
パ・リーグに「ジャイアンII (ツー)」を作ることにします。
特に、II には、高橋由伸など二枚目を集めたいと思います (あ、そうするとセ・リーグのほうはジャイアンIIIになっちゃうか)。
これなら放映権料も二倍、パ・リーグ他球団にもセ・リーグ他球団と同様の放映権料が得られます。

いかがでしょう。もしかしたら誰か別の人が提案しているかもしれませんが、その場合ご容赦を。

追記: ホンモノが何か言っているみたいです。→こちら

追記: 同じアイデアの人 (トラックバックさせていただきました) → INDICK-Kimさん「【野球界再編】巨人を・・・」

2004/08/21

おいしゅうございます

おはようございます。岸 朝子でございます (ウソ)。

以前「最高を知ること」で紹介した、辻調理師専門学校の辻静雄の伝記的な小説です。

辻静雄が時々自宅で友人を招いて行うプライベートパーティの準備のシーンから始まる。日高三郎は辻調理師専門学校の教授の一人だが今日はじめてこのパーティのシェフを務める。それは辻静雄に直接評価してもらう機会を得たということである。待ち望んでいたにもかかわらず不安で仕方がない。

次に、話は外務省大使の原野健のエピソードに移る。原野はヨーロッパのある国の大使だったときに、辻調理師専門学校に職員 (教授) をコックとして出してもらっていた (安い給料だったので差額分を学校側が負担)。原野夫人はコックとして来た青年をメイド代わりに使うばかりか、材料の仕入れに必要な自動車も与えない。彼は自分で中古車を調達するのだが、彼が帰任する際に原野はその自動車を10万円で引き取り、30万円で後任の大使に売るのだ。

辻は原野が許せなかったが、今日のパーティの客の中に入っているのだ。大蔵省局長の町田修一 (これも鼻持ちならない人間) が、辻の恩人でもある友人の永井徹也から辻のディナーパーティーの話を聞きつけ、永井に連れて行ってくれるようせがみ、その町田が誘ったのである。...

冒頭のシーンの紹介だけでかなり使っちゃいましたが、これを読むより直接海老沢の文章を読むほうがずっと速く読めるのではないかと思うくらい、平易ではあるが引き込まれる文体。私は海老沢泰久の本はどれも好きですが、根底に流れているテーマ「一流とは何か」、「仕事とは何か」だけでなく、この文体にも惹かれています。

この本の紹介に戻ります。

日本にまともなフランス料理がなかった時代 (日本にあったのは「洋食」とか「西洋料理」)。フランスで修行してきたというシェフも皿洗いに毛の生えた程度のことしか実は学んでいない。そいういう時代に、辻は、フランス料理の調理師を育てる学校を設立し、和洋中すべてをそろえる学校に育て上げる。

辻が料理の勉強にフランスに発つ前に、アメリカでガストロノミー (美味学) の権威サミュエル・チェンバレンに話を聞く場面がある。サミュエル・チェンバレンはこういう。

「きみがいまからコックになるとしても、料理の作り方は現場にはいればいくらでも習えるし、それはいつからでもはじめられる。しかし、料理というのは作り方も大事だができあがりの味がすべてなんだ。きみはまずそれを知らなければならない。そしてあらゆる料理のこれがそうだという最終のできあがりの味をきみの舌に徹底的に記憶させるんだ。体が若くて健康なうちにね。...」

このことも「最高を知ること」のひとつだと思います。広島の古葉監督、ドジャーズのラソーダ監督は選手としては大成しませんでしたが、監督としてはすばらしい成果を収めました。このこととつながる話だと思います。

追記: 以下のサイトでもこの本を紹介しています。
A big bear coming out of hibernation (大熊さん): 「美味礼賛」

サッカーアジアカップその後

皆さん、こんばんは。江沢 民 (えざわ・たみ) です (ウソ)。

過去の話題になってしまいましたが、サッカーアジアカップの際には皆さんのブログをいろいろ見せていただきました。自分ではコメントや記事を書く材料を持っておらず、ふむふむ、なるほどと思うばかりでした。独自の意見を持つようになったわけではないのですが、以下のような記事を見つけましたので、紹介します。

アジアカップに見る日中関係の軋轢 2004年08月18日 08時09分
林 志行=国際戦略デザイン研究所 代表


「現代リスクの基礎知識」というシリーズの一環なんですが、あまりリスク管理の視点ではかかれていないような。ここの無料会員になればコメントを書くことや他の皆さんのコメントが読めますが、そのコメントの中には「この記事は筆者の私怨なのだろうか?」というものもありました。それでも、経緯や関係機関の対応がまとめられていて、資料的な意味でも有用と思います。

この中で気になったのが、日本サッカー協会のパンフレットで台湾と中国が異なる色で塗られていたことに対して、中国人記者がジーコ監督に行った非常識質問のその後。山東省政府と中国組織委員会は、日本側に回収するよう申し入れ、日本側は直ちに地図の配布を中止し、回収することに同意し、さらに日本サッカー協会会長が、「台湾は香港・アモイ同様、中国に属する」と表明し、決着したとのこと。

日本政府も弱腰なんですが、サッカー協会まで真似する必要ないと思うぞ。中国に対して「それじゃああんたのとこは台湾の選手がいるのか」とかと問い詰めるくらいでないと。

今後どうするかはよく考えないといけません。Yodaway2さんの記事 にコメントしましたが、このままでは4年後のオリンピックの開催国の資格を疑われる、世界からそっぽを向かれるということを伝える必要があると思います。

日本と韓国は、オリンピックやサッカーワールドカップの先輩として、
・ホスト国の政府および地方自治体に求められること
を啓蒙し、中国政府が、自国民に対して
・ホスト国のマスコミに求められること
・ホスト国の国民に求められること
を啓蒙していく必要を教え、さらにその活動に対して協力していく必要があると思います。いつまでも敵対関係ではなく、我々は中国と友好的な関係を築きたい、中国が国際的に孤立することは我々にとっても望むところではないという姿勢をもち、それを的確に伝えることが大事だと思います。

最後になりますが、当時ご意見を読ませていただいた以下のブログ記事にトラックバックさせてもらいました(順次追加)。ありがとうございました。

Tomorrow's Way (Yodaway2さん): 中国への抗議、気迫をこめて相手に迫れ!
dailywatch (qlown_ynさん): 政治に組み込まれたサッカー?
何でも書き書きエッセイ (ethnicさん): 低い民度
社会派ブログ--実はただのグチ (dragon2011さん): 草の根に残る反日感情
浮世風呂 (rakurakuonsenさん): 毎年、「歴史問題」に揺れる夏…

補足 (2004.8.27): 日本サッカー協会の対応に関しては、他に同様の報道をしているところがなく、誤認識かもしれないと思うようになりました。あいまいな情報を載せ申し訳ありません。

追記 (2007.8.4): 旅限無(りょげむ)さんが、「中国の特色あるサッカー」で、2007年アジアカップのことを書かれています。何も変わってないことがわかります。「本番ではもっと凄い事が起こります」って不気味な予言を書かれていますが、本当にこのままでは危ないでしょう。また、土岐正造さん(「平成鸚鵡籠中記」)も「サッカーに見る中華人民共和国の民度」でも同様の懸念が表明されています。
コメント
ethnic の投稿: 2004年8月21日 9:21 AM
何でも書き書きエッセイへのTBありがとうございました。弱腰外交もやめて欲しいですが、早く日本としての自立した歴史観をきちっと教育できるようにしないと将来が危ぶまれます。今後ともよろしくお願いします。中味の濃いBLOGを楽しませてください。

yodaway2 の投稿: 2004年8月21日 7:58 PM
いま、本文中にご紹介のあった林氏の記事も、一応、読みに行ってきました。日本サッカー協会の対応は知りませんでした。ちょっと驚きましたね。たぶん日本国内では外務省、現地であれば大使館などに相談したのでしょうけれど、あいた口がふさがりません。私としては、非常に、残念な対応に思います。舞台裏を推し測るには少し情報不足なのですが、日本側からの要請と中国側からの圧力が交錯し、大ごとにしたくないとして、弱気な対応を取ってしまったのかもしれません。後々に禍根をのこす、ほんとうに馬鹿げたことをしたものです。中国はこれから先も、日本にとっては、やはりやっかいな相手のようです。心して付き合わないと、大変なことになるよように思います。また、一方で、北京オリンピックについてですが、スポーツの自由、楽しさ、可能性を表現する祭典とするには、中国では難しいようにさえ思うのです。悲観的にとらえて、すみません。個人的には中国は嫌いな国ではありませんし、うまく付き合っていく必要が、とても高い国だとは思うのですが、がっかりしました。いつも真摯に、さまざまな問題を考えられているこちらのブログの姿勢に、共感を覚えます。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月22日 4:18 AM
★ethnicさん、コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、「日本としての自立した歴史観をきちっと教育」というのは重要だと思います。新聞で中国側のアナウンスばかり垂れ流しているので、日本は中国に補償も謝罪も全くしていないように思う人が増えているのではないでしょうか。中国と違って「正しい」歴史+歴史観を教育してもらいたいです。「中味の濃いBLOG」… 今は記事の紹介 + ちょっとしたコメント程度なのでとてもそうはいえないと思いますが、少しずつでもそういうレベルに近づけていきたいですね。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月22日 4:56 AM
★yodaway2さん、「後々に禍根をのこす、ほんとうに馬鹿げたこと」、おっしゃるとおりです。日本サッカー協会のサイトを見てみましたが、見事にサッカー自体のことしか書いてありません。中国に対する付き合い方に関してもおっしゃるとおりです。安価な労働力を供給する工場とか、今後も伸びる巨大市場とか、日本企業にお金を還流させるためODAを止められないとか、短期的な利益を追っていると、足もとを見られ、従属的な位置が今後も続くと思います。中国には、法治、人権、環境などを含め、国際社会でのあり方を教えなければならないと思います。しかし、日本には戦略的な考えを示している政治家が見当たらず、私も本音では悲観的です。このブログでは、その悲観の裏返しで、理想というか夢想を書くことが多いような気がします。

rakurakuonsen の投稿: 2004年8月22日 4:17 PM
TB&コメント、どうもありがとうございます。歴史的な「大国意識」、戦争の記憶、潜在的な経済力・・・ 日本にとっては本当に厄介な相手です。しかしながら自国の広い意味での安全保障を考えた場合、「うまい」付き合い方を考えていかざるを得ないと思っています。yoshihirouedaさんのおっしゃっている方法、オリンピックホスト国としてのノウハウを伝えるというのは、良い方法ですよね。日本は惜しむことなく、自らの経験を、できれば直接、伝えていければよいのではないかと思います。中国側もつまらないプライドを振りかざさず、国際マナーを吸収していく姿勢を持って欲しいものだと思います。スポーツは国家の利害対立を超えて対話が可能な数少ないチャネル。その価値に中国当局やマスコミは気づくべきでしょう。また、その「気づき」を促すよう、無用の政治的な介入についてはそれが無用だと言う事を日本のスポーツ関係者は伝える姿勢が必要と思います。その観点からいけば、今回のサッカー協会の対応は非常にまずいものだったと言わざるを得ません。世界の常識に照らして判断しているという自信を持って欲しいものです。

dragon2011 の投稿: 2004年8月23日 12:06 PM
今回の日本への扱いといい、高句麗問題での韓国への扱いといい、中国は、ちょっと度が過ぎますね。市場経済化されてはけ口をそこへ求めたけれど、求めすぎてバブル化しているとも、また中国内部の貧富の差も今回の騒動の一端だとも言われてますね。当然歴史教育はいわずもがなですが。政治的に締め付けが出来なくなったのは事実で、これが更なる地殻変動(完全なる民主化)となることを私は期待します。つまり中国人民に対し、今回の事態(日本と韓国)の詳細がほとんど報道されていない、もしくは歪曲されていることを思うと不幸でなりません。うまく付き合うことも必要ですが、今回みたいに不要な擦り寄りだけは、やるべきではありません。大国中国の肥大化(わがままし放題)はそれなりに阻止しなければ、島国ニッポンなんてひとたまりもありません。領土問題(尖閣)・投資問題(ODA)・農産物(粗悪な農産物)・知的所有権等々問題は山積ですが、筋の通った外交交渉が必要でしょうね。最後に新幹線の入札が、欧州連合か日本か非常に楽しみではあります。これが中国政府の日本政府にたいする分岐点になるようなきがしますが?トラックバック&コメントありがとうございました。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月24日 1:52 AM
★rakurakuonsenさん、コメントありがとうございました。> 中国側もつまらないプライドを振りかざさずrakurakuonsenさんが「大国意識」と括弧付きでかかれているとおり、中国人はプライドの高い国民です(お金の次くらいに大事にしているのではないかと思います)。私もこの点が提案のネックになると思っており、教えるにしてもプライドを傷つけないように進める必要がある、やはりこの点でも「厄介な相手」といえるでしょう。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月24日 2:01 AM
★dragon2011さん、「地殻変動(完全なる民主化)」ということは私は思っても見ませんでした。ベルリンの壁、ソ連崩壊、思ってもみないことも実際に起こりました。経済の開放は情報の開放であり、中国人民も何が世界の標準かが分かってきていると思いますので、地殻変動は意外に近くまで来ているのかもしれません。

2004/08/18

ウルトラQ再び

皆さん、こんばんは。カネゴンです(ウソ)。

テレビをつけっぱなしにしていたら懐かしい音楽が...

ずっと知らなかったんですが、こんな番組があったんですね。もう20話だそうで。

ウルトラQ Dark Fantasy

私の大事なものを壊したりしたら承知せんぞ、
たとえ円谷英二が許してもこのuedaが許しません

と思いながらみてみたのですが、不覚にも、ちょっといいかも、と思ってしまいました。

2004/08/17

不敬の輩

私は愛国者 (愛国者宣言)。

上記言明と直接関係はありませんが、天皇を尊敬しています。

自分の影響力と責任を誰よりも強く認識され、言葉、行動を選ばれておられる。

この自由な時代で、自制には、並々ならぬ強い意志が必要であることは想像に難くない。

私だったら、天皇メルマガとか天皇ブログを作って、好き勝手なことを言わずにはいられないでしょう。
・日出ずる処の天子、日没する処の民に致す、「だまっとれ」、とか
・社会保険庁、朕の臣民のお金をネコババするとは何事だ、とか
・ナベツネ、さっさと引っ込め、とか (辞任したけど)
・さとう珠緒、30過ぎてそのしゃべり方やめろ、とか

しかし、まだまだこの国には、その言葉を絶対ととらえる人々が多くいます。軽はずみな言動はできませんし、昭和天皇の代を含め戦後59年、国民に対してはねぎらい、激励の言葉などのみに抑えられています。尊敬の念を抱かずにはおれません。

その天皇に対して、
「天皇が靖国に敗戦60年に参拝いただければ、天皇にしか果たせない国家に対する大きな責任を果たしていただくことになる」
(毎日新聞 2004.8.15 靖国参拝:「敗戦60年には天皇も参拝を」石原都知事)
と責任の遂行を求めるあなたは何様でしょうか?

追加関連記事

ぷち総研(priestkさん): 「西園寺公望の皇室観」
コメント
priestk の投稿: 2004年10月27日 1:20 AM
>yoshihirouedaさん
TBありがとうございました。トラバ返しさせていただきました。
今上で125代目にもなりますので、天皇制は半永久的に続くような錯覚に陥ります。しかし、天皇はおそらく、僕らが思っているよりも非常に不安定で、微妙な社会的バランスの上に成り立っている存在だと思います。外国を見れば、ちょっとしたことで王室バッシングが吹き荒れています。天皇が私的発言を慎み、宮内庁が厳格な報道規制を採用しているのも、基本的には皇室を維持しようとすればこそでしょう。天皇制廃止を主張する左派ならばともかく、保守政治家を辞任する某知事がこういう発言をしたことには、あきれるしかないですね。

yoshihiroueda の投稿: 2004年10月27日 11:52 PM
★priestkさん、
石原知事の言動は単純でよく分かりますよ。戦前から続く天皇を利用しようとするパターンそのものですから。むしろ気がつかないように利用する知恵がついたら怖いと思います。

2004/08/16

宗教法人への課税 (1)

以前予告しましたが、週刊ダイヤモンド 8月7日号 「特集: 創価学会の経済力」を読んで

最も強く感じたのは
・宗教法人への課税がなされないのはおかしい
ということです。

このことをいうと必ず「信教の自由の侵害」という反発が出ますが (他の宗教からも)、注意していただきたいのは、
・法人税は収入にかかるのではなく利益にかかる
ということ (固定資産税に関しては別途)。宗教活動に必要なお金を集めているだけだったら課税はないということです (創価学会も同様で、創価学会に課税せよと言っているわけではないことにご注意ください)。それに反発があるということは...

必要以上のお金を要求する宗教は正しい宗教ではありません。
たとえ日蓮聖人が許してもこのuedaが許しません。

なお、
森田実の時代を斬る 2004.8.10
Q君への手紙(PART3[20])
『週刊ダイヤモンド』(8月7日号)の特集「創価学会の経済力」を読みましたか?

で、森田実は
「『週刊ダイヤモンド』編集部が創価学会を真正面から取り上げた勇気に敬意を表したいと思います。 」
と述べています。週刊ダイヤモンド記事中で、創価学会とマスコミの経済的な関係も記載されていますが、そういう状況の中で勇気ある力の入った記事だと思います。その記事に関しては、旧DAYS Japanの記事『「池田大作の悪」最後の大報道』とあわせて別途紹介したいと思います。

追加トラックバック:
ば○こう○ちの納得いかないコーナーさん:「ズバリ聞きます!(3)」
-- 「宗教法人への非課税制度って、本当に必要だと思いますか?」というアンケート

コメント
yodaway2 の投稿: 2004年8月16日 3:19 PM
自民党にとって、公明党との連立は麻薬に手を出したようなものではないかと考えていました。
一つの特定の宗教によって、政治が、かなりの程度で左右されてしまうとしたら、それはとても怖いことです。
このような、いまの政治状況は、10年前には想像もできないことでした。
経済の構造改革については、私は、リンク先の森田氏とはじゃっかん、異なる立場に立っていますが、政治の構造改革については、賛同したいと思います。
こちらの、今後の論考に期待します。

yoshihiroueda の投稿: 2004年8月18日 12:28 AM
森田さんの考え方は影響を過大評価しているとも思えます。それは森田さんの他の記事でも同様に思います。ただ、静かに状況の悪化が進んでいくのにたいして国民が鈍感なだけかもしれない、それが戦争に導いたのかもしれない、とも思うのです。

giants-55 の投稿: 2005年12月16日 11:43 PM
初めまして。
書き込み及びトラックバックして戴いただけではなく、記事内で自ブログを紹介して戴きました事、誠に有難うございました。
巨大宗教法人のマスメディアへの支配力は、想像以上のものが在る様ですね。こちらでも取り上げている創価学会も、主要新聞社の印刷所に機関紙のみならず、関連会社の出版物等を印刷委託しているとの事で、出版不況の中その莫大な金銭は、マスメディアを”黙らせる”には余り在る程なのだとか。
ウエダ様が御指摘の通り、宗教法人に関わる何から何迄課税という”網”を掛けろというのではなく、明らかに利益を産み出している部分に掛けるべきだと思います。一般企業でいう所の必要経費も認めるべきでしょう。
唯、宗教法人の場合、利益部分なのか否かがかなりグレーゾーンに在ると思われますので、その線引きは厳格に行なうべきだと思います。
本当に、”まともな”宗教法人で在れば、いかがわしい組織と選別させる意味でも、自ら「課税せよ!」と主張すべきですよね(笑)。
これからも宜しく御願い致します。

yoshihiroueda の投稿: 2005年12月17日 6:42 AM
★giants-55さん、
マスメディア支配は気になるところですね。テレビ局内には隠れ学会員がいるらしい(「宗教」のカテゴリの別記事で紹介していた…つもりだったんですが抜けていました)。
グレーゾーンに関しては、まず収支決算を明らかし、監査が入れるようにするところから始めて行けば良いと思っています。監査によって必要経費か否か判定することができると思います。

かいてん の投稿: 2008年11月9日 11:14 PM
宗教法人の剰余金には非課税。
認められた34業種の収益事業の利益には22%の税率。(一般法人は30%)、その利益の20%は本体への寄付金として損金算入。
固定資産税はまったく非課税。
が現行税制です。

yoshihiroueda の投稿: 2008年11月9日 11:43 PM
★ かいてんさん、解説ありがとうございます。
あとキャピタルゲイン課税もありますね。
http://ryokan.exblog.jp/938130/

東條英貴 の投稿: 2009年9月5日 4:29 PM
もしあなたが死んだら成仏できないかも。
成仏しても宇宙規模の神や仏があなたを絶対許さないかも・・。
なぜなら・・・
諸天皇・戦国武将全てこのご法度事を守り続けてきたから。国民が嫌がった自民党も守ってきたからね

yoshihiroueda の投稿: 2009年9月5日 6:54 PM
★ 東條英貴さん、
論理が分りません。
先人が守って来たのは金づるとしての宗教じゃないはずですが。

2004/08/15

歴史に学ぶ - 日露戦争物語


いつもは反戦の立場に立って書いているのですが、日露戦争100年ということで、このマンガの紹介をしたいと思います。第二次世界対戦の終戦記念日 (敗戦記念日) に、この導入はへんですね。「太平洋戦争の失敗はこのころ既に始まっていた」ということがわかる、江川達也もそれを意図していると思うからです。

なお、このマンガは現在連載中で、秋山真之の少年時代からはじまって、今は日清戦争を描いています。

この11巻では、「死んでもラッパを離しませんでした」のエピソードが描かれています。同じ頃、補給の確保に失敗した責任をとって自害した古志正綱大隊長の話が出てきます。前者は美談として語られますが、後者は大きく扱われることはありませんでした。江川はこれが逆だったら歴史は変わっていただろうと語っています。NHKで日本の敗因というシリーズをやっていましたが (角川文庫で出ているようです)、インパール作戦では、作戦会議で補給路の確保ができないという懸念を述べた人は積極性が足りないと批難され、結局泥沼に入って行きました。これに限らず太平洋戦争では前線の拡大にも関わらず補給は軽視されたようですね。

また、13巻では、平壌の清側の要塞を攻めるところが描かれていますが、誰もいなかった玄武門に対して一番乗りを果たした兵卒が賞賛されたことが描かれています(もちろん批判的に)。

NHK日本の敗因では、ガダルカナルでの戦闘のこともありました。銃剣をもって一斉突撃し、機銃掃射で全滅するというのを、失敗したにもかかわらず何回か繰り返したとのこと (大胆な要約はご勘弁を)。これは日露戦争でうまくいったので、ということを言っていました。日露戦争物語もこのあたりになると、ガダルカナルを意識した記述がでるでしょうか。

日露戦争物語の連載では、現在、清の艦隊との交戦が描かれています。本体命令を無視した行動を取る坪井司令の意図が明かされるが、それは2か月前の海戦で自らがおかした失敗の反省をいかしたものだということがわかる。

明治日本で民間人が必死に富国強兵に邁進する姿も描かれており、「歴史に学ぶ」ということがこのマンガの全体のテーマと思う。そういう意味で今日終戦記念日にマッチした話題ではないかと思います (強引でしたか?)。

ただ、絵と字が細かすぎ、読む気を削ぐのが難点です。

最高を知ること

山村社長のブログ 「ウインザーホテル洞爺湖 完全レストランガイド 8月11日」からのトラックバックです。

その前の記事「二期倶楽部での週末 8月3日」に続いて、最高峰のサービスを堪能されているようで、うらやましい限りです。

なにかのビジネスをする上で、最高を知ることは重要と思います。自分が提供するものが最高でないものを狙うとしても、です。自分がどの位置にあるのかを知らなければ次の発展を考えられないし、小さい物差ししか持たなければ、その長さが最高にみえてしまう。

確かにITサービスのエキサイトとホテルにおいては業界は異なるが、現在発展中でまだ最高が見えないITサービス業界においては、成熟の進んだ他の業界の最高を知ることは重要と思います。声優のことしか知らないと声優の中で一番美人を探してしまう(って違うか)。

こういうことを考えるきっかけになったのは、海老沢泰久の「美味礼讃」。辻調理師専門学校の辻静雄の伝記的な小説なのですが、その中に、フォンドボーの作り方を教えるシーンがある。

副校長が生徒の一人に、できたスープのスプーン1杯の原価を訊く。生徒は1円くらいと答えるのだが、実際は約50円である。これで料理を作ると、スープの分だけで原価500円、売り値はその3倍くらいに設定する必要があり、1500円となる。一品料理全体では8000円から1万円になる。高卒の初任給が15000円くらいの時代の話である。一方、学校に来ている生徒は全てが一流レストランのシェフになる訳ではない。副校長は生徒に問う。
「じゃあ、きみがコックだったらどうする?」
「もっと安く作ります」
「どうやって?」
「わかりません」
「手を抜くんだよ」

「... もしきみたちが、将来これ以上ないという料理をを作ったとしても、それを食べてくれる客がいなかったら、商売として成立しないからだ。その場合、きみたちは店の立地条件や客層を考えて、それに合った限界で料理を作らなければならない。しかし、どういう場合でも、こうあらねばならぬという本物の料理は知っておかなければならない。それを知らなかったら、どれくらい手を抜くかということも分からないからだ。」
海老沢泰久は、広岡達朗を描いた「監督」でデビューして、「F2グランプリ」、「F1地上の夢」などスポーツ小説、スポーツノンフィクションで有名な人ですが、こういう著作もあります。しかし、その根底に流れているのは「一流とは何か」、「仕事とは何か」ということだと理解しています。その点に私は惹かれているのだと思います。

「美味礼讃」はライフログ使って紹介すれば良かったですね。それはまた別の機会に。 → 追加しました。