2005/12/14

バイトで塾講師したことがあります

こんばんは。ドラゴン桜です (ウソ)。

学生のとき、ちょっとだけ塾で講師をしたことを思い出した。

この駅の近く。そう、京都府宇治市です。神明小も近くにあるのに今気がついて驚いている。

大学の学生課だったか、学生援護センターだったかで見つけて、普通よりも時給がいいので、とりあえずいって見るべと思っていってみた。ちょっと京都市内からは遠かったんだけどね。

受験勉強をやってきて、その範囲に関しては人に分かりやすく説明できる自信はあった。中学時代の友達は、ウエダは教えてくれるのはいいんだけど「てめーこんなのもわからんのか」なんて言うんだよ、って後でうちの奥さんに訴えてたけど。

行ってみたら、普通の主婦のおばさんがやっているようなところだった。共同で始めたんだけど、ほかの人は抜けたと言っていた。

塾で決まったテキストがあるわけではなく、もちろん指導方針もない。アルバイト講師の私に、「教えるための問題集を選んで下さい」なんて頼んでいた。バイト時間外だったけど探しに行きましたよ。

始めてみてカルチャーショックを受けた。

塾には勉強をしに来ているものだと思っていたのだけれど、そうじゃなかったみたい。全部が友達同士みたいで、授業に関係ない話で盛り上がっている。私もその話題に参加している仲間のような扱いだった。

問題集も、先に回答集を配れと要求する。それでは考える力はつかないだろと思って経営者に相談したら、生徒の言う通りにして下さいとのこと。

学校の先生みたいに、不良生徒を更生させるなんてことが必要になるとは思っていなかったし、その覚悟もモチベーションも持っていなかった。また、ケンカ慣れしているような人だったら生徒を抑えつけることもできたんだろうけど、その経験も肝っ玉も持ち合わせていなかった。

結局3ヶ月くらいでクビになったのだが、挫折感よりも開放感のほうが大きかったなあ。やれやれ、って感じ。

クビになったのは、思うように生徒の数が集まらなかったからということだった。コスト削減ですな。代わりはそのおばちゃんがやることにしたそうだ。この子供たちの親は、そういうところと分かっていてこの塾に入れていたのだろうか。

今回の事件で、
バイト講師って、生徒を教えることのモチベーションは高くなかったんだろうな。
塾側も、バイト講師を使う程度にしか教育のことを考えてなかったんだろうな。
親はどういう基準でこの塾を選んだんだろう。
と思った。

2005/12/12

クリスマスツリー

こんばんは。ルドルフです (ウソ)。

うちは他の宗教にも寛容なので、クリスマスツリーを飾りました。
いいかげん? 寛容なのっ!

何年か前にうちの奥さんが買ってきたものです。お店に展示されていたものを5000円で入手。買い物上手でしょ。飾りは含まれていない値段ということだったんですが、一緒に梱包されてました。

ん? なんかへんなところがある。












2005/12/11

絵から心理が読めるのか

...という記事が、先にも紹介した日経BizTech No. 010にありました。パオロ・マッツァリーノさんの「日経よく読まない人」という連載コラムです。

こんにちは。ムンクの「叫び」のモデルです (ウソ)。

このコラムで知ったのですが、
こどもが書いた絵を見れば、心の状態や健康状態を把握できるとする理論の解説書は、思いのほかたくさん存在します。
だそうです。その先駆けのひとつが浅利式。

「浅利式 絵画診断事典」

上記リンクから引用:
子供の描いた絵に信号が出る 
兄弟ゲンカや子供の怒りが絵に表れる
体の苦痛や病気が絵に表れる
子供の愛情要求が絵に表れる
怪獣の絵に秘められたものとは?
葉っぱのない花の絵の意味は子供が絵の中に描いたキリンの意味は?
幽霊ばかり描くのは?
ロボットの絵ばかり書くのは
迷路ばかり書くのは
火や火事の絵が多いわけは
子供が「予知絵」を描く
丸い顔が描けない子供の問題点とは?
??など沢山の具体的事例から学べます。
確かに青少年による犯罪があると、加害者の絵や卒業文集が引っ張りだされ、それだけを見ると確かに異常とも思えるのですが、この本では、何でもわかるという勢い。

この本で解説している「さまざまな色の意味」も上記サイトに載っています。
白: 警戒心、失敗感
黒: 恐怖心、母の抑圧
赤: 不満、非難、攻撃、健康、興奮、活動的
黄: 愛情要求、耳鼻疾患、変声
黄土: 劣等感
緑: 虚弱、疲労、悲哀、偏食
紫: 疾病障害、後遺症(その心理的影響)
マッツァリーノさんは、
要するに何色で描いても心に異常が発見される仕組みです。何も描かずに白紙で出すと、「白は警戒心の強さを表す」と判定されます。
と書いています。

50年前に「発見」されたと書かれていますが、この理論の根拠は、マッツァリーノさんによると、

・教員・小学校校長として長年子供の絵を見てきた経験と、統計的裏付け
・でもその統計は「七人中五人に当てはまった」程度
・例えば「手のひらに眼がある絵を描くのは中耳炎を患ったことがある子」
  → でも中耳炎はほとんどの子が一度はかかる病気。

そういう眼で上記「浅利式 絵画診断事典」のサイトを見るとおもしろいぞ。特に3ページ目。

マッツァリーノさんはまた、ちゃんとした学者が学問としてやっていることに対しても批判しています。心理学者の三沢直子さんは、20年以上にわたるテストで、「小学生の絵が幼稚化しており、それが学級崩壊や少年凶悪犯罪の頻発と関連がある」と分析しているそうなのですが、絵の幼稚化は子供が絵を描く時間が少なくなったからで、絵の描き方をちゃんと教えていないでそういう分析をすることも批判しています。

統計は、常に、その内容、それに対しての解釈を疑ってかかるべきものと思います。「ものは言いよう」になっていないかチェックする必要があるということです。

朝ご飯をちゃんととっているかということと成績の相関があることが示されたら、「成績の悪い子は朝ご飯を食べさせてもらえない」と言ってみよう

追記: ぶんさんの「紹介せずにはいられない記事」で紹介されていた記事紹介せずにはいられない記「黒いサンタ」を読んで、昔書いたこの記事を思い出しました。その紹介された記事をここでも引用しておきます。
 私の三男が幼稚園の時、他の園児の絵と描き方が違うので、家庭に問題があるのではないかと呼び出されました。そこには三十数人の園児がそれぞれに描いた可愛いサンタの絵がありました。
 その中で、息子の絵はおでことほっぺ、ひげの3カ所が黒いクレヨンで汚れていました。「上手に描けているなぁ。でも、黒いのは何かなぁ」と尋ねてみると、彼は得意満面で、「サンタさんは、えんとつから入ったから、すすがついていて黒いんだよ」。その言葉を聞いたとき、抱き上げて「よう描けたなぁ」と褒めてあげました。

LOHASは登録商標

こんばんは。小池百合子です (ウソ)。

R30::マーケティング社会時評さんの「LOHASは「サブマリン商標」の成功事例か」という記事で、LOHASが登録商標になっていることを知りました。参照されている日経の記事では、

・トド・プレスが、商標「ロハス」の「自動車」「ビール」などのカテゴリの大半をもっている。
・トド・プレスはロハスを広めた雑誌「ソトコト」を出版する木楽舎のグループ会社。
・三井物産が自社が「衣料品」などでもつ商標とあわせ、2社の商標を一括管理。

だそうですよ。

私も「ソトコト」を買ってみて、結局ただのファッションということにがっかりしていたし、NTV「先端研」で小黒編集長自体が「ファッションでいいんですよ」と断言していたので、自分自身はロハスという言葉はためらわれるようになっていたし、別にこのこと自体にはがっかりしないんですけどね。

R30::マーケティング社会時評さんは、実践ビジネス発想法さんの「LOHASの登録商標からライセンス収入を目論むのは「のまネコ」の二の舞?」という見方に対して、
僕はそこまでは思わないなあ。だって、ロハスってそもそも「ソトコト」自身が煽って広めて、「ロハスクラブ」とかまで作ってムーブメントに仕立てたものでしょ。だったら「ソトコト」がそのコンセプトに乗ってタダで稼ごうとするやつからライセンス料徴収して、当たり前じゃん。
と指摘されています。確かに「のまネコ」の場合とは違うと思う。しかし、
もっとも、それでロハスを単なる理想のライフスタイルを目指す言葉だとか信じてそれに対する信仰を表明した方々は思いっきりバカを見た、ということになるわけですが。
と言われているように、「だまされた」と思う人は多いんじゃないかと思います。

特にSOTOKOTOにロハス的な人々として紹介されたり、ロハスをもちあげる記事を書いたりした人たちは結果的にタダでその商標の宣伝させられたってことになるといえるだろう。坂本龍一教授とか。登録商標であることを知ってたら断っていたと思う。これから「広告塔」とかいわれちゃうんだろうな。もしかしたら最初から広告塔であることを知っていたかもしれませんが。

「Livedoor的生き方を実践するウエダさん」なんか言われたら、やめてくれーというだろうな。

2005/12/10

お腐海は世界を浄化する

こんばんは。佐藤可士和です (ウソ)。

すぷりーさん主催のK市オフ、行ってきました。楽しい時間を過ごさせていただき、感謝感謝。

hitoさんが女性陣に配っていたプレゼントを、「どうせ予備があるだろ」と強引にいただいてきました。

遠方組、門限厳しい組ははやめにおいとましたんですが、その後なにがあったのか、気になる。

追記: オフ会のレポートは出たらしいのですが、私の失敗談が書いてあるらしいので、リンクは載せません (きっぱり)。

私も参加したかった、という方は → 今日もクリック!

2005/12/07

インターネットマーケティング

こんばんは。「マーケティング」なんてタイトルに入れると、なんか有名ブロガーみたい。"[に]"とかもつけたほうが良かったか。

以前、「みんなソニーが大好き」で紹介した日経BizTech。そのNo. 010で、「30分でわかるインターネットワーケティング」という特集がありました。

インターネットのユーザとして、これまでの経緯はなんとなく把握していたつもりでしたが、佐々木俊尚氏の総論「インターネットがラジオを超えた理由」は、新しい手法がなぜでてきたのかが時系列で分かりやすく書かれていて面白かった。

いまのところ、アフィリエイト、ブログが最新という状態が続いているようですね。これらも少しずつ使い方が洗練されてきているようで、ただ使うだけで効果があがる訳ではないことも書かれています。アフィリエイトというと直販サイトのものではあるのでが、和田亜希子さん (背の高い歌手ではない) は、メーカーも戦略的に活用すべきと説いています。
...有力なアフィリエイターに実機を貸し出し、レビューを書いてもらうのも有効な策だ。... 実機を送るというのはメーカーだからこそできるアフィリエイターの戦略的活用といえるだろう。
...
アフィリエイターを積極的に活用している例にソニーがある。同社は2005年秋に開催した販売特約店向けの新商品説明会に有力アフィリエイターも招き、年末商戦の戦略商品などに関する詳細な情報を公開した。
ということです。

一方、神原弥奈子さんは、効果的なブログの使い方を説明する中で、「裏工作」は裏目に出る、と注意を喚起しています。
... 最近一部で導入が進む手法に、外部のブロガーに自社商品の話題を取り上げてもらい、認知度を高めていくというものがある。これに対して私はかなり懐疑的である。... 見かけ上はブロガーが自発的に商品を取り上げているように見せながら、実際には企業から謝礼が祓われている例は問題があると言わざるを得ない。
...
...読み手がブログの「記事に見せかけた宣伝」というからくりに気づいた場合には、その企業の信頼が低下することにもなりかねない。
ということです。
この日経BizTech No. 010が出たのが11月26日なんですが、ちょうどそのころ、こんなことがあったらしいです。

ガ島通信: [ブログ]ソニーはブログ「炎上」から学ぶことが出来るのか

和田亜希子さんの記事と神原弥奈子さんの記事がここでつながりましたね (アフィリエーターではなくソニーの中の人が書いたブログという見方がされているようですが)。実はGoogleキャッシュに残っているコメントの中には、
なんだかんだでみんなここにいるみんなもれなくソニーが好きなのでした。
なんてのもありました。前振りに使った「みんなソニーが大好き」もつながりました。
そうそう、以前書いた「ネットのお祭り」にもつながりますね。ここで、私は、
犯罪または犯罪的な行為をブログに書くのはさけた方が良いですね。
と書きました。ソニーの例は、これらの例とするのはちょっと酷だと思います。そこまでいかなくとも非難の対象となるという意味では、ブログを書く姿勢はより慎重であること、というよりも人と人のコミュニケーションということを常に念頭に置いた書き方を心がける必要があるでしょう。

実はまだ終わりではない。神原弥奈子さんの記事では、あるアパレルメーカー (実際は女性下着メーカー) の社長が、ある小説を愛読しているということをブログに書いたところ、この小説が女性蔑視と批判されているものであったため、コメントが殺到してブログ閉鎖に至った事例に言及されていました。そこまで慎重にならないといけないのだろうか。そこまで気にしていると何も書けなくなってしまいそうです。

追記: 関連のない下記トラックバック削除しました。炎上しても集客があるほうが良いという宣言かなあ。そちらに書いた私のアドバイスコメントも削除されてましたよ。

マーケッターのおしごとっぷり「ネット時代の販売促進」

コメント
Commented by 104hito at 2005-12-07 09:26 x
「出る杭は打たれる」のでしょうか?
熱い記事はダメなのかなぁ~って考えると少しさみしくなっちゃいますネ

 Commented by fumi_o at 2005-12-07 21:18 x
リンク先の炎上とは別に、PSPの広告でもたたかれてますね<SONY
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051207201.html

 Commented by yoshihiroueda at 2005-12-08 03:47 x
★104hitoさん、
誠実が一番ってことでしょうね。
たたかれても反省すべき点はすぐに反省すれば大丈夫だと思いますよ。
反省すべき点がなければきちんと反論する。それでも粘着する野郎は放置。かな。とはいえ、その経験がないので自分はがんばれるか分かりませんね。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-12-08 04:00 x
★fumi_oさん、
ひとの文化に土足で入って来ているって感じがするんでしょうね。
文化を尊重してそれに合わせるというのと紙一重な気がします。

2005/12/05

禁断の科学

おはようございます。オッペンハイマーです (ウソ)。

NHK教育で「知るを楽しむ」という番組があります。木曜日の「日本語なるほど塾」以外は見ていなかったのですが、今日12月5日から月曜日「この人この世界」で「禁断の科学 軍事・遺伝子・コンピューター」が始まります。

「知るを楽しむ」のページからそのまま引用
真理を探究する営みであるはずの科学が軍事転用されて人を殺したり、クローン人間を作ろうとしたり、やっかいな廃棄物を生み出す禁断の営みと化すことがある。番組では、軍事や遺伝子、IT技術など現代科学の代表的分野にスポットをあて、「禁断の科学」の否定しがたい魔力をかいま見ると共に、その魔力に科学者がどう相対したのかを描いてゆく。
「否定しがたい魔力」って気になりますね。また、その中にコンピューターが入っているのも、業界の一員として気になります。

ところで今日はTBSの「ウメ子」のほうが気になる、って紹介しておいて自分は別の番組を見るんかい。

あ、それから、ってテレビの話ばっかりで申し訳ないですが、今日の先端研は「邦画バブル 〜日本映画の真実」。「邦画バブル」と言われても実感わかないなー。

2005/12/04

ボクだって男の子バトン

こんばんは。七転バトンです (なにそれ)。

104hitoさんからのご指名で「ボクだって男の子バトン」を受けることになりました。
では早速。期待しないように。

■ブリーフ派? トランクス派?
104hitoさんが、「パンツ派? スカート派?」を「ブリーフ派? トランクス派?」に置き換えたので、私もそれを継承します。
以前はブリーフ派だったんですが、2~3年前から、トランクス派。理由は聞くな。

■これを書いてる今、どんな格好してる?
104hitoさんは、ベージュのチノパンに水色のオックスフォード・ボタンダウンにジャンパーでした。
私も似たような格好ですね。チノパンみたいなんだけど、ユニクロのドライテックという素材。上はボタンダウンの下に薄手の丸首セーターを着ています。

■どんな服が好き?
だらしない、ってみえないようにするくらいかな。一方、すこし崩すのも好き。ネクタイを締めても上着はダウンとか。

■好きなブランドは?
あまりこだわらないですが、安くて品質の良いものがいいですね。という訳でユニクロ製品は多いです。ブランドと言えばスポーツブランドは好きかな。アディダスとかナイキとか。

■メイクのこだわりは?
原型を残さないようにすること (ウソ)。
電車の中でメイクしないこと。

■よく読むファッション誌は
ないなー。最近買ったのはREAL SIMPLE JAPAN。これファッション誌?

■この夏はどんな水着だった
スポーツクラブのプールしか行かないんですが、いかにも、って感じが嫌いなので、競泳用パンツははきません。サーフパンツみたいなのであまりぶかぶかでないもの、が好みなんですが、なかなか見つからず、しばらく買い替えていません。

■お気に入りの靴をレビューして
ハッシュパピーの靴ははきやすくてよいですよ。今はもってないけど。

■チャレンジしてみたい髪型は
K市オフに参加するため、アフロ(ウソ)。
アンガールズ山根(ってこれもネタ。竹山だろうってツッコミは禁止)。

■センスがいいと思う有名人は
昔石田純一が、細い方が前になるようにネクタイを締めてた。かっこいい人はなにをやってもかっこいいんだな、と思いました。今は石田純一のことをかっこいいなんていったら笑われるけどね。

■帽子はよくかぶる?
比較的よくかぶる方かな。おしゃれというのではなくて。

■イチオシのおしゃれ小物を1つ紹介して
うーん、ないなー。ホワイトバンド、なんてね。つけてないけど。

■バトンを回す人
104hitoさんにならって
ここに置いときますんで、「オレ様だって!」と思う人、どうぞ!
(といいながら私は指名されたんですが...)

どうでしょ。やっぱり面白いものにならなかったと思うのですが... もっとキテレツなかっこしないとだめかな。

2005/12/03

横浜トリエンナーレ2005

おはようございます。クリストです (ウソ)。

横浜トリエンナーレ2005へ行ってきました。

前回の横浜トリエンナーレ2001 (って「トリ」なのに4年前!) へは夫婦でいったんですが、今回はふられてしまいました。
なお、ここにも情報があります。

「これって芸術?」
「その答えは後世の人が出してくれるんじゃないかな」

今回は、その「わからなさ」が少しマイルドになったような気がします。変なのに慣れただけかな?

「アートサーカス (日常からの跳躍)」をテーマとしています。サイトの「実施概要」には、
鑑賞者が単に展覧会を見るという従来的スタイルを脱し、見る側と見せる側の垣根を越え、アートの制作現場に立会い、作品を体験するダイアローグ的な展示を試みます。
特に「場にかかわる」ということを重視し、アーティストのホームステイ、参加型の作品制作、公開制作、コミュニティーとの関わり中から変化していく作品 (ワーク・イン・プログレス) などの手法を積極的に導入し、アートとの新鮮な出会いの場の形成に努めていきます。
とあります。

毎日会場で、来場者の似顔絵を描いているがいたり、
古着を用いて同じ形(クマ)のぬいぐるみを作って、洗濯物ピンチに吊るして売っているがいたり。

堀尾貞治さんと現場芸術集団「空気」は、「百均絵画」という人間自動販売機みたいな試みをやっていました。
・アーチストが入っているボックスの投入口から100円を入れて、
・11この中から選択したお題をメガホンを通じて告げる
・1分くらいでその場で描いた絵が下の出口から出てくる。

できるだけ変なのがいいかと思って、「これでも絵画か」というお題を選んだのですが、持って帰ると予想通り家族から冷たい眼で見られましたよ。しばらく見ていたんですが、同じお題でもまったく違うものが出て来ていました。カラフルでちょっときれいな絵が出て来た人もいて、ちょっと悔しいぞ。

奈良美智+grafの展示のところでは、カップルで来ていた女性が「わたしこれだけを期待して来たんだから」と言っていました。確かに、村上隆とか草間彌生のような有名ブランドは出展していないので、そういうものを求める人には向いていなかったと思います。

なお、会期は12月18日まで。9日と16日にはオークションがありますよ。

今日は北斎展
→ 入場まで100分待ちでした。万博ですか。断念してプーシキン展に変更しました。でもねえ、ただ外国の美術館の所蔵物を展示しただけの展覧会にはもう満足ができなくなったような気がします。

2005/11/29

虐待弁当って何だ?

こんばんは。山田太郎です (ウソ)。

Webを見ていたら、ブログ検索NAMAANというのの広告が目についた。テクノラティなどと競争して勝てる特徴があるのかなと思いながら訪問してみた。

さっぱりした画面。検索エリアと"hot keywords"しかない。
(紹介文に「NAMAANはブログ専門のブログ検索エンジンです。」とあってツッコミどころではあるけれど)

"hot keywords"もRSSがついているのが特徴なのかなー、でもあまりうれしくないような、と思っていたら、そこに
"虐待弁当"
というキーワードが。

なんじゃこれ、日の丸弁当でもはやっているのかと思いつつ、クリック。
どうもここのようですよ。
★彡高3次男へ虐待弁当?キャラ弁★彡
いやー、びっくり。幼稚園弁当で手のかかったものはこれまでよく見て来たけれど、高3男子のお弁当でこういうのははじめて。これは確かに虐待といえるかも。

説明のページには、
★キャラ弁の食べ方・次男坊からの伝授★
周囲に見られたくないから「急いでかっ込んで食べるサ」
だそうですよ。

時間かけて作って、まともに鑑賞もされずに食べられちゃうのは悲しいものがある
と思ったけど、お母さん楽しそうだからいいか。

パラワン族の子供たちに食べさせてやりたい、という方は → 今日もクリック

2005/11/26

「伝統があるから良い」のではない

おはようございます。ブログの女性天皇です (ウソ)。

宿題に、「伝統があるから良いのではない、良いものだから伝統として残っているのだ。」をあげていました。やっと手を付ける気になりましたよ。

「伝統があるから」という人には胡散臭さを感じざるを得ない。その人が守ろうとしているのは「伝統」ではなく、裏に隠れた既得権益である場合が多いから。ここでいう既得権益は、金銭的な利益だけではなく、男性優位社会のような価値観、プライドを含むかもしれない。

大相撲で、土俵の上に屋根があるのだが、これは上から吊ってある。当然昔は柱で支えていたのだが、テレビ中継とか、観客のために、邪魔な柱を取り除いて今のような形になっている。この変更のとき、屋根は柱で支えるのが伝統だという話はなかったのだろうか。あったとしても今の形を選択したのだ。それはそのほうがいいと判断した訳だ。

ブルガリアヨーグルトの宣伝の入った化粧回し。とても伝統に則っているとは言えないね。文句言っている人もいると思うけど、そのまま通っているよね。スポンサーなくしたくないから。

一方、女性を土俵に上げないという「伝統」、これはそのまま残っている。女性を土俵に上げても一文の得にもならないから。あのとき森山真弓官房長官 (当時) が、「それだったら国技に対する政府の援助、支援を一切なくす」と言ったらどうだっただろう。反発はあるだろうけど、それでも結構と伝統を守る立場を固持しただろうか。

歌舞伎だって、伝統だから残ったのではない。最初は伝統の破壊者だったのが、良いものとして受け入れられて今に残っている。また、今もスーパー歌舞伎など新しい動きがあるし、歌舞伎役者も現代劇にも出て新しいものを取り入れようとしている。今後も歌舞伎は残っていくだろう。

さて前置きが長くなりました。ここからが本題です。

「万世一系」って守るべき伝統でしょうか。男系でないと血統が途絶えることになるのでしょうか。それとも「男系」が続いていたことが伝統だということなのでしょうか。途中で女系が混じっても天皇家がずっと続いていたことは誇れることだと思う。

毎日新聞11月25日に旧宮家竹田宮家の竹田恒泰さん (30) の主張をインタビューした記事が載っていた。室町時代の後花園天皇 (在位1428-64) の弟の子孫らしい。一世代30年とすると600年で20世代、今の天皇とは40親等くらい離れている計算になる。

例えばこの人を天皇として迎えるとして、あなたはどのように感じるだろうか。

私は今の天皇を尊敬している。それは、今まで何度か書いた(不敬の輩不敬の輩 Part 2)が、昭和天皇の子だからではなく、自分の立場を認識され、考慮された上での言動をずっと続けてきてこられたから。もしそうでなかったら、私だけでなく、多くの国民の心は離れていただろう。

たぶん多くの日本人は、今の天皇家に「伝統」を感じている。それは「血統」ではなく、天皇家が守って来た「日本人の心」に伝統をみているはずだ。「家族愛」とか「慎み深さ」とか。

男性の後継者がいないからといって、遠縁からつれてくるほうが、この「伝統」を破壊することになると思う。きっと日本人に受け入れられない。

小言日記さん(今は?寝言日記さん)が、
われわれの象徴でる天皇陛下と天皇家を,自らの政治的意図のために,あーしろ こーしろという人たちのような,不遜で畏れを知らぬ精神には大きな違和感を覚えてならないのだ.
と書かれている。全く同意します。「伝統」という言葉で彼らが守ろうとしているものはなにか考える必要があると思うのだ。

小言日記さんが書かれているように、天皇家はこれまでずっと政治的意図で使われて来た。もしかしたら、謀略の手段に使われることが「伝統」だったのかもしれないね。そんな伝統なら今すぐ断ち切った方が良いと思うのだ。

追加トラックバック
世に倦む日日(thessalonike2さん) 「女系天皇をめぐる雑感 − 寄る辺なき時代に澄む男女平等原理」
-- 「男女平等」の立場からの考察。女性はどう考えているのか、あまり女性ブロガーの声は聞こえてきませんね。
Guerilla Blogさん: 「わかりやすい皇室典範改正問題」
-- トラックバック(下)の表題見て期待したんですが... 「僕の結論としては、女系にしたら天皇制の意味がないです。伝統が崩れるので。となりました。」ですって。私の記事読んだのだろうか。何の反論にもなっていません。しかも... 男性はタネ、女性は畑だそうですよ。「畑っていうのは、稲を植えれば稲、ヒエを植えればヒエ、セイダカアワダチ草を植えればセイダカアワダチ草ができるんです」だそうです。
仙波眞弓さん: 「そこのところがちょっとわかりにくくても、」
-- 私と同様、「男系相続でないといけない、と言う人の言ってることがわからない。」

コメント
 Commented by tosh3141 at 2005-11-26 20:32 x
こんにちは
タイトルは気分のあらわれです(笑)
養子の件ですが、即位できるのは天皇の子どもか弟という原則もあったと思うのです。引き合いによく出される光格天皇も養子として迎えられていますし・・・実際のところはよくわかんないですけど。

 Commented by tosh3141 at 2005-11-26 20:32 x
引き続き、
もうひとつの、男系継承の場合の現実的な路線は、旧宮家の某を皇籍に復帰させ、その人にしかるべき嫁さんを迎え、その宮家の男子を皇太子にする路線ですが、この嫁さんが男子を産む保障など一切ないのが難点ですね。この某に黒田さんみたいな上品で立派な人で、しかも秋篠宮に比べても十分に年齢が若く、しかも、ケチも汚点もついてない人がいればいいのでしょうが....いや、多少の難点など時間が解決するので、構わないかもしれませんが、染色体だけは継いでいるけどなぁ...というレベルではいささか問題でしょうしね.
しかし、いずれにしても、婚姻に先立つ恋愛や、その後の性と命の問題にまで、踏み込む話です。そんなことを他人に求めるなんて、できませんよね。かと言って、我こそはと立候補されても、それはそれで、ちょっとちゃうやろ?と思いますし...
結局、僕たちは、いまあるものを受け入れて、その中で守るべきものを守っていくことしか、できないのです。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-11-26 22:53 x
★tosh3141さん、
養子にする必要があること、了解しました。また、養子にするんだと既に結婚している人もだめでしょうね。さらにケチも汚点もついてない人となると、せいぜい小学校まででしょうか。そうでないと何かしら2chに書き込まれそうな気がします。男系にこだわる人ってそれらの点をどう考えているのでしょうか。
 Commented by 妙訝 at 2005-12-03 03:02 x
「女系を開くこと」によって得られる権力には想像を巡らさないのですね。
今生きている男性総てに、権威者・権力者に、新たな皇族の始祖となれる可能性を作ることになります。
男系を維持することによって得られる既得権。女系を開くことによって失われる既得権というのがよく判りませんが、安易に女系を開くことによって権力と皇位とが実質的に結びつく可能性は、多くの野望を掻き立てることになるでしょう。表面的民主主義のこの国で、それを実現するにはまず、さらなるポピュリズム強化が必要でしょうか…。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-12-03 10:18 x
★妙訝さん、コメントありがとうございます。
確かに天皇家の権力という視点は欠けていました。今の天皇家を見ている限りではその言葉は想像しにくいものがありますが、今もそれを利用しようとする輩がいるのも現実で、ポピュリズムに流されやすいのも現実ですね。
これまで「皇族の始祖」になる可能性は女性にだけ開かれていたものが、男性にも開かれることを問題視されている訳ですね。男性の方が権力指向が強いといえる点で問題かもしれません。
「男系を維持することによって得られる既得権」は何なのか私もわかりません。「既得権益は、金銭的な利益だけではなく、男性優位社会のような価値観、プライドを含むかもしれない。」と書きましたが、本能的なものかもしれません。

 Commented by mayumi-senba at 2006-09-14 06:54 x
久しぶりにトラックバックなんかして見ましょうと思ったんですが、えらい古い記事でした。申し訳ない。

 Commented by yoshihiroueda at 2006-09-14 21:13 x
★ 仙波さん、
私は記事の古さは気にしていません。という訳で、こちらからトラックバック送らせていただきました。にこっ。

Honda Sweet Mission

こんばんは。フラッシュゴードンです (ウソ)。さいごーどんじゃないぞ。

Web Designing 2005/12月号のWebsite Frontで、Honda Sweet Missionが紹介されていました。

情報内容は、世界各地の日本人OLのレポートなんですが、インターフェースが面白いです。

・上記画面では、地球上のいろいろな地点にアクセスできます。
・レポーターを選択すると、レポートが音声とテキストで示されます。
・レポートの中の任意の位置にコメント、トラックバックが入れられます。
・コメントも音声で再生されます(これは音声合成 - 英語で書いてあっても日本語読み:-)。

という訳で、音声を使ったブログみたいでもある。そう、Podcastingにも対応しています。

コメントは本文と同時に再生されるので、みんな短く抑える傾向があるようです。Web Designingの記事では、「まるでレポートに相づちをうっているかのようだ」と表現しています。

インターフェースにもどります。フラッシュをばりばり使って、面白いインターフェースだなーと思っていたら、クリエイティブディレクター/アートディレクター/テクニカルディレクターは、中村勇吾氏でした。にぶろぐでもこれまでに、ecotonoha (「Web CM あれこれ」) とIntentionalliesを紹介していました。

それから、公式ブログをしばらくチェックしていなかったのですが、Woman.exciteとも連携しているんですね。ジローラモさんとダバディーさんのブログがあります。

最後にもう一度 → ここでメッセージを書き込もう

2005/11/24

自民党党歌を聞いて...

... ここは中国か北朝鮮かって思いましたよ。

自民党の立党50年記念党大会 (11月22日)で、喜び組の女性 (?) が歌っていました。

聞いてみたい? 本当に? → ここをクリック!

うそうそ、本当は → ここ (楽譜と歌詞のページ。歌を聴くにはここからボタンを押してください)

タイゾー君の選手宣誓(?)はなかなかよかったな (写真は朝日新聞2005年11月22日 (リンク切れ) より)。自分の言葉をしゃべらせなければ大丈夫ですね。

2005/11/20

日常の中のデザイン

こんにちは。ボーヤだからな(誰が?)。
しばらくここの「お知らせ+バックログ」に
日経デザイン8月号に紹介されていた貝印のバードとボーヤのことを書こうとおもったのだけど、同社サイトには情報がありませんでした。販売計画を断念したのかな。
と書いていたのですが、バードのほうはありました。

KITCHEN SCISSROSS BIRD (キッチンバサミ)

・足がついていて必要なときにさっと指をいれることができる。
・分解が簡単で、洗いやすい。

ということなんですが、何よりかわいいですよね。あ、切れ味もよいそうですよ。

使いやすいっていうのがデザインでは一番必要だと思いますが、差異が見えにくくなっていますので、売れるようにするためにはデザイン面でのプラスワンも重要だと思います。

さて、ボーヤはやはり見つかっていないのですが、イチニチ☆イチデザインさん「ボーヤ」で紹介されています。

これはかわいいけどちょっとジャマかな。

使ってみたい!という方は → 今日もクリック

2005/11/19

女系天皇容認って...

... 愛子さまの職業選択の自由を奪おうとしている、ってことだよなあ。

と、紀宮さま結婚、皇室離脱のニュースを聞いて思った。

いや別に男系にこだわっているいる訳ではありません。男系でいくとしても誰かの職業選択の自由を奪うことにはかわりませんし、現在の天皇が基本的人権を持たないことには変わりませんから。

前にも書きましたが、言論の自由をもっていない天皇制が問題なく機能しているのは、今上天皇の自制によるところが大きいと思います。誰にでもできることではない。できなかったからといって交代させられるものでもない。歌舞伎役者が小さいときから舞台に立つように、愛子さまには今から覚悟を決めてもらうしかないのだろうか。
自分はその立場でなくてよかったという方は → 主張を書き込もう

2005/11/18

通販雑誌といえば...

... Tokyo Designer's Weekで出展していた HOUSE STYLINGでもらってきたカタログがおしゃれでしたよ。

表紙にもあるこれ (写真)はテーブルです。



これはドアストッパー

けなげでしょ (はるかさんのコメントの表現いただきっ!)。

欲しい!という方は → ここに願いを書いてください。

2005/11/17

創刊号フリーク

こんばんは、くらたまなぶです (ウソ)。

COURRiER Japonという雑誌が創刊されましたね (表紙写真は同誌サイトより)。創刊号となると買ってみたくなります。「オタク」、「マニア」ほど気合いが入っていないので、「創刊号フリーク」としてみました。

Continental Breakfastさんでも紹介されています。

追記: 18日のとくダネに編集長がコメンテーターとして出てました。編集長のブログもあります。

どういう雑誌かというと、
海外1000メディアからニュースを発信
「世界は日本をどう見ているのか」「日々起こる世界中のニュースを、海外の現地メディアはどう報じているのか」。クーリエ・ジャポンはこの双方向の視点をコンセプトに、フランスの週刊誌『クーリエ・アンテルナショナル』と提携。全世界1000メディア以上の有力メディアから記事を厳選し、日本の既存メディアが伝えない情報を月2回お届けします。
ワインから戦争までをカバーする「地球サイズのニュースマガジン」。
それが、クーリエ・ジャポンです。
だそうですよ。

日本にいると日本のマスコミの視点からのニュースしか得られないし (せいぜい欧米、中韓)、そのメディアの色に染まってしまっているので、こういう雑誌は有用じゃないかと思います。読んでみても結構面白いと思いました。編集の視点での選択はあるんだろうと思いますが、ひとつひとつの記事自体はそのまま載せているようですので。

記事はまだ全部読んだ訳ではないのですが、
・世界が見たKOIZUMI
・石油を巡る攻防 - 米中が衝突する日
・沈黙せざるを得ない金正日の「胸の内」
  -- 今年党創建60年の式典ごろよく出ていた後継者問題の背後の権力闘争
・“神の論争”に巻き込まれる『ナルニア国物語』
など、面白いものが多いと思います。硬軟とりまぜてあるし、それぞれ短く読みやすいですよ。

追記: 9.11を伝えるために1日発行を遅らせたストーリーと、それによって伝えられた世界各国のメディアの反応に関して書かれた記事が、COURRiER (フランス) の特徴をよく表していて面白かった。

出版社が講談社だというのがちょっと気になります。売れなかったら、前のDAYS Japanみたいに打ち切られたりするかも。そういえば最近DAYS Japan買ってないな。売ってるところ少ないし、また、内容が片寄り過ぎているのはいいけどちょっと事実関係も怪しい感じがして、一時期のようには評価していない自分がいます。

そうそう、創刊号といえば、REAL SIMPLE JAPANも買ったのでした。女性誌なんだけど、おしゃれだし、創刊号350円で付録に日記帳もついててお得です。

購入希望の方は → 今日もクリック

2005/11/13

エキサイト・ザ・マンションって...

... 新しいサービスが始まりましたね。... なんだろ。面白いのかな。とりあえず登録してみました。

ガイドでは、コミュニティサービスみたいなかんじなんですが、
マンション内のあなたの分身は心身状態を表すパラメータを持っています。現実社会と同じくこれらの管理を怠るととんでもない目に会う事もしばしばです。様々なアイテムを駆使しながら最適な健康状態を保てるように努力してください。心身ともに良い状態なら幸運も訪れやすいはずです。
... こう見てると、バーチャルペットを育てるような感覚でもあり。となると、ちょっとさぼると飢え死にしてるってことになるのかな。こわー。

あまりメンテナンスできそうにないので、何号室にすんでいるかとか公開しないことにします。

それでも知りたい方は → ここをクリック!

追記: あいすでいさんも入居されたというので、削除覚悟でトラックバック送ります。お友達が微笑ましいですね。

2005/11/11

TV局の既得権益は電波だけではなく...

... むしろお茶の間だ、といって見る。

TVの国からこんばんは。

木村剛さんのブログで、「よろずもめごと論」さんの「テレビの継承者」という記事がとりあげられていました。元記事では、

・インターネットの技術進化で、将来的には電波利権は独占状態が崩壊する。
・そのときにも今のテレビ局は生き残る。「固定客」という「資産」をもっているからだ。
・例えばUSENのパソコンテレビGyaoも、その固定客を崩すことができず苦戦している。
・だからIT企業の狙いは電波ではなく、地上放送のコンテンツとの連動、再放送で、テレビ局の固定客をネットに呼び込むこと。

という要約になるでしょうか。

これに対して木村さんは、
ちょっとココについては、個人的には、「テレビ局の持つ固定客」というのが本当に「固定客」なのか、とか、ネット上で再放送するだけで、TVのお客さまをネットのお客さまとして取り込めるのか?というところに疑問を持っているんですが、...
と述べています。私もそう思います。テレビ局 (+傘下の制作会社) はコンテンツ制作能力をもっているとは思いますが、「固定客」をもっているとは思えません。

じゃあ何を確保しているかというと、お茶の間 (リビングルームといったほうがいいですか?) においてあるテレビなんです。書斎や部屋の片隅においてあるパソコンと決定的に違う。電源をいれるとすぐに見ることができる。チャンネルも選べる。つけっぱなしにしていて気にならない。

一方最近のパソコンは確かにテレビを見ることが出来ます。電源入れるとすぐにテレビを見られるものもあります。CMではリビングルームにおいてあります。でもそれってやっぱりパソコンというよりテレビですよね。

マウスでアプリ選んで立ち上げて、番組を選ぶのに検索したり深いメニューをたどったりする必要がない。ひとりぐらしならともかく、そんなの、お茶の間の中心にふさわしくない。

家の作り自体もお茶の間にテレビがおかれることを支援しています。同軸ケーブルがきてますよね。

ただ、お茶の間に限りなく近づいているものがあります。ゲーム機です。PS2 + BBユニットはそこまで到達できませんでしたが、PS3とXBOX360は、UIの出来によってはいいところまでいくかもしれません。

2005/11/10

Tokyo Designer's Weekに行って来た

こんばんは。桑澤洋子です (ウソ)。

「お知らせ+バックログ」のところに書いていましたが、Tokyo Designer's Weekに行って来ました。designcafe-blogさんで紹介されていたのをみて、できれば行きたいなーと思っていたのですが、一般公開初日の午後に行ってきましたよ。


写真は配布されていたミネラルウォーターです。

学生作品も興味があったのですが、とても全部は見れないだろうと思い、まずコンテナ展を見て回っていました。16時からのデザインフォーラムを聴講して、コンテナ展の残りを見て、100% Design Tokyo へ移動。しかしここでもう体力的に限界、 21時までなんてとても粘れません。19時前には帰ることにしました。
コンテナ展は、いろいろな新しい試みがあって面白かったですね。ちょっと前衛芸術みたいでもあるのですが、前衛芸術という目で見ると「わからなさ」が物足りないかもしれません (笑)。産業という目で見ると、サムスンが学生に活動の場を与えて作らせているデザインプロジェクトに感心しました。勢いだけでなくこういう投資もしているんだな、と。

賞をとったモリモトのBLUEも印象に残りました。上下左右鏡張りで、前面のスクリーンには青を基調とした映像が流れ続ける... こんなマンションには住みたくありません。
デザインフォーラムは、ソニーのクリエイティブセンター・コンセプトデザインスタジオ統括部長 戸塚恵一氏と、エレファントデザイン西山 浩平 代表による「コンセプトのデザインの重要性」。そうだよなー、コンセプトからデザインが必要だよなー、と思って聞いていたのですが、perception (認識) と conception (着想) という対比で着想の重要性に話がいって拍子抜け。

私としては「モノのデザイン」ではなく、生活や生き方からデザインする!っていうようなことを期待していました。ウォークマンで「音楽を持ち歩く生活」を提案したソニーだったらそれができると思うのですけどね。AppleがiPod単体でなくiTunes, iTMSをそろえることで新しい音楽とのつきあい方、さらには、ラジオ (PodCasting)、ビデオとの新しいつきあい方を提供することによって、もともとソニーの市場だったところを席巻しているのもわかるような気がします。そうそう、新しいHDDウォークマンの紹介もしていましたが、「細部、素材感にこだわった」なんて言ってましたよ。そうじゃないだろ、と思うんですけどね。

「モノを売るのではなく新しい価値を売る」とか、「みんなソニーが大好き」「ソニー製品しか買わない」を読んで欲しいなあ。

100% Design Tokyo も面白かったですよ。疲れてなくて荷物が少なければなんか買ったかも。「花付箋」(写真はリンク先のアッシュコンセプトより) はこころ惹かれましたが、まだ発売前でした。はなびらのひとつひとつが付箋になっていて、はなびらの細いところが矢印みたいにポイントできるという利点もあります。

■ 追加トラックバック: 同じイベントに参加された方
footprint (t2minaさん) 東京デザイナーズウィーク2005
-- 気になったものをイラストで表現されています。

コメント
 Commented by goegoegoe14 at 2005-11-10 02:10 x
こんばんわ!興味深い記事だったのでコメントさせていただきます。
ソニーはwalkmanで生活に楽しさを与えたけれど、今はappleにおかぶを取られ、違うベクトルでシャアを拡大しようとしてますね。ソニーって最近デザイン優先ですが、やっぱり技術の会社だと思います。なにかブレイクスルーな技術に期待したいです。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-11-10 02:20 x
★goegoegoe14さん、いらっしゃいませ。
ブレークスルーには期待するのですが、それを起こすものは「技術」だけではない、と思うのです。持てる技術をどう使うか、どのような新しい世界を見せてくれるか、そんなところに期待しています。

 Commented by design-life at 2005-11-12 02:38 x
TBありがとうございました。
今回のTokyo Designer's Weekは例年よりも面白かったと思いまし
た。コンテナ展も数は少なかったですが、出さなくて良いような
モノも減りましたし(笑)。デザインにテクノロジーは不可欠な
のは否定できないのですが、昨今の躍進している企業でデザインに
力を入れている企業は、裾野の部分に投資していますよね。技術も
大切だけど「柔軟な思考」と「使う側の喜びを生み出すこと」に
気が付いている企業があること。これに希望を持ちました。
そう言う意味でサムスンの展示は良かったですよね。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-11-12 08:20 x
★ひらさわさん、
私は今年初めてだったのでこれまでとの比較はできないのですが、楽しめました。
ものを作れば良かった時代から、それを持つことの意味、満足感まで提供しないといけなくなった時代に、デザインの比重が増して来ていることがわかります。

 Commented by t2mina at 2007-11-03 13:04 x
きうぁー!
(ヒロさんの所にコメするにはこのかけ声が効果的と勝手に解釈している私)
追加まで載せて下さってありがとうございます。
会場が広かっただけにやはり何をメインに観て回っているかの違いがあるんですね。ヒロさんのテクノロジーや環境に対する目線が興味深いです。
しっかり観るには内容が濃いし混んでいるし期間短いし、なんですよね、と言いながらカレンダーを見つめてみたりして。

 Commented by yoshihiroueda at 2007-11-03 21:56 x
★ ミナさん、
会場広いしそこを歩いて行ったり来たりするんですよね。また夕方になるとさすがに寒くなってくるし、夜9時まで粘れませんって。で、また事前にどんなものがでるか情報も少ないし、ガイドブックもどこ見てもいいか分らないし、なにがあるのかわからないの楽しいですね!