[角括弧部分を、分かりやすくするために追記しました (7月3日)。
宿題に、「日英単語の意味の差: リストラ、タレント、セレブ、...」というのを挙げていたのですが、最近やっと提出できる事件が。
東京・渋谷の女子大生誘拐:無事保護(その1) 狙われたセレブ (毎日新聞 2006年6月27日)
ここで、「セレブ」という言葉が使われているのだが、雑誌ならともかく、新聞の一般記事ではじめてこの言葉が使われたのをみたような気がする。
理系白書ブログ「セレブ」 (6月27日) で、
セレブリティという時、どういう人たちを指すのだろうと思った。日本と同じ使われ方なのだろうか。単に「有名人」なのか、クラスを伴うものなのか。敬意と憧れをもって使われるのか、茶化す時にも使うのか。英語圏の方、教えてください。と書かれている。
私が最初に"celebrity"という言葉を知ったのは、英会話教室だった (追記: 20年くらい前です)。「タレント」という言葉を英訳する (ってもともと英語なんだからおかしな状況だけど) ときに、出川哲朗とか別に才能がある訳じゃないのに"talent"はおかしいよなあ、どう訳すんだろ、というときに教えてもらったのが、"TV celebrities"という言葉。TVの有名人、人気者ということだそうだ。
何年か前から日本でも「セレブ」という言葉が使われるようになってきた。で、聞いているとどうも「有名人」という意味とずれがあるようだ。有名でなくてもお金持ちだったらセレブといっているようだ。今はいわなくなったけど、「ハイソ」(= ハイソサエティ = 上流階級) という言葉で置き換えられるように思えた。いや、昔の「ハイソ」には成金を含んでいなかったと思うが、今の「セレブ」はお金持ち全てを含んでいるように感じる。
今回の美容整形外科医も、苦労してお金を稼ぐようになったので成り上がりといってよい (別に成金、成り上がりを蔑んでいる訳ではありません)。
という訳で、私としては、[日本語においては、英語と違って]
セレブ = お金持ち = ハイソ + 成金
という理解をしていた。
ところが、上記理系白書のコメントで、ネイティブが"celebrity"をどう使っているかの問いに答えが出されているのだが、それを見ると、[英語においても] 「お金持ち」、「上流階級」というニュアンスが強く、ただの有名人、才能のないタレント(ヒロミとか内山君*とか...アメリカにそんなのいないという話はあるけど)じゃないようだ。認識の修正が必要かな?
追記: らふぃさんのコメントによると上記理系白書のコメントで書かれていることは、おおむね合意の得られるところのようです。
*最初間違えて西山君って書いていました。全国の西山さん、失礼しました。全国の内山さん、あなたをさしている訳ではないので勘弁してね。
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Everything in Life is Only for Now (sabretoothさん) "Celebrity"って何者?
-- アメリカの演劇、テレビなどの文化的背景をベースにした"Celebrity"の意味の考察。