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2005/10/21

USENが横浜ベイスターズを買収の意向...

...って、そうなって欲しくないな。今は合法営業になったけど、NTTの電柱に勝手にケーブルを張って業務シェアを拡大してきた大阪有線を私は今でも許す気になれない。

そんな過去があったことを知らなかった、という方は → 今日もクリック!

2005/10/14

三木谷さんだったら...

... オールドエスタブリッシュメントから歓迎されるのかなあ。

それは納得がいかんぞ、という方は → 今日もクリック!

2005/10/10

接客態度はバッジがなくても分かる

この時間帯、こんばんは、って言うべきなのか、こんにちは、って言うべきなのか悩みますよね。

仙波眞弓さん新・小言日記さんあざらしサラダさんなど、いつくかのブログで話題にされていたこの記事
共同通信10月9日 接客態度をバッジで格付け 郵政職員、4段階に

表題には「接客態度をバッジで格付け」とあるのですが、本文では、
接客態度や商品の説明能力を格付け評価する認定制度を始めた
とありますね。

接客態度はバッジがなくとも、ちょっと接していれば、または、ほかの人に対する接客態度を見ていればわかるでしょうね。

しかし「商品の説明能力」のほうは、あってもいいかもと思います。どこかのディスカウントショップかで、「冷蔵庫商品知識マスター」とか専門分野別に「この人に聞け」みたいな人を設け、バッジ(階級章のようなものではなくて名札みたいなもの)をつけているって聞いたことがあります。そういうえば、「氷をみて冷蔵庫を当てる店員」ってコマーシャルやっているところがありますね。

こういうのだとモチベーションも上がるんじゃないかなあ。「国際郵便マスター」とか、「梱包アドバイザー」とか、「保険設計コンサルタント」とか。

接客態度には自信がある、という方は → 今日もクリック!

2005/09/30

初年度黒字にどれだけの意味が

こんばんは。阪神優勝おめでとうございます。藤村甲子園です (ウソ)。

yodaway2さんが、「楽天、監督交替へ。「仙台時間」では、まだ遅刻じゃないのに……。」で、最初に
●球団は初年度から黒字。
   ……でも、赤字になるくらい、なにかしてほしかった。
と書かれています。

この記事で初めて、楽天球団が黒字だったことを知りました。で、私もこの点非常に気になり、
私も「初年度黒字」という点にひっかかりを感じます。それは長期を見据えた投資ができていないことを意味していますよね。逆に仙台のファンのサポーター精神におぶさり、浪費しているのではないかと懸念しています。いいかえると、ファンの声を大事にしないと、すぐに離れていっちゃうのではないかと。
と書きました。

最初の段階で、オリックス + 近鉄の弱いほうの半分を集めた選手が中心で、戦力的に弱いだけでなく、年俸の合計も少ないものだったと思われます (サンスポの記事によると全選手では10位、開幕1軍平均だと12位)。

戦力的に弱いままだと年俸は低いままですが、戦力補強したり、現有戦力の能力が上がって勝ちだすと上がっていくものです。いわば今年が支出は最低ラインと言っていい。
一方、収入ですが、今は仙台の皆さんも弱くても応援してくれていますが、弱いままだと、または、コストを抑えるために補強もしないと、これはすなわち球団に勝つ気がないと判断されると、入場者数も減っていくと思います。すなわち、こちらも今年が収入のピークだと思ったほうが良いでしょう。

何もしないと、収支は悪化の一途だと思うのです。

もちろん強くなくても愛される球団という生き方はあります。ロッテは強くもありますが、愛される球団ですね (先日NTVの「先端研」でテーマになっていました)。日本ハムも地元に根付いているようです。でも楽天はそういう努力をしているのでしょうか。

初年度黒字にするよりも、長期的な戦略がビジネスとしても望まれると思います。

そんな中、こんな記事がありました。

たまたま黒字というのではなく、「初年度で収支を黒字にする」というのが目標だったんですね...

もちろん、近鉄バファローズの「年間で数十億円に及ぶ赤字を計上する体質」を容認するわけではありませんが。

また、「愛される」を優先した経営、ということが書かれていますね。わが町に来てくれた球団だから愛されているのか、企業努力が実って愛されているのかはまだ未知数だと思います。ただ田尾監督解任は、「愛される」ことを考慮に入れたものか疑問が残ります。さとう宗幸さんもそうとう怒ってましたね。

戦力増強を狙うのか、愛されることを優先させるのか、ビジネス的な軸足が定まっていないんじゃないかという印象を受けます。そもそも参入を決めたときから、三木谷さんはビジネスとして本気なのかも良く分からない (もちろん堀江さんもどうかと思いますけど)。

今後の経営に関してはこの記事にも
「1年目の追い風」が過ぎた後の2年目、3年目の経営を島田氏はどう考えているのか。多くの人々が注目している「ITの楽天ならではの試み」はあるのか。さらにプロスポーツビジネスの将来像をどう展望しているのか、などなど興味は尽きない。次回も、引き続き島田氏に語ってもらう。
とある。今後の記事で答は出るのか、期待したいと思います。

追加トラックバック:

ば○こう○ちの納得いかないコーナーさん「ゴールデンイーグルスが黒字達成」
  -- やはり今後のファン離れを心配されています。

2005/09/17

ニッポン株式会社

... なんてことを書くと、一時代前だと、「企業のように利潤を追求するものではない」とか、「長期的なことを考えないといけない」とか批判が多くあがったでしょうね。

しかし、今なら、企業の社会的責任や、経済活動の重要性が認識されてきているので、抵抗は少ないかもしれません。

という訳で、こういってみたいと思います。

国を会社と同じように考えてみる。

・株主は国民。ただし株は均等にもつ。(金銭的)配当はない。
・サービスをうけるお客さまも国民。民間企業やNPOも含む。
・経営者は株主である国民が選ぶ。
・従業員は公務員。
・収入は税金とサービスの対価から構成される。

こう考えると、

・お客さまの立場だけでより多くのサービスや補助金を要求するのではなく、経営者の立場から必要性やコストを考える。
・サービスのコストの負担割合 (税金と受益者負担) の適切さを考える。受益者負担を増やすことによって公平感を重視するのか、税金負担を増やすことによって誰でもサービスを受けられる平等な社会を目指すのか。
・ユニバーサルサービスをどこまで行うか。
・税金はどのように設計すれば最適か。例えば累進課税を強くして社会格差をなくすのか、累進課税を弱くしてより多くの高額納税者を集めるか。企業により儲けさせてより税金を集めるか。
・借金は結局自分で払うものという意識を持てば、他人が借金を増やすのも厳しく監視するようになる。

など、バランスを考えた経営=政策が可能になると思うのだ。

もちろん、いいことばかりではなく、障害者のように少数で弱者に日が当たらなくなる可能性もある。しかし、「少数弱者にも幸福な社会」が社会全体の満足につながる、自分だっていつ障害をもつようになるか分からないのだから不安がすくなくなる、そういうことが共通認識として持てれば良いと思うのだ。

やっぱり甘いかな。荒っぽいのは確かだと思いますが。

2005/08/27

測らなければ分からない違いは大した違いではない

おはようございます。

ニコラス・ネグロポンテが、「測らなければ分からない違いは大した違いではない」といっていたような気がしました。「ビーイング・デジタル」を読み返してみると
精神物理学で使われる計量単位に「最小可知差異 (JND)」というものがある。こんな概念はヒューマン・インターフェース・デザインにとってはほとんど意味がない。仮にJNDと呼ぶべきものがあったとする。しかし、どうしてそんなものを気にかけなければならないのだろう? 違いがあるかどうかを知るために注意深い測定が必要だとすれば、要するにそれは大して重要でないということだ。
ということでヒューマン・インターフェースの話でした。

でも、それ以外でも適用可能な気がしますね。なにか商品を購入しようとするときに、大事なことはその商品に惚れた魅力そのもの。そこには他とは明らかに違うものが存在している。スペックは後付けで自分の選択を自分で納得するためにしか使っていないような気がします。逆にスペックで決めると、後から後悔することが多いように思います。使ってみて初めて何が大事なものだったのかわかると言うか。

マニフェストも同様ですね。マニフェストと言っても、数が増えただけで、なんかスローガンや努力項目に過ぎず、以前の公約と変わらない。それよりもマニフェストに書いていないことが大事なのではないか、と。何を大事にするところなのかを見たほうが良いと思います。まあ、劇場型政治が面白いからそれを続けて欲しい、というのもひとつの価値観ではあろうと思いますが。

タイトルと全然違う話になってますね。すみません。

2005/06/15

みんなソニーが大好き

こんばんは。早稲田大学に「井深大ホール」というのがあるのですが、「いぶか・だいほーる」なのでしょうか、「いぶかまさる・ほーる」なんでしょうか。

日経BizTech No. 007の第1特集は「勝手に考えるソニー再生計画」。7人の論者がそれぞれ提案を行っています。切込隊長山本一郎氏も寄稿しています。またOBの皆さんの意見(1ページ以内)を集め、整理している記事もあります。

特集の前書きにも書いてあるのですが、みんな言うことが違います。正反対もある。

■ ものづくりは原点なんですが...

自身の役割を問い直しものづくりに回帰を: 常盤文克氏
ものづくりに「退行」することなかれ: ヘンリー・チェスブロー氏
ナンバー1と素材にこだわり、家具まで手掛ける: 成毛真氏
-- 素材を生かした製品の提案を

■ エンターテインメントへの関与

エンタメの王様復活は「第4の娯楽」の確立から: 西和彦氏
-- 「お金を使ったエンターテインメント... カジノ、ネット株取引
エンターテインメントを切り捨て業務用機器に特化せよ: ピーター・シーリー氏

■ 企業の大きさは適正なのか

サムスンに買われる手も: 越智大蔵氏(OB)
-- 小さな企業に分社化を勧める
M&Aで業界再編を先導し、「成熟市場」の覇者となれ: 山本一郎氏

特集の前書きでは、これらの共通点を「変わりなさい」ということとまとめています。「そこそこの収益を上げている現状を捨てろ」、その「リスクをとれ」ということとまとめています。

私の全体を読んだ感想は、「みんなに愛されているんだな」ということ。自分の得になる訳じゃないのに一所懸命対策を考えてくれるひとがたくさんいて、幸せだと思う。その点では、勝手に製品のデザインをやってくれる人がいるアップルと通じるものがあると思います。

あ、そろそろメンテナンスの時間。一旦投稿しますが、あとで追加するかも。
→ 明日 (16日)でしたね...

2005/04/20

期待はずれって言うけれど...

... それは期待が過大だっただけなんじゃないでしょうか。

こんばんは。白馬の騎士です (ウソ)。

ええ、この件です。

毎日新聞 2005年4月19日
ニッポン放送株争奪: フジ、1033億円で全株取得 ライブドアと和解

ブログを見ていると、「期待はずれ」、「大山鳴動ネズミ一匹」、「いったい何だったのか」などの意見があります。確かに私も最初は何か面白いことになりそうとは思いましたが、堀江社長の既存メディアを軽視する発言や、インターネットとの融合が具体的なアイデアを伴っていないことをみると、これは買収は成功してもその後の事業はうまくいかないかもと思うようになってきました。

北尾氏の登場によって、フジテレビの支配は無理になり、影響力がラジオだけになると、さらに事業の構図が描けない状況になっていました。

この時点でなんらかの和解に持っていかないとライブドアの存続自体も危ういものになっていたでしょう。徹底抗戦を主張する堀江氏に対して、宮内氏、熊谷氏ら役員のみなさんの意見が押し切った形らしいですね。

この一連の騒動を振り返って、何にも残さなかったという意見もあるようですが、私はそうは思っていません。勉強になりましたよね。外資への門戸開放が先延ばしになりましたが、無防備のまま開放されるよりかえってよかったんじゃないでしょうか。

リーマン証券と村上ファンドに高い授業料を払うことになりました (堀江さんも1400億のうちの大部分は転換社債による増資とフジテレビからの増資で、無から得たものですから、この中に入れて良いかもしれません) が、それを支払ったのはライブドアの株主とフジテレビで、新生銀行の時のように我々の税金ではありません。ライブドアの株主は、堀江さんに出資した時点でそういうことは覚悟しておかなければならないことですし、フジテレビも資本関係のねじれを放置していたつけだと言われています。

さて、堀江さんは手にしたお金を何に使うのでしょうか。堀江さんもワクワクすると言っていましたが (業務提携のことのように言っていますが、そっちのほうはあまり期待してないんじゃないでしょうか)、観客席の我々も同様です。そういえば、堀江さんの投資セミナーでは、出資に向いている企業のひとつにTBSをあげていたそうですね。

2005/04/04

立花隆 続き

「立花隆の新連載」の続きです。

前回、私がこれから知りたいことの中に「SBIの参入のような事態が、堀江社長のいう「想定内」のなかに入っていたのだろうか」ということを入れました。

ちょうど連載の第6回のタイトルが
「SBI登場で露呈した、ホリエモンの負け戦も「想定内」
でこれはと思って読んだのですが、
堀江社長は平静を装っているかに見えるが、実際は茫然自失というところだろう
とありました。「想定内」って「堀江さんの」想定内じゃなかった訳ね。私の想定内だったなんていっちゃいけませんよ。そんな後だしジャンケンは許されません。

前回私は「立花氏を絶対視している訳ではないのですが」と書きましたし、はりーさん「世祓い」の記事でこの連載にも批判があることも知っていたのですが、こういう書き方はちょっとがっかりですね。

しかしはりーさんの記事へのコメントでも書きましたが、それでもちょっと期待しているのです。誰でも知ることのできる情報からでも、それを整理して構成し直し分かりやすく提示するのは誰でもできる訳ではない。これは切込隊長が指摘していることに通じると理解しています。

特に第7回
フジのお家騒動から浮かび上がる「因縁の構図」
では、朝日新聞のお家騒動とフジテレビのお家騒動を出し、最後に
今回のソフトバンク・インベストメント(SBI)の登場をながめると、実は意外なもう一つの構図が見えてくる。それは、SBIの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)が、クーデタで追われた鹿内宏明氏の長男、鹿内隆一郎氏と以前から非常に親しい関係にあるという事実だ。
とある。

期待させるのもうまいよね。

2005/03/21

ソニー製品しか買わない

... って人は昔は良く聞きましたがが、今はほとんどいないような気がします。私もそれに近いメンタリティを持っていましたが、今はそんな気持ちほとんどなくなっています。
あ、おはようございます。モモです (ウソ)。

ソニー製品は壊れやすい、ソニータイマーというのがあって保証期間が過ぎた頃に壊れる、などいろいろ言われていましたが、それでもソニー製品を選んでしまう。他にないものがあったんですね。やっぱり新しさでしょうか。新しい機能がある、というよりWalkman、ビデオカメラに代表されるライフタイルの提案。それからデザインも見逃せません。総合的に言うと「ソニー」というブランドを買っていた、ソニー製品を使っている自分自身を買っていたともいえるでしょう。ナルシストですね。

そういうところにソニー復活の鍵があると思います。
もちろん、先日の会長、社長の交代というニュースをきっかけに書いているのですが、もうひとつは以下の一連の記事がきっかけになっています。

Wired News 2005年3月16日
マックのモック・デザインといえば「イサム」
Wired News 2005年3月17日
発売前から熱く論じられていた『iPod shuffle』

過去にもこんな記事があります。

Wired News 2004年6月21日
ファンたちがデザインする未来の『iPod』

ここで出てくる「イサム」、真田 勇氏のサイトApplele新種林檎研究所は、DesignCafe Blog (ひらさわさん)でも良く紹介されています。これもDesignCafe Blogで 知ったのですが、Exciteブログも持っておられ、新しいサイトもオープンされたそうです (サイトはここ →apple-style.com)。探したら、真田さんへのインタビュー記事がありました (URLを見ると2002年の記事らしい)。Wired Newsでもずっと前にも紹介されていたんですね。

Wired News 2002年1月31日
マックのデザインを先取りする日本のアマチュア・デザイナー

これらを見ると、アップルが真田さんに限らず熱烈なファンに支えられており、その意味で昔のソニーの立場にあると思います。アップル自体は最初からそういう人気を持っていたと思いますが、スティーブ・ジョブスが復活してから特にその傾向が強まっていると思います。

アップルの話ばかりになってしまいましたので、ソニーの話に戻ります。復活の鍵はCELLにあるのではないかと思います。ただCPUとしてではなく、CELLが入っている機械の相互連携で何か新しい世界が開けることを期待しています。

追記: 忘れていました。こんな記事もありました。 → 日経エレクトロニクス 2005/03/01「Appleにあって,ソニーに足りないもの」 ここの結論のひとつに、「経営陣によるトップダウンのアプローチ」をあげていました。

コメント
 Commented by Applele@所長 at 2005-03-21 14:03 x
yoshihirouedaさん、私のことを取り上げていただいて、ありがとうございます。私も大のソニーファンなんです。ソニーの復活に期待したいですね。

 Commented by design-life at 2005-03-21 19:05 x
そうですね、appleの好きな人がソニーマニアって良くあります。
僕もソニーは大好きです。sanadaさんは欧米では有名ですし、僕
が初めて知ったのもNYでたまたま見かけたMac専門誌だったり
します。sanadaさんがblogを初めていろいろなアイデアがかいま
見れて距離を感じなくなったのは有り難いことです。
ソニーに関して言えば、初代の505のようなパッションを感じら
れる製品が見あたらないこと。経営陣の交代で昔のようなパッシ
ョンとイマジネーションを感じる製品が生み出せるかが復権の
鍵だと思います。日本のメーカーですし頑張って欲しいなと。。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:43 x
★真田所長、コメントいただきありがとうございます。次のひらさわさんのコメントにもありますが、アップルフリークとソニーファンってかぶっているように思います。あとホンダも。ヒントはそこらへんにあると思います。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-21 21:49 x
★ひらさわさん、コメントおよびトラックバックありがとうございます。「パッション」... 大事ですよね。
そちらでもう少しコメントします。

 Commented by Macman at 2005-04-14 01:11 x
私が今一番ほしいソニー製品はトリニトロンモニターのPROFEEL-PROです。濃縮ソニー臭がプンプンします。けっして懐古趣味ではありません。このモニターが今のソニーグループ全社にかけているなにかを映しています。

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-15 23:32 x
★Macmanさん、PROFEEL-PROってあこがれでしたね。床に直接置くスタイルも斬新でした。今だとQualiaシリーズでしょうか。でもQualiaは価格と性能のバランスが悪いように思います。

 Commented by Macman at 2005-04-16 15:24 x
PROFEEL-PROのデザインが秀逸だったのは簡単に言ってしまえば、誰が、どこで、どう使おうとかっこよくみえるところにあります。4畳半、トイレ、風呂なしのモノが散乱した部屋でもそれなりにかっこよくみえます(笑)。4畳半ベンツもありかな。という気がします。対して、おなじく高級、高性能機のQualiaは…。家のたてつけ、部屋のしつらえ、お財布の中身までみあったものでなければなりません。セレブ仕様といった感じがします。住宅会社に委託販売させては?と言った具合です。さて、いまのソニーに必要な価値観はどちらでしょうか?

 Commented by yoshihiroueda at 2005-04-17 09:08 x
★Macmanさん、なるほど。「4畳半にも似合う高級機」ってすごく納得できます。ステータスのためではなくて自分のこだわりのため、というか。

2005/03/20

不愉快な勧誘

おはようございます。ハリーホークです (ウソ)。ハゲタカじゃないぞ。

night_in_tunisiaさんの「徒然なる数学な日々」で、「日本テレコム、ウザー」という記事を書かれていますが、日経 IT Proが先週一週間行っていた【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】のなかで、新たな主役「おとくライン」を巡る騒動としてまとめられています。
総務省総合通信基盤局消費者行政課は「総務省に寄せられた,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目に付き始めた。例えばある代理店からの勧誘を断わっても,また他の代理店から勧誘が来るという。そこで日本テレコムに説明を求めた。こういった苦情が減らなければ次の手を考える」という。
また、
NTT西日本は2月14日,他事業者による電話サービス勧誘にまつわる注意文書をWebサイトに掲載(関連ページ)。NTT西日本は「特に日本テレコムを名指ししたものではなく,従来からもあった問題」(広報室)としているが,タイミングとその内容からして日本テレコムのおとくラインに照準をあわせた可能性が高い。
とあります。NTT西日本のサイトをみると、(日本テレコムがと言う訳ではないが)NTT西日本を騙っているものもあるらしい。

以前うちにもかかってきたときには記事にしましたが、その後も掛かってきています。うちへの勧誘は
・断っても何度もかけてきたり、
・申し込んでもいないのにあとは手続きするだけみたいな口振りだったり、
・皆が手続きしなければいけないようないい方だったり、
・工事費が5年分割になっていて、5年間は使い続けないといけないことが、なかなか分からないようになっていたり、
くらいなもんです。これでも十分不愉快ですね。

きっとお年寄りなんかはすなおに従っちゃうんだろうなあ。

それから、日本テレコムはこれまで回線数が順調に伸びていないのをNTTの体質によるものとしていて、私もこの記事を見るまでそういうことあるだろうなと思っていたのですが、それに対して、NTTは「事実に反している」と抗議文書を出しています。

以前にも書きましたが、 お客様を大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということを認識する必要があると思います。

2005/03/13

サラリーマン社長のプライド

おはようございます。野田義治です(ウソ)。

エキサイト山村社長のブログを見るとお腹が空いちゃうのであまり見ないようにしていたのですが、パイルダーオン!(rkyaさん) の「頑張ってる男はかっこいい」やdesigncafe-blog (design-lifeさん) の「同感です。。」で紹介されているので見てみました。

頑張れ「サラリーマン!!」 3月8日

全体はサラリーマンとして働く人たちへの讃歌なのだが、私は以下の部分に感動した。
 小生は雇われ社長に誇りを持っている。日本一の雇われ社長、雇われ社長のプロを目指している。よっていまだかつて、自分で会社を起こそうと思った事はない。こんな言い方は乱暴だと思われるかも知れないが、会社は、少しのお金と印鑑で作ることができる。まあいえば能力がなくても会社を作って社長になる事はできる。しかし雇われ社長は違う。能力とスキル、バックグラウンド、パッション、リーダーシップ、ビジョンがなければ雇ってもらえない。雇われる能力がなければ、なれないのである。 
 伊藤忠商事の社長になるには印鑑とお金ではなれない。日々、それも何十年もかけて信用を積み上げて、毎日同じワークを繰り返し立身して、そして大きな運にめぐり合わなければなる事ができない。芸能人で1,2年スポットライトを浴びる事も人生だと思うが、サラリーマンとして何十年もかけて信用を積み上げて立身するという事は、実は大変なスキルと努力と忍耐力が必要なのである。
自分の仕事に対する矜持、それが評価されているという自負が感じられる。

もちろんdesign-lifeさんが書かれているように、起業家であっても永続させるためには総合的な能力が必要になる。その能力には人から信頼を得られることも含まれるだろう。それには仕事への真摯な取り組みが必要になる。

その意味では、起業家社長との違いだけでなく、親から会社を引き継いで最初から社長であることを約束されていたあの前会長や、サラリーマン社長であったことを忘れてしまっているマスコミのあの主筆やあの会長とも違うという主張もあるだろう。

私も別に社長になりたいと思っている訳ではないしその器でもないと思っているが、自分の仕事に自信をもってへこたれず真摯な取り組みを続けたいと思う。rkyaさんが書かれているように頑張ってる人はかっこいいと私も思うし、自分もそうありたいと思う。そしてそれはサラリーマンだけでなく、うちで家事に取り組む専業主婦も同じなのだ。熱があってもがんばっているうちの奥さんを見ていてそう思う (家事代わってやれよって? そう申し出ているのだけど)。

山村さんの記事はサラリーマンだけでなく多くの人に読んでもらいたいものだ。

2005/03/08

ブログサービスの苦闘は続く

こんばんは。真鍋かをりです (ウソ)。

先日、「前兆?」で容量拡大競争のことを書きましたが、このことに言及した記事がありました。

デジタルArena 2005/03/07
ヒット中の「ブログ」、いかにお金を生むビジネスに結びつけるかが最大の課題」

・まず、ユーザの拡大により、設備増強を続けなければならない。
・Yahoo!が容量2GBを売りに参入したことで、他のブログサービスも対抗上容量の拡大を余儀なくされている。
・容量の面でユーザを有料版に誘導することができなくなってきており、課金によるビジネスモデルは成立し難い。
・別のビジネスモデルを模索する必要がある。

課金以外のビジネスモデルモデルが必要というのは最初からの想定だったと思います。可能性が高いのは広告でしょうね。ただ人が集まるというのではなく、同じ趣味、価値観の人が集まるので、そこをうまく活用できればよいと思います。Google Adsenseはその解のひとつだと思います。実際に導入しているブログサービスもありますよね。

とはいえ、私はエキサイトの商売っ気のないところが性に合っているように思います。サービスを提供しているエキサイトだけでなく、集まってきている人たちも私にあっています。アフィリエイトを禁止していることも一因かもしれません。居心地がいいんですよね。他にも作ってみましたが、なんか移る気がしません。

ところで、デジタルArena の記事では、投稿+トラックバックが負荷をかけるみたいな書き方がなされていますが、これだと投稿時にページを作り直せばすむ話のような気がします。しかし実際は訪問のたびにそのページをデータベースから構成しているんじゃないでしょうか。ブログを開設するユーザが増えるとページビューも増えるため、ユーザ数に比例する以上のペースでサーバを増強しないといけないような気がします。

2005/02/25

これからどんな顔して報道するの?

こんばんは。兜町の風雲児 (ウソ) ウエダです。

昨日(2月23日)からの話題はやはりこれでしょうね。

毎日新聞 2005年2月24日
ニッポン放送株争奪: ニッポン放送、フジに新株予約権−−ライブドアに対抗

ライブドアに対しては時間外取り引きの倫理的な問題を指摘する声も多かった訳ですが、こちらのほうが問題としては大きいですね。“ポイズン・ピル” (毒薬)とは言われているということはあまり使うべきではないと認識されているようではあるのですが、そもそも制度として存在していることのほうが信じられません。

株というのは会社の一部を所有していることを意味するのですが、例えば1万株もっていた既存株主は今までニッポン放送の1/3280を所有していたのが、いきなり1/8000になり、それまでの1/2.44に下がるということになる訳です。一株あたりの利益も、配当も下がることが予想されます (利益を今までの2.44倍以上出せるなら別ですが)。堀江さんが、自分だけでなく他の既存株主のことも出して主張するのはうなずけます。

しかも、この記事を見ると、西武鉄道と同じように上場基準を満たさなくなるとのことで、それも株価の下落の材料になるでしょう。フジテレビは、他のメディアと同様、これまでの報道で西武鉄道、堤義明を批判してきたのではないのかな。

株は既に下がっています (毎日新聞 2005年2月24日「東証:ニッポン放送、フジ、ライブドアの株、そろって下落」 別リンク)。もしかしたらそれが狙いかもしれません。皆が暴落を懸念して売って行けばTOBが容易になり、今たくさん買えば買うほど新株予約権を使う量が減りますから。また、ライブドアの株価も下がっています。ライブドアの体力を奪い、長期戦に耐えられなくすることも可能ですね。放送機関としては、論評でそのことを言及すればライブドアの株価をさらに下げることができます。

テレビでの記者会見では、ライブドアが経営権を握った場合、ニッポン放送の経営に悪影響をあたえる、これによって経営の健全性が保たれ、株主の利益も守られると言っていました。まるで、これで株価が下がってもライブドアが経営権を握ったときの下がり具合よりもまし、我々は株主を救ったんだとでもいいたげです。でもライブドアが経営権を握ったら株価が暴落するって証拠あるの? 事実に基づいたものではありませんよね。

これで、これ以降報道番組で、社会正義を旗印とした報道ができるのでしょうか。また、事実に基づいた報道をしていると胸をはっていえるのでしょうか。産經新聞も「正論」が言えるのかな。

ところで今なら堀江さんと村上さんが協力すればニッポン放送の株50%以上を持つことになり、緊急株主総会を開いて現経営陣を全部解任することができるんじゃないの。

2005/02/13

モノを売るのではなく新しい価値を売る

変わるわよ。こんばんは、如月ハニーです (ウソ)。

iPod shuffleが届いてから1週間になりますが、結構満足しています。別にそのせいで更新が滞っていたわけではないのですが。

デジカメやHDDレコーダーは買うまでに結構悩みました。必要だとは思っていたのですが、いろいろ製品があって比較するのさえ億劫になってしまいます。もう少ししたらまた安くなるとも思いますし。なんかこう、背中を押してくれるものがなかったと感じです。

その中でiPod shuffleは久々の衝動買いでした。軽いとかかっこいいとかいるのもあるのですが、効いたのは、

「iPod shuffleはあなたが過ごす毎日を少しずつ変えてくれるのです。」

というフレーズ (アップルのiPod Shuffleのページより)。何を言っているかというと、これも引用ですが、
「意外性に満ちた毎日」にようこそ。iPodの「曲をシャッフル」機能が、「次に再生される曲がわからない」楽しさで、お手持ちのミュージックコレクションに新境地を切り拓いてくれます。

Pod shuffleは、お気に入りの曲を毎回ちがった順番で再生して、「お決まりのパターン」を完全に排除してくれます。

次に再生される曲が予想できないというだけでも「同じことの繰り返し」から、ほんの少し解放されるはず。iPod shuffleをつけて走れば、いつものジョギングコースの景色も違って見えるでしょう。次にかかる曲がわからないことで、見慣れた交通渋滞も少し新鮮に感じるはず。
ですって。

今までのiPodが「もっている音楽を全部持ち運べる」ということが売りだったので、その面では退化なんですが、容量の少なさを逆手にとったプロモーションといえます。まさに「直せないんだったら仕様にしてしまえ」(ワインバーグ) の実例になっています。

ここでアップルが提供しようとしているものはモノではなく、新しい体験であり、新しい生活。私達が買うのはそのモノではなく、それを使っている「自分自身」。

そういう提案をしているのはアップルがはじめてというわけではなく、むしろ良く考えるとこれまでもそれこそが購買意欲を刺激していたのだと思う。

・ Fun To Drive (トヨタ)
・ モノより思い出 (日産)
・ ウォークマン
・ ビデオカメラ
・ 2002年ワールドカップの年あたりから、そのころまだ高かったプラズマテレビ (今も十分高いけど) が急激に売れるようになった。購買層は中高年男性が多く、居間でくつろぐ余裕のある自分」を買っていたのだ。
・ 上記プラズマテレビの位置は昔はオーディオが占めていた。
・ ユニクロは、「ユニクロ製品で消費者のニーズに応えようとしているわけではなく、ベーシックなユニクロ製品と他のブランドを組み合わせて着てもらうことを想定している」と言っていた。客は「ユニクロ製品を組み合わせてもセンスのいい自分」を買っていたわけだ (全部ユニクロで揃える人も出てきましたが)。

ブログも新しい生活を提案していると言えると思います。そうだ、いつも訪問しているブログで見つけたこれも新しい提案かも。

デジタル家電が好調とは言われているのですが、DVDレコーダーなどの価格の下落ぶりを見ると、先が見えないような気がするんですよね。こういうところに日本の産業の復活の鍵があると思うのです。

■ 追加トラックバック
Life is beautiful (中島聡さん) 「アメリカで、ハイブリッド車が売れる理由、SUVが売れる続ける理由」
-- ハイブリッド車のトータルコスト上昇は問題ではない。ハイブリッドを乗り回す「地球にやさしい自分」が好き。

コメント
 Commented by rkya at 2005-02-15 23:14 x
ほんとですね、購買意欲をそそられるコピーには、それが加わったcool!な生活を予感させるものが多い。iPod shuffleやっぱ欲しいなーw 休日、上下ユニクロになっているダンナに気がつき、悲鳴を上げたことが何度かあります・・・^^;

 Commented by yoshihiroueda at 2005-02-15 23:40 x
★はるかさん、コメントありがとうございます。やっぱり買うことに自分自身が納得したいですよね。そして買った後もああよかったと思いたい。iPod shuffle買いたくなったでしょー(って私はアップルの回し者ですか)。ユニクロ上下はまだジャージ上下よりましでしょう。でも、はるかさんの納得するダンナにするために、はるかさんが気に入った服を買ってコーディネートしちゃいましょう。

 Commented by hide_roc at 2005-03-02 18:14 x
始めましてです。良くこのブログを覗いているモノですが、、、i shuffleについて検索してたところ、この記事に飛んできました。興味深いので、この記事トラックバックさせてもらいました。
それと、誠に勝手ながらリンクも貼らせてもらいました。もし迷惑であれば、一報お願いします☆

 Commented by yoshihiroueda at 2005-03-03 22:15 x
★hide_rocさん、いらっしゃいませ。トラックバックありがとうございます。それから、リンクも大歓迎です。私のところだけでなくリンクするのにいちいち断らなくて良いと思いますよ。へんな分類に入れて紹介されたりするといやですが。

2005/02/05

ビジネスブログ元年

日本の夜明けは近い。役所広司です (ウソ)。

リニューアル後、エキサイトブログのトップに「2005年 ビジネスブログ元年」って広告が出てきますね。エキサイトブログ向上委員会から「ビジネス目的のブログ利用について」という記事が出されており、
これまでエキサイトブログでは、商用目的のブログ利用を禁止してまいりました。今後、ブログがビジネスツールとして有望視されることから、ビジネス目的の利用を解禁いたします。
とあります。ただ皆さん指摘されているように(はりーさん「ビジネス利用」)、解禁されたと言っても何ができるようになったのか良く分かりません。だいたい、今まで何がどこまで禁止されていたのか明確ではありません。ここはエキサイトに期待したいところだと思います。

ただ解禁と言うのでなく、エキサイトは逆にブログのビジネス利用を推進しようとしています。上記広告の先にはエキサイトビジネスブログというページになっています(これはリニューアルちょっと前からあってはりーさんが紹介しています)。

「エキサイトビジネスブログ」サービス開始のごあいさつ には、
2005年、ブログは個人の日記やコミュニケーションツールを超えて、企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして欠かせない存在となることが予想されます。
とあり、また、「エキサイトブログでビジネスブログを」では、
簡単・便利なエキサイトブログを、ぜひビジネスシーンでご活用ください。
といっています。あと、バナー広告では「エキサイトがビジネスをサポートします」みたいなことが出たような気もするのですが、今は見えません。ただサーバのスペース/機能を貸すだけでなく、コンサルティング、支援までやるのかと思ったんですが。

ここから見えることは、
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして有効なものと考えている。
 (普通のWebとは違うと考えている)
・これまでと違って、そういう使い方を積極的に推進する
という姿勢です。

私は以前、「ブログとビジネス」で、ブログのビジネスでの活用を考えました。このときは、エキサイトにとってどうビジネスにつなげられるかという観点から考えていました。ここに山村社長から、
このサービスは一年後にはかなりの規模になっていると思っておりますが、収益源としては考えておりません。(もしなっていく何かが見つかれば嬉しいですが規模が大きくなったからといってオークションサービスのようにいきなり有料にするようなユーザーを裏切るような形態にする事もございません。あくまでも基本機能は無料で提供を続けます。)しかし新しいインターネットらしいメディアの姿がこのブログによって描けるような、まだまだ漠然とではありますが将来像を描いております。
というコメントをいただきました。これがその将来像の一部の実現なんだと思います。

今度はユーザのビジネス利用という観点から考えたいと思います。とはいえ、はりーさんが紹介されている「ビジネスブログブック」と整理の観点は同じになるかと思います。
・企業の情報発信、顧客とのコミュニケーションツールとして
・イントラブログ: 企業内情報共有、ナレッジマネジメント
  -- 後者はエキサイトではあまり想定していないかもしれません

「企業の情報発信」としては、社長ブログだけでなく、新製品(新車)キャンペーン時には開発者の声が直接伝わるブログなどがありますね。ツアーブログも、アーチストがわからの発信と言えると思います。それから、下記ではマクロメディアのユーザーサポートの事例があります。
日経BP 専門家の眼 2005/01/14 Webマーケティングの近未来 第22回〜欧米での企業ブログのケーススタディ(その4)
この記事ではブログによる「企業の情報発信」の難しさもかかれています。それからタイトルに22回とついているように、バックナンバーがたくさんあります。まだ全然追えていません。

ほんとに夜明けが近くなってきました。また後で。トラックバックもおいおいつけていきます。

2005/01/15

青色LED特許裁判和解

こんばんは。ドクター中松です (ウソ)。

もう既に多くのブロガーの方が記事に書かれていますが(トラックバックは最後にまとめます)、中村修二氏と日亜化学工業の間で和解が成立しましたね。私もずっと日経エレクトロニクスの記事等読んでいましたが、日経BP社がこれまでの記事をまとめたサイトをオープンしました。双方の立場からの主張が載せてあります。事実関係は明らかにならないところも多いのですが。

スペシャルレポート 中村裁判
(リンク先には会員登録(無料)が必要なところもあります)

いくつか感想を。

・ まず、和解しておいて裁判所に不満をいうのは見苦しい (誰かも言及されていたと思うのですが見つからない...補足: 小言日記さんでした。失礼しました)。

・ サインするときにその意味、もたらす結果を把握していない (僕が会社を訴えたわけ) のは大人の態度じゃない。ソフトウェアをダウンロードしたり何かの会員になるときには、利用規約を読んでAcceptボタンを押すよね(すごいスピードで読むけど)。

・ 6億円 (遅延損害金を加えて8億4000万円) でも、十分技術者に希望を与える額だと思う。

・ ビジネスの成功/失敗が分かった段階での「貢献度」は算出は難しい。本来は価格設定にライセンスのコストが勘案されるべきなので、あらかじめ契約をするもの。契約によってどちらもリスクをとる (安く技術を売っちゃうリスク、ライセンス料が高くてコストにはねかえり結果的に売れず双方が損するリスク等)。

・ とはいえ、発明した後に社員側に譲渡しない選択肢はない。譲渡しなければ特許は出せず双方の損失になる。結局契約は発明前に行われるべき (今度改正される?された?特許法ではそうなる)。

・ 発明を行っている時間も給料を貰っている、発明という業務を行うための報酬は支払っているという「職務発明」という概念はある程度理解できる。

・ しかし、発明で得られた利益を全く発明者に還元しないというのでは、良い技術者は集まらないだろう。また、既に社員になっている人にとっても、良い特許を書くモチベーションにならない。

今後技術者は今まで以上に自分の価値、自分がこれから生み出す価値について客観的な評価が必要になるでしょう。現在は労働市場の流動性はまだ高いとは言えませんが、将来流動性が高くなって行けば、自分を適切に評価してくれるところを探すという傾向が出てくるでしょう。それは逆に価値の低い技術者は会社にいられないということも意味しています。これは自戒でもありますが、常に価値を高めて行く努力が必要になると思います。

トラックバック先
■ dragon2011さん: どっちもどっちかはたまた。青色LED訴訟
■ night_in_tunisiaさん: 青色発光ダイオード訴訟和解の件
■ 瀬戸智子さん: 青色青光
■ 小言日記さん: 怒り

2004/12/19

顧客が作る「サービスの魅力」

こんばんは。出井伸之です (ウソ)。

はりーさんの「イントラブログ続き」にトラックバックしています。ちょっと前置きが長くなるかもしれませんがご勘弁を。

「収穫逓増の法則」という言葉がある。通常の製品は市場の規模が大きくなると投資額あたりの収益が減ってくる「収穫逓減の法則」に支配されている。一方、ソフトウェアやネットワークの世界では、規模が大きくなると製品/サービスの魅力が増し、ますます収益があがる様になる。

たとえばケータイ。持っていてもかける相手がいなければ魅力はゼロだ (テレビ電話はなかなか普及しなかったことを考えるとよいだろう)。かける相手がでてきてようやく魅力が発生する。それも数が増えればふえるだけ。かける相手が一人のときの通話量を1とすると相手のぶんもあわせて2だ。相手が二人になれって登場人物が3人になるとひとり当たりの通話量は2で全体では6、登場人物が4人で12となる。理屈では通話量は関与者の数の2乗にほぼ比例するようになる (もちろん限界はある)。

通話量だけでなく、サービスの魅力も増えてくる。2番目の人が加入する時に話せる相手は一人だけなのに対して、4番目の人が参加する時には3人の人に話すことができるサービスになっているのだ。

ネットワークゲームもブログも同様だ。ネットワークゲームのユーザが増えればログインしたときにいいパーティを組める確率は高くなる。戦利品の取り引きも容易になる。ブログでは読める記事が増えるのに加え、コメントの数も増えてくる。これらは直接エキサイトの収益につながっている訳ではないが、エキサイトブログの魅力の逓増には寄与している。

さて、表題に「顧客が作る」という修飾をいれた。これは、サービス提供会社よりも、それを使う顧客自体が魅力を作っていると思うからである。数だけでなく顧客の質が。
ただこれは「収穫逓増の法則」が働かない世界のときからもあったものだ。例えばクラブや碁会所。気の合う仲間が集まるからそこにいく。行儀の悪い人たちのたまり場になっちゃうと行く気が失せる。ケータイやネットワークゲームもブログではもっとその側面が強いのではないか。特にブログは、愉快な仲間達がいるというだけでなく、面白いコンテンツを日々生産してくれるのだ。それに対してエキサイトができることは、ゲストブログを盛り上げたり、コンテストを開催して賞を出すくらいしかないように思う。インフラ整備もあるがこれはお客さまを逃がさない程度の効果しかないと思う (特にどのプロバイダーも十分な品質が提供できようになったら)。

やっとはりーさんの話とからんできます。
だが、ブログに限らず、コミュニケーションとか情報処理という分野では、ツール自体が持っている機能よりも、ユーザーやネットワークによる創発にこそ意味があり、キャズムを越えられるかどうかは、この意識をどれだけ広められるか、に依るのではないだろうか?
そう、魅力はユーザとそのコミュニティの中にあり、それを知ってもらわなければならない訳だ。
逆に、テクノロジーには疎くとも、そういう意識改革やコミュニケーションの重要性に気付いている人も居る筈で、そういう人達を掘り起こしたり繋ぎ合わせていく為にブログを使う、という方が目的に適っていると思う。
御意。
また、仮にブログ活用で何らかの効果が出たとして、どのように評価するのか? 個人のバカ話と違って、業務に有効なコンテンツを書くというのは相応の工数が掛かる。それに対して何の報奨も無かったら果たして書く人は増えるのか? 評価するとしたらどうやって?
人は報酬だけで動いているのではない。今金にならないブログを書いているモチベーションはなにかというと、読んでくれる人がいるから、コメントしてくれる人がいるから、評価してくれる人がいるから、誰かに (いい) 影響を与えているという実感が得られるからだと思う。会社でも同様じゃないかと思うのだ。会社に必要なのは、ブログを書くことをサボっているとみなさず、知識の展開・創発とみなし奨励すること (この点は、はりーさんが「イントラブログ その3」 で書かれています)。金銭的な評価は無くとも社内の賞賛が励みになる。甘いかな。

2004/12/18

市場に残る資格

お客様は神様です。こんばんは。三波春夫でございます (ウソ)。

その1

いくつか通販ショップからのメールマガジンを取っているのですが、先日そのうちのひとつが「重大発表があります」というタイトルだった。記事の中身をみてもあまり書いておらず詳しくはサイトをみてくれとあり、事業撤退か店長辞任かと思った。実際の文面は覚えていないのだがが、そんな雰囲気をただよわせる文面だったということ。サイトへ行ってみると...

当通販ショップがXX周年を迎えました!

って書いてある。これがその重大ニュースだったらしい。

速攻メルマガ登録解除しました。これまでここで何回かカニを買ったことがあったんですけどね... 「クレームを出す人は不満をもつ顧客の4%。多くは何も言わずに去っていく」といわれていますが、そのことを知らなかったんでしょうね。

その2

固定電話の基本料金が安くなるという電話が日本テレコムからかかってきたらしい。これかな?

Cnet 2004/08/30
「NTTの基本料は不要」--ソフトバンクグループ、独自通信網を使った固定電話事業を開始

しかし、ADSLを使っているのが分かった途端に電話を向こうから切ったという。これじゃマンションの勧誘と同じレベルだ。テレマーケティングには代理店を使っているのかもしれないが、そういうことは客は気にしない、すなわち、日本テレコム自体が社員教育できていない会社だと思うだろう。私のように意地の悪い客は、ソフトバンクが親会社だからな、日本テレコムに加入するときっと顧客情報流出するだろうなと思う。

お客様を大事にすれば収益が上がるわけではないが、大事にしなければ会社の存続も危うい時代だということは認識する必要がある。

次は「お客様に媚びない」ということを書きたいと思います。

2004/11/23

Web CM あれこれ

おはようございます。山口瞳です (ウソ)。

おもしろいCMサイトを追加するといっておきながら時間もたっちゃったので、別記事にします。

Burger KingのSubservient Chicken (リンク先は下記と違う内容になっています)

前回紹介した広告批評に載っていたもの。subservientは、エキサイトの新英和中辞典では、「役立つ」のほかに「卑屈な,へつらう」という意味があります。広告批評では「従順なチキン野郎」と訳してあった。

入力スペースに命令を入力すると、チキン野郎がそのとおりの動作をする。広告批評「書き込まれるであろうあらゆる動詞を想定してプログラミングされた」と書いてある。ということは動詞に修飾をつけてもあまり意味がないということかな。ひとつの動詞でも複数のパターンがあるみたいで、"Dance"と入れると、毎回違うダンスをする。

"WATCH THE FIGHT SHOW"というリンクには、チキン同士の格闘技のムービーがあります。解説者が出てきてルールまで解説する。

ところでバーカーキングの宣伝自体は"BK TENDERCRISP"というリンクをたどらないと見えない。商売する気あるのか。

アイフル (画像は同サイトより)


こちらはテキストで入力された質問に対して安田美沙子さんがテキストで答えを返してくれる。

以前に2chで話題になった。そのときは「結婚してくれるって本当ですか」と入れると「本当です」って答えてくれた (本当はもっと下品な質問の例がいろいろ出されていましたが)。今は、プログラムが賢くなったせいか、安田美沙子自体は無知になって、「ごめんなさい。それはちょっと教えられません。」とか「その質問にはお答えできません」とか答えるようになった。

・小野真弓のことをきくと
→ 申し訳ありません・・・芸能ネタはあまり詳しくありません。(芸能関係だということは知ってんだ)
・金正日はいつまでもつでしょうか
→ 政治は得意分野ではありません・・・アイフルの商品やサービスについてご質問はございますか? (と商売のほうに誘導する)

NEC ecotonoha [エコトノハ](画像は同サイトより)


今年のカンヌ国際広告祭グランプリ。これまでもいくつも賞を取っています。
名前は「エコ」と「言の葉」を混ぜたもので、訪問者がメッセージを書き込むとそれが葉になって木が生長し、100葉で一本の割合でNECがオーストラリアに植樹をしてくれる。みんな協力しよう。

デザイナーは中村勇吾氏。以前このブログでも紹介したことがあります(Intentionallies)。あ、ここで中村勇吾氏自身のサイトの紹介をすることを宿題にしてたのでした...

追記(04/11/26): トラックバックしてくれている@HOMEさんのところへ行ってみたら、夜バージョンの画像も掲示してありました。夜バージョンがあるなんて知らなかった... ハヤネハヤオキヨイコデスノデ。